ジュネーブ8会議は何の成果もないまま終了(2017年12月14日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、ジュネーブの国連本部でシリア政府代表団と反体制派統一代表団と個別に会談した。

この個別会談をもって、ジュネーブ8会議はシリア政府代表団と反体制派統一代表団の直接交渉がないままに終了した。

デミストゥラ氏は、個別会談後に記者会見を開き、「我々の目標は、真の交渉を行うことだった…。率直に言わせて欲しい。我々はそれを実現できなかった。そのような交渉を行うことができなかった。言い方を変えると、本当の交渉は行われなかった」と述べた。

また、「シリア政府はこのラウンドで、対話や交渉に向けた道筋を本気でつけようとはしなかったと思う」と述べ、シリア政府を批判した。

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ジュネーブ8会議第2ラウンドに参加するためにスイスに滞在しているシリア政府代表団のバッシャール・ジャアファリー団長(国連シリア代表)は、ジュネーブの国連本部でスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表との会談後、記者会見を開き、反体制派統一代表団との協議を行わないままにジュネーブ8会議が終わったと発表した。

ジャアファリー国連シリア代表は、ジュネーブ8会議でのデミストゥラ氏との数度にわたる協議において、四つの議題のパッケージである①ガヴァナンス(移行プロセス)、②憲法、③選挙、④テロとの戦いのうち、テロとの戦いについて集中的に協議したことを明らかにした。

また、反体制派統一代表団が11月のリヤドでの反体制派全体会合で、アサド政権の退陣を移行期の起点とすることを採択したことに関しては、「この声明(リヤドでの声明)が存在する限り、我々は彼らとの直接交渉には入らないと明言してきた。とにかく、もう一方の代表団との折衝を行っている人々の成果を期待している。なぜなら、シリア政府はいかなる前提条件が示されている限りは直接交渉には応じないということを彼らは承知しているからだ。もちろん、リヤドでの声明は対話に前提条件を科している」と述べた。

一方、デミストゥラ氏に関しては「我々は今回のラウンド、とりわけ昨日と今日の(デミストゥラ)特別代表との会談で、彼が昨日(14日)のスイスのテレビ局とのインタビューでの発言を通じて、仲介者として過ちを犯したと明言した…。こうした姿勢、つまりこうした発言は、対話の仲介者としての任務を逸脱しており、ジュネーブでのプロセス全体の成功に悪影響を及ぼす」と批判した。

SANA(12月14日付)が伝えた。

SANA, December 14, 2017

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一方、シリア革命反体制勢力国民連立のアブドゥッラフマーン・ムスタファー副代表は、アサド政権が、交渉を妨害し、2012年のジュネーブ合意や国連安保理決議第2254号に沿った政治移行プロセスを阻止したと非難した。

ドゥラル・シャーミーヤ(12月15日付)が伝えた。

AFP, December 14, 2017、ANHA, December 14, 2017、AP, December 14, 2017、ARA News, December 14, 2017、Champress, December 14, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2017、December 15, 2017、al-Hayat, December 15, 2017、al-Mada Press, December 14, 2017、Naharnet, December 14, 2017、NNA, December 14, 2017、Reuters, December 14, 2017、SANA, December 14, 2017、UPI, December 14, 2017などをもとに作成。

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ロジャヴァ支配下のアレッポ市シャイフ・マクスード地区にこの1年で2,300世帯が帰還(2017年12月14日)

西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区の自治を担う「人民庁」所轄の登記委員会は、2017年1月以降、同地区に帰還した住民の世帯数が2,300世帯に達し、地区全体の世帯数も8,400世帯に増加したと発表した。

ANHA(12月14日付)が伝えた。

ANHA, December 14, 2017

AFP, December 14, 2017、ANHA, December 14, 2017、AP, December 14, 2017、ARA News, December 14, 2017、Champress, December 14, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2017、al-Hayat, December 15, 2017、al-Mada Press, December 14, 2017、Naharnet, December 14, 2017、NNA, December 14, 2017、Reuters, December 14, 2017、SANA, December 14, 2017、UPI, December 14, 2017などをもとに作成。

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ハマー県で、シャーム解放機構などからなる武装集団がシリア軍、ダーイシュと交戦(2017年12月14日)

ハマー県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(12月14日付)によると、シャーム解放機構などからなる武装集団が県北部および東部でシリア軍、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

シリア軍との戦闘は、県北部のSyriatel丘、ムシャイリファ村一帯で、またダーイシュとの戦闘はラスム・ハンマーム村一帯で行われたという。

『ハヤート』(12月15日付)によると、シリア軍戦闘機が、シャーム解放機構などからなる武装集団の支配下にあるハマー県北東部およびアレッポ県南部を断続的に爆撃した。

また、ヒズブッラーの中央戦争広報局によると、シリア軍と同盟部隊は、シャーム解放機構などからなる武装集団と交戦の末に、Syriatel丘、ラスム・カッバーラ村を制圧した。

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ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月14日付)によると、シャーム解放機構と共闘するシャイフ山(ヘルモン山)部隊連合が西グータ地方のシャイフ山麓地帯でシリア軍と交戦した。

ダルアー県では、SANA(12月14日付)によると、反体制武装集団がダルアー市カーシフ地区を砲撃し、複数人が負傷した。

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アレッポ県では、SANA(12月14日付)によると、シリア軍が県南部のハナースィル市近郊のタッル・アフマル地区でシャーム解放機構と交戦し、戦闘員22人を殺害した。

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ダマスカス県では、SANA(12月14日付)によると、南部環状道路を大量の爆発物を積んで走行していた車を警察が追跡包囲し、リワーン陸橋近くで爆破させた。

