トルコの占領下にあるハサカ県ラアス・アイン市内での爆発で、シリア国民軍に所属するスルターン・ムラード師団のメンバー5人、子供4人、女性2人の合わせて11人が死亡(2021年3月22日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市内の住宅の倉庫で爆発が発生し、シリア国民軍に所属するスルターン・ムラード師団のメンバー5人、子供4人、女性2人の合わせて11人が死亡、6人が負傷した。

また、これに先立ち同市では、車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、男性1人とその子供2人が死亡した。

**

アレッポ県では、ANHA(3月22日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市、同市近郊のダイル・ジャマール村を砲撃した。

AFP, March 22, 2021、ANHA, March 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2021、Reuters, March 22, 2021、SANA, March 22, 2021、SOHR, March 22, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県マーリキーヤ市でシリア民主軍が地元の若者を射殺(2021年3月22日)

ハサカ県では、SANA(3月22日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマーリキーヤ市入り口の検問所(ジャールーディーヤ検問所)で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が地元の若者に発砲し、射殺した。

AFP, March 22, 2021、ANHA, March 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2021、Reuters, March 22, 2021、SANA, March 22, 2021、SOHR, March 22, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でワタド石油社の施設が前日に続いて攻撃を受ける一方、「決戦」作戦司令室との戦闘でシリア軍中尉死亡(2021年3月22日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるサルマーダ市近郊のワタド石油社の石油精製用燃焼装置が砲撃を受けた。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

ワタド石油社は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」で灯油、ガソリンなどの燃料の取引を牛耳る組織。

一方、「決戦」作戦司令室が、シリア政府の支配下のマアッラト・ヌウマーン市近郊のルワイハ村一帯でシリア軍と交戦し、砲撃によりシリア軍の中尉1人が死亡した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるジャースィム市でシリア政府との和解に応じた元離反兵が正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を40件(イドリブ県16件、ラタキア県17件、アレッポ県5件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は30件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を28件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 22, 2021、ANHA, March 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 22, 2021、Reuters, March 22, 2021、SANA, March 22, 2021、SOHR, March 22, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアレッポ県アターリブ市の病院を砲撃し6人死亡、「決戦」作戦司令室が報復としてアレッポ市を砲撃し2人死亡(2021年3月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(3月21日付)によると、県西部の第46中隊基地に展開するシリア軍部隊が、「決戦」作戦司令室の支配下にあるアターリブ市を砲撃、砲弾6発以上が市内のマガーラ病院に着弾し、子供1人と医療スタッフ1人を含む6人が死亡、多数が負傷した。

攻撃により病院の施設は利用不能となったという。

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1101380430328580

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1101373463662610

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1101355826997707

これに対して、「決戦」作戦司令室は報復として第46中隊基地に対して砲撃を行った。

SANA(3月21日付)によると、この報復砲撃により、シリア政府の支配下にあるアレッポ市サーリヒーン地区、フィルドゥース地区に砲弾が着弾し、住民2人が死亡、子供を含む多数が負傷した。



AFP, March 21, 2021、ANHA, March 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2021、Reuters, March 21, 2021、SANA, March 21, 2021、SOHR, March 21, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県各所を爆撃、ミサイル攻撃(2021年3月21日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるサルマーダ市近郊のワタド石油社が運営するガス工場と施設に対して爆撃を行った。

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1101259330340690

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1101285393671417

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

ワタド石油社は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」で灯油、ガソリンなどの燃料の取引を牛耳る組織で、ガス工場は、シャーム解放機構と、同組織に自治を委託されているシリア救国内閣に近い人物によって運営されていた。

爆撃で大規模な火災が発生した。

ロシア軍はまた、アリーハー市近郊のカフルシャラーヤー村に対しても爆撃を行った。

さらに、シリア人権監視団によると、地中海沖に展開するロシア軍艦船、あるいはラタキア県のフマイミーム航空基地から発射されたと思われる長距離弾道ミサイルがサルワ村一帯に着弾した。

