ハサカ県、ダイル・ザウル県でシリア民主軍兵士4人が撃たれて死亡(2021年2月18日)

ハサカ県では、SANA(2月18日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマルカダ町近郊のカワーシヤ村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士1人が何者かに銃で撃たれて死亡した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月18日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアブー・ハマーム市でシリア民主軍の兵士1人が何者かに銃で撃たれて死亡した。

また、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるスブハ村でも、シリア民主軍の兵士1人がオートバイに乗った2人組から発砲を受けて死亡した。

さらに、トゥカイヒー村でもシリア民主軍の兵士1人がオートバイに乗った武装グループに銃で撃たれて死亡した。

AFP, February 18, 2021、ANHA, February 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 18, 2021、Reuters, February 18, 2021、SANA, February 18, 2021、SOHR, February 18, 2021などをもとに作成。

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シリア政府支配下のスワイダー県で「バッシャールよ、お前はいらない」などと書かれた落書きが発見される(2021年2月18日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるスワイダー市で、「最期の血の一滴まで革命」、「バッシャールよ、お前はいらない」、「自由を永遠に」などと壁に書かれた落書きが発見された。


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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアーッラト・ナアサーン村一帯を砲撃、重機を運転していた男性1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、スフーフン村、ファッティーラ村、フライフィル村、ルワイハ村、バイニーン村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のクライディーン村、アンカーウィー村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を12件(イドリブ県4件、ラタキア県4件、アレッポ県2件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は12件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を6件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 18, 2021、ANHA, February 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 18, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 18, 2021、Reuters, February 18, 2021、SANA, February 18, 2021、SOHR, February 18, 2021などをもとに作成。

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ダーイシュがヒムス県スフナ市に近い砂漠地帯でシリア軍と親政権民兵の車列を襲撃(2021年2月17日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、スフナ市に近い砂漠地帯の街道を移動中だったシリア軍と親政権民兵の車列を襲撃、激しい戦闘の末に兵士4人を殺害した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市の電気関連倉庫ビルの壁に「イランよ出て行け」、「イラン人は人殺しで、擁護人ではない」などと書かれた落書きが発見された。

AFP, February 17, 2021、ANHA, February 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 17, 2021、Reuters, February 17, 2021、SANA, February 17, 2021、SOHR, February 17, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がタッル・アブヤド市近郊を移動中のシリア軍の車輌を砲撃(2021年2月17日)

ラッカ県では、シリア人権監視団、ANHA(2月17日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるビール・クーヌー村とビール・キータク村間の街道(タッル・アブヤド市近郊)を移動中のシリア軍の車輌を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市で、正体不明の武装集団がオートバイに向けて発砲し、乗っていた警察(内務治安部隊、いわゆる「自由警察」)の隊員1人と、子供1人が死亡した。

一方、ANHA(2月17日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のタッル・スィースィーン村を砲撃した。

このほか、トルコ占領下のアレッポ県アフリーン市を訪問中のシリア革命反体制勢力国民連立とその傘下で活動する暫定内閣の使節団が、スルターン・スライマーン・シャー師団の本部を訪れ、ムハンマド・ジャースィム(アブー・アムシャ)司令官と会談した。

使節団はナスル・ハリーリー・シリア革命反体制勢力国民連立代表、サリーム・イドリース暫定内閣国防大臣らからなる。

AFP, February 17, 2021、ANHA, February 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 17, 2021、Reuters, February 17, 2021、SANA, February 17, 2021、SOHR, February 17, 2021などをもとに作成。

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ラッカ県、ハサカ県、ダイル・ザウル県でシリア民主軍が狙われる(2021年2月17日)

ラッカ県では、SANA(2月17日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアブー・ワフル村に至る街道で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌の通過に合わせて即席爆弾が爆発し、兵士2人人が死亡した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるマルカダ町近郊のカワーシヤ村で正体不明の武装集団がシリア民主軍の兵士1に発砲し、殺害した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるハジーン市でオートバイに乗った武装グループが地元の自治評議会(人民評議会)の施設の守衛を銃で撃ち殺害した。

