2013年12月1日のシリア情勢

反体制勢力の動き

民主連合党のサーリフ・ムスリム共同党首は、フランス東部のマルセイユで「シリアのクルディスタンは自治を有する三つの県、すなわちコーバーニー(アイン・アラブ)、アフリーン、カーミシュリーに分割されるだろう。その狙いは分離ではなく、クルド人はシリアにおいて連邦制を要求する」と述べた。

また、西クルディスタン移行期民政局評議会に関して「独立した政府を樹立したのではないが、7月に任命された19人の任務は、憲法の起草、選挙法案の策定、地域行政の方法の確定にあり…、その活動を終え、近く選挙が実施されるだろう」と付言した。

そのうえで「我々が政府軍を放逐すれば、トルコが派遣・支援しているジハード主義者の攻撃に我々は曝されてしまう。ジハード主義者との戦いは2012年11月に始まり、今も続いている」と強調した。

AFP(12月1日付)が伝えた。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(12月1日付)が、アラブ人筋の話として、ラアス・アイン市で、民主連合党人民防衛隊が、同市制圧(11月)以降、「自由シリア軍」などと関係があるとされる活動i家60人以上を逮捕している、と報じた。

シリア政府の動き

アサド大統領はダマスカス訪問中のイラクのファーリフ・ファイヤード国家安全保障顧問と会談し、シリア情勢について協議した。

Champress, December 1, 2013

Champress, December 1, 2013

SANA(12月1日付)が報じた。

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テヘランを訪問中のワーイル・ハルキー首相はハサン・ロウハーニー大統領と会談、シリア情勢や二国間関係について協議した。

IRNA(12月1日付)によると、ロウハーニー大統領は会談で「テロと過激主義が…地域を苦しめている…。みながテロと過激主義の脅威に立ち向かわねばならない」と述べた。

また「地域および外国でもっとも危険なテロリストが今日、シリアに集まっている。テロと過激主義の問題は世界全体にとって脅威だ」としたうえで、「シリアでの戦争勃発を回避するため外交努力を行ってきた」と強調した。

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テヘランを訪問中のワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣はモハンマド・ジャワード・ザリーフ外務大臣と会談、シリア情勢や二国間関係について協議した。

IRNA(12月1日付)によると、両外相は、ジュネーブ2会議の開催の成否が、テロを抑止し、テロ組織を支援する国々に、資金武器援助や潜入支援の停止を通じて、テロとの戦いを行わせることにかかっているとの点で意見が一致した。

またジュネーブ2会議に前提条件なしで参加する必要がある点を強調した。

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ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、「ジュネーブ2会議に行くことになる(政府)使節団は、アサド大統領の指導、支持、姿勢、解釈を担い、(大会で示される)解決策は、アサド大統領の同意なしには成立しないだろう」と述べた。

また「我々はテーブルについて、いかなる外国の干渉もなしに審議を行う。すべての問題を検討せねばならず、最終的には拡大政府が発足しなければならない」と付言した。

『ワタン』(12月1日付)が伝えた。

国内の暴力

ダマスカス県では、AFP(12月1日付)によると、フランス人学校(シャルル・ド・ゴール・フランス学校)に迫撃砲弾一発が着弾した。校内には多くの生徒、教師らがいたが、死傷者はなかった。

ド・ゴール学校は、シリア人と外国人生徒約220人が通っている(紛争前の生徒数は900人だった)。

一方、SANA(12月1日付)によると、バルザ区、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団を追撃、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バーブ市に軍ヘリコプターが「樽爆弾」で爆撃、女性2人と子供4人を含む24人が死亡した。

またクッルナー・シュラカー(12月1日付)によると、国家建設潮流メンバーで医師のナーイル・ハリーリー氏がアレッポ市からダマスカス県に移動する途中で何者かに拉致された。

