ミクダード外務在外居住者大臣はレバノンのブー・ハビーブ外務大臣と電話会談:パレスチナのハマースによる「アクサーの大洪水」作戦の開始に伴うパレスチナ・イスラエル情勢の変化などについて協議(2023年10月9日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣はレバノンのアブドゥッラー・ブー・ハビーブ外務大臣と電話会談を行った。

会談のなかで、ブー・ハビーブ外務大臣は、ヒムス県ヒムス市にある軍事大学の卒業式会場を狙った無人航空機(ドローン)による5日昼のテロ攻撃を非難、犠牲者や遺族に弔意を示した。

会談ではまた、7日のパレスチナのハマースによる「アクサーの大洪水」作戦の開始に伴うパレスチナ・イスラエル情勢の変化、カイロで開催予定のアラブ連盟緊急外務大臣会合の準備状況などについて意見を交わした。

SANA(10月9日付)が伝えた。

AFP, October 9, 2023、ANHA, October 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2023、‘Inab Baladi, October 9, 2023、Reuters, October 9, 2023、SANA, October 9, 2023、SOHR, October 9, 2023などをもとに作成。

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レバノンのヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗運動がイスラエル占領下のシャブアー農場に展開するイスラエル軍の陣地3ヵ所を砲撃したと発表(2023年10月8日)

レバノンのヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗運動は声明を出し、同運動所属する「殉教者・司令官ハーッジ・イマード・ムグニヤ諸集団」がイスラエルの占領下にあるレバノン領のシャブアー農場(ナバティーヤ県ハースバイヤー郡)に展開するイスラエル軍の陣地3ヵ所を砲撃したと発表した。

砲撃が行われたのは、レーダーサイト、ズィッビーン陣地、ルワイサート・アラム陣地で、迫撃砲、ロケット砲など多数が発射され、直接被害を与えた。

マナール・チャンネル(10月8日付)が伝えた。

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これに関して、イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官は、7日午後8時半頃、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)を通じて速報を発表、レバノン領からの無人航空機(ドローン)のイスラエル軍を狙って攻撃を行ったことへの報復として、イスラエル軍がナバティーヤ県のハール・ドゥース(ルウース山)一帯にあるヒズブッラーのインフラを砲撃したと発表した。

アドライ報道官はまた、Xに9日0時半頃に新たなポストを書き込み、イスラエル軍が少し前に、イスラエルに対する攻撃が行われたと思われハール・ドゥーフ(ルウース山、シャブアー農場)一帯の複数ヵ所を排除するために攻撃を行ったと発表した。


AFP, October 8, 2023、ANHA, October 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2023、‘Inab Baladi, October 8, 2023、Qanat al-Manar, October 8m 2023、Reuters, October 8, 2023、SANA, October 8, 2023、SOHR, October 8, 2023などをもとに作成。

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レバノンのヒズブッラーのナスルッラー書記長はシリア難民の問題を解決するためレバノン人が同意するような統合的な国家戦略を策定する必要があると主張(2023年10月2日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は預言者と第5代イマームのジャアファル・サーディクの生誕祭を記念して演説を行い、シリアやレバノンでの治安の混乱や経済の停滞の責任が、同国で「テロ戦争」を焚き付け、シーザー・シリア市民保護法案を通じて制裁を続ける米国にあると非難した。

ナスルッラー書記長は、シリア難民の問題に関して、レバノン人が同意するような統合的な国家戦略を策定する必要があると指摘、これによって問題が解決すると主張した。

ナスルっラー書記長は「シリア難民の問題に対処するうえでもっとも重要な主題は、結果ではなく原因に対処することだ」としたうえで、シリアで「テロ戦争」を焚き付け、シーザー・シリア市民保護法案を通じて制裁を続ける米国を非難した。

マナール・チャンネル(10月2日付)などが伝えた。

AFP, October 2, 2023、ANHA, October 2, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2023、‘Inab Baladi, October 2, 2023、Reuters, October 2, 2023、SANA, October 2, 2023、SOHR, October 2, 2023などをもとに作成。

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レバノン軍はシリアからレバノンへの不法入国を試み、国境で入国を阻止されたシリア人の数が1300人あまりに上ったと発表(2023年9月29日)

