シリア国民軍所属組織とシャーム解放機構所属を疑われている組織が新たな部隊「統合軍」を結成(2023年11月5日)

シリア国民軍に所属するムウタスィム師団、シャーム戦線、シャフバー連合は共同声明を出し、シリア国民軍内に新たな部隊「統合軍」を結成すると発表した。

「統合軍」の結成は、ムウタスィム師団のムウタスィム・アッバース司令官、シャーム戦線のアッザーム・ガリーブ(アブー・イッズ・サラーキブ)司令官、シャフバー連合のフサイン・アッサーフ(アブー・タウフィーク)司令官によって合意されたもの。

なお、イナブ・バラディー(11月6日付)によると、シャフバー連合は、シャーム解放機構に所属しているとされる組織。

シャフバー連合自体は、シャーム解放機構との関係を否定しているが、シリア国民軍はシャフバー連合が同軍には所属していないと主張していた。


AFP, November 6, 2023、ANHA, November 6, 2023、‘Inab Baladi, November 6, 2023、Reuters, November 6, 2023、SANA, November 6, 2023、SOHR, November 6, 2023などをもとに作成。

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米軍はハサカ県のタッル・バイダル村にある基地に接近したトルコ軍のドローン1機を撃墜(2023年11月5日)

ハサカ県では、イナブ・バラディー(11月5日付)、ノース・プレス(11月5日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるタッル・バイダル村に違法に設置されている米軍(有志連合)基地(アルビール空港基地)に接近したトルコ軍の自爆型無人航空機(ドローン)1機を米軍が撃墜した。

ドローンはトルコ占領下の「平和の泉」地域から飛来、タッル・バイダル村に接近したところで米軍によって迎撃され、タッル・タムル町近郊のアイン・ナーカ村に墜落した。

AFP, November 5, 2023、ANHA, November 5, 2023、‘Inab Baladi, November 5, 2023、North Press, November 5, 2023、Reuters, November 5, 2023、SANA, November 5, 2023、SOHR, November 5, 2023などをもとに作成。

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イラク・イスラーム抵抗がハサカ県のタッル・バイダル村にある米軍基地をドローン1機で爆撃(2023年11月5日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、イラク領内から飛来した無人航空機(ドローン)複数機が、北・東シリア自治局の支配下にあるタッル・バイダル村に違法に設置されている米軍基地(アルビール空港基地)が爆撃を受け、爆発が起きた。

これに関して、イラク・イスラーム抵抗は午前1時26分、テレグラムのアカウント(https://t.me/elamharbi/72)を通じて声明を出し、ハサカ県のタッル・バイダル村にある米軍基地を無人航空機(ドローン)1機で爆撃し、直接の被害を与えたと発表した。

 

シリア人権監視団によると、またカスラク村に設置されている米軍基地上空にもドローン複数機が飛来、複数回の爆発が発生した。

爆発がドローンの攻撃によるものか否かは不明。

AFP, November 5, 2023、ANHA, November 5, 2023、‘Inab Baladi, November 5, 2023、Reuters, November 5, 2023、SANA, November 5, 2023、SOHR, November 5, 2023などをもとに作成。

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イラン情報省がアフガニスタン当局と協力して、イラン東部を攻撃しようとしたイスラエルのモサドのドローン1機を無力化(2023年11月5日)

IRNA通信(11月5日付)は、イランの情報省がアフガニスタン当局と協力して、イラン東部を攻撃しようとしたイスラエルのモサドの無人航空機(ドローン)1機を無力化したと伝えた。

また、アフガニスタンとの国境地帯をドローンで攻撃する計画をしていたイラン国籍のモサドの工作員3人を拘束した。

AFP, November 5, 2023、ANHA, November 5, 2023、‘Inab Baladi, November 5, 2023、IRNA, November 5, 2023、Reuters, November 5, 2023、SANA, November 5, 2023、SOHR, November 5, 2023などをもとに作成。

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イスラエル軍はレバノン南部で乗用車を砲撃、これにより祖母と孫娘3人が死亡、娘らの母親が負傷(2023年11月5日)

レバノンのヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗は、レバノン南部・イスラエル北部での戦況について以下の通り声明を出した。

午前11時20分、アヴィヴィム兵舎、ジャル・アラーム陣地をミサイルなどで攻撃した。

午後12時20分、ミスガブ・アム(キブツ)をミサイルなどで攻撃し、技術設備の一部を破壊した。

午後1時20分、バイヤード・ブライダー陣地で軍用車両を攻撃し、乗組員を殺傷した。

午後2時10分、バイヤード・ブライダー陣地に集結するイスラエル軍部隊を攻撃し、確実な損害を与えた。

午後、ザヒーラ陣地をミサイルなどで攻撃し、確実な損害を与えた。

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マナール・チャンネル(11月3日付)などによると、イスラエル軍はアイタルーン村・アイナーター村(いずれもナバティーヤ県ビント・ジュベイル郡)間で乗用車を砲撃し、祖母と孫娘3人が死亡、娘らの母親が負傷した。

この攻撃に関して、アブドゥッラー・ブーハビーブ外務大臣は、11月6日に国連安保理に非難の書簡を提出すると発表した。

レバノンのヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗は午後7時20分、キリヤット・シュモナ市を報復としてBM-21自走多連装ロケット・システムで攻撃したと発表した。

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イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で以下の通り発表した。

午前0時30分、レバノンからイスラエル領のナークーラ岬地域に砲撃を試みた破壊分子セルを爆撃した。爆撃に際して、車2台が同地に到達したことが確認されたが、爆撃は車ではなくセルを標的とした。

