レバノンの動き(2014年5月27日)

AFP(5月27日付)は、ヒズブッラーのメンバーでFBIによって指名手配されていたファウズィー・アイユーブ氏がシリアでの戦闘で死亡し、26日に故郷のアイン・カーナー村(ナバティーヤ県ナバティーヤ郡)で埋葬された、と報じた。

AFPによると、アイユーブ氏はアレッポ県におけるヒズブッラー戦闘員の司令官を務めていたという。

Naharnet, May 27, 2014
Naharnet, May 27, 2014

アイユーブ氏は2000年(当時はカナダ在住)にイスラエルで逮捕されたのち、2003年にヒズブッラーとの捕虜交換で釈放されたが、イスラエルで爆弾テロを行うために密入国を試みたとの容疑で2009年にFIBに指名手配されていた。

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NNA(5月27日付)によると、北部県アッカール郡ダバービーヤ村で、シリア領内から不法入国しようとしたシリア人がレバノン軍によって敷設された地雷に触れ、重傷を負った。

AFP, May 27, 2014、AP, May 27, 2014、ARA News, May 27, 2014、Champress, May 27, 2014、al-Hayat, May 28, 2014、Kull-na Shuraka’, May 27, 2014、al-Mada Press, May 27, 2014、Naharnet, May 27, 2014、NNA, May 27, 2014、Reuters, May 27, 2014、SANA, May 27, 2014、UPI, May 27, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年5月26日)

レバノンの声(5月26日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外にシリア軍戦闘機が領空侵犯し、ミサイル4発を発射した。

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ナビーフ・ビッリー国民議会議長は、6月9日に大統領を選出(第2回投票)するための臨時会を改めて(6度目)召集すると発表した。

NNA(5月26日付)が報じた。

AFP, May 26, 2014、AP, May 26, 2014、ARA News, May 26, 2014、Champress, May 26, 2014、al-Hayat, May 27, 2014、Kull-na Shuraka’, May 26, 2014、al-Mada Press, May 26, 2014、Naharnet, May 26, 2014、NNA, May 26, 2014、Reuters, May 26, 2014、SANA, May 26, 2014、UPI, May 26, 2014、Voice of Lebanon, May 26, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年5月25日)

2014年5月25日0時0分をもって任期終了となったミシェル・スライマーン前大統領は、バアブダー市にある大統領宮殿を去り、故郷のアムシート市(レバノン山地県ジュバイル郡)に「凱旋」、住民らの歓迎を受けた。

Naharnet, May 25, 2014
Naharnet, May 25, 2014

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ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は解放記念日に合わせてテレビ演説を行った。

Naharnet, May 25, 2014
Naharnet, May 25, 2014

演説において、ナスルッラー書記長は、ミシェル・スライマーン大統領の任期終了によって「憲政上の真空」が生じたことに関して「一部の党派がいうような深刻な事態であったとしても…静かに、そして緊迫せず」対処するよう呼びかけ、「国際情勢や地域情勢の変化を待つのではなく、大統領を選出することで、この段階を可能な限り短縮する」と強調した。

また大統領選挙を「真に国内的な問題」だとしたうえで、「真に人気があり…、この困難な時期を乗り越えることができるとすべての党派が再確認できる大統領」、「レジスタンスに反抗せず、レジスタンスを後退させないような大統領」を選出すべきだと述べた。

そのうえで、「対立的な候補者」の登場によって、こうした大統領の選出が妨げられ、スライマーン前大統領の任期延長が画策されたと主張、レバノン軍団のサミール・ジャアジャア代表、そして3月14日勢力を暗に批判した。

一方、シリア情勢について、ナスルッラー書記長は「シリアは勝利し、レジスタンス枢軸は勝利する」と述べた。

また「シリアは大統領選挙に向かっており…、自称「シリアの友」による外国からの脅迫や嘲りには妨害、制止などできない」と付言した。

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マロン派のビシャーラ・ラーイー総大司教は、ローマ法王フランシスコとともに、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のベツレヘム市を訪れ、マフムード・アッバース大統領と会談した。

NNA(5月25日付)によると、アッバース大統領はラーイー総大司教に、エルサレムの星勲章を授与した。

会談でラーイー総大司教は、エルサレムを首都とするパレスチナ国家樹立への支持を表明した。

 

