シリア軍はアル=カーイダ系組織などからなるファトフ軍の攻勢を前にイドリブ県南部から後退(2015年6月6日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ジュンド・アクサー機構、シャーム軍団、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、スンナ軍、ハック旅団、アンサール・ディーン戦線、イスラーム軍、フルカーン旅団、アンサール・シャーム、トルキスターン・イスラーム党、ジュヌード・シャーム(チェチェン人)、海外第一師団などからなるファトフ軍が、県南部に進軍したシリア軍、国防隊を撃退、ハマキー高地、ブサンクール村およびその周辺、アイン・ハムラー村、ジャンアト・クラー村、マアスィラ検問所、ムハンバル市を制圧した。

この戦闘により、シリア軍側に32人、ファトフ軍側に13人の戦死者が出た。

ファトフ軍はイドリブ県南部一帯(アリーハー市・ジスル・シュグール市間の一帯)の完全制圧をめざして、シリア軍側との戦闘を続けているという。

シリア人権監視団によると、シリア軍と国防隊は、イラン人、アフガン人、イラク人戦闘員約6,000人を動員し、ハマー県北部のガーブ平原からイドリブ県南部に進軍し、ジスル・シュグール市などの奪還をめざしていたが、イドリブ県南部の失地を回復するどころか、同地において維持していた拠点さえも失ってしまった。

これにより、県内でシリア政府の支配下にあるのは、フーア市、カファルヤー町、アブ-・ズフール航空基地、カルクール村一帯、フライカ村、ハマー県境の村々だけとなり、5月半ばにマストゥーマ村郊外の野営キャンプを放棄した後も、イドリブ県での戦闘を指揮していたシリア軍のスハイル・ハサン大佐(「虎」の愛称で知られる)は、ハマー県ガーブ平原にあるジューリーン村に設置されている作戦司令室(イラク革命防衛隊、ヒズブッラーとの合同作戦司令室だという)に撤退したという。

一方、トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立のサーリム・ムスラト報道官は声明を出し、アル=カーイダ系のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動が主導するファトフ軍によるイドリブ県の侵攻を「革命家の勝利」と賞賛したうえで、「革命家による現地での勝利と政治的現実を国際社会は考慮して、シリア国民の希望を実現するための最終的な解決策を案出すべきだ」と主張した。

他方、SANA(6月6日付)によると、シリア軍がムハンバル市周辺の拠点複数カ所を放棄、「同地における今後の戦闘任務を遂行するのによりふさわしい新たな防衛戦、拠点に再集結した」。

シリア軍はまた、サンカラ村、アイナーター村、ムウタリム村、カフルシャラーヤー村、ブサンクール村、ムハンバル市、アブー・ズフール航空基地一帯、タッル・サラムー村、ハーン・シャイフーン市などを空爆、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、マサール・プレス(6月6日付)によると、ファトフ軍がイドリブ県との県境に位置するナビー・ユーヌス峰山頂(反体制派が「クルド山地」と呼ぶ地域)に近いジュッブ・アフマル村、Syriatel塔を、シリア軍との戦闘の末に再制圧した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワーイル地区で、シリア軍、国防隊とジハード主義武装集団が交戦した。

また、クッルナー・シュラカー(6月6日付)は、シリア軍ヘリコプターがラスタン市の住宅地に「機雷」を投下したと伝えた。

一方、SANA(6月6日付)によると、ラスタン市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサラミーヤ市近郊のトゥルール・ハムル村、クナイトラート村一帯をシリア軍が空爆したが、死傷者はなかった。

一方、SANA(6月6日付)によると、サラミーヤ市郊外のウンム・トゥワイナ村、ザヌーバー村、ラスム・クドスィーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、ラターミナ町、カフルズィーター市、アブドゥーン村、ハミーディーヤ村、カストゥーン村を空爆、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(6月6日付)によると、シリア軍とレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)が、フライタ村郊外無人地帯のシャームの民のヌスラ戦線を殲滅、同地を完全制圧した。

また、ドゥーマー市一帯、ザブディーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(6月6日付)によると、アナダーン市、フライターン市、バヤーヌーン町、ハイヤーン町、アッザーン山、アブティーン村、マンスーラ村、アレッポ市アイン・タッル地区、バーブ・ハディード地区、カルム・マイサル地区、ライラムーン地区、旧市街、マシュハド地区、サラーフッディーン地区、ハナーヌー地区、バニー・ザイド地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(6月6日付)によると、東ガーリヤ村、ハーッラ市を空爆、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ナーフタ町、サイダー町、カフルシャムス町、東カラク村、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、ジャイドゥール・ハウラーン旅団、ハムザ・アサド・アッラー旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(6月6日付)によると、西サムダーニーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, June 6, 2015、AP, June 6, 2015、ARA News, June 6, 2015、Champress, June 6, 2015、al-Hayat, June 7, 2015、Iraqi News, June 6, 2015、Kull-na Shuraka’, June 6, 2015、al-Mada Press, June 6, 2015、Masar Press Agency, June 6, 2015、Naharnet, June 6, 2015、NNA, June 6, 2015、Reuters, June 6, 2015、SANA, June 6, 2015、UPI, June 6, 2015などをもとに作成。

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