スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、連盟第144回定例理事会に合わせてエジプトのカイロを訪問し、アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長と会談し、シリア情勢への対応について意見を交わした。
会談後の記者会見で、デミストゥラ共同特別代表は、テロ組織活動によって「シリア紛争の軍事化」のさらなるに懸念を示した上で、紛争解決に向けた自身の計画が二つの目的のもとに追求されていると強調した。
デミストゥラ共同特別代表はまた、エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣と会談し、シリア情勢について意見を交わした。
外務省報道官によると、シュクリー外務大臣は会談で、ジュネーブ合意(2012年)に基づいたシリア危機の解決に向けた行動が必要だとの立場を示したという。
二つの目的とは、①自身が提案し、国連議長声明で設置を支持されている作業グループの活動を通じたシリア国民の未来の創出、②リビア、イラク、ソマリアのような国家崩壊を回避するための国家の維持、の二つ。
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ARA News(9月14日付)は、スペイン外務省の後援を受け2014年1月の「コルトバ大会」開催以来、活動を続けてきた反体制活動家らが、スペインの首都マドリードで「シリア国民協会」の名で新たな反体制組織を結成したと伝えた。
AFP, September 14, 2015、AP, September 14, 2015、ARA News, September 14, 2015、Champress, September 14, 2015、al-Hayat, September 15, 2015、Iraqi News, September 14, 2015、Kull-na Shuraka’, September 14, 2015、al-Mada Press, September 14, 2015、Naharnet, September 14, 2015、NNA, September 14, 2015、Reuters, September 14, 2015、SANA, September 14, 2015、UPI, September 14, 2015などをもとに作成。
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