【トルコ・シリア大地震】イラクからの支援物資を積んだ貨物車輌97輌がブーカマール国境通行所を経由してシリア領内に入るなか、シリア人権監視団は武器を積んだ「イランの民兵」冷凍車もシリアに入ったと発表(2023年2月22日)

SANA(2月22日付)は、イラクからの支援物資を積んだ貨物車輌97輌がダイル・ザウル県のブーカマール国境通行所を経由して、シリア領内に入ったと伝えた。

一方、シリア人権監視団は、「イランの民兵」が保有する冷蔵車が、武器を積んでイラクからシリア領内に入り、装甲車輌3輌の護衛を受けて、マヤーディーン市を経由、ダイル・ザウル市方面に向かったと発表した。

AFP, February 22, 2023、ANHA, February 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 22, 2023、Reuters, February 22, 2023、SANA, February 22, 2023、SOHR, February 22, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】イラクのファイヤード内閣国家安全保障担当顧問兼人民動員評議会議長がシリアを訪問し、アサド大統領と会談(2023年2月16日)

イラクのファーリフ・ファイヤード内閣国家安全保障担当顧問兼人民動員評議会議長がシリアを訪問し、アサド大統領と会談し、ムハンマド・シヤーア・スーダーニー首相からの親書を手渡し、アサド大統領およびシリア国民に、トルコ・シリア大地震の被害者への哀悼の意を示すとともに、地震の被害を軽減するために可能な限り、シリア政府の取り組みを支援し、支えると表明した。

これに対して、アサド大統領は、政府および国民レベルでのイラクの対応を高く評価、シリア・イラク両国民の地と友愛による繋がり、さまざまな段階でともに立ち向かってきた共通の課題によって、互いがより近い存在となっていると強調、一方の被害を受ければ、他方にもその影響が及ぶことを熟知しているがゆえに支え合っていると述べた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/573147481518236?__cft__[0]=AZXxWoS80dWFRGEPygwwL1y6KiigLm6e_TLYeWpd0r4yN76-hqcEXwMR7x-XIV0WnXKdz5a4_rJPyQsHpOpOvYi9P3PjQl147-FSuqGh9iDE-JSj-fcqnd1zoSpe7dPncMYcXaZeJYUQsXM2J8GUJrBKE2SX6C3QuiEhO-OxcvVfvWPR6KWwpa09enU3RBjPx4n0D0DZSEzOOFI1QFgx04Ym&__tn__=%2CO%2CP-R

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Qanat al-Manar, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】バールザーニー慈善財団がイラク・クルディスタン地域で募った人道支援物資を積んだ車列がトルコを経由してトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域に到着(2023年2月13日)

バールザーニー慈善財団がイラク・クルディスタン地域で募った人道支援物資を積んだ車輌15輌からなる車列が、アレッポ県のバーブ・サラーマ国境通行所を通じて、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域に入った。

AFP, February 13, 2023、ANHA, February 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2023、Reuters, February 13, 2023、SANA, February 13, 2023、SOHR, February 13, 2023などをもとに作成。

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「相続者の集団」(タシュキール・ワーリスィーン)を名乗るイラク人武装集団がタンフ国境通行所に違法に設置されている米軍基地に対する20日のドローン攻撃を実行したと発表(2023年1月25日)

ヒムス県タンフ国境通行所に違法に設置されている米軍(有志連合)の基地に対して1月20日に無人航空機(ドローン)3機によって行われた攻撃に関して、「相続者の集団」(タシュキール・ワーリスィーン)を名乗るイラク人武装集団が実行声明を出した。

「相続者の集団」は「イラク・イスラーム抵抗」に所属すると自称し、タンフ国境通行所の基地が「イラク国内の米占領軍の活動を管理する拠点となっている」として標的としたことを明らかにした。

AFP, January 25, 2023、ANHA, January 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2023、Reuters, January 25, 2023、SANA, January 25, 2023、SOHR, January 25, 2023などをもとに作成。

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イラク難民584人とダーイシュのイラク人メンバー15人がフール・キャンプからイラクに移送される(2023年1月14日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプに収容されていたイラク人難民146世帯584人が、バス16台に分乗し、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由して、イラクのモースル市近郊に設置されているジャドア・キャンプに移送された。

