各地で軍と反体制武装勢力間の戦闘が続くなか、ズウビー情報大臣が前日からイスタンブールなどで始まったトルコ警察治安部隊と反政府デモとの衝突を非難(2013年6月1日)

シリア政府の動き

マフムード・ズウビー情報大臣は5月31日に始まったイスタンブールなどでの反政府デモと警察治安部隊の衝突に関して、「トルコ国民はこうした(レジェップ・タイイップ・エルドアン内閣の)蛮行に値せず、エルドアンが国民を攻撃することは正当性がない。我々はトルコ国民が安定と平静を回復することを望んでいる」としたうえで、「我々は、エルドアンがシリアに対して行ったのと同じようにトルコ国民に対処することがないよう呼びかける」と述べた。

またズウビー情報大臣は、「エルドアンはテロ的方法によって国を指導し、トルコ国民の文民性や彼らの実績を破壊しようとしている…。もし非暴力的な手段に訴えられないのであれば、退任すべきだ」と非難した。

国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市北部で軍と反体制武装集団が交戦、軍が、ダブア航空基地、ジュワーディーヤ市へと増援部隊を進軍させた。

これに対して、反体制武装集団はラスタン市一帯で軍の拠点を攻撃した。

『ハヤート』(6月2日付)によると、攻撃は、リジャールッラー大隊、ファイラク大隊、ハムザ大隊からなるタウヒード戦線が行ったという。

またヒムス市カラービース地区、タルビーサ市、カフルナーン市、タスニーン市などで軍が反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月1日付)によると、クサイル市、ア=ラスタン市、および両市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またクサイル市郊外では、反体制武装集団が民家を襲撃し、一家4人を殺害した。

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ハマー県では、『ハヤート』(6月2日付)によると、軍がトゥライスィーヤ市、ジュナイナ村で反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン山地一帯、ザバダーニー市郊外、リーマー農場、ハラスター市、ムライハ市郊外、ラフビーヤ市などで、軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃・空爆を行った。

またダーヒヤ・アサド市に迫撃砲弾3発が着弾した。

一方、SANA(6月1日付)によると、ハラスター地方内のダマスカス・ヒムス街道沿いの一帯で、軍が反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復した。

またムライハ市、シャイフーニーヤ村、ザバダーニー市、ワーディー・バラダー地方、ハーン・シャイフ・キャンプで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャーム自由人旅団、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヌアイマ村、タファス市で、軍と反体制武装集団が交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ラーシディーン地区、ハムダーニーヤ地区、アナダーン市、マンスーラ村、ハーン・アサル村で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(6月1日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、ハーン・アサル村、アレッポ市ラーシディーン地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアアザーズ市では、反体制武装集団どうしが略奪品の配分をめぐって衝突し、複数の戦闘員が死傷した。

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ダマスカス県では、SANA(6月1日付)によると、バルザ区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またドゥワイラア地区の住宅街に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾3発が着弾し、4人の市民が負傷した。

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イドリブ県では、SANA(6月1日付)によると、ジスル・シュグール市郊外、マアッラト・ヌウマーン市郊外の各所で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(6月1日付)によると、ダイル・ザウル市ウルフィー地区、ジュバイラ地区、工業地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、SANA(6月1日付)によると、ラッカ市でファールーク大隊とシャームの民のヌスラ戦線が略奪品の分配をめぐって衝突し、双方に複数の死傷者が出た。

反体制勢力の動き

ヨルダンのジハード主義潮流の司令官は匿名を条件にUPI(6月1日付)の取材に応じ、そのなかでシャームの民のヌスラ戦線がヨルダンからの戦闘員派遣を行わない旨、定めたことを明らかにした。

同司令官よると、この決定は、ダルアー県などで活動していたヨルダン人サラフィー主義者多数がヨルダンに帰国したことに合わせて発せられたという。

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『ハヤート』(6月2日付)によると、サラフィー主義者の自治組織シャリーア委員会は、アレッポ市内のマシュハド地区で反体制武装集団の司令官を殺害したとして、アレッポ市で、ムハンマド軍旅団司令官と副官の2人を処刑した。

この司令官らは、シャリーア委員会に自ら投降したのだという。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、マナール・チャンネルでのアサド大統領のインタビューに関して、「ヒズブッラーと(アサド大統領)を結びつけるメンバー、組織面での関係、イランの民族主義的・宗派主義的な計画における役割を暴露した」としたうえで、アサド政権がジュネーブ2会議をさらなる殺戮と組織的テロのための時間稼ぎに利用していると非難、その退陣を改めて求めた。

レバノンの動き

NNA(6月1日付)によると、ベカーア県バアルベック郡のシャアラー地方にシリア領から発射された迫撃砲弾4発が着弾した。

またブリタール村、ナースィリーヤ村、ナビー・シート村郊外にもシリア領から発射された迫撃砲弾12発が着弾した。

同報道によると、この越境砲撃に関連して、レバノン当局はシリア人4人を身柄拘束したという。

諸外国の動き

国連の潘基文事務総長は、ヒムス県クサイル市での軍と反体制武装集団の戦闘に関して、すべての当時者に対して、「民間人の中立化」を求め、一般市民を市外に退去させるよう求めた。

マーティン・ニスルキー報道官が声明を通じて発表した。

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ロイター通信(6月1日付)によると、キプロス当局は、ラーミー・マフルーフ氏が持っていたキプロス国籍を剥奪した。

マフルーフは2011年1月に、妻および3人の子供とともにキプロス国籍取得を取得していた。

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『オブザーバー』誌(6月1日付)は、対シリア政策に関する英国でのオピニウムの世論調査の結果を報じた。

それによると、シリアの反体制勢力への武器供与を支持した英国人は24%だけだった。

http://www.guardian.co.uk/world/2013/jun/01/syria-hague-arms-intervention-military?guni=Keyword:news-grid main-1 Main trailblock:Editable trailblock – news:Position2

AFP, June 1, 2013、al-Hayat, June 2, 2013、Kull-na Shuraka’, June 1, 2013、Kurdonline, June 1, 2013、Naharnet,
June 1, 2013、NNA, June 1, 2013、The Observer, June 1, 2013、Reuters, June 1, 2013、SANA, June 1, 2013、UPI, June 1, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス県クサイル市の掌握をかけて軍・ヒズブッラーと反体制武装集団が激しい交戦を繰り広げるなか、ロシア国営の軍用機メーカーがアサド政権に戦闘機10機以上を輸出することを発表(2013年5月31日)

国内の暴力

ヒムス県では、『ハヤート』(6月1日付)などによると、アレッポ県で反体制活動を行っているタウヒード旅団などからなる武装集団の戦闘員数百人がクサイル市に増援部隊として入った。

同報道によると、反体制武装集団は、ヒズブッラーの支援を受ける軍の攻勢により、クサイル市の3分の2以上を失ったが、市内中心部を依然として掌握しているという。

一方、SANA(5月31日付)によると、レバノン領からクサイル市郊外のスィルハーニーヤ村に潜入しようとした反対武装集団を軍が撃退した。

またクサイル市内南西部で軍は反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらに東ブワイダ市、フーシュ村、ダール・カビーラ村、タッルダハブ市で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、スーラーン市、ハンタ村、ダフシュ村などが軍の砲撃を受けた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ルバイア地方の村々が、軍の砲撃を受けた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ国境に面するザーウィヤ山に軍の装甲車、戦車が進入し、戦闘機・ヘリコプターが空爆を行った。

一方、SANA(5月31日付)によると、ハマーマ村、シュグル村、マアッラトミスリーン市・イドリブ街道、イドリブ・サルミーン街道、マアッラト・ヌウマーン市、アブー・ズフール航空基地周辺などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市のマハッタ地区、ヌアイマ村、ムハッジャ村、サイダー町などで軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を加えた。

またヨルダンのジハード主義潮流の指導者の一人ムハンマド・シャラビー(アブー・サイヤーフ)は、UPI(5月31日付)に対して、ダルアー市での軍との戦闘でヨルダン人ムジャーヒドゥーン4人が死亡したと発表した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ワーディー・バラダー地方のアイン・サーヒブ市郊外で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月31日付)によると、サカー市、タッル・サカー市、ダブラ市、マンスーラ村で、軍が反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復した。

またバイト・サフム市では、ダマスカス国際空港街道沿いの幅1.5キロの一帯を軍が完全制圧した。

このほか、バイト・サフム市、ムライハ市、ハラスター市、リーマー農場、ランクーシュ市で、軍が反体制武装集団を追撃し、イスラーム軍、アッラーの獅子大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区などを軍が砲撃した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市工業地区、シャイフ・ヤースィーン地区、ハウィーカ地区、ムーハサン市で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月31日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、ハウィーカ地区、シャイフ・ヤースィーン地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ中央刑務所周辺、バヤーヌーン町、マンナグ航空基地周辺、アレッポ市アレッポ城周辺で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月31日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺が、マンナグ航空基地周辺、シャイフ・ナッジャール市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

その他の国内の動き

アサド政権寄りのレバノン日刊紙『ディヤール』(5月31日付)は、ラーミー・マフルーフの資産が100億ドルから110億に増大したとの米『フォーブス』誌の報道を「信憑性が高い」としたうえで、過去数年間の営利活動だけでいかにしてこれだけの資産を得たのかと自問する記事を掲載した。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立は、声明を出し、イスタンブールでの総合委員回会合で、新規メンバー51人の参加を認め、代表メンバーを114人に拡大させたと発表した。

51人の新規メンバーの内訳は以下の通り:

革命運動体メンバー14人
自由シリア軍メンバー15人
シリア国民評議会2人
民主リスト(シリア民主主義者連合)17人
地元評議会1人
無所属2人

レバノンの動き

進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首はCNN(5月31日付)に対して、「レバノンでスンナ派とシーア派は共存せねばならず、ヒズブッラーとの対決は何らの結果をもたらさないだろう…。同党と対峙することは、イラクとシリアで始まっている宗派主義の罠にレバノンを陥れることになる」と警鐘を鳴らし、「我々はこの問題(ヒズブッラー)への対処において忍耐強く、そして冷静にならねばならない」と述べた。

一方、シリア情勢について「世界と米国は、バッシャール・アサドの退任など、多くの約束をしておきながら、シリア国民を放置しようとしている」と非難、「西側はシャームの民のヌスラ戦線を悪魔だというが、それは違う。アサドが悪魔なのだ」と述べた。

諸外国の動き

インテルファクス通信(5月31日付)などによると、ロシア国営の軍用機メーカー、ミグ社のセルゲイ・コロトコフ社長は、アサド政権にミグ29戦闘機を10機以上輸出することを明らかにした。

コロトコフ社長は「シリアの使節団とモスクワで契約の詳細を詰めている。(ミグ29は)供与されるだろう」と述べた。

これに関して『コメルサント』(5月31日付)は、シリアへの戦闘機輸出契約が2007年に結ばれたが、供与は先送りにされてきたと報じた。

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ジョン・ケリー米国務長官は、シリア革命反体制勢力国民連立がジュネーブ2会議への参加を拒否する姿勢を示したことに関して、「反体制勢力は出席すると確信している」と述べた。

ケリー国務長官はまた、ロシアがシリアにS-300防空システムの供与を準備している問題に関して、「(ジュネーブ2会議の)準備を進めている時に供与するのは会議実現に資さない」と批判した。

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『ワールド・トリビューン』(5月31日付)は、70%のシリア国民が現体制とアサド大統領を支持している、とする報告書をNATOがまとめたと報じた。

同報告書は、西側諸国が支援する活動家や組織によって集められたデータをもとに作成され、それによると、残り30%のうち、反体制勢力を支持するのは10%に過ぎないという。

http://www.worldtribune.com/2013/05/31/nato-data-assad-winning-the-war-for-syrians-hearts-and-minds/

AFP, May 31, 2013、CNN, May 31, 2013、al-Diyar, May 31, 2013、al-Hayat, June 1, 2013、Kull-na Shuraka’, May 31, 2013、Kurdonline, May 31, 2013、Naharnet,
May 31, 2013、Reuters, May 31, 2013、SANA, May 31, 2013、UPI, May 31, 2013、The World Tribune, June 3, 2013などをもとに作成。

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各反体制勢力がヒズブッラーによるシリア当局への協力に関する懸念を表明するなか、国連人権理事会がアサド政権およびヒズブッラーなどの戦闘員による人権侵害を非難する声明を採択(2013年5月29日)

国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団が「ヒズブッラーと共和国護衛隊の特殊部隊からなる増援部隊が、クサイル市に派遣され…、広範な作戦を準備している」と発表した。

またクサイル市北部、西部を中心に軍が激しい空爆を行った。

同監視団によると、クサイル市の戦闘で、反体制武装集団側について戦っていたレバノン人戦闘員6人が死亡した。

このほか、ヒムス市アクラマ地区に対して軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(5月29日付)によると、軍がクサイル市郊外のダブア航空基地、ドゥワイル村、ムハージリーン村で反体制武装集団を殲滅し、制圧、治安を回復した。

またカフルラーハー市、タッルドゥー市、アルジューン市、東ブワイダ市、タドムル市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア革命総合委員会によると、ジャウバル区、カーブーン区に軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(5月29日付)によると、バルザ区、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア革命総合委員会によると、バイト・サフム市、バービッラー市、シャブアー町、ハラスター市、カーラ市などに対して軍が砲撃を加え、反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(5月29日付)によると、軍が、スィーディー・ミクダード地方、バイト・スィヒム地方で反体制武装集団を殲滅、両地域の約60平方キロにわたる一帯を完全制圧し、治安を回復した。

この掃討作戦で、軍はシャバーブ・フダー大隊の戦闘員多数を殲滅した。

またハラスター市、リーマー市、ラアス・アイン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イズラア市、ヌアイマ村、シャジャラ町、タファス市、タッル・シハーブ町、ムザイリーブ町などに軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(5月29日付)によると、タスィール町、フラーク市、ブスラー・シャーム市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市に軍が砲撃を加えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市カルム・ジャバル地区、バニー・ザイド地区、マーイル町などに、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(5月29日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、マンナグ航空基地周辺、ジュバイラ村、アルカミーヤ村、アレッポ市サーリヒーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(5月29日付)によると、リヤーナ村、リーハーニーヤ村で、軍が反体制武装集団の拠点を攻撃、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(5月29日付)によると、ナイラブ村、ハマーマ市、タイイバート村、カニーヤ村、ズアイニーヤ市、ミシュミシャーン市、ガッサーニーヤ村、シャンナーン市、マジュダリヤー村、カフルラーター市、クマイナース村、サルジャ村、ビンニシュ市、マアッラトミスリーン市、サラーキブ市、ジダール・ブカフルーン市、ダイル・ラガブ市、アブー・ズフール航空基地周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(5月29日付)によると、ハサカ県ナースィラ地区で、は体制武装集団が爆弾を仕掛けた車が爆発し、市民2人が負傷した。

シリア政府の動き(その他の国内の動き)

Dam Post(5月29日付)は、シリア政府に近い消息筋の話として、シリア政府がロシアとの間で、クサイル市制圧と治安回復が完了するまで、ジュネーブ2会議の開催を引き延ばすとの確約を確認し合ったと報じた。

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ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は、マヤーディーン・チャンネル(5月29日付)に対して、シリア革命反体制勢力国民連立が「シリアに対して陰謀を企てる諸外国の道具だが、彼らだけが反体制勢力ではない。独自の決定を下すことができる愛国的な反体制勢力がシリアにはいる」と述べ、ジュネーブ2会議に「善意」をもって「前提条件なしに」参加することを改めて確認した。

またアサド大統領の進退に関して、「シリア国民以外に大統領の進退に触れる権限がある者はいない。誰がシリアを統治するかに、アメリカなどは関係ない。我々がそれを許してしまえば、世界の国々は、自らの国の元首の正統性を疑われることになろう」と述べた。

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AFP(5月29日付)は、シリアの石油生産量が20,000バレル/日に低下したと報じた。

2011年3月の380,000バレル/日から95ポイントの低下。

またガス生産量も、3,000万平方リットルから1,500万平方リットルに減少している。

反体制勢力の動き

民主的変革諸勢力国民調整委員会はフェイスブック(5月29日付)を通じて、「民間人を狙った暴力のエスカレートと、シリアでの戦闘への地域の組織・勢力の直接の関与」がジュネーブ2会議の開催を阻害しかねないと批判した。

この声明に関して、クッルナー・シュラカー(5月29日付)は、クサイル市住民の話として、民主的変革諸勢力国民調整委員会が声明のなかで、クサイル市での戦闘にヒズブッラーが参加していることを明記に躊躇したと報じた。

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シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、ヒムス県クサイル市での戦闘に関して、「クサイル市が政府の手に落ちれば、反体制勢力にとって大打撃になる。なぜなら、彼らが武器供与に利用してきたレバノン国境が閉ざされるからだ」と述べた。

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Kull-na Shuraka', May 29, 2013
Kull-na Shuraka’, May 29, 2013

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ジュネーブ2会議への参加に関して、イランの部隊とヒズブッラー戦闘員の攻撃の停止と撤退を国際社会が断行させる必要があるとの姿勢を明示した。

ハーリド・サーリフ広報局長が読み上げたこの声明において、連立はまた、アサド政権による暴力停止、革命勢力によるシリア国民の防衛も、ジュネーブ2会議への参加の条件として示した。

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自由シリア軍合同司令部中央広報局は声明を出し、クサイル市およびその周辺の戦況に関して、過去48時間、ヒズブッラーの戦闘員40人以上を殺害、70人以上を負傷させたと発表した。

またクサイル市での反体制武装集団への支持表明が書かれたプラカードを子供に掲げさせ、その写真を公開した。

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シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン元事務局長は、イスタンブールでの会合でのシリア革命反体制勢力国民連立の新規メンバー加入問題をめぐる決定に関して、「連立に対する恥辱であり、革命に対する犯罪である」と厳しく非難した。

クッルナー・シュラカー(5月29日付)が報じた。

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『シラーウ』(5月29日付)は、アラブ外交筋の話として、ジュネーブ2会議に出席するは反体制勢力の代表団は20人から構成される見込みだと報じた。

20人の内訳は、シリア革命反体制勢力国民連立の代表が7人、民主的変革諸勢力国民調整委員会の代表が5人、それ以外の組織の代表が8人になるという。

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クッルナー・シュラカー(5月29日付)は、バラダーの鷹大隊を名のる反体制武装集団司令官の話として、ヒズブッラーの支援物資(燃料)を積んだ車列をザバダーニー市で攻撃、破壊したと報じた。

レバノンの動き

ミシェル・スライマーン大統領はムスタクバル・チャンネル(5月29日付)のインタビューで、「ヒズブッラーは、シリアでなく、レバノンのレジスタンスだ。すべてのレバノン人に支援されており、閣議声明でも支持されている。ナスルッラー書記長にはこのことを遵守して欲しい…。軍、国民、レジスタンスのバランスを維持するため、ヒズブッラーはシリアの戦争に関与しないべきだ。レジスタンスは国家の保護下に戻るべきだ」と述べた。

諸外国の動き

イランの首都テヘランで、欧米諸国、サウジアラビア、カタール、トルコが主導する「シリアの友連絡グループ」に対抗するかたちで、「シリアの友大会」が開催され、包括的国民対話をシリアの危機解決の唯一の方法であることを確認、またあらゆる外国の干渉の拒否、ジュネーブ2会議開催に向けた国際社会の努力への指示を確認する声明を発表した。

SANA, May 29, 2013
SANA, May 29, 2013

声明ではまた、シリア領に対する攻撃と国民に対する殺戮行為を拒否するとともに、対シリア経済制裁の解除、避難民の帰還の必要が強調された。

大会には、アラブ・イスラーム地域、アフリカ、ラテンアメリカ、欧州各国の閣僚・高官ら44人の代表が出席した。

主な参加国は、ロシア、中国、イラク、アルジェリア、そして開催国のイラン。

なお大会後の記者会見で、イランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣は、ジョン・マケイン米上院議員のシリアへの密入国に関して「不法行為」と厳しく批判した。

SANA(5月29日付)が報じた。

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国連人権理事会は、アサド政権とヒズブッラーなどの戦闘員による人権侵害を非難する声明を採択した。

声明は、カタール、トルコ、米国などが提案、47カ国中36カ国が賛成票を投じた。反対票を投じたのはヴェネズエラ1国のみだったが、8カ国が棄権した。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、アサド政権による人権侵害を一方的に批判する国連人権理事会での決議採択に関して、「一方的な決議で、嫌悪感を生じる」としたうえで、「この有害なイニシアチブを米国代表は強引に推し進めている」と厳しく非難した。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、下院外交委員会で、「紛争に参加しているヒズブッラーの戦闘員に関して、その数は3,000から10,000人に及ぶとされるが、我々の推計によると3,000から4,000人だ」と証言した。

またファビウス外務大臣は「重武装し、死ぬ準備ができた戦闘員が数千人もいれば、事態は大きく異なる…。アサド政権側に増援があり、変化が生じている…。イラン、ヒズブッラーが全面関与し、ロシアが武器供与を続けている」と付言した。

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米国務省のジェン・プサキ報道官は、ヒズブッラーの戦闘員のシリアでの戦闘参加に関して「これは受け入れられない、非常に危険な事態の激化を招く。我々はヒズブッラーに戦闘員をシリアからただちに撤退させるよう要求する」と述べた。

AFP, May 29, 2013、Dam Post, May 29, 2013、al-Hayat, May 30, 2013、Kull-na Shuraka’, May 29, 2013、Kurdonline, May 29, 2013、al-Mayadeen,
May 29, 2013、Naharnet, May 29, 2013、Reuters, May 29, 2013、SANA, May 29,
2013、al-Shiraʻ, May 29, 2013、UPI, May 29, 2013などをもとに作成。

写真はKull-na Shuraka’, May 29, 2013、SANA, May 29, 2013。

(C)青山弘之 All rights reserved.

自由シリア軍参謀委員会がヒズブッラーに「24時間の猶予」のもとにシリア領内からの撤退を求めるなか、シリア国民評議会のスィーダー前議長はシリア革命反体制勢力国民連立の混乱の責任が諸外国にあると非難(2013年5月28日)

国内の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区で軍と反体制武装集団が交戦、またアッバースィーヤ地区のバス・ターミナルに何者かが撃った迫撃砲弾2発が着弾した。

一方、SANA(5月28日付)によると、ジャウバル区、バルザ区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、アッバースィーイーン地区のバス・ターミナルで、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾2発が着弾し、市民4人が負傷した。

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ヒムス県では、SANA(5月28日付)によると、ヒムス県ヒムス市で、ヤーラー・アッバースさん(イフバーリーヤ・チャンネル特派員)の葬儀が行われ、遺族や市民が多数参列した。

SANA, May 28, 2013
SANA, May 28, 2013

葬儀には、ヒムス県のアフマド・ムニール・ムハンマド県知事、タルトゥース県のニザール・イスマーイール・ムーサー県知事、バアス党タルトゥース支部書記長、同ハマー支部書記長ら要人も参列した。

また、SANA(5月28日付)によると、ナースィリーヤ村・カルヤタイン市間の街道、フサイニーヤ町、ラスタン市、タルビーサ市、バイト・ハッジュー市、東ブワイダ市、ダブア市、アルジューン市、キースィーン市、クサイル市、タイバ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ヒムス市ナズハ地区、アクラマ地区で、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民3人が死亡、複数が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、クサイル市に近いダブア航空基地が軍の砲撃を受けた。

また反体制武装集団は、シンシャール村近くの軍を襲撃、またハサウィーヤ市、ドゥワイル市で軍と反体制武装集団が交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、トゥライスィーヤ市を軍が空爆した。

一方、SANA(5月28日付)によると、カフルヌブーダ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、バサーミス村、バザーブール村、アイン・ハムラー村、アウラム・ジャウズ市が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(5月28日付)によると、アイン・カサブ町、スィンドヤーナ市、アリーハー市、バザーブール村、アルバイーン山、アブー・ズフール航空基地北部、マアッラトミスリーン市、サラーキブ市、タフタナーズ市、ナイラブ村、サルミーン市、シャビーバ軍事基地周辺、ダイル・サンバル村、マアッラト・ヌウマーン市、ブワイティー市、イシュタブリク村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ヌッブル市、ザフラー町で軍と反体制武装集団が交戦した。

またアレッポ中央刑務所を軍が空爆し、収監者15人が死亡したという。

一方、SANA(5月28日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、ヒーラーン村、アナダーン市、アレッポ市のハイダリーヤ地区、ブアイディーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、タブカ航空基地周辺で軍と反体制武装集団が交戦し、シャッダーディー市が軍の砲撃を受けた。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月28日付)によると、アッブ農場、ドゥーマー市、ハラスター市、バイト・サフム市、スーク・ガナム農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャバーブ・フダー旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ハジャル・アスワド市が軍の砲撃を受けたという。

一方、クッルナー・シュラカー(5月28日付)は、イラクのムクタダー・サドル潮流のマフディー軍に属する「死の師団」司令官で「アブー・ダルア」を名のるイラク人戦闘員がサイイダ・ザイナブ町で自由シリア軍によって殺害されたと報じた。

シリア政府の動き

シリアの外務在外居住者省は声明を出し、EU外相理事会での対シリア武器禁輸緩和措置解除決定を、武装テロ手段への武器輸出を認める行為で、シリアの危機の政治的解決をめざすシリア国民の意思と国際社会の努力に反すると批判した。

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『ワタン・アラビー』(5月28日付)は、ドイツの複数の諜報筋の話として、ドイツ連邦情報局(BND)のゲルハルト・シンドラー長官が5月初めにダマスカスを秘密裏に訪問し、アリー・マムルーク国民安全保障会議議長らシリアのムハーバラートの高官と会談した、と報じた。

同報道によると、会談では、シャームの民のヌスラ戦線などサラフィー主義戦闘員などにかかわる治安・安全保障面での協力態勢が協議されたという。

反体制勢力の動き

自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長は、アラビーヤ・チャンネル(5月28日付)を通じて声明を発表、ヒズブッラーにシリア領内からの撤退を求め、撤退まで24時間の猶予を与えると発表した。

イドリース参謀長は、レバノン大統領、アラブ連盟事務局長、事務総長に、24時間以内に自らの責任を果たすよう要求、シリアでのヒズブッラーの攻撃が停止しなければ、戦闘員を抑えることができない、と述べた。

またイドリース参謀長は、ヒムス県クサイル市の80%が、ヒズブッラーに支援されたシリア軍によって制圧されたとの情報を否定、またヒズブッラー以外に、イラン人、イラク人の戦闘員がアサド政権側に立って戦闘を行っていると主張した。

http://www.youtube.com/watch?v=UQ2sQ6UU7jU&feature=player_embedded

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イスタンブールで総合委員会会合を続けるシリア革命反体制勢力国民連立は、新規メンバー拡大をめぐる内部分裂にもかかわらず、会合を続け、政治委員会メンバー、事務議長、議長の選挙の準備を開始した。

『ハヤート』(5月29日付)が報じた。

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シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー前議長は、クッルナー・シュラカー(5月28日付)に対して、「この4日間における外国の圧力は逆効果だった」と述べ、シリア革命反体制勢力国民連立の新規メンバー参加をめぐる混乱の責任が諸外国にあると非難した。

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革命指導最高評議会のダーウド・スライマーン副議長(シリア国民評議会メンバー)はクッルナー・シュラカー(5月28日付)に対して、シリア革命反体制勢力国民連立のイスタンブールでの総合委員会会合での新規メンバー参加問題への対応に関して、「会合出席者の大多数外国の大使の圧力のもとにあり…、独自の決定を下すことができない」と述べ、批判した。

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シリア革命総合委員会、地元調整諸委員会、シリア革命調整連合、革命指導最高評議会は共同声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立による参加メンバー拡大の試みに関して、「革命に影響力のあるアクターが出席していない」と批判、「革命の癌と化している政治主体にいかなる正統性をも付与することを拒否」するとの姿勢を示した。

レバノンの動き

レバノン軍は声明を出し、ベカーア県バアルベック郡アルサール地方のワーディー・フマイド村の検問所が武装集団の襲撃を受け、兵士3人が死亡したと発表した。

諸外国の動き

イタルタス通信(5月28日付)によると、ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務次官は、EU外相理事会での対シリア武器禁輸措置解除決定に関して、モスクワで記者団に「国際大会(ジュネーブ2)開催の機会を損ねる」と非難した。

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フランス外務省報道官は、EUによる対シリア武器禁輸措置解除に関して記者団に「パリは今後2ヶ月のうちに、(シリアの紛争の)政治的解決の突破口がもたらされることを希望している。EUの決定は政治的な宣言であって、法的な根拠はない」と述べ、反体制勢力への武器供与に慎重な姿勢を示した。

しかし8月1日以前に必要が生じたら、反体制勢力に武器供与を行うかとの問いに対しては、「行う」と答えた。

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英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣はBBC(5月28日付)に対して、「8月1日までの(武器供与)猶予に関して議論が行われたことは承知している」としつつも、8月1日以前に反体制勢力に武器供与を行う可能性を排除した。

しかし、反体制勢力への武器供与を英国単独で行うことはないと述べ、曖昧な発言に終始した。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は訪問先のパリで、ジョン・ケリー米国務長官、ローラン・ファビウス外務大臣と会談し、ジュネーブ2会議開催などシリア情勢について協議した。

会談後のロシア・メディアの質問に対して、ラブロフ外務大臣は、「国際法は政府でない組織への武器供与を禁じている。原則的に違法だ」と、EUによる対シリア武器禁輸措置解除を批判した。

AFP, May 28, 2013、Alarabia.net, May 28, 2013、al-Hayat, May 29, 2013、Kull-na Shuraka’, May 28, 2013、Kurdonline, May 28, 2013、Naharnet,
May 28, 2013、Reuters, May 28, 2013、SANA, May 28, 2013、UPI, May 28, 2013、al-Watan al-ʻArabi, May 28, 2013などをもとに作成。

 

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア革命反体制勢力国民連立にキールー氏を含む8人の新規参加が承認される一方、EU外相理事会がシリアの反体制勢力に対する武器禁輸の緩和を決定(2013年5月27日)

国内の暴力

ヒムス県では、SANA(5月27日付)によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区、ワーディー・サーイフ地区、カラービース地区、タドムル市東部、ダーラ・カビーラ市、ラスタン市、サアン農場、カフルラーハー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

Kull-na Shuraka', May 27, 2013
Kull-na Shuraka’, May 27, 2013

またベカーア県バアルベック郡アルサール市からシリア領内に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

一方、ヒムス市ワアル地区のガソリン・スタンド近くで、爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民6人が死亡、4人が負傷した。

また、クッルナー・シュラカー(5月27日付)によると、ヒムス県国民和解委員会のアフマド・シャッアール議長がクサイル市で何者かに暗殺された。

シャッアール議長は、反体制武装集団が拉致した市民らの釈放などの交渉で尽力してきた人物。

さらに、SANA(5月27日付)などによると、イフバーリーヤ・チャンネルの女性特派員ヤーラー・アッバースさんがヒムス・クサイル街道で反体制武装集団の銃撃を受け、重傷を負い、死亡した。

他方、SANA(5月27日付)によると、ヒムス市のバアス大学でテロ掃討を行うシリア軍への支持を表明するための集会が行われ、アフマド・ムニール・ムハンマド県知事らが出席、また多くの住民が参加した。

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ハマー県では、SANA(5月27日付)によると、アクラブ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(5月27日付)によると、ラアス・アイン市に近いタッル・ハラフ村でシャームの民のヌスラ戦線と民主統一党人民防衛隊が交戦した。

また、ウスフーリーヤ村で、シャッラービーン部族の民兵がクルド人音楽家2人を含む3人を誘拐した。

一方、SANA(5月27日付)によると、ハサカ市ヌシューワ地区の検問所に対して、反体制武装集団が攻撃を加えたが、軍が撃退、複数の戦闘員を殺傷、武器を破壊した。

他方、AKI(5月27日付)は、ギリシャ正教会の主教の話として、ラアス・アイン市にあるキリスト教関連の施設は、そのすべてが反体制武装集団によって破壊されてしまったと報じた。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月27日付)によると、ムライハ市、タルフィーター村、ズィヤービーヤ町、ハーン・シャイフ・キャンプ、アルバイン市、ハラスター市、ダイル・サルマーン市、アフマディーヤ市、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月27日付)によると、ジャウバル区、バルザ区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハラスター市との境にある、県の北部の入り口で、旅客バスが反体制武装集団の発砲を受け、市民4人が負傷した。

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アレッポ県では、SANA(5月27日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、アウラム・クブラー市、フライターン市、マンナグ航空基地周辺、アレッポ市カースティールー地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(5月27日付)によると、ナイラブ村、カフルルーヒーン村、タフタナーズ市、アルバイーン山、アブー・ズフール航空基地周辺、マアッラト・ニウマーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(5月27日付)によると、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区、ハウィーカ地区、工業地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(5月27日付)によると、ジュッブ・アフマル村で、軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃、サウジアラビア人など外国人戦闘員を殺傷した。

反体制勢力の動き

イスタンブールで総合委員会会合を続けるシリア革命反体制勢力国民連立は、新規メンバー参加に関する信任投票を行い、21人が参加を承認された。

投票は新規参加を求める40人を対象に行われ、このうち25人がミシェル・キールーが代表を務め、西側諸国が参加を支持しているシリア民主主義者連合の代表者だった。

投票では、リヤード・サイフ副議長が主導する12人が、シリア民主主義連合代表者の参加を支持したが、25人のうち、参加を承認されたのは8人にとどまった。

新規参加を承認された8人は、ミシェル・キールー、アンワル・バドル、アイマン・アスワド、ジャマール・スライマーン、ウルヤー・マンスール、ファラフ・アタ-スィー、ヌール・アミール、アフマド・アブー・ハイイル・シュクリー。

この投票結果に関して、連立メンバーのムンズゥル・マーフースは「非常に悪いことだ、災難だ」と遺憾の意を示した。

またこの投票結果を受け、サイフ副議長ら12人は連立脱会の検討に入ったという。

シリア革命反体制勢力国民連立は23日から総合委員会を開催し、新規メンバーの参加、新議長選出、移行期政府首班の進退、ジュネーブ2会議への参加の是非をめぐって審議を行う予定だったが、新規メンバー参加の是非をめぐって審議が難航し、それ以外の審議事項についてはほとんど議論がなされていない、という。

