アレッポ県北部へのトルコ軍・シリア国民軍の砲撃でシリア軍兵士1人死亡、シリア民主軍の反撃でトルコ軍兵士2人死亡(2021年4月7日)

アレッポ県では、ANHA(4月7日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のアキーバ村、バイナ村、タアーナ村、マルアナーズ村、シャワーリガ村、アルカミーヤ村、タナブ村、シャイフ・ヒラール村、ダイル・ジャマール村、カフル・ナーヤー村を砲撃した。

県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍が発射した砲弾は150発以上におよび、砲撃でシリア軍兵士1人が死亡、3人が負傷した。

これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ軍の拠点複数カ所に対して砲撃を行い、トルコ軍兵士2人が死亡した。

シリア民主軍はまた、バイナ村、アキーバ村、マルアナーズ村一帯でシリア国民軍と交戦し、シリア国民軍の戦闘員複数人が負傷した。

AFP, April 7, 2021、ANHA, April 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 7, 2021、Reuters, April 7, 2021、SANA, April 7, 2021、SOHR, April 7, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が前日に続いて、「決戦」作戦司令室諸派の拠点が散在するイドリブ県ブサンクール村の森林地帯を2度にわたって爆撃(2021年4月7日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が前日に続いて、「決戦」作戦司令室諸派の拠点が散在するブサンクール村の森林地帯を2度にわたって爆撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月7日付)によると、爆撃はM4高速道路沿線のムハムバル村一帯に対して重点的に行われた。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方各所を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原のナーウール・ジューリーン村を砲撃、住民1人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるダーイル町で空軍情報部の士官1人と兵士1人が何者かの襲撃を受けて、死亡した。

また、スール村でも、村長を務める男性が何者かによって銃で撃たれて死亡したほか、総合情報部の検問所近くに仕掛けられていた爆弾が爆発した。

一方、治安当局は、県内で多発する治安機関や軍の関係者を狙った殺人事件の容疑者としてダーイル町出身の12人を逮捕した。

このほか、シリア政府の支配下にあるシャジャラ町で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ビン・ワリード軍に所属していた男性が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を39件(イドリブ県21件、ラタキア県9件、アレッポ県3件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は39件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を19件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, April 7, 2021、ANHA, April 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 7, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 7, 2021、Reuters, April 7, 2021、SANA, April 7, 2021、SOHR, April 7, 2021、April 8, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県ラアス・アイン市近郊でトルコ軍の兵士が3度にわたって地雷に触れて多数が死傷(2021年4月6日)

ハサカ県では、ANHA(4月6日付)によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市近郊のライハーニーヤ(ライハーニーヤト・バッカーラ)村と、M4高速道路に近いリヤード農場の間に位置する地域で、トルコ軍の兵士が3度にわたって地雷に触れて、兵士多数が死傷した。

シリア人権監視団によると、死亡したトルコ軍兵士4人で、このほか兵士7人が負傷したという。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市東のシャルカラーク村の穀物サイロ近郊を砲撃、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍兵士3人が負傷した。

一方、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ市で、シリア民主軍の兵士の自宅が何者かの襲撃を受け、この兵士と妻が殺害された。

AFP, April 6, 2021、ANHA, April 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2021、Reuters, April 6, 2021、SANA, April 6, 2021、SOHR, April 6, 2021などをもとに作成。

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ハマー県東部でダーイシュがカムア(トリュフの一種)を採取する住民を襲撃、3人を殺害、多数を負傷させ、拉致(2021年4月6日)

ハマー県では、SANA(4月6日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)の残党が、県東部のサラミーヤ市の東にあるトゥワイズィーン・ダム近くでカムア(トリュフの一種)を採取していた住民を襲撃し、2人を殺害、多数を負傷させ、数十人を拉致した。

ダーイシュの残党は、シリア軍の展開地域から離れた遠隔地域に潜伏し、住民を襲撃するなどの活動を続けている。

今回の事件を受け、治安当局は、ダーイシュの残党が潜伏していると考えられる遠隔地域に近づく際は十分警戒するよう呼びかけた。

一方、サアン町でも、ダーイシュの残党が、カムアを採取していた住民を襲撃し、1人を殺害、多数を負傷させ、一部を誘拐した。

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これに関して、シリア人権監視団は、ダーイシュが、ズワイナ地区(サアン区)、ウカイリバート区でシリア軍や親政権民兵と交戦し、兵士多数を殺傷、警官8人と住民11人を拉致したと発表した。

