ハサカ県タッル・タムル町近郊に潜入したシリア国民軍がシリア民主軍の返り討ちに遭い、戦闘員1人死亡(2021年6月16日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア国民軍に所属するハムザ師団の部隊が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町郊外のアリーシャ村に近い農地に略奪のために潜入しようとしたが、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の返り討ちに遭い、戦闘員1人が死亡、4人が負傷した。

AFP, June 16, 2021、ANHA, June 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 16, 2021、Reuters, June 16, 2021、SANA, June 16, 2021、SOHR, June 16, 2021などをもとに作成。

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米軍航空機がダイル・ザウル県シュハイル村で空挺作戦を実施し、ダーイシュ・メンバーと思われる住民を拘束(2021年6月16日)

ダイル・ザウル県では、SANA(6月16日付)が複数の住民の話として伝えたところによると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるシュハイル村中心部のシャバカ地区で、米軍航空機が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と連携して空挺作戦を実施し、住宅1棟を急襲、中に居た住民多数を拘束、連行した。

また、米軍航空機は、シリア民主軍への従軍を拒否してシリア政府支配地に避難しようとする若者たちがユーフラテス川を渡河するのを阻止するために、両岸を結ぶ水上通行所を砲撃した。

シリア人権監視団によると、米軍が拘束したのは、バーグーズ村出身のダーイシュ(イスラーム国)・メンバー1人。

この作戦で、米軍はバーグーズ村出身の別の男性1人を殺害した。

AFP, June 16, 2021、ANHA, June 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 16, 2021、Reuters, June 16, 2021、SANA, June 16, 2021、SOHR, June 16, 2021などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県内のトルコ軍拠点一帯を砲撃、トルコ軍が応戦(2021年6月16日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のサルジャ村近郊(タルアーン村)に設置されているトルコ軍の拠点一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、バーラ村、フライフィル村、アイン・ラールーズ村、ファッティーラ村、バイニーン村、スフーフン村を砲撃した。

これに対して、トルコ軍はシリア政府の支配下にあるカフルナブル市などを砲撃し、応戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、ズィヤーラ町を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアッラト・ハルマ村を砲撃した。

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ダルアー県では、HFL(6月16日付)によると、シリア政府支配下のダイル・アダス村近郊で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、乗っていた政治治安局のメンバー複数が死傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を36件(イドリブ県16件、ラタキア県12件、アレッポ県2件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 16, 2021、ANHA, June 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 16, 2021、HFL, June 16, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 16, 2021、Reuters, June 16, 2021、SANA, June 16, 2021、SOHR, June 16, 2021などをもとに作成。

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カーミシュリー市近郊のファルファラ村住民と国防隊が村に入ろうとした米軍パトロール部隊に投石、退却させる(2021年6月15日)

ハサカ県では、シリア人権監視団が複数の活動家から得た情報によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町北東に位置するファルファラ村で、住民と国防隊が、村に入ろうとした米軍装甲車複数輛と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌1輌からなるパトロール部隊に向けて投石を行うなどして抵抗し、進入を阻止した。

同地では、米軍部隊が連日巡回を行っている。

SANA(6月15日付)によると、住民の抵抗を受けた部隊が退却を余儀なくされた。

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ハサカ県では、SANA(6月16日付)によると、シリア領内に違法に基地を設置し駐留を続ける米軍が、県内で盗奪した小麦をトレーラー32輌に積んで、ワリード国境通行所からイラク領内に持ち出した。

車列にはシリア民主軍の車輌も同行し、護衛にあたった。
http://www.sana.sy/wp-content/uploads/2021/06/0-129.jpg

AFP, June 15, 2021、ANHA, June 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2021、Reuters, June 15, 2021、SANA, June 15, 2021、SOHR, June 15, 2021などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアフリーン市近郊で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、2人死亡、4人負傷(2021年6月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン市近郊のカフルジャンナ村で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、2人が死亡、4人が負傷した。