また、ダーイシュ(イスラーム国)のイラク人メンバー15人も、イラク難民と合わせて、シリアからイラクに移送された。

AFP, January 14, 2023、ANHA, January 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2023、Reuters, January 14, 2023、SANA, January 14, 2023、SOHR, January 14, 2023などをもとに作成。

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米主導の有志連合に所属するドローンがダイル・ザウル県でイラク人民動員隊の車列を爆撃し、車輌2台を破壊した。(2022年10月25日)

ダイル・ザウル県では、ナフル・メディア(10月26日付)によると、米主導の有志連合に所属する無人航空機(ドローン)複数機が25日晩、イラク人民動員隊の車列を爆撃し、車輌2台を破壊した。

爆撃は、イラク人民動員隊が秘密裏に設置していた国境通行所を通って車輌がイラクに入ろうとしたのを狙って行われたという。

AFP, October 26, 2022、ANHA, October 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 26, 2022、Nahr Media, October 26, 2022、Reuters, October 26, 2022、SANA, October 26, 2022、SOHR, October 26, 2022などをもとに作成。

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所属不明の戦闘機がダイル・ザウル県内のイラク人民動員隊の拠点を爆撃、米軍が違法に基地を設置するウマル油田で大きな爆発が発生(2022年10月25日)

ダイル・ザウル県では、アイン・シャーム研究センターが複数の地元筋からの情報に基づいて発表したところによると、シリア政府の支配下にあるブーカマール市一帯に展開するイラク人民動員隊の拠点複数ヵ所に対して所属不明の戦闘機複数機が爆撃を実施した。

https://www.facebook.com/shamforstudiees/posts/pfbid0HTCyQbRX46oCjSytDUFZ87vUbswenEHsFCsRwJLhLMSNXUSJuMGjyS1T1t3CM3fbl

爆撃は、22日夜に、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるウマル油田に違法に設置されている米軍(有志連合)の基地(グリーン・ヴィレッジ基地)が無人航空機(ドローン)によるとされる攻撃への報復と見られるという。

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その後、シリア人権監視団によると、ウマル油田で複数回の大きな爆発が発生した。

爆発の原因は不明だが、「イランの民兵」による攻撃の可能性も否定できない。

AFP, October 25, 2022、ANHA, October 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 25, 2022、Markaz ‘Ayn al-Sham li-l-Dirasat, October 25, 2022、Reuters, October 25, 2022、SANA, October 25, 2022、SOHR, October 25, 2022などをもとに作成。

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フール・キャンプに収容されていたイラク人161世帯659人がイラクに移送(2022年10月18日)

シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ県のフール・キャンプに収容されていたイラク人161世帯659人が、イラク政府と自治局の連携により、イラクへと移送された。

イラクに移送されるイラク人は当初は162世帯666人を予定していたが、イラク側が1世帯17人の帰国を拒否した。

帰国拒否の理由は不明。

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ANHA(10月19日付)によると、フール・キャンプで2022年8月に行われた統計によると、キャンプには54,390人が今も収容されている。

内訳はイラク人27,816人、シリア人18,483人、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーの家族8,091人。

AFP, October 18, 2022、ANHA, October 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2022、Reuters, October 18, 2022、SANA, October 18, 2022、SOHR, October 18, 2022などをもとに作成。

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ダンダフ駐シリア・イラク大使がイラクのジャマール大統領と会談し、アサド大統領の親書を手渡す(2022年10月18日)

イラク大統領府は声明を出し、アブドゥッラティーフ・ジャマール大統領が首都バグダードのサラーム宮殿でサッターム・ジャドアーン・ダンダフ駐シリア・イラク大使と会談したと発表した。

声明によると、ダンダフ大使は、ジャマール大統領の選出に祝意を示すアサド大統領の親書を手渡した。

SANA(10月18日付)が伝えた。

AFP, October 18, 2022、ANHA, October 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2022、Reuters, October 18, 2022、SANA, October 18, 2022、SOHR, October 18, 2022などをもとに作成。

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シリア、ヨルダン、イラク、レバノンの農業大臣が閣僚会合を開き地域食料安全保障センターの設置、通商の強化、4ヵ国間の農産物の流通促進の重要性を確認(2022年9月26日)

