ダマスカス郊外県南西部では、ヘルモン山部隊連合がシリア軍ヘリコプターを撃墜(2017年12月1日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月1日付)によると、県南西部のシャイフ山(ヘルモン山)一帯で活動を続けるヘルモン山部隊連合が、バイト・ジン村を爆撃するシリア軍ヘリコプターを撃墜したと発表、その映像(https://youtu.be/A2HBwv4bHlo)を公開した。

搭乗員は死亡したという。

Youtube, December 1, 2017

これに関して、シリア軍は、反体制武装集団の攻撃でヘリコプターが撃墜され、ヒムス県マリーミーン村出身のカマール・イブラーヒーム大佐が戦死したと発表した。

『ハヤート』(12月2日付)によると、シャイフ山部隊連合が活動するバイト・ジン村一帯やクナイトラ県北部は、アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構の支配下にある。

一方、東グータ地方では、「彼らが不正を働いた」と銘打たれた戦闘に参加するシャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団は、ハラスター市郊外の車輌管理局一帯でシリア軍との戦闘を続けた。

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アレッポ県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(12月2日付)によると、シャーム解放機構が県南部でシリア軍に対する反転攻勢を行い、ヒルバト・フワイシュ村を奪還した。

AFP, December 1, 2017、ANHA, December 1, 2017、AP, December 1, 2017、ARA News, December 1, 2017、Champress, December 1, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2017、al-Hayat, December 2, 2017、al-Mada Press, December 1, 2017、Naharnet, December 1, 2017、NNA, December 1, 2017、Reuters, December 1, 2017、SANA, December 1, 2017、UPI, December 1, 2017、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, December 2, 2017などをもとに作成。

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ロジャヴァ支配地域で北シリア民主連邦自治体議会の投票が行われる(2017年12月1日)

西クルディスタン移行期民政局支配下のハサカ県、ラッカ県、アレッポ県各所で、北シリア民主連邦自治体(村、町、区、市、郡、地区)議会選挙の投票が実施され、各地で住民が投票を行った。

北シリア民主連邦のハディーヤ・ユースフ樹立評議会共同議長によると、西クルディスタン移行期民政局で活動する15以上の市民団体、人権団体が投票を監視、またイラク・クルディスタン地域やトルコからも使節団が立ち会ったという。

ANHA(12月1日付)によると、多くの住民が投票所を訪れ、選挙管理委員会はジャズィーラ地域、アフリーン地域、ユーフラテス地域の3地域における投票時間を午後8時から午後10時まで延長することを決定した。

ANHA, December 1, 2017
ANHA, December 1, 2017
ANHA, December 1, 2017
ANHA, December 1, 2017

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北シリア民主連邦の選挙監視委員会によると、立候補者総数は5,730人、うちジャズィーラ地域の立候補者は3,048人、ユーフラテス地域は1,170人、アフリーン地域の立候補者数は1,253人。

また、投票票総所は1,270カ所、うちジャズィーラ地域に824カ所、ユーフラテス地域に256カ所、アフリーン地区に205カ所が設置されるという。

なお、自治体議会選挙に先立って、9月22日にはコミューン首長選挙投票が実施されていた。

また2017年1月19日には地域議会、および連邦全体の議会に相当する「北シリア民主人民大会」の選挙の投票が予定されている。

AFP, December 1, 2017、ANHA, December 1, 2017、AP, December 1, 2017、ARA News, December 1, 2017、Champress, December 1, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2017、al-Hayat, December 2, 2017、al-Mada Press, December 1, 2017、Naharnet, December 1, 2017、NNA, December 1, 2017、Reuters, December 1, 2017、SANA, December 1, 2017、UPI, December 1, 2017などをもとに作成。

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ジュネーブ8会議第1ラウンド閉幕:シリア政府代表団はリヤド2会合の閉幕声明が撤回されなければ直接協議を行わないと主張するとともに、デミストゥラ氏を「職権の範囲を超えている」と批判(2017年12月1日)

ジュネーブ8会議に参加するためにスイスを訪問中のシリア政府代表団は、ジュネーブの国連本部でスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表と会談した。

al-Hayat, December 2, 2017

シリア政府代表団の団長を務めるバッシャール・ジャアファリー国連シリア代表は、会談後の記者団に対して、サウジアラビアの首都リヤドでの反体制派全体会合(リヤド2会合)で採択された閉幕声明に関して、「総論各論いずれにおいても拒否されるべきもので、この声明が存在し続ける限り、直接協議には入れない」と述べた。

ジャアファリー国連代表は「我々は、リヤド2会合の声明での文言が前提条件を表明するものだと見ている…。我々にとって、そして多くの分析者や観察者にとって、リヤド2会合の声明は後退を意味している…。これは挑発的な言葉を用いたことによって生じた不備だ…。それゆえ、我々は、リヤード2会合の声明が総論各論いずれにおいても拒否されるべきだと考えている。とりわけ、それは今日にいたるまでの政治的、軍事的進展を考慮していない」と述べた。

ジャアファリー国連シリア代表はまた、デミストゥラ氏との会談で、ジュネーブ3会議の第2ラウンド(2016年3月)でシリア政府代表団が提示した12項目からなる原則文書をめぐって集中的な議論が行われたことを明らかにした。

シリア政府代表団は、デミストゥラ氏に対して、この文書を交渉の原則とするとともに、反体制派代表団に同文書を提示し、その反応を知らせるよう要請してきたが、デミストゥラ氏は、その後の会合においても、この要請に応えず、「自身が用意した文書を示し、これを交渉の基礎とするよう要請した」と指摘した。

また「彼は我々が示した文書の代わりに別の文書を提示したのだ…。これは仲介者としての彼の職権の範囲を超えたものだ。我々は仲介者と交渉しているのではない。仲介者を通じて交渉を行っているのだ」と批判した。

