ヒートゥー暫定政府首班が暫定政府を構成する11閣僚を選出するための諮問を始めるなか、民主統一党執行委員会がカーミシュリー市での軍による人民防衛隊への攻撃を非難(2013年4月6日)

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区周辺を軍が空爆し、子供9人、女性3人を含む15人の市民が死亡した。

同監視団によると、空爆が行われたのは、民主統一党の支配地区。

一方、SANA(4月6日付)によると、フライビル村、ハイヤーン町、カフルハーシル村、ジブリーン市、ハンダラート・キャンプなどで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、アシュラフィーヤ地区、シャイフ・マクスード地区、シャッアール地区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(4月6日付)によると、カフルスーサ区のリファーイー・モスク近くの住宅街に、反体制武装集団が撃った迫撃砲複数発が着弾し、女性1人が死亡、13人が負傷した。

また、SANA(4月6日付)によると、ジャウバル区、バルザ区で、軍が反体制武装集団と交戦・追撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(4月6日付)が、ダマスカス国際空港、カフリーン町、ヒッラーン・アワーミード村、ウタイバ村、イバーダ市、アドラー市工業団地、ドゥマイル市を含む一帯で、軍が反体制武装集団の掃討を完了し、残党の追撃を続けていると報じた。

またアドラー市、ドゥーマー市、ムライハ市郊外などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらに、ズィヤービーヤ町、フサイニーヤ町、バフダリーヤ村などで、軍が特殊作戦を行い、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(4月6日付)によると、ジスル・シュグール市郊外、ワーディ・ダイフ軍事基地周辺、マアッラト・ヌウマーン市、タッルマンス市、アブー・ズフール市、ウンム・ジャリーン村、ハミーディーヤ市、タッル・サラムー市、アリーハー市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(4月6日付)によると、フワイズ・フワイジャ街道、ハウラ・アクラブ街道、ヒルブナフサ村、タラス市などで、軍が反体制武装集団の拠点や装備を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、SANA(4月6日付)によると、キースィーン市、ガントゥー市、ダール・カビーラ村、アルジューン市、ハミーディーヤ市、サッルーミーヤ市、東ブワイダ市、ダブア市、ヒムス市ハーブ・フード地区、クスール地区、ハーリディーヤ地区、ワアル地区、カラービース地区、ジャウラト・シヤーフ地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(4月6日付)によると、ジュバーター・ハシャブ村周辺で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(4月6日付)によると、ファルズ村、カスブ村、バイト・アワーン村、スッカリーヤ町で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア政府の動き

バアス党シリア地域指導部は結党記念日(4月7日)に合わせて声明を出し、「テロ攻撃に対する闘争継続への意志」を強調した。

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バアス党民族指導部は結党記念日(4月7日)に合わせて声明を出し、シリアを含むアラブ世界とアラブの民族的アイデンティティに対する脅威が増していると指摘し、党がこうした脅威に対抗するため、その思想的・理論的枠組みの実践に努めてきたとの自負を鼓舞した。

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バフジャド・スライマーン在ヨルダン・シリア大使は、フェイスブック(4月6日付)に「ダルアーへの街道、つまりダマスカスへの街道が開放されたと考えている者は…、事実は逆だと考えた方が賢明で安全だ。この手の毒づいた…言説を実現しようとする行為は、ヨルダンの軍と国家を抜け出すことのできない罠に陥れることを意味している」と綴り、ヨルダンに対して、反体制勢力の支援と西側諸国との協力を行わないよう警告した。

SANA, April 6, 2013
SANA, April 6, 2013

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SANA(4月6日付)は、トルコのウルサル・チャンネルと『アイドゥンルク』紙が4月初めにアサド大統領に対して行ったインタビューの全文を公開した。

