ダマスカス郊外県、アレッポ県でシリア軍とジハード主義武装集団の戦闘続く(2015年6月22日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン地方北部のレバノン国境地帯(ジャラージール町無人地帯)で、シヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線など反体制武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、ザバダーニー市一帯、アルバイン市一帯を砲撃したほか、バイト・ジン村農場地帯、ダルーシャー村で、反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月22日付)によると、バイト・ジン村、ダルーシャー村、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、ハルファー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区でシリア軍が反体制武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市アスィーラ地区各所を空爆し、子供4人、女性1人を含む8人が死亡した。

シリア軍はまた、バアス大隊とともに、アレッポ市ライラムーン地区、ハーリディーヤ地区などでジハード主義武装集団と交戦したほか、カーディー・アスカル地区を「樽爆弾」で空爆した。

さらにジャラーギーム村、タッルフー村、ヌッブル市、ザフラー町一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザーヒー山各所を空爆、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、エジプトでの反体制活動を断念し、2ヶ月前にアリー・ハイダル国民和解担当大臣の身元保証を受けてシリアに帰国し、ジャブラ市郊外の故郷に戻っていた元活動家のウダイ・ラジャブ氏が、軍事情報局タルトゥース支部に拘束され、1週間前に拷問を受けて重傷を負い、死亡した。

Kull-na Shuraka', June 22, 2015

Kull-na Shuraka’, June 22, 2015

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サラーキブ市、アブー・ズフール航空基地周辺、ウンム・ジャリーン村、ハミーディーヤ村、マアッラト・ヌウマーン市をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。

一方、SANA(6月22日付)によると、カストゥーン村、ジャドラーヤー村、サフン村、ムハムバル村、バズィート村、アブー・ズフール町、マジャース村、ウンム・ジャリーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イズラア市(シリア政府支配下)の入り口で仕掛け爆弾が爆発、またアトマーン市一帯ではシリア軍、国防隊が、ジハード主義武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、ダルアー市各所を「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(6月22日付)によると、ダルアー市ダム街道地区、アトマーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(6月22日付)によると、マサースィナ村、ブワイダ村、マアルカバ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、ウカイリバート町、カスタル村、ウンム・マイヤール村、カスル・ブン・ワルダーン村、ハルマラ村、ラターミナ町、カフルサジュナ村、マアルカバ村、ラハーヤー村、タマーニア町、ムーリク市北部、ラタミーン村、マンスーラ村を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(6月22日付)によると、シャーム軍団などからなる反体制武装集団がタイバト・イマーム市攻略に向けた「ファトフ・ミン・アッラー」の戦い第2段階を開始したと発表した。

 

AFP, June 22, 2015、AP, June 22, 2015、ARA News, June 22, 2015、Champress, June 22, 2015、al-Hayat, June 23, 2015、Iraqi News, June 22, 2015、Kull-na Shuraka’, June 22, 2015、al-Mada Press, June 22, 2015、Naharnet, June 22, 2015、NNA, June 22, 2015、Reuters, June 22, 2015、SANA, June 22, 2015、UPI, June 22, 2015などをもとに作成。

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