レバノン軍は声明を出し、この1週間にシリアからレバノンへの不法入国を試み、国境で入国を阻止されたシリア人の数が1300人あまりに上ったと発表した。

AFP, September 29, 2023、ANHA, September 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2023、‘Inab Baladi, September 29, 2023、Reuters, September 29, 2023、SANA, September 29, 2023、SOHR, September 29, 2023などをもとに作成。

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ミクダード外務在外居住者大臣:「トルコと米国の占領がシリア難民の帰還を妨げいている」(2023年9月13日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣はレバノンのアブドゥッラー・ブー・ハビーブ外務大臣と電話会談を行い、そのなかでシリアはすべてのシリア難民の祖国への帰還を歓迎し、そのために必要な便宜を供与すると強調、帰還を妨げているのはトルコと米国がシリア領の一部を占領し続けていることの結果だと非難した。

SANA(9月13日付)が伝えた。

AFP, September 13, 2023、ANHA, September 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2023、‘Inab Baladi, September 13, 2023、Reuters, September 13, 2023、SANA, September 13, 2023、SOHR, September 13, 2023などをもとに作成。

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レバノンのシャラフッディーン移民問題担当国務大臣:「シリア政府はシリア難民18万人を第1段階として受け入れ、その後毎月1万5000人を受け入れる用意がある」(2023年7月1日)

レバノンのイサーム・シャラフッディーン移民問題担当国務大臣(レバノン民主党)はロシアのスプートニク・アラビア語版(7月1日付)のインタビューに応じ、そのなかで、シリア政府がレバノンに身を寄せているシリア難民18万人を第1段階として受け入れ、その後毎月1万5000人を受け入れる用意があるとの意思を示していると述べた。

AFP, July 1, 2023、ANHA, July 1, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2023、‘Inab Baladi, July 1, 2023、Reuters, July 1, 2023、RT Arabic, July 1, 2023、SANA, July 1, 2023、SOHR, July 1, 2023などをもとに作成。

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ラフムーン内務大臣は、レバノンのシャラフッディーン移民問題担当国務大臣と会談し、シリア難民の帰還に向けた協力強化の方途について協議(2023年6月25日)

ムハンマド・ラフムーン内務大臣は、シリアを訪れたレバノンのイサーム・シャラフッディーン移民問題担当国務大臣と会談し、シリア難民の帰還に向けた協力強化の方途について意見を交わした。

SANA(6月25日付)が伝えた。

AFP, June 25, 2023、ANHA, June 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2023、Reuters, June 25, 2023、SANA, June 25, 2023、SOHR, June 25, 2023などをもとに作成。

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アサド大統領はシリアを訪問したレバノンのアウン前大統領がシリアと会談(2023年6月6日)

アサド大統領はシリアを訪問したレバノンのミシェル・アウン前大統領が会談し、レバノンの力はその政治的、経済的な安定のなかにあり、レバノン国民は安定を対話と合意によって作り出すことができるとしたうえで、変化ではなく原則に乗っ取ることが重要で、レバノンの安定はシリアと地域全体のためになると強調した。

会談でアサド大統領は以下のように述べた。

アウン将軍は、シリアとレバノンの姉妹関係を維持する役割を果たし、両国に利益をもたらしてきた。
レバノン国民はすべての問題や課題を克服し、その国家・制憲機関の役割を確固たるものとできると信じている。
シリアとレバノンは互いの課題を別々に見ることはできず…、アラブ連盟首脳会議などで示された最近のアラブ諸国間の接近はシリアとレバノンにとって良い影響を与える。





SANA(6月6日付)が伝えた。

AFP, June 6, 2023、ANHA, June 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2023、Reuters, June 6, 2023、SANA, June 6, 2023、SOHR, June 6, 2023などをもとに作成。

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修了試験と高等教育進学試験の受験を希望するレバノン在住の初等・中等教育修了予定者295人がシリアを訪れる(2023年6月5日)

シリア政府支配地で実施される修了試験と高等教育進学試験の受験を希望するレバノン在住の初等・中等教育修了予定者295人が、大型バスに分乗し、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所(レバノン側はマスナア国境通行所)を経由し、シリア領内に入った。