AFP, May 25, 2014、AP, May 25, 2014、ARA News, May 25, 2014、Champress, May 25, 2014、al-Hayat, May 26, 2014、Kull-na Shuraka’, May 25, 2014、al-Mada Press, May 25, 2014、Naharnet, May 25, 2014、NNA, May 25, 2014、Reuters, May 25, 2014、SANA, May 25, 2014、UPI, May 25, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年5月24日)

ミシェル・スライマーン大統領は2014年5月25日0時0分0秒の任期終了を前に、バアブダー市の大統領宮殿で退任式を行った。

Naharnet, May 24, 2014
Naharnet, May 24, 2014

退任式で、スライマーン大統領は「解放記念日を記念し、私は対立し合うすべての党派に国家建設のための国防戦略を確立し、民主的システムを発展させることを求める」と述べた。

スライマーン大統領はまた、国内の政治対立について「外国の干渉によって不和がもたらされた」としたうえで「会話こそが唯一の解決策だ」と訴えた。

シリアとの関係に関して、スライマーン大統領は「任期当初、我々はシリアとの外交関係樹立を実現し、両国の特別な関係を体現した…。レバノンとシリアの関係強化は、両国間の条約の再考を必要とする」と述べる一方、「バアブダー宣言(2012年6月の国民対話会合で採択)は、シリアの紛争の悪影響へのレバノンの不関与…を保障している」と強調した。

次期大統領選挙については、国民議会に対して「遅れることなく、新たな元首を選ぶ」よう求めた。

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大統領選挙(第2回投票)のための国民議会臨時会がナビーフ・ビッリー議長によって召集されたが、3月14日勢力、民主会合ブロックなど48人が議場に姿を現しただけで、定足数に達せず流会となった。

AFP, May 24, 2014、AP, May 24, 2014、ARA News, May 24, 2014、Champress, May 24, 2014、al-Hayat, May 25, 2014、Kull-na Shuraka’, May 24, 2014、al-Mada Press, May 24, 2014、Naharnet, May 24, 2014、NNA, May 24, 2014、Reuters, May 24, 2014、SANA, May 24, 2014、UPI, May 24, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年5月21日)

内務治安軍総局は、シリアからレバノンに避難しているパレスチナ人に対して、1ヶ月以内に身元登録を行うよう告知した。

登録は22日から各地の内務治安軍総局で開始されるという。

ナハールネット(5月21日付)が伝えた。

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ナハールネット(5月21日付)によると、内務治安軍総局がベカーア県バアルベック郡アルサール村の検問所で、偽造IDなどを使ってレバノンに密入国していたシリア人18人を逮捕した。

AFP, May 21, 2014、AP, May 21, 2014、ARA News, May 21, 2014、Champress, May 21, 2014、al-Hayat, May 22, 2014、Kull-na Shuraka’, May 21, 2014、al-Mada Press, May 21, 2014、Naharnet, May 21, 2014、NNA, May 21, 2014、Reuters, May 21, 2014、SANA, May 21, 2014、UPI, May 21, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年5月18日)

『ナハール』(5月18日付)は、5月25日に任期終了となるミシェル・スライマーン大統領の後任をめぐって、政界・宗教(キリスト教マロン派)界内で、マロン派政治指導者を含まない4人の大統領候補の名前があがっている、と報じた。

そのなかの最有力人物がジャーン・カフワジー国軍総司令官だが、レバノンの憲法は国軍司令官を含む第1級公務員の大統領就任を認めておらず、カフワジー司令官の大統領選出には、エミール・ラッフード元大統領やスライマーン現大統領就任時と同じく、憲法改正が必要となる。

また、同紙によると、スライマーン大統領と自由国民潮流代表のミシェル・アウン元国軍司令官との間で、軍幹部の人事と合わせて綱引きが行われているという。

一方、『アンバー』(5月18日付)同報道は、アウン元司令官が、シャーミル・ルクーズ少将の参謀長就任を条件に、スライマーン大統領の1年間の任期延長に応じる構えを示している、と伝えた。