なおクッルナー・シュラカー(5月27日付)によると、新規メンバー参加をめぐる混乱に対処するため、シリア革命反体制勢力国民連立は10日間の会合の延期を決定した。

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シリア革命反体制勢力国民連立の総合委員会での投票で参加を承認されたシリア民主主義者連合のファラフ・アタースィーはフェイスブックを通じて声明を出し、「革命や革命家以外をもって評価されたくない」と述べ、連立に参加しないことを表明した。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会の執行部は声明を出し、26日のダマスカスの会合で、「交渉に基づく合同プログラムのもと、シリアの反体制勢力の合同使節団結成をめざし、シリアの和平に関する国際大会(ジュネーブ2)を成功させるべく活動する」ことを決定したことを明らかにした。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表は訪問先のスワイダー市で、「我々は帰路に立たされている。政治的解決か、軍事的解決か。一部の反体制勢力と外国の過激派は、軍事的解決を通じた体制打倒をめざしている。体制は暴力による革命弾圧を望んでいる。これにより革命は暗礁に乗り上げてしまった。しかもヒズブッラーなど体制を支持する軍が介入することで、事態は代理戦争に陥っている」と述べた。

そのうえで「国際社会、アラブ諸国、地域が保障しない交渉は失敗するだろう。我々が多元的・民主的体制を構築できる保障は事実上ない」と付言、「6月2日から6日にカイロで、調整委員会、シリア民主フォーラム、そしてクルド人が会合を開き、ジュネーブ2に参加するための合同政治的ヴィジョンを構築する」と発表した。

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シリア人権監視団は、5月19日以降のクサイル市などでの戦闘で、ヒズブッラーの戦闘員79人が殺害されている、と発表した。

AFP(5月27日付)が報じた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・サーリフ(在イスタンブール)は、EU外相理事会での武器禁輸緩和を正当化するかのように、ダマスカス郊外県ハラスター市で軍がサリンガスを使用し、少なくとも7人が死亡、200人以上が中毒症状に陥ったと主張した。

シリア政府の動き

シリア中央銀行のアディーブ・マイヤーラ総裁は『ティシュリーン』(5月27日付)に対して、イランに対して40億ドル相当の追加融資を行うことを明らかにした。

追加融資のうち10億ドル相当がシリアからの輸入産品などに対して、30億ドルが石油および石油関連製品に対して行われるという。

レバノンの動き

NNA(5月27日付)によると、ベカーア県ヘルメル郡ヘルメル市にシリア領から発射された迫撃砲弾複数発が着弾し、17歳の女性1人が死亡、4人が負傷した。

諸外国の動き

EU外相理事会がブリュッセルで開かれ、EUによるシリアへの武器禁輸措置の解除について審議を行った。

フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、シリアでの紛争に対するEU加盟諸国の分裂が「ジュネーブ2会議におけるEUの役割を低下させる」と警鐘を鳴らし、「反体制勢力の抵抗力を強化するために軍事的可能性を与えねばならない」と述べ、EUの武器禁輸措置解除を求めた。

英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣は、「アサド政権に交渉のテーブルに着かねばならないという明確なメッセージを受け取らせるうえで…重要だ」と述べ、武器禁輸措置解除を求めた。

これに対して、ルクセンブルグ、オランダ、オーストリア、スウェーデン、ベルギーは、武器禁輸措置の解除が、紛争地域への武器供与を禁止したEU諸国の法律に違反するとして、反対の意思を表明した。

しかしその後、外相理事会は、英仏の提案を受けるかたちで、シリアの反体制勢力に対する武器禁輸を緩和することを決定した。

実際の武器供与は、8月1日まで先送りにされ、また供与に際しては、サラフィー主義者への武器流入を防止するため、最終使用者を確認するなどの指針も確認した。

武器禁輸緩和決定に関して、ヘイグ英外務大臣は、「英国が望んでいた結果」としたうえで、「欧州からアサド政権に明確なメッセージを向けるに充分な決定だ」と評価した。

しかし、ヘイグ外務大臣は、武器の供与に関しては「事態が混乱した場合に、それを行う可能性がある」と述べ、ただちに反体制勢力に武器を供与することについては否定した。

また、ルクセンブルグのジャン・アッセルボルン外務大臣は「EU加盟27カ国は、現段階において武器輸出を行わない旨誓約した。また将来、武器が輸出される場合においても厳格な基準を適用する旨誓約した」と強調した。

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EU外相理事会での武器禁輸緩和を正当化するかのように、反体制活動家や西側政府・メディアがシリア政府軍による化学兵器使用を喧伝した。

フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、EU外相理事会出席後、米露の外相との会談のためパリに戻った。

パリへの帰路で、ファビウス外務大臣は、「イランはシリア政府に武器と戦闘員を増強している。またヒズブッラーも戦闘員を派遣していることを認めた」と述べ、イランのジュネーブ2会議への参加を認めるべきでないとの姿勢を改めて示した。

またシリア国内での化学兵器使用疑惑に関して「この兵器が使用された可能性はさらに増している」と述べた。

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『ル・モンド』(5月27日付)は、軍がダマスカス県ジャウバル区で化学兵器を使用していたとするレポートを掲載した。

この報告は、現地に滞在していた記者・カメラマンによるもの。

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国連の潘基文事務総長は、「シリア国内の暴力への支援の停止」を求めるとともに、「ヒズブッラーの戦闘へのさらなる参加に重大な懸念」を表明した。

マーティン・ネシルキー報道官が声明を通じて明らかにした。

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CNN(5月27日付)は、共和党のジョン・マケイン上院議員がシリアに不法入国し、反体制活動家と会談したと報じた。

デイリー・ビースト(5月27日付)によると、マケイン上院議員はトルコからシリア領内に密入国し、自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長ら反体制武装集団の幹部らと会談したという。

しかし、イドリース参謀長はシリア国内ではなく、トルコ領内に滞在している。

なお『ハヤート』(5月29日付)によると、会談で、イドリース参謀長はマケイン上院議員に対して、シリア北部での飛行禁止空域の設定と軍およびヒズブッラーの拠点の空爆を要請した。

AFP, May 27, 2013、AKI, May 27, 2013、Daily Beast, May 27, 2013、al-Hayat, May 28, 2013, May 29, 2013、Kull-na Shuraka’, May 27, 2013、Kurdonline,
May 27, 2013、Naharnet, May 27, 2013、NNA, May 27, 2013、Reuters, May 27,
2013、SANA, May 27, 2013、UPI, May 27, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒズブッラーに支援された軍がヒムス県クサイル市の約80%を制圧したと報じられるなか、ムアッリム外相がイラクを訪問し同国外相に「ジュネーブ2大会への参加を原則決定した」旨を告げる(2013年5月26日)

シリア政府の動き

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は空路で突如イラクを訪問し、ホシェリ・ゼバリ外務大臣と会談、シリア情勢などについて協議した。

会談後の合同記者会見で、ムアッリム外務在外居住者大臣は、「イラク首相に…(ジュネーブ2)大会への参加を原則決定したと告げた」と発表した。

また「ジュネーブ2会議は、シリアの危機を政治的に解決するための好機だ」としつつ、「この世のいかなる個人、勢力もシリア国民に代わってシリアの将来を決することなどできない」と述べ、外国の干渉を拒否する姿勢を改めて示した。

一方、イラクとの関係について、「イラクとシリアの間の唯一の合意は…イラクがシリアの敵の枢軸になることはあり得ないということだ…。我々はイラク軍が行うアル=カーイダとの戦いに満足しており、成功を望んでいる」と述べるとともに、「シリアに陰謀を企てている地域の国々は同時に、イラクのテロも支援している」とトルコやカタールを暗に批判した。

これに対して、ゼバリ外務大臣は「シリア人が自由に自らの政治体制を選ぶ得るような解決策を支持している」と述べた。

また会談後にヌーリー・マーリキー首相府が出した声明で、ムアッリム外務在外大臣訪問時に、シリア政府のジュネーブ2会議への参加に歓迎の意を示したことを明らかにした。

なお『アフバール』(5月27日付)によると、ムアッリム外務在外居住者大臣には、ムハンマド・ナースィーフ副大統領補が同行した。

国内の暴力

ヒムス県では、AFP(5月26日付)が、ヒズブッラー消息筋の話として、ヒズブッラーに支援された軍がクサイル市の約80%を制圧したと報じた。

同消息筋はまた、クサイル市での戦闘で戦死したヒズブッラーの戦闘員22人のうち、9人が25日にレバノン領内に搬送され、残る遺体も26日に搬送されることを明らかにした。

またシリア軍消息筋によると、軍は反体制武装集団が拠点とするダブア航空基地を完全包囲し、クサイル市北部と同飛行場の兵站路を遮断した。

一方、SANA(5月26日付)によると、軍がクサイル市北部での掃討作戦を続け、ハミーディーヤ市を制圧、治安を回復した。

また軍はクサイル市東部入り口、ダブア市とをつなぐトゥラービー街道を制圧し、反体制武装集団の兵站路を遮断した。

さらに軍はハイダリーヤ村、アルジューン市、ダブア村、ヒムス市ハーリディーヤ地区、ジャウラ・シヤーフ地区、ハミーディーヤ地区、ワルシャ地区、カラービース地区、ワアル地区で、軍は反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、シリア・アラブ・テレビのカメラマンがダブア村を取材中に負傷した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、アフリーン市に近いアキーバ村で未明、タウヒード旅団などからなる反体制武装集団と民主統一党人民防衛隊が交戦し、反体制武装集団の戦闘員11人が死亡、20人以上が負傷した。

戦闘は、タウヒード旅団が、「シーア派住民が多く住むヌッブル市住民の往来をアキーバ村にある人民防衛隊が認めている」として同村の検問所の明け渡しを求め、同村を襲撃したで発生したという。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月26日付)によると、ハラスター市、アルバイン市、ドゥーマー市、ライハーン市、アドラー市、カースィミーヤ農場、ザマーニーヤ農場で、軍は反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、キスワ市では、反体制武装集団が車に仕掛けた爆弾が爆発し、女性1人、子供1人を含む市民6人が死亡、15人が負傷した。

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ダマスカス県、SANA(5月26日付)によると、ジャウバル区、バルザ区で、軍は反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(5月26日付)によると、クッバ・クルディー村で、軍は反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(5月26日付)によると、軍が制圧したダフラト・アブドゥラッブフ地区でイスラエル製の爆弾が押収された。

またアレッポ市ライラムーン地区、ハンダラート・キャンプ、アレッポ中央刑務所周辺、マンナグ航空基地周辺で、軍は反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(5月26日付)によると、アブー・ズフール航空基地北部のマジャース村、ウンム・ジャリーン村、タッル・サラムー村、ウンム・ガール村、ジャーヌーディーヤ町、シュグル村、アトシャーナ村、カフルナブル市、サラーキブ市、ジダール・ブカフルーン市、マハーミール市、カフルラータ市、サルジャ村で、軍は反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またマアッラトミスリーン市では、反体制武装集団どうしが略奪品の分配をめぐって交戦、複数の戦闘員が死傷した。

反体制勢力の動き

『ハヤート』(5月27日付)によると、イスタンブールで総合委員会会合を続けるシリア革命反体制勢力国民連立は、新規参加を求めるミシェル・キールーらシリア民主主義者連合のメンバー25人の参加に関して、15人の別の候補者を擁立し、35人のなかから25人を新規参加させることを提案した。

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シリア・ディープリー(5月26日付)は、イスタンブールで開催されているシリア革命反体制勢力国民連立の総合委員会会合での新規メンバー参加をめぐる問題に関して、会合に先だって、シリア・ムスリム同胞団のムハンマド・タイフール副監督者とムスタファー・サッバーク連立事務局長がサウジアラビアを訪問、サウード・ファイサル外務大臣と会談し、ミシェル・キールーら32人の新規参加を認めることで合意していたと報じた。

しかし同報道によると、サッバーグ事務局長がこの合意を撤回し、新規参加を一転拒否し、シリア民主主義者連合の代表7人、地元評議会の代表7人、シリア・ムスリム同胞団の代表7人の合わせて21人を新規参加させるという新提案を出したという。

同報道によると、サッバーグ事務局長(地元評議会代表枠)が示した地元評議会代表の候補者7人のほとんどは、サウジアラビアで就業するサッバーグ事務局長の親戚縁者だという。

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自由シリア軍合同司令部中央広報局のファフド・ミスリー(在レバノン)は、MTV(5月26日付)の電話取材に対して、ベイルート県郊外に対するロケット弾攻撃に関して、「我々はダーヒヤに対するテロ行為を強く非難し、レバノンの治安、主権、安定への侵害を拒否する」と述べた。

レバノンの動き

レバノン軍司令部指導総局は声明を出し、ベイルート県南部のマール・ミハーイル地区とマールーン・ミスク地区にロケット弾2発が着弾し、4人が軽傷を負ったと発表した。

NNA(5月26日付)によると、負傷者のうち3人はシリア人労働者。

マルワーン・シルビル内務地方自治大臣は、事件現場を視察、その後、ロケット弾が現場の南東部に位置するシヤーフ地区から発射されたことを明らかにした。

一方、OTV(5月26日付)は、レバノン山地県のブサバー村・アイタート村の間に位置する森林でロケット弾の発射台が発見されたと報じた。

諸外国の動き

イラクのドゥライム部族の部族長の一人アリー・ハーティムは『ハヤート』(5月27日付)に対して、アル=カーイダ掃討を目的としたイラク中央政府によるアンバル県への軍(2万人)派遣に関して、「県民に恐怖を与えている」と述べる一方、「イラクの武装集団がシリア政府の側」で戦闘に参加していると批判した。

ハーティムはラマ-ディー市での反体制デモの指導者の一人。

al-Akhbar, May 27, 2013、AFP, May 26, 2013、al-Hayat, May 27, 2013、Kull-na Shuraka’, May 26, 2013、Kurdonline, May 26, 2013、Naharnet, May 26, 2013NNA, May 26, 2013、OTV, May 26, 2013、Reuters, May 26, 2013、SANA, May 26, 2013、Syria Deeply, May 26, 2013、UPI, May 26, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

湾岸諸国がシリア革命反体制勢力国民連立内のシリア・ムスリム同胞団のプレゼンスを低下させることを画策していると報じられるなか、ヒムス県ではヒズブッラーの支援を受ける軍と反体制武装集団が交戦(2013年5月25日)

反体制勢力の動き

AFP(5月25日付)は、イスタンブールでのシリア革命反体制勢力国民連立に参加している複数の匿名活動家の話として、複数の外国の要請のもと、連立拡大が審議されており、そのことがさらなる対立を招いている、と報じた。

これらの活動家によると、複数の湾岸諸国(サウジアラビアなど)が、連立におけるシリア・ムスリム同胞団の役割を低下させるため、活動家の新規参加を求めているという。

活動家の新規参加をめぐっては、約100人の候補者の名があがり、なかでもミシェル・キールーが主導するシリア民主主義者連合の25人の参加を、西側諸国や一部湾岸諸国(サウジアラビア)が支援しているという。

クッルナー・シュラカー(5月26日付)によると、新規参加を求めているシリア民主主義者連合の25人は以下の通り:

1. ミシェル・キールー
2. サミール・イータ
3. ファーイズ・サーラ
4. バッサーム・マリク
5. ジャミール・スライマーン
6. ヒンド・アッブード・カバワート
7. アイマン・アスワド
8. ムハンマド・ダンダル
9. マーリク・アスアド
10. ナブラース・ファーディル
11. マスアブ・ヌアイミー
12. ハーディー・バフラ
13. アンマール・カルビー
14. ザカリヤー・サッカール
15. アンワル・バドル
16. イヤード・クドスィー
17. ファールーク・ハビーブ
18. ハサン・カーミル
19. ハルフ・アリー・ハルフ
20. ムンズィル・アークビーク
21. マイス・クライディー
22. サミーラ・ムサーリマ
23. ファラフ・アタースィー
24. ウルヤー・マンスール
25. スアード・ハビーヤ

これに対して、カタールとトルコがシリア・ムスリム同胞団が主導権を握る現下の連立を維持しようとしているという。

一方、クッルナー・シュラカー(5月25日付)は、キールーら25人の新規参加に関して、ムスタファー・サッバーグ書記長が、自身の書記長職への残留、暫定政府におけるシリア・ムスリム同胞団の閣僚ポスト確保などを条件として提示し抵抗していると報じた。

だが、『ラアユ』(5月25日付)によると、この条件提示をキールーは拒否したという。

またクッルナー・シュラカーによると、カタールがガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班に5,000万ドルを支給することを約束し、現状維持を狙っているという。

他方、シリア革命反体制勢力国民連立のハイサム・マーリフ法務委員会委員長は、シリア革命反体制勢力国民連立への活動家の新規参加に関して、男性250人と女性50人が参加を申し出ていることを明らかにした。

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イスタンブールで総合委員会会合を続けるシリア革命反体制勢力国民連立のジョルジュ・サブラー暫定議長は、クサイル市での軍の攻勢に関して、「テロ」と非難、また軍を支援するヒズブッラーに撤退を求めた。

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『ワタン・アラビー』(5月25日付)によると、イスタンブールで総合委員会会合を続けるシリア革命反体制勢力国民連立は、23日に前議長のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長が示した移行期に関する提案を却下した。

同提案は、アサド大統領およびその親族500人の追放、副大統領ないしは首相への権限移譲などを骨子としていた。

国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市および同市郊外で、ヒズブッラーの支援を受ける軍と反体制武装集団が交戦し、軍の砲撃により反体制武装勢力戦闘員18人を含む22人が死亡、数十人が負傷した。

軍の砲撃はクサイル市郊外のダブア市、ハミーディーヤ市、アルジューン市に対しても行われた。また軍は、ダブア航空基地に突入したという。

ヒズブッラーの戦闘員はロイター通信(5月25日付)に対して、「我々は(クサイル市)攻撃計画の第2段階にあるが、進軍は非常に遅く厳しい。破壊分子はすべての通りと家に地雷を敷設している。冷蔵庫にも爆弾が仕掛けられている」と述べた。

自由シリア軍アレッポ軍事評議会のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐は、外国の支援を受けた「穏健な」自身の評議会と、タウヒード大隊がクサイル市方面に援軍を派遣したと述べた。

またヒムス市のワーディー・サーイフ地区で、軍と反体制武装集団が交戦し、ラスタン市、ハーリディーヤ村が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(5月25日付)によると、タッル・サフィーナ市からハミーディーヤ市にいたるクサイル市郊外の北部、西部一帯を軍が完全制圧した。

またクサイル市内のヒムス・バアルベック街道など、市郊外のハワーディード村などで、軍が反体制武装集団の拠点・アジトを攻撃し、複数の戦闘員を殲滅した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、軍の戦車がアレッポ市郊外のダフラ・アブドゥラッフフ村に突入し、同地区の大部分を制圧した。

同地区では数日前から軍と反体制武装集団が交戦していた。

またアレッポ中央刑務所周辺、バーブ市、ハッダーディーン山などでも軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月25日付)によると、アレッポ市近郊のダフラト・アブドゥラッブフ地区で、軍が反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復した。

またマンナグ村、アレッポ中央刑務所周辺、クワイリス市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイル町への軍の空爆で子供1人が死亡した。

またダルアー市サビール地区、クスール地区、ダーラ地区などで軍が逮捕摘発活動を行った。

一方、SANA(5月25日付)によると、フラーク市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、自由殉教者旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方SANA(5月25日付)によると、ジャウバル区、バルザ区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またドゥワイラア地区では、反体制武装集団が撃った迫撃砲によって、複数の市民が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムウダミーヤ・シャーム市で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月25日付)によると、ハラスター市、アドラー市、ザマルカー町、アルバイン市、ズィヤービーヤ町、カースィミーヤ農場、ザマーニーヤ農場、ダイル・アティーヤ市、ザバダーニー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム征服旅団、グータ外国人旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハラスター市では、反体制武装集団が撃った迫撃砲で女性1人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アブディーター村、アブー・ズフール航空基地周辺で軍が反体制武装集団と交戦、またフーア市などに対して反体制武装集団が砲撃を加えた。

一方、SANA(5月25日付)によると、アブー・ズフール航空基地に近いシャマーティーヤ村、ハミーディーヤ村で軍が反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復した。

またカニーヤ村、ビダーマー町、ハーッジ・ハンムード農場、サラーキブ市、ビンニシュ市、サルミーン市、カフルルーマー村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらに、アレッポ・サラーキブ街道で、軍はシャームの民のヌスラ戦線の司令部を攻撃・破壊、ヨルダン人、サウジ人司令官らを殺害した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダルバースィーヤ市で、キリスト教徒住民1人が武装集団によって殺害された。

一方、クッルナー・シュラカー(5月25日付)によると、ラアス・アイン市内のシャームの民のヌスラ戦線制圧地区内をパトロールしていた民主統一党人民防衛隊隊員3人が数時間にわたってヌスラ戦線に身柄拘束された。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、第66旅団基地周辺に位置するトゥライスィーヤ村、シャイフ・アリー・カースーン村、シャイフ・ヒラール村などに対する軍の砲撃で、チェチェン人戦闘員12人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(5月25日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、ハウィーカ地区、ジュバイラ地区、ムーハサン市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

レバノンの動き

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は解放記念日に合わせてテレビ演説を行った。

演説のなかで、ナスルッラー書記長は、「タクフィール主義集団が対レバノン国境地域を制圧できてしまったら、すべてのレバノン人、とりわけスンナ派にとって脅威となるだろう」と述べた。

また「シリアはレジスタンスの背骨であり、レジスタンスが、手をこまねき、その背骨を折られるなどといったことはあり得ない」とシリアの重要性を強調した。

そのうえで「私は誰にも支援を求めていない。この戦闘は我々の戦闘であり、我々はこの戦闘の勝利を作り出す者だ」と主張した。

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サアド・ハリーリー元首相は、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長の演説に関して、「解放記念日にレジスタンスの終わりを自ら宣言した…。クサイルでのレジスタンスの政治的・軍事的自殺を宣言した」と批判した。

諸外国の動き

サウジアラビアのサウード・ファイサル外務大臣は、インド外相との会談後の記者会見で、シリア情勢について触れ、アサド大統領および政権幹部が「シリアの将来においていかなる役割をもはたしてはならない」と主張、移行期統治機関に全権を委任するよう主唱した。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、ジュネーブ2会議へのイランの参加の是非に関して、「政治的解決を望んでおらず、逆に紛争に関与している」と批判し、参加に消極的な姿勢を示した。

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イランのアフマド・ワヒーディー国防大臣は、声明を出し、シリアの紛争に軍を派遣しているとの一部報道・批判に関して、「イラン・イスラーム共和国はシリアに軍を派遣したことはないし、そうしたことは行わないだろう」と否定した。

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UPI(5月25日付)によると、エジプトのムスリム同胞団は、声明を出し、エジプト領内にシリア人避難民キャンプを設営することを拒否すると発表した。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、シリア情勢に関して「同胞(シリア人避難民)よ、終わりは近い。反体制勢力は独裁者を倒すだろう」と常軌を逸した発言を行った。

AFP, May 25, 2013、al-Hayat, May 26, 2013、Kull-na Shuraka’, May 25, 2013, May 26, 2013、Kurdonline,
May 25, 2013、Naharnet, May 25, 2013、al-Ra’y, May 25, 2013、Reuters, May 25, 2013、SANA, May 25, 2013、UPI, May 25, 2013、al-Watan al-ʻArabi, May 25, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アラブ連盟シリア問題閣僚委員会でジュネーブ2会議への参加について協議される、そのなかでカタールとサウジアラビアは「アサド政権退陣を求めてきたアラブ諸国、諸外国の立場が退行している」ことを非難(2013年5月23日)

国内の暴力

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(5月23日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線がアレッポ市のアルメニア慈善団体代表のハコプ・ミカイリヤン氏を誘拐した。

ミカイリヤン氏はバスでベイルートに向かう途中、誘拐されたという。

一方、SANA(5月23日付)によると、バーブ市・マンビジュ市間、アレッポ中央刑務所周辺、フライターン市、ムスリミーヤ村、マンスーラ村、アレッポ市ライラムーン地区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(5月23日付)によると、ハサカ市のバアス党ハサカ支部のナースィル・アブドゥルアズィーズ書記長が乗った車に仕掛けられた爆弾が爆発し、運転手が死亡、1人が負傷した。

アブドゥルアズィーズ書記長は無事だった。

一方、SANA(5月23日付)によると、シャッダーディー市で、住民が武装テロ集団の退去を求めるデモ行進を行った。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月23日付)によると、ザマーニーヤ村、カースィミーヤ町で軍が反体制武装集団の掃討を完了し、両村の治安を回復した。

またザマルカー氏、アルバイン市、アッブ農場、ハラスター市、ジャルバー市、バハーリーヤ市、アイン・タルマー渓谷、サキー農場、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月23日付)によると、ジャウバル区、バルザ区およびその周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、ハールーン・ラシード旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月23日付)によると、クサイル市で、軍が反体制武装集団のアジトに対する作戦を継続し、複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

またダブア市、ラスタン市、ガントゥー市、タルビーサ市、バイト・ハッジュー市、タッル・ガール市、キースィーン市、アーミリーヤ市、アクラブ町、ヒムス市ワアル地区、バーブ・フード地区、ハーリディーヤ地区、ワルシャ地区、ハミーディーヤ地区、カラービース地区、ジャウラ・シヤーフ地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(5月23日付)によると、アブー・ズフール航空基地周辺の村々で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

反体制勢力の動き

ロンドンで活動する反体制組織のシリア人権監視団は、2012年秋以降にシリア国内で死亡したヒズブッラーの戦闘員が104人に達すると発表した。

同監視団によると、うち46人がヒムス県クサイル市で、20人が同市周辺地域で、38人がそれ以外のヒムス市各地およびダマスカス郊外県のサイイダ・ザイナブ町で死亡したのだという。

これに対して、ヒズブッラーのイブラーヒーム・ムーサウィー報道官は、AFP(5月23日付)に対して、「この手の数字は否定する」と述べた。

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シリア革命反体制勢力国民連立がイスタンブールで総合委員会会合を開催し、ジュネーブ2会議への参加の是非、移行期政府のガッサーン・ヒートゥー首班の進退、新規メンバーの加入などについて審議した。

反体制ニュースサイトのクッルナー・シュラカー(5月23日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立が会合で、25人の新規参加を認める「政治的料理」を行ったと報じた。

同報道によると、この新規加入これにより、連立メンバーは88人となった。うち25人がイスラーム主義者で、63人がリベラル派、無所属だという。

なお新規加入以前の連立メンバー63人のうち、イスラーム主義者は25人、リベラル派・無所属は38人だったという(63人の氏名、所属についてはhttp://www.ac.auone-net.jp/~alsham/2012_11/11.htmlを参照のこと)。

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未来のシリア潮流は声明を出し、マドリードで5月20~21日に開催されていたシリア国民協議会合が、アサド政権による国土「占領」を是認したと批判、会合からの脱退を宣言した。

シリア政府の動き

アサド大統領は、チュニジアのサワービト党のシュクリー・ブン・スライマーン・ハルマースィー党首を団長とするチュニジアの政党・政治組織の代表団とダマスカスで会談し、シリア、チュニジア両国情勢などについて意見を交換した。

SANA, May 23, 2013
SANA, May 23, 2013

SANA(5月23日付)によると、アサド大統領は「テロおよび、域内および国際的にテロを支援する者と対決しつつ、危機の政治的解決をめざすシリアの断固たる姿勢」を強調した。

レバノンの動き

NNA(5月23日付)によると、北部県アッカール郡ワーディー・ハーリド地方をパトロール中のレバノン国境警備隊の車輌に対して、シリア軍が発砲した。

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北部県トリポリ市のバーブ・タッバーナ地区、ジャバル・ムフスィン地区で続く武装した市民どうしの衝突で、少なくとも9人が死亡した。

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ムスタクバル潮流のサアド・ハリーリー元首相は声明を出し、北部県トリポリ市での衝突激化を「陰謀」を評し、「クサイルに対するヒズブッラーとシリア政府の戦争を隠蔽することを狙っている」と批判した。

諸外国の動き

カイロでアラブ連盟シリア問題閣僚委員会(カタールが議長国)が開かれ、ジュネーブ2会議への参加について協議した。

出席したのは、カタール(議長)、アルジェリア、スーダン、エジプト、オマーン、イラク、バーレーン、UAE、クウェートの外務大臣、ナビール・アル-アラビー事務総長、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表。

複数の消息筋によると、カタールとサウジアラビアは、アサド政権退陣を求めてきたアラブ諸国、諸外国の立場が退行していることを非難した。

これに対して、ブラーヒーミー共同特別代表、アラビー事務総長が紛争の政治的解決を強調、これにアルジェリア、イラクが同調、ジュネーブ2会議へのアラブ諸国出席に支持を表明した。

閣僚委員会は、6月5日に、ジュネーブ2会議への対応を協議するためのアラブ連盟緊急外相会議を開催することを決め閉会した。

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国連のハーリド・ミスリー駐シリア広報官は、ダマスカスで活動する国連各機関の代表からなる使節団がタルトゥース市(タルトゥース県)を訪問し、人道支援のための新事務所を同市に開設したと発表した。

ミスリー報道官によると、事務所はスワイダー市、アレッポ市にも近く開設予定。

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ドイツ紙『シュピーゲル』(5月23日付)は、ドイツ連邦情報局(BND)のゲルハルト・シンドラー長官が安全保障問題を担当する高官らとの会談で、シリア軍がかつてないほど強力な状態にあり、反体制武装集団に対する作戦を成功させ、多くの地域の支配を回復する能力を有していると見方を示したと報じた。

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トルコのハヤティ・ヤズジ通商税関大臣は、ハタイ県レイハンル市近郊の対シリア国境地帯に全長2.5キロの壁を建設し、シリア領内からの違法な人の流れを阻止すると発表した。

壁はコンクリート製で、監視カメラが設置されるという。

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『ハヤート』(5月24日付)などによると、トルコのハッカー集団レッド・ハックが、「シャームの民のヌスラ戦線のもと、ラッカ市が車爆弾製造工場と化し、爆弾がしかけられた車がダマスカスやトルコに運ばれている」としたトルコ軍諜報局の秘密文書を入手、公開した。

トルコ政府はこの秘密文書の存在を否定している。

AFP, May 23, 2013、al-Hayat, May 24, 2013、Kull-na Shuraka’, May 23, 2013、Kurdonline, May 23, 2013、Naharnet, May 23, 2013、NNA, May 23, 2013、Reuters, May 23, 2013、SANA, May 23, 2013、Der Spiegel, May 23, 2013、UPI, May 23, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米上院外交委員会がシリアの「一部の反体制勢力」に対する武器供与を認める法案を承認するなか、アンマンで開催されたシリアの友連絡グループ会合でアサド大統領の退任の必要性が改めて確認される(2013年5月22日)

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(5月22日付)によると、反体制武装集団がハラスター市の高速道路の軍・治安部隊の検問所などに対して総攻撃をかけた。

一方、SANA(5月22日付)によると、ハラスター市、ジャルバー市、アルバイン市、アッブ農場、フジャイラ村、ナブク市、ザマルカー町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(5月22日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線がラアス・アイン市西部にある自由シリア軍サイフッラー大隊が警護する「革命青年施設」を包囲・攻撃、サイフッラー大隊の司令官を含む戦闘員4人を殺害した。

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ヒムス県では、SANA(5月22日付)によると、軍がクサイル市郊外のアッカーリー農場、タッル・サッル農場を制圧、治安を回復した。

またクサイル市西部、ハミーディーヤ市、アクラブ町、キースィーン市、ガントゥー市、タルビーサ市、南マシュジャル市、バイト・ハッジュー市、東ブワイダ市、ダブア市・アルジューン市間の街道、ヒムス市カラービース地区、ハーリディーヤ地区、ジャウラ・シヤーフ地区、ハミーディーヤ地区、ワルシャ地区、ワアル地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、リジャールッラーの男たち大隊、ハムザ大隊のメンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月22日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(5月22日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、マンナグ航空基地周辺、アターリブ市、カフルナーハー村、ハイヤーン町、フライターン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(5月22日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、ジャムイーヤート地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またマヤーディーン市では、略奪品の分配をめぐって反体制武装集団どうしが衝突し、複数の戦闘員が死傷した。

反体制勢力の動き

シリアの友連絡グループ会合に参加するためヨルダンの首都アンマンを訪問中のジョルジュ・サブラー(シリア革命反体制勢力国民連立暫定議長、シリア国民評議会事務局長)は、アラブ連盟およびナビール・アラビー事務総長に対して、レバノンのヒズブッラーのシリアへの流入を阻止するよう求めたことを明らかにした。

そのうえで、サブラーは、「ヒズブッラーの武器は民兵の武器となり、その銃は、女性、子供、老人を殺すための宗派主義的な貸し武器になっている」と非難した。

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『ワシントン・ポスト』(5月23日付)は、ヨルダンのアンマンを訪問中の自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長が、米国に対して、ジュネーブ2会議の開催に先立って軍事支援を行うよう要請したと報じた。

同報道によると、イドリース参謀長は、米国をはじめとする西側諸国が、対戦車・対空兵器などの供与を誓約しなければ、ジュネーブ2会議には参加しないとの意思を示したという。

レバノンの動き

ナハールネット(5月22日付)によると、南部県サイダー市では、サラフィー主義者のシャイフ、アフマド・アスィールの支持者が、市内のスンナ派墓地へのヒズブッラーの戦闘員の埋葬に反対するとして、市内の複数の道路を封鎖した。

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北部県トリポリ市のバーブ・タッバーナ地区、ジャバル・ムフスィン地区で、武装した市民どうしの衝突が続き、死者数が12人に達した。

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3月14日勢力事務局は声明を出し、「ヒズブッラーの(シリアでの)不正な戦争は…レバノン国家と国民の意思に反している」としたうえで、「トリポリ住民は、市内の武装集団どうしの戦闘がシリア政府の長年にわたる計略をなしているという事実を無視すべきでない」と批判、トリポリ市の治安悪化の責任がシリアとヒズブッラーにあると主張した。

諸外国の動き

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はモスクワでシリアのファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣と会談した。

ラブロフ外務大臣は、「シリア政府指導部からこの提案(ジュネーブ2会議)に関して建設的な反応を得た…。これに続いてさまざまな反体制組織からの建設的な反応を我々は望んでいる…。しかし、現在までの情報は希望を与えるものではない」と述べた。

