トルコ軍とシリア国民軍はシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市の病院などを砲撃、4人が負傷(2023年6月16日)

アレッポ県では、ANHA(6月16日付)、シリア人権監視団によると、同県北部のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域に違法に部隊を駐留・展開させているトルコ軍地上部隊がシリア国民軍とともに、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市の中心街を砲撃、バーザール広場に砲弾複数発が着弾した。

この砲撃で、市内の病院が被弾し、住民4人が負傷した。

AFP, June 16, 2023、ANHA, June 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 16, 2023、Reuters, June 16, 2023、SANA, June 16, 2023、SOHR, June 16, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構の戦闘員2人がイドリブ県ザーウィヤ山地方での地雷敷設作業中に、地雷の爆発により死亡(2023年6月16日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構に所属するアブー・バクル・スィッディーク旅団がザーウィヤ山地方のバーラ村一帯で地雷の敷設作業中に、地雷1発が爆発し、戦闘員2人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・ヌーラーン村をミサイル攻撃し、民間人1人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区でダーイシュ(イスラーム国)の元メンバーが正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, June 16, 2023、ANHA, June 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 16, 2023、Reuters, June 16, 2023、SANA, June 16, 2023、SOHR, June 16, 2023などをもとに作成。

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ヨルダン軍はシリア領内から違法に侵入しようとしたドローンを撃墜したと発表(2023年6月16日)

ヨルダン軍総司令部の軍高官筋は、同軍国境警備隊が軍治安機構と連携し、シリア領内からヨルダン領内に違法に侵入しようとした無人航空機(ドローン)を捕捉し、ヨルダン領内でこれを撃墜したと発表した。

ヨルダンのペトラ通信(6月16日付)が伝えた。

AFP, June 16, 2023、ANHA, June 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 16, 2023、Petra, June 16, 2023、Reuters, June 16, 2023、SANA, June 16, 2023、SOHR, June 16, 2023などをもとに作成。

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6人組の男性が「革命の盾連隊」の結成を宣言、シャーム解放機構に3日以内にすべての逮捕者を釈放するよう要求、対応が見られない場合を襲撃すると表明(2023年6月15日)

6人組の男性がビデオ声明を出し、「革命の盾連隊」の結成を宣言、シャーム解放機構に対して、3日以内にすべての逮捕者を釈放するよう要求、対応が見られない場合、同機構を狙うと表明した。

声明を読み上げたメンバーの1人は、以下のように表明した。

シャーム解放機構はシャームの民の革命を盗んだ。当初から自由人と諸派への抑圧を続け、実際には体制以外の何ものにも資さないアジェンダを実行している。これに先立ち、国家(イスラーム国のこと)、ヌスラ(シャーム解放機構の前身であるシャームの民のヌスラ戦線のこと)の庇護のもとで、自らの色を塗り替え、転向してきた。体制のために、革命にテロの刻印を押すことを画策してきた。
自由人である男女に不正を行い、名誉を侵害し、財を搾取し、体制と同じ手法を続け、悲しみにくれる人民への犯罪、背教宣告、虐待を増している。
3日以内にシャーム解放機構の支配下にあるいわゆる「解放区」における地元名士を筆頭とするすべての逮捕者を釈放するよう求める。対応が見られない場合、同機構のすべての権益を正当な標的とする。

https://twitter.com/borwjj/status/1669405994600873985

AFP, June 16, 2023、ANHA, June 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 16, 2023、‘Inab Baladi, June 16, 2023、Reuters, June 16, 2023、SANA, June 16, 2023、SOHR, June 16, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターはラッカ県で米軍部隊による挑発行為が確認されたと発表(2023年6月16日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、ラッカ県で米軍部隊による挑発行為が確認されたと発表した。

グリノフ副センター長によると、米国が主導する有志連合の車輛2輌からなるパトロール部隊が、ラッカ市北東のタルワーズィーヤ村(タルワーズィーヤト・ジャドア村、イルトワーズィーヤ村)とクワーラ村を結ぶ係争地域の街道を移動するのを確認、ロシアは有志連合側に抗議した。

ロシアと米国がシリア領空での偶発的衝突を回避するために2015年10月に交わした合意への違反は、ロシアの取り組みによって確立した同地の脆弱なパワーバランスを危うくし、事態の展開に破壊的な影響を及ぼす、とグリノフ副センター長は警鐘を鳴らした。