しかし、大統領の任期延長も、ラッフード元大統領就任時と同様、憲法の改正を必要とする。

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ナハールネット(5月18日付)によると、ベカーア県バアルベック郡ハウル・タアラー村郊外の無人地帯にロケット弾2発が着弾した。

AFP, May 18, 2014、al-Anba’, May 18, 2014、AP, May 18, 2014、ARA News, May 18, 2014、Champress, May 18, 2014、al-Hayat, May 19, 2014、Kull-na Shuraka’, May 18, 2014、al-Mada Press, May 18, 2014、al-Nahar, May 18, 2014、Naharnet, May 18, 2014、NNA, May 18, 2014、Reuters, May 18, 2014、SANA, May 18, 2014、UPI, May 18, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年5月17日)

LBCI(5月17日付)によると、ベカーア県ヘルメル市とバアルベック郡アルサール村にロケット弾複数発が着弾した。

AFP, May 17, 2014、AP, May 17, 2014、ARA News, May 17, 2014、Champress, May 17, 2014、al-Hayat, May 18, 2014、Kull-na Shuraka’, May 17, 2014、LBCI, May 17, 2014、al-Mada Press, May 17, 2014、Naharnet, May 17, 2014、NNA, May 17, 2014、Reuters, May 17, 2014、SANA, May 17, 2014、UPI, May 17, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年5月16日)

ベカーア県バアルベック郡アルサール村北東部で、内務治安軍総局が指名手配者を追跡中に襲撃され、3人が負傷した。

ナハールネット(5月16日付)が伝えた。

AFP, May 16, 2014、AP, May 16, 2014、ARA News, May 16, 2014、Champress, May 16, 2014、al-Hayat, May 17, 2014、Kull-na Shuraka’, May 16, 2014、al-Mada Press, May 16, 2014、Naharnet, May 16, 2014、NNA, May 16, 2014、Reuters, May 16, 2014、SANA, May 16, 2014、UPI, May 16, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年5月15日)

ナビーフ・ビッリー国民議会議長は、大統領選挙(第2回投票)のための臨時会が定足数に達しなかったこと(128人中73人が出席)を受け、会合を5月22日に再び延期すると決定した。

AFP, May 15, 2014、AP, May 15, 2014、ARA News, May 15, 2014、Champress, May 15, 2014、al-Hayat, May 16, 2014、Kull-na Shuraka’, May 15, 2014、al-Mada Press, May 15, 2014、Naharnet, May 15, 2014、NNA, May 15, 2014、Reuters, May 15, 2014、SANA, May 15, 2014、UPI, May 15, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年5月13日)

変化改革ブロック(自由国民潮流が主導する国会会派)は定例会合を開き、5月25日に任期終了となるミシェル・スライマーン大統領の1年間の任期延長を求める動きに関して「民主主義を殺すもの」と非難、拒否することを確認した。

ナハールネット(5月13日付)が伝えた。

AFP, May 13, 2014、AP, May 13, 2014、ARA News, May 13, 2014、Champress, May 13, 2014、al-Hayat, May 14, 2014、Kull-na Shuraka’, May 13, 2014、al-Mada Press, May 13, 2014、Naharnet, May 13, 2014、NNA, May 13, 2014、Reuters, May 13, 2014、SANA, May 13, 2014、UPI, May 13, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年5月12日)

NNA(5月12日付)によると、北部県アッカール郡ワーディー・ハーリド地方で、シリア軍がシリア領からレバノン領内に向けて発砲、シリア領に潜入しようとしていたレバノン人2人が負傷した。

AFP, May 12, 2014、AP, May 12, 2014、ARA News, May 12, 2014、Champress, May 12, 2014、al-Hayat, May 13, 2014、Kull-na Shuraka’, May 12, 2014、al-Mada Press, May 12, 2014、Naharnet, May 12, 2014、NNA, May 12, 2014、Reuters, May 12, 2014、SANA, May 12, 2014、UPI, May 12, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年5月11日)

NNA(5月11日付)は、ベカーア県バアルベック郡アルサール村一帯で、レバノン軍がこの1週間でシリア領から不法入国しようとしたシリア人15人を逮捕したと報じた。

AFP, May 11, 2014、AP, May 11, 2014、ARA News, May 11, 2014、Champress, May 11, 2014、al-Hayat, May 12, 2014、Kull-na Shuraka’, May 11, 2014、al-Mada Press, May 11, 2014、Naharnet, May 11, 2014、NNA, May 11, 2014、Reuters, May 11, 2014、SANA, May 11, 2014、UPI, May 11, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年5月10日)