そのうえで、「我々はシリア政府代表団は、明日去る旨正式に伝えた…。(代表団がジュネーブに戻るか否かは)シリア政府が決めることになる」と述べた。

SANA(12月1日付)が伝えた。

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なお、『ハヤート』(3月25日付)が入手した文書案において示された12項目の骨子は以下の通り:

1. シリアの主権、独立、統一の尊重。いかなる領土も譲歩せず…シリア国民は平和的な手段を通じて、占領下のゴラン高原回復に努める。
2. 国連憲章に則ったかたちでの主権平等の原則の尊重と内政不干渉。シリア人のみが実主的方法、そして投票箱を通じて自らの未来を決し、いかなる外国の干渉、圧力も受けない。
3. 市民権、政治的多元主義、シリア国民のすべての社会的要素の参加、法治主義の原則に基づいた民主的、非宗派主義的国家。
4. シリアの歴史、多元性、宗教的価値観の強化。個人や集団の報復行為への不寛容。いかなる社会集団に対する差別の拒否とその完全なる保護
5. 女性の役割の強化と、代議、国家機関、「意思決定プロセス」に占める女性の割合を30パーセントに維持すること。
6. 国連安保理決議第2254号に準じ、非宗派的で包括的な信頼の置ける統治の仕組みの構築、新憲法の起草計画・プロセスの策定、新憲法に基づく行政府の自由で公正な国連監視下の選挙を骨子とする政治移行を実行すること。
7. 移行期統治機関は、政治移行を行うための安定的な環境を提供し、政治家に平等に機会を付与し、選挙や公的生活のなかで自身を確立できるようにする。
8. 国家機関、公共福祉機関の改革の継続。国際基準、ガヴァナンス、人権の原則に準じたかたちでの公共・民間両機関の保護。移行期統治機関による汚職撲滅に向けた政策実施と人権の原則への準拠。
9. 国連安保理が指定するテロ組織、テロリストの拒否。テロ撲滅に向けた国内での取り組みと国際協調。テロへの武器、資金、教練、温床の提供を阻止するよう国際社会に呼びかけること。
10. 移行プロセスと新憲法を支持・支援する武装集団の武装解除とメンバーの吸収を通じて、強力、統一的、愛国的な軍隊の再編にシリア人は尽力すること。この軍は法律に則り、国境、国民を外的脅威から防衛することを義務とする。国家およびその機関が軍の再編後は武器を独占すること。外国はシリア領内に介入してはならないこと。
11. 国際社会の支援のもと難民の自発的な帰国を促すこと。恣意的逮捕者の釈放。失踪者の消息調査。
12. 紛争被害については、和平実現後、支援国会議を開き、経済制裁を解除すること。

AFP, December 1, 2017、ANHA, December 1, 2017、AP, December 1, 2017、ARA News, December 1, 2017、Champress, December 1, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2017、al-Hayat, December 2, 2017、al-Mada Press, December 1, 2017、Naharnet, December 1, 2017、NNA, December 1, 2017、Reuters, December 1, 2017、SANA, December 1, 2017、UPI, December 1, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がダイル・ザウル県の部族長と会合を開き、難民・避難民問題などを協議(2017年11月30日)

ANHA(12月1日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ダイル・ザウル県(詳細な場所は不明)でバカーラ部族、アカイダート部族の部族長や名士と会合を開き、ダーイシュ(イスラーム国)の支配から解放された地域における住民の生活状況などについて意見を交わした。

会合には、部族側から数十人が参加、またシリア民主軍からはダイル・ザウル軍事評議会幹部、ライラウィー・アブドゥッラー「ジャズィーラの嵐」作戦司令室付報道官、アブドゥルアズィーズ・ユースフ渉外委員会メンバーらが出席した。

ドゥラル・シャーミーヤ(12月1日付)によると、議題のなかには、難民・避難民の問題も含まれていたという。

ANHA, December 1, 2017
al-Durar al-Shamiya, December 1, 2017

AFP, December 1, 2017、ANHA, December 1, 2017、AP, December 1, 2017、ARA News, December 1, 2017、Champress, December 1, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2017、al-Hayat, December 2, 2017、al-Mada Press, December 1, 2017、Naharnet, December 1, 2017、NNA, December 1, 2017、Reuters, December 1, 2017、SANA, December 1, 2017、UPI, December 1, 2017などをもとに作成。

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YPGの英国人戦闘員がラッカ市での地雷撤去作業中に死亡(2017年11月30日)

西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の広報センターは、英国人戦闘員のオリヴァー・ホール氏が11月25日、ダーイシュ(イスラーム国)がラッカ市内に敷設していた地雷の撤去作業中に誤爆に巻き込まれ死亡したと発表した。

ANHA(11月30日付)が伝えた。

ANHA, November 30, 2017

AFP, November 30, 2017、ANHA, November 30, 2017、AP, November 30, 2017、ARA News, November 30, 2017、Champress, November 30, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2017、al-Hayat, December 1, 2017、al-Mada Press, November 30, 2017、Naharnet, November 30, 2017、NNA, November 30, 2017、Reuters, November 30, 2017、SANA, November 30, 2017、UPI, November 30, 2017などをもとに作成。

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ダーイシュは2016年に捕捉したシリア空軍パイロットを焼き殺す映像を公開(2017年11月30日)

ダイル・ザウル県では、SANA(11月30日付)によると、シリア軍がユーフラテス川河畔のアシャーラ市、スバイハーン市、サーリヒーヤ村一帯などで、米国製の武器弾薬などを含む大量の武器弾薬を発見、押収した。

SANA, November 30, 2017

また、シリア人権監視団によると、シリア軍と親政権民兵が、ユーフラテス川右岸(西岸)でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続した。

一方、ダーイシュのハヤート広報センターは、シリア空軍パイロット(アッザーム・イード少佐とされる人物)を焼き殺す様子を撮影した58分におよぶビデオ映像を公開した。

焼き殺されたこのパイロットは、乗っていた戦闘機がダマスカス郊外県東カラムーン地方のダクワ山近郊で2016年4月22日に墜落し、ダーイシュに拉致されていたとされる人物。