シリアのムハンマド・ハッサーン・カトナー農業・農業改革大臣、ヨルダンのハーリド・ムーサー・シハーダ・フナイファート農業大臣、イラクのファッラーフ・ハサン・サイダーン農業大臣、レバノンのアッバース・ハーッジ・ハサン農業大臣は、ヨルダンの首都アンマンで2日間の日程で閣僚会合を開き、地域食料安全保障センターの設置、通商の強化、4ヵ国間の農産物の流通促進の重要性を確認した。

SANA(9月26日付)が伝えた。

AFP, September 26, 2022、ANHA, September 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2022、Reuters, September 26, 2022、SANA, September 26, 2022、SOHR, September 26, 2022などをもとに作成。

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ミクダード外務在外居住者大臣がイラクのフサイン外務大臣と会談し、フール・キャンプの処遇について協議(2022年9月26日)

国連総会に出席するために米ニューヨークに滞在しているファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣は、イラクのフアード・フサイン外務大臣と会談した。

イラク外務省の発表によると、会談でフサイン外務大臣は、ハサカ県のフール・キャンプの人道状況に対処し、ダーイシュ(イスラーム国)が難民、国内避難民(IDPs)のキャンプに浸透し、テロ思想を広め、組織の再生を計るのを阻止するよう呼びかけた。

これに対して、ミクダード外務在外居住者大臣は、シリア危機の平和的解決を支持するイランの姿勢を評価し、両国関係の強化への意思を示した。

AFP, September 26, 2022、ANHA, September 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2022、Reuters, September 26, 2022、SANA, September 26, 2022、SOHR, September 26, 2022などをもとに作成。

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有志連合の匿名元幹部:タンフ国境通行所の米軍基地へのドローンはイラクより飛来(2022年8月27日)

『クドス・アラビー』(8月27日付)は、有志連合の匿名元幹部の話として、ヒムス県のタンフ国境通行所に違法に設置されている米軍(有志連合)の基地への無人航空機(ドローン)による攻撃に関して、ドローンがイラクの人民動員隊に所属するアブダール運動の所属機で、同国アンバール県のアッカーシャート鉱山から発進し、カーイム郡、ラトバ郡の上空を経てシリア領内に入ったと伝えた。

AFP, August 27, 2022、ANHA, August 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2022、Reuters, August 27, 2022、SANA, August 27, 2022、SOHR, August 27, 2022などをもとに作成。

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経済対外通商省はシリア・イラク事業評議会を設立すると発表(2022年8月16日)

経済対外通商省は決定第761号を発出し、シリア・イラク事業評議会を設立すると発表した。

https://www.facebook.com/Econmail/posts/pfbid02kqr4zraw1kmdGwbj3ZF7jmjPCAhx25p3GRjZo5hGgFeE8ZPxyxCmVsDKm726aBd1l

決定によると、評議会は、通商、投資、工業、農業、観光といった分野での両国の経済関係を発展させるために民間セクターの役割を強化するのが狙い。
SANA(8月16日付)が伝えた。

AFP, August 16, 2022、ANHA, August 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2022、Reuters, August 16, 2022、SANA, August 16, 2022、SOHR, August 16, 2022などをもとに作成。

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北・東シリア自治局はフール・キャンプに収容していたダーイシュのイラク人メンバーの家族約150人の身柄をイラク政府に引き渡す(2022年8月12日)

シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局はハサカ県のフール・キャンプに収容していたダーイシュ(イスラーム国)のイラク人メンバーの家族約150人の身柄をイラク政府に引き渡した。

AFP, August 12, 2022、ANHA, August 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 12, 2022、Reuters, August 12, 2022、SANA, August 12, 2022、SOHR, August 12, 2022などをもとに作成。

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ダルアー県アドワーン村でシリア軍と地元の民兵に王位されたダーイシュのイラク人の幹部が自爆(2022年8月9日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アドワーン村でシリア軍と地元の民兵がダーイシュ(イスラーム国)の幹部と思われるアブー・サーリム・イラーキーを名乗るイラク人を自宅で包囲、激しい戦闘の末、アブー・サーリム氏は自爆し、死亡した。

この爆発で、シリア軍側にも複数の負傷者が出た。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがスフナ市の入口に設置されている「イランの民兵」の検問所を襲撃し、外国人(非シリア人)の戦闘員3人が死亡、4人が負傷した。