ナハール・ネット(5月10日付)によると、レバノン軍は北部県アッカール軍で、車に積まれていた約6,660発の銃弾を押収、車の持ち主を逮捕した。

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NNA(5月10日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外のワーディー・フマイイドで、内務治安軍総局が武装したシリア人1人を逮捕した。

AFP, May 10, 2014、AP, May 10, 2014、ARA News, May 10, 2014、Champress, May 10, 2014、al-Hayat, May 11, 2014、Iraqinews.com, May 10, 2014、Kull-na Shuraka’, May 10, 2014、Naharnet, May 10, 2014、NNA, May 10, 2014、Reuters, May 10, 2014、SANA, May 10, 2014、UPI, May 10, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年5月9日)

『アフバール』(5月9日付)は、ヒズブッラーがサウジアラビアに対して、自由国民潮流代表のミシェル・アウン元国軍司令官(国会議員)を大統領候補として支持するとのメッセージを伝えた、と報じた。

ただし、ヒズブッラー、自由国民潮流、アマル運動など3月8日勢力を構成する各党は、大統領候補を正式に擁立していない。

AFP, May 9, 2014、al-Akhbar, May 9, 2014、AP, May 9, 2014、ARA News, May 9, 2014、Champress, May 9, 2014、al-Hayat, May 10, 2014、Iraqinews.com, May 9, 2014、Kull-na Shuraka’, May 9, 2014、Naharnet, May 9, 2014、NNA, May 9, 2014、Reuters, May 9, 2014、SANA, May 9, 2014、UPI, May 9, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年5月7日)

ナビーフ・ビッリー国民議会議長は、大統領選挙(第2回投票)のための臨時会が定足数に達しなかったことを受け、会合を5月15日に延期すると決定した。

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レバノン・カターイブ党最高党首のアミーン・ジュマイイル元大統領と自由国民潮流代表のミシェル・アウン議員(元国軍司令官)が会談し、大統領選挙への対応について協議した。

ナハールネット(5月7日付)によると、両者は、5月25日のミシェル・スライマーン大統領任期終了までに国会で投票を行うことが重要だとの点で意見が一致、「憲政上の真空」発生への懸念を表明した。

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サジュアーン・カッズィー労働大臣(レバノン・カターイブ党)は、アミーン・ジュマイイル元大統領の大統領選挙への立候補に関して、「国民議会での投票のための臨時会が開催される目処が立つまで、ジュマイイル氏が立候補表明を延期した」と述べた。

ナハールネット(5月7日付)が伝えた。

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クウェート紙『アンバー』(5月7日付)は、マロン派のビシャーラ・ラーイー総大司教がミシェル・スライマーン大統領の任期延長を提案したとの『アフバール』(6日付)報道に関して、総大司教がこれを否定している、と報じた。

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NNA(5月7日付)によると、ベカーア県バアルベック軍アイン・ジャウザ村にロケット砲弾が着弾した。

この砲撃に関して、バアルベック・スンナ派自由人旅団が声明を出し、「トゥファイル村郊外へのアサド政権による砲撃への報復」と述べ、犯行を認めた。

AFP, May 7, 2014、al-Anba’, May 7, 2014、AP, May 7, 2014、ARA News, May 7, 2014、Champress, May 7, 2014、al-Hayat, May 8, 2014、Iraqinews.com, May 7, 2014、Kull-na Shuraka’, May 7, 2014、Naharnet, May 7, 2014、NNA, May 7, 2014、Reuters, May 7, 2014、SANA, May 7, 2014、UPI, May 7, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年5月6日)

『アフバール』(5月6日付)は、マロン派のビシャーラ・ラーイー総大司教が先週、ムスタクバル潮流代表のサアド・ハリーリー元首相(サウジに事実上亡命)に、大統領選出が困難な場合、ミシェル・スライマーン大統領(5月25日に任期終了)の任期を1年間延長することを提案したと報じた。