ダマスカス郊外県のマーヒル・ファラジュ教育局長によると、295人は、ラウダ町、フーシュ・バジュド町、ジュダイダト・ヤーブース村、クファイル・ヤーブース村に設置された4ヶ所のセンターに滞在し、彼らのために用意された5ヶ所の会場で受験する予定。


SANA(6月5日付)が伝えた。

AFP, June 5, 2023、ANHA, June 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2023、Reuters, June 5, 2023、SANA, June 5, 2023、SOHR, June 5, 2023などをもとに作成。

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国連はシリア難民への支援金の支給を停止すると発表(2023年5月27日)

国連のレバノン常駐調整官兼人道調整官イムラーン・リーザー氏、国連難民高等弁務官(UNHCR)レバノン事務所代表のイヴォ・フライセン氏、世界食糧計画(WFP)レバノン局長兼代表アブドゥッラー・ワルダート氏は共同声明を出し、シリア難民への支援金の支給に関して、6月の米ドルとレバノン・ポンドによる支給を停止することが決定されたと発表した。

決定は、26日のナジーブ・ミーカーティー暫定首相、ヘクトール・ハッジャール社会問題大臣との会談を受けたものだという。

AFP, May 27, 2023、ANHA, May 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2023、Reuters, May 27, 2023、SANA, May 27, 2023、SOHR, May 27, 2023などをもとに作成。

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レバノンから強制退去させられたシリア難民約50人がラッカ市北にあるシリア政府運営の避難所に到着(2023年5月22日)

シリア人権監視団は、レバノンで当局によるシリア難民の強制退去に向けた動きが強まっていることを受けるかたちで、シリア難民7世帯がレバノンを脱出し、シリアに帰国、シリア政府と北・東シリア自治局の支配下にあるラッカ県のラッカ市に到着したと発表した。

ラッカ市に到着したのは、女性や子供ら約50人。

衣服や身の回りの物しか持っておらず、シリア政府の管理下にあるラッカ市北部のキャンプに収容されたという。

レバノンの治安機関は21日、7世帯の自宅を強襲し、「非人道的」な方法で彼らを強制退去させ、家を追われた彼らは密輸ルートを通じてシリアに帰国したという。

シリア人権監視団の活動家らによると、ラッカ県の国内避難民(IDPs)キャンプは61ヶ所あったが、現在は54ヶ所に統廃合され、依然として劣悪な環境にあるという。

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これに関して、ANHA(5月24日付)は、「北・東シリア自治局は我々を保護、受け入れてくれるというイニシアチブを発してくれていた。ラッカ民生評議会が我々を受け入れ、必要なものすべてを確保してくれた。我々は今ラッカ市北部農村地域にある政府のキャンプにいます」という帰還者の声と伝えた。


AFP, May 23, 2023、ANHA, May 23, 2023、May 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 23, 2023、Reuters, May 23, 2023、SANA, May 23, 2023、SOHR, May 23, 2023などをもとに作成。

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レバノンの総合治安総局はシリア難民の自主的帰国にかかる申請手続きを再開すると発表(2023年5月4日)

レバノンの総合治安総局はHP(https://www.general-security.gov.lb/)を通じて声明を出し、レバノンに在住するシリア難民のシリアへの自主的帰国を再開するため、毎週月曜日から金曜日の午後3時から6時まで各県の支部で、帰国希望者からの申請受付を5月4日付で開始すると発表した。

AFP, May 4, 2023、ANHA, May 4, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 4, 2023、Reuters, May 4, 2023、SANA, May 4, 2023、SOHR, May 4, 2023などをもとに作成。

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レバノン当局はシリア難民9人の身柄をシリア軍第4師団に引き渡す(2023年4月30日)

シリア人権監視団によると、レバノン当局はダマスカス郊外県ザバダーニー市出身のシリア難民9人の身柄を、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所(レバノン側はマスナア国境通行所)で、シリア軍第4師団に引き渡した。

9人はダマスカス県マッザ区にある軍事裁判所に移送されたという。

AFP, April 30, 2023、ANHA, April 30, 2023、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2023、Reuters, April 30, 2023、SANA, April 30, 2023、SOHR, April 30, 2023などをもとに作成。