MMC(3月21日付)によると、弾道ミサイルはフマイミーム航空基地から発射されたもの。

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1101240510342572

ドゥラル・シャーミーヤ(3月21日付)によると、弾道ミサイルは国内避難民(IDPs)キャンプが点在しているカーフ村一帯にも着弾し、羊飼い1人が負傷した。

このほか、シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、カンスフラ村、バーラ村一帯、スフーフン村、バイニーン村を砲撃した。

AFP, March 21, 2021、ANHA, March 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2021、MMC, March 21, 2021、Reuters, March 21, 2021、SANA, March 21, 2021、SOHR, March 21, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県北部、ラッカ県北部で砲撃を続ける(2021年3月21日)

アレッポ県では、ANHA(3月21日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村、アイン・ダクナ村、バイルーニーヤ村、マンナグ村、シャフバー・ダム、シャワーリガ村、アルカミーヤ村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、砲撃は、カルジャブリーン村にあるトルコ軍の基地から行われた。

**

ラッカ県では、ANHA(3月21日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市と同市近郊のM4高速道路沿線を砲撃した。

シリア人権監視団によると、19日以降の戦闘による人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍兵士の犠牲者は3人から5人となった。

AFP, March 21, 2021、ANHA, March 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2021、Reuters, March 21, 2021、SANA, March 21, 2021、SOHR, March 21, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル県マヤーディーン市近郊の砂漠地帯で「イランの民兵」がダーイシュ(イスラーム国)の襲撃を受け、民兵10人が死傷(2021年3月21日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の砂漠地帯で、「イランの民兵」の拠点複数カ所がダーイシュ(イスラーム国)の襲撃を受け、民兵10人が死傷した。

AFP, March 21, 2021、ANHA, March 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2021、Reuters, March 21, 2021、SANA, March 21, 2021、SOHR, March 21, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がシリア政府の支配下にあるハマー県、ヒムス県、ラッカ県の砂漠地帯で、ダーイシュに対して約20回の爆撃を実施(2021年3月20日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機4機が、シリア政府の支配下にあるハマー県、ヒムス県、ラッカ県の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に対して約20回の爆撃を実施した。

また、ダイル・ザウル県マヤーディーン市近郊の砂漠地帯では、シリア軍と親政権民兵がダーイシュのセルの摘発活動を継続した。

AFP, March 20, 2021、ANHA, March 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 20, 2021、Reuters, March 20, 2021、SANA, March 20, 2021、SOHR, March 20, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍戦闘機がシリア領空を侵犯、ラッカ県アイン・イーサー市近郊のマアラク村一帯に対して爆撃を敢行(2021年3月20日)

ラッカ県では、ANHA(3月20日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市西のマアラク村、サイダー村などを砲撃、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が応戦した。

これに関して、シリア民主軍の広報センターは声明を出し、20日の戦闘で、シリア民主軍戦闘員8人を殺害、10人を負傷させたと発表した。

その後、トルコ軍戦闘機が、シリア領空を侵犯、マアラク村一帯に対して爆撃を行った。

爆撃は、シリア民主軍が、マアラク村に侵攻したシリア国民軍を迎撃、これを包囲したのを受けたもの。

シリア人権監視団によると、トルコ軍が同地で爆撃を行うのは、2019年10月の「平和の泉」作戦以来17ヶ月ぶり。

**

ハサカ県では、SANA(3月20日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のハンワ村を砲撃し、住居などに物的被害が出た。

ANHA(3月20日付)によると、この砲撃でシリア軍兵士1人が負傷した。

**

アレッポ県では、ANHA(3月20日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市を砲撃した。

一方、SANA(3月20日付)によると、トルコ占領下のバーブ市のタウヒード・モスク近くで車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、シリア国民軍の戦闘員と住民多数が死傷した(シリア人権監視団によると、1人死亡、7人負傷)。

AFP, March 20, 2021、ANHA, March 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 20, 2021、Reuters, March 20, 2021、SANA, March 20, 2021、SOHR, March 20, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方に位置するバイニーン村の森林地帯、ジスル・シュグール市近郊のブカフラー村を爆撃(2021年3月20日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方に位置するバイニーン村の森林地帯、ジスル・シュグール市近郊のブカフラー村を爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるナワー市で空軍情報部の士官(大尉)1人が、何者かの発砲を受けて死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を27件(イドリブ県15件、ラタキア県7件、アレッポ県2件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は21件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を13件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 20, 2021、ANHA, March 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 20, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 20, 2021、Reuters, March 20, 2021、SANA, March 20, 2021、SOHR, March 20, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラッカ県アイン・イーサー市一帯でトルコ軍・シリア国民軍がシリア民主軍と激しく交戦し、双方に死傷者(2021年3月19日)