一方、イタルタス通信(5月22日付)によると、ミクダード外務在外居住者副大臣は、ジュネーブ2会議へのシリア政府の参加に関して「我々はこの問題を検討中であり、ダマスカスに帰国後採取的な決定を行う」と述べた。

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ジョン・ケリー米国務長官は、シリアの友連絡グループ会合に先立って、アンマンでヨルダンのナースィル・ジャウダト外務大臣と会談した。

会談後の記者会見で、ケリー国務長官は、ジュネーブ2会議に関して、アサド政権が大会参加に応じなければ「反体制勢力の継続支援を検討し、闘争継続を可能とさせることになろう」と警告した。

また、ダルアー県ヒルバト・ガザーラ町やヒムス県クサイル市の奪還といったシリア軍の反転攻勢に関しては「きわめて一時的なものになるだろう」と述べ、「アサドが軍事的勝利を享受するとは考えていない」との見方を示した。

さらに反体制武装集団への武器供与については「こうした支援に関するすべての選択肢が…議論のテーブルに乗っている。アサドは我々の意図をよく理解しなければならない」と述べた。

そのうえで、アサド大統領の進退については、「10万人以上を殺した人間が…将来国家を支配し続ける正統性を持っているはずない」と述べ、改めて退任を求める意向を示した。

一方、シリア国内でイランの支援を受けたヒズブッラーの戦闘員が「数千人」いると断じ、シリアの紛争へのヒズブッラーとイランの介入を非難、シリアの混乱がレバノンに波及する危険への懸念を示した。

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『ハヤート』(5月23日付)によると、米国とヨルダンの合同軍事委員会は、対シリア国境地帯にパトリオット・ミサイルを複数基配備することで合意した。

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米上院外交委員会は、シリアの「一部の反体制勢力」に対する米政府の武器供与を認める法案を15対3で承認した。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、シリアの友連絡グループ会合に参加するために訪問したヨルダンのアンマンで、「和平大会(ジュネーブ2会議)に成功の余地を与えるため、アサド大統領は移行期政府に権限を移譲しなければならない」と述べた。

またジュネーブ2会議に関して、「主要な目的が行政権の全権を有する移行期政府の樹立にあることはきわめて明白だ」と付言した。

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ウィリアム・ヘイグ英外務大臣は、シリアの友連絡グループ会合に参加するために訪問したアンマンで、ヨルダンのナースィル・ジャウダト外務大臣との会談後、「シリア政府はシリア国外のヒズブッラーとイランからここ数ヶ月、さらなる支援を受けるようになっていることは明らかだ」と述べたしたうえで、アサド政権が外国勢力によって支えられることで、正統性をますます失い、地域の安定を脅かしていると非難した。

ヘイグ外務大臣は、「英国な長らく、アサドが去らねばならないとの立場をとっている。彼が残留したかたちでいかなる解決策もヴィジョンとして描くことはできない」と述べた。

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シリアの友連絡グループ会合がアンマンで開催され、米英仏独伊、トルコ、カタール、サウジアラビア、ヨルダン、エジプト、UAEの外相、アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長が出席した。

シリアの反体制勢力からは、自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長、シリア革命反体制勢力国民連立暫定議長兼シリア国民評議会議長のジョルジュ・サブラーらが出席した。

『ハヤート』(5月23日付)は、信頼できるヨルダン高官筋の話として、ケリー米国務長官が出席した外相らに対して、「移行期間において、実権を有しないままアサド大統領を残留させ、また移行期間終了後、完全に権力の座を去る」との方針を伝えたと報じた。

会合後に発表された共同声明で、出席国は「バッシャール・アサド、その体制、および血で手を染めたその近親者たちには、将来のシリアにおけるいかなる役割もない」との立場を示した。

また、ジュネーブ2会議に向けて、引き続き反体制勢力を支援し、必要な措置を講じることを確認した。

一方、声明では、「シリアでの戦闘に外国人戦闘員が介入(している)」、「レバノンの秘図ブラーがクサイルなどで作戦を行っている」と指摘、「ヒズブッラー、イラン人戦闘員、体制に与するそのほかの外国人戦闘員のシリア領からの即時撤退」を求めた。

また化学兵器使用疑惑に関しては、アサド政権による使用が確認されれば「深刻な結果」を招くだろうと警告した。

なおフランス外務省報道官によると、ローラン・ファビウス外務大臣は会合で、「ヒズブッラーはシリアに大規模な介入を決定することで、レバノン国内のコンセンサス(不関与政策)に背いた…。シリアの戦争はレバノン人の戦争ではない。ヒズブッラーは戦争をレバノンに持ち込み、その安定に悪影響を及ぼしている」と非難した。

そのうえで、EUによるヒズブッラーのテロ組織への指定に関して、ブリュッセルでの合意が前提だとしつつ、6月末までに決定がなされると述べた。

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フランスのフランソワ・オランド大統領は、パリでデヴィッド・キャメロン英首相と会談し、シリアに対する武器禁輸措置緩和と反体制武装集団への武器供与に関して、両国がEU諸国の説得を試みていると述べた。

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ドイツ外務省報道官は、ギド・ヴェスターヴェレ外務大臣が、ヒズブッラーの軍事部門のテロ組織認定がEUにおいて指示されるべきだと考えていることを明らかにした。

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カタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣は、ドーハで開催されたミュンヘン安全保障会議で、「シリア国民は、殺戮を続ける体制の転換とその大統領であるバッシャール・アサドの退任を望んでいる」と断じ、国際社会に対してシリア国民の意思を尊重するよう主張した。

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トルコの警察当局は、トルコ南部で「即席爆弾による攻撃とシリア人避難民襲撃」を計画していたトルコ人6人を逮捕した。ハタイ県知事が明らかにした。

逮捕の日時などの詳細については明らかにしなかった。

AFP, May 22, 2013、al-Hayat, May 23, 2013, May 24, 2013、Kull-na Shuraka’, May 22, 2013、Kurdonline,
May 22, 2013、Naharnet, May 22, 2013, May 23, 2013、Reuters, May 22, 2013、SANA,
May 22, 2013、UPI, May 22, 2013、The Washington Post, May 23, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

軍がヒムス県クサイル市のほぼ全ての街区を制圧するなか、英仏がリヤード・トゥルク氏を「ジュネーブ2」大会における反体制勢力の団長にしようと画策していると報じられる(2013年5月19日)

国内の暴力

ヒムス県では、SANA(5月19日付)によると、軍がクサイル市内に突入し、主に外国人戦闘員からなる武装集団を殲滅、市内のほぼすべての街区を制圧、治安を回復した。

軍が殺害した戦闘員のなかには、シャームの民のヌスラ戦線の指導者の一人、ナウワーフ・アッルーニー、「コマンドー」と呼ばれていたアラー・ウマルなどが含まれており、市内では数十人の戦闘員が降伏、軍に投降したという。

SANA, May 19, 2013
SANA, May 19, 2013

またシリア・アラブ・テレビ(5月20日付)によると、軍がクサイル市中心に位置する広場を制圧し、市庁舎にシリア国旗を掲げた。

これに対して、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、クサイル市内で軍と反体制武装集団が激しく戦闘を行う一方、軍の空爆で、反体制武装集団の戦闘員16人を含む52人が死亡したと発表し、「軍がクサイル市を制圧すれば、ヒムス県全土が陥落する」と危機感を募らせた。

一方、ヨルダンの首都アンマンの活動家によると、クサイル市での戦闘により、軍、人民諸委員会、ヒズブッラーの側も、少なくとも32人が死亡したという。

また、クッルナー・シュラカー(5月19日付)によると、軍の攻撃により、1,300発もの迫撃砲、爆弾がクサイル市内各所に着弾する一方、反体制武装集団の応戦によってヒズブッラーの戦闘員10人が死亡したという。

他方、AFP(5月19日付)は、ヒズブッラーに近い消息筋の話として、クサイル市の戦闘で、ヒズブッラーの戦闘員4人が死亡した、と報じた。

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同じくヒムス県では、SANA(5月19日付)によると、ヒムス市・マシュラファ街道で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民4人が死亡、13人が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハルファーヤー市で、軍が逮捕摘発活動を行った。

ウワイナ村、フワイタート村、ジャルマ村などが軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(5月19日付)によると、軍が反体制武装集団との戦闘の末、ハルファーヤー市を完全制圧した。

この戦闘で、軍はシャームの民のヌスラ戦線、ハマーの盾旅団、アラマイン大隊、タウヒード旅団を殲滅したという。

またムハルダ市では、シャームの民のヌスラ戦線が発電所に対して迫撃砲で攻撃を加えた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、サルマー町およびその周辺などを軍がヘリコプターで「樽爆弾」を投下した。

一方、SANA(5月19日付)によると、カタフ・ラマーン村、シャムスィーヤ村、ラビーア町、スーダー村などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月19日付)によると、フジャイラ村、カースィミーヤ市、タッル・クルディー町、アドラー市、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、首都の楯師団メンバー、シャームの暁大隊など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月19日付)によると、バルザ区およびその周辺で、軍が反体制武装集団の浄化を完了し、治安を回復した。

またジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(5月19日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、マンナグ航空基地周辺、ハーン・アサル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(5月19日付)によると、ミシュミシャーン村、バシュラームーン村、アイン・バーリダ村、アイン・カサブ町、タフタナーズ市、マアッラトミスリーン市、ハバート市、バフーリー市、カフルタハーリーム町、アルバイーン山、バルーマー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの鷹旅団、シャーム自由人旅団のメンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア政府の動き

SANA(5月19日付)は、元経済担当副首相で、現在、ESCWA(国連西アジア経済社会委員会)のEDGE(Economic Development and Globalization Division)代表(2011年9月~)を務めるアブドゥッラー・ダルダリーが、ワーイル・ハルキー首相、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣らと会談を重ね、シリアの復興プロジェクトについての協議を進めている、と報じた。

ダルダリー氏はESCWAの代表として協議を進めているという。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立は、クサイル市での戦闘激化を受けて声明を出し、国連安保理に対して、「ヒズブッラーによる攻撃」を非難するよう求める一方、アラブ連盟に対して、緊急外相会議を開催し、クサイル市を保護するために必要な措置を講じるよう呼びかけた。

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シリア国民評議会は、クサイル市での戦闘激化を受けて声明を出し、「ヒズブッラーとイランの部隊…虐殺、戦争犯罪を行っている」と非難、アラブ連盟および国連安保理に対して同市での「虐殺を停止するための道義的、政治的、法的責任」を果たすよう呼びかけた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のジョルジュ・サブラー暫定議長は、「ジュネーブ2」大会に関して、民主的変革諸勢力国民調整委員会の使節団とともに反体制勢力側の統一代表として出席することを拒否するとしたうえで、引き続きアラブ諸国、西側諸国と協議して、使節団の選定を進めるとの意思を示した。

『ナハール』(5月19日付)が報じた。

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『ハヤート』(5月20日付)は、複数の消息筋の話として、ロバート・フォード米大使が、リヤード・トゥルクと連絡をとり、「ジュネーブ2」大会への参加を求めていると報じた。

同報道によると、英仏は、トゥルクを「ジュネーブ2」大会における反体制勢力の団長にしようとしており、シリア・ムスリム同胞団、シリア革命反体制勢力国民連立のリヤード・サイフ副議長、ムスタファー・サッバーグ事務局長、シリア民主主義者連合のミシェル・キールー代表は、トゥルクを受け入れている、という。

トゥルクは、シリア共産党政治局派(現シリア人民民主党)の元書記長。ダマスカス民主変革宣言の指導者の一人。「生きる殉教者」として知られ、1980年代から反体制勢力の統合を訴えてきたが、反体制運動の主導権をめぐって民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表と反目している。

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反体制活動家のアンワル・ブンニーがフェイスブック(5月19日付)で「暫定憲法宣言」案を発表、軍・治安機関の移行期政府への従属、シリア・ムスリム同胞団員への極刑を定めた1980年第49法の廃止などを訴えた。

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『サンデー・テレグラフ』(5月19日付)は、シャームの民のヌスラ戦線が、シリア東部の油田で得た原油を、地元の業者に転売し、活動資金に充てていると報じた。

レバノンの動き

ベカーア県ヘルメル郡の対シリア国境地域に、シリア領内から反体制武装集団が撃ったと思われる迫撃砲複数発が着弾した。死傷者は出なかった。

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NNA(5月19日付)によると、北部県トリポリ市のバーブ・タッバーナ地区、ジャバル・ムフスィン地区で住民どうしが衝突、1人が死亡、22人が負傷した。

諸外国の動き

ベンヤミン・ネタニヤフ首相は定例閣議で、シリア紛争への対応として「あらゆるシナリオを用意している」と述べ、ヒズブッラーやテロ分子に先進兵器流入阻止を口実に、再び軍事行動に訴える可能性があることを暗示した。

AFP, May 19, 2013、al-Hayat, May 20, 2013、Kull-na Shuraka’, May 19, 2013、Kurdonline, May 19, 2013、al-Nahar, May 19, 2013、Naharnet, May 19, 2013、NNA, May 19, 2013、Reuters, May 19,
2013、SANA, May 19, 2013、The Sunday Telegraph, May 19, 2013、UPI, May 19, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

駐ヨルダン・シリア大使はアサド大統領が「(ジュネーブ2大会で発足が審議される)次期移行期政府の一部を構成しない」ことを明らかに、プーチン大統領がネタニヤフ首相と会談し「早急な武力紛争の停止と政治的解決に向けた移行プロセスの開始」の必要をめぐって意見を一致させる(2013年5月14日)

シリア政府の動き

ワフダ・イフバーリーヤ・ネット(5月14日付)によると、バフジャト・スライマーン駐ヨルダン・シリア大使は、「ジュネーブ2」大会でその発足が審議される予定の移行期政府に関して、「アサド大統領は次期移行期政府の一部を構成しない」と述べた。

その理由として、スライマーン大使は「アサド大統領は、閣僚でも首班でもなく、合法的に選ばれたシリア・アラブ共和国の大統領だ…。彼が移行期政府樹立の法を発し、閣僚候補がこの政府に入るか否かを承認する…。移行期政府の正統性と存在はアサド大統領から発するのであって、世界のそれ以外のいかなる勢力、個人からも発しない」と述べた。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、SANA(5月14日付)によると、ダルーシャー村で軍が反体制武装集団(シャームの民のヌスラ戦線など)の掃討を完了し、同地の治安を回復した。

またドゥーマー市、ザマルカー町、ジャルバー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月14日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(5月14日付)によると、マンナグ村、ムスリミーヤ村、アレッポ市シャイフ・サイード地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(5月14日付)は、シリア政府がアレッポ市突入に向けて、ミードゥー家(部族)など政権支持者約500人の教練を行っている、と報じ、彼らを「シャッビーハ」と断じた。

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ヒムス県では、SANA(5月14日付)によると、サラミーヤ・ラスタン街道、ラスタン市、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区、クスール地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市アクラマ地区に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、子供1人が死亡、12人が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(5月14日付)によると、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区、ムーハサン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また軍は、トルコ領内に原油を密輸しようとしていたテロリスト15人を殲滅した。

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ダルアー県では、SANA(5月14日付)によると、ダルアー市、シャブラク村、ナースィリーヤ村、東カラク市、タファス市、ラジャート高原で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員ら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クウェート日刊紙『カバス』(5月14日付)は、ヒズブッラーに近い消息筋の話として、ヒズブッラーの戦闘員がダルアー県の対ヨルダン国境地帯に到達したと報じた。

同報道によると、ヒズブッラーの戦闘員は、ヒルバト・ガザーラ町奪還において主導的な役割を果たしたという。

反体制勢力の動き

ロンドンで活動する反体制組織のシリア人権監視団は、2011年3月以降の紛争で、94,000人以上が殺害され、うち約半数の41,000人が政権を支持するアラウィー派であると発表した。

同監視団は、紛争が続けば、2013年末には死者数は12万人に達するだろうと警鐘を鳴らした。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、殺害したシリア軍兵士の臓器を食べる映像をアップしたハーリド・ハマド(アブー・サッカール)を名のるヒムス県の活動家に関して、「蛮行」と非難した。

『タイムズ』(5月14日付)によると、ハマドは、自身が殺害した兵士の携帯電話に全裸の女性、子供が暴行を受ける映像があったと証言し、自らの行為を正当化している、という。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、レバノンによる国境管理を徹底させ、シリア領内からのヒズブッラー戦闘員の撤退を求めるための決議の採択を国連安保理に求めていると発表した。

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ヨルダンのサラフィー主義潮流のムハンマド・シャラビー(アブー・サイヤーフ)代表は声明を出し、「シャームの民のヌスラ戦線は、シリア各県でヒズブッラー戦闘員と対決するとの明確な決定を下した」ことを明らかにした。

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5月11、12日にカイロで反体制組織代表、活動家約200人が開いた「民主的局」会合は閉幕声明を発表した。

同声明によると、会合は、政治、組織、支援に関する三つのワークショップに分かれて議論を行い、その後全体での総括会合で、民主的政体の樹立、体制打倒をめざす国民の意思を実現し、体制転換を行うための政治的しくみの確立、犯罪者の制裁などを行うことで合意した。

また会合では、投票により「シリア民主主義者連合」という組織名を名のることが決定した。

レバノンの動き

NNA(5月14日付)によると、ベカーア県バアルベック郡カーア地方に、シリア領から発射されたロケット弾3発が着弾した。

また同報道によると、レバノン軍当局は同地方で、シリア人2人を身柄拘束した。

諸外国の動き

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とモスクワで会談した。

『ハヤート』(5月15日付)などによると、ロシア製のS-300ミサイル防空システムのシリアへの売却などが協議された。

プーチン大統領は、地域情勢の安定がイスラエルとの「共通の国益」になるとしたうえで、「否定的シナリオを阻止する唯一の方法が、武装紛争の即時停止と政治的解決への移行である。この段階において、事態のさらなる複雑化をもたらすような行動を避けることが重要だ」と述べた。

またRT(5月14日付)によると、プーチン大統領は会談後、シリア問題を政治的に解決するため、諜報レベルでネタニヤフ首相と個人的に連絡を取り続けることに同意したことを明らかにした。

そのうえで「シリアの武力紛争の継続がシリアだけでなく地域全体に悪影響をもたらすとの見方」をネタニヤフ首相と共有し、「早急な武力紛争の停止と政治的解決に向けた移行プロセスの開始」の必要がある点で意見が一致したと付言した。

一方、ネタニヤフ首相は、「地域情勢について詳細に協議し、ロシアとともに安定と安全保障を強化する方法を案出しようとしている」と述べた。

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サウジアラビア、ヨルダン、カタール、トルコ、UAEの外務大臣がアブダビで緊急外相会議を開き、「ジュネーブ2」大会で審議予定の移行期政府に関して、アサド大統領および政権幹部・支持者に参加の余地はないとの声明を発表した。

緊急外相会議はまた、トルコのレイハンル市での爆弾テロとシリア国内での化学兵器使用疑惑に関して、アサド政権の犯行だと断じ、非難した。

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ジョン・ケリー米国務長官は滞在先のストックホルムで記者団に対して、「この点(ジュネーブ2への参加)をめぐって、アサドが勘定を誤れば…、反体制勢力はさらなる支援を受け…残念ながら暴力は止まらないだろう」と述べた。

また「しかし、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣から、アサドが交渉に派遣するであろう者の名前を受け取った…。シリアの反体制勢力を支援する多くの国の外務大臣、反体制活動家の多くと話した。彼らはみな、とりわけ今朝電話会談したサリーム・イドリース将軍は、シリア政府との対話の準備ができている」と付言した。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、「ジュネーブ2」大会構想に関して支持を表明しつつも、「開催はきわめて困難だ。なぜなら、紛争当事者である反体制派と、血で手を染めていない体制に近い一部の人々を一同に会さねばならないからだ。しかしこれはきわめて複雑だ」と述べた。

ファビウス外務大臣はまた「将来に向けた解決策がなければならない。すなわち、移行期政府が全権を委任されねばならない。これはジュネーブ1で定められたが、実施されなかった」と付言した。

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オーストリアのヴェルナー・ファイマン首相は、EU内でシリアの反体制勢力への武器禁輸緩和の解除をめざす米仏の動きに抵抗する意思を明示した。

ロイター通信(5月14日付)が報じた。

AFP, May 14, 2013、al-Hayat, May 15, 2013、Kull-na Shuraka’, May 14, 2013、Kurdonline, May 14, 2013、Naharnet,
May 14, 2013、NNA, May 14, 2013、al-Qabas, May 14, 2013、Reuters, May 14,
2013、SANA, May 14, 2013、Shabaka al-Waḥda al-Ikhbariya, May 15, 2013、The Times, May 14, 2013、UPI, May 14, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド政権が「新戦略」を通じて反体制武装集団との闘争における優勢を回復したと報じられるなか、民主的変革諸勢力国民調整委員会は米露による「ジュネーブ2」イニシアチブに応える意思を示す(2013年5月12日)

国内の暴力

『ワシントン・ポスト』(5月12日付)は、アサド政権が、イラン、ロシア、ヒズブッラーの支援を通じた「新戦略」を通じて、反体制武装集団との闘争における優勢を回復した、と報じた。

http://www.washingtonpost.com/world/assad-forces-gaining-ground-in-syria/2013/05/11/79147c34-b99c-11e2-b568-6917f6ac6d9d_story.html

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ダマスカス県では、クッルナー・シュラカー(5月12日付)およびSANA(5月12日付)などによると、マッザ区(ヴィーラート・マッザ区)に迫撃砲弾4発が着弾し、女児1人を含む4人が負傷した。

一方、SANA(5月13日付)によると、ジャウバル区、バルザ区、カーブーン区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、多数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダルーシャー村、ハーン・シャイフ・キャンプ、バイト・サフム市などに対して、軍が砲撃を加え、反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(5月13日付)によると、ジャルバー市、バハーリーヤ市、ハラスター市、シャイフーニーヤ村、アドラー市、ナブク市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、カマル・ブン・ハーシム連隊メンバーら多数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナーフタ町、アルマー町などに軍が砲撃を加えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アリーハー市、カルミード軍事基地周辺、シャビーバ軍事基地周辺などに軍が砲撃・空爆を加えた。

一方、SANA(5月13日付)によると、サルミーン市、アルバイーン山、ナイラブ村南部などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハーリディーヤ地区などで、軍と反体制武装集団の交戦が続いた。

一方、SANA(5月13日付)によると、ムスリミーヤ村、アレッポ市スライマーン・ハラビー地区、カルム・ジャバル地区、ライラムーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、多数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市周辺が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(5月13日付)によると、ラッフーム村、ヒムス市バーブ・フード地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(5月12日付)によると、ハサカ県内水利局近くで複数回の爆発があり、市民や民主統一党人民防衛隊隊員複数が死傷した。

またハヴァル通信(5月12日付)は、ハサカ市ムフティー地区の民主統一党人民防衛隊の検問所を「シャッビーハ」が襲撃したが、人民防衛隊の反撃を受けて、5人が死亡、軍の戦車が展開するアズィーズィーヤ地区に撤退した、と報じた。

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ハマー県では、SANA(5月13日付)によると、ムハルダ市に反体制武装集団(シャームの民のヌスラ戦線)が撃った迫撃砲弾2発が着弾し、複数の市民が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(5月13日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、ハウィーカ地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、外国人戦闘員ら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヤルムーク殉教者旅団は、先週シリア領内で身柄拘束したUNDOF隊員4人(フィリピン軍兵士)を釈放した。

シリア政府の動き

ウムラーン・ズウビー情報大臣は、レイハンル市での爆弾テロに関して、「シリアは、トルコと100年にわたって問題を抱えてきたが、政府、軍、諸機関がこうした行為を行ったことなどない。我々はそうしたことができないからではなく、我々の教育、道徳、振る舞い、価値観がそれを許さないからだ」と関与を否定したうえで、「誰にもでたらめな嫌疑をかける資格などない」と述べ、シリア政府に嫌疑をかけるレジェップ・タイイップ・エルドアン内閣の閣僚を非難した。

そのうえで「エルドアン首相がオバマ米大統領と会談する数日前」に事件が発生した点に着目、「彼(エルドアン首相)は、NATO加盟国である自分の国、さらには自分の存在がシリアからの攻撃に曝されていると米国に主張したいのだろうか?」と述べた。

反体制勢力の動き

ロンドンを拠点とする反体制組織のシリア人権監視団は、2011年3月以降のシリア国内での犠牲者数を発表した。

それによると、死者数は70,257人。うち民間人の死者数は34,000人以上、18歳以下の死者数は4,788人、女性の死者数は3,048人、反体制戦闘員の死者数は16,687人、身元不明者は2,368人だという。

なおこの死者数には、「シャッビーハ」、親政権の諜報員の死者数約12,000人は含まれていないという。

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国内で反体制活動を行う民主的変革諸勢力国民調整委員会はダマスカス県で執行部会合を開き、米露による「ジュネーブ2」構想への対応について協議した。

会合後、執行部は声明を出し、「ジュネーブ2会議に関する露米のコンセンサスを歓迎し、ほかの反体制組織とともに、同会議への参加要請に応える」との意思を示した。

しかし「複数の国、政権内の過激派、一部の反体制勢力が、それ(会議)を頓挫させようとしているので、その成功を楽観視することには慎重」な姿勢をとると付言した。

これに関連して、民主的変革諸勢力国民調整委員会のハイサム・マンナーア在外局長は『ハヤート』(5月13日付)に対して、委員会が現在、会議で提示するための移行期政府樹立に向けた「行程表」を作成中だと述べた。

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『ハヤート』(5月13日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立の複数の消息筋の話として、連立が5月23日にイスタンブールで米露が準備を進める「ジュネーブ2」大会への参加の是非を決するための会合を開くと報じた。

これに関連して、シリア革命反体制勢力国民連立のリヤード・サイフ副議長らが共同声明を出し、2011年7月のカイロでのアラブ連盟主催によるシリア反体制勢力大会で採択された「国民誓約文書」と「暫定期間概要に関する共同政治ビジョン」の「内容に沿ったかたちで、政治的解決の機会に対して最大限の真剣さをもって対応」するよう呼びかけ、アサド政権の退陣が前提だとしていた米露の「ジュネーブ2」構想に対する消極姿勢を軟化させる意思を示した。

また「自由シリア軍および武装レジスタンス」に向けて、「政治指導部に従属する合法的な軍事指導部のもとでの統合」を呼びかけるとともに、「シリア革命の目的に矛盾した…外来の過激思想を拒否する」ことを明言した。

共同声明には、サイフ副議長のほか、タウフィーク・ドゥンヤー、ワリード・ブンニー、リーマー・フライハーン、ハーリス…ナッバハーン、ムワッファク・ニールビーヤ(市民権潮流代表)らが署名している。

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シリア革命反体制勢力国民連立議長を辞任したアフマド・ムアーッズ・ハティーブは、ジャズィーラ(5月12日付)のインタビューで、ジョルジュ・サブラー暫定議長、リヤード・サイフ副議長、スハイル・アタ-スィー副議長に対して「辞表を提出し、(反体制勢力の指導者の)選出に参加すべきでない」と非難した。

ハティーブは議長在任中に「シリア人に資さない決定を行う人間に成り下がったと感じ、連立を去ることを決心した…。シリアに資さない決定をさせようとする者がいた」と述べた。

http://www.youtube.com/watch?v=zJ2ysFsC9Zg&feature=player_embedded

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カイロで反体制活動家が行っていた「民主的局」会合(ミシェル・キールーが主導)が閉会した。

『ハヤート』(5月16日付)によると、11、12日のカイロでの「民主的局」会合(シリア民主主義者連合結成大会)に参加していたシリア・クルド進歩民主党のアブドゥルハミード・ダルウィーシュ書記長が、会合で「クルド人民をシリアの主要な民族として憲法で承認する」ことを求める声明を回付した。

ダルウィーシュ書記長はまた、国連に対して平和維持軍を派遣するための決議の採択を求めるとともに、すべての社会勢力が参加した「連邦」内閣を樹立し、外国の監視団のもとに国会選挙を実施することを提言した。

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シリア・クルド国民評議会は5月10日から2日にわたって開催された大会(開催場所不明)を、正副議長、渉外委員会メンバーなどを選出して閉幕した。

ユースフ・ファイサル議長(シリア・クルド進歩民主党)の後任には、ターヒル・サフーク(国民民主党書記長)が選出された。

また報道官にはナスルッディーン・イブラーヒーム(シリア・クルド民主党アル・パールティーイブラーヒーム派書記長)が、副議長にはニウマト・ダーウド(シリア・クルド平等党書記長)が、書記にはアースィム・ハサンが選出された。

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クッルナー・シュラカー(5月12日付)は、ダマスカス郊外県東グータ地方で武装闘争を続ける武装集団が二つの師団に統合されたと報じた。

二つの師団に統合された武装集団は以下の通り:

イスラーム旅団
バッラー旅団
シャーム自由人運動旅団
コマンド部隊
ファールーク・ウマル旅団
アッラーの獅子
グータ革命家
ドゥーマー殉教者旅団
アブー・ムーサ-・アシュアリー・ワ・ラドワーン旅団
スユーフ・ハック旅団
首都の縦シャーム征服旅団
グータの獅子旅団
フィルカーン旅団
イマーム・フサイン旅団
タウヒード・イスラーム旅団
第1歩兵師団
スィッディーク大隊
特殊任務中隊
特殊部隊大隊
サイフ・ウマウィー大隊

レバノンの動き

NNA(5月12日付)によると、ベカーア県ヘルメル郡のカスル村郊外に、シリアから発射されたロケット弾2発が着弾し、2人が負傷した。

しかし、ナハルネット(5月12日付)によると、このロケット弾は、ベカーア県バアルベック郡マシャーリーウ・カーア村から発射されたものと思われるという。

なおカスル村には11日にもロケット弾が5発着弾している。

諸外国の動き

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、レイハンル市での爆弾テロに関して、「シリア危機に対するトルコの政策を転換させることではなく、トルコの安定を揺るがし、トルコ国民の間に宗派対立を作り出そうとすることを狙っていた」と断じた。

そのうえで、「彼らは我々が悲劇的なシナリオに至ることを望んでいる」としたうえで、「シリアの泥沼にトルコを貶めようとする挑発に対抗し…、(宗派対立の)罠」に落ちない」ようトルコ国民に「自制」を求めた。

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トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は、レイハンル市での爆弾テロに関して、「バーニヤースで民族浄化の罪を犯した者がレイハンル市での爆破を行った」と断じた。

ダウトオール外務大臣はまた、爆弾テロが「トルコのシリア人とは無関係で、シリア政府と関係がある。バーニヤースでの虐殺後、トルコとレバノンで宗派主義的な挑発が行われることに我々は警戒しなければならない」と述べ、事件へのアサド政権の関与を疑った。

そのうえで、トルコおよびシリア周辺諸国が安全保障上の危機にますます曝されるなかで、国際社会がシリア大統領に対する行動をとる時が来た、と付言した。

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トルコのバシル・アタライ副首相は、レイハンル市での爆弾テロに関して「シリアの諜報機関とつながりのあるテロ組織」に属すトルコ人9人を容疑者として逮捕し、その一部は事件への関与を「自供した」と発表した。

アタライ副首相はまた、実行犯に関して「我々の情報によると、彼らは国内からやって来た」としつつ、「我々は彼らの名前、活動、そしてシリア政府と親密なつながりがあることを知っている」と述べた。

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『ハヤート』(5月13日付)によると、アレキサンドレッタ地方解放人民戦線を名のる組織が、ハタイ県(シリア領アレキサンドレッタ地方)のレイハンル市での爆弾テロがトルコ政府によるものだと非難した。

声明は、爆弾テロが「アレッポ、ダマスカスなどでの爆破によってその手を血で染めた者が行った」としたうえで、エルドアン首相が「最後の苦しみを味わった末に、無実の諸国民の死に基づく自らの政策による血のなかに沈むだろう」と述べ、エルドアン首相の関与を疑った。

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在ヨルダンEU代表部(アンマン)は声明を出し、シリア国内で避難生活を余儀なくされている約400万人の避難民を対象に、EUが6,500万ユーロ(8,400万米ドル)相当の追加の人道援助を行うことを決定したと発表した。

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イランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣は『シュピーゲル』(5月12日付)に対して、米露による「ジュネーブ2」構想に関して、「まだ招待は受けていないが、必ず出席するだろう」と述べた。

また化学兵器使用疑惑について、サーレヒー外務大臣は「あらゆる種類の大量破壊兵器の使用に断固として反対する」と強調した。

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ロバート・ゲイツ前米国防長官は、CBS(5月12日付)のインタビューで、シリアへの米国の軍事介入に関して「リビアへの介入は過ちになると思っていた。シリアの場合も過ちになると思う。昨年ないしは半年前により大規模な介入をしていたとしてもだ。我々は自分たちの結果予測力を課題評価している」と述べた。

AFP, May 12, 2013、Aljazeera.net, May 11, 2013、al-Hayat, May 13, 2013, May 16, 2013、Kull-na Shuraka’, May 12, 2013、Kurdonline,
May 12, 2013、Naharnet, May 12, 2013、NNA, May 12, 2013、Reuters, May 12,
2013、SANA, May 12, 2013、 Der Spiegel, May 12, 2013、UPI, May 12, 2013、The Washington Post, May 12, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア当局とヒズブッラーが米露による「ジュネーブ2」構想を支持する意向を表明、米国は移行期統治機関発足のための交渉中にアサド政権が続投することを認める(2013年5月9日)

Naharnet, May 9, 2013
Naharnet, May 9, 2013

シリア政府の動き

『アフバール』(5月9日付)は、アサド大統領がレバノンの訪問団との会談で、「我々は彼ら(ヒズブッラー)にすべてを与えることを決心した」と述べたと報じた。

同紙によると、アサド大統領は「初めて、我々と彼ら(ヒズブッラー)は同じ状況に身を置いていると感じている。彼らは我々を助けてくれる同盟者以上の存在だ」としたうえで、ヒズブッラーに対して「信頼、満足、謝意」を示したという。

またアサド大統領は「イスラエルに複数発のミサイルを容易に撃ち込むことができる」としつつ、「我々はレジスタンスに門戸を開放し、シリア全土をレジスタンスの国にすることによって、戦略的な報復をめざしている」と強調したという。