インタビューにおけるアサド大統領の主な発言は以下の通り。

(アラブ連盟首脳会議がシリア革命反体制勢力国民連立をシリア代表として認めたことに関して)「率直に言うと、アラブ連盟それ自体が正統性を必要としている。連盟はアラブ諸国民ではなくアラブ諸国を代表しているだけが、長年にわたって正統性を得ていない。なぜなら姿勢を異にするこれらの国は、アラブ諸国民を代弁していないからだ…。連盟は正統性を与えたり奪ったりし得ない組織なので、この措置は象徴的なものに過ぎない…。真の正統性とは、組織や外国首脳が与えるものではなく、シリア国民が与えるものだ」。

「シリアの紛争はそもそも国内紛争ではない。シリア国内に組織はあるが、問題は全体として国外問題であり、シリアに対する外国の紛争である」。

「BRICsは、バッシャール大統領を支持していないし、シリアという国家を支持しているわけでもない。地域の安定を支持しているのだ…。つまり、BRICs諸国は、西側諸国に対抗するかたちで、シリアでの政治的解決を支持してきた。一方、シリアに敵対する一部の西側諸国、地域諸国が、政治的決定を下すうえで独立性を持っていないのは周知のことだ。これらの国は、外国の支持に従っている。国内では政治的解決を支持しているのかもしれないが、西側が命令を与えれば、それを実行しなければならないような国だ」。

「国民が彼(大統領)に反対しているなかで、なぜ体制は存続しているのか?シリアはなぜ2年にわたり耐えているのか?私に敵対する湾岸諸国はこの問題にほとんど関心を示さないが、私はシリア国民に選ばれた大統領だ。大統領になるか、退任するかは結局は、シリア国民によってシリア国内で決められるものだ。それ(退任)を求める外国によって決められるものではない」。

「我々はシリア国内に送り込まれたテロリストを支援する国に囲まれている。イラク、レバノンなど…すべての国が意図的にそうしている訳ではない。トルコはこうしたテロリストを公式に保護し、シリアに潜入させている…。あらゆる言葉の意味においてそれが戦争だというのが真実であり、散発的な治安事件ではない。テロリストが数千人、おそらくは数万人侵入している。それゆえ、シリア各地で戦闘の音が聞こえるのは当然なのだ」。

「エルドアン首相は、アラブ世界で起きていることを自らの政治生命を延ばすための好意だと思っているようだ。この男の知能はムスリム同胞団の知能だ。同胞団は…個人の利益のために宗教を利用するような日和見的集団だ…。エルドアンは当初、シリア内政に干渉しようとした。なぜなら、彼の関心は、シリア・トルコ関係以上に同胞団の問題に注がれていたからだ…。状況が整い、彼はシリアやトルコの国益ではなく自分の利益を優先させ…、彼の政府は…シリア国内でテロリストを公然と支援し始め、シリアでの流血に関与するようになった」。

「残念ながら、エルドアンはシリアで危機が始まってから一度たりとも偽りのない言葉を発していない…。エルドアンは今や、カタールの資金を戦闘員に与え、トルコ領を経由して彼らに武器提供を保証している…。エルドアンは偽り、こうした提案(対話による紛争解決)を覆面として利用しているだけだ」。

「トルコ政府は…、シリア国民の殺戮に直接寄与している。これはつまりは、シリアが同様の報復をするかもしれないということだ。むろん、我々にはこうした行為を行うことはできないが。第1に、我々は犯罪を受け入れない…。第2に、トルコ国民は友好的な国民だと確信している。第3に、エルドアンは…シリアとトルコを国民レベルで衝突させ、自らの政策への支持を取り付けようとしている…。しかし我々はそもそもこうした罠にはかからない。なぜなら我々の国益はトルコ国民とともにあるからだ」。

(「アサド大統領と握手するくらいなら、辞表を提出する」と述べたアフメト・ダウトオール外務大臣に関して)「彼の家に正しい教育を施すものがいなくても、我が家にはいる。トルコ国民の道徳から彼が学びとることができないとしても…、我々はシリア国民の道徳から多くを学びとった」。

(マヴィマルマラ号事件をめぐるイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の公式謝罪に関して)「このことは、エルドアンが今、イスラエルと同盟してシリア情勢に打撃を与えようとしていることを示している」。