AFP, August 9, 2022、ANHA, August 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2022、Reuters, August 9, 2022、SANA, August 9, 2022、SOHR, August 9, 2022などをもとに作成。

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イラク人民動員隊に所属するヌジャバー運動がヒムス県でダーイシュと思われる武装集団の襲撃を受け、1人死亡(2022年7月20日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クーム村近郊で、イラク人民動員隊に所属するヌジャバー運動の部隊がダーイシュ(イスラーム国)と思われる武装集団の襲撃を受け、1人が死亡、多数が負傷した。

AFP, July 20, 2022、ANHA, July 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 20, 2022、Reuters, July 20, 2022、SANA, July 20, 2022、SOHR, July 20, 2022などをもとに作成。

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フール・キャンプに収容されていたイラン難民152世帯690人がイラクに帰国(2022年6月1日)

ハサカ県では、ANHA(6月1日付)によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプに収容されていたイラン難民152世帯690人が、自治局とイラクの国境に国連世界食料農業機関(FAO)の支援用に設置されている通行所(FAO国境通行所)を経由してイラクに帰還した。

イラク難民は、北・東シリア自治局のキャンプ運営局、イラク国民議会の避難民委員会の連携のもとに行われた。

AFP, June 1, 2022、ANHA, June 1, 2022、Orient News, June 1, 2022、Reuters, June 1, 2022、SANA, June 1, 2022、SOHR, June 1, 2022などをもとに作成。

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ダンダフ駐イラク・シリア大使がバグダードでサアドゥーン国防大臣と会談(2022年5月24日)

サッターム・ジャドアーン・ダンダフ駐イラク・シリア大使は、イラクの首都バグダードでジュムア・イナード・サアドゥーン国防大臣と会談し、治安・安全保障および国境警備にかかる両国の関係発展の方途について意見を交わした。

SANA(5月24日付)が伝えた。

AFP, May 24, 2022、ANHA, May 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 24, 2022、Reuters, May 24, 2022、SANA, May 24, 2022、SOHR, May 24, 2022などをもとに作成。

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シーア派のイラク人数十人を載せた旅客バスが聖地観光のためブーカマール国境通行所を経由してシリアに入国(2022年5月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シーア派(12イマーム派)のイラク人数十人を載せた旅客バス2台が、ブーカマール国境通行所を経由してシリアに入国し、マヤーディーン市、ダイル・ザウル市を経由して首都ダマスカスに向かった。

イラク人一行はシーア派聖地を巡礼・観光する予定。

AFP, May 5, 2022、ANHA, May 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2022、Reuters, May 5, 2022、SANA, May 5, 2022、SOHR, May 5, 2022などをもとに作成。

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フール・キャンプでイラク難民の男性1人が遺体で発見される(2022年5月1日)

ハサカ県では、ANHA(5月1日付)によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプで、キャンプの管理を担う組織のイラク評議会に近いイラク難民の男性1人が遺体で発見された。

男性はキャンプ内の商店から自身のテントに帰宅する途中に何者かの襲撃を受けて殺害されたと見られる。

AFP, May 1, 2022、ANHA, May 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2022、Reuters, May 1, 2022、SANA, May 1, 2022、SOHR, May 1, 2022などをもとに作成。

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PYD傘下の革命青年運動がハサカ県内のイラク・クルディスタン民主党事務所、シリア・クルド国民評議会事務所を焼き討ち(2022年4月19日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市のカッラーサ地区で18日深夜から19日未明にかけて、イラク・クルディスタン民主党のシリア支部事務所が、民主統一党(PYD)に近い革命青年運動メンバーと思われる覆面をした武装グループの襲撃を受けた。

武装グループは事務所内の職員らを銃で脅し、退去させたのち、ガソリンを巻いて放火、その後逃走した。

またマーリキーヤ市でも革命青年運動メンバーと思われるグループがシリア・クルド国民評議会の事務所を襲撃、ドアを破壊し、手りゅう弾を投げ込んだ後に放火した。

AFP, April 19, 2022、ANHA, April 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2022、Reuters, April 19, 2022、SANA, April 19, 2022、SOHR, April 19, 2022などをもとに作成。

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イラクのアアラジー国家安全保障担当顧問:12,000人ものテロリストが収容されていて、ダーイシュが浸透しようとしているフール・キャンプは真の脅威で閉鎖されるべき(2022年4月9日)