爆発によって、乗っていた自爆未遂犯は死亡した。

一方、カッサーア地区、アッバースィーイーン地区に迫撃砲弾複数発が着弾し、2人が負傷した。

これに対して、シリア軍はジャウバル区、ダマスカス郊外県ザマルカー町、ドゥーマー市、アイン・タルマー村を砲撃し、4人が死亡した。

AFP, December 14, 2017、ANHA, December 14, 2017、AP, December 14, 2017、ARA News, December 14, 2017、Champress, December 14, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2017、al-Hayat, December 15, 2017、al-Mada Press, December 14, 2017、Naharnet, December 14, 2017、NNA, December 14, 2017、Reuters, December 14, 2017、SANA, December 14, 2017、UPI, December 14, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍がアイン・アラブ市郊外(アレッポ県)に進攻、YPGが迎撃(2017年12月13日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月13日付)によると、アイン・アラブ市近郊で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)がトルコ軍と交戦した。

YPGが発表した声明によると、戦闘はトルコ軍がアイン・アラブ市西のアシマ村の国境地帯に侵入したことを受けて発生し、トルコ軍側に多数の死傷者が出たという。

また、ANHA(12月14日付)によると、トルコ軍がアイン・アラブ市近郊のアシマ村一帯に侵攻、同地を空爆・砲撃した。

これに対して、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊および女性防衛部隊が応戦、トルコ軍と4時間にわたって交戦した。

AFP, December 13, 2017、ANHA, December 13, 2017、December 14, 2017、AP, December 13, 2017、ARA News, December 13, 2017、Champress, December 13, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2017、al-Hayat, December 14, 2017、al-Mada Press, December 13, 2017、Naharnet, December 13, 2017、NNA, December 13, 2017、Reuters, December 13, 2017、SANA, December 13, 2017、UPI, December 13, 2017などをもとに作成。

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YPGの有志連合代表を務めるジャン氏「テロとの戦い」が続く限り、ロジャヴァ支配地域にシリア政府とその同盟者の居場所はない」(2017年12月13日)

西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の有志連合代表を務めるポラト・ジャン氏は、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/PolatCanRojava)を通じて、10日にダイル・ザウル県で行われた米主導の有志連合、人民防衛隊主体のシリア民主軍、地元部族長・名士との会談で交わされた合意の内容を明らかにした。

それによると、両者は、「テロとの戦い」での協力を継続する限り、アレッポ県マンビジュ市一帯、ラッカ県、ダイル・ザウル県ユーフラテス川左岸(東岸)地域などに「シリア政府とその同盟者はない」ことで合意したという。

AFP, December 13, 2017、ANHA, December 13, 2017、AP, December 13, 2017、ARA News, December 13, 2017、Champress, December 13, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2017、al-Hayat, December 14, 2017、al-Mada Press, December 13, 2017、Naharnet, December 13, 2017、NNA, December 13, 2017、Reuters, December 13, 2017、SANA, December 13, 2017、UPI, December 13, 2017などをもとに作成。

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シャルア元副大統領はソチでのシリア諸国民大会への参加を検討せず(2017年12月13日)

AKI(12月13日付)は、ファークーク・シャルア元副大統領に近い複数の匿名消息筋の話として、元副大統領が2月にソチで開催予定の「シリア諸国民大会」にいかなる資格での参加も検討してないと伝えた。

シャルア元副大統領の出席をめぐっては、シリア革命反体制勢力国民連立のサミーラ・ムサーリマ氏が参加を要望していた。

AFP, December 13, 2017、ANHA, December 13, 2017、AP, December 13, 2017、ARA News, December 13, 2017、Champress, December 13, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2017、al-Hayat, December 14, 2017、al-Mada Press, December 13, 2017、Naharnet, December 13, 2017、NNA, December 13, 2017、Reuters, December 13, 2017、SANA, December 13, 2017、UPI, December 13, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県、アレッポ県などでアル=カーイダ系のシャーム解放機構などからなる武装集団と交戦(2017年12月13日)

ハマー県では、SANA(12月13日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、シャーム解放機構などからなる武装集団と交戦し、イドリブ県との県境に位置するザーヒリーヤ村、タッラト・バルミール村一帯を制圧した。

一方、アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構に近いイバー通信(12月13日付)によると、シャーム解放機構はザーヒリーヤ村一帯などでシリア軍と交戦した。

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イバー通信(12月13日付)は、同組織がアレッポ県南部のハミーラ村で「樽爆弾」を装備した無人偵察機を撃墜したと伝え、その写真を掲載した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(12月13日付)によると、ロシア軍戦闘機が県南部のタッル・ダマーン村を爆撃し、複数人が死傷した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月13日付)によると、アル=カーイダ系のシャーム解放機構とともに「堅固な建造物」作戦司令室を構成する革命軍所属の「ムタワッキルーン・アラー・アッラー」旅団司令官を務めるマーヒル・ミスリー氏(アブー・フザイファ・シャーミー)が、ダルアー市ダム街道地区で、乗っていた車に仕掛けられていた爆弾の爆発により死亡した。

AFP, December 13, 2017、ANHA, December 13, 2017、AP, December 13, 2017、ARA News, December 13, 2017、Champress, December 13, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2017、al-Hayat, December 14, 2017、al-Mada Press, December 13, 2017、Naharnet, December 13, 2017、NNA, December 13, 2017、Reuters, December 13, 2017、SANA, December 13, 2017、UPI, December 13, 2017、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, December 13, 2017などをもとに作成。

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ダーイシュはブーカマール市(ダイル・ザウル県)北の複数カ村をシリア軍から奪還(2017年12月13日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月13日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が12日、ブーカマール市北のジャラー村、ラマーディー村、サイヤール村、サーリヒーヤ村(サーリヒーヤト・ジャズィーラ村)、ハスラート村一帯に進攻し、シリア軍や親政権民兵(パレスチナ人民兵組織クドス旅団など)と交戦した。

戦闘は10時間近くにおよび、その間ダーイシュは、爆弾を積んだ車や自爆ベルトを用いて自爆攻撃を繰り返し、シリア人権監視団によると、ダーイシュは同地を再制圧したという。

AFP, December 13, 2017、ANHA, December 13, 2017、AP, December 13, 2017、ARA News, December 13, 2017、Champress, December 13, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2017、al-Hayat, December 14, 2017、al-Mada Press, December 13, 2017、Naharnet, December 13, 2017、NNA, December 13, 2017、Reuters, December 13, 2017、SANA, December 13, 2017、UPI, December 13, 2017などをもとに作成。