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レバノンのヒズブッラーのナスルッラー書記長は世界クドスの日を記念してテレビ演説を行い、シリア政府とアラブ諸国の関係正常化の動きを「非常に重要」と評価(2023年4月14日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は世界クドスの日を記念して、マナール・チャンネル(4月14日付)を通じてテレビ演説を行い、シリア政府とアラブ諸国の関係正常化の動きについて、多くの国を苦しめる経済制裁が続くなかで、シリアの復興や安定をさらに増進させる「非常に重要」と評価した。

AFP, April 14, 2023、ANHA, April 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2023、Qanat al-Manar, April 14, 2023、Reuters, April 14, 2023、SANA, April 14, 2023、SOHR, April 14, 2023などをもとに作成。

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ヨルダン、イラク、レバノンの農業大臣がアサド大統領と揃って会談(2023年3月28日)

シリア、ヨルダン、イラク、レバノンの四ヵ国農業大臣会合「地域レベルでの農業経済統合の実現に向けて」(3月26、27日)に出席するためにシリアを訪れているヨルダンのハーリド・フナイファート農業大臣、イラクのアッバース・ジャブル・アルヤーイー農業大臣、レバノンのアッバース・ハーッジ・ハサン農業大臣が、アサド大統領と会談した。

シリアのムハンマド・ハッサーン・カトナー農業・農業改革大臣も同席して行われた会談において、アサド大統領は次のように述べた。

世界の人々が直面している経済的、政治的危機などの問題は、各国が一国だけで食料自給自足を達成できないことを証明した。とりわけ、農業社会では、農業の統合なくして解決策はない…。テクノロジーの発展にもかかわらず、農業部門には気候変動という新たな課題が課されており、こうした変化がもたらす悪影響を軽減し、主要な収入源や生産を維持し、諸国民の食料安全保障を実現するために地域が共同で取り組むことが求められている。

アサド大統領はまた、4ヵ国が交わした農業分野の協力にかかる覚書については、アラブ諸国が協力していくうえでの共通戦略を創り出すものだと評価したうえで、協力関係が周辺諸国へと波及していけば、地域の諸国民全体に資する農業・食料安全保障のネットワークが創り出されるとの見方を示した。

そのうえで、農業部門はあらゆる問題に直面しつつも地域や国際社会が混乱するなかで安定に資することが立証されていると付言、農業部門をアラブ諸国の生産や労働における最重要部門とし、さまざまな側面で投資機会を創出するためにこれを発展させる取り組みをしなければならないと強調した。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid02sTByka684VQc7chzvkSezFoCv537t3d7Mx2Q1ZwF1pf1B3UmaEjRXTXWSoT9Qz8Xl

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フナイファート農業大臣、アルヤーイー農業大臣、ハサン農業大臣はまた、カトナー農業・農業改革大臣とともに、ダマスカス郊外県のアラブ乾燥地帯研究センター(ACSAD)を視察した。

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SANA(3月28日付)が伝えた。

AFP, March 28, 2023、ANHA, March 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2023、Reuters, March 28, 2023、SANA, March 28, 2023、SOHR, March 28, 2023などをもとに作成。

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シリア、ヨルダン、イラク、レバノンの農業大臣は農業分野にかかる協力、貿易交流強化を定めた覚書に調印(2023年3月27日)

3月26日にダマスカス県のダーマー・ルーズ・ホテルで開幕したシリア、ヨルダン、イラク、レバノンの四ヵ国農業大臣会合「地域レベルでの農業経済統合の実現に向けて」の2日目の議事が行われ、シリアのムハンマド・ハッサーン・カトナー農業・農業改革大臣、ヨルダンのハーリド・フナイファート農業大臣、イラクのアッバース・ジャブル・アルヤーイー農業大臣、レバノンのアッバース・ハーッジ・ハサン農業大臣が、農業分野にかかる協力、貿易交流強化を定めた覚書に調印した。

覚書は、4ヵ国間の農業の統合を実現することが目的で、自然保護区や公園の管理、森林火災、気候変動、農村開発、農業普及、生産、飼養衛生、獣医学、農業科学研究、動植物の生産、漁業・養殖、農産物の取引、科学、技術、貿易取引、投資、農業マーケティングのための合弁会社設置といった分野での協力、各国の法律や精度に沿った情報交換や技術交流を定めている。