AFP, November 30, 2017、ANHA, November 30, 2017、AP, November 30, 2017、ARA News, November 30, 2017、Champress, November 30, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2017、al-Hayat, December 1, 2017、al-Mada Press, November 30, 2017、Naharnet, November 30, 2017、NNA, November 30, 2017、Reuters, November 30, 2017、SANA, November 30, 2017、UPI, November 30, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県東グータ地方などでシリア軍とアル=カーイダ系のシャーム解放機構などからなる武装集団が交戦(2017年11月30日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月30日付)によると、「彼らが不正を働いた」と銘打ってシリア軍に対する反攻を続けるアル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団は、ハラスター市近郊の車輌管理局一帯に進攻したシリア軍と交戦し、これを撃退した。

al-Durar al-Shamiya, November 30, 2017

また、シリア人権監視団によると、シリア軍はアルバイン市、ハラスター市、ドゥーマ市各所を砲撃した。

一方、SANA(11月30日付)によると、ダルバル村にシャーム解放機構が撃った迫撃砲弾が着弾し、女性1人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が西(西)ガーリヤ村一帯を砲撃した。

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ハマー県では、『ハヤート』(12月1日付)によると、県北東部のシャティーブ村、ムシャイリファ村一帯でシリア軍とシャーム解放機構などからなる武装集団が交戦した。

また、ロシア軍所属と思われる戦闘機がラフジャーン村一帯を空爆した。

このほか、ムーリク市北部に設置されているシャーム解放機構の検問所に対して何者かが発砲、同委員会のメンバー2人が死亡した。

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アレッポ県では、『ハヤート』(12月1日付)によると、県南部一帯でシリア軍とシャーム解放機構などからなる武装集団と交戦した。

AFP, November 30, 2017、ANHA, November 30, 2017、AP, November 30, 2017、ARA News, November 30, 2017、Champress, November 30, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2017、al-Hayat, December 1, 2017、al-Mada Press, November 30, 2017、Naharnet, November 30, 2017、NNA, November 30, 2017、Reuters, November 30, 2017、SANA, November 30, 2017、UPI, November 30, 2017などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表「我々は大統領の進退については議論しなかった」(2017年11月30日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、ジュネーブにある国連本部で、28日に開幕したジュネーブ8会議の2日間の進捗について記者会見を行った。

このなかで、デミストゥラ氏は、この2日間で行われたシリア政府代表団、反体制派統一代表団との個別協議で、4つの議題パッケージである①ガヴァナンス(移行プロセス)、②憲法、③選挙、④テロとの戦いという四つのパッケージなかの②憲法、③選挙に重点を置いたと改めて述べるとともに、前提条件なしで対話と、関係各国による外交活動の必要を強調した。

また、「我々は大統領の進退については議論しなかった」としたうえで、「直接交渉は間近」だと強調した。

なお、ジュネーブ8会議の第1ラウンドを30日で一端終了とし、第2ラウンドを12月5日に再開するという。

SANA(11月30日付)、『ハヤート』(12月1日付)が伝えた。

SANA, November 30, 2017

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なお、これに先立ち、ジュネーブ8会議に出席するためにスイスを訪問中のシリア政府代表団(バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表が団長)は、ジュネーブの国連本部で、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表と会談した。

SANA(11月30日付)によると、会談では、ジュネーブ7会議までにシリア政府が文書で示した基本方針について改めて意見が交わされた。

AFP, November 30, 2017、ANHA, November 30, 2017、AP, November 30, 2017、ARA News, November 30, 2017、Champress, November 30, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2017、al-Hayat, December 1, 2017、al-Mada Press, November 30, 2017、Naharnet, November 30, 2017、NNA, November 30, 2017、Reuters, November 30, 2017、SANA, November 30, 2017、UPI, November 30, 2017などをもとに作成。

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リヤド2会合で再編された反体制派統一代表団のハリーリー団長「シリア政府との対話において前提条件はないが、アサド政権退陣を含む政治移行の全詳細を話し合いたい」(2017年11月29日)

最高交渉委員会(リヤド2会合で再編された反体制派統一代表団)のナスル・ハリーリー団長はロイター通信(11月29日付)の取材に応じ、そのなかでシリア政府との対話において前提条件を求めないとしつつ、「しかし、反体制派はアサド大統領の進退を含む政治移行の全詳細について話し合う決意だ」と述べた。

ハリーリー氏はまた、ロシアなどの諸外国に対して、「国連安保理決議第2254号に従い、6ヶ月以内に政治的解決に至るよう、シリア政府にさらなる圧力をかけて欲しい」と強調した。

そのうえで、「進展のないままに政治移行について話すだけでは、このプロセスに対する我々の信頼は失われ、国民も我々、そしてプロセスを信頼しなくなる…。現下のシリア国内情勢のもとで憲法や選挙について政権と話し合うことは不可能だと思う…。アサド政権は20万もの人々を拘束している。交渉はまず人道問題において進展がなければならない」と述べた。

AFP, November 29, 2017、ANHA, November 29, 2017、AP, November 29, 2017、ARA News, November 29, 2017、Champress, November 29, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2017、al-Hayat, November 30, 2017、al-Mada Press, November 29, 2017、Naharnet, November 29, 2017、NNA, November 29, 2017、Reuters, November 29, 2017、SANA, November 29, 2017、UPI, November 29, 2017などをもとに作成。

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リヤド2会合で再編された反体制派統一代表団のアリーディー報道官「本質が明らかになってからシリア諸国民大会への参加の是非を決する」(2017年11月29日)

最高交渉委員会(リヤド2会合で再編された反体制派統一代表団)のヤフヤー・アリーディー報道官は、スプートニク・ニュース(11月29日付)に対し、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領が提案し、ロシア・トルコ・イラン三カ国の首脳がソチでの開催に合意した「シリア諸国民大会」に関して、その本質が明らかになってから出欠の態度を決したいと述べた。