AFP, February 17, 2021、ANHA, February 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 17, 2021、Reuters, February 17, 2021、SANA, February 17, 2021、SOHR, February 17, 2021などをもとに作成。

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シャーム解放機構は米国人ジャーナリストのビラール・アブドゥルカリーム氏を釈放(2021年2月17日)

イドリブ県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(2月17日付)などによると、シャーム解放機構は、2020年8月13日に逮捕していた米国人ジャーナリストのビラール・アブドゥルカリーム氏を釈放した。

アブドゥルカリーム氏は1年半の禁固刑を受け、その3分の1を終えていたが、イドリブ県アティマ村などの請願を受け、シャーム解放機構は釈放にかかる条件を遵守することを条件にこれを受け入れた。

一方、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村、ルワイハ村、バイニーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を32件(イドリブ県15件、ラタキア県10件、アレッポ県3件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は29件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を3件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 17, 2021、ANHA, February 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 17, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 17, 2021、Reuters, February 17, 2021、SANA, February 17, 2021、SOHR, February 17, 2021などをもとに作成。

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所属不明のドローンがダイル・ザウル県ブーカマール市近郊を移動中の「イランの民兵」の貨物車輌1輌を攻撃(2021年2月16日)

ダイル・ザウル県では、アイン・フラート(2月17日付)によると、シリア政府の支配下にあるブーカマール市近郊のフッリーヤ村上空に所属不明の無人航空機(ドローン)1機が飛来し、武器弾薬を輸送していた「イランの民兵」の貨物車輌1輌を攻撃した。

AFP, February 17, 2021、ANHA, February 17, 2021、‘Ayn al-Furat, February 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 17, 2021、Reuters, February 17, 2021、SANA, February 17, 2021、SOHR, February 17, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県でアサーイシュがバアス党ハサカ支部アームーダー班書記長を逮捕(2021年2月16日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアームーダー市で、内務治安部隊(アサーイシュ)が、バアス党ハサカ支部アームーダー班の書記長を、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対するデモを扇動し、混乱を助長、政府指定のカリキュラムを唱道したとの容疑で逮捕した。

一方、SANA(2月16日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるマルカダ町近郊で、シリア民主軍の車輌が機関銃の発砲を受け、兵士1人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月16日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるマーシフ村とハジュナ村でシリア民主軍が何者かの発砲を受け、兵士2人が死亡した。

AFP, February 16, 2021、ANHA, February 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2021、Reuters, February 16, 2021、SANA, February 16, 2021、SOHR, February 16, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃(2021年2月16日)

ラッカ県では、ANHA(2月16日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のフーシャーン村、M4高速道路沿線を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、1人が死亡、4人が負傷した。

一方、シリア革命反体制勢力国民連立とその傘下で活動する暫定内閣の使節団が、トルコ占領下のアレッポ県アフリーン市を訪問し、イスラーム軍の本部と会談した。

使節団はナスル・ハリーリー・シリア革命反体制勢力国民連立代表、サリーム・イドリース暫定内閣国防大臣らからなる。

AFP, February 16, 2021、ANHA, February 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2021、Reuters, February 16, 2021、SANA, February 16, 2021、SOHR, February 16, 2021などをもとに作成。

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シャーム解放機構の治安部隊が有志連合の爆撃で殺害されたフッラース・ディーン機構の法学者の息子を拘束(2021年2月16日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の治安部隊が、マアッラトミスリーン市で新興のアル=カーイダ系組織であるフッラース・ディーン機構の法学者アブー・ザッル・ミスリー氏の息子のアブー・フライラを逮捕した。

アブー・ザッル・ミスリー氏は2020年10月15日に米主導の有志連合の攻撃を受けて死亡している。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、オートバイに乗った2人組が、シリア政府の支配下にあるシャイフ・マスキーン市近郊の農地で農夫に向けて発砲、2人を殺害した。

