シリア人権監視団は、治安当局、遺族など信頼できる消息筋の情報をもとに過去5年間の獄中死者数は6万人以上に達したとしたうえで、うち1万4,456人の死亡を確認したと発表(2016年5月22日)

シリア人権監視団は、シリア治安組織(空軍情報部、総合情報部など)、遺族、サイドナーヤー刑務所の信頼できる複数の消息筋から得た情報をもとに、2011年3月18日から2016年5月21日までの5年間でシリア国内の刑務所・拘置所で、少なくとも6万人が拷問、食糧・医薬品不足が原因で死亡したと発表した。

また同監視団は1万4,456人がこの期間に獄中死したことを確認したと付言、うち18歳未満の子供が110人、18歳以上の女性が53人も含まれていることを明らかにした。

遺体の一部は遺族に返還されたが、一部はいまだに返還されないまま、死亡診断書も発行されておらず、収監者からの情報として死亡が確認されているのみだという。

AFP, May 21, 2016、AP, May 21, 2016、ARA News, May 21, 2016、Champress, May 21, 2016、al-Hayat, May 22, 2016、Iraqi News, May 21, 2016、Kull-na Shuraka’, May 21, 2016、al-Mada Press, May 21, 2016、Naharnet, May 21, 2016、NNA, May 21, 2016、Reuters, May 21, 2016、SANA, May 21, 2016、UPI, May 21, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.