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ダーイシュはダマスカス県タダームン区に侵攻(2017年12月13日)

ダマスカス県では、ダーイシュ(イスラーム国)に近いアアマーク通信(12月13日付)によると、ダーイシュがタダームン区に進攻し、シリア軍の拠点複数カ所を制圧した。

シリア人権監視団によると、ダーイシュが制圧したのはタダームン区の建物12棟。

一方、SANA(12月13日付)は、タダームン区に侵入しようとしたダーイシュ戦闘員を、シリア軍が人民防衛諸集団とともに撃退したと伝えた。

SANAによると、ダーイシュの戦闘員は、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプからタダームン区への侵入を試みたという。

AFP, December 13, 2017、ANHA, December 13, 2017、AP, December 13, 2017、ARA News, December 13, 2017、Champress, December 13, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2017、al-Hayat, December 14, 2017、al-Mada Press, December 13, 2017、Naharnet, December 13, 2017、NNA, December 13, 2017、Reuters, December 13, 2017、SANA, December 13, 2017、UPI, December 13, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県東グータ地方で衝突していたラフマーン軍団とアブー・ムーサー・アシュアリー旅団が停戦(2017年12月12日)

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(12月13日付)によると、ハムーリーヤ市一帯で衝突していたラフマーン軍団とアブー・ムーサー・アシュアリー旅団が停戦合意した。

これを受け、ラフマーン軍団はハムーリーヤ市一帯から撤退した。

AFP, December 12, 2017、ANHA, December 12, 2017、AP, December 12, 2017、ARA News, December 12, 2017、Champress, December 12, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 12, 2017、al-Hayat, December 13, 2017、al-Mada Press, December 12, 2017、Naharnet, December 12, 2017、NNA, December 12, 2017、Reuters, December 12, 2017、SANA, December 12, 2017、UPI, December 12, 2017などをもとに作成。

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シャーム解放機構、ヌールッディーン・ザンキー運動などがハマー県北東部およびイドリブ県南東部に増援部隊派遣(2017年12月12日)

シリア人権監視団が信頼できる複数の消息筋の話として得た情報によると、アル=カーイダ系のシャーム解放機構、バラク・オバマ前米政権の支援を受けてきた「穏健な反体制派」のヌールッディーン・ザンキー運動、そして両組織と連携する複数の武装集団が、ハマー県北東部およびイドリブ県南東部で攻勢を強めるシリア政府、そして同地に向けて北進を続けるダーイシュ(イスラーム国)に対峙するための増援部隊を派遣した。

増援部隊の派遣は、シャーム解放機構、ヌールッディーン・ザンキー運動、シャーム自由人イスラーム運動、アフラール軍の会合で合意されたという。

AFP, December 12, 2017、ANHA, December 12, 2017、AP, December 12, 2017、ARA News, December 12, 2017、Champress, December 12, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 12, 2017、al-Hayat, December 13, 2017、al-Mada Press, December 12, 2017、Naharnet, December 12, 2017、NNA, December 12, 2017、Reuters, December 12, 2017、SANA, December 12, 2017、UPI, December 12, 2017などをもとに作成。

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シリア救国内閣はシリア国民連合傘下の暫定内閣に「解放区」から72時間以内の退去を求める(2017年12月12日)

イドリブ県の自治を担うとして11月に結成されたシリア救国内閣(ムハンマド・シャイフ首班)は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立傘下の暫定内閣(ジャワード・アブー・ハトブ首班)に対して、72時間以内に「解放区」内のすべての施設を撤去するよう最期通告した。

al-Durar al-Shamiya, December 12, 2017
al-Durar al-Shamiya, December 12, 2017

AFP, December 12, 2017、ANHA, December 12, 2017、AP, December 12, 2017、ARA News, December 12, 2017、Champress, December 12, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 12, 2017、al-Hayat, December 13, 2017、al-Mada Press, December 12, 2017、Naharnet, December 12, 2017、NNA, December 12, 2017、Reuters, December 12, 2017、SANA, December 12, 2017、UPI, December 12, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団戦闘員250人が離反し、YPG主体のシリア民主軍に従軍(2017年12月12日)

アレッポ県では、ANHA(12月12日付)によると、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室、ユーフラテスの盾作戦司令室、「家の者たち」作戦司令室)のメンバー250人が離反し、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に加わった。

離反は、シリア民主軍傘下のマンビジュ軍事評議会との調整のもとに行われたという。

ANHA, December 12, 2017

AFP, December 12, 2017、ANHA, December 12, 2017、AP, December 12, 2017、ARA News, December 12, 2017、Champress, December 12, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 12, 2017、al-Hayat, December 13, 2017、al-Mada Press, December 12, 2017、Naharnet, December 12, 2017、NNA, December 12, 2017、Reuters, December 12, 2017、SANA, December 12, 2017、UPI, December 12, 2017などをもとに作成。

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ロジャヴァの選挙管理委員会は北シリア民主連邦ユーフラテス地域の自治体議会の議席配分を発表(2017年12月12日)

西クルディスタン移行期民政局支配下のハサカ県、ラッカ県、アレッポ県各所での北シリア民主連邦自治体(村、町、区、市、郡、地区)議会選挙を監督する選挙管理委員会(高等選挙委員会)は、アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市で、ユーフラテス地域における議席配分の詳細を発表した。

ANHA, December 12, 2017

発表によると、各自治体の議席配分は以下の通り:

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ユーフラテス地域全体の議席数954、うち民主民族リスト847、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)40、無所属67

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コバネ地区

コバネ地区議会:総議席数62、うち民主民族リスト49、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)8、無所属5

コバネ郡

コバネ区議会:総議席数42、うち民主民族リスト35、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)6、無所属1
シーラーン区議会:総議席数42、うち民主民族リスト33、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)6、無所属3
カナーヤー区議会:総議席数42、うち民主民族リスト30、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)5、無所属7
タッル・ガザーラ町議会:総議席数38、うち民主民族リスト30、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)7、無所属1
大バイナドル町議会:総議席数38、うち民主民族リスト33、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)5
上ターシュルーク町議会:総議席数38、うち民主民族リスト38