イラクのカースィム・アアラジー国家安全保障担当顧問は、ハサカ県にある北・東シリア自治局管理下のフール・キャンプに関して、イラクの国家安全保障上の脅威だとしたうえで、これを解体するよう呼び掛けた。

アアラジー顧問はユーフラテス研究センターで開催されたシンポジウムで次のように述べた。

シリア東部にフール・キャンプがあることは、12,000人ものテロリストが収容されていて、ダーイシュ(イスラーム国)が浸透しようとしているがゆえ、真の脅威をなしている。
フール・キャンプにいるすべてのテロリストを移送し、出身国に送還し、裁判にかけねばならない。
イラク通信(4月9日付)が伝えた。

AFP, April 9, 2022、ANHA, April 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 9, 2022、INA, April 9, 2022、Reuters, April 9, 2022、SANA, April 9, 2022、SOHR, April 9, 2022などをもとに作成。

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イラクの公式使節団がイラク難民の帰還に向けた調整を行うためフール・キャンプを訪問か?(2022年3月9日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、イラクの公式使節団が北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプを訪問した。

訪問は、キャンプに収容されているイラク難民の帰還に向けた調整を行うためだという。

これに対して、ANHA(3月9日付)は、フール・キャンプ管理局のハムリーン・ハサン氏が、イラクのいかなる使節団も訪問していないと述べと伝え、これを否定した。
https://www.hawarnews.com/ar/uploads/files/2022/03/09/123944_hmryn-hsn.jpg

AFP, March 9, 2022、ANHA, March 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2022、Reuters, March 9, 2022、SANA, March 9, 2022、SOHR, March 9, 2022などをもとに作成。

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イラク、シリアへのトルコの砲撃が激しさをますなか、イラク・クルディスタン地域政府のバールザーニー大統領がトルコを訪問しエルドアン大統領と会談(2022年2月2日)

イラク・クルディスタン地域政府のネチルヴァン・バールザーニー大統領がトルコの首都アンカラを訪問し、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と会談した。

トルコの複数のメディアが伝えた。

この訪問に関して、ANHA(2月2日付)は、バーシュール・クルディスタン(イラク・クルディスタン地域)のシンジャール、マフムールに対する占領国トルコの集中的な爆撃、さらにはシリア北・東部の(ハサカ県の)ダイリーク市郊外、アイン・ディーワール村に対する砲撃と合わせた訪問と伝えつつ、その目的は不明だと伝えた。

AFP, February 2, 2022、ANHA, February 2, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 2, 2022、Reuters, February 2, 2022、SANA, February 2, 2022、SOHR, February 2, 2022などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配地からの難民流入増を受けてイラク・クルディスタン自治政府は国境警備強化を決定(2022年1月12日)

ルダウ(1月12日付)は、イラク・クルディスタン自治政府が実効支配するサヒーラー村(ニーナワー県)の治安筋の話として、北・東シリア自治局の支配下にあるシリア北東部から難民の流入増加を受けて、イラク・クルディスタン自治政府が国境警備態勢を強化し、難民流入を阻止していると伝えた。

同治安筋によると、シリア北東部からのイラク領内に流入した難民は過去2週間だけで1,534人に達している。

AFP, January 16, 2022、ANHA, January 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2022、Reuters, January 16, 2022、Rudaw, January 12, 2022、SANA, January 16, 2022、SOHR, January 16, 2022などをもとに作成。

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イラク・アンバール県のアイン・アサド航空基地を狙おうとしたドローン2機を撃墜(2022年1月4日)

イラクの治安メディア・セルは、1月4日早朝に米軍が駐留するアンバール県のアイン・アサド航空基地を狙おうとした無人航空機(ドローン)2機を撃墜したと発表した。

https://www.facebook.com/SecMedCell/posts/1039659093483164

AFP, January 4, 2022、ANHA, January 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 4, 2022、Reuters, January 4, 2022、SANA, January 4, 2022、Security Media Cell, January 14, 2021、SOHR, January 4, 2022などをもとに作成。

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欧州諸国の国籍を持つ住民数百人が米主導の有志連合によって違法に設置されたワリード国境通行所を経由してイラクへの入国を試みたが阻止される(2021年12月23日)