また、ジッリーン村では、麻薬の密売に関与していた住民が正体不明の武装集団に銃で撃たれて死亡した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるバアス市で正体不明の武装集団が住民を射殺した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を29件(イドリブ県13件、ラタキア県12件、アレッポ県2件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は25件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 16, 2021、ANHA, February 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 16, 2021、Reuters, February 16, 2021、SANA, February 16, 2021、SOHR, February 16, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ではダーイシュのセルと思われる武装集団がアサーイシュ隊員1人を殺害(2021年2月15日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下のハジュナ村でダーイシュ(イスラーム国)のセルと思われる武装集団が内務治安部隊(アサーイシュ)に向けて銃を発砲、隊員1人を殺害した。

また、北・東シリア自治局の支配下にあるブサイラ市近郊のアフマル村では、正体不明の武装集団が住民を銃で撃ち殺害した。

AFP, February 15, 2021、ANHA, February 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2021、Reuters, February 15, 2021、SANA, February 15, 2021、SOHR, February 15, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア民主軍がアレッポ県北部で砲撃戦(2021年2月15日)

アレッポ県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会によると、バーブ市東に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるブワイヒジュ村、ジュッブ・マフズーム村、フータ村が(小)スッカリーヤ村に設置されているトルコ軍の基地から砲撃を受けた。

シリア人権監視団によると、これに対して、シリア民主軍に所属するバーブ軍事評議会が、トルコ占領下のウンム・アダサ村、(小)スッカリーヤ村を砲撃した。

ANHA(2月15日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、アルカミーヤ村を砲撃した。

AFP, February 15, 2021、ANHA, February 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2021、Reuters, February 15, 2021、SANA, February 15, 2021、SOHR, February 15, 2021などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県ザーウィヤ山地方、ハマー県ガーブ地方、ラタキア県クルド山地方を砲撃(2021年2月15日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、バーラ村、フライフィル村、マルアンド村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアムキーヤ町一帯を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を35件(イドリブ県19件、ラタキア県12件、アレッポ県2件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は28件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を13件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 15, 2021、ANHA, February 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 15, 2021、Reuters, February 15, 2021、SANA, February 15, 2021、SOHR, February 15, 2021などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市近郊で国民軍に所属するスルターン・ムラード師団のメンバーどうしが撃ち合いに(2021年2月15日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のアリーシャ村で国民軍に所属するスルターン・ムラード師団のメンバーどうしが撃ち合いとなり、戦闘員複数人が負傷した。

AFP, February 15, 2021、ANHA, February 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2021、Reuters, February 15, 2021、SANA, February 15, 2021、SOHR, February 15, 2021などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアレッポ県アフリーン市近郊で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民多数負傷(2021年2月14日)

アレッポ県では、SANA(2月14日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市近郊のジンディールス町で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民多数が負傷した。

AFP, February 14, 2021、ANHA, February 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 14, 2021、Reuters, February 14, 2021、SANA, February 14, 2021、SOHR, February 14, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がハマー県北西部のガーブ平原にあるカストゥーン丘に新たな拠点を設置(2021年2月14日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が県北西部のガーブ平原にあるカストゥーン丘に新たな拠点を設置した。

シリア人権監視団やジュスール研究センター(https://jusoor.co/)の情報などの情報に基づくと、これにより、シリア領内(緊張緩和地帯第1ゾーン)にあるトルコ軍監視所・拠点は少なくとも75カ所、撤去済みとなった監視所・拠点は13カ所となった。

トルコ軍の監視所・拠点が設置されている場所は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルワ村(第1監視所)、ジスル・シュグール市(イシュタブリク村)(第11監視所)
アレッポ県:登塔者聖シメオン教会跡(第2監視所)
ラタキア県:ザイトゥーナ村(第12監視所)

