UNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡を擁するタドムル市周辺でダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍の戦闘続く(2015年5月16日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、UNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡を擁するタドムル市周辺(東部郊外および南部郊外)で、シリア軍、国防隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、シリア軍兵士・国防隊隊員12人とダーイシュ戦闘員16人が死亡した。

またラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、ダーイシュはアーミリーヤ村で子供9人を含む住民23人を銃殺処刑した。

処刑された住民のなかには、公務員の家族が含まれているという。

一方、ダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州広報局は声明を出し、アーラーク油田、ハイル油田に近いアーラーク村を制圧したと発表した。

Kull-na Shuraka', March 16, 2015

Kull-na Shuraka’, March 16, 2015

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他方、SANA(5月16日付)によると、タドムル市一帯、アーラーク油田一帯、ハイル油田一帯、ジャズル・ガス採掘所東部、エブラー・ガス・パイプライン(ウンム・タバーリール村北東部)などで、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 16, 2015、AP, May 16, 2015、ARA News, May 16, 2015、Champress, May 16, 2015、al-Hayat, May 17, 2015、Iraqi News, May 16, 2015、Kull-na Shuraka’, May 16, 2015、al-Mada Press, May 16, 2015、Naharnet, May 16, 2015、NNA, May 16, 2015、Reuters, May 16, 2015、SANA, May 16, 2015、UPI, May 16, 2015などをもとに作成。

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