【トルコ・シリア大地震】遺跡の被害状況(2023年2月6日)

文化省古物博物館総局は、アレッポ県などでの地震による被害の予備報告を発表した。

それによると、アレッポ県のアレッポ市にあるアレッポ城では、風車塔の一部が崩れ落ちたほか、北東の防御壁の一部がひび割れや崩落するなど、中小規模な被害を受けた。

また、アイユーブ朝時代のモスクのミナレットのドームの大部分が崩落、城の入口、マムルーク朝時代の防御塔入口、オスマン朝時代の宿泊所の外壁の一部が崩壊した。

アレッポ市の国立博物館では、展示保管庫内で遺物の一部が損傷を受けたほか、建物正面などにひび割れが発生した。

アレッポ市の旧市街地では、アカバ地区、ジャルーム地区、ハンダク通りなどで、壁や天上の一部、あるいはミナレットが崩壊するなど、中小規模の被害を受けた。

ハマー県では、ハマー市のバーシューラ地区などで、複数の歴史的建造物の外壁、壁などがひび割れ、崩落を起こすなどの被害が発生された。

また、サアラミーヤ市では、イマーム・イスマーイール・モスクのミナレットの上部1メートルほどが落下、シュマイミース城の外壁も一部が崩落した。

タルトゥース県では、マルカブ城の北側の円塔などの建物の壁や外壁の一部が崩壊するなどの中小規模の被害が出た。

また、カドムース城では場内の建物の一部が倒壊した。

ヒムス県では、ヒムス市クサイル地区にある大モスクのミナレットが崩壊した。

SANA(2月6日付)が伝えた。

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一方、北・東シリア自治局の支配下にあるアレッポ県マンビジュ市の東30キロ、ユーフラテス川西岸にあるナジュムッディーン城(ナジュム城)では、東側の門の一部の外壁が崩れるなどの被害が出た。

また、アフリーン地域遺跡局(北・東シリア自治局所轄)によると、シャフバー地区内のカールータ村(シーラーワー郡)にある教会の遺跡が倒壊した。

ANHA(2月6日付)が伝えた。

AFP, February 6, 2023、ANHA, February 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 6, 2023、Reuters, February 6, 2023、SANA, February 6, 2023、SOHR, February 6, 2023などをもとに作成。

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