(シリア国内でのPKK/民主統一党の活動に関して)「ある国に混乱が生じている場合、この混乱を埋めようとする勢力が生じざるを得ない…。なかには分離をめざす組織が現れるのは当然だ。シリアにも、トルコにも、イラクにも…いる。しかし、我々はこうした状況をすべてのクルド人に当てはめることはできない。分離をめざす集団は少数だ。ほとんどのクルド人は、シリア国内での生活を望む愛国者だ…。この点(分離)に関して今のところ懸念はない」。

(反体制勢力との対話に関して)「レッドラインは外国の介入だ。いかなる対話であってもシリア人だけの対話でなければならない。この対話に外国の介入は許されない。それ以外にレッドラインはない。シリア国民は思う通り議論できるし、この祖国はシリア人全員のもので、彼らは思い通りの提案を行える」。

(シリアの現体制はアラウィー派の宗派独裁だとの一部メディアの言説に関して)「この地域は多様な地域だが、シリアは数十年にわたって安定のもとに暮らしてきた。いかなる国内問題もなかった…。いかなる国のいかなる政府も国民の一部、ないしはその複数の部分のみからなっていて、国民全体を代表していなければ、存続し得ない。(シリアの現体制は)現政府たちまち瓦解するか、瓦解しない場合は祖国が崩壊するだろう、という言説は正しくない…。政府はこの(シリア社会の)多様性を常に反映している」。

アラビア語:http://sana.sy/ara/2/2013/04/06/476160.htm
英語:http://www.sana-syria.com/eng/21/2013/04/06/476159.htm

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班が、政府を構成する11閣僚を選出するための諮問を開始したと発表した。

11閣僚は、国防大臣、内務市民問題大臣、外務大臣、地方自治大臣、経済公共資源大臣、教育大臣、農業水資源大臣、保健大臣、インフラ運輸通信大臣、避難民・難民救援大臣、法務大臣からなる。

また「シリアという祖国の土のうえで権威を行使する行政府」であると強調している。

なお声明によると閣僚選出にあたっては以下の点が要件になるという。

1. シリア国籍を有すること。
2. 35歳以下であること。
3. 現体制の高官でなく、国民に対して罪を犯しておらず、また彼らの財産を奪っていないこと。
4. シリア革命の支持者であること。
5. 暫定政府の活動に専念できること。
6. シリア国内で公然活動できること。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長は、自身の辞任発表に関して、「(議長の)椅子はまったく重要でない。それは革命の目的を実現する手段に過ぎない…。もしその目的を実現したら、そこにとどまるだろう」と述べ、辞任を事実上撤回したことを明らかにした。

クルド民族主義勢力の動き

民主統一党執行委員会は声明を出し、カーミシュリー市での軍による人民防衛隊への襲撃を厳しく非難し、「クルド人民の意思を貶めようとするあらゆる計略・陰謀に言葉を一つにして対抗する」との意思を示した。

レバノンの動き

ミシェル・スライマーン大統領に組閣を要請されたタマーム・サラーム新首相は、シリア情勢に関して、「私の姿勢は、シリア国民とともにあり、この国民の自由、そして力とともにある。私はあらゆる国の国民とともにある」と述べる一方、ナジーブ・ミーカーティー内閣と同様に不関与政策を維持すると明言した。

諸外国の動き

トルコのアフマド・ダウトオール外務大臣は、トルコがイスラエルとともにシリアを破壊しようとしているとのアサド大統領の発言(ウルサル・チャンネルと『アイドゥンルク』紙のインタビュー)に関して、「根拠がない」と否定した。

AFP, April 6, 2013、Akhbar al-Sharq, April 6, 2013、al-Hayat, April 7, 2013, April 8, 2013、Kull-na Shuraka’, April 6, 2013、Kurdonline,
April 6, 2013、Naharnet, April 6, 2013、Reuters, April 6, 2013、SANA, April
6, 2013、UPI, April 6, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