RIAノーヴォスチ通信(6月16日付)が伝えた。

RIA Novosti, June 16, 2023をもとに作成。

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シリア政府不在のなかで開催された「シリアおよび地域の将来の支援に関する第7回ブリュッセル会合」でEUは56億ユーロ、米国は9億2000万米ドルの追加支援を表明(2023年6月15日)

欧州連合(EU)は「シリアおよび地域の将来の支援に関する第7回ブリュッセル会合」(6月14日開幕)で、シリア国内およびシリア難民を受け入れている近隣諸国を支援するため、2023年以降56億ユーロの支援を行うと誓約した。

56億ユーロの内訳は、2023年が46億ユーロ、2024年以降が1億ユーロで、EUが38億ユーロ、欧州委員会が21億ユーロ、EU加盟国が17億ユーロ。

これにより、2011年以降、EUがシリア国内および地域のシリア人を支援するとして拠出した支援は総額で300億ユーロに達する。

また、国際金融機関と支援国は、40億ユーロの融資を発表し、補助金と融資の合計は96億ユーロとなった。

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一方、米国務省は声明を出し、「シリアおよび地域の将来の支援に関する第7回ブリュッセル会合」に際して、米国が9億2000万米ドルをシリアでの人道支援のために拠出することを決定したと発表した。

声明によると、これにより、シリアと地域に対する米国の人道支援総額は2023会計年度で11億ドル、2011年以降では約169億ドルとなった。

なお、会合には、シリア難民を受け入れているトルコ、ヨルダン、レバノン、イラク、エジプトなどが参加したが、シリア政府は参加していない。

AFP, June 15, 2023、ANHA, June 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2023、Reuters, June 15, 2023、SANA, June 15, 2023、SOHR, June 15, 2023などをもとに作成。

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シリアのヤーギー財務大臣は上海協力機構とBRICsへの加盟申請の意思を表明(2023年6月15日)

シリアのキナーン・ヤーギー財務大臣は、サンクトペテルブルグ国際経済フォーラム(SPIEF)に出席するために訪れているロシアのサンクトペテルブルグで、スプートニク(6月15日付)の取材に応じ、シリアが上海協力機構とBRICsへの加盟申請を行おうとしていると述べた。

AFP, June 15, 2023、ANHA, June 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2023、Reuters, June 15, 2023、SANA, June 15, 2023、SOHR, June 15, 2023、Sputnik News, June 15, 2013などをもとに作成。

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米軍は、民間人が犠牲となった5月3日のイドリブ県でのドローンによる爆撃の正式調査を決定(2023年6月15日)

CNN(6月15日付)は、米国防当局者3人の話として、5月3日の米軍によるイドリブ県に対する無人航空機(ドローン)での爆撃で、民間人が犠牲となった事件に関して、米軍が正式調査(第15-6号調査)を行うことが決定されたと伝えた。

この攻撃に関して、米中央軍(CENTCOM)は5月3日に声明を出し、シリア北西部でアル=カーイダの幹部指導者1人を狙って爆撃を行ったと発表していた。

だが、ホワイト・ヘルメットなどによると、死亡したのがルトフィー・ハサン・マストゥーという羊飼いの男性だった。

AFP, June 15, 2023、ANHA, June 15, 2023、CNN, June 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2023、Reuters, June 15, 2023、SANA, June 15, 2023、SOHR, June 15, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍とトルコ軍はハサカ県国境地帯での合同パトロールを中止することで合意(2023年6月15日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるダルバースィーヤ市に市のトルコ国境地帯のシャイラク村にトルコが違法に設置している軍用の国境通行所(シャイラク国境通行所)で、ロシア軍とトルコ軍のパトロール部隊が集合したが、トルコ軍による前日までの激しい攻撃を理由に、ダルバースィーヤ市西の村々からカスラー村に至る国境地帯での合同パトロールを中止することに合意した。

AFP, June 15, 2023、ANHA, June 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2023、Reuters, June 15, 2023、SANA, June 15, 2023、SOHR, June 15, 2023などをもとに作成。

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シリア国民軍がトルコ占領地と、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地を隔てるハムラーン村・ウンム・ジャッルード村間の通行所(アレッポ県北部)を閉鎖(2023年6月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア国民軍が、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域のジャラーブルス市と、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市を結ぶ街道沿線のハムラーン村とウンム・ジャッルード村を結ぶ通行所を閉鎖した。

