米軍が違法に駐留するダイル・ザウル県とヒムス県の米軍基地が攻撃を受ける(2023年11月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるウマル油田に米軍(有志連合)が違法に設置されている基地が未明にロケット弾2発の砲撃を受けた。

砲撃は、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のマフカーン町から発射された。

また、RIAノーヴォスチ通信(11月1日付)は、米軍が違法に基地を設置しているCONOCOガス田のパイプラインが攻撃を受けたと伝えた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米軍(有志連合)が違法に駐留しているタンフ国境通行所の基地が、所属不明の無人航空機(ドローン)1機の爆撃を受け、物的被害が出た。

これに関して、ロイター通信(11月1日付)は、イラク政府の匿名筋の情報として、タンフ国境通行所基地の米軍部隊が防空システムでドローン2機を撃墜したと伝えた。

一方、この攻撃に関して、イラク・イスラーム抵抗は午前7時13分に、テレグラムのアカウント(https://t.me/elamharbi/58)を通じて声明を出し、タンフ国境通行所を2機のドローンで爆撃し、直接の被害を与えたと発表した。

 

AFP, November 1, 2023、ANHA, November 1, 2023、‘Inab Baladi, November 1, 2023、Reuters, November 1, 2023、RIA Novosti, November 1, 2023、SANA, November 1, 2023、SOHR, November 1, 2023などをもとに作成。

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ライダー米国防総省報道官:CENTCOMの活動地域に米本国から300人の増援部隊を派遣することを決定(2023年11月1日)

米国防総省のパット・ライダー報道官は東部時間10月31日(シリア時間11月1日)の記者会見で、米中央軍(CENTCOM)の活動地域に米本国から300人の増援部隊を派遣することを決定したと述べた。

ライダー報道官によると、10月に入ってイラクとシリアに駐留する米軍に対する攻撃は27回(うちイラクが16回、シリアが11回)に達しているという。

AFP, November 1, 2023、ANHA, November 1, 2023、‘Inab Baladi, November 1, 2023、Reuters, November 1, 2023、SANA, November 1, 2023、SOHR, November 1, 2023などをもとに作成。

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レバノンのヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部への攻撃を続ける(2023年11月1日)

レバノンのヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗は、レバノン南部・イスラエル北部での戦況について以下の通り声明を出した。

午後2時5分、マーリキーヤ陣地、バイヤード・ブライダー陣地を攻撃し、直接の損害を与えた。

午後3時30分、ハッラト・ワルダ農場(アイター・シャアブ村(ナバティーヤ県ビント・ジュベイル郡)近郊)南にあるザルイート大隊の指揮所などをロケット弾や迫撃砲などによって攻撃し、確実な損害を与えた。

午後4時25分、ハダブ・ブスターン陣地を砲撃し、直接の損害を与えた。

マナール・チャンネル(11月1日付)が伝えた。

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イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官は午前7時45分、X(旧ツイッター)のアカウントを通じて、10月31日夜にイスラエル軍の無人航空機(ドローン)に向けてレバノン領内から発射された地対空ミサイル1発をイスラエル軍が撃破、ロケット弾が発射された地点を航空機によって爆撃したと発表した。

AFP, November 1, 2023、ANHA, November 1, 2023、‘Inab Baladi, November 1, 2023、Qanat al-Manar, November 1, 2023、Reuters, November 1, 2023、SANA, November 1, 2023、SOHR, November 1, 2023などをもとに作成。

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トルコのフェダン外務大臣はイランのアブドゥッラフヤーン外務大臣と会談:「我々はシリアの平穏を守る必要性を強調した」(2023年11月1日)

イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務大臣がトルコを訪問し、首都アンカラでハカン・フェダン外務大臣と会談、パレスチナのハマースによる「アクサーの大洪水」に伴うイスラエル軍のガザ地区への攻撃激化、中東地域への紛争拡大の可能性などについて意見を交わした。

フェダン外務大臣は「紛争が拡大することを懸念している…。我々はシリアの平穏を守る必要性を強調した」と述べた。

一方、アブドゥッラフヤーン外務大臣は、ガザ地区の民間人に対するイスラエルの攻撃が止まなければ、中東地域における一部武装集団を抑制できなくなると警鐘を鳴らした。

ヒュッリーイェト・デイリー・ニュース(11月1日付)などが伝えた。

AFP, November 1, 2023、ANHA, November 1, 2023、Hurriyet Daily News, November 1, 2023、‘Inab Baladi, November 1, 2023、Reuters, November 1, 2023、SANA, November 1, 2023、SOHR, November 1, 2023などをもとに作成。

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ハサカ県内で盗奪した石油を積んだタンクローリー35輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動(2023年11月1日)