AFP, November 29, 2017、ANHA, November 29, 2017、AP, November 29, 2017、ARA News, November 29, 2017、Champress, November 29, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2017、al-Hayat, November 30, 2017、al-Mada Press, November 29, 2017、Naharnet, November 29, 2017、NNA, November 29, 2017、Reuters, November 29, 2017、SANA, November 29, 2017、Sputnik News, November 29, 2017、UPI, November 29, 2017などをもとに作成。

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在外反体制活動家はリヤド2会議を受けて結成された反体制派統一代表団を拒否するキャンペーンをネットで開始(2017年11月29日)

『ハヤート』(11月30日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(11月29日付)などによると、複数の反体制活動家およびジャーナリストが、リヤドでの反体制派全体会合(リヤド2会合)を受けて結成された反体制派統一代表団に異議を唱えるハッシュタグ「#الهيئة_العليا_للمفاوضات_لا_تمثلني」(最高交渉委員会は我々を代表していない)を付したメッセージをツイッターなどのSNSを通じて拡散した。

ハッシュタグ付きのメッセージを発信しているのはアフマド・ムワッファク・ザイダーン氏、アフマド・カマール氏ら在外活動家。

ザイダーン氏は、ツイッターで「アサド・プラットフォーム、カイロ・プラットフォーム、モスクワ・プラットフォームが最高交渉委員会に加わったことで、アサドがアサドが交渉する状態となった」などと批判した。

AFP, November 29, 2017、ANHA, November 29, 2017、AP, November 29, 2017、ARA News, November 29, 2017、Champress, November 29, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2017、al-Hayat, November 30, 2017、al-Mada Press, November 29, 2017、Naharnet, November 29, 2017、NNA, November 29, 2017、Reuters, November 29, 2017、SANA, November 29, 2017、UPI, November 29, 2017などをもとに作成。

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アレッポ県南東部、ハマー県東部でシリア軍がシャーム解放機構などからなる武装集団との交戦を続ける(2017年11月29日)

アレッポ県では、SANA(11月29日付)によると、シリア軍が同盟部隊とともに、県南東部でシャーム解放機構などからなる武装集団と交戦し、ハナースィル市の南西に位置するマズラア村、アズィーザト・ウバイサーン村を制圧した。

一方、イバー通信(11月29日付)によると、シャーム解放機構は、シリア軍、ヒズブッラー、「イランの民兵」との戦闘の末、ラムラ村、タルファーフ村、フワイリー村を奪還したという。

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ハマー県では、イバー通信(11月29日付)によると、アル=カーイダ系のシャーム解放機構などからなる武装集団が、県東部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦略的要衝のアブー・アジュワ村を制圧(奪還)した。

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ダマスカス郊外県・ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、イスラーム軍の支配下にあるフーシュ・ダワーヒラ村一帯およびラフマーン軍が活動を続けるジャウバル区を砲撃した。

また、これに先立ち、ハラスター市近郊の車輌管理局一帯で、シリア軍はシャーム自由人イスラーム運動と交戦し、同地を砲撃した。

シリア軍はこのもほか、ラフマーン軍団の支配下にあるハムーリーヤ市を空爆し、子ども2人を含む4人が死亡した。

AFP, November 29, 2017、ANHA, November 29, 2017、AP, November 29, 2017、ARA News, November 29, 2017、Champress, November 29, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2017、al-Hayat, November 30, 2017、al-Mada Press, November 29, 2017、Naharnet, November 29, 2017、NNA, November 29, 2017、Reuters, November 29, 2017、SANA, November 29, 2017、UPI, November 29, 2017、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, November 29, 2017などをもとに作成。

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シリア政府代表団がスイスに到着するも、反体制派との直接交渉、ジュネーブ8会議の会期延長を拒否(2017年11月29日)

バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長とするシリア政府代表団は、28日にジュネーブ8会議が開幕したスイスに到着、ジュネーブにある国連本部を訪れ、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表と会談した。

SANA(11月29日付)によると、会談では、シリア人どうしの対話を促す方途について協議、前提条件を設けないことが肝要であることが強調された。

『ハヤート』(11月30日付)によると、この会談で、デミストゥラ氏は、ジュネーブ8会合の会期を12月15日まで延長することを提案したが、シリア政府代表団はこれを拒否し、当初の予定通り12月1日の閉幕を遵守するよう求めた。

なお、同紙がシリア消息筋の話として伝えたところによると、シリア政府は代表団派遣に際して、反体制派統一代表団との直接会談を行わず、また、アサド政権の退陣を改めて要求したリヤドでの反体制派全体会合(リヤド2会合)の内容に立ち入らないことを、デミストゥラ氏に誓約させたという。

AFP, November 29, 2017、ANHA, November 29, 2017、AP, November 29, 2017、ARA News, November 29, 2017、Champress, November 29, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2017、al-Hayat, November 30, 2017、al-Mada Press, November 29, 2017、Naharnet, November 29, 2017、NNA, November 29, 2017、Reuters, November 29, 2017、SANA, November 29, 2017、UPI, November 29, 2017などをもとに作成。

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アレッポ県アフリーン市近郊の国境地帯でYPGとトルコ軍が交戦(2017年11月28日)

アレッポ県では、CNN Turk(11月29日付)などによると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が28日深夜、アフリーン市近郊の国境地帯に設置されているトルコ軍の陣地に向かって発砲、トルコ軍兵士1人が負傷した。

これに対して、トルコ軍はただちに報復、発砲があった地点に対して砲撃を加えた。

AFP, November 29, 2017、ANHA, November 29, 2017、AP, November 29, 2017、ARA News, November 29, 2017、Champress, November 29, 2017、CNN Turk, November 29, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2017、al-Hayat, November 30, 2017、al-Mada Press, November 29, 2017、Naharnet, November 29, 2017、NNA, November 29, 2017、Reuters, November 29, 2017、SANA, November 29, 2017、UPI, November 29, 2017などをもとに作成。