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NNA(5月6日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外のワーディー・フスン地区で、シャームの民のヌスラ戦線がシリア人避難民のキャンプを襲撃し、カーラ村在住のシリア人4人を誘拐した。

AFP, May 6, 2014、al-Akhbar, May 6, 2014、AP, May 6, 2014、ARA News, May 6, 2014、Champress, May 6, 2014、al-Hayat, May 7, 2014、Iraqinews.com, May 6, 2014、Kull-na Shuraka’, May 6, 2014、Naharnet, May 6, 2014、NNA, May 6, 2014、Reuters, May 6, 2014、SANA, May 6, 2014、UPI, May 6, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き(2014年5月4日)

ヨルダンのマフラク県にあるザアタリー避難民キャンプで、第3回シリア人避難民受入国閣僚会合が開かれた。

会合には、ヨルダンのナースィル・ジャウダト外務大臣、イラクのホシェリ・ゼバリ外務大臣、トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣、レバノンのラシード・ディルバース社会問題大臣のほか、エジプトの外務副大臣、アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官が出席した。

『ハヤート』(4月5日付)によると、会合で、ジャウダト外務大臣は、シリア人避難民受け入れによって、ヨルダン経済や雇用機会などへの圧力が増していると窮状を訴えた。

またグレーテス弁務官は、「国際社会の意識を高め、受入国への資金援助、支援などに責任を果たすべきだ」としたうえで、「受入国への支援のためにさらなる動員をせねばならない」と強調した。

一方、ダウトオール外務大臣は「トルコはシリアに対して門戸を開き、人道支援車両の約80輌の(シリアへの)入国を許可した」と実績を強調するとともに、国連に対して、シリア領内の支援を強化するよう訴えた。

ゼバリ外務大臣は、「シリア人が尊厳をもって帰国できるよう可能なことをすることを合意した」としたうえで、シリア国内の避難民への支援の重要性を強調した。

AFP, May 4, 2014、AP, May 4, 2014、ARA News, May 4, 2014、Champress, May 4, 2014、al-Hayat, May 5, 2014、Iraqinews.com, May 4, 2014、Kull-na Shuraka’, May 4, 2014、Naharnet, May 4, 2014、NNA, May 4, 2014、Reuters, May 4, 2014、SANA, May 4, 2014、UPI, May 4, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年5月4日)

ナハールネット(5月4日付)によると、総合情報総局は、ベイルート国際空港から偽造文書を使用して違法に出国しようとしたシリア人49人とパレスチナ人1人を、シリア当局に引き渡した。

50人は、マスナア・ジュダイダト・ヤーブース国境通行所を経由して、シリアに送還された。

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ナハールネット(5月4日付)によると、内務治安軍総局は、シリア領内から密輸されようとしていた医薬品59箱をベカーア県バアルベック郡アルサール村内のアパートで押収した。

このアパートには、シリア人避難民が居住していたという。

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LBCI(5月4日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外のラフア村で、シリア人武装集団が村人を襲撃し、3人が負傷した。

また『ナハール』(5月4日付)によると、ラアス・バアルベック村郊外で、レバノン軍と武装集団が交戦した。

AFP, May 4, 2014、AP, May 4, 2014、ARA News, May 4, 2014、Champress, May 4, 2014、al-Hayat, May 5, 2014、Iraqinews.com, May 4, 2014、Kull-na Shuraka’, May 4, 2014、LBCI, May 4, 2014、al-Nahar, May 4, 2014、Naharnet, May 4, 2014、NNA, May 4, 2014、Reuters, May 4, 2014、SANA, May 4, 2014、UPI, May 4, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年5月2日)

バアルベック・スンナ派自由人旅団は声明を出し、ベカーア県バアルベック市郊外でヒズブッラーの「精鋭部隊」の戦闘員ら3人を拉致したと発表した。

ナハールネット(5月2日付)が伝えた。

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NNA(5月2日付)によると、レバノン軍はベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外の対シリア国境地帯で、レバノン領内に不法入国しようとしたシリア人7人を逮捕した。

AFP, May 2, 2014、AP, May 2, 2014、ARA News, May 2, 2014、Champress, May 2, 2014、al-Hayat, May 3, 2014、Iraqinews.com, May 2, 2014、Kull-na Shuraka’, May 2, 2014、Naharnet, May 2, 2014、NNA, May 2, 2014、Reuters, May 2, 2014、SANA, May 2, 2014、UPI, May 2, 2014などをもとに作成。