SANA(6月15日付)によると、死傷したのは「トルコ体制の傭兵テロリスト」(シリア国民軍戦闘員)。

AFP, June 15, 2021、ANHA, June 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2021、Reuters, June 15, 2021、SANA, June 15, 2021、SOHR, June 15, 2021などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のイドリブ県各所を砲撃し1人死亡(2021年6月15日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、フライフィル村、マアッルザーフ町、カンスフラ村、ファッティーラ村を砲撃し、マアッルザーフ町では住居に砲弾が直撃し、1人が死亡、複数が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を38件(イドリブ県23件、ラタキア県6件、アレッポ県3件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を15件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 15, 2021、ANHA, June 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 15, 2021、Reuters, June 15, 2021、SANA, June 15, 2021、SOHR, June 15, 2021などをもとに作成。

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正体不明の武装集団がダイル・ザウル県ブーカマール市近郊のイラクの人民動員隊の本部を襲撃、所属不明の航空機が武器弾薬庫を爆撃し破壊(2021年6月14日)

ダイル・ザウル県では、アイン・フラート(6月14日付)によると、正体不明の武装集団がシリア政府の支配下にあるブーカマール市近郊のハリー村にあるイラクの人民動員隊の本部を襲撃し、手兵を殴打した後、施設内に突入し、司令官1人を含む3人を殺害した。

また、アイン・フラート(6月15日付)は、所属不明の航空機複数機が、シリア政府の支配下にあるブーカマール市南に設置されている「イランの民兵」の基地内の武器弾薬庫を爆撃したと伝えた。

この爆撃で、武器弾薬庫は完全に破壊され、民兵多数が死傷したという。
AFP, June 14, 2021、ANHA, June 14, 2021、‘Ayn al-Furat, June 14, 2021, June 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2021、Reuters, June 14, 2021、SANA, June 14, 2021、SOHR, June 14, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル県、ヒムス県の砂漠地帯でダーイシュに対して爆撃を実施(2021年6月14日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル県ビシュリー山一帯の砂漠地帯、マヤーディーン市近郊の砂漠地帯(ファイダト・ブン・ムワイニア地区)、ヒムス県スフナ市近郊の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)を狙って40回以上の爆撃を実施した。

AFP, June 14, 2021、ANHA, June 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2021、Reuters, June 14, 2021、SANA, June 14, 2021、SOHR, June 14, 2021などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるラタキア県サルマー町各所などを砲撃(2021年6月14日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるサルマー町各所を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市などM5高速道路沿線一帯各所を砲撃した。

シリア軍も、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のマルイヤーン村、シャンナーン村、バーラ村、ファッティーラ村、スフーフン村、フライフィル村、バイニーン村、カンスフラ村、ナージヤ村を砲撃し、マルイヤーン村では一家3人(女性1人、子供2人)が負傷した。

一方、シャーム解放機構の治安部隊がフーア市の民家複数棟に突入し、新興のアル=カーイダ系組織の一つフッラース・ディーン機構のメンバー4人を逮捕した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原のジューリーン村基地を砲撃した。

シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるクライディーン村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍による6月12日のタッル・リフアト市一帯に対する砲撃で重傷を負っていたシリア軍兵士1人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を34件(イドリブ県20件、ラタキア県7件、アレッポ県0件、ハマー県7件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を26件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 14, 2021、ANHA, June 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 14, 2021、Reuters, June 14, 2021、SANA, June 14, 2021、SOHR, June 14, 2021, June 15, 2021などをもとに作成。

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カーミシュリー市近郊のドゥーラーヤ村で軍事治安局支援者が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡(2021年6月13日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市近郊のドゥーラーヤ村で、軍事治安局の支援者が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, June 13, 2021、ANHA, June 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2021、Reuters, June 13, 2021、SANA, June 13, 2021、SOHR, June 13, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市に対してドローンで爆撃(2021年6月13日)

