フランス外務省は、YPG主体のシリア民主軍支援のため、シリアに特殊部隊を派遣していることを事実上認める(2016年6月9日)

フランス外務省の消息筋はAFP(6月9日付)に対して、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のマンビジュ解放作戦は米国だけでなく、フランスを含む複数の国から明らかに支援を受けていると述べ、フランス軍がシリア領内に特殊部隊を派遣していることを事実上認めた。

同消息筋によると、「フランス軍の兵士はダーイシュの戦闘員、なかでもマンビジュ市内のダーイシュに参加しているフランス人戦闘員とは直接戦っていない」という。

これに先立ち、フランスのジャン=イヴ・ル・ドリアン国防大臣は、フランス軍兵士はアレッポ県マンビジュ市に対して攻撃を行っているシリア民主軍を支援する米軍兵士とともにいる」と述べ、特殊部隊がシリア領内で活動していることを認めた。

ARA News(6月9日付)が伝えた。

AFP, June 9, 2016、AP, June 9, 2016、ARA News, June 9, 2016、Champress, June 9, 2016、al-Hayat, June 10, 2016、Iraqi News, June 9, 2016、Kull-na Shuraka’, June 9, 2016、al-Mada Press, June 9, 2016、Naharnet, June 9, 2016、NNA, June 9, 2016、Reuters, June 9, 2016、SANA, June 9, 2016、UPI, June 9, 2016などをもとに作成。

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