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シリアのカトナー農業・農業改革大臣はまた、レバノンのハサン農業大臣と個別に会談し、両国の農業分野での協力強化の方途について意見を交わした。

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SANA(3月27日付)が伝えた。

AFP, March 27, 2023、ANHA, March 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2023、Reuters, March 27, 2023、SANA, March 27, 2023、SOHR, March 27, 2023などをもとに作成。

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シリア、ヨルダン、イラク、レバノンの四ヵ国農業大臣会合がダマスカスで開幕(2023年3月26日)

シリア、ヨルダン、イラク、レバノンの四ヵ国農業大臣会合がダマスカス県のダーマー・ルーズ・ホテルで開幕した。

「地域レベルでの農業経済統合の実現に向けて」と銘打たれた会合では、シリアのムハンマド・ハッサーン・カトナー農業・農業改革大臣が、会合が経済ブロックの構築と協力の重要性への認識しつつ、農業分野における課題に対処するために開催されたとしたうえで、これまでの取り組みが会合を通じて農業分野における協力覚書締結として結実し、参加国にとってより良い未来への出発点になるだろうと述べた。

カトナー農業・農業改革大臣は、シリアでの過去12年にわたる「テロとの戦い」による被害、コロナ禍、そしてシリアへの経済制裁が、食料供給や価格、農業生産、開発に影響を与えたことを示し、アラブ諸国の協力が食料安全保障の回復、資源への投資、農業、食料、貿易システムの発展、気候変動への適応に不可欠だと強調、農業貿易の促進、農業経営の発展や農業システムの変革、投資の拡大、イノベーションやテクノロジーへの依存にかかわる実施可能な緊急措置を見直す必要があり、それによって気候変動に耐え得る持続可能な開発、さらには四ヵ国間の協力に基づいた包括的経済成長が実現すると述べた。

会合ではまた、ヨルダンのハーリド・フナイファート農業大臣、イラクのアッバース・ジャブル・アルヤーイー農業大臣、レバノンのアッバース・ハーッジ・ハサン農業大臣が出席、基調演説を行った。


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会合に先立って、ヨルダンのフナイファート農業大臣、イラクのアルヤーイー農業大臣、レバノンのハサン農業大臣は、人民議会を表敬訪問し、ハンムーダ・サッバーグ人民議会議長と会談した。

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SANA(3月26日付)が伝えた。

AFP, March 26, 2023、ANHA, March 26, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 26, 2023、Reuters, March 26, 2023、SANA, March 26, 2023、SOHR, March 26, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】レバノン・シリア議員友好委員会の議員使節団がシリアを訪れ、アサド大統領、アルヌース首相、サッバーグ人民議会議長と会談(2023年2月19日)

レバノン国民議会議員で、レバノン・シリア議員友好委員会の委員長を務めるアリー・ハサン・ハリール氏(アマル運動)を代表とする議員使節団がシリアを訪問し、フサイン・アルヌース首相と会談、トルコ・シリア大地震での犠牲者に哀悼の意とシリア国民との連帯の意を示した。

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使節団はまた、ハンムード・サッバーグ人民議長をはじめとする人民議会議員らとも会談した。

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施設団はさらに、アサド大統領と会談した。

会談でアサド大統領は、地震の被害に対して、レバノンの政府、国民が救援活動などへの支援を通じて示した姿勢を高く評価するとともに、レバノンとシリアの関係が第1に両国民の友愛関係に基づいていると強調、これを基礎として両国共通の利益に資する政策がとられ、両国が直面する課題に対処するための取り組みが行われると述べた。

これに対して、使節団のメンバーらからは、シリア国民との連帯の意が示されるとともに、両国関係の活性化の必要が強調された。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid0oxhGcS9Xnsts78sJ6Nn1SGouSVui6XmWRiubJiok7AbqGFVvbehqtMoSaDQaH9Wnl?__cft__[0]=AZXDe9DUFRXLUrfm6l1jNiUtq4UdOtIQ9DagOquGI1Y3ymXqajEJInC5D9o2x6Pipeem0F3eYHyfK_Tq0ylvsEnrGpPH2tVPJoJC76HJWSnRPoJh6Mqk-WX1zYHaIYCGkBwpo2y81MM2oYdqr3PM4tlUppSrvvDduziB7ea3wy69otBQWbIcUepCqHkVVc6Fti89c0MhcMUVbEsMyGBNh7mb&__tn__=%2CO%2CP-R