スィッリーン郡

スィッリーン区議会:総議席数42、うち民主民族リスト35、無所属7
カーディリーヤ町議会:総議席数38、うち民主民族リスト30、無所属8
ラマーラ町議会:総議席数38、うち民主民族リスト33、無所属5
ジャバリーヤ区議会:総議席数42、うち民主民族リスト42
バルク町議会:総議席数37、うち民主民族リスト34、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)3

タッル・アブヤド地区

タッル・アブヤド地区議会:総議席数62、うち民主民族リスト62

タッル・アブヤド区議会:総議席数42、うち民主民族リスト41、無所属1
ジャラン町議会:総議席数38、うち民主民族リスト35
スルーク区議会:総議席数42、うち民主民族リスト35、無所属7
ハンマーム・トゥルクマーン町議会:総議席数38、うち民主民族リスト32、無所属6
シャリカ町議会:総議席数38、うち民主民族リスト37、無所属1
ザイディー町議会:総議席数38、うち民主民族リスト35、無所属3
アイン・イーサー区:総議席数42、うち民主民族リスト40、無所属2
ヒーシャ町議会:総議席数38、うち民主民族リスト31、無所属7
アリー・バージリーヤ町議会:総議席数38、うち民主民族リスト38
アブー・ハルザ町議会:総議席数38、うち民主民族リスト36、無所属2

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なおユーフラテス地域の投票率は69%だったという。

ANHA(12月12日付)が伝えた。

AFP, December 12, 2017、ANHA, December 12, 2017、AP, December 12, 2017、ARA News, December 12, 2017、Champress, December 12, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 12, 2017、al-Hayat, December 13, 2017、al-Mada Press, December 12, 2017、Naharnet, December 12, 2017、NNA, December 12, 2017、Reuters, December 12, 2017、SANA, December 12, 2017、UPI, December 12, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダマスカス郊外県南西部でシャーム解放機構と交戦(2017年12月12日)

ダマスカス郊外県では、SANA(12月12日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに県南西部のバイト・ジン村一帯、マガル・ミール村一帯でシャーム解放機構などからなる武装集団と交戦し、東マクトゥール丘にあるシャーム解放機構の全拠点を破壊した。

ANHA, December 12, 2017

一方、『ハヤート』(12月13日付)は、複数の消息筋の話として、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動を続けるアル=カーイダ系組織のシャーム解放機構が、同地からイドリブ県への退去をめぐって内部対立を強めていると伝えた。

シャーム解放機構の退去をめぐっては、ロシアが反体制武装集団側と合意に達したと伝えられていた。

なお、東グータ地方には、シャーム解放機構の戦闘員約500人が残留しているという。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県北東部で進攻を続け、シャーム解放機構などからなる武装集団との戦闘の末、ムシャイリファ村を制圧した。

AFP, December 12, 2017、ANHA, December 12, 2017、AP, December 12, 2017、ARA News, December 12, 2017、Champress, December 12, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 12, 2017、al-Hayat, December 13, 2017、al-Mada Press, December 12, 2017、Naharnet, December 12, 2017、NNA, December 12, 2017、Reuters, December 12, 2017、SANA, December 12, 2017、UPI, December 12, 2017などをもとに作成。

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ロジャヴァの選挙管理委員会は北シリア民主連邦アフリーン地域の自治体議会の議席配分を発表(2017年12月11日)

西クルディスタン移行期民政局支配下のハサカ県、ラッカ県、アレッポ県各所での北シリア民主連邦自治体(村、町、区、市、郡、地区)議会選挙を監督する選挙管理委員会(高等選挙委員会)は、アレッポ県北西部のアフリーン地域における議席配分の詳細を発表した。

発表によると、各自治体の議席配分は以下の通り:

ANHA, December 11, 2017

アフリーン地区アフリーン郡

アフリーン郡議会:民主民族リスト54、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)4、クルド愛国同盟リスト2、無所属2
アシュラフィーヤ区議会:民主民族リスト34、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)2、無所属5
アフリーン市新市街および旧市街議会:民主民族リスト34、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)3、クルド愛国同盟リスト1、無所属1
シーラーワー区議会:民主民族リスト39、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)2、無所属1
シッラーン区議会:民主民族リスト36、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)2、クルド愛国同盟リスト1、無所属3
マイダーニカ区議会:民主民族リスト37、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)4、無所属1
マバーター区議会:民主民族リスト38、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)3、無所属1

アフリーン地区ラージュー郡

ラージュー郡:民主民族リスト38、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)4
マイダーナー区:民主民族リスト37、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)2、無所属3
バフディーナー区:民主民族リスト34、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)6、無所属2
バルバラ区:民主民族リスト36、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)4、無所属2

アフリーン地区ジンディールス郡

ジンディールス郡:民主民族リスト32、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)4、クルド愛国同盟リスト3、無所属3
シーヤ区:民主民族リスト35、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)5、無所属2
カフルサフラ町:民主民族リスト32、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)6
クールカー町:民主民族リスト32、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)4、無所属2
ジャムラ町:民主民族リスト33、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)5
ミールカーン町:民主民族リスト37、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)1
クーターナー町:民主民族リスト32、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)4、無所属2
カトマ町:民主民族リスト37、無所属1
シャイフータカー町:民主民族リスト34、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)3、無所属1
ダイル・ジャマール町:民主民族リスト83
ジャクマカーカー村:民主民族リスト33、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)4、無所属1
アキーバ村:民主民族リスト83

シャフバー地区

シャフバー地区議会:シャフバー無所属リスト62、無所属3
カフルナーヤー区議会:シャフバー無所属リスト41、無所属1
ファーフィーン区議会:シャフバー無所属リスト41、無所属1
タッル・リフアト区議会:シャフバー無所属リスト41、無所属1
アフラズ区議会:シャフバー無所属リスト42