アレッポ県では、ANHA(6月13日付)によると、トルコ軍が早朝、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市に対して無人航空機(ドローン)で爆撃を行った。

トルコ軍はまた、シリア国民軍とともにタッル・リフアト市を砲撃した。

砲撃は同日午後も行われた。

AFP, June 13, 2021、ANHA, June 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2021、Reuters, June 13, 2021、SANA, June 13, 2021、SOHR, June 13, 2021などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がラタキア県で砲撃戦(2021年6月13日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカバーナ村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリアの支配下にあるトルコマン山地方のシャムルーラーン村、下シュマイル村、ザイトゥーナ村、カルズ村を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマガール・ウルヤー村、ナイラブ村、ザーウィヤ山地方各所を砲撃した。

同監視団によると、6月6日の戦闘激化以降、355世帯、1,500人が反体制派支配地内のより安全な場所に避難しているという。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を33件(イドリブ県20件、ラタキア県7件、アレッポ県2件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を26件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 13, 2021、ANHA, June 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 13, 2021、Reuters, June 13, 2021、SANA, June 13, 2021、SOHR, June 13, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県では「人民諸派」がシリア民主軍の車輌を爆破、アレッポ県マンビジュ市では親政府の部族が住民に武器を配給しているとの情報(2021年6月12日)

ハサカ県では、SANA(6月12日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にある県東部のウンム・フジャイラ村で、「人民諸派」が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌を狙って即席爆弾を爆発させ、兵士1人を殺害、1人を負傷させた。

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シリア人権監視団は、信頼できる複数の消息筋の話として、シリア政府支持者らが、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下のマンビジュ市や同市一帯の住民に対して武器を配給していると発表した。

同監視団によると、バニー・サアディー部族、ブースルターン部族、ブーブナー部族が、1,000人以上の住民を集め、爆弾、カラシニコフ銃などを提供、教練を行っているという。

マンビジュ市は、5月31日と6月1日の抗議デモ発生で緊張状態が続いている。

AFP, June 12, 2021、ANHA, June 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 12, 2021、Reuters, June 12, 2021、SANA, June 12, 2021、SOHR, June 12, 2021などをもとに作成。

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イドリブ県に対するシリア軍・ロシア軍の攻撃で2人死亡(2021年6月12日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカフルラーター村を砲撃、砲弾が民間の車輌を直撃し、乗っていた男性1人が死亡、3人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、マアッルザーフ町にあるトルコ軍拠点の外壁に対して攻撃を加える一方、バイニーン村近郊の森林地帯で「決戦」作戦司令室と交戦した。

シャーム解放機構がシリア政府の支配下にあるムアスラーン村にある親ロシア民兵(シリア軍第5軍団)の拠点を砲撃し、複数の負傷者が出た。

また「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるカフルナブル市、マアッラト・ヌウマーン市およびその一帯を砲撃した。

これに対して、ロシア軍戦闘機は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方東部のマンタフ村、サルジャ村、ルイワハ村、バイニーン村に対して爆撃を行い、マンタフ村で女性1人が死亡、1人が負傷、サルジャ村で7人が負傷した。

なお、SANA(6月12日付)は、トルコ軍とその支援を受ける「傭兵」(「決戦」作戦司令室)が、シリア政府支配地と反体制派支配地の境界に位置するタッル・マンスール村とその周辺を砲撃し、農地に被害が出たと伝えた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が、シリア政府の支配下にあるガーブ平原のジューリーン村、ナーウール・ジューリーン村、アイン・ハマーム村、アイン・スライムー村、バラカ村、バフサ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるキンサッバー町一帯を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるカッバーナ村一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるインヒル市で住民1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を38件(イドリブ県17件、ラタキア県8件、アレッポ県4件、ハマー県9件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は17件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を11件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 12, 2021、ANHA, June 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 12, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 12, 2021、Reuters, June 12, 2021、SANA, June 12, 2021、SOHR, June 12, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル県の砂漠地帯でダーイシュを狙って大規模な爆撃を実施(2021年6月11日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がビシュリー山一帯の砂漠地帯、マヤーディーン市近郊の砂漠地帯(ファイダト・ブン・ムワイニア地区)で、ダーイシュ(イスラーム国)を狙って大規模な爆撃を実施した。