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イランのマーゼン・ハミード・シャッラール・マフディー国防大臣がシリアを訪問し、アリー・マフムード・アッバース国防大臣(兼軍武装部隊副司令官)と会談した。

会談では、ヤースィーン・シャリーフ・フジャイミー駐シリア・イラク臨時代理大使も同席した。

マフディー国防大臣は、トルコ・シリア大地震での犠牲者への哀悼の意とシリアとの団結の意思を示した。

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SANA(2月19日付)が伝えた。

AFP, February 19, 2023、ANHA, February 19, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 19, 2023、Reuters, February 19, 2023、SANA, February 19, 2023、SOHR, February 19, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】レバノンのヒズブッラーのナスルッラー書記長:「米国が人道的な試練を前に没落し、残虐な犯罪者としての顔を暴露した」(2023年2月16日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、殉教指導者追悼記念日に合わせて、テレビ演説を行い、そのなかで、トルコ・シリア大地震の被害を受けたシリアの指導部、政府、国民、そして犠牲者遺族に対して、哀悼の意を示すとともに、欧米諸国が地震の被害に対して二重基準と差別の態度をもって接していると非難、米国が人道的な試練を前に没落し、残虐な犯罪者としての顔を暴露したと述べた。

ナスルッラー書記長はまた、国際社会に対してシリア国民が地震の被害を克服し、日常生活を取り戻すための支援を行うよう呼びかけた。

マナール・チャンネル(2月16日付)が伝えた。

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Qanat al-Manar, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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イランのアブドゥッラフヤーン外務大臣がレバノンを訪問し、ヒズブッラーのナスルッラー書記長と会談する一方、レバノン軍は領空侵犯したイスラエル軍のドローンを迎撃(2023年1月13日)

イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務大臣がレバノンを訪問し、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長と会談した。

マナール・チャンネル(1月13日付)などによると、会談では、レバノン、パレスチナ、中東地域情勢、とりわけベンヤミン・ネタニヤフ内閣発足に伴って高まることが予想される脅威への対応などについて意見を交わした。

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レバノン軍は声明を出し、13日にイスラエル軍の無人航空機(ドローン)がレバノン南部ナバティーヤ県マルジャアユーン郡ハウラー村およびワーディー・フナインの上空を領空侵入したため、迎撃したと発表した。

NNA(1月13日付)などが伝えた。

AFP, January 13, 2023、ANHA, January 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2023、NNA, January 13, 2023、Qanat al-Manar, January 13, 2023、Reuters, January 13, 2023、SANA, January 13, 2023、SOHR, January 13, 2023などをもとに作成。

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ヒズブッラーのナスルッラー書記長は離任を控えたアブドゥルカリーム在レバノン・シリア大使と会談(2022年12月18日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、離任を控えたアリー・アブドゥルカリーム在レバノン・シリア大使と会談した。

SANA(12月18日付)によると、ナスルッラー書記長は、レバノンとシリアがあらゆる分野でよりよい特別な姉妹関係にいたることが重要だと述べるとともに、両国関係改善に向けたアブドゥルカリーム在レバノン・シリア大使の努力を高く評価した。

AFP, December 18, 2022、ANHA, December 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 18, 2022、Reuters, December 18, 2022、SANA, December 18, 2022、SOHR, December 18, 2022などをもとに作成。

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レバノンのヒズブッラーのナスルッラー書記長:「米国は経済封鎖と制裁を通じてシリアを転覆させようと試みている」(2022年11月12日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は殉教者(11月11日)を記念してテレビ演説を行い、テロリストとタクフィール主義への資金供与を通じてシリアを転覆させるのに失敗した米国は、経済封鎖と制裁を通じて同国を転覆させようと依然として試みていると批判した。

マナール・チャンネル(11月12日付)などが伝えた。

AFP, November 12, 2022、ANHA, November 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2022、Reuters, November 12, 2022、SANA, November 12, 2022、SOHR, November 12, 2022などをもとに作成。

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レバノンで避難生活を送っていたシリア難民数十家族が新たにシリアに帰国(2022年11月5日)