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シリアの外務在外居住者省は声明を出し、米露による「ジュネーブ2」構想に関して、国際法遵守と内政不干渉の原則に立脚したロシアの姿勢と、政治的解決をめざす米国の姿勢双方を高く評価、支持の姿勢を示した。

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ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、化学兵器使用に関する国際調査チームの受け入れに関して、「ハーン・アサル村での事件調査のために潘基文事務総長が行った決定に従い、我々は今もなお調査チーム受け入れの用意がある」と述べた。

レバノンの動き

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、ヌール・ラジオ設立25周年を記念して、テレビ演説を行い、そのなかで「シリアは(ヒズブッラーが)これまで保有していなかったような高性能の武器を提供するだろう」と述べた。

ナスルッラー書記長は「イスラエルはレジスタンスの能力が増長することを食い止めることが目的だと言う…。しかしシリアは(ヒズブッラーが)これまで保有していなかったような高性能の武器を提供するだろう」と述べた。

また「我々は高性能の武器を受け取る容易があると宣言する。我々はこうした武器を保有・保持することができるし、人民を防衛するためにそれらを使用するだろう」と強調した。

シリアからヒズブッラーへの武器供与に関して、ナスルッラー書記長は「これはシリアの戦略的報復だ…。占領下のパレスチナにロケット弾を撃ったり、空爆を行ったりすること以上に重要だ」と述べた。

イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、ナスルッラー書記長は「シリアがレジスタンス運動、とりわけパレスチナのレジスタンスを支援してきたことは誰もが知っている。イスラエルはレバノンとパレスチナのレジスタンスの力の源がシリアであることを知っている。それゆえイスラエルはシリアを(対レジスタンス政策の)方程式から取り除き、レバノンとパレスチナのレジスタンスを包囲したいと考えている」と断じた。

さらに「(シリアの)報復は(イスラエルの)攻撃の目的をくじくことであり、シリアの指導部は、友人がシリアに的への報復・空爆を望むなかで、それを行った」としたうえで、シリアが「ゴラン高原で人民レンジスタンスの戦線を開く」可能性があると指摘、「我々レバノンのレジスタンスは、シリア人民のレジスタンスとともにあり、シリアのゴラン解放のため、支援、調整、教練、協力を行う」と明言した。

一方、米露による「ジュネーブ2」構想に関して、「米国をシリアの救い主とみなすことは恥ずべきことだ」としつつ、「さらなる破壊と殺戮は敵に資するだけだ」と述べ、支持する意向を示した。

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LBCI(5月9日付)は、北部県トリポリ市、ディンニーヤ郡出身のレバノン人2人がシリアのヒムス県クサイル市近くでの戦闘に参加し死亡、18人との連絡がとれないと報じた。

死亡した2人の名はフサーム・マンスール、ハーニー・バラカートで、両人を含むレバノン人は、サーリム・リファーイーと関係を持つサラフィー主義集団の戦闘員で、シリアでのジハードに参加するために、レバノンからシリアに潜入したと思われる。

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ナハールネット(5月9日付)は、北部県トリポリ市で、シャームの民のヌスラ戦線の旗を掲げた車列がクッバ地区で空砲を撃ちながら、市街地を暴走した、と報じた。

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NNA(5月9日付)によると、ベカーア県ヘルメル郡のシャワーギール地方にシリア領から発射されたロケット弾2発が着弾した。死傷者はなかった。

反体制勢力の動き

シャームの民のヌスラ戦線は、ツイッター(5月9日付)上で、アミールのアブー・ムハンマド・ジャウラーニーが負傷したとの情報に関して、「もし司令部が負傷、ないしは死亡したとしても、ジハードは最後の審判の日まで続く。しかしジャウラーニー師負傷の報道は正しくないと指摘せざるを得ない」とつぶやいた。

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国内の反体制組織、国民潮流(ムハンマド・サルマーン代表)は声明を出し、米露による「ジュネーブ2」構想に関して、これまでの組織の主張と合致していると述べ、支持を表明した。

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シリア国民民主ブロックは声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆を非難、国際社会に対してイスラエルの「犯罪行為」を停止させるべく行動するよう求めた。

国内の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区北部が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(5月9日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また反体制武装集団がバーブ・トゥーマー地区の電気倉庫脇に仕掛けた爆弾が爆発し、市民1人が死亡、3人が負傷した。

さらにカッサーア地区では、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾2発が着弾し、市民1人が死亡、7人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市郊外、ムウダミーヤト・シャーム市、ダルーシャー村、マルジュ・スルターン村などが空爆・砲撃を受け、サイイダ・ザイナブ町郊外、ジャルバー市、ムライハ市などでは、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月9日付)によると、軍がジャルバー市の大部分で反体制武装集団の掃討を完了し、同市の治安を回復した。

またシャイフーニーヤ村、アーリヤ市、ナブク市郊外、ヤブルード市、カーラ市、イバーダ市、フサイニーヤ町、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ジャルマーナー市では、住宅街に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾2発が着弾、市民2人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市のダム街道地区、ヒルバト・ガザーラ町、シャイフ・マスキーン市、マアルバ町、ナーフタ町などが、軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(5月9日付)によると、タッル・フドル一帯、ダルアー市、ヒルバト・ガザーラ町などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タルビーサ市、ヒムス市周辺、クサイル市などが、軍の砲撃を受けた。

またクサイル市周辺、タドムル市などでは軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月9日付)によると、シューマリーヤ村、ラブラーウィー村、ラフムーニーヤ村、ズウビー農場、クルディー農場などで、軍が反体制武装集団の地下壕などを攻撃・破壊し、複数の戦闘員を殺傷した。

またヒムス市ワーディー・サーイフ地区、バーブ・フード地区、ジャウラト・シヤーフ地区、カラービース地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市のハミーディーヤ地区、シャイフ・ヤースィーン地区などが軍の砲撃を受け、工業地区では軍と反体制武装集団が交戦した。

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アレッポ県では、サフィーラ市、バーブ市、マンナグ航空基地周辺などが、軍の砲撃を受け、ヌッブル市、ザフラー町周辺では軍と反体制武装集団が交戦した。

アレッポ市ブスターン・カスル地区などで、軍と反体制武装集団が交戦した。またシャイフ・サイード地区でも戦闘が発生した。

一方、SANA(5月9日付)によると、アレッポ市シャイフ・サイード地区の軍住宅工場一帯で軍が反体制武装集団の掃討を完了し、同地の治安を回復した。

またアルカミーヤ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アリーハー市東部の煉瓦工場(軍の拠点)で、反体制武装集団が砲撃、戦車2輌を破壊した。

またビンニシュ市、フーア市(シーア派の村)などで、軍および人民諸委員会が反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(5月9日付)によると、サラーキブ市などで、軍が反体制武装集団の拠点を攻撃・破壊し、複数の戦闘員を殺傷した。

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ラタキア県では、SANA(5月9日付)によると、サーキヤ・カルト村、ラフマリーヤ村、カスブ村などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃・破壊、外国人戦闘員を殺害した。

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ハサカ県では、SANA(5月9日付)によると、ハサカ・ダイル・ザウル街道で穀物を略奪しようとした武装集団と軍が交戦、複数の武装集団が死傷した。

またタッル・ブラーク町、タッル・ハミース村で、軍が反体制武装集団の拠点を攻撃・破壊、複数の戦闘員を殺傷した。

諸外国の動き

ジョン・ケリー米国務長官は、ヨルダンのナースィル・ジャウダト外務大臣とローマで会談し、シリア情勢について協議した。

会談に先立って、ケリー国務長官は、「ジュネーブ2」構想で発足がめざされる移行期統治機関に関して、すべての当事者が「両当事者の相互理解のもとに移行期統治機関発足」を示すと述べる一方、「このことは我々の見解では、アサドがこの移行期統治機関に参加しないことを意味する」と述べた。

またケリー国務長官は、米国がシリア人避難民を対象に1億米ドルの追加支援を行うことを章にした。

なお『ハヤート』(5月10日付)は、西側外交筋の話として、米国がロシアとの「ジュネーブ2」構想の提案にあたって、移行期統治機関発足のための交渉開始の条件としてアサド大統領の退任を求める姿勢を「最後の譲歩」として断念し、交渉中にアサド大統領が続投することを認めたと報じた。

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『ウォールストリート・ジャーナル』(5月9日付)やロイター通信(5月9日付)は、米国およびイスラエルの高官の話として、シリア政府がロシア製のS-300ミサイル防空システム購入のためのロシアへの代金支払いを始めたとしたうえで、イスラエルがロシアに対して同システムの売却を行わないよう要請していると報じた。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は『ル・モンド』(5月10日付)に対して「この紛争(シリアの紛争)を我々が止められなければ、この国の解体、当事者どうしの宗派対立、そして沸騰状態にある地域のすべての構成要素の不安定化の危機が生じるだろう」との見方を示した。

そのうえで「シリアの”釜”はイランの核問題と結びついており、両者は現在、平和にとって最大の脅威だ」と警鐘を鳴らした。

ファビウス外務大臣は、「この紛争は我々だけでは解決できない」としたうえで、政治的解決に向けた努力の継続、シリア革命反体制勢力国民連立における穏健派の支援と合わせて、「シャームの民のヌスラ戦線を国連においてテロ組織に指定することを提案する」と明言した。

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『ハアレツ』(5月9日付)は、負傷した反体制武装集団を領内に搬送するイスラエルの救急車を直接砲撃するとの脅迫をイスラエルがシリア側から受けたと報じた。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、NBC News(5月9日付)のインタビューで「シリア政府が化学兵器とミサイルを使用したことは明白だ…。とっくの昔にレッド・ラインを越えている」と断じた。

エルドアン首相によると「トルコの病院で治療を受けるために越境してきたシリア人の複数の病人に、化学兵器に曝された症状が見られた」という。

AFP, May 9, 2013、al-Akhbar, May 9, 2013、Haaretz, May 9, 2013、al-Hayat, May 10, 2013、Kull-na Shuraka’, May 9, 2013、Kurdonline, May 9, 2013、LBCI, May 9, 2013、Naharnet, May 9, 2013、NBC News, May 9, 2013、NNA, May 9, 2013、Reuters, May 9, 2013、SANA, May 9, 2013、UPI, May 9, 2013、The Wall Street Journal, May 9, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエルによる越境空爆に関して各反体制派勢力あるいは反体制寄りの諸国家さえもこれに批判的な立場を表明、シリア高官「我々は待つことなるが、報復する」(2013年5月6日)

国内の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カダム区、カーブーン区が軍の砲撃・空爆を受け、複数名が負傷した。

一方、SANA(5月6日付)によると、ジャウバル区、カーブーン区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムウダミーヤト・シャーム市、ハジャル・アスワド市が軍の砲撃を受け、女性2人が死亡した。

一方、SANA(5月6日付)によると、ザマルカー町、ドゥーマー市、ハラスター市、ダーライヤー市、アドラー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

アシュラフィーヤ・サフナーヤー市では、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民1人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヌアイマ村が軍の砲撃を受け、ダルアー市では軍が摘発逮捕を行った。

一方、SANA(5月6日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町付近で武装集団どうしが交戦し、ラーヤート・ハック大隊を名乗る組織の戦闘員らが死傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タルビーサ市、クサイル市、ラスタン市などで、軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(5月6日付)によると、軍がハウラ・シャリーア法廷のメンバー複数を殲滅した。

またヒムス市ワーディー・サーイフ地区、バーブ・フード地区、ウユーン・シャアラ村、ウザイル村、ザアフラーニーヤ村、サッルーミーヤ村郊外、ラフムーニーヤ村、アッシュー・ウルード村、クサイル市、アイン・ダナーニール市、ラスタン市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市アレッポ街道地区で軍と反体制武装集団が交戦、またサワーイク地区で軍が摘発逮捕を行った。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーッス村などが軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(5月6日付)によると、アブー・ズフール航空基地周辺、アイン・バーリダ村、アイン・スーダ村、タフタナーズ市、サルミーン市、ナイラブ村、ビンニシュ市、マアッラトミスリーン市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が軍のヘリコプターを撃墜する一方、軍は反体制武装集団によって大部分が占拠されたマンナグ航空基地を空爆し、ヘリコプター3機を破壊した。

また反体制武装集団が「シーア派住民が多く住む」ヌッブル市、ザフラー町を砲撃する一方、軍はサフィーラ市などを砲撃した。

一方、SANA(5月6日付)によると、ムスリミーヤ村、ヒーラーン村、マンナグ村、アルカミーヤ村、アレッポ市ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市に軍が空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市でアブー・バクル・スィッディーク大隊連合が第137旅団基地を離陸した軍のヘリコプターを撃墜し、士官2人を含む兵士8人を殺害した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ジャブラ市の北部に位置するブスターン・バーシャー村およびその周辺に迫撃砲弾複数発が着弾した。

同監視団によると、この攻撃は、タルトゥース県バイダー町とバーニヤース市ラアス・ナブア地区での「虐殺」への報復だという。

一方、SANA(5月6日付)によると、サルマー町、タルティヤーフ村、カフルダブラ村、ドゥッラ村、ブルジュ・アフラーシュ村などで、軍が反体制武装集団のアジトを攻撃、サウジ人、ヨルダン人など外国人戦闘員らを殺傷、武器弾薬を破壊・押収した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(5月6日付)によると、タッル・ハミース市が軍ヘリコプターの空爆を受けた。

シリア政府の動き

シリア高官は、AFP(5月6日付)に対して、「シリアはイスラエルの攻撃に報復するが、実行のタイミングを選ぶだろう…。すぐには行われない。なぜならイスラエルは警戒態勢にあるからだ…。我々は待つことなるが、報復する」と述べた。

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Facebook, May 6, 2013
Facebook, May 6, 2013

ダムプレス(5月7日付)などは、殉教者記念日(5月6日)に合わせて、アサド大統領とアスマー・アフラス夫人が殉教者の子息が通う学校を慰問したと報じ、その映像を公開した。

学校の所在地は不明。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=nx7i1YJ0esk

反体制勢力の動き

民主的変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境攻撃を「シリアとパレスチナの土地を占領する敵だけでなく、あらゆる敵による我らが国への攻撃を非難する」としたうえで、「シリアにおける民主化のための交渉を通じた関係正常化への道を開く…すべての外交的・政治的努力を支持する」と表明した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、シリア軍弱体化の責任のすべてはアサド政権にあると非難する一方、タルトゥース県バイダー町などでの軍の「虐殺」と時を一にするかたちで行われた空爆を「疑惑の目」を持って見ていると指摘、空爆によってアサド政権による「虐殺」が激化すると警鐘を鳴らした。

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シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン元事務局長は声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、「シリア国民が敵に対する統合を回復する好機」としたうえで、「政府軍に与している過ちを犯したすべてのシリア人に発砲を停止し、同胞の殺戮をやめ、人民の側に加わり、内外の敵に対抗して自衛する」よう呼びかけた。

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シャーム自由人大隊は声明を出し、シャームの民のヌスラ戦線の指導者どうしの対立が「国内および地域に及ぼす影響」を注視しているとしたうえで、同戦線に対して「アサド政権という敵を追いやるための戦いに努力を一つにして注ぎ込む」よう呼びかけた。

なお『ハヤート』(5月7日付)によると、シャーム自由人大隊はシリア・イスラーム戦線を主導する。

シリア・イスラーム戦線は10以上の武装集団、約15,000人の戦闘員を擁し、シリア・イスラーム解放戦線に次ぐ国内第2の武装集団。

これに対して、シャームの民のヌスラ戦線は約6,000人の戦闘員を擁し、自由シリア軍参謀委員会(駐トルコ)は40,000~50,000人の戦闘員を統括しているとされる。

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クッルナー・シュラカー(5月6日付)によると、自由シリア軍参謀委員会政治広報調整官のルワイユ・ミクダードは、自由シリア軍メンバーを名乗るハサン・ラストワーニーなる人物が、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、イスラエル・テレビで、自由シリア軍の志気高揚を促したこととに謝意を示したことに関して、この人物が自由シリア軍とは無関係で、おそらくムハーバラートの工作員だと断じた。

レバノンの動き

進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首は、『アンバー』(5月6日付)に対して、イスラエル軍によるシリアへの越境攻撃が「イスラエルと反体制勢力が協力しているという口実をシリア政府に与える」としつつ、また「シリア政府への姿勢がどのようなものであれ、イスラエルの攻撃は正当化できない」と非難した。

諸外国の動き

国連人権理事会の国際独立調査委員会のカルラ・デル・ポンテ調査官は、スイスのイタリア語放送のインタビューで「入手した証拠に基づくと、反体制武装勢力がサリン・ガスを用いるなどして化学兵器を使用した」疑いが高いと述べた。

デル・ポンテ調査官はまた「確証はないが、サリン・ガスが使用されたという強い疑い、そして具体的な疑いがある」としたうえで、「我々は調査を深め、さらなる証拠を通じて正確且つ確実な調査を行わなくてはならない。しかし現時点での結論は、反体制派がサリン・ガスを使用したというものだ」と改めて強調した。

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国連人権理事会の国際独立調査委員会はジュネーブで声明を出し、カルラ・デル・ポンテ調査官の発言に関して「化学兵器を使用した当時者に関する最終的な結果は出ていない。それゆえ、疑惑に関してコメントすることはできない」と発表し、慎重な姿勢を示した。

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『ハヤート』(5月7日付)は、トルコの匿名衛生当局筋の話として、シリア国内での化学兵器の使用を確認するため、トルコ当局が領内に非難したシリア人負傷者の血液サンプルの検査を開始したと報じた。

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アナス・フォー・ラスムセンNATO事務局長はシリアでの化学兵器使用疑惑に関して「シリアでのいかなる化学兵器の使用も国際人道法への明確な違反にあたる」としつつ、「シリア政府が(国連調査チームの)受け入れを拒否していることは遺憾である」と述べた。

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『ハヤート』(5月7日付)は、イスラエルの複数の消息筋の話として、イスラエル政府が「複数の外交チャンネル」を通じて、越境攻撃が、反体制勢力との闘争におけるアサド政権の力を弱めることを意図していない旨伝えたと報じた。

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ロシア外務省のアレクサンドル・ルカシェビィッチ報道官は、イスラエル軍のシリアへの越境攻撃に関して「シリアで長らく続いている国内紛争への軍事的介入に世界の世論が備える兆候ではないかと大いに懸念している」としたうえで、「シリア国内…の紛争が国際問題化することを許してはならない」と警告した。

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中国外務省報道官は、声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、「地域の現状は複雑且つデリケートだと考える…。我々は軍事力の行使に反対し、あらゆる国家を守る者たち権をも尊重しなければならないと考える」と非難しつつ、すべての関係当事者に自制を求めた。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、「イスラエルは…ヒズブッラーに武器が供与されたら報復すると言ってきた。このことは誰でも理解できる。しかし同時に、周辺諸国に紛争が拡大すれば、紛争の正確も変容するがゆえに、リスクが高い」と批判的な見方を示した。

そのうえで、シリア革命反体制勢力国民連立への支持を改めて訴えるとともに、「反体制勢力の統合と政治的解決の必要」を求めた。

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イラクのヌーリー・マーリキー首相は声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、「イスラエルは地域の現下の異常な状況を利用した」と非難、東アラブ地域に「さらなる混乱と危険な事態」をもたらしかねないと警鐘を鳴らした。

またウサーマ・ヌジャイフィー国民議会議長は声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、「イスラエルの攻撃にシリア政府は報復すべき」と主唱した。

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イランのマスウード・ジャザーイリー副参謀長はイラン・イスラーム革命防衛隊のHPを通じて、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆がイラン製の武器を標的としたとの一部報道を「シリア政府はイランの武器を必要としていない。この手の情報はプロパガンダ戦争、心理戦だ」否定した。

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サウジアラビアのサルマーン・ブン・アブドゥルアズィーズ副首相兼国防大臣は、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、「アラブ国家を守る者たち権への深刻な侵害」、「あからさまな敵対行為」と批判、攻撃停止と再発防止のために至急行動すべきだと述べた。

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AFP(5月5日付)は、ダマスカス郊外県のサイイダ・ザイナブ廟の「防衛」任務中に戦死したイラク人の葬儀がイラクのバスラ市で行われた。

戦死したのはディヤー・マトシャル・カーティウ・イーサーウィー(29歳)で、バスラ市で結成された「殉教者の主大隊」を名乗る民兵に属していたという。

AFP, May 6, 2013、al-Anba’, May 6, 2013、DamPress, May 7, 2013、al-Hayat, May 7, 2013、Kull-na Shuraka’, May 6, 2013、Kurdonline, May 6, 2013、Naharnet,
May 6, 2013、Reuters, May 6, 2013、SANA, May 6, 2013、UPI, May 6, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍機がダマスカス郊外県の43か所に対して越境空爆を実施し複数の師団が壊滅するなど甚大な被害、シリア外務省は国連への報告のなかで空爆が「タクフィール主義テロ集団の調整のもとに」行われたと指摘(2013年5月5日)

イスラエル軍によるシリアへの越境空爆

『ハヤート』(5月6日付)など、イスラエル軍機がダマスカス郊外県ジャムラーヤー市の軍科学研究センターなど43カ所に対して約4時間にわたって空爆を行ったと報じた。

Kull-na Shuraka', May 5, 2013
Kull-na Shuraka’, May 5, 2013

複数の目撃者によると、空爆による「火柱」がカシオン山上空まで昇み、ダマスカス県住民の多くが階下へと避難したという。

なお攻撃には、少なくとも18機の戦闘機が空爆に参加したという。

http://www.youtube.com/watch?v=7KjDnKr_ZBY

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RT(5月5日付)は、シリアの複数の匿名消息筋の話として、イスラエル軍のシリアへの越境空爆によって、ダマスカス郊外県のジャムラーヤー地区、クドスィーヤー地区、ハーマ地区、サッブーラ地区に展開していた共和国護衛隊第104旅団、第105旅団、第14師団の兵士約300人が死亡した、と報じた。

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クッルナー・シュラカー(5月5日付)は、イスラエル軍のシリアへの越境空爆には、米軍製のJDAM誘導爆弾、ヘルファイヤ地対空ミサイル、およぶ非伝統兵器の巨大な爆弾が使用され、巨大な爆弾によってマグニチュード4の揺れが生じたと報じた。

また同報道によると、空爆の標的となった軍施設およびその被害状況は以下の通り:

Kull-na Shuraka', May 5, 2013
Kull-na Shuraka’, May 5, 2013

共和国護衛隊第105旅団:壊滅
共和国護衛隊第104旅団:壊滅
カシオン山に駐留するミサイル旅団
カシオン山の武器庫
ジャムラーヤー市の科学研究センター
ハーマ町の防空向上近くの施設
クドスィーヤー市郊外の第4師団拠点
クドスィーヤー市郊外の第4師団武器庫
マアルバ町・タッル市間の軍施設(スカッド・ミサイル関連施設と思われる施設)
クドスィーヤー市にある共和国護衛隊団地内の施設(未確認情報)
クドスィーヤー市にある住宅地内の施設(未確認情報)

そのうえで、クッルナー・シュラカー(5月5日付)は、イスラエル軍の越境攻撃で、第4師団の精鋭部隊兵士など約2,000人が死亡したものと思われると付言した。

なおクッルナー・シュラカー(5月6日付)はその後、イスラエル軍の越境空爆によって、共和国護衛隊第104、105旅団の将兵約500人が死亡したと報じた。

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AFP(5月5日付)は、ダマスカス国際空港近くの施設をイスラエル軍機が空爆したことをイスラエル公式筋(匿名高官)が認めたと報じた。

空爆は、ヒズブッラーに手渡されるミサイルが格納されていた倉庫などに対して行われたという。

シリア政府の動き

シリア外務在外居住者省は、国連安保理議長と事務総長に宛てて書簡を提出し、イスラエル軍によるシリアへの越境攻撃の詳細を報告した。

同書簡によると、イスラエル軍は、イスラエル領内からレバノン領空と占領下のゴラン高原を侵犯・通過し、ジャムラーヤー市北西部、マイサルーン市、ディーマース町シャワーイー航空基地にあるシリア軍の施設3カ所に対して空爆を行い、これにより、軍施設は破壊され、また市民に多数の死傷者が出た。

また同書簡は「イスラエルとシャームの民のヌスラ戦線に属すタクフィール主義テロ集団の調整のもとに攻撃が行われた」と指摘するとともに、シリア領外への武器輸送阻止というイスラエルの主張には根拠がないと却下、イスラエルの敵対的行為が地域の緊張を高め、大規模な地域戦争を誘発しかねないと警鐘を鳴らした。

さらに、米国首脳が行ったイスラエルの攻撃を是認するような米国首脳の発言が、イスラエルの越境空爆を促したと断じ、「シリアの主権侵害を政治的に隠蔽するもの」と非難した。

最後に、シリア・アラブ共和国が自国の領土と主権に対して自衛権を有することを強調し、「シリアに対するイスラエルの敵対行為を停止させ、その再発と地域の混乱を回避するために責任を果たす」よう呼びかけた。

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ワーイル・ハルキー内閣が緊急閣議を開き、イスラエル軍によるシリアへの越境攻撃に対する非難決議を採択し、ウムラーン・ズウビー情報大臣が閣議後の記者会見で決議を読み上げた。

非難決議はイスラエル軍の越境攻撃を「国際法のすべての基礎にあからさまに違反している」と非難する一方、「シリアに対する戦争を構成するタクフィール主義勢力とシオニストの有機的なつながりに対して何らの疑いの余地もないことが明らかになった」としたうえで、「シリア・アラブ共和国政府は、この攻撃がすべての可能性に対する門戸を開いたと考える」と報復を示唆した。

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またバアス党シリア地域指導部、人民議会、ビラード・シャーム・ウラマー連盟、人民諸組織、職業諸組合、クルド国民平和的変革運動、人民諸委員会連盟連合、アラブ社会主義運動、アラブ民主団結党、人民民主党、シリア共産党ニムル派などが、相次いでイスラエル軍によるシリアへの越境空爆を非難した。

国内の暴力

タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、バーニヤース市ラアス・ナブア地区、カルア地区で軍による捜索摘発が行われる一方、マルカブ村周辺などに軍が砲撃を加えた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、サルマー町一帯などに軍が激しい砲撃を加えた。

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ヒムス県では、クサイル市郊外で軍と「ヒズブッラーを支持する人民諸委員会」が反体制武装集団と交戦、戦闘員21人を含む34人が死亡、またクサイル市とラスタン市での空爆で子供1人、女性1人を含む4人が死亡した。

また東ブワイダ市近くで車が襲撃され、子供3人、女性3人が殺害された。

一方、SANA(5月5日付)によると、マジュダル村、ヒムス市カラービース地区、ワーディー・サーイフ地区、ワルシャ地区、クサイル市などで、軍が反体制武装集団の拠点を破壊、戦闘員を殺傷、武器弾薬などを押収した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ズグバ村が軍の空爆を受け、カフルヌブーダ町、カフルズィーター市で軍と反体制武装集団が交戦した。

またハマー市アレッポ街道地区では軍が摘発逮捕を行った。

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イドリブ県では、シリア人権監視団にようと、ダルクーシュ町などが軍に砲撃を受けた。

一方、SANA(5月5日付)によると、タフタナーズ航空基地周辺、サルミーン・ビンニシュ街道、アブー・ズフール軍事基地周辺、ナイラブ村、ジダール・ブカフルーン市、マアッラトミスラーン市、アイン・シーブ村、タッル・サラムー市、トゥルア市、アイン・スーダ村、ジャーヌーディーヤ町、タッル・ザハブ町などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マーイル町、ハルビール市、ハッダーディーン村、マンナグ航空基地周辺、ハーン・アサル村、アレッポ中央刑務所周辺などで、軍と反体制武装集団が交戦、また第80師団基地周辺での戦闘では、反体制武装集団戦闘員9人を含む23人が死亡した。

またアレッポ市では、ハーリディーヤ地区で軍と反体制武装集団が交戦、カーディー・アスカル地区、アレッポ城周辺が砲撃を受けた。

一方は、SANA(5月5日付)によると、ムスリミーヤ村、ハンダラート・キャンプ、マンナグ村、アルカミーヤ村、アレッポ中央刑務所周辺、アレッポ市ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市バドウ地区、種はダー地区、第17師団基地周辺などが軍の空爆を受けた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ムーハサン市などが軍の空爆を受けた。

一方、SANA(5月5日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市などで軍と反体制武装集団が交戦し、ダルーシャー村、ハーン・シャイフ・キャンプのパレスチナ難民キャンプなどが砲撃を受けた。

一方、SANA(5月5日付)によると、アドラー市、ランクース市東部、ムウダミーヤト・シャーム市、ダーライヤー市、ハラスター市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月5日付)によると、ジャウバル区、バルザ区で軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ワーディー・ヤルムーク地方、タスィール町、ジャムラ村などを軍が空爆した。

一方、SANA(5月5日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町、ジャースィム市、ナーフィア村、シャジャラ町、ダーイル町などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

反体制勢力の動き

シリア民主左派連合は声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、シリア情勢を複雑化し、シリア人民の革命が挑まねばならない新たな課題を生み出す動きと非難した。

レバノンの動き

NNA(5月5日付)は、ベカーア県ヘルメル郡カスル村に、シリア領から発射されたカチューシャ砲が着弾したと報じた。

諸外国の動き

イランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣は、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、マナール・チャンネル(5月5日付)に対して、「この攻撃は、シオニスト政体とシリア国民と戦うテロ傭兵集団が結託していることを示すものであり、シリア軍の成果と勝利の結果として行われた」と非難した。

そのうえで、イスラエル軍の攻撃があらゆる国際的な取り決めに反しており、地域の安定を脅かすと付言した。

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アラブ連盟は声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆を「危険な影響」を及ぼし得ると警鐘を鳴らすとともに、国連安保理に対して、敵対行為の停止と再発防止に向け、即時に行動するよう呼びかけた。

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また、イランのアリー・ラーリージャーニー諮問評議会(国会)議長、アルジェリア外務省報道官、レバノンのミシェル・スライマーン大統領、アドナーン・マンスール外務大臣、アマル運動政治局、スーダンのアフマド・ビラール・ウスマーン情報大臣、PFLP、パレスチナ・イスラーム聖戦、PFLP-GC、パレスチナ人民闘争戦線、PLO政治局長、クウェート国会などが、相次いでイスラエル軍によるシリアへの越境空爆を非難した。

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NNA(5月5日付)などによると、イスラエル軍は対レバノン・シリア国境地帯にアイアン・ドーム防空システム2基を配備した。

シリアへの越境攻撃に対する報復を警戒した動き。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、AKP党員らを前に演説し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関連して、「我々はアッラーの許しのもと、このとさつ人、人殺しがこの世界で報いを受けるのを目にすることになろう…。お前は振り籠の子供に対して勇気を見せつけたことに対して、非常に高い代償を支払うことになろう」と述べ、アサド大統領を非難した。

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国連の潘基文事務総長は、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して「イスラエルが攻撃を行ったとの(5月4日の)報道に関して大いなる懸念」を表明しつつ、「国連は攻撃が行われたかどうか確認できない」と述べた。

AFP, May 5, 2013、al-Hayat, May 6, 2013、Kull-na Shuraka’, May 5, 2013, May 6, 2013、Kurdonline, May
5, 2013、al-Manar Channel, May 5, 2013、Naharnet, May 5, 2013、NNA, May 5,
2013、Reuters, May 5, 2013、SANA, May 5, 2013、UPI, May 5, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエルが2日から3日にかけてシリア領内に対する越境空爆を行ったことが明らかになるなか、シリア革命反体制勢力国民連立は軍および親政権武装組織がバーニヤース市で実行した「虐殺」を激しく非難(2013年5月4日)

イスラエル軍機によるシリア越境空爆の報道

CNN(5月4日付)やMSNBC(5月4日付)など複数のメディアは、複数の米国高官の話として、5月2日晩から5月3日未明にかけて、シリア領内に対して空爆を行ったと、イスラエルの高官が5月4日に認めたと報じた。

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レバノン軍は、5月2日19時10分から5月3日3時15分にかけて、イスラエル軍機が3回にわたってレバノン領空を侵犯したと発表した。

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AFP(5月4日付)は、レバノンの外交筋の話として、5月2~3日にイスラエル軍機がシリア領内で行ったとされる空爆はロシア製の地対空ミサイルの破壊が目的だったと報じた。

同報道によると、この地対空ミサイルはダマスカス国際空港に保管されていたが、3日の空港内での火災を受けて、移設されたという。

また『ハヤート』(5月5日付)は、西側のメディアの報道や外交筋の話として、イスラエル軍機によるシリア領内への空爆が、イラン製のミサイル「ファーティフ110」など高性能兵器のヒズブッラーへの供与を阻止するために行われた可能性があると報じた。

AFP(5月4日付)によると、シリア政府に複数の消息筋は、イスラエル軍機による攻撃の事実を今のところ否定している、という。

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バラク・オバマ米大統領は、イスラエル軍機がシリアへの越境空爆を行ったとのメディアの報道などを受け、「イスラエルは、ヒズブッラーのようなテロ組織に高性能の武器が渡ることに対して、正当なかたちで自衛しなければならない」と述べた。

SANA, May 4, 2013
SANA, May 4, 2013

シリア政府の動き

アサド大統領は、ダマスカス大学法学部キャンパスでの大学犠牲者追悼碑の除幕式に出席した。

追悼碑除幕後、アサド大統領は参列した数千人の遺族や学生らと懇談した。

SANA(5月4日付)が報じた。

国内の暴力

タルトゥース県では、シリア人権監視団(駐英)が、バーニヤース市ラアス・ナブア地区で軍および親政権の武装組織が5月3日に、子供14人を含む62人を「虐殺」したと発表した。

同監視団によると、行方不明者も数十人おり、犠牲者数はさらに増加すると思われるという。

またシリア人権監視団は5月2、3日のバイダー町とバーニヤース市ラアス・ナブア地区での「虐殺」での死者数は100人以上に達すると発表する一方、複数の活動家らは死者数が800人に達すると主張している。

さらにシリア人権監視団によると、スンナ派が多く住むバーニヤース市南部の住民が「軍および国防隊のアラウィー派による虐殺を恐れ」、タルトゥース市、ジャブラ市(ラタキア県)方面に集団避難を始めたという。