ANHA(12月11日付)が伝えた。

AFP, December 11, 2017、ANHA, December 11, 2017、AP, December 11, 2017、ARA News, December 11, 2017、Champress, December 11, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 11, 2017、al-Hayat, December 12, 2017、al-Mada Press, December 11, 2017、Naharnet, December 11, 2017、NNA, December 11, 2017、Reuters, December 11, 2017、SANA, December 11, 2017、UPI, December 11, 2017などをもとに作成。

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アル=カーイダ系のシャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動、「穏健反体制派」のアフラール軍、ヌールッディーン・ザンキー運動は、アサド政権とダーイシュに対抗するためファトフ軍再活性化に向けた合同作戦司令室を設置することで合意(2017年12月11日)

ドゥラル・シャーミーヤ(12月11日付)は、複数の消息筋の話として、シリアのアル=カーイダとして知られるシャーム解放機構、アル=カーイダの系譜を汲むシャーム自由人イスラーム運動、「穏健な反体制派」として知られたアフラール軍、そしてヌールッディーン・ザンキー運動の幹部が拡大会合を開いたと伝えた。

拡大会合は、ハマー県北東部に対するダーイシュ(イスラーム国)の攻撃激化を受けたもので、シャーム解放機構からはアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者、アウドゥッラー・ムハイスィニー氏(サウジアラビア人説教師)、ムスリフ・アルヤーニー氏、シャーム自由人イスラーム運動からはハサン・スーファーン最高司令官、アフラール軍からはアブー・サーリフ・タッハーン最高司令官、ヌールッディーン・ザンキー運動からはタウフィーク・シハーブ最高司令官が参加したという。

会合では、①2015年3月のイドリブ県制圧の起点となったファトフ軍の再活性化に向けた合同作戦司令室の設置、②ヌールッディーン・ザンキー運動とシャーム解放機構の対立解消、③各組織が拘束している捕虜の釈放、④シャーム解放機構によるシャーム自由人イスラーム運動とアフラール軍の復権許可について合意され、アサド政権とダーイシュの攻撃に対する総動員の必要が確認されたという。

al-Durar al-Shamiya, December 11, 2017

AFP, December 11, 2017、ANHA, December 11, 2017、AP, December 11, 2017、ARA News, December 11, 2017、Champress, December 11, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 11, 2017、al-Hayat, December 12, 2017、al-Mada Press, December 11, 2017、Naharnet, December 11, 2017、NNA, December 11, 2017、Reuters, December 11, 2017、SANA, December 11, 2017、UPI, December 11, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダマスカス郊外県南西部でシャーム解放機構などからなる武装集団への攻勢を続ける(2017年12月11日)

ダマスカス郊外県では、SANA(12月11日付)によると、シリア軍が県南東部のマガル・ミール村一帯でシャーム解放機構の拠点を攻撃し、戦闘員17人を殲滅した。

SANA, December 11, 2017

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(12月11日付)によると、県南西部でシャーム解放機構とともに活動を続けるシャイフ(ヘルモン)山部隊連合がシリア軍第4師団所属のヘルモン連隊とバイト・サービル町一帯で交戦した。

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ハマー県では、『ハヤート』(12月12日付)によると、ロシア軍所属と思われる戦闘機が同地一帯を断続的に爆撃した。

AFP, December 11, 2017、ANHA, December 11, 2017、AP, December 11, 2017、ARA News, December 11, 2017、Champress, December 11, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 11, 2017、al-Hayat, December 12, 2017、al-Mada Press, December 11, 2017、Naharnet, December 11, 2017、NNA, December 11, 2017、Reuters, December 11, 2017、SANA, December 11, 2017、UPI, December 11, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県東グータ地方でラフマーン軍団とアブー・ムーサー・アシュアリー旅団が交戦(2017年12月11日)

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(12月12日付)によると、東グータ地方でラフマーン軍団とアブー・ムーサー・アシュアリー旅団が交戦した。

戦闘は、ハムーリーヤ市一帯で行われた。

交戦の原因は不明だが、ラフマーン軍団所属の第101大隊がハムーリーヤ市にあるアブー・ムーサー・アシュアリー旅団の本部を襲撃し、戦闘が激化したという。

アブー・ムーサー・アシュアリー旅団は、東グータ地方からの反体制武装集団戦闘員の退去などをめぐってラフマーン軍団と対立し、2016年10月に離反していた。

AFP, December 11, 2017、ANHA, December 11, 2017、AP, December 11, 2017、ARA News, December 11, 2017、Champress, December 11, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 11, 2017、al-Hayat, December 12, 2017、al-Mada Press, December 11, 2017、Naharnet, December 11, 2017、NNA, December 11, 2017、Reuters, December 11, 2017、SANA, December 11, 2017、UPI, December 11, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団の支配下にあるバーブ市(アレッポ県)で判事らがシリア政府支配地域で施行されている法律を適用、武装集団や文民組織はこれを拒否(2017年12月10日)

アレッポ県では、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室、「家の者たち」作戦司令室)の支配下にある「安全地帯」の中心都市バーブ市で、「バーブ市および同市郊外調整」が声明を出し、同地の武装集団や文民組織が、シリア政府支配地域で施行されている法律の適用を拒否することに合意したと発表した。

ドゥラル・シャーミーヤ(12月10日付)によると、この声明は、バーブ市の判事らが現行法を提供していることを受けたもので、上記の合意と会わせて、現行法の適用などを検討するための特別委員会の設置も決定されたという。

al-Durar al-Shamiya, December 10, 2017

AFP, December 10, 2017、ANHA, December 10, 2017、AP, December 10, 2017、ARA News, December 10, 2017、Champress, December 10, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 10, 2017、al-Hayat, December 11, 2017、al-Mada Press, December 10, 2017、Naharnet, December 10, 2017、NNA, December 10, 2017、Reuters, December 10, 2017、SANA, December 10, 2017、UPI, December 10, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はイラク軍と会談し、国境治安維持合同調整センター設置で合意(2017年12月10日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(12月10日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の幹部とイラク軍高官が会合を開き、シリア・イラク国境地帯の警備を目的とする「国境治安維持合同調整センター」を設置することで合意した。