また、ザマーン・ワスル(4月6日付)によると、殺害されたのは、ほとんどがスカイラビーヤ市出身者からなる国防隊の隊員。

誘拐された者のなかにも国防隊隊員が含まれているという。

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シリア人権監視団によると、一方、ロシア軍戦闘機は、アレッポ県、ラッカ県、ハマー県の県境に位置する砂漠地帯、ダイル・ザウル県マヤーディーン市近郊の砂漠地帯を中心に、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点や車輌を狙って爆撃を継続した。

過去72時間での爆撃回数は210回以上にのぼり、ダーイシュ・メンバー少なくとも29人が死亡したという。

AFP, April 6, 2021、ANHA, April 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2021、Reuters, April 6, 2021、SANA, April 6, 2021、SOHR, April 6, 2021、Zaman al-Wasl, April 6, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県西部のブサンクール村の森林地帯を空対地ミサイルやクラスター弾で爆撃(2021年4月6日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、「決戦」作戦司令室の支配下にある県西部のブサンクール村の森林地帯を空対地ミサイルやクラスター弾で爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体で、同地は、同司令室諸派が拠点を設置している地域。

シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村、バイニーン村、バーラ村一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原のアムキーヤ町、灌漑計画地区で砲撃戦を行った。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、首都ダマスカスとスワイダー市を結ぶ街道の各所で、住民数十人が、県からの燃料供給の減少に抗議し、デモを行った。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を26件(イドリブ県12件、ラタキア県10件、アレッポ県2件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は25件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, April 6, 2021、ANHA, April 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 6, 2021、Reuters, April 6, 2021、SANA, April 6, 2021、SOHR, April 6, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機とシリア軍ヘリコプターがラッカ県とハマー県の県境の砂漠地帯でダーイシュを狙って爆撃(2021年4月5日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、ラッカ県タブカ市とハマー県イスリヤー村を結ぶ街道沿線でダーイシュ(イスラーム国)を狙って90回あまりの爆撃を実施した。

また、シリア軍ヘリコプターも同地に8発の「樽爆弾」を投下した。

AFP, April 5, 2021、ANHA, April 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 5, 2021、Reuters, April 5, 2021、SANA, April 5, 2021、SOHR, April 5, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ズィーバーン町近郊の石油精製用燃焼装置地区でダーイシュがシリア民主軍を襲撃、兵士3人殺害(2021年4月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるズィーバーン町近郊の石油精製用燃焼装置地区で、ダーイシュ(イスラーム国)が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のパトロール部隊を襲撃、兵士3人を殺害、3人を人質にとった。

これを受けて、シリア民主軍の増援部隊が現場に派遣され、事態を収拾した。

一方、シリア民主軍は、ザッル村からユーフラテス川を渡河して、シリア政府支配地に商品を密輸しようとしていたシュハイル村出身の住民1人を殺害した。

AFP, April 5, 2021、ANHA, April 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 5, 2021、Reuters, April 5, 2021、SANA, April 5, 2021、SOHR, April 5, 2021などをもとに作成。

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シリア民主軍に所属するテロ撲滅部隊(YAT)はフール・キャンプにおける最重要指導者の一人を拘束(2021年4月5日)

ハサカ県では、ANHA(4月5日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)のセル摘発と治安回復を目的とした北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属組織による「人道と治安」作戦の第一段階が完了したフール・キャンプで、テロ撲滅部隊(YAT)が、これまでに拘束したダーイシュ・メンバーから得た情報をもとに、キャンプ内のセルの責任者の一人アフマド・ハーシア氏(アブー・ハーリド)を拘束した。

ハーシア氏は1992年生まれで、イラクのアンバール県出身。

キャンプにおけるダーイシュの最重要指導者の一人と目されていた。

シリア人権監視団によると、内務治安部隊はまた、ヒスバ(宗教警察)のメンバーとして活動していた女性2人を拘束した。

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なお、ANHA(4月5日付)が、キャンプ管理局による最新の統計として伝えたところによると、キャンプには60,351人(16,404世帯)が収容されている。

内訳は、イラク人30,738人(8,256世帯)、シリア人21,058人(5,619世帯)、外国人(女性、子供)8,555人(2,529世帯)。

トルコで活動する独立系シンクタンクのジュスール研究所が2020年9月1日に発表したレポートによると、フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

