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反体制勢力の動き
リハーブ・ニュース(11月2日付)は、ハサカ県ラアス・アイン市で活動する親政権の民兵組織「アラブ愛国者」が10月30日に、民主統一党人民防衛隊に参加すると発表し、市内を行進した、と報じ、写真を公開した。
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タウヒード旅団は声明を出し、アレッポ県サフィーラ市からの撤退に関して「サフィーラの戦いは終わらない」としたうえで、「多くの困難があろうと、シリア全土解放を続ける」と表明した。
同声明によると、サフィーラ市を撤退した反体制武装集団は、アレッポ市内各所に展開しているのだという。
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クッルナー・シュラカー(11月2日付)は、ラッカ県の主要部族(14部族)の部族長17人が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と会談、ダーイシュに忠誠を誓ったと報じた。
ダーイシュに忠誠を誓った17人は以下の通り:
1. ハーシム・ダイフ(ブー・ジャービル部族)
2. アブドゥルカリーム・ラーカーン(サブハ部族)
3. ムスタファー・ハルフ・イーサー(ブー・アッサーフ部族)
4. ハリール・ヒンダーウィー(ハナーダ部族)
5. フワイディー・シャッラーシュ・マジュハム(アファーディラ部族)
6. バシール・ファイサル(アファーディラ部族)
7. ハムリー・シュワーフ・ブルサーン(ワルダ部族)
8. サアドゥーン・ファフド・カッラ(ルース部族)
9. サーミル・ムルヒム・ダルウィーシュ(シブル部族)
10. アフマド・カンヌー(ブー・ラジャブ部族)
11. ファイサル・マタル(サハーニー部族)
12. ヤフヤー・ハティーブ(サハーニー部族)
13. ハサン・ブライジュ(ブライジュ部族)
14. アリー・ハーブール(ブライジュ部族)
15. ムハンマド・ハルフ・アブー・ヤースィル(フワイワート部族)
16. イブラーヒーム・イスマーイール(ブース部族)
17. ハサン・シャリーダ(ブース部族)
これに関して、フィラース・トゥラースはフェイスブックで、忠誠を誓った部族長が、2011年8月のアサド大統領のラッカ訪問に際して政権に忠誠を誓った部族長と同じだと非難した。
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Elaph(11月2日付)は、シリア・アラブ・テレビなどが10月3日に死亡したと報じていた自由シリア軍のリヤード・アスアド大佐が「シリア国内で健在で、体制を打倒するまで戦い続ける」とのメッセージを送ったと報じた。
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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長ら、同連立の代表団がエジプトを訪問し、アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長と会談した。
『ハヤート』(11月3日付)によると、会談で、アラビー事務総長は、ジャルバー議長らにジュネーブ2会議への参加、代表派遣などに関して「譲歩」を求めたという。
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シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン元事務局長は訪問先のカイロで声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立のジュネーブ2会議参加の是非に関して、11月9~10日に開催予定の連立総合委員会会合で決すると述べた。
またアサド大統領に関して、ガルユーン元事務局長は「過去のものとなった。彼を利用する一部の国の手のなかにある道具に過ぎない…。問題は、居場所のないアサド以上に大きい」と付言した。
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シリア革命反体制勢力国民連立は、バッサーム・アブドゥッラー氏を駐ドイツ代表(大使)に任命した。
シリア政府の動き
『サウラ』(11月2日付)は「ブラーヒーミー氏は、一つの目と複数の舌を持つ」と題した社説で、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表に関して「すべての当事者を満足させようとして、中立的でなければならない仲介人であることを忘れているかのようだ…。ダマスカスに来た時と、ベイルートに去ってからとで、ブラーヒーミー氏の言説は変わってしまった」と述べ、ベイルートで、ブラーヒーミー共同特別代表が、サウジアラビアやトルコのジュネーブ2会議への参加を呼びかけたことを批判した。
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『ハヤート』(11月3日付)などは、シリアの複数の反体制消息筋の話として、シリア軍がダマスカス県カラムーン山地一帯制圧に向けた大規模軍事作戦の準備をしていると報じた。
同報道によると、軍は11月2日晩までに市内の病院、学校から退去するよう呼びかけているという。
国内の暴力
ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍がスバイナ町などを爆撃・砲撃した。
またクッルナー・シュラカー(11月2日付)によると、ヤブルード市のマターヒン地区にある学校の近くで、爆弾が仕掛けられた車が爆発し、数十人が死傷した(SANAによると10人が死亡)。
一方、SANA(11月2日付)によると、スバイナ町、カースィミーヤ市・ダブラ市回廊、ダイル・アサーフィール地区、アーリヤ農場、マディーラー市、ダーライヤー市、サフル村・ヤブルード市、フーシュ・アラブ村南部、アドラー市南部、ナブク市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
