国連・アラブ連盟共同特別代表のアレッポ市「戦闘停止」イニシアチブをめぐる動き(2015年2月28日)

AFP(2月28日付)などによると、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表がレバノン経由で、シリアの首都ダマスカスに到着した。

これに関して、トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、トルコのキリス市でハーリド・ハウジャ代表、アフマト・ドゥウマ暫定政府閣僚、自由アレッポ県議会議員、武装集団代表らと会合を開き、デミストゥラ氏によるアレッポ市「戦闘中止」イニシアチブへの対応などについて協議、同問題をフォローアップする委員会の設置を決定した。

ハウジャ代表はこのなかで「シリア政府がいかなるイニシアチブを資することがあってはならない」といった姿勢を示したという。

一方、アイン・アラブ市でのダーイシュ(イスラーム国)との攻防戦で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊側に参加していたアレッポ革命軍事評議会前議長のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐は声明を出し、アレッポ市「戦闘中止」イニシアチブを拒否するようアレッポ市住民、そしてシリア国民に呼びかけた。

AFP, February 28, 2015、AP, February 28, 2015、ARA News, February 28, 2015、Champress, February 28, 2015、al-Hayat, March 1, 2015、Iraqi News, February 28, 2015、Kull-na Shuraka’, February 28, 2015、al-Mada Press, February 28, 2015、Naharnet, February 28, 2015、NNA, February 28, 2015、Reuters, February 28, 2015、SANA, February 28, 2015、UPI, February 28, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.