AFP, April 5, 2021、ANHA, April 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 5, 2021、Reuters, April 5, 2021、SANA, April 5, 2021、SOHR, April 5, 2021、April 6, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍はシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県北部、ラッカ県北部を砲撃(2021年4月5日)

ハサカ県では、ANHA(4月5日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のアッブーシュ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(4月5日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のサイダー村への侵攻を試みたが、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が撃退した。

AFP, April 5, 2021、ANHA, April 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 5, 2021、Reuters, April 5, 2021、SANA, April 5, 2021、SOHR, April 5, 2021などをもとに作成。

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シャーム解放機構の治安部隊がイドリブ県ジスル・シュグール市近郊で新興のアル=カーイダ系組織の一つフッラース・ディーン機構の外国人メンバー6人を拘束(2021年4月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の治安部隊が、ジスル・シュグール市近郊のカニーヤ村、ハマーマ村、ヤアクービーヤ村で、新興のアル=カーイダ系組織の一つフッラース・ディーン機構の外国人メンバー6人を拘束した。

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、逮捕者数は4月6日までに11人となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を26件(イドリブ県12件、ラタキア県10件、アレッポ県2件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は25件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, April 5, 2021、ANHA, April 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 5, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 5, 2021、Reuters, April 5, 2021、SANA, April 5, 2021、SOHR, April 5, 2021、April 6, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が、ダーイシュを狙って70回以上の爆撃を実施し、戦闘員13人殺害(2021年4月4日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、ダイル・ザウル県のビシュリー山、マヤーディーン市近郊の砂漠地帯、ハマー県、アレッポ県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯、ハマー県イスリヤー村一帯の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)を狙って70回以上の爆撃を実施し、戦闘員13人を殺害した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるシャアファ村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士1人が何者かの銃撃を受けて死亡した。

AFP, April 4, 2021、ANHA, April 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2021、Reuters, April 4, 2021、SANA, April 4, 2021、SOHR, April 4, 2021などをもとに作成。

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ダルアー県内各地のモスクから、拡声器を通じてシリア政府との和解に応じた若者の兵役を1年間免除する決定がなされたと告知(2021年4月4日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にある各地のモスクから拡声器を通じて、シリア政府との和解に応じた若者の兵役を1年間免除する決定がなされたとの告知がなされた。

兵役免除の対象は、和解を証明する身分証を所持する若者が対象。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村一帯、ファッティーラ村、フライフィル村を砲撃した。

これに対して「決戦」作戦司令室も応戦し、砲撃戦となった。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のクライディーン村、アンカーウィー村各所を砲撃した。

AFP, April 4, 2021、ANHA, April 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2021、Reuters, April 4, 2021、SANA, April 4, 2021、SOHR, April 4, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍のドローンがシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマーリキーヤ市近郊のダイルカー村にある採石場を爆撃(2021年4月4日)

ハサカ県では、ANHA(4月4日付)によると、トルコ軍の無人航空機(ドローン)が未明、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマーリキーヤ(ダイリーク)市近郊のダイルカー村にある採石場を爆撃した。

一方、ハサカ県では、ANHA(4月5日付)によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市近郊の農村地帯を拠点とするシリア国民軍所属のバドル殉教者旅団が前日のムフタッラ村襲撃に続いて、マブルーカ村の民家に押し入ろうとしたが、地元のアドワーン部族が抵抗し、撃ち合いとなった。

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ラッカ県では、ANHA(4月4日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村、ジャディーダ村、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, April 4, 2021、ANHA, April 4, 2021、April 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2021、Reuters, April 4, 2021、SANA, April 4, 2021、SOHR, April 4, 2021などをもとに作成。

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フール・キャンプでのダーイシュのセル摘発と治安回復を目的とした「人道と治安」作戦が続き、内務治安部隊は4人を新たに逮捕(2021年4月3日)

ハサカ県では、ANHA(4月3日付)によると、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属組織とともに、フール・キャンプでのダーイシュ(イスラーム国)のセル摘発と治安回復を目的とした「人道と治安」作戦を継続した。

7日目となる4月3日は、これまでに拘束したダーイシュ・メンバーに対する聴取に基づき、キャンプ内での殺人事件に関与していたとされうダーイシュ・セルのメンバー4人を新たに逮捕した。