また、ジャルマーナー市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民9人が負傷した。
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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区、ジャウバル軍で、軍が攻勢をかけた。
一方、SANA(11月2日付)によると、SANA(11月2日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
またジャービヤ門地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、2人が負傷した。
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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、民主統一党人民防衛隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)、シャームの民のヌスラ戦線との交戦を続け、ラアス・アイン市とアブー・ラースィーン村を結ぶ街道を制圧した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が占拠する対ヨルダン国境のダルアー市旧税関地区で爆発が起き、シャームの民のヌスラ戦線戦闘員2人を含む9人が死亡した。
同監視団は、ヌスラ戦線戦闘員が乗った車が地雷に触れて爆発が発生したのだという。
一方、SANA(11月2日付)によると、ダルアー市各所、アトマーン村、ダーイル町、タファス市、アブー・ガーラ村、ヒーラーン村、ガディール・ブスターン村、サマン丘、ナワー市一帯、ブスル・ハリール市、マサキーヤ村、ハワービー村、ウンム・マヤーズィン町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(11月2日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がアレッポ市郊外のカースティールー地区に展開する自由シリア軍第16師団の検問所・拠点複数カ所を制圧した。
これを受け、第16師団総司令部はダーイシュに対して、24時間以内に検問所・拠点からの退去を警告したという。
一方、SANA(11月2日付)によると、アレッポ市ラーシディーン地区、ジュダイダ地区、マンスーラ村、アレッポ中央刑務所周辺、シャイフ・ナッジャール市、フライターン市、タッル・リフアト市、クワイリス村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、SANA(11月2日付)によると、サダド市郊外に位置するナフダイン山、タッラト・マドハルを軍が制圧した。
またカルヤタイン市、サアフラーニーヤ市、タラフ村、ヒムス市バーブ・フード地区、ワルシャ地区、サフサーファ地区、ハミーディーヤ地区、クスール地区、マヒーン地方で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
さらにラスタン市では、武装テロ集団の退去を求めるデモが行われ、住民数百人が参加したという。
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ラタキア県では、SANA(11月2日付)によると、ブルジュ・ザーヒヤ村、アーリヤ村、ハカルー村、ダグマシュリーヤ村、アティーラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イラク・シャーム・イスラーム国の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、SANA(11月2日付)によると、アルバイーン山周辺、カフルシャラーヤー市、アブー・ズフール航空基地周辺、マンタフ市、バザーブール村、マアッルザーフ市、ムスィービーン市、カフルルーマー村、サルジャ村東部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハサカ県では、SANA(11月2日付)によると、シャッダーディー市、マクバラ村、タッル・ハミースで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダイル・ザウル県(11月2日付)によると、ダイル・ザウル市旧空港地区、ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
レバノンの動き
NNA(11月2日付)によると、北部県アレッポ市ジャバル・ムフスィン地区の住民8人を含む14人の市民が乗ったバスが、バーブ・タッバーナ地区のサラーム学校近くで武装集団に襲撃され、6人が負傷した。
乗客のうち9人がアラウィー派宗徒だったという。
諸外国の動き
UPI(11月2日付)によると、ヨルダン当局は、ダマスカス・アンマン国際幹線道路のナスィーブ・ジャービル国境通行所を閉鎖し、ヨルダンからシリアへの車両の入国を禁止した。
シリアへの入国は、シリアの送迎バスによる移動のみに制限されているという。
AFP, November 2, 2013、Elaph.com, November 2, 2013、al-Hayat, November 3, 2013、Kull-na Shuraka’, November 2, 2013、Naharnet, November 2, 2013、NNA, November 2, 2013、Reuters, November 2, 2013、Rihab News, November 2, 2013、SANA, November 2, 2013、al-Thawra, November 3, 2013、UPI, November 2, 2013などをもとに作成。
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