拠点

イドリブ県:サラーキブ市(2カ所)、タルナバ村、ナイラブ村、クマイナース村、サルミーン市、タフタナーズ航空基地、マアーッラト・ナアサーン村(2カ所)、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ村(バアス前衛キャンプ)、タルマーニーン村、バルダクリー村、ナフラヤー村、ムウタリム村、ブサンクール村(3カ所)、ナビー・アイユーブ丘、バザーブール村、ラーム・ハムダーン村、アブザムー町、ムシャイリファ村、タッル・ハッターブ村、ビダーマー町(2カ所)、ナージヤ村、ズアイニーヤ村(2カ所)、ガッサーニーヤ村、クファイル村、バクサルヤー村、フライカ村、バルナース村、アリーハー市、ジャンナト・クラー村、バサーミス村、カイヤーサート村、マルイヤーン村、マアッラータ村、タフタナーズ市、マンタフ村、ムハムバル村(2カ所)、ラーキム丘、バイルーン村、クークフィーン村、ダイル・サンバル村・イフスィム町間、バーラ村、バイルーン村、マルカブ丘、バドラーン丘、バーラ村、カドゥーラ村、アーフィス村、サラーキブ市西(イドリブ・サラーキブ街道)
アレッポ県:アナダーン市、ジーナ村(2カ所)、カフル・カルミーン村、タワーマ村、第111中隊基地、アターリブ市、イビーン・スィムアーン村、ダーラ・イッザ市、カフル・ヌーラーン村、バータブー村、ワサータ村
ハマー県:ムガイル村、カストゥーン村、カストゥーン丘

また撤退が完了した監視所・拠点は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルマーン村(第7監視所)、タッル・トゥーカーン村(第8監視所)
アレッポ県:アナダーン山(第3監視所)、シャイフ・アキール山(第4監視所)、アレッポ市ラーシディーン地区(南)(第5監視所)、アイス村(アイス丘)(第6監視所)
ハマー県:ムーリク市(第9監視所)、シール・マガール村(第10監視所)

拠点

イドリブ県:サラーキブ市(1カ所)、マアッル・ハッタート村
アレッポ県:アレッポ市ラーシディーン地区、ハーン・トゥーマーン村、ズィルバ村(クーラーニー工場)

一方、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のズィヤーラ町、アンカーウィー村を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、フライフィル村、バーラ村、バイニーン村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるハバブ村近郊の農地で、正体不明の武装集団が男性1人を銃で撃ち殺害した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を36件(イドリブ県15件、ラタキア県13件、アレッポ県2件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は28件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を18件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

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ロシア当事者和解調整センター副センター長のヴャチェスラフ・チェトニク海軍少将は報道声明を出し、イドリブ県のフーア市一帯で、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)が、ホワイト・ヘルメットの支援を受けて、シリア軍による化学兵器使用を偽装する準備を行っていることを示す十分な情報を得ていると発表した。

AFP, February 14, 2021、ANHA, February 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 14, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 14, 2021、Reuters, February 14, 2021、SANA, February 14, 2021、SOHR, February 14, 2021などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアフリーン市で、国民軍に所属するイスラーム軍とシャーム戦線の戦闘員どうしが激しく交戦、多数が死傷(2021年2月13日)

アレッポ県では、SANA(2月13日付)、ANHA(2月13日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市で、国民軍に所属するイスラーム軍とシャーム戦線の戦闘員どうしが激しく交戦し、シャーム戦線の戦闘員5人とイスラーム軍戦闘員1人が死亡、3人が負傷した(シリア人権監視団によると、イスラーム軍戦闘員2人が死亡、12人が負傷)。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラーイー村の大衆市場で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民2人が死亡、8人が負傷した。

AFP, February 13, 2021、ANHA, February 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2021、Reuters, February 13, 2021、SANA, February 13, 2021、SOHR, February 13, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県で、米主導の有志連合所属のドローンがダーイシュの車をミサイル攻撃、2人を殺害(2021年2月13日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にある県北東部のラウダ砂漠の街道を移動中のダーイシュ(イスラーム国)の車1台が、米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)のミサイル攻撃を受け、乗っていた2人が死亡した。