AFP, April 3, 2021、ANHA, April 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 3, 2021、Reuters, April 3, 2021、SANA, April 3, 2021、SOHR, April 3, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県タッル・タムル町近郊を砲撃(2021年4月3日)

ハサカ県では、ANHA(4月3日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のクーズリーヤ村を砲撃した。

AFP, April 3, 2021、ANHA, April 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 3, 2021、Reuters, April 3, 2021、SANA, April 3, 2021、SOHR, April 3, 2021などをもとに作成。

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イドリブ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が砲撃戦(2021年4月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるダール・カビーラ村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村一帯、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村、バイニーン村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県15件、ラタキア県4件、アレッポ県2件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を6件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, April 3, 2021、ANHA, April 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 3, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 3, 2021、Reuters, April 3, 2021、SANA, April 3, 2021、SOHR, April 3, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県マヤーディーン市一帯でロシア軍、シリア軍、クドス旅団によるダーイシュ掃討作戦続く(2021年4月2日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とパレスチナ人からなるクドス旅団などの民兵がシリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を続けるなか、ロシア軍戦闘機が同地に対して爆撃を実施した。

一方、国防隊は、マヤーディーン市内の民家複数棟に突入し、ダーイシュ・メンバー10人あまりを拘束した。

AFP, April 2, 2021、ANHA, April 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2021、Reuters, April 2, 2021、SANA, April 2, 2021、SOHR, April 2, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ県アイン・イーサー市一帯を砲撃(2021年4月2日)

ラッカ県では、ANHA(4月2日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市一帯を砲撃した。
https://hawarnews.com/ar/uploads//2021/04/02/104123_imgpsh_fullsize_anim.jpg

AFP, April 2, 2021、ANHA, April 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2021、Reuters, April 2, 2021、SANA, April 2, 2021、SOHR, April 2, 2021などをもとに作成。

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フール・キャンプでのダーイシュのセル摘発と治安回復を目的とした「人道と治安」作戦の第一段階終了(2021年4月2日)

ハサカ県では、ANHA(4月2日付)によると、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属組織とともに、フール・キャンプでのダーイシュ(イスラーム国)のセル摘発と治安回復を目的とした「人道と治安」作戦を継続した。

6日目となる4月2日は、拘束したダーイシュ・メンバーの証言に基づく捜索活動により、内務治安部隊は第1ブロックで遺体2体を発見した。

その後、内務治安部隊は声明を出し、セル責任者や暗殺の首謀者ら20人を含む容疑者125人を拘束し、作戦の第一段階を完了したと発表した。

なお、前日までに拘束した容疑者の数は70人以上に達していた。

一方、SANA(4月2日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市近郊のハラーフィー街道で、シリア民主軍の車輌が何者かによって敷設されていた爆弾の爆発に巻き込まれた。

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ダイル・ザウル県では、ANHA(4月2日付)によると、シリア民主軍のテロ撲滅部隊(YAT)がダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるシュハイル村でダーイシュ(イスラーム国)のセルに対して2回の特殊作戦を実施し、イラク人1人を含むメンバー3人を拘束した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタブカ市で内務治安部隊(アサーイシュ)の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、女性隊員1人が死亡した。

AFP, April 2, 2021、ANHA, April 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2021、Reuters, April 2, 2021、SANA, April 2, 2021、SOHR, April 2, 2021などをもとに作成。

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政府支配下のクナイトラ県でレバノンのヒズブッラーに近い民兵の協力者が殺害される(2021年4月2日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマムティナ村でレバノンのヒズブッラーに近い民兵の協力者が自宅で正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるジャースィム市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、男性1人と子供1人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を30件(イドリブ県15件、ラタキア県8件、アレッポ県0件、ハマー県7件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は26件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を6件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, April 2, 2021、ANHA, April 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 2, 2021、Reuters, April 2, 2021、SANA, April 2, 2021、SOHR, April 2, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍、パレスチナ人からなるクドス旅団などが、ロシア軍の航空支援を受けて、ダイル・ザウル県マヤーディーン市東の砂漠地帯で、ダーイシュの残党に対する大規模な掃討作戦を開始(2021年4月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、パレスチナ人からなるクドス旅団などからなる複数の民兵組織が、ロシア軍航空部隊の航空支援を受けて、シリア政府支配下のマヤーディーン市東の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の残党に対する大規模な掃討作戦を開始した。