カーミシュリー市で人民防衛隊が軍・治安部隊の襲撃を受け3人のメンバーが死亡するなか、ヒムス県では軍がヒムス市ハーリディーヤ地区、ジャウラト・シヤーフ地区に「前例のない」空爆を加える(2013年4月4日)

国内の暴力

ハサカ県では、民主統一党人民防衛隊総司令部は声明を出し、カーミシュリー市で、人民防衛隊が軍・治安部隊の襲撃を受け、同部隊軍事評議会メンバー3人が死亡、1人が重傷を負ったと発表した。

これを受け、人民防衛隊は、市内をパトロール中の治安部隊と、市東側に位置する治安部隊検問所を襲撃し、治安部隊要員3人を殺害、7人を拘束、検問所を制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ国際空港に近いアズィーザ市の奪還を試みる軍が同市を占拠する反体制武装集団と交戦し、前者の兵士10人、後者の戦闘員4人を含む22人が死亡した。

また『ハヤート』(4月5日付)によると、アレッポ市では、シャイフ・マクスード地区内の反体制武装集団制圧地域に「アレッポ・シャリーア委員会」が入った。

一方、SANA(4月4日付)によると、ラトヤーン村、アズィーザ村、ジスル・アッサーン村、ドゥワイリーナ市、クワイリス市、ナッカーリーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、サーリヒーン地区、マルジャ地区、ハイダリーヤ地区、カースティールー地区、ジャンドゥール交差点、シュカイイフ地区、シャイフ・マクスード地区、アシュラフィーヤ地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区、ジャウラト・シヤーフ地区に軍が「前例のない大規模な」空爆を加え、また市内各所で反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(4月4日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区、キースィーン村、タッルドゥー市、ダブア市、東ブワイダ市、アーバル市、タルビーサ市、ラスタン市、ダール・カビーラ村、サッルーミーヤ市、ハイダリーヤ村、タドムル市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市アルメニア地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、複数の市民が負傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カーブーン区、バルザ区が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月4日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団本部周辺で軍とシャーム自由人大隊などからなる反体制武装集団の交戦が続いた。

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ダマスカス郊外県では、SANA(4月4日付)によると、アッブ農場郊外、ジスリーン町、リーハーン農場、ウタイバ村、ザバダーニー市、ナブク市、ダーライヤー市、ズィヤービーヤ町、フサイニーヤ町などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム旅団、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(4月4日付)によると、ジスル・シュグール市、バーラ村、マアッラトミスリーン市、ムーリーン市、イドリブ市・マアッラトミスリーン市間の街道、ハザーヌー町、ビンニシュ市、マアッラト・ヌウマーン市、サラーキブ市、マクバラ・ルーリーン市、マジュダリヤー村、ラーミー村、イフスィム町、アブー・ズフール航空基地周辺、サルキーン市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア政府の動き

アルジェリア紙『シュルーク』(4月4日付)は、バアス党幹部などからなるシリアの非公式使節団が、反体制勢力との交渉の仲介を求めて、アルジェリアを訪問したと報じた。

同報道によると、使節団は、総合情報部内務課の少将、アレッポ県選出の人民議会議員など5人からなり、ロシアの航空機で、モスクワ、パリを経由して、アルジェに到着したという。

使節団は、アルジェリアの内務省、外務省、軍高官らと会談した。

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ロイター通信(4月4日付)は、複数の戦闘員からの情報として、イランの秘密施設でゲリラ戦の教練を受けた「非正規の民兵」(シリア人戦闘員)が派遣されている、と報じた。

同報道によると、政府の治安筋は、イランでの教練を否定している。

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DamasPress(4月5日付)は、アサド大統領がシリア国営チャンネルのメディア関係者、アナウンサーと面談し、シリア情勢について意見を交換したと報じた。

会談は2時間半に及び、そのなかでアサド大統領は「シリアが直面しているのは、戦争であって、治安に関わる事件ではない。メディアは、真実を伝えるという役割を通じて、祖国を防衛するもっとも重要な手段だ」と述べたという。

