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国内の暴力
シリア軍・武装部隊総司令部は声明を出し、25日の軍による休戦宣言に明確に違反するかたちで、「武装テロ集団」が各地の軍拠点への攻撃を敢行した、と発表した。
同声明によると、「武装テロ集団」(自由シリア軍)は午前7時頃から、ダイル・ザウル県(ダイル・ザウル市)、ダルアー県(ダルアー市)、イドリブ県(ハーリム、サルキーン、ワーディー・ダイフ、アッラーニー村)、ヒムス県(ヒムス市、タッルカラフ)、ダマスカス郊外県(ハラスター、アルバイン、ドゥーマー)の軍検問所、拠点などに対して発砲を行っている。
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ダマスカス郊外県では、AFP(10月26日付)によると、ハラスター市、アルバイン市、ドゥーマー市で、市民を襲撃する反体制武装勢力に軍・治安部隊が発砲した。
一方、シリア人権監視団によると、サイイダ・ザイナブ町で戦闘があった。
またハラスター市でも戦闘があり、3人が死亡した。
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ダマスカス県では、SANA(10月26日付)によると、ダッフ・シューク地区で反体制武装勢力が車に仕掛けた爆弾が爆発し、20人以上の市民が死亡、30人以上が負傷した。
AFP(10月26日付)によると、爆破テロは警察署を狙ったものだという。
また、AFPによると、タダームン区の建設中のビル内で反体制武装勢力が爆弾を仕掛けた車が爆発、またマッザ航空基地周辺に迫撃砲が着弾した。死傷者はなかった。
シリア人権監視団によると、アサーリー地区で戦闘があった。
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ダルアー県では、SANA(10月26日付)によると、ダルアー市内の治安維持部隊の検問所近くで反体制武装勢力が車に仕掛けた爆弾が爆発し、11人が負傷した。
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アレッポ県では、SANA(10月26日付)によると、アレッポ市内で3件、カフルナーハー村で1件、ハーン・アサル村で1件の合わせて5件の停戦違反があり、軍・治安部隊が反体制武装勢力に応戦した。
またアレッポ市スィルヤーン地区にある反体制武装勢力のアジトを制圧し、武器弾薬を押収した。
一方、AFP(10月26日付)によると、アレッポ市スィルヤーン地区の兵舎に反体制武装勢力が迫撃を試みたが、軍・治安部隊が撃退した。
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イドリブ県では、『ハヤート』(10月27日付)によると、反体制武装勢力がワーディー・ダイフ基地への攻撃を継続した。
シリア人権監視団によると、この戦闘で反体制武装勢力の戦闘員4人が死亡した。
また同基地周辺の、ダイル・シャルキー村、マアッルシューリーン村、カフルサジュナ村が空爆を受けたという。
さらに対トルコ国境地域でも、シリア人権監視団によると、1人が死亡した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区、タッルカラフ市が砲撃を受けた。
国内の動き
アサド大統領はダマスカス県ムハージリーン区にあるアクラム・モスクでイード・アル=アドハーの礼拝を行った。
礼拝には、内閣、人民議会、バアス党、イスラーム教宗教関係者らが列席した。
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イード・アル=アドハーの休戦が発効し、暴力のレベルが低下するなか、『ハヤート』(10月27日付)によると、多くの人々がイードを祝う一方、礼拝後に複数の都市・村で反体制抗議デモが発生した。
ロンドンを拠点とする反体制組織のシリア人権監視団によると、デモはダルアー県各地、アレッポ県アレッポ市ハナーヌー地区など県内各所、ダマスカス県カーブーン区、ジャウバル区、ダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市など各地、イドリブ県各地、ハマー県各地、ダイル・ザウル県各地、ラッカ県各地で行われた、という。
『ハヤート』(10月27日付)によると、抗議デモはいずれも内務省の許可を得ておらず、治安維持部隊が介入、強制排除を行った。
シリア人権監視団によると、ダルアー県インヒル市で治安維持部隊がデモ参加者に発砲し、3人が負傷した、という。
自由シリア軍最高軍事評議会のムスタファー・シャイフ議長も、ダマスカス郊外県カタナー市、ダマスカス県カーブーン区でのデモ参加者に軍・治安部隊が発砲したと主張し、「停戦違反」だと非難した。
そのうえで、反体制武装勢力は「政府軍より平静を保っている。なぜなら我々は停戦に機会を与えたいからだ」と述べた。
反体制勢力の動き
「民主主義のためのシリア・キリスト教徒」は声明を出し、反体制武装勢力によるジャミール・ハッダード司祭誘拐殺人を「アサドの悪党による犯行」と断じ、非難した。
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シリア国民評議会のアフマド・ラマワーン広報局長がアレッポ市に潜入し、『ハヤート』(10月27日付)に市内の状況を伝えるとともに、現地で反体制武装闘争を行う組織にシリア国民評議会が資金援助を行う意思があると述べた。
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ユーチューブ(10月26日付)上に、シリア軍が市街地にTNTクラスター爆弾を投下する映像がアップされた。
http://www.youtube.com/watch?v=rj1WJWcke4s&feature=share
クルド民族主義勢力の動き
クルディーヤ・ニュース(10月26日付)などによると、民主統一党の軍事部門高官は、シリア・クルド民主党(パールティー)政治局メンバーのバフザード・ドゥールスィンの失踪への関与を否定した。
レバノンの動き
NNA(10月26日付)は、ベカーア県ヘルメル郡で、拉致されていたシリア人ビジネスマンのユーズフ・トゥルクマーニーを治安部隊が解放した、と報じた。
諸外国の動き
サウジアラビア外務省は、ジェッダのシリア領事館の外交官3人を「領事活動と関係ない行為を行っていた」との理由で国外追放した、と発表した。
AFP, October 26, 2012、Akhbar al-Sharq, October 26, 2012、al-Hayat, October 27, 2012、Kull-na Shuraka’, October 26, 2012、al-Kurdiya News,
October 26, 2012、Naharnet, October 26, 2012、NNA, October 26, 2012、Reuters,
October 26, 2012、SANA, October 26, 2012などをもとに作成。
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