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アル=カーイダのザワーヒリー指導者はシャーム解放機構(旧ヌスラ戦線)が忠誠(バイア)を解消したことを初めて批判、忠誠義務を守るよう呼びかける(2017年11月28日)

アル=カーイダ(総司令部)のアイマン・ザワーヒリー指導者は音声声明(https://www.youtube.com/watch?v=tNv2e-WM0ws)を出し、アル=カーイダとの関係を解消したシャーム解放機構を初めて批判した。

al-Durar al-Shamiya, November 28, 2017

シャーム解放機構は、2017年1月、シャーム・ファトフ戦線が、米国の支援を受けていたヌールッディーン・ザンキー軍などとともに結成した組織。

このシャーム・ファトフ戦線は、2016年7月、シリアのアル=カーイダであるシャームの民のヌスラ戦線が、アル=カーイダの許可のもと、アル=カーイダとの関係を解消するとして結成(改称)した組織。

サハーブ機構を通じて発表された「堅固な建造物をなして彼らと戦おう」と題された音声声明のなかで、ザワーヒリー氏は以下の通り述べた。

「我々は、ヌスラ戦線であれ、それ以外であれ、彼らからの忠誠(バイア)を解消はしないし、ヌスラ戦線からの密かなバイアも受け入れない…。我々はこうしたこと(ヌスラ戦線によるアル=カーイダとの関係解消)を決定的な過ちとみなしており、我々に忠誠を誓うすべての者たちと我々の関係は、違反が禁じられた遵守されるべき契約である」。

「ヌスラ戦線(シャーム解放機構)は、アル=カーイダとの結びつきを表明するすべての者に戦いを挑み、彼らの女性を捕らえ、子どもたちを尋問した…。シャーム解放機構に対して、1年以上も改善の猶予を与えてきたが、彼らは要請を無視してきた」。

このように述べたうえで、ザワーヒリー氏は、「シャームの聖戦アル=カーイダにおいて忠誠を誓った者たち」に対して、自らの忠誠と誓約を遵守するよう呼びかけた。

AFP, November 28, 2017、ANHA, November 28, 2017、AP, November 28, 2017、ARA News, November 28, 2017、Champress, November 28, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2017、al-Hayat, November 28, 2017、al-Mada Press, November 28, 2017、Naharnet, November 28, 2017、NNA, November 28, 2017、Reuters, November 28, 2017、SANA, November 28, 2017、UPI, November 28, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍報道官「米国は我々に軍事支援を続けている」(2017年11月28日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のアブドゥルアズィーズ・ユーヌス報道官は、スプートニク・ニュース(11月28日付)に対し、ドナルド・トランプ米大統領がトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領に対してシリア民主軍への武器供与を停止する旨伝えたとの情報に関して、「米国とその同盟諸国は我々に軍事支援を続けており、様々な武器を積載した車輌が今も到着している」と述べ、これを否定した。

AFP, November 28, 2017、ANHA, November 28, 2017、AP, November 28, 2017、ARA News, November 28, 2017、Champress, November 28, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2017、al-Hayat, November 28, 2017、al-Mada Press, November 28, 2017、Naharnet, November 28, 2017、NNA, November 28, 2017、Reuters, November 28, 2017、SANA, November 28, 2017、Sputnik News, November 28, 2017、UPI, November 28, 2017などをもとに作成。

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アル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動、ヌールッディーン・ザンキー運動は共同声明でリヤド2会合を非難(2017年11月28日)

シリア国内で活動する21の武装集団が共同声明を出し、サウジアラビアの首都リヤドでの反体制派全体会合(リヤド2会合)に関して「シリア革命から逸れようとしている」と批判し、「バッシャール・アサドを筆頭とする犯罪者政権に移行期とシリアの未来において居場所はない」と改めて強調した。

共同声明を出したのは、シャーム自由人イスラーム運動、「命じられるまま正しく進め」連合、第312師団、第51旅団、第5旅団、第1連隊、ヌールッディーン・ザンキー運動、ムウタスィム旅団、イッザ軍、北部師団、ムスタファー連隊、スルターン・ウスマーン旅団、スライマーン・シャー旅団、北部の鷹旅団、第9師団、シャームの剣旅団、第400師団、第401師団、第404師団、第406師団、シャーム革命家大隊。

al-Durar al-Shamiya, November 28, 2017

AFP, November 28, 2017、ANHA, November 28, 2017、AP, November 28, 2017、ARA News, November 28, 2017、Champress, November 28, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2017、al-Hayat, November 28, 2017、al-Mada Press, November 28, 2017、Naharnet, November 28, 2017、NNA, November 28, 2017、Reuters, November 28, 2017、SANA, November 28, 2017、UPI, November 28, 2017などをもとに作成。

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ジュネーブ8会合が開幕し、反体制派統一代表団はシリア政府との直接対話を求める(2017年11月28日)

シリア政府と反体制派による和平協議「ジュネーブ8会議」が開幕した。

シリア政府代表団がスイス入りを遅らせるなか、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、反体制派全体会合(リヤド2会合)を受けて発足した反体制派統一代表団と会談した。

デミストゥラ氏は会談後に、シリア政府代表団と反体制派統一代表団の直接会談の可能性について「我々は彼らにそのことを提起する。それが実現するかどうかを見ることになる」と述べた。

反体制派統一代表団のヤフヤー・アリーディー報道官は、声明を出し、「ダマスカスには、反体制派は分裂しているとの言い訳はもはやできない。我々は一つになった。我々は先方と直接対話を行う用意ができている」と述べた。

