ロシア、イラン、シリアの国防大臣がテヘランで会合し、シリアの反体制派に和平、停戦、安定、そしてテロとの戦いを強化するための対話を支援するべきだと主唱(2016年6月9日)

イランの首都テヘランで、ロシア・イラン・シリアの国防大臣会合か開かれ、イランのホセイン・デフガーン国防大臣、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣、シリアのファフド・フライジュ国防大臣が、シリア情勢などへの対応について協議した。

会談はイランの呼びかけによるもの。

デフガーン国防大臣は会談後、「三者会談は、米国、イスラエル、そして一部のテロ支援国家の拡張主義的で敵対的な政策に起因する最近の地域情勢の進展を受けて開催された」としたうえで、「イランはシリア危機に国内での対話を通じて対処するという政治的選択を行うよう呼びかけてきた」と主張した。

そのうえで「シリアのすべての反体制派は平和的な選択肢を案出し、和平、停戦、安定、そしてテロとの戦いを強化するための対話を支援するべきだ」と主唱した。

またこの三者会談を通じて「分割と不安定化を意図した危険な陰謀に立ち向かうための戦略的な決定」がなされることへの期待を寄せた。

イラン国防省によると、三者会談では、テロ活動と対決するための協力協調態勢の強化のしくみについての各国見解が示された」という。

AFP, June 9, 2016、AP, June 9, 2016、ARA News, June 9, 2016、Champress, June 9, 2016、al-Hayat, June 10, 2016、Iraqi News, June 9, 2016、Kull-na Shuraka’, June 9, 2016、al-Mada Press, June 9, 2016、Naharnet, June 9, 2016、NNA, June 9, 2016、Reuters, June 9, 2016、SANA, June 9, 2016、UPI, June 9, 2016などをもとに作成。

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