一方、SANA(12月1日付)によると、バーブ市のシャリーア委員会法廷を軍が破壊、またアンダーン市、ハッダーディーン村、ハンダラート・キャンプ、キンディー大学病院周辺、アレッポ中央刑務所周辺、カースティールー地方、アッサーン村、バナーン町、バッラース村、アッザーン村、ターディフ市、ジュッブ・ガブシャ村、ダイル・ハーフィル市、フライターン市、ハーン・トゥーマーン村で、軍が反体制武装集団を追撃、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シャイフ・サイード地区、ラーシディーン地区、バニー・ザイド地区、カーディー・アスカル地区、サイイド・アリー地区、アカバ地区、サラーフッディーン地区で、軍が反体制武装集団を追撃、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ザーウィヤ山のカフルナブル市の複数カ所を軍が爆撃し、子供2人と女性2人が死亡した。

軍はまた、ブサーミン村も爆撃し、複数が負傷したという。

一方、SANA(12月1日付)によると、ブズダナ村、サルミーン市、ジュダール・ブカフルーン村、カフルラーター市、バザーブール村、カフルタハーリム市、カフルナジュド市、ナフラ市、マアッルシャムシャ市で、軍が反体制武装集団を追撃、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(12月1日付)によると、武装集団が、ラッカ県シャリーア委員会司法局長のラシード・ムスタファー氏を含む3人を誘拐した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(12月1日付)によると、ザバダーニー市、ナバク市、リーマー農場、マルジュ・スルターン村、バハーリーヤ市、ダイル・サルマーン市、ムライハ市、ドゥーマー市、ハラスター市、アルバイン市、ザマルカー町などで、軍が反体制武装集団を追撃、サウジ人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなる武装集団が軍との戦闘の末、マアルーラー市旧市街の大部分を占拠した。

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ヒムス県では、SANA(12月1日付)によると、ヒムス市カラービース地区、クスール地区、バイト・アーガー村、ガースィビーヤ村、ドゥワイル村、タラス村、キースィーン村、タルビーサ市、タドムル市周辺で、軍が反体制武装集団を追撃、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(12月1日付)によると、ダルアー市、ダーイル町、アトマーン村、ガラーヤー市で、軍が反体制武装集団を追撃、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、『ハヤート』(12月3日付)によると、「バイト・マクディス大隊」を名乗る武装集団がビデオ声明を出し、ブスル・ハリール市にある補給大隊基地を完全制圧したと発表した。

同声明によると、作戦にはシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・マクディス旅団大隊、ウマリー旅団、バドル・ハウラーン旅団、アフマド・ハウラーン旅団が参加したという。

なおこの声明発表を受け、軍が補給大隊基地に対して激しい砲撃を加えた。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(12月2日付)によると、ミシュラーファ村の民主連合党人民防衛隊検問所に爆弾を積んだ車が突っ込み自爆、同部隊戦闘員3人が負傷した。

レバノンの動き

NNA(12月1日付)によると、南部県サイダー市郊外のアイン・フルワ・パレスチナ難民キャンプで、ジュンド・シャームがファタハのメンバーに対して発砲、1人が死亡、2人が負傷した。

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NNA(12月1日付)によると、北部県トリポリ市ザフリーヤ地区で、ジャバル・ムフスィン地区で前日に続き、武装集団どうしが交戦し、2日間での死者数は11人に達し、また70人が負傷した。

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ナハールネット(12月2日付)によると、ベカーア県ザフレ郡クサル・ナバー村で、村人たちが同村に設営された臨時避難民キャンプからシリア人避難民数百人を追放し、放火した。

キャンプには約100張が設営され、約400人の避難民が身を寄せていた。

事件は、キャンプ設営地の所有者の家族が、シリア人避難民4人から身内の障害者が性的暴行を受けたと非難したことが発端となった。

諸外国の動き

ダマスカス県にあるフランス人学校(シャルル・ド・ゴール学校)への迫撃砲攻撃に関して、フランスのローラン・ファビウス外務大臣は声明で、「フランスは、幼い生徒に犠牲をもたらしかねないこうした卑劣な行為を厳しく非難する…。民間人は紛争の第一の被害者であり…、暴力継続を止めねばならない」と発表した。

AFP, December 1, 2013、al-Hayat, December 2, 2013, December 3, 2013、Kull-na Shuraka’, December 1, 2013, December 2, 2013、Naharnet, December 1, 2013, December 2, 2013、NNA, December 1, 2013、Reuters, December 1, 2013、Rihab News, December 1, 2013、SANA, December 1, 2013、UPI, December 1, 2013、al-Watan, December 1, 2013などをもとに作成。

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