Reuters, November 28, 2017

AFP, November 28, 2017、ANHA, November 28, 2017、AP, November 28, 2017、ARA News, November 28, 2017、Champress, November 28, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2017、al-Hayat, November 28, 2017、al-Mada Press, November 28, 2017、Naharnet, November 28, 2017、NNA, November 28, 2017、Reuters, November 28, 2017、SANA, November 28, 2017、UPI, November 28, 2017などをもとに作成。

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シリア赤新月社と国連の支援チームが東グータ地方に人道支援物資を搬入するなか、シリア軍は東西グータ地方で攻撃を継続(2017年11月28日)

ダマスカス郊外県では、SANA(11月28日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、カフルフール村の南西に位置する戦略的要衝のバルダイヤー丘に対して特殊作戦を敢行、シャーム解放機構などからなる武装集団を掃討し、同地を制圧した。

しかし、ドゥラル・シャーミーヤ(11月28日付)は、シャイフ山(ヘルモン山)部隊連合がシリア軍との戦闘の末にバルダイヤー丘を奪還したと伝えた。

一方、SANA(11月28日付)によると、シリア赤新月社と国連の支援チームが東グータ地方ナシャービーヤ町一帯に人道支援物資(7,200人分)を搬入した。

しかし、ドゥラル・シャーミーヤ(11月28日付)によると、シリア軍はハムーリーヤ市を砲撃し、子ども2人を含む3人が死亡した。

SANA, November 28, 2017

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アレッポ県では、SANA(11月28日付)によると、地元和解プロセスの一環で当局に投降・出頭していたアアザーズ市一帯およびマンビジュ市一帯出身者59人が、アレッポ市のバアス党アレッポ支部施設で免罪にかかる手続きを行い、放免となった。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(11月28日付)によると、シリア軍がカフルハムラ村を砲撃し、複数人が負傷した。

AFP, November 28, 2017、ANHA, November 28, 2017、AP, November 28, 2017、ARA News, November 28, 2017、Champress, November 28, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2017、al-Hayat, November 28, 2017、al-Mada Press, November 28, 2017、Naharnet, November 28, 2017、NNA, November 28, 2017、Reuters, November 28, 2017、SANA, November 28, 2017、UPI, November 28, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はユーフラテス川右岸のアシャーラ村など複数の市町村をダーイシュから解放(2017年11月27日)

ダイル・ザウル県では、SANA(11月27日付)によると、シリア軍が同盟部隊とともにマヤーディーン市・ブーカマール市間のユーフラテス川右岸(西岸)でのダーイシュ(イスラーム国)掃討を継続し、アシャーラ市、ダブラーン村、スバイハーン市、シャクマ村、ドゥワイル村、スワイダーン・ジャズィーラ村、マフカーン町を制圧した。

SANA, November 27, 2017

一方、アーラム・チャンネル(11月27日付)などは、イラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス軍団のガーセム・ソレイマーニー司令官がダイル・ザウル県ブーカマール市一帯の前線を視察した際に、軽傷を負っていたと伝えた。

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ヒムス県では、SANA(11月27日付)によると、シリア軍がスフナ市近郊に侵入したダーイシュ(イスラーム国)を撃退した。

AFP, November 27, 2017、ANHA, November 27, 2017、AP, November 27, 2017、ARA News, November 27, 2017、Champress, November 27, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 27, 2017、al-Hayat, November 28, 2017、al-Mada Press, November 27, 2017、Naharnet, November 27, 2017、NNA, November 27, 2017、Qanat al-‘Alam, November 27, 2017、Reuters, November 27, 2017、SANA, November 27, 2017、UPI, November 27, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス県・ダマスカス郊外県でのシリア軍と反体制武装集団の戦闘激化を受けて、ロシアが2日間の停戦を提案(2017年11月27日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、SANA(11月27日付)によると、反体制武装集団が、バーブ・ムサッラー地区、マイダーン区、ハラスター市郊外を砲撃し、モスクなどが被弾、4人が負傷した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(11月27日付)によると、戦闘機(所属明示せず)がマディーラー市、ミスラーバー市を爆撃し、12人が死亡、またシリア軍がドゥーマー市、ハラスター市、バイト・ナーイム村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、空爆による民間人死者は23人、シリア軍による東グータ地方一帯への砲撃での民間人死者は14人に達したという。

こうしたなか、ロシア国防省は、ダマスカス郊外県東グータ地方で再び激化しているシリア軍と反体制武装集団の戦闘に関して、基調緩和地帯第3ゾーンでの28、29日の2日間の停戦を提案した。

なお、ロシア国防省は併せて、ヨルダン領内のルクバーン避難民キャンプを、米国が事実上占領するヒムス県のイラク国境に位置するタンフ国境通行所一帯から切り離すことを提案した。

インターファクス通信(11月27日付)が伝えた。

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ハマー県では、SANA(11月27日付)によると、シリア軍が県北東部でシャーム解放機構などからなる武装集団と交戦、ムスタリーハ村を制圧した。

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アレッポ県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(11月27日付)によると、シャーム解放機構がアレッポ市南部郊外のヒジャーラ丘前線(大ヒジャーラ村、小ヒジャーラ村一帯)に進攻したシリア軍と交戦、これを撃退した。

AFP, November 27, 2017、ANHA, November 27, 2017、AP, November 27, 2017、ARA News, November 27, 2017、Champress, November 27, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 27, 2017、al-Hayat, November 28, 2017、Interfax, November 27, 2017、al-Mada Press, November 27, 2017、Naharnet, November 27, 2017、NNA, November 27, 2017、Reuters, November 27, 2017、SANA, November 27, 2017、UPI, November 27, 2017、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, November 27, 2017などをもとに作成。

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ダーイシュはシャーム解放機構支配下のイドリブ県境から5キロの地点にまで勢力を拡大(2017年11月26日)