SANA(11月5日付)によると、レバノンで避難生活を送っていたシリア難民数十家族が、ヒムス県のダブースィーヤ国境通行所、ダマスカス郊外県のザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所を経由して、シリアに帰国した。

シリア人権監視団によると、帰国したのは200人あまりで、女性と子どもがほとんど。

レバノン政府が10月に開始した難民帰還プログラムの一環での帰還は2度目。

AFP, November 5, 2022、ANHA, November 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 5, 2022、Reuters, November 5, 2022、SANA, November 5, 2022、SOHR, November 5, 2022などをもとに作成。

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レバノン国内の難民キャンプで避難生活を送っていたシリア人数十家族が帰還(2022年10月26日)

SANA(10月26日付)によると、レバノン国内の難民キャンプで避難生活を送っていたシリア人数十家族が、ヒムス県のダブースィーヤ国境通行所とダマスカス郊外県のザムラーニー国境通行所を経由して、シリア軍によって解放されたシリア国内の元居住地に帰還した。

ヒムス県とダマスカス郊外県の関係当局が帰国に必要なすべての手続きを行い、難民らは用意された車輌で自分たちが住んでいた町や村に移送された。

AFP, October 26, 2022、ANHA, October 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 26, 2022、Reuters, October 26, 2022、SANA, October 26, 2022、SOHR, October 26, 2022などをもとに作成。

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レバノンのアウン大統領はアリー・シリア大使に国民杉勲章(大将校章)を授与:アリー大使は領海画定をめぐるシリアとレバノンの連絡の齟齬を認める(2022年10月25日)

任期終了が近いレバノンのミシェル・アウン大統領は、アブドゥルカリーム・アリー在レバノン・シリア大使に国民杉勲章(大将校章)を授与した。

勲章の授与はアリー大使の離任に合わせたもの。


SANA(10月25日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/pfbid0mjsRr3Ae7V8T3RXUUGKbctK9MucGY9HRtQ5Q16rfaKzfCnuxiMFPwDGSnYintvikl

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アリー大使はアウン大統領との会談後の記者会見で、シリアとレバノンが領海を合意したとの報道、そしてその後、領海画定について協議を目的としたレバノンのイリヤース・ブー・サアブ人民議会副議長を代表とする使節団の訪問がシリア側の要請で延期されたとの報道に関して、以下の通り述べた。

アウン大統領とアサド大統領との間で行われた使節団のダマスカス訪問にかかる連絡において齟齬が生じた。
ブー・サアブ国民議会副議長に訪問日を明記した文書を送付するよう要請したが、到着が送れた。だから、会談は中止されたのではなく、シリア側に充分な時間が確保できなかったために延期となった。
日程は決まっていないし、議論もされてなかったにもかかわらず、レバノン側から発表され、それに対する対応がなされた。つまり中止ではなく、今後合意されると発表された。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月25日付)などが伝えた。

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2008年にシリアとレバノンは正式に外交関係を樹立、2009年に初代大使としてアリー氏が就任していた。

AFP, October 25, 2022、ANHA, October 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 25, 2022、Reuters, October 25, 2022、SANA, October 25, 2022、SOHR, October 25, 2022などをもとに作成。

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シリア、ヨルダン、イラク、レバノンの農業大臣が閣僚会合を開き地域食料安全保障センターの設置、通商の強化、4ヵ国間の農産物の流通促進の重要性を確認(2022年9月26日)

シリアのムハンマド・ハッサーン・カトナー農業・農業改革大臣、ヨルダンのハーリド・ムーサー・シハーダ・フナイファート農業大臣、イラクのファッラーフ・ハサン・サイダーン農業大臣、レバノンのアッバース・ハーッジ・ハサン農業大臣は、ヨルダンの首都アンマンで2日間の日程で閣僚会合を開き、地域食料安全保障センターの設置、通商の強化、4ヵ国間の農産物の流通促進の重要性を確認した。

SANA(9月26日付)が伝えた。

AFP, September 26, 2022、ANHA, September 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2022、Reuters, September 26, 2022、SANA, September 26, 2022、SOHR, September 26, 2022などをもとに作成。

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タルトゥース県沖での難民ボート沈没の犠牲者は89人に(2022年9月24日)