複数の住民によると、バーニヤース市やジャブラ市の入り口には治安機関の検問所が設置さえ、住民を帰宅させようとしたが、ヒステリー状態となった数百人が逃走したという。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市周辺の農場で、「ヒズブッラーのエリート部隊の支援を受ける」軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。

この戦闘で、反体制武装集団の戦闘員10人が死亡した。

一方、SANA(5月4日付)によると、クサイル市周辺のマシュタル地方で軍が反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復した。

またサアン村郊外、ラスタン市郊外、アクラブ町、ヒムス市バーブ・フード地区、カラービース地区、ジャウラト・シヤーフ地区、ハーリディーヤ地区、ハイダリーヤ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市アレッポ街道地区で大きな爆発が起きた。原因は不明。

またマアッル・ダッス市などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月4日付)によると、ハマー市サワーイク地区、ジュッブ・アフマル村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マンナグ航空基地の敷地内に突入し、空港内の戦車連隊を制圧したのを受け、軍が空港に対して空爆を行った。

この戦闘で、アリー・マフムード空軍准将ら軍の将兵数十人が死亡した。

アレッポ市スライマーン・ハラビー地区に軍の増援部隊が到着し、サーフール地区への突入の準備が本格化した。

一方、SANA(5月4日付)によると、クワイリス航空基地周辺、マンナグ航空基地などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ県の新ユーフラテス橋近くなどに軍が「樽爆弾」などで空爆を行った。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダマスカス県ヤルムーク区の男性がハーン・シャイフ・キャンプに対する砲撃で負傷、死亡した。

またムライハ市郊外、ダルーシャー村、ムウダミーヤ・シャーム市、ダーライヤー市などで、軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(5月4日付)によると、イバーダ市、タッル・ガリーカ市、ダイル・アサーフィール市、ジャラージール町などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハラスター市、ドゥーマー市、スバイナ町、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月4日付)によると、バルザ区、カーブーン区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ワーディー・ヤルムークで軍と反体制武装集団が交戦、反体制武装集団の戦闘員1人が死亡した。

また第49防空大隊基地に対して、軍が空爆を行った。

さらに反体制武装集団(自由シリア軍)は対ヨルダン国境に近いマスリーティーヤ検問所を3時間にわたる交戦の末制圧したと発表した。

一方、SANA(5月4日付)によると、マスミヤ町などで軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、民主統一党人民防衛隊総司令部によると、タッル・タムル町周辺での1週間にわたるシャームの民のヌスラ戦線など反体制武装集団との戦闘で、35人の戦闘員を殲滅、約50人を捕捉した。

戦闘では人民防衛隊の兵士4人も死亡したという。

一方、SANA(5月4日付)によると、タッル・アダス市などで軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またタッル・タムル町とハサカ市を結ぶ街道では、軍が使徒末裔旅団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、SANA(5月4日付)によると、ハーリム市および同市郊外、アブー・ズフール航空基地周辺、ジスル・シュグール市郊外、サルジャ村、カフルラーター村、サルミーン市、マアッラトミスリーン市、シャビーバ軍事基地周辺、アトシャーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャーム自由人大隊、ザーウィヤ旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(5月4日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、シャイフ・ヤースィーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、真理の剣大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

反体制勢力の動き

民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は訪問中のロンドンで『ハヤート』(5月5日付)のインタビューに応じ、そのなかでEUによる対シリア石油禁輸措置緩和に関して、民主統一党人民防衛隊が掌握している油田からの石油の輸出がクルド最高委員会の監督のもとに行われるべきだとの見解を示した。

また西クルディスタン人民議会のもとで武装部隊の教練が重点的に行われており、アサーイシュ(警察部隊)を教練するための訓練所がシリア北東部と北部に3カ所設置され、3ヶ月間の実習コースを開設していることを明らかにした。

さらに、民主統一党人民防衛隊に関して、約15,000人から構成されることを明らかにした。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、バーニヤース市ラアス・ナブア地区で行われたとされる軍による住民「虐殺」に関して、「20年前にボスニアでセルビア軍が行った民増浄化の様相を帯びつつある」と批判した。

また「虐殺」が、バーニヤース市南部のバサーティーン・イスラーム村でも行われる可能性があるとして、警鐘を鳴らすとともに、国連安保理に対して、アサド政権による「虐殺」を非難し、こうした行為を即時停止させるための決議を採択するよう求めた。

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シリア・ムスリム同胞団のムハンマド・リヤード・シャカファ最高監督者はDPA(5月4日付)のインタビューに応じ、そのなかで「エジプト(のムハンマド・ムルシー大統領)はシリア国民が何を望んでいるかを知っている。それは政治的解決だ。しかしアサドとその一味を含まないかたちでだ」と述べた。

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カイロで活動するアラウィー派の反体制活動家が主導する「我らはみなシリア人」大会フォローアップ委員会は声明を出し、タルトゥース県バイダー町、バーニヤース市ラアス・ナブア地区で軍が行ったとされる住民「虐殺」に関して、「シリアの革命だけでなく、シリアの将来をも脅かす…宗派戦争へと国を向かわせる」行為と非難した。

レバノンの動き

ミシェル・スライマーン大統領は声明を出し、シリアへの武器・戦闘員の流入を阻止するようレバノン国民に改めて呼びかけた。

AFP, May 4, 2013、DPA, May 4, 2013、al-Hayat, May 5, 2013、Kull-na Shuraka’, May 4, 2013、Kurdonline, May 4, 2013、Naharnet, May 4, 2013、Reuters, May 4, 2013、SANA, May 4, 2013、UPI, May 4, 2013などをもとに作成。

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バーニヤース市近郊のバイダー町で軍・親政権武装組織が反体制武装集団と激しい戦闘を繰り広げるなか、米国による第1回目の支援物資供与800万ドル相当が自由シリア軍参謀委員会に引き渡されたことが明らかに(2013年5月2日)

国内の暴力

タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、バーニヤース市近郊のバイダー町で軍と親政権の武装組織が反体制武装集団と激しく交戦した。

SANA, May 2, 2013
SANA, May 2, 2013

親政権の複数の消息筋によると、軍・治安機関・人民諸委員会のパトロール隊がバイダー町で要撃を受け、治安要員1人、兵士1人、人民諸委員会メンバー1人が殺害され、パトロール隊隊員20人が負傷したのを受け、軍、国防隊が応援に駆けつけ、数十人の武装集団戦闘員と交戦したという。

この戦闘では、マルカブ城に展開する軍の大隊がバイダー町に砲撃を加え、軍、国防隊は、数時間にわたる戦闘の末、武装集団を殲滅したという。戦闘では、軍、国防隊側には負傷者が出た。

シリア人権監視団によると、軍と反体制武装集団の交戦後、バイダー町で軍が「戦場処刑」が行われた模様で、複数の活動家によると、少なくとも51人が殺害されたという。

これに関して、SANA(5月2日付)は、バイダー町の反体制武装集団のアジトに対して軍が作戦を遂行し、武器弾薬を押収したと報じた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、軍が、ヒムス市ワーディー・サーイフ地区で反体制武装集団を掃討し、同地区の大部分を約1年ぶりに奪還した。

同監視団によると、軍は、国防隊、イラン当局、ヒズブッラーの支援を受けていたという。

一方、SANA(5月2日付)によると、軍がジュースィーヤ村、ウブーディーヤ市で反体制武装集団の掃討を完了し、両市の治安を回復した。

またダブア市、マスウーディーヤ村、シューマリーヤ市、サッルーミーヤ市、アッシュ・ウルード市、ラスタン市、ヒムス市バーブ・フード地区、ジャウラ・シヤーフ地区、ワーディー・サーイフ地区、ハーリディーヤ地区などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、複数の活動家によると、ダイル・ザウル市内のユーフラテス川に架けられていた架け橋が崩壊した。

反体制活動家らは、軍が爆弾で破壊したと主張する一方、政権支持者は「テロリスト」が橋を爆破したと主張している。

一方、SANA(5月2日付)によると、ダイル・ザウル市ウルフィー地区、工業地区、マリーイーヤ村などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、アブー・ザッル・ギファーリー団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区、ティシュリーン地区、ヤルムーク区、ジャウバル区で軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を受けた。

複数の活動家によると、軍と反体制武装集団の戦闘は、カラジャート・アッバースィーイーンにもおよび、軍はザブラターニー地区方面からジャウバル区の入口に展開し、アッバースィーイーン地区に至る街道を封鎖したという。

一方、SANA(5月2日付)によると、バルザ区、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またルクンッディーン区で反体制武装集団が仕掛けた車爆弾が爆発し、運転手1人が負傷した。

他方、クッルナー・シュラカー(5月2日付)は、バルザ区で活動する自由シリア軍が早朝、ダマスカス県およびダマスカス郊外県に対する砲撃の拠点となっているカシオン山の砲台を迫撃、軍の迫撃砲2門を破壊したと報じた(未確認情報)。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイル町、スィヒム・ジャウラーン市などが軍の砲撃を受け、ヒルバト・ガザーラ町などで軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月2日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町、カニーヤ村、ジャースィム市、ダーイル町、タファス市、ジャムラ村、シャジャラ町、スィヒム・ジャウラーン市などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、シャームの民のヌスラ戦線、タウヒード大隊旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月2日付)によると、軍がカイサー市の反体制武装集団の掃討を完了し、同市の治安を回復した。

イバーダ市、ザバダーニー市、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装集団の拠点を攻撃・破壊し、複数の戦闘員を殺傷した。

またハラスター市、ドゥーマー市などでも、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、反体制消息筋によると、ナバク地方で、反体制武装集団の戦闘員90人と軍・親政権支持者11人の「捕虜交換」が行われた。

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イドリブ県では、SANA(5月2日付)によると、アブー・ズフール軍事基地周辺、ジャーヌーディーヤ町、ミシュミシャーン市、アイン・アサーフィール市、ナイラブ村、マアッラトミスリーン市、フマイシュー市、カフルルーヒーン村、バラーギースィー市、フシャイル市、アリーハー市、ガッサーニーヤ村などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(5月2日付)によると、ムスリミーヤ村、アイン・ダクナ村、ズィラーア市、ヒーラーン村、ジュバイラ市などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、スライマーニーヤ地区、ハイダリーヤ地区、サラーフッディーン地区などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(5月2日付)によると、ダルバースィーヤ市で、軍がシャームの民のヌスラ戦線、使徒末裔大隊と交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

反体制勢力の動き

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(5月2日付)が、自由シリア軍使徒末裔大隊が、サイイダ・ザイナブ廟から約100メートルの地点に集結、同廟に籠城する軍やシャッビーハに対峙していると報じた。

同報道によると、自由シリア軍は、ヒズブッラーやシリア軍とは異なり、サイイダ・ザイナブ廟をはじめとするイスラーム教、キリスト教の聖地に被害が及ぶことを避けて活動しているという。

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自由シリア軍参謀委員会政治広報調整官のルワイユ・ミクダードは、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長の演説に関して「イランとともにシリアの体制を擁護するために干渉するとの脅迫は、(アサド)体制が崩壊しつつあることを直接白状したようなものだ」と批判した。

またヒムス県クサイル市郊外のレバノン人が居住する村を自由シリア軍が攻撃しているとのナスルッラー書記長の発言を「根拠がなく事実でない」と否定した。

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シリア国民評議会は声明を出し、ダイル・ザウル市の架け橋破壊をアサド政権の犯行と断じ、非難した。

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カイロなどで活動する反体制活動家約20人が共同声明を出し、「民主主義(市民権国家)のためのシリア人」がアサド政権に対する運動の統合に失敗したとして、同組織からの脱会を発表した。

シリア国内の動き

クッルナー・シュラカー(5月2日付)は、ラーミー・マフルーフ氏が4月29日付でシリアテル社の取締役会に辞表を出したと報じた。

マフルーフ氏はこれを受けてダマスポスト(5月3日付)に声明を出し、自身が個人名義で保有していたシリアテル社の株を3月にラーマーク社に譲渡したことを改めて明らかにし、シリアテル社の株の42%を保有するに至ったラーマーク社がシリアテル社の運営を担うのが当然との見解を示した。

レバノンの動き

MTV(5月2日付)やムスタクバル・チャンネル(5月2日付)は、シリア軍兵士約70人がベカーア県バアルベック郡カーア地方に侵入し、住民に退去を求めたと報じた。

しかしNNA(5月2日付)はこれを否定した。

諸外国の動き

チャック・ヘーゲル米国防長官は、フィリップ・ハモンド英国防大臣との会談後の記者会見で、シリアの反体制武装集団への武器供与の可否に関して「武器を与えることも選択肢としてある」と述べた。

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『ウォールストリート・ジャーナル』(5月2日付)は、複数の米高官の話として、米国による第1回目の支援物資供与が4月30日にトルコの自由シリア軍参謀委員会に対して行われたと報じた。

供与された支援物資は、食糧品、衣料品などで、総額が800万ドル相当だという。

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イラクのフダイル・フザーイー副大統領は「シリアのテロリストたちは、サハーバであるフジュル・ブン・アディー廟を襲撃することで、アッラーの使徒の教友への憎しみの牙を向いた」と非難した。

フジュル・ブン・アディー・キンディーは第4代カリフ・アリーの冒涜を拒んだことで知られる。

イラーキーヤ・チャンネル(5月2日付)などによると、シリアの反体制武装集団はダマスカス郊外県アドラー市にあるフジュル・ブン・アディー廟から遺体を掘り起こし、どこかに持ち去ったという。

AFP, May 2, 2013、Damaspost, May 2, 2013、al-Hayat, May 3, 2013, May 4, 2013、Kull-na Shuraka’, May 2, 2013, May 3, 2013、Kurdonline,
May 2, 2013、Naharnet, May 2, 2013。NNA, May 2, 2013、Reuters, May 2, 2013、SANA,
May 2, 2013、UPI, May 2, 2013、The Wall Street Journal, May 2, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

軍が各県内の反体制武装集団の拠点に砲撃を加える一方、アラブ連盟はシリア革命反体制勢力国民連立の代表出席を「暫定政府の発足と国外での代表権に関わる行政的措置の完了」まで見合わせ(2013年5月1日)

シリア政府の動き(シリア社会の動き)

アサド大統領はメーデーを祝して、ダマスカス県ティシュリーン公園のウマウィーイーン発電所を視察訪問し、従業員らの歓迎を受けた。

SANA(5月1日付)によると、アサド大統領は発電所の従業員らに対して、「シリアの労働者たちは、我々の国が2年以上にわたって曝されている戦争を通じて、自らが常に国力を支える構成要因であるということを証明した…。インフラを標的とする試みは…労働者たちが愛国的義務を継続することを阻止し得ないだろう…。テロリストの手によってさまざまなセクターで数百人の労働者が犠牲となろうとも」と述べ、謝意を示した。

SANA, May 1, 2013
SANA, May 1, 2013

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シリア民間航空公社幹部は、SANA(5月1日付)に対して、ロシアの民間旅客機がシリア上空で地対空ミサイル2発の攻撃を受けたとのロシア・メディアなどの報道内容を否定した。

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ロイター通信(5月1日付)は、紛争に伴う治安悪化や犯罪(誘拐、暴行、強姦)の多発を受け、ダマスカスのスポーツ・センターに女性たちを受け入れ、護身術を教えている、と報じた。

SANA, May 1, 2013
SANA, May 1, 2013

国内の暴力

ダマスカス県では、SANA(5月1日付)によると、バーブ・ムサッラー地区のバーブ・ムサッラー地区公園とハーリド・ブン・ワリード通りで、爆弾が仕掛けられた車2台が相次いで爆発し、10歳の子供1人を含む市民2人が死亡、約30人が負傷した。

またマッザ区では、爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発し、市民2人が死亡、2人が負傷した。

さらにアッバースィーイーン地区では、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾1発が着弾し、市民3人が負傷した。

このほか、シリア人権監視団によると、サーリヒーヤ区で銃声が聞こえた。銃撃の理由は定かでないという。

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同じくダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区、バルザ区に対して軍が空爆・砲撃を行った。

一方、SANA(5月1日付)によると、バルザ区、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区に反体制武装集団(サラフィー主義者)が開設した「シャリーア委員会」前で住民が抗議の座り込みを行った。

同監視団によると、シャリーア委員会は、マサーキン・ハナーヌー地区の「民間防衛センター」の撤去を要請、これに対してアレッポ市議会が抗議し、要請を拒んだことを受け、住民がシャリーア委員会の要請に異議を唱えるために抗議行動を行ったという。

「民間防衛センター」は、自由シリア軍が占拠する地域での無政府状態に対処するために設立されたNPOで、市街地の清掃、復興、住民へのサービス提供を行っている。

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Kull-na Shuraka', May 1, 2013
Kull-na Shuraka’, May 1, 2013

同じくアレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市バーブ街道地区で3週間前に殺害された青年の遺体が発見された。

またハフサ町、カフルハムラ村などが軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(5月1日付)によると、アルカミーヤ村、マンナグ航空基地周辺、アイン・ダクナ村、アナダーン市、フライターン市、ムスリミーヤ村などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、サラーフッディーン地区などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムウダミーヤト・シャーム市、ダーライヤー市、ザマルカー町などに、軍が空爆・砲撃を加えた。

一方、SANA(5月1日付)によると、キーサー市、アフマディーヤ市、イバーダ市、ザマルカー町、フジャイラ村、ズィヤービーヤ町、アドラー市、ダイル・アティーヤ市、カーラ市郊外、アシュラフィーヤ・ワーディー市、リーマー市郊外などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、第34師団本部周辺、マスミヤ町の軍事情報局施設周辺、ナワー市などで軍と反体制武装集団が交戦、タッル・シャフバー市などが砲撃を受けた。

一方、SANA(5月1日付)によると、反体制武装集団がダルアー国立病院事務局長のワリード・シャンヌール氏を襲撃、同氏は負傷し、病院に搬送された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市各所、ラビーア町などに軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(5月1日付)によると、ガントゥー市、カフルラーハー市、西タイバ村、サッルーミーヤ市、ラフムーニーヤ市、ヒムス市ワーディー・サーイフ地区、ジャウラ・シヤーフ地区、バーブ・フード地区、クサイル市郊外などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフルヌブーダ町に近いタッル・ウスマーン検問所などで軍が反体制武装集団と交戦した。

また軍がハマー市アレッポ街道地区、ティーバ・イスム村、ハスファイン村、マギール市などを砲撃・空爆する一方、反体制武装集団はズール・スース村を迫撃砲で攻撃した。

一方、SANA(5月1日付)によると、ハマー市ワーディー・ジャウズ地区、マシャーウ地区、アレッポ街道地区、ハウワーシュ丘、カフルヌブーダ町、カサービーヤ市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ナージヤ村などが軍の空爆を受けた。

一方、SANA(5月1日付)によると、ジスル・シュグール市郊外、アブー・ザーヒル軍事基地周辺などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市中心部に対して軍が空爆を行い、タブカ航空基地周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

またラッカ市内の広場で、政府に協力し、ロケット弾を撃ったとの罪で、青年3人が公開処刑された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市工業地区、ジュバイラ地区、ムワッザフィーン地区、ウルフィー地区などで軍と反体制武装集団が交戦し、ムーハサン市などが砲撃を受けた。

一方、SANA(5月1日付)によると、ダイル・ザウル市ムワッザフィーン地区、ハウィーカ地区、ウルフィー地区、マリーイーヤ村、ムーハサン市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、アッバース大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(5月1日付)によると、サルマー町、バイト・アワーン村、グナイマ村、カサーティル村、ダイル・ハンナー村などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線、トリポリ自由人メンバー(外国人)など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

反体制勢力の動き

ダマスカス国民民主変革宣言(ダマスカス宣言)事務局が声明を出し、紛争の政治的解決は不可能と断じたうえで、国内の武装勢力の統合と同勢力による革命の指導を主唱した。

レバノンの動き

サウジアラビアで事実上の亡命生活を送るサアド・ハリーリー元首相は声明を出し、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長のテレビ演説(4月30日付)に関して、「ナスルッラーによる発言でもっとも危険なのは、シリアの革命に関する彼の姿勢でも、アサド大統領を擁護しようとする姿勢でもない。レバノンの運命をシリアとリンクさせようとする自殺的な姿勢だ」と非難した。

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レバノン軍団のサミール・ジャアジャア代表は、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長のテレビ演説(4月30日付)に関して「シリアの体制は崩壊する。歴史が記されるのをあなたは止めることなどできない」と反論した。

諸外国の動き

アレクサンドル・ザスィプキン在レバノン・ロシア大使は、シリア危機へのヒズブッラーへの介入に関して、「誰が主権を侵害する権利を持つのか、そしてヒズブッラーの支援を必要とするか否かはアサド政権が決めることだ」と述べた。

そのうえでザスィプキン大使は「一部の陣営はシリアでのヒズブッラーの役割に焦点を当てているが、別の勢力が戦闘員や武器をレバノンから送り、体制と戦っていることを見過ごしている」と批判した。

『アフバール』(5月1日付)が報じた。

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『ハヤート』(5月2日付)は、アラブ連盟事務局が加盟国および関連機関に対して、連盟関連の会合へのシリア革命反体制勢力国民連立の代表出席を、暫定政府の発足と「国外での代表権に関わる行政的措置の完了」まで見合わせる旨、通達したと報じた。

AFP, May 1, 2013、al-Akhbar, May 1, 2013、Akhbar al-Sharq, May 1, 2013、al-Hayat, May 2, 2013、Kull-na Shuraka’, May 1, 2013、Kurdonline, May 1,2013、Naharnet,
May 1, 2013、Reuters, May 1, 2013、SANA, May 1, 2013、UPI, May 1, 2013などをもとに作成。

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ダマスカス県内のマルジャ広場で爆破テロが発生し14人が死亡し国内外からの非難を呼ぶなか、オバマ米大統領はアサド政権による化学兵器使用の確認が「ゲームを変える要因」となるとの見解を示す(2013年4月30日)

SANA, April 30, 2013
SANA, April 30, 2013

国内の暴力

ダマスカス県では、SANA(4月30日付)によると、首都中心部に位置するマルジャ広場で爆破テロが発生し、14人が死亡、約100人が負傷した。

またダマスカス商業タワー・ビル、ファドルッラー・ブサイリー・モスク、ウマル・ハイヤーム・ホテル、ダマスカス郊外県移籍局などが被害を受けた。

爆発は車に仕掛けられた爆弾によるもので、クッルナー・シュラカー(4月30日付)によると、爆発は内務省正門から数メートルの距離で発生した。

SANA, April 30, 2013
SANA, April 30, 2013

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同じくダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区で、同地区の完全制圧をめざす軍が反体制武装集団と交戦した。

またカフルスーサ区などに迫撃砲が着弾した。

これに関して、反体制活動家は、迫撃砲がダマスカス郊外県の第18旅団基地から発射されたと断じた。

SANA, April 30, 2013
SANA, April 30, 2013

一方、SANA(4月30日付)によると、ラウダ地区(ジャーヒズ公園近く)、マイダーン地区、ラブワ街道に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾3発が着弾した。死傷者はなかった。

またルクンッディーン区で軍が反体制武装集団のアジトから大量の武器弾薬を押収した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(4月30日付)によると、ドゥーマー市、シャブアー町、ザマルカー町、アドラー市および同市周辺などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線、使徒末裔大隊と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

SANA, April 30, 2013
SANA, April 30, 2013

またナブク市、カーラ市、ヤブルード市などで、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アトマーン村での軍との戦闘で、反体制武装集団の戦闘員2人が死亡した。

またワーディー・ヤルムークでは、軍の迫撃砲による攻撃で、反体制武装集団の戦闘員1人が死亡した。

このほか、ヒルバト・ガザーラ町、ラジャート市郊外、ヒルバト・ガザーラ町・ダーイル町間の一帯で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月30日付)によると、アトマーン村・ダーイル町間、ジャースィム市、インヒル市、ヌアイマ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダール・カビーラ村、ガントゥー市周辺などが、軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月30日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区、ハーリディーヤ地区、ワアル地区、ガントゥー市、ダール・カビーラ村、ティール・マアッラ市、タッルドゥー市、カフルラーハー市、タッル・ザハブ町などで、軍が反体制武装集団と交戦し、タウヒード旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市のアレッポ街道地区、マシャーウ地区、ワーディー・ジャウズ地区に対して、軍が砲撃を行い、複数の死傷者が出た。

一方、SANA(4月30日付)によると、ラアス・アイン市、シュアサ村で軍が反体制武装集団の掃討を完了し、両村の治安を回復した。

またハマー市マルアブ地区、サマク地区、マシャーウ・タイヤーラ地区、ダウワール・イスカーン地区、クルド人地区、フワイザ市などで軍が反体制武装集団に対する特殊策戦を行い、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなどを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(4月30日付)によると、サラーキブ市で軍が反体制武装集団と交戦、シャーム自由人大隊メンバーや外国人戦闘員複数を殺害した。

この戦闘の直前、反体制武装集団はシャーブール地区や市への南部入り口で、「粉」が入った袋を明け、その粉を吸った住民が呼吸困難、痙攣、感覚麻痺などの症状を発したと報じた。

一方、シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、イドリブ県サラーキブ市で軍が民間人に対して化学兵器を使用したと主張した。

クッルナー・シュラカー(4月30日付)は、イドリブ県カフルナブル市での反体制デモの写真だとして、フェイスペイントを施された子供たちや、プラカードや絵を掲げさせられた子供たちの画像を公開した。

英語で書かれたプラカードや絵は、大人が作成したもので、子供たちが反体制運動に巻き込まれ、利用されているさまが如実に示されている。

なおシリア人権監視団によると、サラーキブ市、イドリブ市に対して軍が砲撃を行い、サラーキブ市で子供1人が死亡した。

Kull-na Shuraka', April 30, 2013
Kull-na Shuraka’, April 30, 2013

またSANA(4月30日付)によると、ジスル・シュグール市郊外、対トルコ国境のバーブ・ハワー市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ国際空港に近いアズィーザ市に対して軍が砲撃を加えた。

Kull-na Shuraka', April 30, 2013
Kull-na Shuraka’, April 30, 2013

一方、SANA(4月30日付)によると、フライターン市、マンナグ村、ハーン・アサル市、ハーン・トゥーマーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ザフラー地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾多数が着弾し、住民4人が負傷した。

このほか、ハイダリーヤ地区、ブアイディーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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Kull-na Shuraka', April 30, 2013
Kull-na Shuraka’, April 30, 2013

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団基地周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シュハイル市、ブーカマール市、マヤーディーン市に対して軍が空爆を行った。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ県マハッタ地区で何者かによって市民1人が殺害された。

またクルドオンライン(4月30日付)によると、反体制武装集団(自由シリア軍)がタッル・ハミース市に近いアイン・アブド村を襲撃、これに対して民主統一党人民防衛隊が応戦し、武装集団戦闘員多数を殺害、撃退した。

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ラタキア県では、SANA(4月30日付)によると、スーラース遺跡、ガマーム村などで軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア政府の動き

ウムラーン・ズウビー内務大臣は、ダマスカス県マルジャ広場での爆弾テロに関して、「テロとテロリストに対する我らが武装部隊の戦場での成果と勝利によって挫折に追い込まれたもの反応」と指摘、「民間人を無差別に標的にしたテロ」と厳しく非難した。

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ワーイル・ハルキー内閣は閣議で、29、30日のダマスカス県での爆弾テロを厳しく非難した。

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シリアの外務在外居住者省は国連安保理議長と事務総長に宛てて書簡を送り、そのなかで29、30日のダマスカス県での爆弾テロを「政治的解決を拒否する明確な表明にほかならない」と非難したうえで、一連のテロの原因がアル=カーイダと関係のある組織への諸外国の様々な支援にあると強調、テロ非難と適切な対応を求めた。

反体制勢力の動き

民主的変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、ダマスカス県マルジャ広場での爆弾テロを「犯罪的としか評し得ず、合法的な革命闘争のなかに収まらない」と非難した。

そのうえで「戦闘を行うすべての当時者」に住宅地から撤収し、「いかなる勢力が行うにせよ…、砲撃、化学兵器使用、大量破壊兵器使用を非難する」との意思を示した。

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SANA-サウラ通信(4月30日付)は、ダマスカス県マルジャ広場での爆弾テロに関して、政権の自作自演だと非難した。

同通信は、複数の目撃者の話として、爆発が発生する30分前に、即席爆弾を撤去するとの理由でマルジャ広場が封鎖され、消防車が到着したと報じた。

またジャウダト・ハーシミー学校に生徒の話として、爆発が発生する前に生徒たちが下校を指示されたと伝えた。

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ザマーン・ワスル(4月30日付)は、SANA(4月29日付)が配信した写真をもとに、29日のダマスカス県マッザ区でのワーイル・ハルキー首相暗殺未遂事件が政権による自作自演の疑いがあると報じた。

同報道によると、ハルキー首相が乗っていた車から無事に脱出することは、車や現場周辺の被害を踏まえると、不可能だという。

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シリア革命反体制勢力国民連立は、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長のテレビ演説(4月30日付)を受けるかたちで声明を出し、レバノン政府に対して、不関与政策を貫徹し、ヒズブッラーのシリア領内での軍事行動を停止させるよう改めて求めた。

レバノンの動き

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長がテレビ演説を行い、と述べ、シリアでの紛争への関与が「人道的・道徳的」に妥当だとの立場を示すとともに、シリア危機の地域全体の波及を懸念する「世界」にとっての「真の友人」であるアサド政権の崩壊はないと強調した。

ナスルッラー書記長は「クサイルの農村で攻撃に曝されるレバノン人を放ってはおかない。我々は彼らを助けることに躊躇しないだろう…。クサイルの問題についてはすでに…、3,000人のレバノン人イスラーム教徒とキリスト教徒が狙われ、仕事に行けない状態だと述べた」としたうえで、「これらの人々は自衛のためにあらゆることをする権利があり、支援を受ける権利がある。これは道徳的・人道的な問題だ」と述べた。

また「レバノンでは、ファトワー、演説、送金、武器・戦闘員派遣が2年間とどまることなく行われている…。レバノンのいかなる勢力も無実だなどとは言えない」と強調した。

さらに「サイイダ・ザイナブ廟から数百メートルの場所に武装集団がおり、タクフィール主義集団はインターネットで廟を破壊すると脅迫している…。我々はスンナ派全体を責めてはいない。我々の問題はタクフィール主義者との間にある。みなが…彼らによる廟の破壊を阻止しなければならない」と述べた。

そのうえで「殉教者となった戦闘員は、宗派対立を阻止しようとしていた…。我々は殉教者、とりわけ最近の戦闘で命を落とした者たちを誇りに思っている」とシリアでの戦闘での戦死者に弔意を示した。

一方、アサド政権に関して「戦闘が長引いても、ダマスカスを掌握し、体制を倒すことできないだろう…。シリアは地域における真の友人であり、シリアを米国、イスラエル、タクフィール主義者の手に渡させない世界にとって真の友人である」と強調した。

シリア紛争については「同国をレジスタンスの枢軸から排除するだけでなく、シリアの国家、社会、軍を破壊し、失敗国家に貶めようとする」動きだとの見方を示した。

そのうえで「紛争は二つの陣営の間で行われている。第1の陣営は、体制を転覆し、醜い戦い、殺戮…に訴え、シリアを破壊するため国際社会の政治的・軍事的介入をめざしている…。第2の陣営は、シリア危機が地域全体に及ぼす影響に注意を払っている」と指摘、ヒズブッラーが第2の陣営に属し、「常に政治的解決を呼びかけている」と強調した。

諸外国の動き

バラク・オバマ米大統領はホワイトハウスで記者会見を開き、「我々が持っているのは、シリア国内で化学兵器が使用された証拠だ」と述べつつも、「分からないのは、誰がそれを使用したかだ」と述べ、アサド政権による使用を断定できないことを明らかにした。

また「何が起きたかを示す証拠がなくて、どうして何をするかを決定できようか?」と付言、シリア情勢への介入に慎重な姿勢を示した。

一方、「もしアサド政権による化学兵器使用を確認できれば…、それはゲームを変える要因(game changer)になる」と強調し、断固たる姿勢を示そうとしたが、反体制武装集団が化学兵器を使用した場合に対応については明言しなかった。

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『ワシントン・ポスト』(4月30日付)は、米政府高官の話として、バラク・オバマ米大統領がシリア反体制派への武器供与を準備していると報じた。

同紙によると、反体制派への武器供与は「数週間以内」に最終決定する見通し。シリア内戦への介入に反対するロシアの説得に努めるという。

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『シャルク・アウサト』(4月30日付)は、サウジアラビア訪問中の安倍晋三首相とのインタビュー内容を掲載した。

インタビューのなかで、安倍首相はシリア情勢に関して以下通り答えた。

「中東の安定は世界の安定と直結している。これは日本の安全保障にとっても同じです。日本は関係当事者との協力を通じて全力で同地域を支援し続けます。とくにシリアに関して、同国および同国国民が被った甚大な人的被害、そしてその影響が地域全体に拡がっていることに大きな懸念を表明したいと思います。日本はすでに緊急人道支援として8,000万米ドルを供与し、シリア国民や周辺諸国を支援しようとしてきました。我々はアサド大統領が権力にとどまることが円滑な転換プロセスの進行を妨げると考えています。一方、もし現状が今のまま続けば、アサド体制後に過激派の影響が増す懸念があります。国際社会は、こうした事態の解決策を案出するため、反体制勢力の統合プロセスにおいて一致団結、支援しなければなりません」。

AFP, April 30, 2013、Akhbar al-Sharq, April 30, 2013、al-Hayat, May 1, 2013、Kull-na Shuraka’, April 30, 2013、Kurdonline, April 30,2013、Naharnet,
April 30, 2013、Reuters, April 30, 2013、SANA, April 30, 2013、al-Sharq al-Awsaṭ, April 30, 2013、UPI, April 30, 2013、The Washington Post, April 30, 2013、Zaman al-Wasl, April 30, 2013などをもとに作成。

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ダマスカス県でハルキー首相の車列を狙った爆破テロが発生するなか、民主的変革諸勢力国民調整委員会のアブドゥルアズィーム代表は「シリア国民の唯一の代表」としてのシリア革命反体制勢力国民連立承認を批判(2013年4月29日)

シリア社会の動き

クッルナー・シュラカー(4月29日付)などによると、バフル機構がシリア人1,500人を対象に、シリア革命反体制勢力国民連立のガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出などに関する世論調査を行った。