ハマー県では、『ハヤート』(11月27日付)が複数の消息筋の話として伝えたところによると、ダーイシュ(イスラーム国)が県北東部のシャーム解放機構支配下の数十カムラ(ラスム・ハマーム村など)を制圧、イドリブ県境から約5キロの地点にまで勢力を拡大した。

syria.liveuamap.com, November 26, 2017

AFP, November 26, 2017、ANHA, November 26, 2017、AP, November 26, 2017、ARA News, November 26, 2017、Champress, November 26, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 26, 2017、al-Hayat, November 27, 2017、al-Mada Press, November 26, 2017、Naharnet, November 26, 2017、NNA, November 26, 2017、Reuters, November 26, 2017、SANA, November 26, 2017、UPI, November 26, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍の政治母体「シリア民主評議会」の共同議長「内戦が終わったら、シリア民主軍はシリア軍に加わる」(2017年11月26日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会のリヤード・ダッラール共同代表はルダウ・チャンネル(11月26日付)に対して、シリア危機解決後のシリア民主軍の処遇に関して「シリア民主軍は、シリアの正常化が実現したら、シリア軍に武器を引き渡し、同軍に加わるだろう」と述べた。

ダッラール共同代表は「我々は連邦制を敷く単一シリア国家へと向かうのなら、我々には武器も部隊も必要ない。なぜならこうした部隊はいずれはシリア軍に組み込まれ、軍務や外務といった省庁は中央政府の所轄となり、シリア民主軍はシリア軍となり、地元の部隊ではなくなるからだ」と述べた。

AFP, November 26, 2017、ANHA, November 26, 2017、AP, November 26, 2017、ARA News, November 26, 2017、Champress, November 26, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 26, 2017、al-Hayat, November 27, 2017、al-Mada Press, November 26, 2017、Naharnet, November 26, 2017、NNA, November 26, 2017、Reuters, November 26, 2017、Rudaw, November 26, 2017、SANA, November 26, 2017、UPI, November 26, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団はアレッポ県アフリーン市近郊でロシア軍ヘリコプター3機を撃墜か(2017年11月26日)

アレッポ県では、ANHA(11月26日付)は、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室、「家の者たち」作戦司令室)が県西部でロシア軍のヘリコプター3機を攻撃し、撃墜、ロシア軍兵士に死傷者が出たと伝え、その映像(https://youtu.be/zPC292rOZVM)を公開した。

西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の消息筋によると、ロシア軍ヘリコプターは、アフリーン市近郊にあるロシア軍基地を訪問して帰還する途中、ムサイビーン村(ムサイビーン丘)上空で反体制武装集団の攻撃を受けたという。

ANHA, November 26, 2017

AFP, November 26, 2017、ANHA, November 26, 2017、AP, November 26, 2017、ARA News, November 26, 2017、Champress, November 26, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 26, 2017、al-Hayat, November 27, 2017、al-Mada Press, November 26, 2017、Naharnet, November 26, 2017、NNA, November 26, 2017、Reuters, November 26, 2017、SANA, November 26, 2017、UPI, November 26, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はユーフラテス川左岸(東岸)のイラク国境に到達(2017年11月26日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(11月26日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がブーカマール市対岸のユーフラテス川左岸(東岸)一帯に進軍し、イラク国境に到達した。

ANHA, November 26, 2017
syria.liveuamap.com, November 26, 2017

AFP, November 26, 2017、ANHA, November 26, 2017、AP, November 26, 2017、ARA News, November 26, 2017、Champress, November 26, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 26, 2017、al-Hayat, November 27, 2017、al-Mada Press, November 26, 2017、Naharnet, November 26, 2017、NNA, November 26, 2017、Reuters, November 26, 2017、SANA, November 26, 2017、UPI, November 26, 2017などをもとに作成。

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反体制武装集団はダマスカス県を、シリア軍はダマスカス郊外県東グータ地方を攻撃(2017年11月26日)

ダマスカス県では、SANA(11月26日付)によると、反体制武装集団がマイダーン区を砲撃し、4人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月26日付)によると、シリア軍が東グータ地方のミスラーバー市、マディーラー市、ドゥーマー市、アイン・タルマー村、ハラスター市を砲撃・空爆し、少なくとも20人が死亡した。

AFP, November 26, 2017、ANHA, November 26, 2017、AP, November 26, 2017、ARA News, November 26, 2017、Champress, November 26, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 26, 2017、al-Hayat, November 27, 2017、al-Mada Press, November 26, 2017、Naharnet, November 26, 2017、NNA, November 26, 2017、Reuters, November 26, 2017、SANA, November 26, 2017、UPI, November 26, 2017などをもとに作成。

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ロシア空軍の長距離戦略爆撃機がダイル・ザウル県ユーフラテス河畔を爆撃、シャアファ村避難民キャンプが被弾し、多数の住民が死亡(2017年11月26日)

ロシア国防省は、ロシア空軍の長距離戦略爆撃機Tu-22M3部隊(6機)が、ロシア国内の航空基地から、イラン、イラク領空を経由してシリア領空に入り、ダイル・ザウル県ユーフラテス川河畔一帯のダーイシュ(イスラーム国)の拠点などを爆撃し、これを破壊したと発表した。

SANA, November 26, 2017

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(11月26日付)によると、ロシア軍戦闘機がブーカマール市近郊のシャアファ村にある避難民キャンプを爆撃し、18人が死亡した(シリア人権監視団によると、この爆撃によって子ども15人を含む民間人34人が死亡)。

AFP, November 26, 2017、ANHA, November 26, 2017、AP, November 26, 2017、ARA News, November 26, 2017、Champress, November 26, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 26, 2017、al-Hayat, November 27, 2017、al-Mada Press, November 26, 2017、Naharnet, November 26, 2017、NNA, November 26, 2017、Reuters, November 26, 2017、SANA, November 26, 2017、UPI, November 26, 2017などをもとに作成。

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リヤド2会合出席者はジュネーブ8会議に向けて反体制派の統一代表団の人選を進める(2017年11月26日)

『ハヤート』(11月27日付)は、サウジアラビアのリヤドで開かれた反体制派全体会合(リヤド2会合)の出席者約140人は、28日に開幕予定のジュネーブ8会議に向けて、反体制派の統一代表団の人選を続け、36人を選定する見込みだと伝えた。