ラッカ県では、ANHA(3月19日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のムシャイリファ村、サイダー村、M4高速道路沿線一帯を砲撃した。

これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が応戦し、激しい戦闘となった。

シリア人権監視団によると、戦闘は、地雷・爆発性戦争残存物(ERW)の解体・撤去作業が完了したサイダー村、マアラク村に、住民がシリア民主軍とロシア軍の護衛を受けて帰還しようとしたのを狙って、トルコ軍とシリア国民軍が砲撃を行ったことをきっかけとした。

砲撃を受けた住民は避難、またロシア軍が撤退すると、トルコ軍・シリア国民軍はサイダー村に侵攻、シリア民主軍が抵抗し、激しい戦闘となったという。

ANHAによると、この戦闘で、シリア民主軍が「傭兵」(シリア国民軍の戦闘員)3人を殺害、トルコ軍のHMMWV四輪駆動車1輌を破壊した。

これに関して、シリア民主軍の広報センターは声明を出し、19日の戦闘で、トルコ軍兵士と「傭兵」16人を殺害、7人を負傷させたと発表した。

一方、シリア人権監視団は、戦闘でトルコ軍士官1人とシリア民主軍戦闘員3人が死亡、多数が負傷、また、シリア民主軍側も兵士2人が死亡したと発表した。

また、ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍が、アイン・イーサー市の南東に位置するハドリヤート村一帯を砲撃し、子供1人が死亡、住民5人が負傷した。

一方、SANA(3月19日付)は、子供1人が死亡、住民4人が負傷したと伝えた。

**

アレッポ県では、ANHA(3月19日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ軍国境警備隊が、不法入国を試みたバーブ市出身の男性1人を射殺した。

**

ハサカ県では、SANA(3月19日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市で、地元の部族長や名士らが国民部族会合を開催し、トルコ軍と米軍の撤退を要求した。

AFP, March 19, 2021、ANHA, March 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2021、Reuters, March 19, 2021、SANA, March 19, 2021、SOHR, March 19, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のイドリブ県ザーウィヤ山地方、ハマー県ガーブ平原を砲撃(2021年3月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、バイニーン村、スフーフン村、バーラ村一帯、カンスフラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、クライディーン村一帯を砲撃した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるハーッラ市の公園で、治安機関の協力者として知られていた男性を狙ったと見られる爆発が発生し、この男性が死亡、子供3人が巻き添えとなり負傷した。

また、ダーイル町では空軍情報部のメンバー2人が何者かの発砲を受けて死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を23件(イドリブ県15件、ラタキア県6件、アレッポ県0件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は21件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を8件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 19, 2021、ANHA, March 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 19, 2021、Reuters, March 19, 2021、SANA, March 19, 2021、SOHR, March 19, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がシリア政府の支配下にあるハマー県、ヒムス県、ラッカ県の砂漠地帯でダーイシュに対して75回以上の爆撃を実施(2021年3月18日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシリア政府の支配下にあるハマー県、ヒムス県、ラッカ県の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に対して75回以上の爆撃を実施した。

また、ダイル・ザウル県マヤーディーン市近郊の砂漠地帯では、シリア軍と親政権民兵がダーイシュのセルの摘発活動を継続した。

AFP, March 18, 2021、ANHA, March 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2021、Reuters, March 18, 2021、SANA, March 18, 2021、SOHR, March 18, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県北部でシリア国民軍とシリア軍が砲撃戦(2021年3月18日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府の支配下にあるターディフ市一帯を砲撃した。

これに対して、シリア軍もトルコの占領下にあるバーブ市近郊のハズワーン村一帯を砲撃した。

AFP, March 18, 2021、ANHA, March 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2021、Reuters, March 18, 2021、SANA, March 18, 2021、SOHR, March 18, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県タッル・リフアト市一帯でトルコ軍、シリア国民軍がシリア民主軍と交戦(2021年3月18日)

