シリア国内の暴力:米国など有志連合がヌスラ戦線拠点を爆撃(2014年11月19日)

イドリブ県では、アナトリア通信(11月19日付)によると、米国など有志連合は、ハーリム市にあるシャームの民のヌスラ戦線の武器庫など拠点複数カ所を空爆した。

一方、SANA(11月19日付)によると、ダルクーシュ町、ダーディーフ村、サラーキブ市、カフルルーマー村、サルミーン市一帯、下カスタン村、シュグル村、ナフラ村、カフルシャラーヤー村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線の特殊部隊がオートストラード・アダウィーを走行中の黒いメルセデスを、路上に仕掛けた爆弾を爆破させ破壊、乗っていた准将1人を含む3人を殺害した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタルナジャ村、ウーファーニヤー村、ジャバーター・ハシャブ村を空爆、バアス市、ハーン・アルナバ市一帯で、国防隊とともにジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月19日付)によると、バアス市、ウンム・バーティナ村、西サムダーニーヤ村、ジャバーター・ハシャブ村、フッリーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、サイフ・イスラーム・ワ・フルカーン旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市、ハーッラ市、マアルバ町、サイダー町、フラーク市をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆・砲撃し、子供1人、女性1人を含む5人が死亡した。

一方、SANA(11月19日付)によると、ダイル・アダス村、カフル・ナースィジュ村、アクラバー、アトマーン村およびその周辺、フィキーア村、イブタア町、ダリー村、ダルアー市旧税関地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ブルジュ・カーイー村・サムアリール村間、タルビーサ市をシリア軍が砲撃・空爆した。

一方、SANA(11月19日付)によると、ウンム・リーシュ村、東サラーム村、西サラーム村、ウンム・シャルシューフ村、タラフ村、カフルラーハー市、ジャズル村東北部、ワディーヒー村、ラスタン市、タッルドゥー市、サムアリール村、ヒムス市ワアル地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アンサール・ディーン戦線とシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団が、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団などとの戦闘の末、ジャアーラ村、ターター村、アクラバー村を制圧した。

この戦闘で反体制武装集団側の戦闘員6人、シリア軍側の兵士5人が死亡した。

また、両者はアレッポ市南東部防空大隊基地(アシュターウィー村)周辺で交戦した。

このほか、サミーリーヤ村、ミンタール村をシリア軍が空爆した。

一方、SANA(11月19日付)によると、アレッポ市ライラムーン地区、アシュラフィーヤ地区、バニー・ザイド地区、ラームーサ地区、アアザミーヤ地区一帯、アーミリーヤ地区、シュカイフ地区、カフルハムラ村、マンスーラ村、バンーン・フッス村、ブライジュ村一帯、フライターン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(11月19日付)によると、アドラ村、南カスタル村、タッル・サリーマ村、ハッダージュ村、ラターミナ町、カフルズィーター市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(11月19日付)によると、ダグマシュリーヤ村、ズワイク村、グマーム村、タルティヤーフ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(11月19日付)によると、カラムーン山地一帯郊外無人地帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 19, 2014、Anadolu Ajansı, November 19, 2014、AP, November 19, 2014、ARA News, November 19, 2014、Champress, November 19, 2014、al-Hayat, November 20, 2014、Kull-na Shuraka’, November 19, 2014、al-Mada Press, November 19, 2014、Naharnet, November 19, 2014、NNA, November 19, 2014、Reuters, November 19, 2014、SANA, November 19, 2014、UPI, November 19, 2014などをもとに作成。

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