ハサカ県では、SANA(11月1日付)によると、県内で盗奪した石油を積んだタンクローリー35輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)を経由してイラク領内に移動した。



AFP, November 1, 2023、ANHA, November 1, 2023、al-Difa’ al-Madani al-Suri, November 1, 2023、‘Inab Baladi, November 1, 2023、Reuters, November 1, 2023、SANA, November 1, 2023、SNHR, November 1, 2023、SOHR, November 1, 2023などをもとに作成。

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シリア人権監視団、ホワイト・ヘルメット、シリア人権ネットワークは2023年10月のシリア軍とロシア軍の攻撃による死者数を発表(2023年11月1日)

シリア人権監視団は、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県中北部一帯地域(いわゆる「解放区」)でのシリア軍、ロシア軍の爆撃や砲撃、反体制派の砲撃や狙撃によって2023年10月の1ヵ月間に130人が死亡したと発表した。

シリア軍とロシア軍は、10月5日に中国新疆ウィグル自治区出身者からなるトルキスタン・イスラーム党の無人航空機(ドローン)によると見られるヒムス軍事大学へのテロ攻撃によって、子供6人と女性6人を含む80人が死亡、子供22人と女性55人を含む240人あまりが負傷したことを機に攻撃を激化させ、その後もシャーム解放機構のドローンがアレッポ市やハマー県各所、ヒムス県北部などに対するドローン攻撃を繰り返したことへの報復として、砲撃や爆撃を継続してきた。

シリア人権監視団の集計によると死者130人の内訳は以下の通り。

民間人:74人(うち子供30人、女性11人)
このうち63人(うち子供27人、女性7人)がシリア軍の攻撃によって、9人(うち子供3人と女性4人)がロシア軍の爆撃で死亡、2人が治安混乱が理由で死亡した。

反体制派戦闘員:18人
すべてがシリア軍の攻撃によって死亡。
内訳は、シャーム解放機構メンバーが13人、シリア国民軍所属ハムザ師団メンバーが4人、アンサール・タウヒード・メンバーが1人。

シリア軍兵士:38人(うち士官4人)
反体制派が殺害。

負傷者:115人
うち戦闘員は28人、民間人87人(うち子供10人、女性8人)

シリア軍が発射した迫撃砲、ミサイル:5550発以上
内訳はイドリブ県3000発、アレッポ県1800発、ハマー県400発、ラタキア県350発

ロシア軍の爆撃:151回
内訳はイドリブ県121回、ラタキア県23回、ハマー県7回

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ホワイト・ヘルメットは声明を出し、2023年10月にシリア軍とロシア軍による攻撃で66人(うち子供23人、女性13人)が死亡、270人以上(うち子供79人、女性47人、ホワイト・ヘルメット隊員3人)が負傷したと発表した。

また、両軍が70以上の市町村を攻撃、学校13ヶ所以上、医療施設7か所以上、モスク5ヶ所、国内避難民(IDPs)キャンプ5ヶ所、大衆市場5ヶ所、ホワイト・ヘルメットのセンター4ヶ所、女性家族保健センター1ヶ所、発電所1ヶ所、給水所3ヶ所、養鶏場3ヶ所が損害を受け、75万人が避難を余儀なくされた。

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シリア人権ネットワークは、2023年10月にシリア軍とロシア軍による攻撃で民間人161人(うち子供34人、女性44人)が死亡したと発表した。

内訳は以下の通り:
シリアの「体制」が殺害:61人(うち子供23人、女性9人)
ロシア軍が殺害:9人(うち子供4人、女性4人)
人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が殺害:5人(うち子供1人)

AFP, November 1, 2023、ANHA, November 1, 2023、‘Inab Baladi, November 1, 2023、Reuters, November 1, 2023、SANA, November 1, 2023、SOHR, November 1, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県ハルーバ村を2度にわたって爆撃(2023年11月1日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるハルーバ村を2度にわたって爆撃した。

RIAノーヴォスチ通信(11月1日付)によると、これに関して、ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、イドリブ県内のテロ組織の要塞と地下シェルターを爆撃したと発表した。

シリア人権監視団によると、シリア軍もシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村を砲撃、これにより新興のアル=カーイダ系組織のアンサール・タウヒードのメンバー1人が負傷した。

一方、シャーム解放機構所属のハリーリー狙撃連隊はザーウィヤ山地方のフライフィル村近郊でシリア軍の兵士を狙撃、1人を負傷させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、中国新疆ウィグル自治区出身者からなるトルキスタン・イスラーム党が、ガーブ平原のハークーラー村の前線でシリア軍兵士を狙撃、1人を殺害した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市郊外のザフル・ジャバル地区で正体不明の武装集団が60代の男性を銃で撃ち殺害、男性が所有する車を盗んで逃走した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アトマーン村で正体不明の武装集団が女性とその娘を銃で撃ち殺害した。