SANA, April 29, 2013
SANA, April 29, 2013

世論調査は、20歳から39歳のシリア国内外で暮らすシリア人を対象とし、うち男性は83%、女性は17%、また91%が高等教育修了者だった。調査はインターネットなどを通じて行われた。

質問は、暫定政府に関する項目、ヒートゥー首班に関する項目からなる。

主な結果は以下の通り。

1. 現下の暫定政府が必要でないと答えたのは41%。
2. 暫定政府の拠点がシリア国内にあるべきと答えたのは89%。
3. 暫定政府のポストを人種、宗派、政党などによって配分すべきでないと答えたのは81%。
4. 首班がシリア国籍以外の外国籍を持っているべきでないと答えたのは50%。
5. ヒートゥー首班の経歴に不満と答えたのは45%。
6. 暫定政府および首班選出方法を拒否すると答えたのは70%。
7. シリア国民評議会にいかなる閣僚ポストも与えるべきでないと答えたのは69%。
8. シリア革命反体制勢力国民連立にいかなる閣僚ポストも与えるべきでないと答えたのは57%。

国内の暴力

インテルファクス通信(4月29日付)は、ロシアの信頼できる消息筋の話として、ロシアの民間旅客機がシリア上空で地対空ミサイル2発の攻撃を受けたと報じた。

同消息筋によると、被害は出なかったという。

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ダマスカス県では、SANA(4月29日付)によると、ダマスカス県マッザ区(ヴィーラート・ガルビー)イブン・ルシュド公園近くでワーイル・ハルキー首相の車列を狙った「爆破テロ」が発生し、複数の市民が死傷した。

スカイ・ニュース・アラビック(4月29日付)によると、死者は、1人はハルキー首相に同行していた1人を含む12人に上った。

ハルキー首相本人は無事だった。

複数の消息筋によると、ハルキー首相はマッザ区の自宅から首相官邸に向かう途中で、首相が乗った車の目の前で、道路脇に駐車していた車が爆発した、という。

SANA, April 29, 2013
SANA, April 29, 2013

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同じくダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区に対して軍が空爆を行い、マイダーン地区では重火器の発砲があった。

一方、SANA(4月29日付)によると、ジャウバル区、バルザ区で軍は反体制武装集団の追撃を続け、ナースィル・サラーフッディーン大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

SANA, April 29, 2013
SANA, April 29, 2013

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、ムウダミーヤ・シャーム市、ザマルカー町、バイト・ジン市、ウーファーニヤー村などで軍と反体制武装集団が激しく交戦した。

一方、SANA(4月29日付)によると、ハルマラ市、ハラスター市、フジャイラ村、フサイニーヤ町、ダーライヤー市などで、軍は反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、東ブワイダ市、アイン・ウルード市、カマーム市などを軍が砲撃した。

ヒムス県では、SANA(4月29日付)によると、ヒムス市ジャウラ・シヤーフ地区、クスール地区、ハーリディーヤ地区、ダール・カビーラ村、タッル・ザハブ町、タッルドゥー市、カフルラーハー市、タドムル市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またタッルカラフ市郊外にレバノン領から潜入しようとした武装集団を軍が撃退した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市の南部が軍の砲撃を受け、また同市のアレッポ街道地区、トゥライスィーヤ村などで軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月29日付)によると、ジュナイナ村で軍が反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復した。

またハマー市マルアブ地区、ルーズ・スース市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッル・シャマーリーン市、マアッル・ダブサ市、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月29日付)によると、ナイラブ村、サラーキブ市、マアッラトミスリーン市、ビンニシュ市、タフタナーズ市、サルミーン市、ザルダナー村、マアッル・ダブサ市、バシュラームーン村、アイン・バーリダ市、ダルクーシュ町、シュグル市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、サフィーラ市、ハナースィル市、マンナグ航空基地周辺、クワイリス航空基地周辺などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

またアレッポ市では、シャッアール地区などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月29日付)によると、マンナグ村および同市周辺、タッル・ジブリーン市、アルカミーヤ村、アイン・ダクナ村、マッルアナーズ市、ダール・イッザ市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シャイフ・マクスード地区、スライマーニーヤ地区、旧市街などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

スライマーニーヤ地区では反体制武装集団が撃った迫撃砲弾4発が着弾し、市民2人が死亡、複数が負傷したという。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団基地周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、タービーヤ市で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月29日付)によると、ダイル・ザウル市の旧空港地区、工業地区、マリーイーヤ村、ムーハサン市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、サーイカ大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダルバースィーヤ市に近い対トルコ国境のフシャイフィーヤ村を徒歩で越境しようとした家族が地雷を踏み、4人が死亡、2人が負傷した。

またタッル・タムル町で戦闘があったほか、ハサカ市中央刑務所近くで爆発があった。

一方、クッルナー・シュラカー(4月29日付)によると、ハサカ市グーラーン地区で治安要員を載せたバスに仕掛けられた爆弾が爆発し、5人が死亡、多数が負傷した。

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ダルアー県では、軍が結集するダルアー市のマディーナ・リャーディーヤを反体制武装集団が砲撃した。

また、クッルナー・シュラカー(4月29日付)によると、ハルキー首相暗殺未遂事件の直後、軍は首相の生地であるジャースィム市を空爆したという。

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ラタキア県では、SANA(4月29日付)によると、アブー・リーシュ地方、クーズ山、スッカリーヤ町、カンダースィーヤ村、キンサッバー町、ブルジュ・カサブ村、アティーラ村などで、軍が反体制武装集団を交戦し、外国人戦闘員やシャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア政府の動き

ワーイル・ハルキー首相は、ダマスカス県マッザ区での自身を狙った爆破テロに関して、「シリア・アラブ軍の追跡、残党狩り、そして治安回復によって…テロ集団とそれを支持する勢力が破綻し、フラストレーションを募らせていることを示す」と非難した。

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ウムラーン・ズウビー情報大臣は、ハルキー首相暗殺未遂爆破テロに関して「一部の者が政治的解決拒否という姿勢を選んだことを示す明確な表明」と非難した。

反体制勢力の動き

民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表は『ハヤート』(4月30日付)の電話取材に応じ、そのなかで「シリア革命反体制勢力国民連立をシリア国民の唯一の代表として承認することは、専制的方法そのものを強化する試みである。それは一党体制、指導党体制の方法であり、行き過ぎた体制から別の行き過ぎた体制へと転換することを意味している」と述べ、連立を支援する国々の姿勢を批判した。

またシリアでの暴力と紛争が続けば、「シリアの火事はレバノン、ヨルダン、イラクにも及ぶ」と警鐘を鳴らした。

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クッルナー・シュラカー(4月29日付)は、民主統一党(西クルディスタン人民議会)がクルド人が居住する全地域で、人民防衛隊に事前届け出のないデモを禁じる声明を出したと報じた。

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クッルナー・シュラカー(4月29日付)によると、ダマスカス県ヤルムーク区で活動するヤルムーク・キャンプ調整は自由シリア軍に宛てて声明を出し、そのなか「ヤルムーク・キャンプのパレスチナ人とシリア人は…自由シリア軍およびその名を語る者の行為を拒否する。自由の抑圧、逮捕、拷問、民家の没収は犯罪者体制の行いと同じだ」と拒否の姿勢を示した。

レバノンの動き

マナール・チャンネル(4月29日付)は、ベカーア県バアルベック郡カーア村郊外にシリア領から発射されたロケット弾6発が着弾し、女性1人が負傷したと報じた。

諸外国の動き

国連の潘基文事務総長は、シリアでの化学兵器使用調査団長を務めるスウェーデンの科学者オーケ・セルストローム氏とニューヨークの国連本部で会談し、化学兵器使用の有無を見定めるには現地調査が不可欠との認識で一致した。

潘事務総長は会談前に記者団に対し、「包括的で信頼できる調査をするには、化学兵器が使われたと疑われている場所への立ち入りが完全に認められなければならない」と述べ、シリア政府に対し調査団を受け入れるよう求めた。

また政府側が化学兵器サリンを使った可能性があるとの米国の分析について、米政権がその後確実な証拠でないと語気を弱めたにもかかわらず、「真剣に受け止める」とした。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、化学兵器使用疑惑をめぐってシリア政府に国際調査団の受け入れを求めた国連の潘基文事務総長の発言をめぐって「大量破壊兵器に関する調査プロセスが始まったときのイラクで起きたのと同じようなことをシリアで繰り返そうとする試み」と述べ、難色を示した。

またラブロフ外務大臣は「シリアの体制を倒すのにあらゆる手段をとってよいと考えている国や外国のアクターがいる。しかし大量破壊兵器を利用するのは非常に危険で、それをもてあそぶべきでない」と非難した。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、Euro 1ラジオ(4月29日付)に対して、「英国人と米国人が示した証拠はあるが、我々には確証はなく、この点で調査を行っている」と述べ、シリア政府による化学兵器使用の証拠がないことを明らかにした。

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バラク・オバマ米大統領はロシアのウラジーミル・プーチン大統領と電話会談を行い、シリアでの化学兵器使用に対する懸念を表明した。

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イスラエル労働党のビンヤーミン・ベン・エリゼール議員はイスラエルのラジオ番組(4月29日付)で、アサド政権が化学兵器を使用したことに「疑いはない」と述べる一方、「これらの武器はヒズブッラーに流出しつつある」と断じた。

しかしナハールネット(4月30日付)は、イスラエルの複数の高官の話として、ヒズブッラーが化学兵器を入手した証拠はないと報じ、ベン・エリゼール議員の発言内容を否定した。

AFP, April 29, 2013、Akhbar al-Sharq, April 29, 2013、al-Hayat, April 30, 2013、Kull-na Shuraka’, April 29, 2013、Kurdonline, April 29,2013、al-Manar
Channel, April 29, 2013、Naharnet, April 29, 2013, April 30, 2013、Reuters,
April 29, 2013、SANA, April 29, 2013、Sky News Arabic, April 29, 2013、UPI,
April 29, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノンを訪問したボクダノフ露外務副大臣がヒズブッラー戦闘員のシリアからの撤退を求めたと報じられるなか、トルコのハタイ県アンタキア市で、「世界帝国主義の陰謀」に立ち向かうアサド政権との連帯を訴える大規模デモが実施される(2013年4月28日)

国内の暴力

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヌアイマ村近くのレーダー大隊基地を反体制武装集団が制圧した。

これに先だって、27日にはヌアイマ村、サイダー町の大隊基地を完全制圧したという。

またマスミヤ町の第34旅団基地および軍事情報局周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市周辺、ダルーシャー村、スバイナ町、ザマルカー町などに軍が空爆・砲撃を行った。

一方、SANA(4月28日付)によると、シャイフーニーヤ村、リーハーン市、ハルマラ市、ハラスター市、ダーライヤー市、フジャイラ村、ズィヤービーヤ町などで軍が反体制武装集団に対する特殊策戦を行い、イスラーム旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またクドスィーヤー市では、軍が外国人からなる武装集団と交戦、殲滅した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区、ジャウバル区で軍と反体制武装集団が交戦、迫撃砲弾が着弾した。

一方、SANA(4月28日付)によると、アッバースィーイーン地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、複数の市民が負傷した。

またバルザ区では、ダマスカス郊外県衛星局長補佐の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、同局長補佐が負傷した。

さらにジャウバル区、バルザ区で軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、イスラーム旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アブー・ズフール航空基地周辺などに軍が空爆を加えた。

一方、SANA(4月28日付)によると、アブー・ズフール航空基地周辺、シュグル市、バシュラームーン村、カスタン村、フーカーニー市、アイン・スーダー市、ナイラブ村、ビンニシュ市、マアッラトミスリーン市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シリア殉教者大隊・旅団、使徒末裔連合メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、クワイリス航空基地内で軍と反体制武装集団が交戦した。

またハンダラート・キャンプ、タッル・リフアト市、アレッポ市サラーフッディーン地区などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月28日付)によると、バーブ市、ナイラブ村、ムスリミーヤ村、ハンダラート・キャンプ、マンナグ村、アイン・ダクナ村、アルカミーヤ村、バヤーヌーン町、カフルアントゥーン市、マーイル町、タッル・リフアト市、アアザーズ市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、アブー・ドゥジャーナ大隊、ジュンド・ハラマイン旅団のメンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、サラーフッディーン地区、シャイフ・マクスード地区、ハイダリーヤ地区、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クッルナー・シュラカー(4月28日付)によると、ハサカ県カーミシュリー市のアラーヤー中央刑務所の収監者60人が集団脱獄を図り、反体制武装集団が制圧する地域に逃走した。

同報道によると、治安当局および民主統一党人民防衛隊が脱獄者を追跡、人民防衛隊が4人を拘束、1人を殺害した。

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ヒムス県では、SANA(4月28日付)によると、レバノン領からタッルカラフ市郊外に潜入しようとした反体制武装集団を国境警備隊が撃退した。

またクサイル市郊外のカマーム村、シューマリーヤ市、サッルーミーヤ市、アクラブ町、東ブワイダ市、西ダミーヤ市、ダール・カビーラ村、ヒムス市ハーリディーヤ地区、バーブ・フード地区タッルドゥー市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

うちクサイル市郊外のカマーム市で、軍が反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復した。

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ハマー県では、SANA(4月28日付)によると、ファーン市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(4月28日付)によると、ムッラート村、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、SANA(4月28日付)によると、ラッカ市のスィナーイーヤ地区にある「シャリーア委員会」本部など反体制武装集団の拠点を軍が破壊し、ラッカ・イスラーム革命家旅団メンバーなどを殺害した。

レバノンの動き

ヒズブッラー執行議会のハーシム・サイフッディーン議長は、「シリアにおける我々の姿勢は、レジスタンスに力を与えると考える。シリアで起きている戦闘はレジスタンスとその武器を標的にしている」と述べた。

そのうえでサイフッディーン議長は「そこ(レバノン南部)で勝利したのと同じ戦い、同じ大義、同じ目的であり、我々はこれらすべての戦いにおいて勝者となるだろう」と強調した。

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LBCI(4月28日付)は、ベカーア県バアルベック郡シャムスィーン村・カフルザバド村間でシリア領からの銃撃により13歳にシリア人が死亡したと報じた。

諸外国の動き

SANA(4月28日付)は、トルコのハタイ県アンタキア市で、「世界帝国主義の陰謀」に立ち向かうシリア(アサド政権)との連帯を訴えるデモが行われ、多数の市民が参加した、と報じた。

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SANA, April 28, 2013
SANA, April 28, 2013

ロシアのミハイル・ボクダノフ外務副大臣は4日間にわたるレバノン訪問を終え帰国した。

『ナハール』(4月28日付)によると、副大臣は、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長らと会談し、ヒズブッラーの参戦が事態をさらに複雑にするとしたうえで、ヒズブッラーにシリアからの戦闘員の撤退を求めたと報じた。

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ドイツのギド・ヴェスターヴェレ外務大臣は『ヴェルト・アム・ゾンターグ』(4月28日付)に対して「シリアでの戦争の火の手がトルコ、イラク、ヨルダン、レバノンといった隣国に及び、我々の友好国であるイスラエルの脅威とならないよう警戒せねばならない」と述べた。

またドイツが民主的反体制勢力を支援すると強調する一方、「アサドと戦うテロリストや過激派は我々の友人ではない」と非難した。

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イランのマフムード・アフマディーネジャード大統領はシリア情勢に関して、反体制勢力が勝利すれば、地域の不安定化をもたらし、「地域全体に脅威となる」と述べた。

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英国のデヴィッド・リチャーズ軍参謀長は、『サンデー・タイムズ』(4月28日付)に対して、シリア政府による化学兵器使用に対して英国政府が介入すれば、英国軍を「全面戦争」に巻き込む危険があると警鐘を鳴らした。

AFP, April 28, 2013、Akhbar al-Sharq, April 28, 2013、al-Hayat, April 29, 2013、Kull-na Shuraka’, April 28, 2013、Kurdonline, April 28,2013、LBCI,
April 28, 2013、al-Nahar, April 28, 2013、Naharnet, April 28, 2013、Reuters, April 28, 2013、SANA,
April 28, 2013、The Sunday Times, April 28, 2013、UPI, April 28, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア外務省がブラーヒーミー共同特別代表に「国連代表としてのみ協力する」意向を示す、アレッポ市旧市街のウマイヤ・モスクのミナレットが軍と反体制武装集団の交戦のなかで倒壊(2013年4月24日)

シリア政府の動き

シリアの外務在外居住者省は、声明を出し、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表に関して、「国連代表としてのみ協力をする。なぜならアラブ連盟はシリアに対する陰謀の一当事者であり、停戦監視団の任務が終了した2012年2月12日にその役割を終えたからである」と発表した。

SANA(4月24日付)が報じた。

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シリア外務在外居住者省は国連安保理議長と事務総長宛てに書簡を送り、アレッポ県でのキリスト教主教2人の誘拐に関して、シャームの民のヌスラ戦線に属するチェチェン人テロリストが率いる武装集団の犯行だと報告し、シリア・アラブ共和国が引き続き国内でテロとの戦いを進めるとの意志を表明した。

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インテルファクス通信(4月24日付)は、ロシア訪問中のウムラーン・ズウビー情報大臣がモスクワの大学での講演で、「シリアは国民に対して化学兵器を使用しない。また戦時下であっても、イスラエルに化学兵器を使用することさえない」と述べたと報じた。

 国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市旧市街(UNESCO世界文化遺産)にあるウマイヤ・モスクのミナレットが軍と反体制武装集団の交戦のなかで倒壊した。

al-Hayat, April 25, 2013
al-Hayat, April 25, 2013

反体制武装集団戦闘員はユーチューブにアップされた映像などで、ミナレットが軍の戦車による砲撃を受けて破壊、倒壊したと主張した。

一方、シリア・アラブ・テレビ(4月24日付)は、シャームの民のヌスラ戦線に属するテロリストがミナレットを爆破し、その映像を撮影…、シリア・アラブ軍に嫌疑をかけている」と報じた。

他方、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(4月24日付)に対して、「数ヶ月におよぶ激しい戦闘の被害が原因で、ミナレットが自壊した可能性もある」と述べた。

ミナレットが破壊される瞬間の映像が存在していないため、いずれの主張が真実かは不明。

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同じくアレッポ県では、シリア人権監視団によると、マンナグ航空基地に反体制武装集団が突入し、軍と激しく交戦した。

シリア軍消息筋によると、軍は侵入した反体制武装集団を撃退したという。

またクルドオンライン(4月24日付)によると、アフリーン市郊外のザーラータ村を軍が空爆し、1人が死亡、4人が負傷した。

一方、SANA(4月24日付)によると、ズィヤーラ村、ダイル・ジャマール村、カフルハーシル村、マッルアナーズ市、アルカミーヤ村、マンナグ村周辺、ハーン・アサル村、ハイヤーン町、ズハイラーン市、マーイル町、アレッポ市アーミリーヤ地区などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団およびSANA(4月24日付)によると、ジャルマーナー市内の住宅街に迫撃砲弾2発が着弾し、市民7人が死亡、25人が負傷した。

一方、SANA(4月24日付)によると、ドゥーマー市、ハラスター市、アイン・タルマー村、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(4月24日付)によると、バラームカ地区で、電力省教育訓練局のムハンマド・アブドゥルワッハーブ局長が乗った車に仕掛けられた爆弾が爆発し、同局長が死亡した。

シリア人権監視団によると、この爆弾テロで2人が負傷したという。

一方、SANA(4月24日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(4月24日付)によると、ヒムス市カラービース地区、ハーリディーヤ地区、クサイル市郊外のハイダリーヤ村、ハミーディーヤ市、アッシュ市、ダブア市、東ブワイダ市、西ダミーナ市、カマーム村、ラスタン市郊外のアイン・ダナーニール市、ウンム・シャルシューフ村、ザアフラーナ村、タッルドゥー市、ダール・カビーラ村、タルビーサ市、キースィーン市、ブルジュ・カーイー村などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、ムンタサル・ビッラーヒ大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(4月24日付)によると、ジスル・シュグール市郊外、マアリー市、カフルハーヤー村、ウンム・ジャリーン村、タマーニア町、サルジャナーズ市、タッル・マンス村、タッル・スーダー市、カフルジャーリス市、マアッラトミスリーン市、ハルブヌーシュ村、タフタナーズ市、ナイラブ村、アリーハー市、タッル・ザハブ町、バシュラームーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(4月24日付)によると、ヌサイリー山地山頂に近い避暑地スルンファ町で反体制武装集団が撃ったロケット弾が着弾し、市民1人が死亡、4人が負傷した。

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ギリシャ正教会アレッポ主教区のガッサーン・ワルド神父は、22日にアレッポ県カフルダーイル村で誘拐されたシリア正教会のグレゴリウス・ヨハネ・イブラーヒーム・アレッポ主教とギリシャ正教会のブールス・ヤーズジー・アレッポ主教に関して、AFP(4月24日付)に「我々には新たな情報はない。解放されたと述べることはできない」と述べた。

またオリエント行動(Oeuvre d’Orient)協会(本部パリ)は、両主教に関して、AFP(4月24日付)に対して解放されたことを示す「具体的な証拠」を未だに得ていないと述べた。

同協会は23日に、両主教が解放されたと発表していた。

反体制勢力の動き

民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表は、『ワタン』(4月24日付)に対して、委員会が現在、政治的解決を支持するすべての勢力からなる「民主的市民同盟」の結成をめざしているとしたうえで、そのなかにシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ前議長も参加するだろうと述べた。

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クルドオンライン(4月24日付)によると、クルド最高委員会メンバーのイルハーム・アフマド女史は、EUによる対シリア石油禁輸措置の部分緩和に関して、「石油だけを通じてシリアの反体制勢力と関わろうとすることは間違っている」と非難した。

そのうえで、「クルド人地域の石油の販売は、クルド最高委員会の決定に基づく」と主張し、シリア革命反体制勢力国民連立との協議により、石油取引を行うとするEUの決定に異論を唱えた。

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シリア・イスラーム戦線は声明を出し、ラタキア県カルダーハ市に迫撃砲2発を打ち込んだと発表した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は、アレッポ市のウマイヤ・モスクのミナレット倒壊に関して、軍戦車の砲撃で破壊されたと断じ、「人類の文明に対する犯罪」と非難した。

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自由シリア軍事評議会大隊参謀委員会メンバーを名乗るムハンマド・ダーマス・カイラーニー「博士」は、シリア革命反体制勢力国民連立のジョルジュ・サブラー暫定議長を「自由シリア軍への武器支援に熱心なキリスト教徒」と評価し、暫定議長就任を歓迎した。

クッルナー・シュラカー(4月24日付)が報じた。

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自由シリア軍参謀委員会政治広報調整官のルワイユ・ミクダードはAFP(4月24日付)に対して、「自由シリア軍最高司令部(参謀委員会)の公式の姿勢は…シリアでのジハードの呼びかけを感謝しつつも、それを拒否するというものだ」と述べ、レバノンの一部サラフィー主義シャイフによる呼びかけを拒否する姿勢を明示した。

レバノンの動き

ミシェル・スライマーン大統領は、一部サラフィー主義者によるシリアでのジハードの呼びかけに対して、「シリアへの武器、戦闘員の派遣、レバノンでの訓練基地の設置」を行わないよう呼びかけた。

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進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首は声明を出し、「レジスタンスは、狙撃銃を誤った方に向け、市民に対する虐殺を行う体制を支持している」と述べ、ヒズブッラーのシリア危機への関与を批判した。

また「シリア国民はレバノンのジハード主義者を必要としていない」と述べ、一部サラフィー主義シャイフによるジハードの呼びかけを拒否する姿勢を明示した。

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ナハールネット(4月24日付)は、南部県サイダー市のビラール・ブン・ラバーフ・モスクのイマーム、アフマド・アスィールが「シリア、とりわけクサイルでのジハードは義務であり、レバノンでそれが可能な者なら誰でも、我々に加わらねばならない」と述べた。

アスィールはまた「我々はシリアの革命に巻き込まれることに反対だ。だが、ヒズブッラーは専制君主アサド支持に固執しており、我々に選択肢はない」と付言した。

同報道によると、23日の段階で、数十人の若者がアスィールの事務所を訪れ、ジハードへの参加を誓約したという。

諸外国の動き

ジル・ド・ケルショヴEUテロ対策調整官はBBC(4月24日付)に対して、約500人のEU諸国出身者がシリアで反体制武装集団に参加していることを明らかにした。

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ローマ法王フランシスコは、22日にアレッポ県カフルダーイル村で誘拐され、解放に関して情報が錯綜しているシリア正教会のグレゴリウス・ヨハネ・イブラーヒーム・アレッポ主教とギリシャ正教会のブールス・ヤーズジー・アレッポ主教に関して、「両主教がそれぞれの教区に速やかに戻ることを望む」と述べた。

AFP, April 24, 2013、Akhbar al-Sharq, April 24, 2013、al-Hayat, April 25, 2013、Kull-na Shuraka’, April 24, 2013、Kurdonline, April 24,
2013、Naharnet, April 24, 2013、Reuters, April 24, 2013、SANA, April 24, 2013、UPI,
April 24, 2013、al-Watan, April 25, 2013などをもとに作成。

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シリア革命反体制勢力国民連立のマーリフ法務委員会委員長がハティーブ議長による辞任を「合法性を覆すクーデタ」と非難する一方、アラブ連盟事務総長はシリアの反体制武装集団への武器供与を是認する姿勢を示す(2013年4月23日)

シリア政府に動き(国内の動き)

ワーイル・ハルキー内閣は閣議を開き、EUによる対シリア石油禁輸措置の部分緩和に関して、「敵対行為」を非難、シャームの民のヌスラ戦線に代表されるテロ集団への武器、資金確保のため、世界のいかなる勢力がシリア国民の財産を盗み、売買することをも許さないとの意思を表明した。

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シリアの外務在外居住者省は、国連事務総長および安保理議長宛に書簡を送り、そのなかで、EUによる対シリア石油禁輸措置の部分緩和に関して、内政干渉を禁じた国際法の原則への前代未聞の新たな違反だと批判・抗議するとともに、必要な措置をとる当然の権利を行使し、主権と自国の天然資源を保全するとの意思を明示した。

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SANA(4月23日付)は、テロ掃討と治安回復が完了したアレッポ県サフィーラ市郊外にあるワーハ村で、シリア軍への支持、犠牲者への哀悼の意を示す大規模な行進が行われ、多数の住民が参加したと報じた。

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クッルナー・シュラカー(4月23日付)は、先週アレッポ市で死亡したリフアト・アサド前副大統領の娘シャザー・アサドの葬儀に関して、アサド大統領が叔父である前副大統領の帰国と葬儀への参列を認めなかったと報じた。

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東方教会を支援する団体、オリエント行動(Oeuvre d’Orient)協会(本部パリ)は声明を出し、22日にアレッポ県カフルダーイル村で誘拐されたシリア正教会のグレゴリウス・ヨハネ・イブラーヒーム・アレッポ主教とギリシャ正教会のブールス・ヤーズジー・アレッポ主教が無事解放され、アレッポ市にいると発表した。

同協会は誘拐直後から、反体制武装集団と国際社会に対して両主教の釈放に向けて働きかけるよう求めていた。

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ワーイル・ハルキー首相は、メーデーと東方教会の復活祭に合わせて、5月1日から6日まを休日とすると官庁に対して布告した。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立のハイサム・マーリフ法務委員会委員長は、アフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長の辞任と、連立政治委員会によるジョルジュ・サブラー暫定議長任命を「合法性を覆すクーデタ」と非難した。

マーリフ委員長は、議長の任免権は政治委員会ではなく、総合委員会にあるとしたうえで、総合委員会が新議長を選出するまで、ハティーブ前議長が議長職を遂行しなければならないとの見解を示し、前議長に職務続行を求めた。

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『ハヤート』(4月24日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ前議長が議長辞任と合わせて、「民主市民同盟」への移籍を検討していたと報じた。

民主市民同盟は、国内で活動するシリア国家建設潮流や、民主的変革諸勢力国民調整委員会のハイサム・マンナーア在外局長らの協力のもと、活動家らが結成した組織で、ジュネーブ合意に基づく紛争の平和的解決をめざしている。

同報道によると、民主市民同盟の幹部の一人が、カイロを訪問し、ハティーブ議長(当時)に会った際、議長は同盟への参加の意思を示していたという。

これを受け、民主市民同盟は、ハティーブ前議長と連絡をとり、移籍に向けた調整を行うという。

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自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長は『フィナンシャル・タイムズ』(4月23日付)のインタビューに応じ、そのなかで、自由シリア軍兵士30,000人を動員し、油田地帯、穀物庫、対トルコ・イラク国境の通行の安全を確保する意思があると述べた。

イドリース参謀長はまた、アル=カーイダと関係があるとされるシャームの民のヌスラ戦線などに変わる「穏健」な軍を創設したいとしたうえで、参謀委員会に参加する戦闘員に対して一人あたり100米ドル、総額で3,500万~4,000万米ドルを給与として支払う予定だと述べた。

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クッルナー・シュラカー(4月23日付)は、民主統一党がハサカ県カーミシュリー市の住民に対して、EUなどから持ち込まれた自動車を登録し、登録料15,000シリア・ポンドを支払うよう呼びかけていると報じた。

国内の暴力

ヒムス県では、クサイル地方で軍の猛攻が続き、AFP(4月22日付)は、軍消息筋の話として、同地方が「数日以内」に軍によって奪還されるだろうと報じた。

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、軍が北部、東部の戦線からクサイル地方に進軍する一方、「ヒズブッラーは南部と西部の戦線で戦闘を行っている」という。

アブドゥッラフマーン代表はまた、軍がクサイル市周辺のほとんどの村を制圧したことを認めたうえで、軍の「作戦の第1の目的は、ヒムスおよびその周辺地域への過激なテロ集団の侵入を阻止することである…。また長期的目標は、住民の帰還を保証するため、同地域からテロリストを掃討することにある」と述べ、レバノンからサラフィー主義者が潜入していることを認めた。

しかし、アブドゥッラフマーン代表によると、クサイル市奪還は、戦闘員の志気が高く、死を覚悟して戦っているため、困難だという。

一方、シリア人権監視団によると、東ブワイダ市などが軍の空爆を受けた。

他方、SANA(4月23日付)によると、クサイル市、同市郊外のカマーム村、サッルーミーヤ村、シューマリーヤ村、ラフムーニーヤ村、アースィー川西岸の村々などで、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またラスタン市郊外、タルビーサ市郊外、ヒムス市ハーブ・フード地区などでも、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊、さらにレバノン領内からの潜入を試みる戦闘員を撃退した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区で反体制武装集団が軍の大佐を暗殺した。

一方、SANA(4月23日付)によると、マッザ区にあるアラブ作家連合ビル近くで、反体制武装集団が爆弾を仕掛けた車を爆発させた。死傷者はなかった。

また、ドゥンマル区では、反体制武装集団が自爆ベルトを爆発させ、死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、ムウダミーヤト・シャーム市、ハーン・シャイフ・パレスチナ難民キャンプ周辺、ザマルカー町、ナブク市、ダイル・アティーヤ市などで、軍と反体制武装集団が交戦し、軍が空爆・砲撃を加えた。

一方、SANA(4月23日付)によると、軍がウタイバ村で反体制武装集団の制圧を完了し、治安と安全を回復した。

また、アッブ農場郊外、カラム・ラサース市、ザマルカー町、アイン・タルマー村、ハラスター市などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらに、ハラスター市郊外に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、複数の市民が負傷した。

このほか、ダイル・ムクリン町では、反体制武装集団どうしが略奪品の分配をめぐって衝突、双方に複数の死傷者が出た。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ラターミナ町、ハルファーヤー市、タイバト・イマーム市、シャフシャブー山、ジスル・バイト・ラース村などが軍の空爆・砲撃を受けた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サルマー町が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月23日付)によると、ジャーヌーディーヤ町、アイン・スーダ村、マアッラトミスリーン市、ダイル・サンバル村、マナーラ・ハースィカ市、タフタナーズ市、マアッラト・ヌウマーン市、ナヒーラ市、アブー・ズフール軍事基地周辺などで、軍が反体制武装集団と交戦、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ラビーア町、マルジュ・ザーウィヤ村、カールーラ村などが軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月23日付)によると、ムライジュ村、カルト村などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点複数カ所を攻撃・破壊し、戦闘員を殺傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ヌッブル市の住民から編成される人民諸委員会が民主統一党人民防衛隊をズィヤーラ村近くで要撃し、その戦闘員9人を殺害した。

同監視団はヌッブル市の住民が「シーア派」であると敢えて明言することで、現下の武力紛争へのヒズブッラーの介入をことさら強調しようとしている。

一方、SANA(4月23日付)によると、マンナグ村および動詞周辺、アルカミーヤ村、アアザーズ市、ダイル・ジャマール村、マーイル町、ムスリミーヤ村などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シャイフ・サイード地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、アフガン人戦闘員3人、チェチェン人戦闘員4人を殺害した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団基地周辺の軍と反体制武装集団の戦闘で、武装集団の司令官1人が死亡した。

またタブカ市、ラッカ市が軍の空爆・砲撃を受けた。

一方、SANA(4月23日付)によると、(ラッカ市で)フザイファ・ブン・ヤマーン大隊とシャーム自由人大隊が、シャリーア委員会の権能をめぐって交戦した。

2日におよぶこの戦闘で、双方に多数の死傷が出たという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市のジュバイラ地区、ムーハサン市などで、軍が反体制武装集団と交戦した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線が占拠するヤアルビーヤ町に対して軍が空爆を加えた。

レバノンの動き

シリアでのジハードを呼びかけた北部県トリポリ市のシャイフ、サーリム・リファーイーは、LBCI(4月23日付)に対して、「(マルワーン・)シルビル(内務地方自治大臣)が私に電話してきたので、ヒズブッラーがシリアへの戦闘員派遣を停止すれば、我々はジハードの呼びかけを取り下げる用意があると彼に伝えた」と述べた。

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ムスタクバル・ブロックは声明を出し、「我々はレバノンの若者がシリアでの戦闘に参加することを受け入れない。シリア国民は戦闘員ではなく支援を必要としている」と述べ、レバノンのスンナ派シャイフらによるシリアでのジハードの呼びかけに対して拒否の姿勢を示した。