アレッポ県では、ANHA(3月18日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市、同市近郊のタッル・マディーク村、ザイワーン村、タッル・ラッハール村、ラジオ塔、シャッアーラ村、シャッアーラ遺跡、シャイフ・イーサー村、アイン・ダクナ村、バイルーニーヤ村、マルアナーズ村、アルカミーヤ村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦、バイナ村、ダイル・ジャマール村一帯を砲撃した。

シリア人権監視団によると、これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍もトルコの占領下にあるアアザーズ市一帯を砲撃した。

AFP, March 18, 2021、ANHA, March 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2021、Reuters, March 18, 2021、SANA, March 18, 2021、SOHR, March 18, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ市でシャーム解放機構がダーイシュのセルと思われる武装グループを追跡中に戦闘となり、数人死傷(2021年3月18日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市のサラースィーン通りで、ダーイシュ(イスラーム国)のセルと思われる武装グループが、いわゆる自由警察とシャーム解放機構の治安部隊と交戦、自由警察とシャーム解放機構側に複数の死傷者が出た。

戦闘は、自由警察とシャーム解放機構がこの武装グループを追跡中に発生した。

民間人1人も巻き添えとなって負傷した。

一方、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村一帯、カンスフラ村、スフーフン村一帯、ファッティーラ村、バイニーン村、フライフィル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を34件(イドリブ県17件、ラタキア県9件、アレッポ県2件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は34件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を11件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 18, 2021、ANHA, March 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 18, 2021、Reuters, March 18, 2021、SANA, March 18, 2021、SOHR, March 18, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第1区でイラク人難民1人が何者かの発砲を受け死亡(2021年3月17日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第1区で、イラク人難民1人が何者かの発砲を受け死亡した。

トルコで活動する独立系シンクタンクのジュスール研究所が2020年9月1日に発表したレポートによると、フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

AFP, March 17, 2021、ANHA, March 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2021、Reuters, March 17, 2021、SANA, March 17, 2021、SOHR, March 17, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県北部、ラッカ県北部を砲撃(2021年3月17日)

アレッポ県では、ANHA(3月16日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のスーガーニカ村、バイナ村、マヤースィー村を砲撃した。

**

ラッカ県では、ANHA(3月16日付)によると、トルコの支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のサイダー村一帯に侵攻、シリア民主軍が迎撃し、激しい戦闘となった。

AFP, March 17, 2021、ANHA, March 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2021、Reuters, March 17, 2021、SANA, March 17, 2021、SOHR, March 17, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

兵士21人が死亡したシリア軍第4師団要撃への対抗措置として同師団主力部隊が武装グループのリーダーの自宅を爆破(2021年3月17日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍第4師団の主力部隊である「ガイス部隊」が、シリア政府との和解に応じた元反体制武装集団司令官のアブー・ターリク・スバイヒー氏の自宅を爆破した。

スバイヒー氏本人は家族とともに逃走し、無事だった。

爆破は、スバイヒー氏が率いる武装グループが、シリア政府の支配下にあるムザイリーブ町近郊でシリア軍第4師団と治安機関の車列を要撃しシリア軍兵士21人を殺害したことへの対抗措置。

一方、シリア政府の支配下にあるジャースィム市近郊の街道で、総合情報部の車輌の通過に合わせて即席爆弾が爆発し、兵士1人が死亡、4人が負傷した。

また、シリア政府支配下にあるタイバ町では、軍事情報局の傘下で活動する元反体制武装集団の司令官が、正体不明の武装集団に銃で撃たれて死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を36件(イドリブ県15件、ラタキア県12件、アレッポ県3件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は33件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を24件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 17, 2021、ANHA, March 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 17, 2021、Reuters, March 17, 2021、SANA, March 17, 2021、SOHR, March 17, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機が、ラッカ県とダイル・ザウル県の県境に位置する砂漠地帯で、ダーイシュを爆撃、メンバー15人殺害(2021年3月16日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、ラッカ県とダイル・ザウル県の県境に位置する砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に対して80回以上の爆撃を実施し、メンバー15人を殺害した。