タルトゥース県のバースィル病院のイスカンダル・アンマール総務委員会長は声明を出し、22日にエルワード島近くのシリアの領海内で、レバノンのタラーブルス港からキプロスに向かって航行していたボートが沈没した事件に関して、犠牲者の数が89人になったと発表した。

SANA(9月24日付)が伝えた。

AFP, September 24, 2022、ANHA, September 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2022、Reuters, September 24, 2022、SANA, September 24, 2022、SOHR, September 24, 2022などをもとに作成。

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ヒズブッラーのナスルッラー書記長:「シリアはパレスチナ人民にとっての真の支え」(2022年9月17日)

レバノンのヒズブッラーのナサン・ナスルッラー書記長は、ベカーア県バアルベック市でイスラーム教シーア派の宗教行事アルバイーンを記念してヒズブッラーが組織した大規模行進の終了に合わせて、ビデオ演説を行った。

演説のなかで、ナスルッラー書記長はシリアにも言及し、シリアは、指導部も国民も、パレスチナ人民にとっての真の支えであり、これからもそれは維持され、犠牲を払ってくれるだろうと評価、今日求められているのが、この地域の抵抗勢力の統合で、それがレバノン人、パレスチナ人、シリア人が自らの土地、石油、ガスを回復する唯一の方途だと指摘した。

AFP, September 17, 2022、ANHA, September 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, September 17, 2022、Reuters, September 17, 2022、SANA, September 17, 2022、SOHR, September 17, 2022などをもとに作成。

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ヒズブッラーのナスルッラー書記長:「シリアは生存をかけた戦争を乗り越えたが、封鎖と制裁に苦しんでいる。だから、この制裁を解除するために声を上げねばならない」(2022年8月9日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、首都ベイルート南部郊外で行われたアーシューラーの祝祭に向けてビデオ演説を行い、生存を書けた戦争を乗り越えたシリアに対して欧米諸国の依然として続けている制裁の解除に向けて声をあげるよう呼び掛けた。

ナスルッラー書記長の主な発言は以下の通り:

シリアは生存をかけた戦争を乗り越えたが、封鎖と制裁に苦しんでいる。だから、この制裁を解除するために声を上げねばならない。
米国とその同盟国はシリア、イエメン、ガザ地区での戦争に失敗した後、これらに制裁と封鎖を行うことで、諸国民を従属させようと試みている。
抵抗こそが、土地と聖地の奪還、イスラエルの占領によってさまざまな国に離散したパレスチナ避難民の帰還に向けた唯一の道である…。パレスチナは中核的大義であり、闘争を続けるパレスチナ国民に寄り添い続ける。
レバノンは、誰であれ、その富を奪おうとするものを許さなし、これらの富に手を伸ばそうとする者の手を切り落とす…。レバノン国民は40年にわたり封鎖、戦争、暗殺に直面してきたが、前途有望な未来を希求し続ける。
石油や領海の問題について、レバノンの国家の要請に対する回答を待っている。だが、我々は、あらゆる可能性、レバノンのあらゆる無辜の人に対する侵略に対処する用意がある。レバノンにおいて、抵抗は、無敵と言われた軍(イスラエル軍)を打ち負かせることを立証した。

マナール・チャンネル(8月9日付)などが伝えた。

AFP, August 9, 2022、ANHA, August 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2022、Qanat al-Manar, August 9, 2022、Reuters, August 9, 2022、SANA, August 9, 2022、SOHR, August 9, 2022などをもとに作成。

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シリア民主軍はイラク国境に教練キャンプを設置し、実弾演習でイラク人女性1人が死亡(2022年7月27日)

ドゥラル・シャーミーヤ(7月27日付)は、イラクの複数のメディアの話として、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がニーナワー県のラビーア国境通行所(シリア側はヤアルビーヤ国境通行所)に近くの国境から数百メートルも離れていない場所に、民間人が居住・移動していることを考慮せずに、教練キャンプを設置し、実弾演習を行っており、イラク人女性1人が流れ弾によって死亡したと伝えた。

AFP, July 27, 2022、ANHA, July 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2022、Reuters, July 27, 2022、SANA, July 27, 2022、SOHR, July 27, 2022などをもとに作成。

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