一方、地上では、シリア軍と親政権民兵がダーイシュの残党を掃討するため、4日連続となる大規模な治安維持活動を行った。

これに対して、ダーイシュは、シリア軍第25師団の兵員輸送者を襲撃し、兵士2人を殺害、13人を負傷させた。

AFP, June 11, 2021、ANHA, June 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2021、Reuters, June 11, 2021、SANA, June 11, 2021、SOHR, June 11, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ県とアレッポ県各所を砲撃(2021年6月11日)

ラッカ県では、ANHA(6月11日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊一帯、マアラク村、アイン・イーサー国内避難民(IDPs)キャンプを砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(6月11日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、アルカミーヤ村を砲撃した。

AFP, June 11, 2021、ANHA, June 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2021、Reuters, June 11, 2021、SANA, June 11, 2021、SOHR, June 11, 2021などをもとに作成。

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マンビジュ市で6月10日に発生した爆弾テロで重傷を負っていた救急隊員1人が死亡(2021年6月11日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市で6月10日に発生した救急車を狙った爆弾テロで重傷を負っていた救急隊員1人が死亡した。

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ハサカ県では、SANA(6月11日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアリーシャ町の近郊にあるアリーシャ国内避難民(IDPs)キャンプを拡張するとして、シリア民主軍が周辺の農地を接収、住民を追放した。

AFP, June 11, 2021、ANHA, June 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2021、Reuters, June 11, 2021、SANA, June 11, 2021、SOHR, June 11, 2021などをもとに作成。

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イドリブ県で「決戦」司令室とシリア軍の砲撃戦続く(2021年6月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるハザーリーン村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、バーラ村一帯、カフル・ウワイド村、バイニーン村、フライフィル村を砲撃した。

一方、6月10日のロシア軍とシリア軍の激しい爆撃と砲撃によって負傷していたシャームの鷹旅団(国民解放戦線所属)の戦闘員1人が死亡した。

死亡した戦闘員は、イブリーン村に対するシリア軍の砲撃で重傷を負っていた。

これにより、6月10日の戦闘による死者は13人となった。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原のジューリーン村一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県12件、ラタキア県12件、アレッポ県3件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は36件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を32件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 11, 2021、ANHA, June 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 11, 2021、Reuters, June 11, 2021、SANA, June 11, 2021、SOHR, June 11, 2021などをもとに作成。

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シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市で爆弾が爆発、マンビジュ軍事評議会は治安紊乱に警戒するよう住民に呼びかける(2021年6月10日)

アレッポ県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会の広報センターが、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市のサブア・バフラート交差点、アレッポ市に向かう街道に面するファトフ・モスクの近くで地雷が爆発したと発表した。

その後、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)は声明を出し、爆発がリモート爆弾によるもので、救急車輌を狙って爆破されたとしたうえで、住民4人と救急隊員3人が負傷し、救急車1台とオートバイ1台が大破したことを明らかにした。

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これを受けて、マンビジュ軍事評議会の総司令部は声明を出し、5月31日と6月1日の抗議デモの犠牲者に改めて弔意を示すとともに、負傷者の回復を願うと表明、彼らに対する法的・道義的義務を果たし、住民に寄り添うと強調した。

そのうえで、事態を別の方向に導き、治安と安定に打撃を与えようとしている者がいると指摘、住民に対して、彼らの誘いに乗らず、冷静かつ慎重に行動するよう呼びかけた。

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一方、マンビジュ民政評議会(正式名マンビジュ市および同市郊外民主民政評議会)は世論抜けの声明を出し、5月31日と6月1日の抗議デモに対処するために実施した措置について、その内容を改めて明らかにした。