閉鎖の理由は不明だが、ロシア軍航空機の頻繁な飛来を受けた一時的な措置だと見られる。

AFP, June 15, 2023、ANHA, June 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2023、Reuters, June 15, 2023、SANA, June 15, 2023、SOHR, June 15, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構支配下とトルコ占領下のイドリブ県、アレッポ県各所で「ジャウラーニーは倒れる」とのスローガンを掲げた抗議デモが続く(2023年6月15日)

シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県のカッリー町、アティマ村、アリーハー市、アレッポ県のサッハーラ村、カフラ村、アターリブ市、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内アレッポ県のバーブ市、アアザーズ市、スーラーン・アアザーズ町で、シャーム解放機構に所属する総合治安機関による住民の恣意的逮捕や暴力に抗議するデモが発生し、女性らが「(アブー・ムハンマド・)ジャウラーニーは倒れる」とのスローガンを掲げて逮捕者の釈放を求めた。

AFP, June 15, 2023、ANHA, June 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2023、Reuters, June 15, 2023、SANA, June 15, 2023、SOHR, June 15, 2023などをもとに作成。

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ダルアー市のフーリーヤート・センターに開設された和解センターで、合計で約2万3000人の指名手配者、脱走兵、兵役忌避者数の社会復帰手続きを行う(2023年6月15日)

ダルアー県では、3日にダルアー市のフーリーヤート・センターに開設された和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者数の社会復帰手続きが終了し、センター開設日からの合計で約2万3000人が手続きを済ませた。

SANA(6月15日付)が伝えた。

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一方、シリア人権監視団によると、シャイフ・マスキーン市で警察官1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, June 15, 2023、ANHA, June 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2023、Reuters, June 15, 2023、SANA, June 15, 2023、SOHR, June 15, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】国立地震センターは過去24時間にマグニチュード1.8~2.9の地震が8回発生したと発表(2023年6月15日)

国立地震センターは声明を出し、過去24時間にラタキア県北西部、ヒムス県西部、アレキサンドレッタ地方(ハタイ県)、トルコを震源とするマグニチュード1.8~2.9の地震が8回発生したと発表した。

SANA(6月15日付)が伝えた。

AFP, June 15, 2023、ANHA, June 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2023、Reuters, June 15, 2023、SANA, June 15, 2023、SOHR, June 15, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】UAE赤新月社は、被災したラタキア県の学校40校の修復、復旧を目的とする「私の学校は私のアイデンティティ」イニシアチブを開始(2023年6月15日)

アラブ首長国連邦(UAE)赤新月社は、トルコ・シリア大地震で被災したラタキア県の学校40校の修復、復旧を目的とする「私の学校は私のアイデンティティ」イニシアチブを開始した。

SANA(6月15日付)が伝えた。

AFP, June 15, 2023、ANHA, June 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2023、Reuters, June 15, 2023、SANA, June 15, 2023、SOHR, June 15, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは、米軍が違法に占領するタンフ国境通行所一帯地域から9人のIDPsを脱出させたと発表(2023年6月15日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、米軍(有志連合)が違法に占領するヒムス県のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で避難生活を続ける国内避難民(IDPs)9人を脱出させたと発表した。

グリノフ副センター長は以下の通り述べた。

ロシア当事者和解調整センターは、タンフ(国境通行所)地帯の困難な状況に改めて注意を喚起する…。過去1日の間に9人の避難民、女性2人と子供7人が米国が占領するタンフ地帯から出国した。タンフでは依然として困難な人道状況が続いている。

RIAノーヴォスチ通信(6月15日付)が伝えた。

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一方、シリア人権監視団によると、米国(有志連合)の占領下にあるタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)の上空にロシア軍戦闘機が頻繁に飛来した。

AFP, June 15, 2023、ANHA, June 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2023、Reuters, June 15, 2023、RIA Novosti, June 15, 2023、SANA, June 15, 2023、SOHR, June 15, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは過去24時間で緊張緩和地帯内でヌスラ戦線(シャーム解放機構)による7回の砲撃を確認したと発表(2023年6月15日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、ヌスラ戦線(シャーム解放機構)が「緊張緩和地帯設置」内のシリア軍の拠点に対して7回(アレッポ県1回、ラタキア県6回)の砲撃を行ったことを記録したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(6月15日付)が伝えた。

RIA Novosti, June 15, 2023をもとに作成。

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ロシア軍がハサカ県の国境地帯で単独パトロールを実施(2023年6月14日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるダルバースィーヤ市西からアブー・ラースィーン(ザルカーン)町にいたる国境地帯で、ロシア軍の装甲車4輌がヘリコプター2機の護衛を受けて単独でパトロールを実施した。