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2014年4月30日のシリア情勢:レバノンの動き

『アフバール』(4月30日付)は、マロン派のビシャーラ・ラーイー総大司教が、ズィヤード・バールード元内務地方自治大臣の大統領選挙への立候補を支持している、と報じた。

同報道によると、ラーイー総大司教は、ヴァチカン訪問に先だって、政府首脳にこのことを伝えたという。

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NNA(4月30日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外ラフワ地方で、レバノン軍が武装集団の要撃を受け、軍兵士8人が負傷した。

この要撃に関して、バアルベック・スンナ派自由人旅団が犯行を認めた。

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国民議会で予定されていた第2回大統領選挙投票のための臨時会は、変化改革ブロック、抵抗への忠誠ブロックなど、開発解放ブロックを除く3月8日勢力の議員がボイコットにより延期となった。

AFP, April 30, 2014、al-Akhbar, April 30, 2014、AP, April 30, 2014、ARA News, April 30, 2014、Champress, April 30, 2014、al-Hayat, May 1, 2014、Iraqinews.com, April 30, 2014、Kull-na Shuraka’, April 30, 2014、Naharnet, April 30, 2014、NNA, April 30, 2014、Reuters, April 30, 2014、SANA, April 30, 2014、UPI, April 30, 2014などをもとに作成。

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2014年4月28日のシリア情勢:レバノンの動き

LBCI(4月28日付)によると、ベカーア県バアルベック軍アルサール村のワーディー・シャアブ検問所で、レバノン軍がシリアの反体制活動家のムハンマド・アブドゥルダーイム・アアラジュ氏(アブー・ジャースィム)を逮捕した。

アアラジュ氏はクサイル市(ヒムス県)とカラムーン地方(ダマスカス郊外県)の軍事評議会の幹部を務めてきた人物だという。

AFP, April 28, 2014、AP, April 28, 2014、ARA News, April 28, 2014、Champress, April 28, 2014、al-Hayat, April 29, 2014、Iraqinews.com, April 28, 2014、Kull-na Shuraka’, April 28, 2014、LBCI, April 28, 2014、Naharnet, April 28, 2014、NNA, April 28, 2014、Reuters, April 28, 2014、SANA, April 28, 2014、UPI, April 28, 2014などをもとに作成。

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2014年4月27日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(4月27日付)によると、ベカーア県バアルベック軍アルサール村郊外のワーディー・アジュラム地区をシリア軍が空爆した。

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ジャミール・サイイド総合情報総局元局長の事務所は声明を出し、サイイド元局長がシリアを訪問し、アサド大統領と会談、「レバノン国境に近いシリア領内での「テロリストの浄化」について意見を交換したと発表した。

AFP, April 27, 2014、AP, April 27, 2014、ARA News, April 27, 2014、Champress, April 27, 2014、al-Hayat, April 28, 2014、Iraqinews.com, April 27, 2014、Kull-na Shuraka’, April 27, 2014、Naharnet, April 27, 2014、NNA, April 27, 2014、Reuters, April 27, 2014、SANA, April 27, 2014、UPI, April 27, 2014などをもとに作成。

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2014年4月26日のシリア情勢:レバノンの動き

レバノン軍団の広報局は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長がサミール・ジャアジャア代表と電話会談を行い、「シリア国民はジャアジャア代表が大統領職に就くことを支持し、同氏がバアブダー宮殿(大統領宮殿)に至ることを喜ぶだろう」と表明したと発表した。

同声明によると、ジャアジャア代表はこれを受けて「民主的で近代的な文民国家を求めるシリア国民の闘争を支持する」と答えたという。

AFP, April 26, 2014、AP, April 26, 2014、ARA News, April 26, 2014、Champress, April 26, 2014、al-Hayat, April 27, 2014、Iraqinews.com, April 26, 2014、Kull-na Shuraka’, April 26, 2014、Naharnet, April 26, 2014、NNA, April 26, 2014、Reuters, April 26, 2014、SANA, April 26, 2014、UPI, April 26, 2014などをもとに作成。

