アレッポ県でダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍、ジハード主義武装集団と交戦(2015年4月7日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(4月7日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマーリア市にあるシャーム戦線の本部に対して自爆攻撃を行い、シャーム戦線の司令官多数を殺害した。

ダーイシュによる自爆攻撃はバーブ市郊外のハワール・キリス村にあるシャーム戦線所属の武装集団(「自由シリア軍」)に対しても行われた。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍が、ダーイシュ(イスラーム国)によって包囲されているクワイリス軍事基地の一帯を砲撃し、6人が死傷した。

一方、ARA News(4月7日付)によると、ダーイシュは、ジャラーブルス市で、18歳以上の成年全員に徴兵義務を課すことを決定し、8日付で発効すると発表した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(4月7日付)によると、ダイル・ザウル市北部入り口、ジスル・スィヤーサ一帯、サーリヒーヤ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、ARA News(4月7日付)は、ダーイシュは最近になって、スワル町近郊に新たな訓練キャンプを開設、ダイル・ザイル航空基地でのシリア軍との戦闘への投入をめざしていると伝えた。

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ハマー県では、SANA(4月7日付)によると、サラミーヤ市東部郊外(ジャニー・アルバーウィー村、クナイトラート村、ジュッブ・マラービーアー村、そしてイドリブ県南部のアブー・ダーリー村)で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(4月7日付)によると、ウンム・カブル村、マフルージャ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(4月7日付)によると、ラッフーム村、シャーイル・ガス採掘所一帯、ジャズル村一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クッルナー・シュラカー(4月7日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)は幹部司令官2人をラッカ県からイラクに転属させた。

イラクに転属となったのは、サウジ人司令官のアブー・アリー・ハルビー氏と、シリア人司令官のアブー・タンスィーム・スーリー氏。

AFP, April 7, 2015、AP, April 7, 2015、ARA News, April 7, 2015、Champress, April 7, 2015、al-Hayat, April 8, 2015、Iraqi News, April 7, 2015、Kull-na Shuraka’, April 7, 2015、al-Mada Press, April 7, 2015、Naharnet, April 7, 2015、NNA, April 7, 2015、Reuters, April 7, 2015、SANA, April 7, 2015、UPI, April 7, 2015などをもとに作成。

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