午後1時56分、アイアン・ドーム防空システムで、イスラエル領内に侵入しようとした無人航空機(ドローン)1機をレバノン領空で迎撃した。また、レバノン領からアヴィヴィム市、マーリキーヤ陣地に対して多数の対戦車ミサイルが撃ち込まれたことを確認、これを迎撃した。

午後8時4分、軍陣地や住宅地へのヒズブッラーによる無差別な攻撃により、市民1人が死亡した。


AFP, November 5, 2023、ANHA, November 5, 2023、‘Inab Baladi, November 5, 2023、Qanat al-Manar, November 5, 2023、Reuters, November 5, 2023、SANA, November 5, 2023、SOHR, November 5, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県でシリア軍、地元武装集団とシリア民主軍がユーフラテス川を挟んで交戦(2023年11月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸から地元の武装集団が、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にある東岸のシュハイル村に設置されている人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の陣地複数ヶ所を機関銃やRPG弾によって攻撃した。

これに対して、シリア民主軍も西岸のフワイジャト・バクラス村に向けて砲撃を行った。

また、東岸のアブー・ハマーム市では、シリア民主軍の検問所(スワル検問所)が地元の武装集団の襲撃を受け、兵士1人が死亡、また4歳の女児1人が戦闘の巻き添えとなって死亡した。

さらに、東岸のハワーイジュ村に展開するシリア民主軍と西岸のバクラス村に展開するシリア軍が交戦した。

AFP, November 5, 2023、ANHA, November 5, 2023、‘Inab Baladi, November 5, 2023、Reuters, November 5, 2023、SANA, November 5, 2023、SOHR, November 5, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターのクリット副センター長は、イドリブ県ジスル・シュグール市近郊で過激派のドローン用倉庫を爆撃したと発表する一方、シリア軍とトルコ軍が砲撃戦(2023年11月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるアーフィス村一帯、マアーッラト・ウルヤー村のトルコ軍基地、マジャーリズ村、シャイフ・スィンドヤーン村、ファッティーラ村、フライフィル村を砲撃した。

これに対して、マアーッラト・ウルヤー村の基地に展開しているトルコ軍部隊がM5高速道路とM4高速道路が交わるサラーキブ市のシリア軍陣地複数ヶ所を砲撃した。

一方、ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、イドリブ県ジスル・シュグール市近郊で、シリア軍の陣地への砲撃に関与した過激派の無人航空機(ドローン)用倉庫を狙って爆撃を実施したと発表した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・タアール村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるガーブ平原のサルマーニーヤ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がクルド山地方のクバイナ丘近郊でシリア軍兵士を狙撃、1人を殺害、1人を負傷させた。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, November 5, 2023、ANHA, November 5, 2023、‘Inab Baladi, November 5, 2023、Reuters, November 5, 2023、RIA Novosti, November 5, 2023、SANA, November 5, 2023、SOHR, November 5, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がハサカ県タッル・タムル町近郊などを砲撃(2023年11月5日)

ハサカ県では、ANHA(11月5日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のダルダーラ村、タウィーラ村、カーザリーヤ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つバーブ市近郊のクライザート村を狙撃、子供1人が負傷した。

また、バーブ市一帯と、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアリーマ町一帯で、トルコ軍と、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するバーブ軍事評議会、クルド戦線、「イドリブ革命家」が交戦した。

AFP, November 5, 2023、ANHA, November 5, 2023、‘Inab Baladi, November 5, 2023、Reuters, November 5, 2023、SANA, November 5, 2023、SOHR, November 5, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構のドローンがシリア政府の支配下にあるアレッポ市の上空に飛来、シリア軍が防空兵器で迎撃(2023年11月5日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の無人航空機(ドローン)がシリア政府の支配下にあるアレッポ市の上空に飛来、シリア軍が防空兵器で迎撃した。

AFP, November 5, 2023、ANHA, November 5, 2023、‘Inab Baladi, November 5, 2023、Reuters, November 5, 2023、SANA, November 5, 2023、SOHR, November 5, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2023年11月5日)

スワイダー県では、スワイダー24(11月5日付)によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, November 5, 2023、ANHA, November 5, 2023、‘Inab Baladi, November 5, 2023、Reuters, November 5, 2023、SANA, November 5, 2023、SOHR, November 5, 2023、Suwayda 24, November 5, 2023などをもとに作成。

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外務在外居住者省はイスラエルの閣僚がガザ地区への核爆弾の投下を「選択肢の一つだ」と述べたことを非難、国連、IAEAにイスラエルの核開発計画を暴くよう呼びかける(2023年11月5日)

外務在外居住者省は、イスラエルのアミハイ・エリヤフ・エルサレム問題遺産大臣(ユダヤの力所属)が5日に、ラジオのインタビューでパレスチナのガザ地区への核爆弾の投下について「選択肢の一つだ」と述べたことに関して声明を出し、「(シオニスト)政体が行う国家テロと野蛮で過激な人種主義を新たに示すもの」だとして「もっとも厳しい表現で非難」、国際社会と国際原子力機関(IAEA)に対して、イスラエルの核開発計画を暴き、IAEA保障措置に従わせる責任を果たすよう呼びかけた。

SANA(11月5日付)が伝えた。


AFP, November 5, 2023、ANHA, November 5, 2023、‘Inab Baladi, November 5, 2023、Reuters, November 5, 2023、SANA, November 5, 2023、SOHR, November 5, 2023などをもとに作成。

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