同地では通常、ロシア軍とトルコ軍が合同でパトロールを実施するが、トルコ軍の同地一帯への攻撃激化を受けて、ロシア軍が単独でパトロールを実施した。

AFP, June 14, 2023、ANHA, June 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2023、Reuters, June 14, 2023、SANA, June 14, 2023、SOHR, June 14, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構の元幹部サウジアラビアのメッカを巡礼するため、アレッポ県北部からトルコ領内に入国したところを、トルコの治安当局によって拘束される(2023年6月14日)

イナブ・バラディー(6月14日付)は、シリアのアル=カーイダとして知られる国際テロ組織で、イドリブ県中北部を中心とするいわゆる「解放区」を支配するシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)の元幹部で「アブー・アブド・アシュダー」の名で知られているアブドゥルムイーン・ムハンマド・カッハール氏が13日、サウジアラビアのメッカを巡礼するため、アレッポ県北部からトルコ領内に入国したところを、トルコの治安当局によって拘束されたと伝えた。

AFP, June 14, 2023、ANHA, June 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2023、‘Inab Baladi, June 14, 2023、Reuters, June 14, 2023、SANA, June 14, 2023、SOHR, June 14, 2023などをもとに作成。

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トルコ占領下の「平和の泉」地域の拠点都市でシリア国民軍諸派が小麦の販売価格を一方的に決定し、生産者からの買取を独占していることに抗議するデモ(2023年6月14日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「平和の泉」地域の拠点都市タッル・アブヤド市で、シリア国民軍諸派が小麦の販売価格を一方的に決定し、生産者からの買取を独占していることに抗議するデモが発生した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「平和の泉」地域の拠点都市ラアス・アイン市で、物価高騰や、シリア国民軍諸派が小麦の販売価格を一方的に決定し、生産者からの買取を独占していることに抗議するデモが発生した。

AFP, June 14, 2023、ANHA, June 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2023、Reuters, June 14, 2023、SANA, June 14, 2023、SOHR, June 14, 2023などをもとに作成。

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トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のアレッポ県アアザーズ市近郊で前日に続いて、避難生活を送る250世帯以上を150米ドルの給付金の支給対象から除外したことに抗議するデモ(2023年6月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のアアザーズ市近郊に位置するハラマイン国内避難民(IDPs)キャンプで、支援活動にあたる行政・支援機関が、キャンプで避難生活を送る250世帯以上を150米ドルの給付金の支給対象から除外したことに抗議するデモが前日に続いて発生した。

AFP, June 14, 2023、ANHA, June 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2023、Reuters, June 14, 2023、SANA, June 14, 2023、SOHR, June 14, 2023などをもとに作成。

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イドリブ県、ラタキア県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦し、シリア軍兵士2人が死亡(2023年6月14日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるサーン村一帯への潜入を試み、「決戦」作戦司令室と交戦、シリア軍兵士1人が死亡、2人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、シャーム解放機構の支配下にあるアーフィス村を砲撃し、男性1人とその妻の2人が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある県西部の第46中隊基地を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県北部のアイン・イーサー村一帯の「決戦」作戦司令室の拠点複数ヶ所への潜入を試みたが、「決戦」作戦司令室の迎撃を受け、兵士1人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・マスキーン市とイブタア町を結ぶ街道で、正体不明の武装集団が内務治安部隊の隊員1人を銃で撃ち殺害した。

また、県内の軍検問所(場所は不明)で、シャーム解放機構のメンバーと見られるウンム・マヤーズィン町出身の男性が拘束された。

この男性は、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市に向かおうとしていたという。

AFP, June 14, 2023、ANHA, June 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2023、Reuters, June 14, 2023、SANA, June 14, 2023、SOHR, June 14, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県北部、ラッカ県北部、ハサカ県北部をドローンなどで攻撃、シリア民主軍、シリア軍多数が死傷(2023年6月14日)

アレッポ県では、ANHA(6月14日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊北西のダンダニーヤ村を無人航空機(ドローン)で爆撃し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会の戦闘員4人が死亡した。