ハサカ県では、ANHA(12月23日付)によると、イラク・クルディスタン自治政府がフィーシュ・ハーブール国境通行所(シリア側はスィーマルカー国境通行所)、ラビーア国境通行所(シリア側はヤアルビーヤ国境通行所)を閉鎖したことを受け、北・東シリア自治局支配地域からイラクに出国しようとしていた欧州諸国の国籍を保有する住民数百人が、米主導の有志連合が違法に設置しているワリード国境通行所を経由してイラクへの入国を試みたが、「イラク・クルディスタン民主党」(イラク・クルディスタン自治政府当局)が、国連職員83人の入国を認めただけで、住民らの入国は拒否された。

AFP, December 23, 2021、ANHA, December 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 23, 2021、Reuters, December 23, 2021、SANA, December 23, 2021、SOHR, December 23, 2021などをもとに作成。

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イラク・クルディスタン自治政府が北・東シリア自治局の支配地に面するフィーシュ・ハーブール国境通行所(シリア側はスィーマルカー国境通行所)に続いて、ラビーア国境通行所(シリア側はヤアルビーヤ国境通行所)を閉鎖(2021年12月20日)

『ワタン』(12月20日付)は、イラク・クルディスタン自治政府が、北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ県のティグリス川河畔のフィーシュ・ハーブール国境通行所(シリア側はスィーマルカー国境通行所)に続いて、ヤアルビーヤ町の国境通行所に面するラビーア国境通行所を閉鎖したと伝えた。

AFP, December 20, 2021、ANHA, December 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 20, 2021、Reuters, December 20, 2021、SANA, December 20, 2021、SOHR, December 20, 2021、al-Watan, December 20, 2021などをもとに作成。

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イラク・クルディスタン自治政府がPYDに近い革命青年運動の襲撃を受けたとして北・東シリア自治局支配地とをつなぐ国境通行所を一方的に閉鎖(2021年12月16日)

ANHA(12月16日付)によると、「イラク・クルディスタン民主党」(イラク・クルディスタン自治政府)が、ハサカ県のティグリス川河畔に北・東シリア自治局が違法に設置しているスィーマルカー国境通行所に対面するイラク(イラク・クルディスタン地域)のフィーシュ・ハーブール国境通行所を事前の通告なしに突如閉鎖した。

クルディスタン民主党はこれまでにも数度にわたって、通行所を閉鎖している。

シリア人権監視団によると、スィーマルカー国境通行所からティグリス川を渡河して、イラク領に入った民主統一党(PYD)に近い革命青年運動が、フィーシュ・ハーブール通行所を襲撃したのが閉鎖の理由だという。

この襲撃により、イラク・クルディスタン自治政府側の治安要員、国境警備隊隊員複数が負傷、車輌複数台が被害を受けたという。

同地では15日、イラク・クルディスタン自治政府の治安部隊が、フィーシュ・ハーブール国境通行所前で発生した抗議デモを強制排除していた。

襲撃を受けたのは、デモの強制排除のために動員されていた治安部隊。

AFP, December 16, 2021、ANHA, December 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 16, 2021、Reuters, December 16, 2021、SANA, December 16, 2021、SOHR, December 16, 2021などをもとに作成。

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イラク・クルディスタン自治政府の治安部隊はフィーシュ・ハーブール(スィーマルカー)国境通行所で、ペシュメルガによって殺害されたPKKメンバーの息子たちの遺体引き渡しを求める抗議デモを強制排除(2021年12月15日)

シリア人権監視団によると、イラク・クルディスタン自治政府の治安部隊が、シリアのハサカ県とを隔てるティグリス川河畔のフィーシュ・ハーブール国境通行所(シリア側はスィーマルカー国境通行所)前で発生した抗議デモを強制排除した。

デモ参加者は、イラク・クルディスタン自治政府のペシュメルガによって殺害されたクルディスタン労働者党(PKK)のメンバーだった息子たちの遺体の引き渡しを求めていたが、治安部隊が催涙ガスを発射するなどして、強制排除を試み、複数人が負傷、ハサカ県のマーリキーヤ市にある複数の病院に搬送された。

AFP, December 15, 2021、ANHA, December 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2021、Reuters, December 15, 2021、SANA, December 15, 2021、SOHR, December 15, 2021などをもとに作成。

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