会合には、イラク軍からはカースィム・ムハンマド・サーリフ・ジャズィーラ部隊総司令官ら、シリア民主軍からはジャズィーラの嵐作戦司令室のハサン・カーミシュロー氏、アンキーザク・ハリール氏が出席した。

ANHA, December 10, 2017

AFP, December 10, 2017、ANHA, December 10, 2017、AP, December 10, 2017、ARA News, December 10, 2017、Champress, December 10, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 10, 2017、al-Hayat, December 11, 2017、al-Mada Press, December 10, 2017、Naharnet, December 10, 2017、NNA, December 10, 2017、Reuters, December 10, 2017、SANA, December 10, 2017、UPI, December 10, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍、ダイル・ザウル県の部族は米主導の有志連合と会談し、協力関係継続を確認(2017年12月10日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(12月10日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の司令部幹部、バカーラ族長のハージム・アスアド・バシール氏らシリア・イラク国境地帯の部族・名士の代表、そして米主導の有志連合の士官が一同に会した。

会合は、ダイル・ザウル市郊外で開催され、シリア軍とシリア民主軍が接近しているとの噂を否定し、シリア民主軍、部族、有志連合の協力関係が確認されたという。

ANHA, December 10, 2017

AFP, December 10, 2017、ANHA, December 10, 2017、AP, December 10, 2017、ARA News, December 10, 2017、Champress, December 10, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 10, 2017、al-Hayat, December 11, 2017、al-Mada Press, December 10, 2017、Naharnet, December 10, 2017、NNA, December 10, 2017、Reuters, December 10, 2017、SANA, December 10, 2017、UPI, December 10, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県北東部でシャーム解放機構などからなる武装集団との戦闘の末7ヵ村を制圧(2017年12月10日)

ハマー県では、SANA(12月10日付)によると、シリア軍が県北東部でアル=カーイダ系のシャーム解放機構などからなる武装集団と交戦し、ウンム・トゥライカ村、ウンム・フザイム村、バリール村、タッラト・ラジュム・アフマル村、タッル・シュタイブ村、ザバーディー村、タッル・ブーラス村を制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団は、県北東部のイドリブ県との県境に迫ったダーイシュ(イスラーム国)と交戦、これを撃退した。

なお、同監視団によると、ダーイシュが数週間前に同地に進攻して以降、戦闘によってダーイシュ戦闘員286人、シャーム解放機構戦闘員174人が死亡しているという。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月10日付)によると、シリア・ロシア両軍の戦闘機がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が活動を続ける県南部のフッス山一帯、ブルジュ・スブナ村、マクタバ村、マリーア・サッルーム村を爆撃し、1人が死亡した。

また、シャーム解放機構とシリア軍、ヒズブッラーが、ヒジャーラ村一帯で交戦した。

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ヒムス県では、SANA(12月10日付)によると、タルビーサ市で活動を続ける反体制武装集団がムフターリーヤ村、ナジュマ村を砲撃し、2人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍はラスタン市各所、ナジュマ村を砲撃し、3人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(12月10日付)によると、シリア軍が県南西部のザフル・アスワド丘(バルダイヤー丘陵南部)でシャーム解放機構などからなる武装集団と交戦した。

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スワイダー県では、SANA(12月10日付)によると、県北東部のブサイナ村でダーイシュ(イスラーム国)が敷設した地雷が爆発し、2人が死亡した。

AFP, December 10, 2017、ANHA, December 10, 2017、AP, December 10, 2017、ARA News, December 10, 2017、Champress, December 10, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 10, 2017、al-Hayat, December 11, 2017、al-Mada Press, December 10, 2017、Naharnet, December 10, 2017、NNA, December 10, 2017、Reuters, December 10, 2017、SANA, December 10, 2017、UPI, December 10, 2017などをもとに作成。

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ロジャヴァの選挙管理委員会は北シリア民主連邦ジャスィーラ地域の自治体議会の議席配分を発表(2017年12月9日)

西クルディスタン移行期民政局支配下のハサカ県、ラッカ県、アレッポ県各所での北シリア民主連邦自治体(村、町、区、市、郡、地区)議会選挙を監督する選挙管理委員会(高等選挙委員会)は、ハサカ県アームーダー市の本部で、ジャズィーラ地域における議席配分の詳細を発表した。

発表によると、各自治体の議席配分は以下の通り:

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カーミシュロー地区

カーミシュロー郡

カーミシュロー市一帯:立候補者数76,604人(うち女性34,423人)、投票率72%
西カーミシュロー区議会:民主民族リスト39、クルド愛国同盟リスト1、無所属2
東カーミシュロー区議会:民主民族リスト34、クルド愛国同盟リスト4、無所属4
カーミシュリー市(ダーイラ)議会:民主民族リスト35、クルド愛国同盟リスト3、無所属2
カルバーウィー町議会:民主民族リスト36、無所属2
タンヌーリーヤ町議会:民主民族リスト35、クルド愛国同盟リスト2、無所属1

タッル・ハミース区:立候補者数15,899人(うち女性7,142人)
タッル・アフマド町議会:民主民族リスト34、無所属4
ジャズア町議会:民主民族リスト32、無所属6
アブー・ジャラン町議会:民主民族リスト37、無所属1
アッカーズ町議会:民主民族リスト34、無所属4
タッル・ハミース区議会:民主民族リスト39、無所属3

タッル・ブラーク区:立候補者数10,948人(うち女性5,633人)、投票率55%
タッル・ハミーディー町議会:民主民族リスト38
スマイハーン町議会;民主民族リスト38
アスビーグ町議会:民主民族リスト37、無所属1
タッル・ブラーク区議会:民主民族リスト39、無所属3

アームーダー区:立候補者数15,730人(うち女性7,821人)、投票率74%
トゥーバズ町議会:民主民族リスト38
トゥーブー町議会:民主民族リスト38
ジャーギル・バーザール議会:民主民族リスト36、無所属2
サンジャク・サアドゥーン議会:民主民族リスト36、クルド愛国同盟リスト2
アームーダー地区議会:民主民族リスト37、クルド愛国同盟リスト3、無所属4