爆撃が行われていた時、マンビジュ軍事評議会の部隊は、トルコ軍の砲撃で負傷した子供2人を含む住民3人を救出しようとしていたという。

一方、シリア人権監視団は、爆撃に際してマンビジュ軍事評議会の部隊が負傷者を救出しようとしていたと発表した。

ANHAによると、トルコ軍はまたマンビジュ市近郊のアラブ・ハサン村をドローンで爆撃し、民間人1人が死亡した。

シリア人権監視団によると、死亡したのは塹壕の掘削に従事する労働者。

このほかにも、シリア人権監視団によると、トルコ軍はサイヤード村をドローンで爆撃、マンビジュ軍事評議会の戦闘員2人が死亡した。

一方、ANHA、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市一帯(いわゆるシャフバー地区)において、トルコ軍はシャワーリガ村とバイナ村一帯をドローンで爆撃し、シャワーリガ村でシリア軍兵士2人が負傷、バイナ村一帯でシリア軍兵士1人が死亡、1人が負傷した。

トルコ軍はまた、マイヤーサ村一帯をドローンで爆撃したが、この爆撃による死傷者はなかった。

トルコ軍はさらに、シリア政府の支配下にあるタッル・リフアト市一帯に展開するシリア軍の拠点1ヶ所をドローンで爆撃、シリア軍兵士5人が死亡、2人が負傷した。

シリア人権監視団によると、負傷者は6人。

このほかにも、トルコ軍はシリア国民軍とともに、スーガーニカ村、バイナ村、シャワーリガ村、マンナグ村を砲撃した。

一連の攻撃に関して、トルコ国防省は、アレッポ県タッル・リフアト市一帯とマンビジュ市一帯での13日以降の戦闘で、人民防衛隊(YPG)/クルディスタン労働者党(PKK)の戦闘員41人を無力化したと発表した。

アナトリア通信(6月14日付)が伝えた。

これに関して、シリア民主軍の広報センターはツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/SDFinformation/)で声明を出し、これを否定した。

https://twitter.com/SDFinformation/status/1668924975753953280

 

シリア人権監視団によると、アキーバ村近郊での攻撃で負傷していたアフリーン解放軍団の戦闘員2人が17日死亡、また22日にも重傷を負っていた同軍団の戦闘員1人が死亡した。

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ハサカ県では、ANHA(6月14日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市とカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市を結ぶ街道沿線のシューラク村のセメント集積所一帯を砲撃し、移動中の車複数台が大破、住民4人が負傷した。

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ラッカ県では、ANHA(6月14日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のカーリディーヤ村、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, June 14, 2023、Anadolu Ajansı, June 14, 2023、ANHA, June 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2023、Reuters, June 14, 2023、SANA, June 14, 2023、SOHR, June 14, 2023、June 17, 2023、June 22, 2023などをもとに作成。

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ダルアー市のフーリーヤート・センターに開設された和解センターで指名手配者、脱走兵、兵役忌避者数百人が社会復帰手続きを行う(2023年6月14日)

ダルアー県では、3日にダルアー市のフーリーヤート・センターに開設された和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者数百人が社会復帰手続きを行った。

これにより、社会復帰手続きを終えた指名手配者、脱走兵、兵役忌避者は1万5000人以上となった。

SANA(6月14日付)が伝えた。

AFP, June 14, 2023、ANHA, June 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2023、Reuters, June 14, 2023、SANA, June 14, 2023、SOHR, June 14, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】国立地震センターは過去24時間にマグニチュード2.5~3.1の地震が6回発生したと発表(2023年6月14日)

国立地震センターは声明を出し、過去24時間にアレキサンドレッタ地方(ハタイ県)、トルコを震源とするマグニチュード2.5~3.1の地震が6回発生したと発表した。

SANA(6月14日付)が伝えた。

AFP, June 14, 2023、ANHA, June 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2023、Reuters, June 14, 2023、SANA, June 14, 2023、SOHR, June 14, 2023などをもとに作成。

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イスラエル軍は首都ダマスカス南西部をミサイルで爆撃(2023年6月14日)

国防省は声明を出し、午前1時5分に、イスラエル軍が占領下のゴラン高原上空から首都ダマスカス南西部の複数ヶ所に対してミサイルによる爆撃を行い、シリア軍防空部隊が迎撃、ミサイルの一部を撃破した、と発表した。

https://www.facebook.com/mod.gov.sy/posts/pfbid02gRotgQe9mdPpU31ABr9jT52k7qnKQ5uSkiQ938y5MfraSZU5uYi8KyTvBkkCT263l?locale=ar_AR

