ロシア大統領府報道官は、シリア軍との連携の可能性を示唆したフランスのファビウス外相の発言を高く評価(2015年11月27日)

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が、トルコによるロシア軍戦闘機撃墜事件発生の7~8時間後に、ロシア側に電話会談を申し入れていたことを明らかにした。

ペスコフ報道官によると、これを受け、ヴラジミール・プーチン大統領にエルドアン大統領からの申し出を報告したという。

またペスコフ報道官は、エルドアン大統領がパリで30日に開催予定のCOP21に合わせて、プーチン大統領と二者会談を申し入れてきたことも明らかにし、これについてもプーチン大統領に報告済みだと述べた。

一方、ダーイシュ(イスラーム国)撲滅に向けた戦いにおいて、シリア軍との連携の可能性を示唆したフランスのローラン・ファビウス外務大臣の発言に関しては、「シリア危機におけるダマスカスの役割に対するフランスの姿勢に重要な変化が起きていることを示している」と高く評価した。

AFP, November 27, 2015、AP, November 27, 2015、ARA News, November 27, 2015、Champress, November 27, 2015、al-Hayat, November 28, 2015、Iraqi News, November 27, 2015、Kull-na Shuraka’, November 27, 2015、al-Mada Press, November 27, 2015、Naharnet, November 27, 2015、NNA, November 27, 2015、Reuters, November 27, 2015、SANA, November 27, 2015、UPI, November 27, 2015などをもとに作成。

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