ダイリーク郡

ダイリーク郡:立候補者数19,401人(うち女性10,028)、投票率62%
ダイリーク区議会:民主民族リスト39、クルド愛国同盟リスト3
タッル・ヒンズィール町議会:民主民族リスト36、無所属2
ハーネ・セリー町議会:民主民族リスト36、無所属2
アイン・ディーワール町議会:民主民族リスト36、無所属2
ルーバールヤー町議会:民主民族リスト38

カルキールキー区:立候補者数16,105人(うち女性8,137人)、投票率70%
ユースフィーヤ町議会:民主民族リスト35、無所属3
ムスタファーウィーヤ町議会:民主民族リスト35、クルド愛国同盟リスト2、無所属1
ルマイラーン町議会:民主民族リスト37、クルド愛国同盟リスト1
カルキールキー区議会:民主民族リスト35、クルド愛国同盟リスト2、無所属5

タッル・クージャル区:立候補者数15,245人(うち女性6,893人)、投票率72%
カリーファーティー町議会:民主民族リスト35、無所属3
ヒルバト・ビール町議会:民主民族リスト35、無所属3
タッル・クージャル区議会:民主民族リスト37、無所属5

ジール・アーガー区:立候補者数9,140人(うち女性4,600人)、投票率60%
アービラ町:民主民族リスト33、無所属5
キーシュカー町:民主民族リスト36、無所属2
ジール・アーガー区議会:民主民族リスト38、無所属4

タルバスビーヤ区:立候補者数20,453人(うち女性9,917人)、投票率81%
マアシュー区町議会:民主民族リスト34、クルド愛国同盟リスト1、無所属3
タッル・マアルーフ町議会:民主民族リスト36、無所属2
フルーワ町議会:民主民族リスト35、クルド愛国同盟リスト2、無所属1
アブー・ファラア町議会:民主民族リスト37、無所属1
タルバスビーヤ区議会:民主民族リスト38、クルド愛国同盟リスト2、無所属3

ハサカ地区

ハサカ地区議会:民主民族リスト31、クルド愛国同盟リスト3

ダルバースィーヤ郡

ダルバースィーヤ区:立候補者数16,945人(うち女性8,888人)、投票率68%
タッル・カラム町議会:民主民族リスト37、無所属1
ガナーミーヤ町議会:民主民族リスト36、無所属2
サイカラー町議会:民主民族リスト35、無所属3
カルマーニーヤ町議会:民主民族リスト34、無所属4
ダルバースィーヤ市(ダーイラ)議会:民主民族リスト7
ダルバースィーヤ区議会:民主民族リスト39、無所属3

セレ・カニ郡

ザルカーン区:立候補者数6,248人(うち女性2,836人)、投票率59%
タッル・アミール町議会:民主民族リスト35、無所属3
ザルカーン区議会:民主民族リスト36、クルド愛国同盟リスト2、無所属4

セレ・カニ郡:立候補者数25,589人(うち女性13,336人)、投票率58%
アルーク町議会:民主民族リスト34、無所属4
マブルーカ町議会:民主民族リスト37、無所属1
マナージール町議会:民主民族リスト33、無所属5
マダーン町議会:民主民族リスト38
サファフ町議会:民主民族リスト37、無所属1
タッル・ハラフ町議会:民主民族リスト34、無所属4
セレ・カニ区議会:民主民族リスト35、クルド愛国同盟リスト2、無所属5
セレ・カニ市(ダーイラ)議会:民主民族リスト12、クルド愛国同盟リスト3

タッル・タムル郡

タッル・タムル郡:立候補者数13,123人(うち女性7,101人)、投票率58%
ガッラ町議会:民主民族リスト38
カブール・ガラージナ町議会:民主民族リスト38
タッル・タムル区議会:民主民族リスト41、無所属1
タッル・タムル市(ダーイラ)議会:民主民族リスト6

ハサカ郡

ハサカ市:立候補者数61,061人(打ち女性35,865人)、投票率76%
サフィヤー町議会:民主民族リスト37、クルド愛国同盟リスト1
タッル・タウィール町議会:民主民族リスト38
マフルーム町議会:民主民族リスト35、無所属3
タッル・バイダル町議会:民主民族リスト38
タンヌーリーヤ町議会:民主民族リスト38
タッル・マジュダル町議会:民主民族リスト38
ラッド・シャクラー町議会:民主民族リスト38
西ハサカ区議会:民主民族リスト39、クルド愛国同盟リスト2、無所属1
東ハサカ区議会:民主民族リスト39、クルド愛国同盟リスト1、無所属2
南ハサカ区議会:民主民族リスト39、無所属3

フール区:立候補者数6,585人(うち女性2,595人)、投票率60%
フジャイラ町議会:民主民族リスト38
フール区議会:民主民族リスト40、無所属2

アリーシャ区:立候補者数10,501人(うち女性3,280人)、投票率70%
ハッダーディーヤ町議会:民主民族リスト37、無所属1
アリーシャ区議会:民主民族リスト38、無所属4

シャッダーディー区:立候補者数7,304人(うち女性2,527人)、投票率61%
アイダーン町議会:民主民族リスト35、無所属3
シャッダーディー区議会:民主民族リスト36、無所属6

AFP, December 14, 2017、ANHA, December 14, 2017、AP, December 14, 2017、ARA News, December 14, 2017、Champress, December 14, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2017、al-Hayat, December 15, 2017、al-Mada Press, December 14, 2017、Naharnet, December 14, 2017、NNA, December 14, 2017、Reuters, December 14, 2017、SANA, December 14, 2017、UPI, December 14, 2017などをもとに作成。

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シャーム自由人イスラーム運動はダマスカス郊外県東グータ地方での戦果を鼓舞(2017年12月9日)

アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動は、ダマスカス郊外県東グータ地域で継続中の「彼らが不正を働いた」の戦い(11月15日開始)の戦果をインフォグラフィアで発表した。