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2014年4月24日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(4月24日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外のワーディ・フマイイド検問所で、偽造IDをもって不法入国しようとしたシリア人10人をレバノン軍当局が逮捕した。

AFP, April 24, 2014、AP, April 24, 2014、ARA News, April 24, 2014、Champress, April 24, 2014、al-Hayat, April 25, 2014、Iraqinews.com, April 24, 2014、Kull-na Shuraka’, April 24, 2014、Naharnet, April 24, 2014、NNA, April 24, 2014、Reuters, April 24, 2014、SANA, April 24, 2014、UPI, April 24, 2014などをもとに作成。

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2014年4月23日のシリア情勢:レバノンの動き

レバノン国民議会のナビーフ・ビッリー議長は、大統領選出のための臨時会を招集し、第1回の投票(無記名投票)を行ったが、いずれの立候補者も当選に必要な3分の2以上の信任票を獲得できないまま閉会した(憲法第49条(1990年9月21日改正)は「大統領は国民議会による秘密投票により、第1回投票で3分の2以上の多数で選出される。その後の投票では過半数によって選出される」と規定)。

Naharnet, April 23, 2014
Naharnet, April 23, 2014

投票結果は以下の通り:

サミール・ジャアジャア(レバノン軍団代表):3月14日勢力支持:48票

ヘンリー・フルウ(民主会合ブロック):民主会合ブロック支持:16票

アミーン・ジュンマイイル(レバノン・カターイブ党党首):1票

白票:52票

欠席:4(サアド・ハリーリー、ウカーブ・サクル、エリー・アウン、ハーリド・ダーヒル)

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レバノン・カターイブ党党首のアミーン・ジュマイイル元大統領は、LBCI(4月23日付)に対して、自身に1票が投じられたことに関して、「党の議員5人はサミール・ジャアジャア氏に投票した」と述べた。

しかし、サジュアーン・カッズィー労働大臣(レバノン・カターイブ党)はその後、レバノンの声ラジオ(4月23日付)で、国民議会での第2回大統領選挙の投票において、レバノン・カターイブ党党首のアミーン・ジュマイイル元大統領を候補者として擁立するだろう、と述べた。

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NNA(4月23日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外に、シリア軍が空爆、またロケット弾が着弾した。

AFP, April 23, 2014、AP, April 23, 2014、ARA News, April 23, 2014、Champress, April 23, 2014、al-Hayat, April 24, 2014、Iraqinews.com, April 23, 2014、Kull-na Shuraka’, April 23, 2014、LBCI, April 23, 2014、Naharnet, April 23, 2014、NNA, April 23, 2014、Reuters, April 23, 2014、SANA, April 23, 2014、UPI, April 23, 2014、Voice of Lebanon, April 23, 2014などをもとに作成。

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2014年4月22日のシリア情勢:レバノンの動き

進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首は記者会見を開き、2011年1月に分裂した国民議会内会派の民主会合ブロックと自身が率いる国民闘争戦線を再統一し、「民主会合ブロックを再生」するとともに、同ブロックのヘンリー・フルウ議員を大統領候補として擁立、支持すると発表した。

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ナハールネット(4月22日付)によると、ナジーブ・ミーカーティー前首相が、自身が所属する国民議会内の会派である団結ブロックの議員が、大統領選挙においてヘンリー・フルウ議員を支持することを決定したと発表した。

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3月14日勢力は会合を開き、レバノン軍団代表のサミール・ジャアジャア代表を次期大統領候補として支持することで合意した。

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ミシェル・アフラク議員が率いる国民議会内会派の変化改革ブロックは定例の週間会合を開き、大統領選挙について協議した。

会合の後、エミール・ラフマ議員は声明を出し、同ブロック議員が大統領選挙の投票で白票を投じることを明らかにした。

AFP, April 22, 2014、AP, April 22, 2014、ARA News, April 22, 2014、Champress, April 22, 2014、al-Hayat, April 22, 2014、Iraqinews.com, April 22, 2014、Kull-na Shuraka’, April 22, 2014、Naharnet, April 22, 2014、NNA, April 22, 2014、Reuters, April 22, 2014、SANA, April 22, 2014、UPI, April 22, 2014などをもとに作成。