反体制勢力の動き

イスラーム殉教者師団はビデオ声明を出し、ダマスカス県ダーライヤー市のサイイダ・サキーナ廟は依然として反体制武装集団が掌握していると発表した。

クルド民族主義勢力の動き

クッルナー・シュラカー(4月4日付)は、民主統一党人民防衛隊が、ハサカ県各地に武器携帯認可センターを設置し、登録期間(4月3日~5月3日)内に武器を保持する市民に登録するよう呼びかけた。

登録期間終了後、無許可で所有される武器は没収されるという。

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クッルナー・シュラカー(4月4日付)は、クルド最高委員会に参加するシリア・クルド国民評議会の各党から得た情報として、イラク・クルディスタン地域への移住を行わないよう呼びかけた4月1日の委員会の声明が、評議会の署名を経ておらず、民主統一党により一方的に発表されたものだと報じた。

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クルドオンライン(4月4日付)は、アレッポ市アシュラフィーヤ地区とシャイフ・マクスード地区での戦闘激化に伴い、アレッポ県のアフリーン市、コーバーニー市(アイン・アラブ市)に10万人以上が避難、これを受けクルド最高委員会はハサカ県カーミシュリー市から人道支援物資を積んだ貨物トラック10輌を派遣したと報じた。

レバノンの動き

ミシェル・スライマーン大統領は、UNRWAのフィリポ・グランディ事務局長と会談し、シリア領内の国境地域に避難民キャンプを設置し、国連軍がその防衛にあたることを提案した。

レバノン大統領府が声明で明らかにした。

諸外国の動き

イエメンのアブー・バクル・カルビー外務大臣は、シリアの「テロ集団」が治安の混乱に乗じて影響力を強めようとしていると述べ、「シリア革命反体制勢力国民連立にサナアーのシリア大使館を明け渡すことはイエメンでは議論の余地はない」と拒否の姿勢を示した。

UPI(4月4日付)が報じた。

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ヨルダンのペトラ通信(4月4日付)によると、シリア人避難民のための人道支援物資を積んだロシアの貨物機がアンマン国際空港に到着した。

なおロシアは3日にも、シリア人避難民のための人道支援物資を積んだ貨物機をレバノンのベイルート国際空港に派遣している。

AFP, April 4, 2013、Akhbar al-Sharq, April 4, 2013、DamasPress, April 5, 2013、al-Hayat, April 5, 2013、Kull-na Shuraka’, April 4, 2013、Kurdonline, April 4, 2013、Naharnet,
April 4, 2013、Reuters, April 4, 2013、SANA, April 4, 2013、al-Shuruq, April 4, 2013、UPI, April 4, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市シャイフ・マクスード地区で人民防衛隊が一転して軍との戦闘を開始したと報じられる、これに反体制武装集団が加わり三つ巴の戦況を呈する(2013年4月3日)

シリア政府の動き

アサド大統領はトルコのウルサル・チャンネルと『アイドゥンルク』紙のインタビューに応じ、シリア革命反体制勢力国民連立にシリア代表のポストを与えたアラブ連盟の決定に関して「アラブ連盟自体が正統性を得る必要がある」と批判した。

シリア大統領府がフェイスブックのページを通じて公表したインタビューでのアサド大統領の主な発言は以下の通り:

「アラブ連盟それ自体が正統性を得る必要がある。連盟はアラブ諸国を代表するのであって、各国国民を代表していない。また連盟が(各国政府に)正統性を与えたり、奪ったりするのではない」。

「(政府の)真の正統性は外国の機関や首脳によってもたらされるのではない。正統性は国民が与える。(外国の)こうした「劇場」は我々にとって何の価値もない」。

(アサド大統領と握手するくらいなら辞めると述べたアフメト・ダウトオール外務大臣の発言に関して)「この手の発言は関心に値しない…。彼の家には正しい教育を行う者がいないとしても、私の家にはいる…。トルコ国民の道徳から彼が何も学びとっていないとしても…、私はシリア国民の道徳から多くを学び取った」。