AFP, March 16, 2021、ANHA, March 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2021、Reuters, March 16, 2021、SANA, March 16, 2021、SOHR, March 16, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構がアレッポ県北部のキャンプでIDPs多数を拘束、女性らに暴行(2021年3月16日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の治安部隊が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・ナースィフ村近郊のハウラター国内避難民(IDPs)キャンプに突入し、IDPs多数を拘束、その際に妊婦や老女を含む女性らに暴行を加えた。

IDPsの拘束はキャンプ内での支援物資の配分をめぐって、IDPsと支援機関、シャーム解放機構のメンバーが口論の末に小競り合いとなったのを受けたもの。

一方、サッハーラ村では、イスラーム解放党メンバーの妻らが、シャーム解放機構に逮捕された夫の解放を求めて抗議デモを行った。

AFP, March 16, 2021、ANHA, March 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2021、Reuters, March 16, 2021、SANA, March 16, 2021、SOHR, March 16, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県カーミシュリー市で国防隊とアサーイシュの逮捕合戦(2021年3月16日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市で、内務治安部隊(アサーイシュ)が国防隊のメンバー4人を拘束した。

前日に国防隊がアサーイシュの隊員1人を拘束したことへの対抗措置。

AFP, March 16, 2021、ANHA, March 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2021、Reuters, March 16, 2021、SANA, March 16, 2021、SOHR, March 16, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍はトルコ軍によるラッカ県アイン・イーサー市一帯の基地増設に不快感を示す(2021年3月16日)

ロシア当事者和解調整センターのアレクサンドル・カルポヴ(Alexander Karpov)副センター長(海軍少将)は、シリア政府と北東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市一帯に新たな基地を設置し、部隊を増強していることに不快感を示した。

カルポヴ副センター長は「ロシア側は、トルコ軍がアイン・イーサー市一帯の複数拠点に軍事機器を搬入し、要塞を強化していることに大いに不快感を感じている…。こうした行為は、相互覚書への違反であり、シリアの紛争解決に向けた両国の取り組みを阻害する」と述べた。

ANHA(3月16日付)が伝えた。

**

アレッポ県では、ANHA(3月16日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のスーガーニカ村、アイン・ダクナ村、バイルーン村を砲撃した。

**

ラッカ県では、ANHA(3月16日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のサイダー村一帯に潜入、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が迎撃し、交戦となった。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、アイン・イーサー市一帯を砲撃した。

AFP, March 16, 2021、ANHA, March 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2021、Reuters, March 16, 2021、SANA, March 16, 2021、SOHR, March 16, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

政府支配下のダルアー県ムザイリーブ町近郊で、シリア政府との和解に応じた元反体制武装集団司令官のアブー・ターリク・スバイヒー氏が率いる武装グループがシリア軍を要撃し、兵士21人を殺害(2021年3月16日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるムザイリーブ町近郊で、シリア政府との和解に応じた元反体制武装集団司令官のアブー・ターリク・スバイヒー氏が率いる武装グループがシリア軍第4師団と治安機関の車列を要撃し、激しい戦闘となり、シリア軍側の兵士21人が死亡、5人が負傷した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガー平原のバーラ村、スフーフン村、ファッティーラ村、カンスフラ村、バイニーン村、フライフィル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原のアンカーウィー村一帯で交戦した。

AFP, March 16, 2021、ANHA, March 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2021、Reuters, March 16, 2021、SANA, March 16, 2021、SOHR, March 16, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第3区でイラク人難民1が何者かの発砲を受け死亡(2021年3月15日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第3区で、イラク人難民1が何者かの発砲を受け死亡した。

トルコで活動する独立系シンクタンクのジュスール研究所が2020年9月1日に発表したレポートによると、フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

AFP, March 15, 2021、ANHA, March 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2021、Reuters, March 15, 2021、SANA, March 15, 2021、SOHR, March 15, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊のM4高速道路沿線のマアラク村に潜入を試み、シリア民主軍と激しく交戦(2021年3月15日)

ラッカ県では、ANHA(3月15日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のM4高速道路沿線のマアラク村に潜入を試み、人民防衛隊(YPG)主体のと激しく交戦した。

