ブルース米国務省報道官:「制裁の状況については、何も変わっておらず、現時点で変更の予定はない」「シャルアへの権力集中に対して示された懸念に留意している」(2025年3月21日)

米国務省のタミー・ブルース報道官は記者会見を行い、シリア情勢に関して、以下の通り述べた。

米国が望むのは、近隣諸国と平和的に共存し、人権を尊重し、テロリストが自国領土を安全な拠点として利用することを防ぐようなシリアである。 米国の方針は明確で、枠組みも分かりやすく設定されている。現在、我々は彼ら(シリア暫定政権)がどのように行動し、どのように対応するかを注視しているところだ。
制裁の状況については、何も変わっておらず、現時点で変更の予定はない。
つまり、これまで存在してきた措置は引き続き有効である…。ただし、我々はシリア一般ライセンス24を認可しており、これはシリアの安定化を目的とした取引を可能にするものである。 つまり、全面的に取引を禁止しているわけではない。以前からの措置は維持されつつも、国家の安定化を支援する取引については、このライセンス24によって実施が認められている。

我々は、アフマド・シャルア暫定大統領がいわゆる憲法宣言に署名した動きを注視しており、シャルアへの権力集中に対して示された懸念にも留意している。

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