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2014年4月21日のシリア情勢:レバノンの動き

3月14日勢力のムスタクバル潮流とレバノン軍団の代表が会談し、大統領選挙への対応について協議した。

ムスタクバル潮流からはアフマド・ファトファト国民議会議員ら、レバノン軍団からはジョルジュ・アドワーン議員、ストリーダー・ジャアジャア議員らが会談に参加した。

会談後、ファトファト議員は「我々は、サミール・ジャアジャア氏の大統領選挙出馬を前面支援する」と発表、同氏が発表した施政方針案が「レバノン国民のニーズ、国家主権強化、威厳回復という国民の希求に応えている」と評価した。

ナハールネット(4月21日付)が伝えた。

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またレバノン・カターイブ党も大統領選挙でレバノン軍団のサミール・ジャアジャア代表を支持することを決定した。

AFP, April 21, 2014、AP, April 21, 2014、ARA News, April 21, 2014、Champress, April 21, 2014、al-Hayat, April 22, 2014、Iraqinews.com, April 21, 2014、Kull-na Shuraka’, April 21, 2014、Naharnet, April 21, 2014、NNA, April 21, 2014、Reuters, April 21, 2014、SANA, April 21, 2014、UPI, April 21, 2014などをもとに作成。

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2014年4月20日のシリア情勢:レバノンの動き

ヒズブッラーのナビール・カーウーク執行会議議長は、レバノン大統領選挙に関して「我々は、イスラエルに恐れられ、イスラエルがバアブダー宮殿(大統領宮殿)で見たくないと考えるような強い大統領を確実に選出したい」としたうえで、「レジスタンスとシリアに反対する大統領を選出しようと賭けている者」に対し「こうした賭けを止めるよう」呼びかけた。

ナハールネット(4月20日付)が伝えた。

AFP, April 20, 2014、AP, April 20, 2014、ARA News, April 20, 2014、Champress, April 20, 2014、al-Hayat, April 21, 2014、Iraqinews.com, April 20, 2014、Kull-na Shuraka’, April 20, 2014、Naharnet, April 20, 2014、NNA, April 20, 2014、Reuters, April 20, 2014、SANA, April 20, 2014、UPI, April 20, 2014などをもとに作成。

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2014年4月19日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(4月19日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外ビント・ライラ村近郊の草原で、軍情報局が「シリアの過激分子複数名」を逮捕した。

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ナハールネット(4月19日付)によると、イスラエル軍はナバティーヤ県マルジャアユーン郡のヒヤーム村南部のレバノン人農夫4人に向かって発砲した。

AFP, April 19, 2014、AP, April 19, 2014、ARA News, April 19, 2014、Champress, April 19, 2014、al-Hayat, April 20, 2014、Iraqinews.com, April 19, 2014、Kull-na Shuraka’, April 19, 2014、Naharnet, April 19, 2014、NNA, April 19, 2014、Reuters, April 19, 2014、SANA, April 19, 2014、UPI, April 19, 2014などをもとに作成。

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2014年4月17日のシリア情勢:レバノンの動き

イスラエル軍は声明を出し、シャブアー農場(ナバティーヤ県ハースバイヤー郡)近くのバスタラ地区で、レバノン人羊飼い2人、女性2人、子供1人の合わせて5人を「拘束」(拉致)したと発表した。

「拘束」は、軍部隊によってブルーラインに設置された鉄条網を越境して行われた。

このうち女性2人はまもなく釈放されたという。

またイスラエル軍は晩に声明を出し、身柄拘束していた羊飼い2人を釈放したと発表した。

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レバノン軍は声明を出し、アブドゥッラー・アッザーム旅団メンバーでパレスチナ人のカーイド・カーイド容疑者をベカーア県バアルベック郡アルサール村で逮捕したと発表した。

AFP, April 17, 2014、AP, April 17, 2014、ARA News, April 17, 2014、Champress, April 17, 2014、al-Hayat, April 18, 2014、Iraqinews.com, April 17, 2014、Kull-na Shuraka’, April 17, 2014、Naharnet, April 17, 2014、April 18, 2014、NNA, April 17, 2014、Reuters, April 17, 2014、SANA, April 17, 2014、UPI, April 17, 2014などをもとに作成。

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