マアルバー村でも正体不明の武装集団が若い男性1人を銃で撃ち殺害した。

AFP, November 1, 2023、ANHA, November 1, 2023、‘Inab Baladi, November 1, 2023、Reuters, November 1, 2023、RIA Novosti, November 1, 2023、SANA, November 1, 2023、SOHR, November 1, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍はダイル・ザウル県アブー・ハマーム市でシリア政府の協力者を摘発するための治安作戦を2回にわたって実施し、3人を拘束(2023年11月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるアブー・ハマーム市でシリア政府の協力者を摘発するための治安作戦を2回にわたって実施し、3人を拘束、連行した。

AFP, November 1, 2023、ANHA, November 1, 2023、‘Inab Baladi, November 1, 2023、Reuters, November 1, 2023、SANA, November 1, 2023、SOHR, November 1, 2023などをもとに作成。

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トルコの当局は10月31日と11月1日の2日間で、シリア人215人を強制送還(2023年11月1日)

シリア人権監視団によると、トルコの当局が10月31日と11月1日の2日間で、シリア人215人を強制送還した。

215人のうち202人はバスに乗せられて、アレッポ県のバーブ・サラーマ国境通行所を経由して、残る13人はジャラーブルス国境通行所を経由して、「ユーフラテスの盾」地域に送還された。

出国に際して、当局は、トルコに再入国しないことを制約する書類への指紋の押印を強要されたという。

AFP, November 1, 2023、ANHA, November 1, 2023、‘Inab Baladi, November 1, 2023、Reuters, November 1, 2023、SANA, November 1, 2023、SOHR, November 1, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2023年11月1日)

スワイダー県では、スワイダー24(11月1日付)によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, November 1, 2023、ANHA, November 1, 2023、‘Inab Baladi, November 1, 2023、Reuters, November 1, 2023、SANA, November 1, 2023、SOHR, November 1, 2023、Suwayda 24, November 1, 2023などをもとに作成。

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PLOアラブ関係局はダマスカスで、アラブ・イスラーム諸国などの諸外国の外交官と連帯会合を開催(2023年11月1日)

パレスチナ解放機構(PLO)のアラブ関係局は、シリアの首都ダマスカスで、アラブ・イスラーム諸国などの諸外国の外交官と連帯会合を開催し、ガザ地区に対するイスラエル軍の攻撃を非難、パレスチナ人とその抵抗運動への連帯を訴えた。

会合には、マフムード・ウマル駐シリア・エジプト臨時代理大使、バースィル・カーイド駐シリア・ヨルダン臨時代理大使、カマール・ブーシャーマ駐シリア・チュニジア大使、アリー・レザー駐シリア・イラン大使、ムハンマド・マズハビー駐シリア・チュニジア大使、トゥルキー・ブーサイーディー駐シリア・オマーン大使、ワヒード・ムバーラク・サイヤール駐シリア・バーレーン大使、アブドゥルハキ^ム・ヌアイミー駐シリアUAE臨時代理大使、タラール・ダーヒル駐シリア・レバノン臨時代理大使、ターリク・アブドゥルアリー・ムハンマド駐シリア・スーダーン臨時代理大使、イーファーン・ズィーバーリー駐シリア・イラク大使館顧問、ムハンマド・ムフタール駐シリア・モーリタニア大使館顧問、駐シリア・ロシア大使館職員、駐シリア・キューバ大使館職員、フサーム・アイサミー駐シリア・ベネズエラ公使らが出席した。

SANA(11月1日付)が伝えた。

AFP, November 1, 2023、ANHA, November 1, 2023、‘Inab Baladi, November 1, 2023、Reuters, November 1, 2023、SANA, November 1, 2023、SOHR, November 1, 2023などをもとに作成。

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外務在外居住者省はイスラエル軍によるガザ地区ジャバーリヤー難民キャンプへの大規模爆撃を「人間性とはほど遠いファシストの形相」と非難(2023年11月1日)

外務在外居住者省は声明を出し、イスラエル軍が10月31日と11月1日にガザ地区最大のジャバーリヤー難民キャンプに対して大規模な爆撃を行い、400人以上が死亡、数百人が負傷したことを「新たな戦争犯罪、人道に対する罪」、「焦土政策に沿ってイスラエル政体が連日行う数十もの虐殺は、人間性とはほど遠いファシストの形相を示しており、ジュネーブ合意、国連憲章、もっとも基本的な人権の基礎に反している」と批判した。

SANA(11月1日付)が伝えた。

AFP, November 1, 2023、ANHA, November 1, 2023、‘Inab Baladi, November 1, 2023、Reuters, November 1, 2023、SANA, November 1, 2023、SOHR, November 1, 2023などをもとに作成。

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