イスラエル軍戦闘機がヒムス県タドムル航空基地を複数回にわたって爆撃(2025年3月21日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機がタドムル市に隣接するタドムル航空基地を複数回にわたって爆撃した。

これにより、2025年に入ってからのイスラエル軍の攻撃は32回(爆撃30回、砲撃2回)となった。

一連の攻撃で、アフマド・シャルア暫定政権の国防軍部隊の兵士5人、民間人5人、レバノン人2人の合計12人が死亡、武器弾薬貯蔵施設、指揮所、拠点、車輌など41の標的が破壊された。

県別の内訳は以下の通り:
アレッポ県1回
ダマスカス郊外県9回(民間人1人、レバノン人2人、兵士2人死亡)
スワイダー県3回
ヒムス県4回
クナイトラ県4回(民間人1人、兵士2人死亡)
ダルアー県6回(民間人3人、兵士1人死亡)
タルトゥース県1回
ダマスカス県2回

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ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、標的となったのは、タドムル市近郊の砂漠地帯のタイフール(T4)航空基地、ミサイル大隊基地、武器弾薬庫、タドムル航空基地の管制塔で、アフマド・シャルア暫定政権の国防省部隊の兵士2人がタドムル航空基地で負傷した。

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シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア暫定政権の国防省部隊の第118旅団に所属する砂漠師団の兵士12人が負傷した。

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この爆撃に関して、イスラエル軍のアドライ報道官はXを通じて、タドムルとT4の基地に残存する戦略軍事施設を攻撃したと発表した。


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