AFP, April 1, 2021、ANHA, April 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2021、Reuters, April 1, 2021、SANA, April 1, 2021、SOHR, April 1, 2021などをもとに作成。

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フール・キャンプでのダーイシュのセル摘発と治安回復を目的とした「人道と治安」作戦が続き、アルジェリア人アミール逮捕(2021年4月1日)

ハサカ県では、ANHA(4月1日付)によると、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属組織とともに、フール・キャンプでのダーイシュ(イスラーム国)のセル摘発と治安回復を目的とした「人道と治安」作戦を継続した。

https://youtu.be/yWo8GPxDrCw

5日目となる4月1日は、第6、8ブロックで捜索活動が行われた。

シリア人権監視団によると、内務治安部隊は、アルジェリア出身でシャッダーディー地区の軍事アミールを名乗るムハンマド・アブドゥッラフマーン・シャリーフ・ダッバーフ氏らを新たに逮捕した。

同監視団によると、これまでに拘束されたダーイシュ・セルの幹部・メンバーは78人。

また、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域のカナアーン・バラカート内務委員長(内務大臣に相当)を代表とする使節団が作戦現場を視察するために、キャンプを訪問した。
https://hawarnews.com/ar/uploads//2021/04/01/165116_9e57fe97-e37f-4efb-9f2f-51ad98aa01b8.jpg

トルコで活動する独立系シンクタンクのジュスール研究所が2020年9月1日に発表したレポートによると、フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

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一方、SANA(4月1日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にある県南部のシャーリカ村、アッターラ村、ガルブ村でシリア民主軍が住民15人を拘束、米軍が基地を設置しているシャッダーディー市に連行した。

AFP, April 1, 2021、ANHA, April 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2021、Reuters, April 1, 2021、SANA, April 1, 2021、SOHR, April 1, 2021などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県マルイヤーン村でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、警察(自由警察)隊員1人死亡(2021年4月1日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるマルイヤーン村でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、警察(自由警察)の隊員1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村一帯、バイニーン村、ファッティーラ村、カンスフラ村、フライフィル村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のクライディーン村、アンカーウィー村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を32件(イドリブ県15件、ラタキア県11件、アレッポ県2件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は29件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, April 1, 2021、ANHA, April 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 1, 2021、Reuters, April 1, 2021、SANA, April 1, 2021、SOHR, April 1, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍がシリア政府の支配下にあるハマー県、アレッポ県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯で、ダーイシュに対して約15回の爆撃を実施(2021年3月31日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機6機がシリア政府の支配下にあるハマー県、アレッポ県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に対して約15回の爆撃を実施した。

AFP, March 31, 2021、ANHA, March 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2021、Reuters, March 31, 2021、SANA, March 31, 2021、SOHR, March 31, 2021などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がイドリブ県ダーディーフ村、ハーン・スブル村のシリア軍拠点をグラッド地対地ミサイルで攻撃(2021年3月31日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が、ダーディーフ村、ハーン・スブル村のシリア軍拠点をグラッド地対地ミサイルで攻撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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内務省はフェイスブック(https://www.facebook.com/syrianmoi/)を通じて声明を出し、ダマスカス県ルクンッディーン区で、クサイ・イーサーを名乗る男性が所持していた爆弾が爆発し、イーサー氏が死亡、77人が負傷したと発表した。

イーサー氏は爆弾7発を所持していたという。

https://www.facebook.com/syrianmoi/posts/1347194482331739

AFP, March 31, 2021、ANHA, March 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2021、Reuters, March 31, 2021、SANA, March 31, 2021、SOHR, March 31, 2021などをもとに作成。

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ラッカ県アイン・イーサー市一帯でトルコ軍・シリア国民軍とシリア軍が砲撃戦(2021年3月30日)

ラッカ県では、ANHA(3月30日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊に展開するシリア軍の拠点に向かって砲撃を行った。

これに対して、シリア軍部隊も応戦し、砲撃戦となった。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、アイン・イーサー市近郊のフーシャーン村、M4高速道路沿線を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(3月30日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、アルカミーヤ村を砲撃した。

AFP, March 30, 2021、ANHA, March 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2021、Reuters, March 30, 2021、SANA, March 30, 2021、SOHR, March 30, 2021などをもとに作成。

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内務治安部隊(アサーイシュ)とシリア民主軍はフール・キャンプでダーイシュ摘発と治安回復を目的とした「人道と治安」作戦を継続(2021年3月30日)