また声明では、ヒズブッラーによるシリア国内での戦闘への参戦、シリア領からの越境攻撃を非難した。

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サウジアラビアで事実上の亡命生活を送るサアド・ハリーリー元首相は声明を出し、ヒズブッラーのシリア危機への参戦に関して、「レバノン、レバノン国民、シリア、シリア国民への犯罪だ」と非難した。

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NNA(4月23日付)によると、ベカーア県ヘルメル郡マアーリー地方にシリア領から発射された迫撃砲弾2発が着弾し、建設中のビルが被害を受けた。

諸外国の動き

NATO外相会議に出席するためブリュッセルを訪問中のジョン・ケリー米国務長官とロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣が会談し、シリア情勢などについて協議した。

また両外相はアナス・フォー・ラスムセンNATO事務局長とそれぞれ個別に会談した。

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ジョン・ケリー米国務長官は、NATO外相会議出席のため訪問中のブリュッセルで、化学兵器使用を含むシリアでのあらゆる脅威から加盟国を守るための行動をNATOがどのように用意するかを検討しなければならないとの意思を示した。

またケリー米国務長官は、記者団に対して「(イスラエルのベンジャミン・)ネタニヤフ首相と今朝、(電話で)話した。会談で、このこと(シリア政府による化学兵器使用)を確認することができなかった」と述べた。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、NATO外相会議後、記者団に対して、「過激な少数派が国際社会の努力を無に帰すれば」事態はさらに悪化すると述べ、欧米諸国、湾岸アラブ諸国、トルコを暗に批判した。

また、アラブ連盟に関しては、「シリアの反体制勢力に連盟の代表ポストを与えることはどういう意味があるのか?…こうした行為は、外交的、政治的手段を通じた紛争解決への希望がどのように破壊されたのかを示すものだ」と厳しく非難した。

そのうえで、「危機解決の遅れは、過激派による事態掌握を可能にするかもしれない…。現地には交渉と移行期政府樹立をめざす勢力がいる」としたうえで、ジュネーブ合意に基づく紛争解決を改めて主唱した。

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アナス・フォー・ラスムセンNATO事務局長はロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣との会談後、シリア情勢に関して「シリア危機を解決する直接の道は、政治的出口を作ることにある」と述べた。

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国連の潘基文事務総長は、シリアの紛争当時者への武器の流入を止めるよう呼びかけ、武器の増加がさらなる死者と破壊をもたらすと警鐘を鳴らした。

マーティン・ニスルキー報道官が明らかにした。

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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、国連の潘基文事務総長と会談し、シリア情勢などについて協議した。

会談後、アラビー事務総長は、「シリア政府が一部の当時者から武器を受けてとっているのであれば、反体制活動家への武器供与はある種のバランスを作り出すために不可欠だ」と述べ、武装集団への武器供与を是認するとの姿勢を示した。

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バラク・オバマ米大統領はワシントンDCでカタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣と会談し、シリア情勢などについて協議した。

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ジェイ・カーニー米ホワイトハウス報道官は、記者会見で、シリア政府が国民に対していまだ化学兵器を使用していないとの結論に達したと述べた。

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イスラエル軍諜報機関調査ユニットのイタイ・バロン准将は、シリア国内の被害状況・犠牲者を撮した写真から、同国の複数カ所で軍が化学兵器を使用していると理解できるとの見解を示した。

UPI(4月23日付)などが報じた。

AFP, April 24, 2013、Akhbar al-Sharq, April 24, 2013、The Financial Times, April 23, 2013、al-Hayat, April 25, 2013、Kull-na Shuraka’, April 24, 2013、Kurdonline, April 24, 2013、LBCI, April 23, 2013、Naharnet, April 24, 2013、NNA, April 23, 2013、Reuters, April 24, 2013、SANA, April 24, 2013、UPI, April 24, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領がボルージェルディー国家安全保障外交委員長を団長とするイラン国会使節団と会談するなか、EUが外相理事会を開きシリアからの石油禁輸措置を一部緩和などを決定(2013年4月22日)

シリア政府の動き

アサド大統領は、アラーッディーン・ ボルージェルディー国家安全保障外交委員長を団長とするイラン国会使節団とダマスカスで会談し、地域情勢などについて意見を交換した。

SANA(4月22日付)によると、会談で、アサド大統領は、両国関係強化に向けてイラン国会で提案されている域内諸国支援策に協力する用意があると述べた。

一方、イラン国会使節団はワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣、ジハード・ラッハーム人民議会議長、パレスチナ諸派代表、アフマド・バドルッディーン・ハッスーン共和国ムフティーなどと会談した。

会談後の記者会見で、ボルージェルディー国家安全保障外交委員長は、一部のシリア周辺諸国が「ヨルダン方面でシリアに対する新たな戦線が開かれたことは、米国とその同盟国の政治的失敗を示している」と述べた。

SANA, April 23, 2013
SANA, April 23, 2013

また「シリアでの対立や危機を煽り、無実のシリア国民を殺している…。この危機は早晩収束し、これらの国々の有害で誤った行為しかシリア国民の記憶には残らないだろうということを知るべきだ」と非難した。

また「現下の最善の選択肢は、2014年夏までアサド氏が大統領の地位にとどまり、その後、シリア国民が自らの行く末を決めるための言葉を述べるための自由選挙が行われること」と述べた。

そのうえで、シリア政府による危機解決政治プログラムへの支持を表明した。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(4月23日付)によると、軍が攻勢をかけるジュダイダト・ファドル町で、軍によって殺害された(と思われる)女性10人、子供3人、男性88人、反体制武装集団戦闘員24人の遺体が発見された。

クッルナー・シュラカー(4月22日付)は、ダマスカス郊外県ジュダイダト・ファドル町での軍の掃討作戦に関して、「第4(機甲)師団と黒い服を着た国防隊」が住民虐殺と民家焼き討ちを主導していたと報じた。

一方、SANA(4月22日付)によると、ハラスター市、ドゥーマー市、ジュダイダト・ファドル町、ダーライヤー市、ドゥマイル市、カナーキル村、フジャイラ村、フサイニーヤ町、ダイル・ハビーヤ村、ザーキヤ町などで、軍が反体制武装集団を追撃し、外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、複数の反体制消息筋によると、マンナグ航空基地周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

同消息筋によると、反体制武装集団は同飛行場を防衛する大隊本部に突入し、武器庫を占拠、司令官を殺害したという。

シリア人権監視団によると、このほか、クワイリス航空基地周辺、マーリア市、ヌッブル市、タッル・リフアト市、アレッポ市ライラムーン地区などでも、軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を行ったという。

また同監視団によると、ヌッブル市・ズィヤーラ村間で、自由シリア軍、民主統一党人民防衛隊が、軍および政権を支持するシーア派民兵と交戦した。

同地区はクルド人が多く住んでいるという。

戦闘は、マンナグ航空基地、ヌッブル市、ズィヤーラ村に対する反体制武装集団の包囲を解除するため、軍が北進したことで発生したという。

戦火はザフラー町西部まで拡大し、ヌッブル市とザフラー町の住民、マーイル町とバヤーヌーン町の武装集団が軍との戦闘に参加したという。

このほか、アレッポ市では、サラーフッディーン地区、アーミリーヤ地区、ブスターン・カスル地区などで軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月22日付)によると、マンナグ村、アルカミーヤ村、アイン・ダクナ村、ズィヤーラ村、マーイル町、クファイン市、カフル・アントゥーン村、ズィラーア市、ダイル・ジャマール村、タッル・アッザーズ市、ハンダラート・キャンプなどで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、マルジャ地区、シャイフ・マクスード地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、クッルナー・シュラカー(4月22日付)は、カフルダーイル村で、シリア正教会のグレゴリウス・ヨハネ・イブラーヒーム・アレッポ主教とギリシャ正教会のブールス・ヤーズジー・アレッポ主教が乗った車が襲撃され、武装集団に誘拐されたと報じた。

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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(4月23日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線とサラーフッディーン大隊が、ムライハ市入り口にある灯油貯蔵所の検問所に対して、爆弾を積んだ車2台で自爆攻撃を行い、治安要員18人を殺害した。

またシリア人権監視団によると、ザマルカー町周辺、アイン・タルマー村、ダーライヤー市、ムライハ市、ヤルダー市、バービッラー市、イバーダ市、ナブク市郊外などで、軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル地方での戦闘で、ヒズブッラーの戦闘員2人が死亡した。

またヒムス市の複数の地区が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月22日付)によると、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区、バーブ・フード地区、ハーリディーヤ地区、タドムル市デデマン・ホテル近く、アブー・フーリー村(クサイル地方)、ダブア市、東ブワイダ市、カマーム市、ハミーディーヤ市、ダール・カビーラ村、ラスタン市、タルビーサ市、マスウーディーヤ村、ハイダリーヤ村、キースィーン市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市ダッバーガ地区で軍と反体制武装集団が交戦した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ザーウィヤ山周辺の村々、マアッラト・ヌウマーン市、ビンニシュ市、ジャルジャナーズ町などが軍の砲撃・空爆を受け、イドリブ市内で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月22日付)によると、アブー・ズフール軍事基地周辺、ウンム・ジャリーン村、タッル・サラムー村、ブワイティー・タリーハ村、ジャーヌーディーヤ町、ヤアクービーヤ村、ジャミーリーヤ村、ハーッジ・ハンムード村、アイン・バーリダ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団本部周辺に対して、軍が空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区などに軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(4月22日付)によると、ダイル・ザウル市旧空港地区、フサイニーヤ町、ムハイミーディーヤ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、カティーバ村、ウンム・マヤーズィン町、サフム・ジャウラーン村、ヌアイマ村、タスィール町、ハイト村、シャジャラ町などに軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(4月22日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(4月22日付)によると、ジャウバル区、ルクンッディーン区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(4月22日付)によると、マズィーン村、バーシューラ村、カールーラ村、ムライジュ村、カサーティル村などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷した。

反体制勢力の動き

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(4月22日付)に対して、ヒムス県クサイル地方での軍の攻勢に関して、「クサイルでの戦闘を指揮しているのはヒズブッラーのエリート部隊だ」と断じた。

アブドゥッラフマーン代表は、このエリート部隊に関して「必ずしもレバノン出身の戦闘員ではなく、レバノン人が住むシリア領内のシーア派の村々出身のヒズブッラーの戦闘員だ」と付言した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は、アフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長の辞任を受け、イスタンブールで政治委員会会合を開き、シリア国民評議会のジョルジュ・サブラー事務局長を暫定議長に任命した。

また、前議長の任期終了に合わせ、5月10、11日に議長選挙を行うことを決定した。

サブラー暫定議長は、イスタンブールで記者会見を開き、ヒズブッラー戦闘員の危機への参戦に関して、「ヒムスで起きていることはシリア国民に対する戦線布告だ。こうした認識のもとアラブ連盟は事態に対処しなければならない」と述べた。

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シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン元事務局長は、シリアの友連絡グループ会合でのシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長の辞任表明に関して、フェイスブック(4月22日付)で「外国の前で辞表を投げつけることは…、彼らの会社の社員だったかのような振る舞いだ」と批判した。

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シリア革命反体制勢力国民連立経済活動グループ代表でシリア国民評議会幹部のウサーマ・カーディーは、EUによる対シリア石油禁輸措置部分緩和に関して、「暫定政府がなければ、何もできない。今月末に連立に対して、暫定政府をめぐる提案がなされるだろう」と述べた。

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ナハールネット(4月22日付)によると、アブドゥルハリーム・ハッダーム前副大統領は、レバノン政府のシリア危機に対する不関与政策に関して、「(ミシェル・)スライマーン(大統領)のシリア国民や反乱軍に対する敵対的姿勢に一部のレバノン人、アラブ人は疑問を抱いていない。なぜならお前(スライマーン大統領)の大統領就任において主要な役割を果たしたバッシャール・アサド大統領に忠誠を尽くしているからだ」と批判した。

レバノンの動き

南部県サイダー市のビラール・ブン・ラバーフ・モスクのイマーム、アフマド・アスィールは「自由抵抗大隊」の結成を宣言し、ヒムス県クサイル地方で「不正な扱いを受ける者たち」を支援するためにシリアに向かうようサラフィー主義者たちに呼びかけた。

アスィールは「イランの党(ヒズブッラー)の攻撃を恐れるすべてのレバノン人に、5人からなる秘密結社を作って武装し、自衛のために備えよ」としたうえで、「我らが民を救うため、シリアに行ける者は防衛ジハード」を行うよう求めた。

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北部県トリポリ市のシャイフ、サーリム・リファーイーは、「クサイルのスンナ派同胞のために人員と武器を支援する」と宣言した。

また「すべてのスンナ派の若者に対して、クサイルでのジハードの義務を果たすための第一陣を派遣する充分な準備を行う」よう呼びかけた。

そのうえで、レバノンの大統領、首相、国民議会議長に対して「クサイルのレバノン人とシリア人に対するヒズブッラーの攻撃に沈黙することは、レバノンでの宗派内乱への門戸を開くことになる」と警鐘を鳴らした。

諸外国の動き

EUはルクセンブルクで外相理事会を開き、シリアからの石油禁輸措置を一部緩和し、反体制勢力からの原油、石油産品の購入、反体制勢力が支配するとされる地域の石油部門への投資、関連技術・設備の輸出などを認める決定を行った。

反体制勢力が支配するとされる地域での住民生活の再建や経済活動の回復を後押しするのが目的だという。

EUの官報で発表されたこの決定は、各国の関係当局による取引の監督、シリア革命反体制勢力国民連立との事前協議が定められており、2013年6月1日に発効することになっている。

なお信頼できる複数の消息筋が、『ハヤート』(4月23日付)に明らかにしたところによると、シリア国内の70カ所以上の油田が、反体制武装集団と民主統一党によって掌握されているという。

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UNHCRのヨルダン事務所は、シリアで避難生活を送っていたイラク人約2,800人がヨルダンに避難した、と発表した。

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SANA(4月22日付)は、イラクの匿名治安筋の話として、イラクのアンバール県、ニネベ県の対シリア国境地帯複数カ所で、イラク軍第27旅団と連邦警察が、シリア領に潜入しようとしていたサラフィー主義戦闘員数十人を追跡・逮捕、武器・装備を押収したと報じた。

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ヒューマン・ライツ・ウォッチは、シリア軍と反体制武装集団の双方によるレバノンへの「無差別の越境攻撃」が国際法に違反すると非難、その停止を呼びかけた。

AFP, April 23, 2013、Akhbar al-Sharq, April 23, 2013、al-Hayat, April 24, 2013、Kull-na Shuraka’, April 23, 2013、Kurdonline, April 23,
2013、Naharnet, April 23, 2013、Reuters, April 23, 2013、SANA, April 23, 2013、UPI,
April 23, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアの友連絡グループ会合が開かれ米国務長官はシリア革命反体制勢力国民連立に政権との交渉に応じるよう圧力をかけたことを示唆、自由シリア軍合同司令部がヌスラ戦線などのサラフィー主義者らが「革命を邪悪なものにしようとしている」と断言(2013年4月20日)

国内の暴力

ハサカ県では、ハワルニュース(4月20日付)によると、ハッダード村の住民の要請により、民主統一党人民防衛隊が同村に突入し、反体制武装集団(自由シリア軍)を放逐した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ムサッラブ村で続く住民(部族)とシャームの民のヌスラ戦線の戦闘で、住民、ヌスラ戦線双方の死者数がそれぞれ17人、20人に達した。

同監視団によると、戦闘は石油輸送トラックの盗難をめぐって3月末に始まり、住民は軍が供与した武器でヌスラ戦線に対峙しているという。

また戦闘は、住民がヌスラ戦線の戦闘員17人(14人がシリア人、6人が外国人)を殺害したのに対して、ヌスラ戦線が報復として民家30県を爆破したことで、激化したという。

このほか、ダイル・ザウル市郊外で、旅客バスが迫撃砲による攻撃を受け、多数の市民が死亡、またハリータ村への軍の攻撃で、女性1人、子供3人が死亡した。

一方、SANA(4月20日付)によると、ダイル・ザウル市内、マリーイーヤ村などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、戦闘員を殲滅した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市郊外の村々で軍と反体制武装集団が交戦し、戦闘員6人が死亡した。

同監視団によると、戦闘には、ヒズブッラーが支援する人民諸委員会(自警団)と武装集団が参加し、戦闘によって軍はラドワーニーヤ村を制圧した。

また軍はクサイル市郊外、ハウラ地方、ヒムス市に砲撃を加えた。

一方、SANA(4月20日付)によると、クサイル市郊外のカーディシュ村、マンスーリーヤ村、ラドワーニーヤ村、サアディーヤ村、サクマーニーヤ村を軍が奪還し、治安を回復した。

またラスタン市、ダール・カビーラ村、ヒムス市ハーリディーヤ地区、アーミリーヤ市、サルーミーヤ市、ウンム・シャルシューフ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市のアレッポ街道地区で軍が反体制武装集団を要撃し、戦闘員4人を殺害した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍による掃討作戦が続き、ジュダイダト・ファドル町では、この4日で69人が死亡した。

死亡した69人のほとんどは武装集団戦闘員だという。

またジュダイダト・アルトゥーズ町、ムウダミーヤト・シャーム市、ドゥーマー市、アイン・タルマー村、ウタイバ村、ヤブルード市などで軍が反体制武装集団の追撃を行った。

これに関して、クッルナー・シュラカー(4月20日付)は、ジュダイダト・ファドル町に対する軍の掃討作戦にはヒズブッラーの戦闘員が多数参加していると報じた。

一方、SANA(4月20日付)によると、ジュダイダト・アルトゥーズ町の住宅街に向かって反体制武装集団が迫撃砲を発射し、複数の市民が負傷した。

またフサイニーヤ町、バービッラー市、ブワイダ市、ハラスター市、ドゥーマー市、ダーライヤー市、ズィヤービーヤ町、ヤルダー市、フジャイラ村などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区、カーブーン区に軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(4月20日付)によると、バルザ区で反体制武装集団が旅客マイクロバスを襲撃、これにより乗客1人が死亡、16人が負傷した。

またジャウバル区で、軍が反体制武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、バーラ村、カフルルーマー村、マアッル・シューリーン村、サラーキブ市などに軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(4月20日付)によると、イブリーン村近くで、トルコ領内から武器を持ち込もうとした武装集団を軍が攻撃し、戦闘員を殲滅した。

またタッル・サラムー村、ウンム・ガザール村、アブー・ズフール軍事基地周辺、ビンニシュ市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、サフィーラ市などに軍が砲撃を加え、アレッポ国際空港周辺で反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(4月20日付)によると、ナイラブ村、ハンダラート・キャンプ、マンナグ村、アルカミーヤ村、マーイル町、タッル・リフアト市、フライターン市、ヤーキド・アダス村、カフルハムラ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ジャミーリーヤ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、子供2人が負傷した。

さらに同市のシャイフ・マクスード地区、バーブ街道地区、旧市街、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、第17師団基地周辺で軍と反体制武装集団が交戦、また第93旅団が展開するアアユージュ村に近いアッジャージュ村が砲撃を受けた。

このほか、サフサーファ村では、部族長のアブドゥッラフマーン・ムハンマド・ファラジュの家に迫撃砲弾が着弾し、ファラジュ氏が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジーザ町、ジャースィム市、ナマル町、ダルアー市ダム街道地域などが、軍の砲撃を受けた。

反体制勢力の動き

自由シリア軍合同司令部中央広報局のファフド・ミスリーは、中東通信(4月20日付)に宛てた声明で、シャームの民のヌスラ戦線に代表されるサラフィー主義者の一部が、イラン・イスラーム革命防衛隊やシリアのムハーバラートと連携するイラクからの戦闘員で、「革命を邪悪なものにしようとしている」と断じ、非難した。

またヌスラ戦線のアミールを名乗るアブー・ムハンマド・ジャウラーニーに関して、イランとシリアの諜報機関が作り上げた「音声録音でしか知られていない架空の人物だ」とその存在を否定した。

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シリア革命反体制勢力国民調整委員会はフェイスブック(4月20日付)で声明を出し、「現体制が存在する限り、シリアの危機に政治的解決の余地はない」としたサウジアラビアのサウード・ファイサル外務大臣の発言を「シリアの現状への深遠な理解」と賞賛した。

レバノンの動き

NNA(4月20日付)によると、ベカーア県ヘルメル郡カスル村および同村郊外に、シリア領から発射された迫撃砲弾5発が着弾した。

諸外国の動き

トルコのイスタンブールで、シリアの友連絡グループ会合が開かれ、米英仏、ドイツ、イタリア、トルコ、サウジアラビア、カタールなど11カ国の外相が参加した。

シリアの反体制勢力からは、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長、ジョルジュ・サブラー副議長、リヤード・サイフ副議長、スハイル・アタースィー副議長、ムスタファー・サッバーグ書記長、ガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班、自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長が出席したが、それ以外の組織は参加しなかった。

シリア革命反体制勢力国民連立は、会合開催に合わせて声明を出し、アサド政権が化学兵器や弾道ミサイルの使用などを通じて「テロ」を行っていると断じる一方、シリアの友連絡グループ会合が事態に充分対処していないと非難、4項目からなる要望を行ったと発表した。

イスタンブールでのシリアの友連絡グループ会合に提出された4項目の要望は以下の通り。

1. シリア政府による弾道ミサイル、化学兵器使用を非難し、その防止を具体化させるための国連安保理決議の採択。
2. シリアの友連絡グループ構成国による無人航空機を使用した弾道ミサイル発射地点に対する「外科的打撃」。
3. 飛行禁止空域の設置。
4. シリア革命反体制勢力国民連立を支援するための国際基金の設置。

この声明に関して『ハヤート』(4月22日付)は、「あらゆる形態のテロを拒否する」との文言が含まれていると報じたが、実際の声明(http://all4syria.info/Archive/78671)にはこうした文言はない。

会合に先立って、ジョン・ケリー米国務長官に同行する米高官は、米国はシリア革命反体制勢力国民連立や自由シリア軍参謀委員会など、穏健な反体制勢力に対して、非殺傷兵器などを追加供与する意思があると述べた。

また自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長は記者団に「対話を通じた政権との問題解決はなく、武力以外による問題解決はない」と述べた。

一方、ドイツのギド・ヴェスターヴェレ外務大臣は「シリアの反体制勢力は過激なテロ勢力から距離を置かねばならない…。ドイツは反体制武装集団への武器増強に疑義を呈している」と述べた。

20日晩、ケリー米国務長官、トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長が共同記者会見を開き、6時間にわたる会合の内容について明らかにした。

ケリー米国務長官は、共同記者会見で、米国がシリアの反体制勢力に1億2,300万ドルの追加支援を行い、支援総額を2億5,000万ドルに倍増させることを明らかにした。

支援内容の詳細に関して、ケリー米国務長官は「食糧品、医薬品、非殺傷装備など」と述べ、明言を避けた。

また反体制勢力へのすべての支援を、自由シリア軍参謀委員会(最高軍事評議会)を経由して行うことを確認したことを明らかにした。

さらにケリー米国務長官は、シリア革命反体制勢力国民連立から「シリアの未来のビジョンを表した…重要な文書」を受け取ったとしたうえで、その文書で連立が、マイノリティの権利を保障した多元主義、テロや過激主義の拒否、政治的解決の優先を誓約していると強調した。

ケリー国務長官によると、この文書で、シリア革命反体制勢力国民連立は「すべてのマイノリティが自らの権利を享受し、将来の選択に参加する多元的シリアを樹立」することを誓約したという。

またシリア革命反体制勢力国民連立は「テロ、過激主義を拒否し、化学兵器を使用せず、いかなる宗派に対しても復讐を行わず、誤った勢力に武器を渡さない」ことを遵守し、「政治的解決を優先」すると宣言したのだという。

しかし、実際の文書(要望、http://all4syria.info/Archive/78671)にはこうした誓約は明記されておらず、ケリー国防長官の発言からはシリア革命反体制勢力国民連立が強硬姿勢の変更を余儀なくされたことを伺い知ることができる。

なおケリー国務長官は、シリアの友連絡グループ会合の閉幕時に採択された声明で、シリア革命反体制勢力国民連立が「ジュネーブ合意の枠組みに基づいて…シリア危機を解決するための交渉のテーブルにつくことを支持した」と述べ、連立に政権との交渉するよう圧力をかけたことを暗示する一方、「シリア政府がこの機会を拒否すれば、我々は(反体制勢力への)さらなる支援を発表する」と警告した。

これに関して、『ハヤート』(4月22日付)は、複数の反体制消息筋の話として、米国が反体制勢力に対してすべての支援を自由シリア軍参謀委員会経由で行うことを通知し、「過激派の孤立化」をめざすとともに、「軍事的な政権打倒ではなく、現地でのパワーバランスを変更すること」を狙っていると報じた。

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、国連安保理に対して、シリアでの暴力停止に向けて、統一した姿勢をとるよう呼びかけた。

AFP(4月20日付)が報じた。

AFP, April 20, 2013、Akhbar al-Sharq, April 20, 2013、al-Hayat, April 21, 2013, April 22, 2013、Hawarnews, April 20, 2013、Kull-na Shuraka’,
April 20, 2013、Kurdonline, April 20, 2013、MENA, April 20, 2013、Naharnet,
April 20, 2013、NNA, April 20, 2013、Reuters, April 20, 2013, April 21, 2013、SANA,
April 20, 2013、UPI, April 20, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア殉教者大隊旅団連合の司令官が軍の攻勢にさらされているハーミディーヤ航空基地周辺の武装集団を訪問し、彼らに「体制打倒のためのジハードの呼びかけ」に応じるよう求める(2013年4月15日)

国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市郊外のタッル・ナビー地方で、軍と人民諸委員会が反体制武装集団と交戦、また軍が同地方一帯を空爆した。

一方、SANA(4月15日付)によると、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区、タドムル市デデマン・ホテル周辺、タイバ村、タッル・ザハブ町、タッルドゥー市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザマルカー町、ドゥーマー市が軍の砲撃を受けた。

またダーライヤー市、ヤルブード市郊外などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月15日付)によると、ハラスター市で反体制武装集団が旅客バスに発砲し、市民3人が死亡、多数が負傷した。

またミスラーバー市、ハラスター市、フタイタト・トゥルクマーン市、イバーダ市、アタイバ町、スバイナ町、ズィヤービーヤ町、リーマー市、ナブク市、ダーライヤー市、アドラー市、ヤブルード市、ムウダミーヤト・シャーム市などの郊外で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区が砲撃を受け、またジャウバル区、カーブーン区で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月15日付)によると、ジャウバル区で軍が反体制武装集団の拠点を攻撃・破壊し、複数の戦闘員を殺傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヒルバト・ガザーラ町、サイダー町、マアルバ町、タッル・シハーブ町、ワーディー・ヤルムークなどを軍が空爆した。

一方、SANA(4月15日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町で軍が反体制武装集団と交戦、戦闘員を殲滅した。

またダルアー市、ラジャート高原、シューマラ村、アッラーリー村などで軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団本部周辺やラッカ市各所を軍が空爆、また軍と反体制武装集団が交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市労働者住宅地区で、軍と反体制武装集団が交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区、アーミリーヤ地区、シャイフ・サイード地区などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月15日付)によると、ハンダラート・キャンプ(キンディー大学病院一帯)、マアッラータ村、マンスーラ村、ハーン・アサル村、ハーン・トゥーマーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シャイフ・サイード地区、マサーキン・ハナーヌー地区、インザーラート地区、バーブ・ナイラブ地区、マルジャ地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ヒーシュ村、カフルバースィーン市で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月15日付)によると、シュグル村、ガッサーニーヤ村、バシュラームーン村、ミシュミシャーン村、アイン・スーダ村、カスティン村、カトルーン村、トゥウーム村、ヒルバト・マラティーン市、ラーム・ハムダーン市、イフスィム町、シャイフ・バフル村、カフルルーヒーン村、マアッラトミスリーン市、ハルブヌーシュ村、サルマダ市、カフル・ヤフムール村、タッルムーハ村、アームーディーヤ市、アブー・ヒッバ村などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(4月15日付)によると、軍のヘリコプターが対イラク国境に位置するヤアルビーヤ町を空爆し、反体制武装集団の戦闘員2人が負傷した。

軍のヘリコプターはこの際、イラク領内のラビーア町にミサイル2発を誤射したが、イラクからの反撃はなかったという。

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ラタキア県では、SANA(4月15日付)によると、ラビーア町、ムライジュ村、サーキヤ・カルト村、ウワイナート村、ワーディー・シーハーン村、ハーン・ジャウズ村などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃、戦闘員を殺傷した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(4月15日付)によると、ダイル・ザウル市の旧空港地区、労働者住宅地区で、軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

また市内のカトリック・教会前で、反体制武装集団が爆弾を仕掛けた車を爆破させ、教会の建物が被害を受けた。

国内の動き(シリア政府の動き)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、『ガーディアン』(4月15日付)に対して、アサド政権が崩壊すれば、シリアは地図上から消滅すると警鐘を鳴らすとともに、英仏がシリアでテロ活動を行う「アル=カーイダ」を支援していると批判した。

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政党問題委員会が会合を開き、国民救済党が提出した公認申請の内容を検討した。

SANA(4月15日付)が報じた。

反体制勢力の動き

『ハヤート』(4月16日付)によると、シリア殉教者大隊旅団連合の司令官ジャマール・マアルーフが、軍の攻勢に曝されているイドリブ県ハーミディーヤ航空基地周辺の武装集団を訪問した。

またシリア殉教者大隊旅団連合、使徒末裔旅団、ザーウィヤ自由人大隊、3月15日旅団は共同声明を出し、「堅田の建造物の戦いを継続」し、「体制打倒のための…ジハードの呼びかけに応じる」よう戦闘員に呼びかけた。

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シリア・ムスリム同胞団のムハンマド・リヤード・シャカファ最高監督者はイスタンブールで記者会見を開き、そのなかで同胞団がシリア革命反体制勢力国民連立などで他の反体制勢力に対して自らの意思を押しつけようとしているとの一部批判を否定した。

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カイロなどで活動するアラウィー派の反体制活動家らが共同声明を出し、「イラン政府と、それに従うイラク、レバノン」のシーア派が、シリア領内の「聖地」を防衛するとのスローガンを掲げて介入し、ヒムス市を陥落させ、「宗派主義的な政体」を樹立しようとしている、と非難した。

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シリア・ムスリム同胞団のムハンマド・リヤード・シャカファ最高監督者は『シャルク・アウサト』(4月15日付)に対して、「我々はシャームの民のヌスラ戦線メンバーに、専制体制を終わらせるための革命勢力との共同計画をとるよう呼びかけている」と述べた。

そのうえで「ヌスラ戦線のメンバーはシリア国民であり、外国からやって来てヌスラ戦線に加わった者はほんの少数だ」と述べ、テロ組織だとの批判に反論した。

レバノンの動き

ファールーク大隊司令官のアブー・ウダイは、AFP(4月15日付)に対して、14日のベカーア県ヘルメル郡のカスル村、ハウシュ・サイイド・アリー村に対してシリア領から攻撃を行ったのはヒズブッラーだと述べ、反体制武装集団による攻撃を否定した。

しかし、アブー・ウダイは「しなければならないのなら、我々は彼らと同じように民間人を標的にする。我々の民間人は、彼らの民間人ほど価値がない訳ではない」と述べた。

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ベカーア県ヘルメル郡カスル村郊外に、シリア領内から発射されたロケット弾2発が着弾した。死傷者はなかった。

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米国務省は、ベカーア県ヘルメル郡のカスル村、ハウシュ・サイイド・アリー村に対するシリア領からの越境攻撃を非難した。

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AFP(4月15日付)などは、シリアでの戦闘で数日前に死亡したヒズブッラーのメンバー4人の遺体がベカーア県バアルベック郡フライバ村で埋葬されたと報じた。

諸外国の動き

『デイリー・テレグラフ』(4月15日付)は、反体制武装集団が制圧した「解放区」での物資の配給を監督するため、文民活動家数十人に数百万ポンドの資金援助を行っていると報じた。

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ドイツのギド・ヴェスターヴェレ外務大臣とアラブ連盟のナビール・アラビー事務総長がベルリンで会談し、シリア情勢などについて協議した。

会談後の記者会見で、両氏は、シリア革命反体制勢力国民連立への支持を引き続き確認する一方、シャームの民のヌスラ戦線など過激派集団への非難の姿勢を示した。

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UNDOFのヨルダン代表は、シリア、とりわけダルアー県に対する軍の空爆に対して、さらなる避難民を発生させるとの懸念を表明した。

AFP, April 15, 2013、Akhbar al-Sharq, April 15, 2013、The Daily Telegraph, April 15, 2013、The Guardian, April 15, 2013、al-Hayat, April 16, 2013、Kull-na Shuraka’, April 15, 2013、Kurdonline, April 15,
2013、Naharnet, April 15, 2013、Reuters, April 15, 2013、SANA, April 15, 2013、al-Sharq al-Awsat, April 15, 2013、UPI, April 15, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県では軍がワーディ・ダイフ軍事基地とハーミディーヤ航空基地の包囲を解除、シリア革命反体制勢力国民連立は声明のなかでヌスラ戦線によるアイマン・ザワーヒリーへの忠誠表明およびイスラーム国家樹立主唱を拒否(2013年4月14日)

国内の暴力

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、軍が反体制武装集団によるワーディ・ダイフ軍事基地とハーミディーヤ航空基地の包囲の解除に成功、その際の戦闘で反体制武装集団の戦闘員21人が殺害された。

同監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、軍はバーブーリーン市とヒーシュ村の国際幹線道路沿いの高台を制圧し、両基地への兵站路を確保したという。

一方、『サウラ』(4月15日付)によると、バーブーリーン市、バースリーム市などで、軍が反体制武装集団を追撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またクーリーン市、サラーキブ市、ビンニシュ市、アリーハー市、マジュダリヤー村、ジスル・シュグール市、アリーハー市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(4月14日付)によると、カーミシュリー市への攻略を開始した反体制武装集団は同市南部のザバーナ村などから戦術的に撤退した。

同報道によると、カーミシュリー市内のシュクリー・クーワトリー通りからファールーク・モスクに至る治安厳戒地区では、治安機関要員や政権支持者らが、アサド大統領を支持するシュプレヒコールを繰り返し、祝砲を撃ち、反体制武装集団の放逐を祝ったという。

