各県で軍が反体制武装勢力への掃討・殲滅作戦を強化させるなか、化学兵器使用に関する国連調査団がダマスカスに到着(2013年8月18日)

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国内の暴力

ダイル・ザウル県では、スカイ・ニュース・アラビック(8月18日付)によると、軍がダイル・ザウル市のアルディー地区、ハウィーカ地区を砲撃、また同市東部郊外の石油パイプラインで火災・爆発が発生した。

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ダマスカス郊外県では、スカイ・ニュース・アラビック(8月18日付)によると、ムライハ市で、軍が反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(8月18日付)によると、シャイフーニーヤ農場、ズィヤービーヤ町、ハラスター市で、軍が反体制武装集団と交戦し、バッラー大隊、シャームの民のヌスラ戦線戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジャルマーナー市に迫撃砲弾が着弾し、市民4人が負傷した。

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アレッポ県では、スカイ・ニュース・アラビック(8月18日付)によると、ドゥウィリーナ村、アレッポ市サイフ・ダウラ地区、ジャミーリーヤ地区で、軍が反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(8月18日付)によると、クワイリス村、ムスリミーヤ街道、ダイル・ジャマール村近郊、バヤーヌーン町、ドゥワイリーナ村、ターディフ市、アターリブ・アレッポ街道で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

アレッポ市では、サイフ・ダウラ地区、ザバディーヤ地区、アシュラフィーヤ地区、ブスターン・カスル地区、サラーフッディーン地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(8月18日付)によると、ハンブーシーヤ村、バルータ村、シャイフ・ナッバハーン村、ヒラータ村、ハンズーリーヤ村、バールーダ村、シャアバーン山で、軍が外国人戦闘員らからなる反体制武装集団の掃討・殲滅を完了、同地の治安を回復した。

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ハマー県では、SANA(8月18日付)によると、ハマー市ファイハー地区で、軍が反体制武装集だの拠点を攻撃、戦闘員を殲滅、武器・弾薬を破壊・押収した。

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ダルアー県では、SANA(8月18日付)によると、ダルアー市、タファス市、アイン・ズィクル村、サイダー市、バサーラ市、ナワー市、タスィール町、ダーイル町で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(8月18日付)によると、反体制武装集団がハサカ市のガソリン・灯油貯蔵施設を攻撃・破壊した。

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ヒムス県では、SANA(8月18日付)によると、タドムル市郊外、ヒムス市クスール地区、カラービース地区、ワアル地区、バーブ・スィバーア地区、アイン・フサイン村、ブルジュ・カーイー村、タッルドゥー市で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアシュラフィーヤ村に迫撃砲弾が着弾し、市民1人が志望、複数が負傷した。

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イドリブ県では、SANA(8月18日付)によると、アイン・ラールーズ村、サルジャ村、アリーハー市、カフルルーマー村、ハーン・スブル村、ヒーシュ村、アルバイーン山、バザーブール村で、軍が反体制武装集団と交戦し、チェチェン人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア政府の動き

アサド大統領はダマスカス訪問中のモーリタニア政党・組合使節団と会談した。

会談で、アサド大統領は、シリア国内の危機の政治的解決に向けた建設的で誠実な(諸外国の)努力を歓迎すると同時に、テロ根絶をデザインしていることを強調した。

SANA(8月18日付)が報じた。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、反体制武装集団による「海岸解放作戦」の失敗に関して、アサド政権がラタキア県の住民を「人質」にとっていると断じる一方、住民に対して、政権との関係を絶ち、「革命」に貢献するよう呼びかけた。

レバノンの動き

AFP(8月18日付)によると、ベカーア県ヘルメル郡のマシャーリーウ・カーアなどに迫撃砲弾5発が着弾した。

諸外国の動き

化学兵器使用に関する国連調査団がダマスカス県のフォー・シーズン・ホテルに到着した。

AFP(8月18日付)が報じた。

AFP, August 18, 2013、al-Hayat, August 19, 2013, August 20, 2013、Kull-na Shuraka’, August 18, 2013、Kurdonline,
August 18, 2013、Naharnet, August 18, 2013、Reuters, August 18, 2013、SANA,
August 18, 2013、Sky News Arabic, August 18, 2013、UPI, August 18, 2013などをもとに作成。

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