一方、アイン・イーサー市近郊では、トルコ軍とシリア国民軍が撃ったロケット弾の不発弾が爆発し、子供1人が死亡した。

AFP, March 15, 2021、ANHA, March 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2021、Reuters, March 15, 2021、SANA, March 15, 2021、SOHR, March 15, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県のザーキヤ町とカナーキル村で当局が自爆テロを阻止(2021年3月15日)

SANA(3月15日付)は、治安関係当局が、ダマスカス郊外県のザーキヤ町とカナーキル村で住民の協力を得て、爆弾ベルトを爆発させようとした「テロリスト」3人を殺害、3人を拘束し、首都ダマスカスに対して、テロリストとタクフィール主義グループが計画していたテロ攻撃を阻止したと伝えた。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるカフルラーハー市とタラフ村を結ぶ街道で、正体不明の武装集団がシリア軍の検問所を襲撃した。

「シリア革命」10周年に合わせた犯行とみられる。

AFP, March 15, 2021、ANHA, March 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2021、Reuters, March 15, 2021、SANA, March 15, 2021、SOHR, March 15, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ市近郊の街道で、トルコ軍の車輌の通過に合わせて仕掛けられていた爆弾が爆発し、トルコ軍兵士2人が負傷(2021年3月15日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ市近郊の街道で、トルコ軍の車輌の通過に合わせて仕掛けられていた爆弾が爆発し、トルコ軍兵士2人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるカフルナブル市一帯を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村、バイニーン村、バーラ村一帯を砲撃した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるシャイフ・バラカート山、ダーラ・イッザ市一帯を砲撃した。

これに対して「決戦」作戦司令室が応戦、第46中隊基地一帯で交戦した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるクルド山一帯を砲撃、シリア軍がこれに応戦した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原各所を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を30件(イドリブ県16件、ラタキア県11件、アレッポ県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は26件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を24件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 15, 2021、ANHA, March 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 15, 2021、Reuters, March 15, 2021、SANA, March 15, 2021、SOHR, March 15, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市近郊のハムラーン村にある石油精製用燃焼装置と市場がシリア軍とロシア軍のミサイル攻撃を受け火災に(2021年3月14日)

アレッポ県では、ANHA(3月14日付)によると、トルコの占領下にあるジャラーブルス市近郊のハムラーン村にある石油精製用燃焼装置と市場がシリア軍とロシア軍のミサイル攻撃を受け、火災が発生した。

一方、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊のザンガル村を砲撃し、子供1人が死亡、子供2人が負傷した。

トルコ軍とシリア国民軍はまたまた、マンビジュ市近郊のシャイフ・ナースィル村(別名クルト・ワイラーン村)、クールフユーク村、カーウカリー村、タッル・リフアト市近郊のアイン・ダクナ村、バイルーイーヤ村を砲撃した。

AFP, March 14, 2021、ANHA, March 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2021、Reuters, March 14, 2021、SANA, March 14, 2021、SOHR, March 14, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権監視団:シリアに「アラブの春」が波及した2011年3月15日から2021年3月14日までの10年間での死者数は38万8652人(2021年3月14日)

シリア人権監視団は、シリアに「アラブの春」が波及した2011年3月15日から2021年3月14日までの10年間での死者数が38万8652人を記録したと発表した。

内訳は以下の通り:

  • 民間人11万7388人(うち子供2万2542人、女性1万3855人)
  • 反体制・イスラーム主義諸派など:5万4779人
  • 人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍:1万2878人
  • シリア民主軍の外国人戦闘員:936人
  • 離反兵:2,632人
  • シリア軍:6万8308人
  • 親政権民兵5万2568人
  • レバノンのヒズブッラー:1,705人
  • シリア人以外のシーア派民兵:8,564人(うちロシア人傭兵264人)
  • トルコ軍:207人
  • シャーム解放機構などのジハード主義戦闘員:2万7744人
  • ダーイシュ(イスラーム国):4万515人
  • 身元不明:428人

AFP, March 14, 2021、ANHA, March 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2021、Reuters, March 14, 2021、SANA, March 14, 2021、SOHR, March 14, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.