SANA(6月14日付)が伝えた。

シリア・テレビ(6月14日付)によると、シリア軍兵士1人が負傷した。

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シリア人権監視団によると、爆撃は、ダマスカス郊外県のダマスカス国際空港一帯、キスワ市一帯に対して行われ、「イランの民兵」の倉庫複数が破壊され、シリア軍兵士複数が負傷した。

また、「イランの民兵」複数が死亡したとの情報もあるという。

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イスラエルのアルマ調査教育センターは、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/Israel_Alma_org/)で、イランの武器や装備品の保管場所として使用されているシリア軍の基地や対空砲大が配置されているキスワ市・ジュダイダト・アルトゥーズ町間に対して爆撃が行われたと発表した。

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一方、ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、イスラエル軍のF-15戦術戦闘機2機が首都ダマスカス郊外を誘導爆弾4発で爆撃、うち1発はシリア軍防空部隊のブーク地対空ミサイル・システムで撃破されたと発表した。

グリノフ副センター長によると、爆撃により、貯蔵施設2ヶ所が損傷を受けたが、死傷者はなかった。

RIAノーヴォスチ通信(6月14日付)が伝えた。

AFP, June 14, 2023、Alma Research and Education Center, June 14, 2023、ANHA, June 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2023、Reuters, June 14, 2023、RIA Novosti, June 14, 2023、SANA, June 14, 2023、SOHR, June 14, 2023、Syria TV, June 14, 2023などをもとに作成。

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ロシアのボグダノフ外務副大臣:「シリアとトルコの国交正常化に向けたロシアのロードマップ草案の準備はできている」(2023年6月14日)

ロシアのミハエル・ボグダノフ外務副大臣(中東北アフリカ担当)は、ロシア、シリア、トルコ、イランの外務副大臣級会合を6月21日にカザフスタンの首都アスタナで開催すると発表した。

ボグダノフ外務副大臣は記者団に対し、「(シリアとトルコの国交正常化に向けた)ロシアのロードマップ草案の準備はできている。我々の任務は協力国と話し合い、このプロセスを推し進めることだ、アスタナでの会合で我々が本格的に前進できることを期待している」と述べた。

RIAノーヴォスチ通信(6月14日付)が伝えた。

RIA Novosti, June 14, 2023をもとに作成。

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国際赤十字・赤新月社連盟の地中海会合がカイロで開催され、シリア・アラブ赤新月社のハブーバーティー総裁が出席(2023年6月13日)

国際赤十字・赤新月社連盟の地中海会合がエジプトの首都カイロで開催され、シリア・アラブ赤新月社のハーリド・ハブーバーティー総裁が出席した。

SANA(6月13日付)が伝えた。

AFP, June 13, 2023、ANHA, June 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2023、Reuters, June 13, 2023、SANA, June 13, 2023、SOHR, June 13, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】ヨルダンからの食料・救援物資を積んだ貨物車輛14輌がシリアに入る(2023年6月13日)

ヨルダン政府とハーシム慈善財団からの食料・救援物資を積んだ貨物車輛14輌が、ダルアー県のナスィーブ国境通行所を通じてシリア領内に入り、シリア・アラブ赤新月社の物資を手渡した。

SANA(6月13日付)が伝えた。

AFP, June 13, 2023、ANHA, June 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2023、Reuters, June 13, 2023、SANA, June 13, 2023、SOHR, June 13, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】国立地震センターは過去24時間にマグニチュード2.6~2.8の地震が3回発生したと発表(2023年6月13日)

国立地震センターは声明を出し、過去24時間にアレキサンドレッタ地方(ハタイ県)、トルコを震源とするマグニチュード2.6~2.8の地震が3回発生したと発表した。

SANA(6月13日付)が伝えた。

AFP, June 13, 2023、ANHA, June 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2023、Reuters, June 13, 2023、SANA, June 13, 2023、SOHR, June 13, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内にあるIDPsキャンプで250世帯以上が給付金の支給対象から除外されたことに反発してデモ発生(2023年6月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のアアザーズ市近郊に位置するハラマイン国内避難民(IDPs)キャンプとシャマーリーン村のIDPsキャンプ(シャマーリーン・キャンプ)で、支援活動にあたる行政・支援機関が、両キャンプ内で避難生活を送る250世帯以上を150米ドルの給付金の支給対象から除外したことに抗議するデモが発生、参加者はタイヤを燃やすなどして道路を封鎖した。

AFP, June 13, 2023、ANHA, June 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2023、Reuters, June 13, 2023、SANA, June 13, 2023、SOHR, June 13, 2023などをもとに作成。

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