それによると、約1ヶ月の戦闘で、シリア軍将兵300人以上を殺害したという。

al-Durar al-Shamiya, December 10, 2017

AFP, December 10, 2017、ANHA, December 10, 2017、AP, December 10, 2017、ARA News, December 10, 2017、Champress, December 10, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 10, 2017、al-Hayat, December 11, 2017、al-Mada Press, December 10, 2017、Naharnet, December 10, 2017、NNA, December 10, 2017、Reuters, December 10, 2017、SANA, December 10, 2017、UPI, December 10, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍の支援を受ける「家の者たち」作戦司令室はアレッポ県北部のYPG主体のシリア民主軍拠点を攻撃(2017年12月9日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月9日付)によると、トルコ軍の支援を受ける「家の者たち」作戦司令室(ハワール・キリス作戦司令室、ユーフラテスの盾作戦司令室)がタッル・ジージャーン村にある西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点複数カ所を攻撃した。

AFP, December 9, 2017、ANHA, December 9, 2017、AP, December 9, 2017、ARA News, December 9, 2017、Champress, December 9, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 9, 2017、al-Hayat, December 10, 2017、al-Mada Press, December 9, 2017、Naharnet, December 9, 2017、NNA, December 9, 2017、Reuters, December 9, 2017、SANA, December 9, 2017、UPI, December 9, 2017などをもとに作成。

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バカーラ大隊のダフラ氏はYPG主導のシリア民主軍を離反したとの一部情報を否定(2017年12月9日)

ユーフラテス・ポスト(12月9日付)は、複数の消息筋の話として、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するアラブ人部族の民兵組織バカーラ大隊の司令官のヤースィル・ダフラ氏が8日に離反し、ロシア軍に投降したと伝えた。

ダフラ氏が率いるバカーラ大隊は、シリア・ガド潮流代表のアフマド・ジャルバー氏が率いるシリア・エリート部隊に所属していたが、シリア民主軍が「ジャズィーラの嵐」作戦を開始し、ダイル・ザウル県東部に進攻したのを受けて、シリア民主軍に従軍していた。

なお、ドゥラル・シャーミーヤ(12月9日付)によると、ダフラ氏は10月、命令無視違反を疑われ、補佐官4人とともにシリア民主軍の軍事諜報機関によって逮捕されていた。

だが、逮捕当時、複数の消息筋は、バカーラ大隊がダイル・ザウル市近郊のフジャイフ丘、第113旅団基地、工業地区などをダーイシュの支配から解放し、台頭したことが背景にあると述べていた。

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その後、9日にダフラ氏はフェイスブックを通じて音声声明(https://youtu.be/Njp3WNqonA8)を発表し、「シリア軍に投降したとするSNSでの一部の書き込みは事実無根だ」と反論したうえで、「私はまだ村にいる。行政面での意見の相違はあるがシリア民主軍のなかにいる」と述べた。

Youtube, December 9, 2017

AFP, December 9, 2017、ANHA, December 9, 2017、AP, December 9, 2017、ARA News, December 9, 2017、Champress, December 9, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 9, 2017、Euphrates Post, December 9, 2017、al-Hayat, December 10, 2017、al-Mada Press, December 9, 2017、Naharnet, December 9, 2017、NNA, December 9, 2017、Reuters, December 9, 2017、SANA, December 9, 2017、UPI, December 9, 2017などをもとに作成。

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ハサカ県に避難していたダイル・ザウル県東部の住民約1,100人が帰還開始(2017年12月9日)

ハサカ県では、ANHA(12月9日付)によると、ダイル・ザウル県のユーフラテス川左岸(東岸)でのダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘を避けるためにシャッダーディー市近郊のアリーシャ町のキャンプに退避していた住民約1,100人が旅客バスに分乗し、帰宅を開始した。

ハサカ県内の避難民キャンプからの大規模な帰還はこれが2度目。

ANHA, December 9, 2017

AFP, December 9, 2017、ANHA, December 9, 2017、AP, December 9, 2017、ARA News, December 9, 2017、Champress, December 9, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 9, 2017、al-Hayat, December 10, 2017、al-Mada Press, December 9, 2017、Naharnet, December 9, 2017、NNA, December 9, 2017、Reuters, December 9, 2017、SANA, December 9, 2017、UPI, December 9, 2017などをもとに作成。

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ダーイシュはハマー県北部のシャーム解放機構支配地域を制圧し、イドリブ県境に到達(2017年12月9日)

イナブ・バラディー(12月9日付)は、ハマー県で活動する特派員の話として、ダーイシュ(イスラーム国)がアル=カーイダ系組織のシャーム解放機構との戦闘の末に、ハワーイシュ村、イブン・フダイブ村、ハワーイシュ城、ハワーイシュ・ウンム・ジャラン村、ハワーイシュ山を制圧し、イドリブ県との県境に到達した、と伝えた。

syria.liveuamap.com, December 9, 2017

AFP, December 9, 2017、ANHA, December 9, 2017、AP, December 9, 2017、ARA News, December 9, 2017、Champress, December 9, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 9, 2017、al-Hayat, December 10, 2017、‘Inab Baladi, December 9, 2017、al-Mada Press, December 9, 2017、Naharnet, December 9, 2017、NNA, December 9, 2017、Reuters, December 9, 2017、SANA, December 9, 2017、UPI, December 9, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はシャーム解放機構が活動を続けるダマスカス郊外県南西部の戦略拠点バルダイヤー丘陵を制圧(2017年12月9日)

ダマスカス郊外県では、SANA(12月9日付)によると、シリア軍が県南西部のバルダイヤー丘陵にあるシャーム解放機構の最後の拠点を壊滅し、バイト・ジン村一帯の農場地帯を見下ろすことができる戦略的要衝である同丘陵を制圧した。

バイト・ジン村一帯はシャーム解放機構の拠点。

AFP, December 9, 2017、ANHA, December 9, 2017、AP, December 9, 2017、ARA News, December 9, 2017、Champress, December 9, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 9, 2017、al-Hayat, December 10, 2017、al-Mada Press, December 9, 2017、Naharnet, December 9, 2017、NNA, December 9, 2017、Reuters, December 9, 2017、SANA, December 9, 2017、UPI, December 9, 2017などをもとに作成。

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