声明によると、マンビジュ民政評議会は、「自衛義務」(徴兵)法を停止し、その改正に向けて取り組むことを決定するとともに、デモ排除時に逮捕した住民を釈放、8人のメンバーから構成される中立的な事実調査・再発防止委員会を設置した。

AFP, June 10, 2021、ANHA, June 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2021、Reuters, June 10, 2021、SANA, June 10, 2021、SOHR, June 10, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃し、シリア軍兵士3人が負傷、シリア国民軍はトルコ占領地の治安維持のため諜報機関を新設(2021年6月10日)

アレッポ県では、ANHA(6月10日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のアイン・ダクナ村、バイルーニーヤ村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍はまたマンナグ航空基地に対しても砲撃を行い、シリア軍兵士3人が負傷した。

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シャルク・スーリヤー(6月10日付)は、複数の消息筋の話として、シリア国民軍がトルコの支援を受けて、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域での治安紊乱を画策するテロ細胞を摘発することを目的とした新たな諜報機関を設置したと伝えた。

AFP, June 10, 2021、ANHA, June 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2021、Reuters, June 10, 2021、SANA, June 10, 2021、al-Sharq Suriya, June 10, 2021、SOHR, June 10, 2021などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍がイドリブ県への攻撃を激化、シャーム解放機構の軍事部門公式報道官の殺害に成功、民間人4人も犠牲に(2021年6月10日)

イドリブ県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(6月10日付)、ザマーン・ワスル(6月10日付)などによると、ロシア軍戦闘機が早朝、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカフル・ウワイド村、ファッティーラ村、マウザラ村、ハルーバ村、フライフィル村、マジュダリヤー村、カンダ村、サーン村に対して12回以上の爆撃を行った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、シリア軍もザーウィヤ山地方のバイニーン村、バーラ村、サーン村一帯に対して迫撃砲・ロケット弾40発以上、地対地ミサイル20発以上を打ち込んで攻撃を行った。

シリア人権監視団によると、シリア軍の攻撃は、トルコ軍が「決戦」作戦司令室支配下のザーウィヤ山地方やイドリブ市一帯の各所に設置されている基地や拠点から、シリア政府支配下の県南部(カフルナブル市など)やサラーキブ市一帯を砲撃したことを受けて行われた。

シリア軍の反撃を受けて、トルコ軍は県南部、サラーキブ市一帯に対する砲撃を激化、シリア軍もバーラ村に設置されているトルコ軍の拠点一帯を狙って砲撃を行った。

一連の攻撃に関して、SANA(6月10日付)は、「ヌスラ戦線(シャーム解放機構)が率いるテロ組織」がカフルナブル市やサラーキブ市を迫撃砲やロケット弾で攻撃、住宅などに物的被害が出たと伝えた。

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シリア人権監視団によると、一連の戦闘でシャーム解放機構とシャームの鷹旅団の戦闘員8人と住民4人の合わせて12人が死亡、少なくとも11人が負傷した。

死亡した戦闘員8人のなかには、シャーム解放機構の軍事部門公式報道官のアブー・ハーリド・シャーミー氏、メディア関係局のアブー・マスアブ・ヒムスィー氏とアブー・ターミル・ヒムスィー氏が含まれている。

ドゥラル・シャーミーヤ(6月10日付)によると、シャーミー報道官は、トルコの記者を含む報道関係者とともに現場を視察中に戦闘に巻き込まれ、イブリーン村に対するシリア軍の砲撃によって負傷した民間人を搬送しようとしていたところを狙われて、死亡した。

シャーム解放機構に近いイバー・ネット(6月10日付)も、シャーミー報道官の死亡を伝え、弔意を示した。

アブー・マスアブ・ヒムスィー氏もこのシャーミー報道官とともに死亡した。

アブー・ターミル・ヒムスィー氏を含む戦闘員6人は、負傷者を収容するために民間の車輌で現場に向かおうとしていたところをシリア軍の地対地ミサイルの攻撃を受け死亡した。