同紙によると、統一代表団の内訳はシリア革命反体制勢力国民連立および同組織に近い無所属が8人、民主的変革諸勢力国民調整委員会が5人、反体制武装集団が7人(以上がリヤド・プラットフォーム)、カイロ・プラットフォームが4人、モスクワ・プラットフォームが4人となる見込み。

また代表団長は1.ナスル・ハリーリー氏(シリア革命反体制勢力国民連立)、副団長は2.ジャマール・スライマーン氏(カイロ・プラットフォーム)、3.ハーリド・マハーミード氏(カイロ・プラットフォーム)、4.ヒンナーディー・アブー・アラブ氏が務めるという。

なおその他、代表団に選出される見込みの活動家は以下の通り:

5.アブドゥッラフマーン・ムスタファー、6.バドル・ジャームース、7.ハーディー・バフラ、8.ラバー・ハッブーシュー、9.ハワーッス・ハリール、10.アブドゥルイラーフ・ファフド、11.アフマド・サイイド・ユースフ、12.バッシャール・ズウビー、13.ムハンマド・ハーッジ・アリー、14.アフマド・アウダ、15.ラーカーン・フダイル、16.ヤースィル・アブドゥッラヒーム、17.ハサン・ハーッジ・アリー、18.ムハンマド・アッルーシュ、19.ヤフヤー・アリーディー、20.ターリク・クルディー、21.アウド・アリー、22.バスマト・カドマーニー、23.サミーラ・ムバイイド、24.ファドワー・ウジャイリー、25.ハサン・アブドゥルハズィーム、26.アイマン・アスラーウィー、27.イリヤス・ムフリジュ、28.ナシュアト・トゥアイマ、29.ウルーバ・ミスリー、30.ムハンナド・ドゥライカーン、31.サーミー・ジャービー、32.ユースフ・サルマーン、33.フィラース・ハーリディー、34.ムニール・ダルウィーシュ、35.カースィム・ハティーブ、36.サフワーン・アッカーシュ。

なお、統一代表団の意思決定は、多数決を原則とし、36人中26人の同意を必要とする旨定められたという。

また、カイロ・プラットフォームの代表を務めるアブドゥッサラーム・ナジーブ氏は、自らのブロックとモスクワ・プラットフォームがジュネーブ8会議のすべての会合に参加することを統一代表団参加の条件とし、また統一代表団のメンバーを削減する場合は、両プラットフォーム以外のメンバーを削減することを合わせて条件として出しているという。

AFP, November 26, 2017、ANHA, November 26, 2017、AP, November 26, 2017、ARA News, November 26, 2017、Champress, November 26, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 26, 2017、al-Hayat, November 27, 2017、al-Mada Press, November 26, 2017、Naharnet, November 26, 2017、NNA, November 26, 2017、Reuters, November 26, 2017、SANA, November 26, 2017、UPI, November 26, 2017などをもとに作成。

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シリア人権監視団:シリア内戦での死者推計が34万人を超える(2017年11月25日)

英国で活動する反体制NGOのシリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、AFP(11月25日付)に対して、シリア内戦の死者推計が34万人を超えたことを明らかにした

アブドゥッラフマーン代表によると、2011年3月11日から2017年11月初めにかけてのシリア国内での死者数は推計で以下の通りだという:

総数:343,511人
民間人:102,618人(うち子ども18,897人、女性11,909人)
シリア軍および親政権民兵:119,000人以上(うちシリア軍62,860人、ヒズブッラー戦闘員1,556人)
反体制諸派、シリア民主軍戦闘員:約59,000人
シャーム解放機構(旧ヌスラ戦線)、ダーイシュ(イスラーム国)、外国人過激派戦闘員:62,000人以上

AFP, November 26, 2017、ANHA, November 26, 2017、AP, November 26, 2017、ARA News, November 26, 2017、Champress, November 26, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 26, 2017、al-Hayat, November 27, 2017、al-Mada Press, November 26, 2017、Naharnet, November 26, 2017、NNA, November 26, 2017、Reuters, November 26, 2017、SANA, November 26, 2017、UPI, November 26, 2017などをもとに作成。

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国内で活動するアレッポ革命家連合、各県政治評議会はリヤド2会合の決定を拒否(2017年11月25日)

アレッポ革命家連合は声明を出し、サウジアラビアの首都リヤドで開催された反体制派全体会合(リヤド2会合)が、シリア政府との無条件の対話を行うことを決定しいたことに関して、「政権退陣を条件と位置づけないいかなる代表の正統性も認めない」と拒否の姿勢を示した。

al-Durar al-Shamiya, November 25, 2017

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イドリブ県、アレッポ県、ダマスカス県・ダマスカス郊外県、ハサカ県、ハマー県、クナイトラ県で活動する政治委員会は「シリア・アラブ共和国各県政治委員会」の名で共同声明を出し、サウジアラビアの首都リヤドで開催された反体制派全体会合(リヤド2会合)が、シリア政府との無条件の対話を行うことを決定しいたことに関して、「リヤド2会合での発表はシリア人民の希望を体現しておらず、我々はそれをソチ大会の序曲としてしか見ていない」と批判した。

そのうえで、リヤド2会合を受けたかたちでの反体制派代表団のポスト配分を受け入れないと主張、シリア国内で活動する革命勢力を真に代表するよう求めた。

al-Durar al-Shamiya, November 25, 2017

AFP, November 25, 2017、ANHA, November 25, 2017、AP, November 25, 2017、ARA News, November 25, 2017、Champress, November 25, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2017、al-Hayat, November 26, 2017、al-Mada Press, November 25, 2017、Naharnet, November 25, 2017、NNA, November 25, 2017、Reuters, November 25, 2017、SANA, November 25, 2017、UPI, November 25, 2017などをもとに作成。

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