(レジェップ・タイイップ・エルドアン首相に関して)「シリア危機が発生してから、一度も偽りのない言葉を述べていない…エルドアン政権はシリアでの流血に関与している」。

(シリアで宗派対立を助長するような動きが見られることに関して)「ブーティー師をはじめとする(シリアの)宗教関係者の姿勢はそもそも、宗派対立を作り出そうとする計画を頓挫させようとするものだった。それゆえ、ブーティー博士は暗殺され、2日前にはアレッポでも宗教関係者が暗殺された。さらにこれまでに多くの宗教関係者が暗殺された」。

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『ワタン』(4月3日付)は、軍の匿名高官筋が「近く安全を取り戻すであろうダマスカスの地にいかなるテロリストが潜入することも軍は許さない…。我々はこれまで幾度となくあらゆる手段を通じて、テロ集団にダマスカスに近づくことは死を意味すると警告してきた…。軍は充分な部隊をもってダマスカスを防衛する準備ができている」と述べたと報じた。

国内の暴力

アレッポ県では、『ハヤート』(4月4日付)が、複数のクルド消息筋の話として、アレッポ市シャイフ・マクスード地区東部に軍が侵入の準備を進めるなかで、民主統一党人民防衛隊が、同地区に侵攻した反体制武装集団とともに、今度は軍との戦闘を始めたと報じた。

同報道によると、アレッポ市を見下ろすことができる高台に位置するシャイフ・マクスード地区をめぐって、軍、民主統一党人民防衛隊、反体制武装集団が三つ巴の戦いを繰り広げているという。

一方、SANA(4月3日付)によると、アターリブ市、ダイル・ジャマール村、マンナグ村、シャワーリガ市、マッルアナーズ市、アルカミーヤ村、アナダーン市、フライターン市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シャイフ・マクスード地区、サーリヒーン地区、カルム・フーミド地区、第5工業地区、シャッアール地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、『ハヤート』(4月4日付)によると、反体制武装集団がアルマー町近郊の第49防空大隊拠点を数日間にわたる戦闘の末制圧し、国際幹線道路に沿ってダマスカス県に向けてまた一歩前進した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市を軍が空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、アーバル市、カルヤ・ヒスン市を軍が空爆し、対レバノン国境のジュースィーヤ村では軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月3日付)によると、ヒムス市旧市街、クサイル市、アーバル市、タルビーサ市、ラスタン市周辺、ダール・カビーラ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ズィヤービーヤ町、ムライハ市を軍が空爆し、またダーライヤー市では反体制武装集団が交戦し、市内のサイイダ・サキーナ廟周辺の治安を回復した。

一方、SANA(4月3日付)によると、ダーライヤー市などに対して、軍が特殊作戦を行い、複数の反体制武装集団戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ウタイバ村、カーラ市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ダーヒヤ・アサド市に、反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、市民1人が死亡、2人が負傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区、カーブーン区が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月3日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(4月3日付)によると、ジャーヌーディーヤ町、ナダー市、マアッル・シャムシャ市、ジダール・ブカルフーン市、ナイラブ村、マアッラト・ヌウマーン市、アブー・ズフール市、ジスル・シュグール市、ダイル・ウスマーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(4月3日付)によると、ダイル・ザウル市、軍が特殊作戦を行い、シャームの民のヌスラ戦線の複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またムサッラブ村を襲撃しようとしたシャームの民のヌスラ戦線を軍が撃退した。

反体制勢力の動き

AFP(4月3日付)は、シリア・ムスリム同胞団の「覇権主義」に対して反体制勢力内での批判が強まっていると報じた。

同報道によると、同胞団に批判的な反体制活動家は、シリア革命反体制勢力国民連立のガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出が、同胞団とカタールに「押しつけられた」と考えている、という。

こうした活動家の筆頭であるムハンマド・カマール・ルブワーニーは、「表向き、彼らの数は少ないように見えるが、彼らはトルコとカタールの資金で連立メンバーを買収した」と批判した。