一方、住民4人のうち2人が子供、1人が女性。

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ザーウィヤ山地方では、6月6日にロシア軍兵士1人が死亡して以降、シリア軍と「決戦」作戦司令室の戦闘がにわかに激化しており、ザマーン・ワスル(6月10日付)によると、住民が連日数千人単位でより安全な「決戦」作戦支配地域への避難を続けている。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のカルクール村近郊の土塁に乗り上げていたトルコ軍の重機1輌と車1台に向かって地対地ミサイルを発射した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を35件(イドリブ県16件、ラタキア県11件、アレッポ県0件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を15件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 10, 2021、ANHA, June 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 10, 2021、Reuters, June 10, 2021、SANA, June 10, 2021、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, June 10, 2021、SOHR, June 10, 2021、Zaman al-Wasl, June 10, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機4機がシリア領内の砂漠地帯各所でダーイシュを狙って40回あまりの爆撃を実施(2021年6月9日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機4機がシリア領内の砂漠地帯各所で、ダーイシュ(イスラーム国)を狙って40回あまりの爆撃を実施した。

AFP, June 9, 2021、ANHA, June 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2021、Reuters, June 9, 2021、SANA, June 9, 2021、SOHR, June 9, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ブサイラ市上空を旋回中の米軍ヘリコプター1機に向けて男性が重火器を発射(2021年6月9日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるブサイラ市上空を旋回中の米軍ヘリコプター1機に向けて、男性1人が重火器を発射した。

これを受けて、米軍ヘリコプター4機が飛来し、男性の捜索活動を行った。

AFP, June 9, 2021、ANHA, June 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2021、Reuters, June 9, 2021、SANA, June 9, 2021、SOHR, June 9, 2021などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアフリーン市でシリア国民軍に所属するスルターン・ムラード師団と東部軍の戦闘員どうしが交戦(2021年6月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン市で、シリア国民軍に所属するスルターン・ムラード師団と東部軍の戦闘員どうしが交戦した。

AFP, June 9, 2021、ANHA, June 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2021、Reuters, June 9, 2021、SANA, June 9, 2021、SOHR, June 9, 2021などをもとに作成。

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シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治地域とトルコの占領地が接するハサカ県アサディーヤ村でロシア軍装甲車が地雷に触れ、兵士1人死亡、3人負傷(2021年6月9日)

ロシア国防省は声明を出し、ハサカ県に停戦監視のために駐留しているロシア軍憲兵隊の装甲車1輌が路上に仕掛けられいた地雷に触れて爆発し、兵士1人が死亡、3人が負傷したと発表した。

ANHA(6月9日付)などによると、爆発はアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のアサディーヤ村にあるシリア国民軍の拠点近くで発生した。

アサディーヤ村はシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治地域とトルコの占領地の境界に位置する。

AFP, June 9, 2021、ANHA, June 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2021、Reuters, June 9, 2021、SANA, June 9, 2021、SOHR, June 9, 2021などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県とハマー県の「決戦」作戦司令室支配地を砲撃(2021年6月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ市東のアーフィス村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、ズィヤーラ町、サルマーニーヤ村一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を35件(イドリブ県21件、ラタキア県10件、アレッポ県2件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を17件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 9, 2021、ANHA, June 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 9, 2021、Reuters, June 9, 2021、SANA, June 9, 2021、SOHR, June 9, 2021などをもとに作成。

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国防隊、パレスチナ人民兵のクドス旅団が、ロシア軍の航空支援を受けてダイル・ザウル県でダーイシュに対する新たな掃討作戦を開始(2021年6月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、国防隊、パレスチナ人民兵のクドス旅団が、ロシア軍の航空支援を受けて、マヤーディーン市近郊の砂漠地帯(ファイダト・ブン・ムワイニア地区)でダーイシュ(イスラーム国)に対する新たな掃討作戦を開始した。

