ナスルッラー書記長「イランとロシアがシリアを見捨てたという主張は根拠がない」(2015年5月5日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長はマナール・チャンネルを通じてテレビ演説を行った。

演説でのナスルッラー書記長の主な発言は以下の通り:

「イドリブ県のジスル・シュグール市が武装集団の手に陥落して以降、神経戦の一環をなす一連の噂を耳にしている…。シリアの同盟国がシリア政府を見捨て、イランは核プログラムのためにシリアを売り渡したと言う者がいる…。シリア人による問題解決を反故にし、シリアに対して長年行っている地球規模の戦争でも達成できなかった一連の嘘を実現しようとめざす神経戦の前に我々はいる…。シリアの体制が終わるいったことを過去4年の間で耳にし続けており、こうした状況は真新しいものではない…。イランがシリアを見捨てたという主張は…根拠がない…。イランは常に同盟国の国益について熱心に考えている」。

「ロシア指導部がシリアを見捨てたという証拠もない…。イドリブのような都市が陥落した時、我々は、同盟国の政策を非難するのではなく、陥落の理由を探さねばならない…。1ラウンドで負けたからといって、戦争に負けたということではない」。

「我々は、武装集団が戦いを始めるために(シリア・レバノン国境地帯での)雪解けを待っていることに気づいていた。雪が溶けた今…、彼らはアルサール村の人々を誘拐し、拠点を攻撃している」。

Naharnet, May 5, 2015

Naharnet, May 5, 2015

 

AFP, May 5, 2015、AP, May 5, 2015、ARA News, May 5, 2015、Champress, May 5, 2015、al-Hayat, May 6, 2015、Iraqi News, May 5, 2015、Kull-na Shuraka’, May 5, 2015、al-Mada Press, May 5, 2015、Naharnet, May 5, 2015、NNA, May 5, 2015、Qanat al-Manar, May 5, 2015、Reuters, May 5, 2015、SANA, May 5, 2015、UPI, May 5, 2015などをもとに作成。

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