ハサカ県では、ANHA(3月30日付)によると、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属組織とともに、フール・キャンプでのダーイシュ(イスラーム国)のセル摘発と治安回復を目的とした「人道と治安」作戦を継続した。

https://hawarnews.com/ar/uploads//2021/03/30/042655_img_7489.jpg
https://www.hawarnews.com/ar/uploads/files/2021/03/30/060537_img_7556.jpg

3日目となる3月30日は、第2、3、4ブロックでの捜索活動が行われ、アサーイシュとシリア民主軍は、テント内で大量のカラシニコフ銃の銃弾をはじめとする装備、携帯電話、タブレット、遠隔起爆装置などを発見、これを押収した。


また、内務治安部隊のアリー・ハサン報道官はキャンプで声明を発表し、第2、3、4ブロックでの捜索活動を完了したとしたうえで、殺人、治安紊乱の容疑で、ダーイシュのメンバーと思われる男性14人と女性11人を拘束したと発表した。

なお、3日間の作戦で拘束したダーイシュのセルの幹部と思われる5人を含む53人となった。

トルコで活動する独立系シンクタンクのジュスール研究所が2020年9月1日に発表したレポートによると、フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

AFP, March 30, 2021、ANHA, March 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2021、Reuters, March 30, 2021、SANA, March 30, 2021、SOHR, March 30, 2021などをもとに作成。

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ラッカ市東のフース村でシリア民主軍の部隊が銃撃を受け、兵士1人死亡、2人負傷(2021年3月30日)

ラッカ県では、SANA(3月30日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ市東のフース村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の部隊が銃撃を受け、兵士1人が死亡、2人が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるガラーニージュ市で住民どうしが衝突、1人が死亡した。

AFP, March 30, 2021、ANHA, March 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2021、Reuters, March 30, 2021、SANA, March 30, 2021、SOHR, March 30, 2021などをもとに作成。

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イドリブ県サラーキブ市・タルナバ村間とアレッポ県アブー・ザンディーン村にシリア当局が設置していた通行所が「テロ集団」の砲撃を受けたことを受け閉鎖(2021年3月30日)

SANA(3月30日付)は、反体制派の支配地域との境界に位置するイドリブ県サラーキブ市・タルナバ村間とトルコ占領地との境界に位置するアレッポ県アブー・ザンディーン村に政府当局が設置していた通行所が、「テロ集団」の砲撃を受けたことを受け、当局は両通行所を閉鎖した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方各所を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、サラーキブ市近郊の前線でシリア軍兵士1人を狙撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村の丘陵地帯でシリア軍兵士2人を狙撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県ハラスター市出身のシャーム自由人イスラーム運動メンバー2人が、シャーム解放機構によって軍事・治安権限が掌握されているダーラ・イッザ市で正体不明の武装集団によって銃で撃たれて、死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のクライディーン村一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を41件(イドリブ県21件、ラタキア県12件、アレッポ県4件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は34件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を23件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 30, 2021、ANHA, March 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 30, 2021、Reuters, March 30, 2021、SANA, March 30, 2021、SOHR, March 30, 2021などをもとに作成。

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アサーイシュがシリア民主軍とともにフール・キャンプで「人道と治安」作戦を続け、18人を逮捕、地下トンネルを発見(2021年3月29日)

ハサカ県では、ANHA(3月29日付)によると、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とともにフール・キャンプで「人道と治安」作戦を続けた。

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作戦2日目となる3月29日、内務治安部隊は、キャンプ第1ブロックで捜索活動を継続し、同ブロックのテント1張内で掘削中の地下トンネルを発見し、軍服服数着、ラップトップ・コンピュータ複数台を押収した。

ラップトップ・コンピュータにはダーイシュのメンバーに関するファイルが保存されているという。

ANHAによると、内務治安部隊はまた、ダーイシュのセル幹部と思われる4人を含む18人を新たに拘束した。

これにより、28日以降の逮捕者数は27人となった。

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一方、内務治安部隊のアリー・ハサン報道官は、第1ブロックでの作戦を終了したと発表した。

トルコで活動する独立系シンクタンクのジュスール研究所が2020年9月1日に発表したレポートによると、フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

AFP, March 29, 2021、ANHA, March 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2021、Reuters, March 29, 2021、SANA, March 29, 2021、SOHR, March 29, 2021などをもとに作成。

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