AFP, June 8, 2021、ANHA, June 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 8, 2021、Reuters, June 8, 2021、SANA, June 8, 2021、SOHR, June 8, 2021などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアフリーン市のマフムーディーヤ地区で車に仕掛けられていた爆弾が爆発(2021年6月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン市のマフムーディーヤ地区で車に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

AFP, June 8, 2021、ANHA, June 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 8, 2021、Reuters, June 8, 2021、SANA, June 8, 2021、SOHR, June 8, 2021などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方を砲撃し、子供3人死傷、反体制派も反撃(2021年6月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、イフスィム町、マシューン村、イブリーン村、バイルーン村、カンスフラ村、ファッティーラ村、フライフィル村、バイニーン村、スフーフン村を砲撃、イブリーン村では子供1人が死亡、子供2人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、SANA(6月8日付)によると、「テロ・グループ」がシリア政府支配下のジャウバース村とダーディーフ村一帯にロケット弾多数を打ち込み、農地が被害を受けた。

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ヒムス県では、SANA(6月8日付)によると、ヒムス市のカラム・ルーズ地区に仕掛けられていた「テロ爆弾」が爆発し、住民8人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるサナマイン市でシリア政府との和解に応じた元反体制武装集団司令官が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

また、ムザイリーブ町とヤードゥーダ村を結ぶ街道で、何者かによって殺害されたと思われる元反体制武装集団メンバーが遺体で発見された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を45件(イドリブ県23件、ラタキア県9件、アレッポ県4件、ハマー県9件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は36件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を19件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 8, 2021、ANHA, June 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 8, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 8, 2021、Reuters, June 8, 2021、SANA, June 8, 2021、SOHR, June 8, 2021などをもとに作成。

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『クドス・アラビー』:2017年のシリアでの化学兵器攻撃にスハイル・ハサン准将、ジュムア・ジャースィム大佐、アイユーブ国防大臣、マーヒル・アサド少将、アサド大統領が関与(2021年6月7日)

『クドス・アラビー』(6月7日付)は、2017年春のハマー県ラターミナ町やイドリブ県ハーン・シャイフーン市での化学兵器使用に関与したとされるシリア軍士官の氏名を特定したと伝えた。

オランダの軍情報保安局(MIVD)のヤンス・スリンズ長官は6日、NPOラジオ1チャンネルの番組(Angros)のなかで、両地でのサリン・ガス使用に関与したシリア軍の士官5人を特定したと述べたが、氏名は明らかにしていなかった。

ベルギーで活動する反体制派系NGOの「シリア化学兵器違反記録センター」​(CVDCS)のアフマド・アフマド報道官は『クドス・アラビー』の取材に対して、以下のように述べた。

当時、あの地域(ハマー県北部)での体制側の作戦を指揮していたのは、スハイル・ハサン大佐(現准将)が率いる民兵、通称「トラ」部隊だった。また、体制軍の第5師団に所属するジュムア・ジャースィム大佐指揮下の民兵「砂漠の獅子」も加わっていた。

アフマド報道官はまた、体制の攻防大臣であるアリー・アイユーブ(一等)准将も関与していたとしたうえで、こう続けた。

伝統的兵器、あるいは化学兵器による攻撃の決定は、これらの部隊が駐屯する作戦司令室、さらにはアイユーブ国防大臣によってはされているはずだ。化学兵器による攻撃は、その政治的性格ゆえに、いかなる階級であれ、1人の士官によって決定されることなどあり得ない。だから、決定は上層部、すなわち体制そのものによって行われねばならない。アサドと弟のマーヒル・アサド(少将)もこうした攻撃に関与していることがほとんどだ。

AFP, June 8, 2021、ANHA, June 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 8, 2021、al-Quds al-‘Arabi, June 7, 2021、Reuters, June 8, 2021、SANA, June 8, 2021、SOHR, June 8, 2021などをもとに作成。

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