バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長とするシリア政府代表団は、スイスのジュネーブでスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表と会談、ジュネーブ3会議における反体制派との間接協議を開始した。
ジャアファリー国連シリア代表は会談後、記者団に対して、デミストゥラ国連特別代表との会談が「前向き、建設的」だと高く評価、「我々と共同特別代表との間で、交渉の枠組みの形式に関してどのような相互理解、合意、コンセンサスを行うかについて充分な準備とヴィジョンの確立が重要だという点で相互理解に達した」ことを明らかにした。
ジャアファリー国連シリア代表は「形式的側面という場合、我々が意図しているのは、ジュネーブに参加、ないしは招聘される代表団が誰からなっているか…、(反体制派の)合同名簿とはどのようなものか、すべての代表団が平等に扱われているか、とうことだ…。我々は他のすべての代表団が、国連安保理決議、ウィーンでの諸合意、ミュンヘンでの宣言に従って参集し、この対話により多くの反体制派が参加することを願っている」と述べた。
また「我々はシリア人として、シリア指導部として、外国の干渉や前提条件なしに協議を行いたい」と強調した。
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一方、デミストゥラ共同特別代表も「会合は有益で実り多いものだった」とシリア政府代表団との交渉を高く評価、「多くの論点を明確にすることができた」と述べた。
また「Bプランは戦争への逆戻りを意味する。おそらく今よりももっと悪い戦争へとだ…」と警鐘を鳴らした。
なお、デミストゥラ共同特別代表は会談に先立って記者会見を開き、「政治移行こそがすべての問題の起点だ」と述べていた。
AFP, March 14, 2016、AP, March 14, 2016、ARA News, March 14, 2016、Champress, March 14, 2016、al-Hayat, March 15, 2016、Iraqi News, March 14, 2016、Kull-na Shuraka’, March 14, 2016、al-Mada Press, March 14, 2016、Naharnet, March 14, 2016、NNA, March 14, 2016、Reuters, March 14, 2016、SANA, March 14, 2016、UPI, March 14, 2016などをもとに作成。
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