アムネスティ・インターナショナル:米国などが支援する「穏健な反体制派」もシリア政府と同様の方法で、住民を拉致、拷問、処刑している(2016年7月5日)

アムネスティ・インターナショナルは、「Torture Was My Punishment」と題した33ページの報告書(https://www.amnesty.org/download/Documents/MDE2442272016ENGLISH.pdf)を発表し、アレッポ県、イドリブ県などで活動する反体制武装集団による拉致、拷問、処刑の実態を報告した。

アムネスティのフィリップ・ルーサー中東・北アフリカ地域部長によると、カタール、サウジアラビア、トルコ、そして米国の支援を受けているこれらの武装集団は、国際人道法に違反し、支配地域内で暮らす民間人を抑圧し、シリア政府と同様の卑劣な拷問を行っているという。

報告書では、2012年以降のアレッポ県、イドリブ県でのシャーム戦線、ヌールッディーン・ザンキー運動、第16師団、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などの支配の実態が明らかにされている。

AFP, July 5, 2016、AP, July 5, 2016、ARA News, July 5, 2016、Champress, July 5, 2016、al-Hayat, July 6, 2016、Iraqi News, July 5, 2016、Kull-na Shuraka’, July 5, 2016、al-Mada Press, July 5, 2016、Naharnet, July 5, 2016、NNA, July 5, 2016、Reuters, July 5, 2016、SANA, July 5, 2016、UPI, July 5, 2016などをもとに作成。

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