クッルナー・シュラカー(1月29日付)などによると、1月28日の活動家の呼びかけを受け、シリア人青年ががダマスカス県カフルスーサ区のエジプト大使館前で犠牲者の魂を追悼するためのロウソク・デモを実施した。
集まったのは約60人。
治安部隊が大使館前での座り込みを阻止し、その後解散を要請、解散した。
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アフバール・シャルク(1月29日付)によると、有識者・活動家が「チュニジアの革命とエジプトのインティファーダへのシリア有識者の激励」と題された声明を発表した。
声明は、以下のように表明した。
チュニジアの革命や他の国の民衆抗議行動の前には大いなる挑戦が待ち受けている。しかし我らが人民は自由の道へと導かれている。なぜならそれは抑圧者や、革命を脅かす者たちに対して人民を団結させる暴力によらない社会的・平和的レジスタンスだからである。
声明には、ミシェル・キールー氏、アーリフ・ダリーラ氏、アリー・ファルザート氏、ウマル・アミーラーラーイ氏、ウマル・クーシュ氏、ファーイズ・サーラ氏、ヤースィーン・ハーッジ・サーリフ氏など、無所属の反体制有識者・活動家40人が署名している。
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反体制活動家のファーイズ・サーラ氏はクドス・プレス(1月29日付)の取材に対して、チュニジアとエジプトでのデモを、平和的、民主的な変革のための諸目的を実現しようとする民衆の抗議行動だと評価した。
サーラ氏は、そのうえで、シリアにおいて、自らが「ダマスカス宣言」の枠組みで長らく同様の要求を続けてきたことを強調した。
またこの要求に応えることで、シリアの国、政権、そして国民が強化されるとだろうと述べた。
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イスラーム無所属潮流のガッサーン・ナッジャール氏は、バッシャール・アサド大統領に対して「抜本的改革へのステップ」を踏むよう求め、シリア国民に、社会的公正を実現する立憲的・市民的・民主的・諮問的な国家をめざして平和的デモを呼びかけた。
アフバール・シャルク(1月30日付)が伝えた。
Akhbar al-Sharq, January 29, 2011, January 30, 2011, February 3, 2011、Kull-na Shurakā’, January 30, 2011、Quds Press, January 29, 2011などをもとに作成。
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