2人の身元は判明していないが、うち1人は「鉱石局」の責任者を務めていたアブー・ヤースィーン・イラーキー氏と思われるという。

一方、ブサイラ市では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属のダイル・ザウル軍事評議会の軍事車輌が正体不明の武装集団が撃ったRPG弾を被弾し、兵士1人が死亡、5人が負傷した。

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ハサカ県では、SANA(2月13日付)によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプで、シリア民主軍が機関銃の発砲を受け、兵士1人が死亡、6人が負傷した。

AFP, February 13, 2021、ANHA, February 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2021、Reuters, February 13, 2021、SANA, February 13, 2021、SOHR, February 13, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ中央刑務所一帯を爆撃(2021年2月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ中央刑務所一帯を爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を33件(イドリブ県17件、ラタキア県4件、アレッポ県4件、ハマー県8件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は25件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を15件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 13, 2021、ANHA, February 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 13, 2021、Reuters, February 13, 2021、SANA, February 13, 2021、SOHR, February 13, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がアレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯でダーイシュ拠点に対して40回以上の爆撃を実施(2021年2月12日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して40回以上の爆撃を実施した。

AFP, February 12, 2021、ANHA, February 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2021、Reuters, February 12, 2021、SANA, February 12, 2021、SOHR, February 12, 2021などをもとに作成。

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ラタキア県トルコマン山地方のカルズ村近郊で「決戦」作戦司令室がシリア軍部隊を狙撃、兵士2人殺害(2021年2月12日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がトルコマン山地方のカルズ村近郊でシリア軍部隊を狙撃、兵士2人を殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、オートバイに乗った男がクサイバ村で警察官1人を銃で撃ち、殺害した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を33件(イドリブ県15件、ラタキア県9件、アレッポ県4件、ハマー県5件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は25件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を21件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 12, 2021、ANHA, February 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 12, 2021、Reuters, February 12, 2021、SANA, February 12, 2021、SOHR, February 12, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の管理下にあるハサカ県のフール・キャンプ第3区でイラク人難民1人の遺体発見(2021年2月11日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第3区で、何者かによって銃で撃たれて死亡したイラク人難民1人の遺体で発見された。

トルコで活動する独立系シンクタンクのジュスール研究所が2020年9月1日に発表したレポートによると、フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるジャフラ油田近くの街道で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士がダーイシュ(イスラーム国)と思われる武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, February 11, 2021、ANHA, February 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2021、Reuters, February 11, 2021、SANA, February 11, 2021、SOHR, February 11, 2021などをもとに作成。

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所属不明のドローンが、イラクからダイル・ザウル県ブーカマール市近郊に入った貨物車輌1輌を攻撃(2021年2月11日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の無人航空機(ドローン)1機が、イラクからシリア政府の支配下にあるブーカマール市近郊に非公式の国境通行所を経由して入った貨物車輌1輌を攻撃した。

攻撃を受けた車輌は、武器を積んでいたという。

AFP, February 11, 2021、ANHA, February 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2021、Reuters, February 11, 2021、SANA, February 11, 2021、SOHR, February 11, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がラッカ県タッル・アブヤド市西を砲撃し、シリア軍兵士1人負傷(2021年2月11日)

ラッカ県では、ANHA(2月11日付)、シリア人権監視団によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・アブヤド市西に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるサイヤーン村を砲撃した。

砲撃は、同地のシリア軍拠点複数カ所を狙ったもので、シリア軍兵士1人が負傷した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団やANHA(2月11日付)によると、トルコ軍の支援を受ける国民軍所属のハムザ師団が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町西のカースィミーヤ村を襲撃、家財同義などを略奪した後、民家5棟に放火した。

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アレッポ県では、ANHA(2月11日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、アイン・ダクナ村、マンナグ村、バイルーニーヤ村を砲撃した。