一方、シリア人権監視団によると、クルド人が多く住むハッダード村を軍が空爆し、子供3人と女性2人を含む16人が死亡した。

同監視団によると、村には反体制武装集団が拠点とする灯油配給所があったが、空爆は民家に対して行われたという。

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ダマスカス県では、クッルナー・シュラカー(4月14日付)は、ダマスカス県旧市街ミドハト・パシャ通りのカルイー・モスク前で若者らが中心となって反体制デモを行ったと報じた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、スバイナ町、ダーライヤー市、ハジャル・アスワド市などに対して軍が空爆・砲撃を加えた。

一方、『サウラ』(4月15日付)によると、ジャルマーナー市の大型旅客バス・ステーションに反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民4人が死亡、20人が負傷した。

またスバイナ町、ナブク市、ダーライヤー市、リーマー市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、クッルナー・シュラカー(4月14日付)によると、ダルアーの楯旅団司令官のアブー・アリー・ドゥーマーニー氏がウタイバ村での軍との戦闘で負傷した。

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アレッポ県では、シリア・アラブ・テレビ(4月14日付)によると、アレッポ市の治安機関拠点の近くで反体制武装集団が爆弾を積んだ車を自爆させ、爆発によって同市で取材活動をしている特派員3人を含む18人が負傷した。

同報道は事件現場の詳細については報じなかったが、シリア人権監視団によると、自爆テロはフルカーン地区の将校クラブ近くで発生したという。

一方、『サウラ』(4月15日付)によると、ハンダラート・キャンプ、マンナグ村、マッルアナーズ市、アルカミーヤ村、カフルハーシル村、ムスリミーヤ村、ダイル・ジャマール村、タッル・ハースィル村、ドゥワイリーナ市、ナイラブ村、マンスーラ村、ハーン・アサル村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

アレッポ市シャイフ・サイード地区、サーフール地区、カースティールー地区、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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SANA(4月14日付)は、破壊されたダルアー県ダルアー市のウマリー・モスクのミナレットに関して、ダルアー地区に展開するシャームの民のヌスラ戦線が破壊したと報じた。

SANAは「あらゆる証拠がテロリストが(ダルアー市のウマリー・モスクの)ミナレットを爆破したことを示している…。ミナレットが崩壊する瞬間を撮影するため、あらかじめビデオ・カメラがどうして設置されていたのか」と報じた。

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ヒムス県では、『サウラ』(4月15日付)によると、タドムル市、ガジャル村、アーバル市、東ブワイダ市、アルジューン市、ダブア市、タッル・ザハブ町、カフルラーハー市、ラスタン市、ガジャル村、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区、カラービース地区、バーブ・フード地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、『サウラ』(4月15日付)によると、ダイル・ザウル市の治安維持局周辺などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、『サウラ』(4月15日付)によると、スーダー村、バイト・ハーミーク村、ドゥワイルシャーン村、ワーディー村、トゥウーマー村などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃・破壊し、複数の戦闘員を殺傷した。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、シャームの民のヌスラ戦線によるアイマン・ザワーヒリーへの忠誠表明とイスラーム国家樹立主唱に関して「シリア国民の意思に抵触し、偉大なる革命の目的とその原則から逸脱している」と非難し、拒否する意思を示した。

そのうえでヌスラ戦線に対して、「シリア国民のなかのあるべき場所にとどまり、アサド体制と戦う努力を続け、シリア国民すべての自由を支持」するよう求めた。

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シャーム自由人大隊が主導するシリア・イスラーム戦線の「精神的父」アブー・バスィール・タルトゥースィーは英国のヒワール・チャンネル(4月14日付)に対して、「我々はイスラーム的な共通項、すなわちイスラーム国家樹立をアッラー、我らが指導者ムハンマド、そしてシャリーアのために維持する…。しかしシャームとシャームの民への反感を抱かせるような組織の名称を我々は避けてきた」と述べた。

そのうえで「この名の組織に属している、この名の組織のもとに戦っているなどという必要はない」と強調し、イラク・イスラーム国によるイラク・シャーム・イスラームの国結成宣言やシャームの民のヌスラ戦線によるアイマン・ザワーヒリーへの忠誠宣言に疑義を呈した。

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シリア・クルド国民評議会は声明を出し、ハサカ県ハッダード村に対する軍の空爆を非難した。

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シリア革命反体制勢力国民連立の使節団(ムハンマド・アブー・ハイル・シュウリー団長)がサウジアラビアを訪問し、今年のズー・ヒッジャ月にハッジを予定しているシリア人巡礼者約20,000人のサウジアラビア訪問について関係者と協議した。

レバノンの動き

NNA(4月14日付)によると、ベカーア県ヘルメル郡のカスル村、ハウシュ・サイイド・アリー村に、シリア領内から撃たれたロケット弾が着弾し、子供1人を含む2人が死亡、5人が負傷した。

マヤーディーン(4月14日付)によると、迫撃砲はヒムス県クサイル地方の反体制武装集団の拠点から発射されたという。

諸外国の動き

アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、シャームの民のヌスラ戦線によるアイマン・ザワーヒリーへの忠誠表明に関して、「重要なのはシリアの反体制勢力の統合であり、その結束を脅かす行為を排除すべきだ」と批判した。

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ベルギーの複数のメディアが報じたところによると、シリアの反体制武装集団に加わり、戦闘に参加していたフランス人のラファエル・ジャンドラン(38歳)が、シリアで死亡した。

ジャンドランは、数ヶ月前にシリアに潜入し、アブドゥッラフマーン・アイヤーシーが率いるシャームの鷹旅団に加わっていた。

AFP, April 14, 2013, April 15, 2013、Akhbar al-Sharq, April 14, 2013、al-Hayat, April 15, 2013、Kull-na Shuraka’, April 14, 2013、Kurdonline, April 14,
2013、al-Mayadeen, April 14, 2013、Naharnet, April 14, 2013、NNA, April 14,
2013、Reuters, April 14, 2013、SANA, April 14, 2013、al-Thawra, April 14, 2013、UPI, April 14, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

各県で軍・治安部隊と反体制武装集団の戦闘が苛烈化するなか、ヌスラ戦線のアミールを名乗るジャウラーニー氏が同戦線とイラク・イスラーム国の統合に関する発表を否定(2013年4月11日)

国内の暴力

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が占拠するサナマイン市とガブガーブ市に軍が突入・交戦し、40人以上が死亡した。

シリア人権監視団がロイター通信(4月11日付)に対して、「住民は激しい戦闘が昨日(10日)に起こり、その後、治安部隊が(サナマイン市に)突入した。突入時に、彼らは一部の街区を狙撃し始め、別の武装集団が人々を処刑していった」ことを明らかにした。

この突入による「虐殺」で40人以上が殺害され、住居数十棟が破壊されたという。

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イドリブ県では、『ハヤート』(4月12日付)によると、ワーディー・ダイフ軍事基地とハーミディーヤ航空基地に食糧物資を運び込もうとしていた軍ヘリコプターを反体制武装集団が撃墜し、乗っていた4人が死亡した。

目撃者によると、ヘリコプターを撃墜したのはジャバル(ザーウィヤ山)の楯旅団。

一方、SANA(4月11日付)によると、カフルタハーリーム町でトルコから爆発物を積載して密入国した反体制武装集団の車が誤爆し、乗っていた戦闘員全員が死亡した。

またサルミーン市、サラーキブ市で軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦、戦闘員を殲滅したという。

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ダイル・ザウル県では、複数の活動家によると、ダイル・ザウル市の空港周辺、ハウィーカ地区、ムーハサン市などで軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を行った。

一方、SANA(4月11日付)によると、ジスル・ワーディー・アイン近くの街道、ムーハサン市、ダイル・ザウル市ウルフィー地区などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、アーイシャ大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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RT(4月11日付)は、イラクのシーア派戦闘員がシリアに入り、ダマスカス郊外県のサイイダ・ザイナブ廟の攻略をめざす反体制武装集団のアブー・ファドル・アッバース旅団に参加したと報じた。

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ダマスカス県では、『ハヤート』(4月12日付)によると、カーブーン区などに軍が空爆を行い、ジャウバル区などでは軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月11日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、『ハヤート』(4月12日付)によると、ハジャル・アスワド市などに軍が空爆を行った。

一方、SANA(4月11日付)によると、ハラスター市、アッブ農場郊外、ナブク市郊外、アドラー市、シャブアー町郊外、スバイナ町、ズィヤービーヤ町、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(4月11日付)によると、ウワイジャ地区、サッジャード市、ハンダラート・キャンプ、アナダーン市などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、カースティールー地区、シャイフ・マクスード地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(4月11日付)によると、カフルラーハー市、サムアリール村、タッルダハブ市、タッルドゥー市、ブルジュ・カーイー村、タルフ市、ラスタン市、ウンム・シャルシューフ村、ガントゥー市、キースィーン市、フーシュ市、ガジャル村、タルビーサ市、サアン村、ヒムス市クスール地区、ジャウラト・シヤーフ地区などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またレバノン領からタッルカラフ市郊外に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

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ラタキア県では、SANA(4月11日付)によると、ジュッブ・アフマル村、ファルズ村、サーキヤ・カルト村、グナイミーヤ村、ハーン・ジャウズ村で、軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を襲撃し、外国人戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア政府の動き

シリアの外務在外居住者省は国連安保理議長と事務総長に書簡を送り、そのなかでシャームの民のヌスラ戦線を国連のアル=カーイダ制裁リストに加えるよう求めた。

声明は、アル=カーイダ指導部が(9日)に発表した声明などから、シャームの民のヌスラ戦線がアル=カーイダと関係があることが確認されたとしたうえで、リストへの追加を求めている。

また声明では、カタール、リビア、トルコが、シリアでヌスラ戦線をはじめとするテロ集団に資金援助、潜入支援を行っていると指摘、非難した。

SANA(4月11日付)が報じた。

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『ワタン』(4月11日付)は、イラク・イスラーム国とシャームの民のヌスラ戦線の統合宣言などに関連して、「平和的な革命などではなく、アル=カーイダだ。あなた方の闘争は偽りであり、いんちきであり、偽りだ」と批判した。

そのうえで、シリア政府は「あなた方のテロに対する真の戦争を行う」との意思を明示、「あなた方のテロ、過激主義、資金を拒否するシリア国民以外が勝利することはないだろう」と強調した。

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SANA(4月11日付)は声明を出し、4月10日から11日かけてのホームページの障害は、サイバー攻撃によるものではなく、技術的トラブルだったと発表した。

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アサド大統領は政令台136号を発し、タルトゥース市にティシュリーン大学第二医学部を創設することを決定した。

反体制勢力の動き

シャームの民のヌスラ戦線のアミールを名乗るアブー・ムハンマド・ジャウラーニーは音声声明を出し、同戦線とイラク・イスラーム国の統合(イラク・シャーム・イスラーム国結成)発表に対して、アイマン・ザワーヒリーに「忠誠」を尽くすと述べ、統合を事実上拒否した。

Kull-na Shuraka', April 11, 2013
Kull-na Shuraka’, April 11, 2013

声明でジャウラーニーは「これはアイマン・ザワーヒリー師に対して改めてなされるヌスラ戦線のメンバーおよび高官からの忠誠の誓いであり、我々は服従を誓う」と述べた。

またアブー・バクル・バグダーディーによるシリア・シャーム・イスラーム国結成宣言に関しては、「この宣言をメディアで聞くまで知らなかった」と述べ、イラク・イスラーム国から何の相談もなかったと主張し、「イスラーム国の旗、そしてそれを担う人々を誇りに思いつつ、(ヌスラ)戦線の旗が代わることはない」と強調し、引き続きヌスラ戦線として活動する意思を示した。

しかし、ジャウラーニーは、シリア国内での武装闘争において、引き続きイラク・イスラーム国からの支援を受けるだろうとしたうえで、イラク・イスラーム国が戦線結成以来支援を行ってきたことを認めた。

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イスラーム旅団は声明を出し、イラク・イスラーム国とシャームの民のヌスラ戦線の統合(イラク・シャーム・イスラーム国結成)発表に関して、「暴君バッシャール・アサドがシリア人へのさらなる虐殺を行う際、「世界中が戦っているアル=カーイダと戦っている」という言い訳となるだろう」と批判した。

また米国や世界中の国々がシリアでの紛争に介入する口実を与えると非難した。

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地元調整諸委員会は声明を出し、「(アイマン・)ザワーヒリーが述べた、シリアでのイスラーム国結成の呼びかけの全体およびその詳細を拒否する」との意思を示したうえで、「シリア内政へのあからさまな干渉であり、シリア人のみが自らの未来を決することを改めて強調する」と非難した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ロンドンでの米国務長官との会合に関して、「アサドが去らねばならない…。この点に関して外交政策にいかなる曖昧さもないということを、米政権首脳との間で完全に合意した」と発表した。

また声明では「アサド退任をもって始まる政治プロセスを立ち上げる必要がある点で合意した」と付言した。

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シリア民主人民連合が声明を出し、シリア国民民主ブロックに加入すると発表した。

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クッルナー・シュラカー(4月11日付)は、シャームの民のヌスラ戦線に近い消息筋の話として、ハサカ県ラアス・アイン市からの同戦線を含む反体制武装集団の撤退に関して、民主統一党人民防衛隊のスワイディーヤ・ルマイラーン検問所からの撤退、同部隊によるヌスラ戦線攻撃への正式な謝罪などを条件に実施されたと報じた。

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シリア国民評議会に加盟する人民自由潮流は、声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国結成宣言と、シャームの民のヌスラ戦線によるアイマン・ザワーヒリーへの忠誠宣言に関して、拒否する意思を示した。

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シリア・クルド国民評議会は声明を出し、ハサカ県カーミシュリー市に対してなされるいかなる勢力の攻撃にも反対するとしたうえで、反体制武装集団による同市攻略が「シリア革命」に資さないと非難、住民に対して「こうした不当な行為」に対して一致団結して抵抗するよう呼びかけた。

レバノンの動き

LBCI(4月11日付)は、シリア軍ヘリコプターがベカーア県バアルベック郡アルサール地方のワーディー・マイルをミサイルで攻撃したと報じた。

AFP(4月11日付)によると死傷者不明だが、ジャズィーラ・チャンネル(4月11日付)は女性1人を含む6人が死亡したと報じた。

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レバノン軍団のサミール・ジャアジャア代表は、ヒズブッラーの戦闘員がシリア国内で反体制武装集団と戦い、戦死者が出ていることに関して、「シリア情勢に深く関わっているとの報告がある以上、ヒズブッラーをもはやレジスタンスとみなすことはできない」と批判した。

諸外国の動き

G8外相会議(ロンドン)が2日間の日程を終え閉幕した。

閉幕声明では、シリア情勢に関して、人権状況の悪化への懸念が表明され、すべての国に対して、国連による支援要請に応え、シリア国民へのさらなる人道支援を行うよう呼びかけた。

また「いかなる化学兵器使用も国際社会の断固たる対応を受けるだろう」との警告が盛り込まれた。

英仏が求める反体制勢力への武器供与については盛り込まれなかった。

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G8外相会議に出席するためロンドンを訪問中のドイツのギド・ヴェスターヴェレ外務大臣は、シリア情勢に関して、「シリアへの武器の直接供与に対して慎重である」と述べ、英仏との姿勢の違いを鮮明にした。

ヴェスターヴェレ外務大臣は、外相会談で、シリアへの武器供与が同国での殺戮を減らすことには決してならないとしたうえで、シリア復興に向けて穏健な反体制勢力の支援や人道支援を行うことがドイツの基本姿勢だと述べた。

AFP, April 11, 2013、Akhbar al-Sharq, April 11, 2013、Aljazeera.net, April 11, 2013、al-Hayat, April 12, 2013、Kull-na Shuraka’, April 11, 2013, April 12, 2013、Kurdonline,
April 11, 2013, April 13, 2013、LBCI, April 11, 2013、Naharnet, April 11,
2013、Reuters, April 11, 2013、SANA, April 11, 2013、UPI, April 11, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市では軍によるシャイフ・マクスード地区への進軍をうけ人民防衛隊・自由シリア軍がこれに対抗し交戦、国連対リビア制裁委員会の専門家チームによると「リビアの武器・装備や戦闘員がシリアに大量に流入」(2013年4月10日)

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市南部、イバーダ市、ザバダーニー市、ヤブルード市などで軍と反体制武装集団が交戦し、軍兵士13人、反体制武装集団戦闘員28人が死亡した。

またハジャル・アスワド市などが軍の砲撃を受けた。

一方、『サウラ』(4月11日付)によると、アーリヤ市、イバーダ市、ムライハ市、スバイナ町、ダーライヤー市、ナブク市などの郊外で、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区での軍とサアド・ブン・イバーダ・ハズラジー旅団などの反体制武装集団が交戦した。

一方、『サウラ』(4月11日付)によると、ウマイーイーン消費者総合施設裏で、反体制武装集団が仕掛けた爆弾が爆発し、車3台が被害を受けた。

またジャウバル区で、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

SANA(4月10日付)は、ダマスカス県カフルスーサ区の外務在外居住者省の駐車場に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、警官1人が死亡、女性職員1人が負傷したと報じた。

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アレッポ県では、『ハヤート』(4月11日付)によると、軍がシャイフ・マクスード地区東部制圧のための進軍を試み、これにクルド人民兵(民主統一党人民防衛隊)と自由シリア軍が対峙、交戦した。

一方、『サウラ』(4月11日付)によると、ウワイジャ地区、ハンダラート・キャンプ、アナダーン市などで、軍が反体制武装集団と交戦市、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シャイフ・サイード地区、シャイフ・マクスード地区、カースティールー地区、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦市、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、アレッポ市ハナーヌー地区で、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民1人が死亡した。

また同市の裁判所にも、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、複数の市民が負傷した。

さらに反体制武装集団は市内の大学寮にもロケット弾を発射したが、死傷者は出なかった。

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ハマー県では、『ハヤート』(4月11日付)によると、反体制武装集団がグルバール軍検問所を車爆弾で攻撃し、複数の兵士を殺害した。

一方、『サウラ』(4月11日付)によると、ジュッブ・ズライク村、ブライディージュ村、バーリド・カリーム村で、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、軍がタルビーサ市を空爆し、ウンム・シャルシューフ村などで反体制武装集団と交戦した。

一方、『サウラ』(4月11日付)によると、ウンム・シャルシューフ村、カフルナーン村、アーバル市、ガントゥー市、ティール・マアッラー市、アクラブ町、キースィーン市、ダブア市、シューマリーヤ市、ハミーディーヤ市、東ブワイダ市で、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ガブガーブ市、サナマイン市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、また軍が両市に加えて、ダーイル町、カフルシャムス町、ウンム・マヤーズィン町などを砲撃した。

一方、『サウラ』(4月11日付)によると、ダルアー市、イズラア市、ガバーギブ町などで、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、軍がハーン・シャイフーン市を砲撃、またヒーシュ村などで反体制武装集団と交戦した。軍はワーディー・ダイフ軍事基地、ハーミディーヤ航空基地を包囲する反体制武装集団を撃退するために部隊を増援中だという。

一方、『サウラ』(4月11日付)によると、マアッラト・ディブスィー市、マアッラト・ヌウマーン市、キーターン市、ナイラブ村、バザーブール村、マアッラ・ミスリーン市、サラーキブ市、ガッサーニーヤ村などで、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またファイルーン市・ブカフルーン市間の街道で反体制武装集団が爆弾を仕掛けた車を爆破し、複数の市民が死傷した。

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ハサカ県では、『サウラ』(4月11日付)によると、ハサカ県のマシュラフィーヤ地区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(4月10日付)は、ハサカ県ラアス・アイン市の市街地などで停戦合意に違反するかたちで兵力を増強する動きを見せていた自由シリア軍とシャームの民のヌスラ戦線(イラク・シャーム・イスラーム国)が撤退したと報じた。

同報道によると、この増強を受け、民主統一党人民防衛隊も停戦合意に違反するかたちで兵力を増強していたという。

このほか、ハサカ市で親政権の統一アラブ連合と民主統一党人民防衛隊の代表が9日のナースィル地区での衝突を収拾するため、市内の人民防衛隊検問所で会談し、事件再発防止、検問所以外での民兵・部隊の撤退、拘束者の釈放を合意、和解した、とクルドオンライン(4月11日付)が報じた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市のアティーク地区で軍が市民らを無差別に拘束した。

反体制勢力の動き

シリア革命合同軍事司令部が声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立のガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班に関して、「シリアとシリア国民を、シリア社会から排除された一集団の計略が頓挫する場とすることを断固として拒否する」との意思を示し、シリア・ムスリム同胞団がほかの反体制組織を排除したかたちで選出したヒートゥーを承認しないと宣言した。

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シリア革命反体制勢力国民連立の使節団は、G8外相会議に出席するためロンドンを訪問中のジョン・ケリー米国務長官ら西側各国の外務大臣と会談した。

使節団は、ムスタファー・サッバーグ事務局長、スハイル・アタースィー副議長、シリア国民評議会のジョルジュ・サブラー議長ら。

レバノンの動き

マヤーディーン・チャンネル(4月10日付)などは、ベイルート港の税関当局がシリアの反体制武装集団に供与されようとしていた通信機器を押収した、と報じた。

Naharnet, April 10, 2013
Naharnet, April 10, 2013

OTV(4月10日付)によると、マジュダル・アンジャル出身の住民が中国から通信機器4,400台を輸入したという。

4月7日にも、レバノンの軍当局が、レバノン山地県シューフ郡アイン・ズハルター市で武器の違法な取引を摘発している。

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NNA(4月10日付)は、ベカーア県バアルベック郡アルサール市に近いアジュラム地方のワーディー・フマイド地区に向けて、シリア軍ヘリコプターがミサイル5発を撃ったと報じた。

また北部県アッカール郡ザハビーヤ村、カワーシラ村でもシリア領から撃たれた迫撃砲弾が着弾し、被害が出たという。

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NNA(4月10日付)などレバノンの複数のメディアによると、ベイルート県南部郊外のスィルム地区で、シャームの民のヌスラ戦線(イラク・シャーム・イスラーム戦線)の署名が入ったメッセージが添えられた爆弾が発見された。

メッセージには「バッシャールを倒そう」と書かれていたという。

レバノンの声(4月10日付)によると、爆弾はヒズブッラーの爆弾処理チームによって撤去された。

諸外国の動き

国連の対リビア制裁委員会(安保理決議1973号)の専門家チームは、リビアの武器拡散などに関する112ページからなる報告書を安保理に回付し、同国の武器・装備や戦闘員がトルコやレバノン北部を通じてシリアに大量に流入していると指摘した。

同報告書によると、リビアの武器は、シリア、ガザ地区、エジプト(シナイ半島)などに流入、とりわけシリアへは「リビア人戦闘員の主要な目的地となっており、個人的、ないしはシリアの反体制勢力を支援するネットワークを通じて、(反体制武装集団の)旅団に加わっている」という。

また「大量の軍装備品が、トルコ、レバノン北部などさまざまな経路を通じて、リビアからシリアに送られている」としたうえで、その規模を踏まえると、リビアの地元当局がこの事実を認知しているだろうとしている。

シリアに送られた兵器のなかには、携帯式の防空システム、対戦車砲など高度な兵器が含まれているという。

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AFP(4月10日付)などは、ヨルダンのムライジーブ・フフード地方にシリア人避難民を収容するための新たなキャンプを解説したと報じた。

国営の避難民キャンプはザアタリー避難民キャンプに次いで2カ所目。

インマール・ハムード・シリア避難民問題担当報道官によると、ムライジーブ・フフード避難民キャンプはUAEの資金で設置され、5,500人が収容可能だという。

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イラン外務省報道官は、イラク当局によるシリア行きのイラン貨物旅客機の強制着陸と積み荷検査に関して、「国際法の原則、善隣外交の原則に基づく両国関係に反する」と非難した。

UPI(4月10日付)が報じた。

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ヒューマン・ライツ・ウォッチは、シリア情勢に関するレポートで、シリア軍の空爆により民間人に犠牲者が出ていると指摘、非難した。

同レポートは、「現地の活動家」からの情報として、2012年7月以降、軍の空爆で少なくとも4,300人以上が死亡したとしている。

AFP, April 10, 2013, April 11, 2013、Akhbar al-Sharq, April 10, 2013、al-Hayat, April 11, 2013、Kull-na Shuraka’, April 10, 2013、Kurdonline, April 10,
2013, April 11, 2013、al-Mayadeen, April 10, 2013、Naharnet, April 10, 2013、NNA,
April 10, 2013、OTV, April 10, 2013、Reuters, April 10, 2013、al-Thawra, April 11, 2013、UPI, April 10, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラク・イスラーム国とヌスラ戦線が「イラク・シャーム・イスラーム国」としての統合を発表、自由シリア軍参謀委員会シリア革命反体制勢力国民連立のハティーブ議長はアル=カーイダによる異なる革命ビジョンについて警鐘を鳴らす(2013年4月9日)

反体制勢力の動き

二大河の国のアル=カーイダ機構などからなるイラク・イスラーム国を指導するアブー・バクリー・バグダーディーはビデオ声明で、イラク・イスラーム国とシャームの民のヌスラ戦線が「イラク・シャーム・イスラーム国」として統合すると発表した。

Kurdonline, April 9, 2013
Kurdonline, April 9, 2013

声明でバグダーディーは「シャームの民と世界に対して、ヌスラ戦線がイラク・イスラーム国の延長で、その一部にほかならないことを我々が宣言する時が来た」と述べた。

そのうえで「我々は、アッラーへの信仰のもと、イラク・イスラーム国の名を廃し、またヌスラ戦線の名を廃し、両者をイラク・シャーム・イスラーム国の名のもとに統合することを宣言する」と発表した。

http://www.meij.or.jp/members/kawaraban/20130409141616000000.pdf

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シリア革命反体制勢力国民連立のマルワーン・ハッジューは、アナトリア通信(4月9日付)に対して、「アル=カーイダやシャームの民のヌスラ戦線が地域の安定を脅かすとの西側メディアの言説は、シリア革命に対する西側の弱腰を正当化する以外のなにものでもない」と述べた。

ハッジューによると、三つの組織がヌスラ戦線を名乗り、シリア国内で活動しており、第1の組織である「真のヌスラ戦線」は、自由シリア軍と連携し、シリア国民の支援を受けている、という。

のこる二つの組織のうち一つは、アサド政権が作った「偽の組織」、もう一つはイラクのヌーリー・マーリキー首相の組織で、いずれもシリア革命を貶め、政権の弾圧を正当化することを目的としているのだという。

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自由シリア軍参謀委員会政治広報調整官のルワイユ・ミクダードはイスタンブールで声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国結成宣言に対して、シャームの民のヌスラ戦線と自由シリア軍は連携しないと拒否の姿勢を示すとともに、シリア国民に(イスラーム)国家を押しつけることはできないと非難した。

ミクダードは「ヌスラ戦線は自由シリア軍に属さない。司令部レベルで戦線と連携するとの決定はなされていない。現地では、一部の組織が一部の作戦で戦線と協力せざるを得ない状況がある」と述べた。

また「声明の信憑性は分からないが、この件に関して、司令部との調整はなかった。我々の目的は明確で…体制打倒と、民主国家に…いたることだ。ヌスラ戦線は…体制打倒のために活動しているが、我々とは異なる思想を持っている」と付言した。

そのうえで「我々を含む誰にもシリア国民にいかなる形態の国家も押しつける権限はない。シリア人は投票所に向かい、自らの指導者、国家の形態を決めるだろう」と強調した。

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シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、ロイター通信(4月9日付)に対して、自由シリア軍シリア自由人大隊に属すバドル殉教者大隊などがアレッポ市で、市民を拘束、拷問、処刑する一方、避難民や地元住民が身の安全を確保するため彼らに金銭を支払うことを余儀なくされていると述べ、懸念を表明した。

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シリア革命司令評議会を名乗る組織は、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師(3月21日死亡)が自爆テロで爆殺されたのではなく、頭を銃で撃たれて殺されたとする宣伝ビデオを公開した。

http://www.youtube.com/watch?v=w8W_5yBaLaA

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自由シリア軍合同司令部中央広報局のファフド・ミスリーは声明を出し、シリア・ムスリム同胞団が自由シリア軍に対してカルダーハ市(ラタキア県)やアラウィー派に対する戦闘を行うよう圧力をかけ、宗派対立を助長しようとしていると暴露、批判した。

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ラアス・アイン市の自治を運営するセレ・カニ「ラアス・アイン」市民地元評議会は声明を出し、自由シリア軍が3月の停戦合意を遵守せず、市内に兵力を展開し続けていると批判し、シリア革命反体制勢力国民連立とクルド最高委員会に対して、事態打開のために介入するよう求めた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長は、Facebook(4月9日付)で、イラク・シャーム・イスラーム国の結成宣言に関して、「アル=カーイダの思想は我々にふさわしくない。シリアの革命はこの点に関して明確な決定を行わねばならない」と綴り、シリア・ムスリム同胞団のムハンマド・リヤード・シャカフ最高監督者との意見の相違を鮮明にした。

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、逮捕者が収容されているとされるアレッポ市北部のハンダラート・キャンプ近郊のキンディー大学病院に反体制武装集団が突入し、反体制武装集団の戦闘員10人以上、軍兵士25人以上が死亡した。

一方、SANA(4月9日付)によると、ラスム・アッブード村、クワイリス市、バーブ市、ウワイジャ地区、ハンダラート・キャンプなどで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シュカイイフ地区、シャイフ・マクスード地区、ブアイディーン地区、カーディー・アスカル地区、カースティールー地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市、ハフィール市、ザマルカー町、カフルバトナー町、イバーダ市、シャブアー町、ハジャル・アスワド市などで軍と反体制武装集団が交戦、軍が軍の砲撃・空爆を受けた。

一方、SANA(4月9日付)によると、シャイフーニーヤ村郊外、イバーダ市、ウタイバ村、フジャイラ村、ムライハ市郊外、ザバダーニー市、アドラー市、ハジャル・アスワド市などで軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、RT(4月9日付)によると、カフルスーサ区の外務在外居住者省と首相府の前などに迫撃砲弾4発が着弾した。

これに関して、SANA(4月9日付)は、カフルスーサ区にテロリストが撃った迫撃砲弾2発が着弾し、1人死亡、2人が負傷したと報じた。

Kurdonline(4月9日付)によると、迫撃砲弾の着弾により、外務在外居住者省の建物に被害が出たほか、シャーム・センター(ショッピング・モール)近くの住宅街、カールトーン交差点・シャーム・センター間の道路などに着弾した。

またSANA(4月9日付)によると、カッサーア地区のバグダード通りのタフリール広場に面するフィルドゥース・モスクに反体制武装集団が撃った迫撃砲弾2発が着弾し、火災が発生した。死傷者は出なかった。

一方、シリア人権監視団によると、カーブーン区が軍の砲撃を受けた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市に対して軍が空爆を行い、またダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区に砲撃を加えた。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市北部を軍が空爆し、第17師団基地周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

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イドリブ県では、SANA(4月9日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市、カフルルーマー村、ハマーマ市、ビンニシュ市、ジダール・ブカルフーン市、マジュダリヤー村、サラーキブ市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(4月9日付)によると、ダルアー市郊外で、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またシリア人権監視団によると、ダーイル・タファス市間の街道で、軍が反体制武装集団を要撃し、クライシュの鷹大隊を指揮するアニース・ムハンマド・ジャームースを殺害した。

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ヒムス県では、SANA(4月9日付)によると、アーバル市、ラスタン市、ダール・カビーラ村、ハウラ地方、ヒムス市各所、キースィーン村、ブルジュ・カーイー村、タドムル市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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民主統一党人民防衛隊司令部は声明を出し、ハサカ市ナースィラ地区の街道に設置された人民防衛隊の検問所が武装集団の襲撃を受け、隊員1人が死亡、2人が負傷した、と発表した。

同声明によると、その後の戦闘で人民防衛隊は複数の武装集団戦闘員を捕捉、彼らは体制を支持する民兵やバアス党の民兵からなる「統一アラブ連合」なる組織が襲撃を行ったと自供したという。

シリア政府の動き

シリアの外務在外居住者省は国連安保理議長と事務総長宛てに書簡を送り、そのなかでダマスカス県サブウ・バフラート広場近くでの自爆テロに関して、対話に基づく危機の政治的解決の努力を成功させる意思を改めて示すとともに、シリア国内のテロ組織に対して武器兵站支援、教練、資金援助を続ける諸外国の活動を抑止するよう求めた。

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クッルナー・シュラカー(4月9日付)は、アサド大統領がロシアにシリア沖の石油採掘権を売り渡そうとしていると報じた。真偽は不明。

レバノンの動き

NNA(4月9日付)によると、北部県アッカール郡の対シリア国境に位置するザハビーヤ村にシリア領内から発射された迫撃砲弾3発が着弾し、少年1人が負傷、民家2件が被害を受けた。

諸外国の動き

ヨルダンの首都アンマンの首相府前で、ジハード主義潮流がメンバーの釈放を求めてデモを行った。

デモに参加した組織の指導者ムハンマド・シャラビー(アブー・サイヤーフ)は「最近のシリア政府軍との戦闘で、我らが兄弟であるジハード戦士たち30人が殉教した」と述べた。

なお別に指導者によると、現在シリア国内に500人のサラフィー主義戦闘員が潜入しているという。

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英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣は、シリア革命反体制勢力国民連立のガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班とロンドンで会談した。

ヘイグ外務大臣によると、会談では、シリア国内への支援のありよう、EUの武器禁輸措置解除の是非などについて協議されたという。

ヘイグ外務大臣は会談後、「我々は連立をシリア国民の唯一の正統な代表として承認した。しかし、シリア大使館に関しては法的に考慮すべき問題があり、本件に関して新たな発表はない。連立に大使館を明け渡すことはできない」と述べた。

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フランス外務省報道官は記者会見で、イラク・イスラーム国がシャームの民のヌスラ戦線との統合を宣言したことに関して、フランスがEU諸国とともに国連安保理でヌスラ戦線をテロ組織として認定することを検討していると述べた。

AFP, April 9, 2013、Akhbar al-Sharq, April 9, 2013、al-Hayat, April 10, 2013, April 11, 2013、Kull-na Shuraka’, April 9, 2013, April
10, 2013、Kurdonline, April 9, 2013、Naharnet, April 9, 2013、NNA, April 9,
2013、Reuters, April 9, 2013、SANA, April 9, 2013、UPI, April 9, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.