AFP, February 11, 2021、ANHA, February 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2021、Reuters, February 11, 2021、SANA, February 11, 2021、SOHR, February 11, 2021などをもとに作成。

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ロシア・トルコ軍がイドリブ県サラーキブ市西でM4高速道路での合同パトロール部隊の防衛を目的とした演習を実施(2021年2月11日)

イドリブ県では、TASS通信(2月11日付)、ズヴェズダ・テレビ(2月11日付)、スーリーヤ・ネット(2月11日付)、イハブ・バラディー(2月11日付)などによると、トルコ軍とロシア軍が、シリア政府の支配下にあるサラーキブ市西で合同演習を実施した。

シリア人権監視団によると、合同演習が実施されたのは、タルナバ村近郊のシリア政府支配地と「決戦」作戦司令室支配地の接触線。

TASS通信によると、演習は、両国合同パトロール部隊の防衛と地域の安全確保が目的で、両軍合同パトロール部隊に対して行われるあらゆる攻撃を想定し、その撃退、負傷者の搬送、要撃の可能性がある地域の移動、ロシア語とトルコ語の障害を乗り越えるための手話の使用などの訓練が行われた。

トルコ軍報道官は、TASS通信に対して次のように述べた。

この地域では6ヶ月以上もパトロールが実施されていなかった。また、サラーキブ市で実施された演習は、(ロシアとの)協業を成功させるカギになるだろう。我々には改めてすべての任務を実施する必要がある。彼ら(ロシア軍)のみながここで経験を積んでいることを承知している。だが、我々には、さらなる調整を行うことが重要だ。

シリア人権監視団によると、合同演習に先立って、トルコ軍の使節団がシリア政府支配下のサラーキブ市西の接触線に配置されている拠点複数カ所を訪問した。

使節団は、トルコ軍とシリア人戦闘員多数が随行し、護衛にあたったという。

なお、ロシア軍は、2020年9月以降、トルコ軍側がM4高速道路の安全を確保する能力を欠いているとして同地での合同パトロールの参加を中止していた。


 

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一方、同じイドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山のバーラ村を砲撃し、女性複数人を含む5人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、カンスフラ村、ファッティーラ村、フライフィル村、バイニーン村、ルワイハ村などを砲撃、「決戦」作戦司令室と交戦した。

このほか、シリア人権監視団によると、トルコ軍憲兵隊がサルハブ市近郊の農地で祖父と農作業をしていた子供を射殺した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

ダルアー県では、SANA(2月11日付)によると、シリア政府の支配下にあるタファス市にシリア軍部隊が新たに進駐した。

シリア軍部隊の進駐は、同地の治安混乱を改称し、安定を回復するのが目的。

シリア人権監視団によると、シリア軍の進駐は、2月9日にダルアー市ダーヒヤ地区で、シリア軍士官と中央委員会の代表が、ロシア軍使節団の仲介のもとに会談し、県西部一帯での戦闘停止を合意したのを受けたもの。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県17件、ラタキア県7件、アレッポ県5件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は22件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を21件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 11, 2021、Alsouria.net, February 11, 2011、ANHA, February 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2021、‘Inab Baladi, February 11, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 11, 2021、Reuters, February 11, 2021、SANA, February 11, 2021、SOHR, February 11, 2021、February 12, 2021、TASS, February 11, 2021、Zverda, February 11, 2021などをもとに作成。

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アレッポ県タッルアーダ村に設置されているシャーム解放機構の検問所近くで女性たちが抗議デモ、逮捕者の釈放や没収された財産の返還を求める(2021年2月10日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にある県西部のタッルアーダ村に設置されているシャーム解放機構の検問所近くで、女性たちが抗議デモを行い、逮捕者の釈放、没収された財産の返還を求めた。

これに対して、シャーム解放機構は女性たちに向けて実弾を発射し、強制排除した。

AFP, February 10, 2021、ANHA, February 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2021、Reuters, February 10, 2021、SANA, February 10, 2021、SOHR, February 10, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県アームーダー市で政府指定のカリキュラムに沿って授業を行っていたとしてアサーイシュに逮捕された教員の釈放を求めるデモ(2021年2月10日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアームーダー市で、政府が指定するカリキュラムに沿って授業を行っていたとして内務治安部隊(アサーイシュ)に逮捕された教員12人の釈放を求めるデモが行われた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるマイーズィーラ村とアズバ村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が民家複数棟を急襲し、フシャーム町とハトラ村出身の国内避難民(IDPs)13人を拘束した。

AFP, February 10, 2021、ANHA, February 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2021、Reuters, February 10, 2021、SANA, February 10, 2021、SOHR, February 10, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県タッル・タムル町近郊を砲撃し、子供2人負傷(2021年2月10日)

ハサカ県では、SANA(2月10日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊の村々を砲撃し、アリーシャ村で子供1人が負傷した(シリア人権監視団によると、負傷したのは子供2人)。

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ラッカ県では、ANHA(2月10日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のM4高速道路沿線を砲撃し、通行中の民間車輌多数が立ち往生となった。

トルコ軍と国民軍はまた、ムシャイリファ村、サイダー村を砲撃した。

AFP, February 10, 2021、ANHA, February 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2021、Reuters, February 10, 2021、SANA, February 10, 2021、SOHR, February 10, 2021などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県バーブ市近郊とハサカ県ラアス・アイン市近郊で国民軍所属部隊どうしの交戦相次ぐ(2021年2月10日)

アレッポ県では、SANA(2月10日付)によると、トルコ占領下のバーブ市北東に位置するバザーア村で国民軍に所属する武装集団どうしが激しく交戦し、戦闘員複数人が負傷した。

戦闘は、シャーム戦線が、バザーア村の入り口に設置している検問所で、ハムザ師団メンバーが乗った車の村への進入を遮ったことがきっかけで発生したという。

シリア人権監視団によると、この車は密輸用の車輌だったという。

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ハサカ県では、ANHA(2月10日付)やシリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のタッル・ハラフ村で、国民軍に所属するスルターン・ムラード師団とマリク・シャー師団が激しく交戦し、双方に多数の死傷者が出た。

AFP, February 10, 2021、ANHA, February 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2021、Reuters, February 10, 2021、SANA, February 10, 2021、SOHR, February 10, 2021などをもとに作成。

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「ムジャーヒド前衛」を名乗る新たな組織がイドリブ県のM4高速道路でトルコ軍部隊を狙って地雷を爆発させたと発表(2021年2月10日)

イドリブ県では、ステップ・ニュース(2月10日付)やスーリーヤ・ネット(2月10日付)などによると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるM4高速道路のアウラム・ジャウズ村とアリーハー市を結ぶ区間で通常のパトロール任務に就いていたトルコ軍装甲車3輌の近くで地雷によると思われる爆発が発生した。

ステップ・ニュース(2月10日付)によると、パトロールはロシア軍との合同で行われていた。

人的、物的被害はなかったが、この爆発に関して、「ムジャーヒド前衛」を名乗る組織が複数のSNSを通じて声明を拡散、「邪悪なトルコとロシアの計画を頓挫させる」と表明して関与を認め、攻撃の瞬間を写したとされる写真を公開するとともに、「次はもっとも嘆かわしく、もっとも苦しいことになろう」と攻撃継続を予告した。

「ムジャーヒド前衛」なる組織が声明を出すのはこれが初めて。


一方、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がジスル・シュグール市で、新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構のヨルダン人法学者を逮捕、連行した。

ヨルダン人法学者は市内のモスクから出てきたところを、シャーム解放機構のメンバー複数人によって取り押さえられた。

決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を26件(イドリブ県11件、ラタキア県10件、アレッポ県2件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を18件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 10, 2021、ANHA, February 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 10, 2021、Reuters, February 10, 2021、SANA, February 10, 2021、SOHR, February 10, 2021、Step News, February 10, 2021などをもとに作成。

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