これに対して、シリア・ムスリム同胞団のアリー・サドルッディーン・バヤーヌーニー副監督者は、同胞団が外国からの資金援助を受けていることを否定している。

レバノンの動き

NNA(4月3日付)は、北部県トリポリ市バーブ・タッバーナ地区近くでシリアの石油トラック7輌に対して、数十人からなる武装集団が銃を乱射し、トラック運転手1人が負傷した、と報じた。

AFP(4月3日付)によると、トラック7輌はシリアに向かう途中で、武装集団は軍が介入するまで銃撃を続けたという。

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NNA(4月3日付)は、シリア軍のヘリコプターがベカーア県バアルベック郡アルサール市郊外の対シリア国境に位置する民家(アワード家所有)にミサイルを2発発射し、破壊した。

アルサール市長によると、空爆が行われた一帯には民家7棟があったが、死傷者はなかった。

諸外国の動き

『ハヤート』(4月4日付)によると、ヨルダンのアブドゥッラー・ナスール首相は、記者団に対し「シリア南部、とりわけダルアー県の都市・農村との国境地点に、安全地帯を設置することを検討している」と述べた。

ナスール首相はまた「シリア人の避難場所とするために同地域の設置を検討しているが、事態は反体制勢力の能力、そしてダルアー制圧の可能性にかかっている」と述べ、紛争の行方次第により、反体制勢力の実効支配を支援することを示唆した。

しかし首相は、シリア政府が依然として軍事力を維持しているため、問題は複雑で、同提案の可能性を検討したうえで、諸外国に連絡する方針だという。

一方、ナスール首相は、シリア危機への関与を否定しつつ、シリア人避難民が流入するヨルダン北部の各都市を被災地として宣言し、国連安保理に負担軽減に向けた行動を呼びかけると付言した。

これに関連して、『ワシントン・ポスト』(4月3日付)は、米・ヨルダン両国高官の話として、シリアの反体制武装集団がダルアー県に進軍し、対ヨルダン国境地帯の一部を制圧したことを受け、両国が彼らへ教練を拡大・加速させ、国境地帯に緩衝地帯を設置し、戦闘員や避難民の避難場所にしようとしている、と報じた。

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『ガーディアン』(4月3日付)は、欧州14カ国の約600人がシリアでの反体制武装活動に参加しているとする報告書をロンドン大学キングス・カレッジが発表したと報じた。

同報告書によると、200以上のジハード主義組織のサイト、アラブ・西側のメディアによる数百の報告をもとに、英国、フランス、オーストリア、スペイン、スウェーデン、ドイツ、ベルギー、オランダ、アイルランド、フィンランド、コソボなど各国からシリアに潜入し、戦闘を行っているという。

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チュニジア法務省は声明を出し、同国初審裁判所検事長が、シリアで反体制武装集団に参加していたとテレビで証言したアブー・ザイド・トゥーニスィーに逮捕状を出した。

トゥーニスィーはチュニジアの民放テレビ(3月21日)で、約3,500人のチュニジア人戦闘員がシリアで反体制武装闘争を行っており、チュニジア人女性13人が「結婚ジハード」のためシリアに入国し、戦闘員を性的慰安を行っていると述べていた。

これを受け、検察当局が3月25日から調査を開始していた。

また『シュルーク』(3月15日付)も、チュニジアの治安当局がシリアへのチュニジア人戦闘員派遣のネットワークを摘発・解体したと報じていた。

同ネットワークはカタールが資金援助をしており、戦闘員1人あたり3,000米ドルを受け取っていたという。

AFP(4月3日付)が報じた。

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フランス訪問を終えたエジプトのムハンマド・カーミル・アムル外務大臣は声明を出し、イラン、サウジアラビア、トルコ、そしてエジプトからなるシリア問題四カ国連絡グループの再生をめざす意思を表明した。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、BFMTVとモンテカルロ放送に対して、シリアの反体制勢力への武器供与について、「5月までに答えを出さねばならないが、それまでは是非について述べることはできない」としたうえで、「過激派の手に武器が渡るのならば、武器は供与しない」と述べた。

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UNHCR報道官はジュネーブでの記者会見で、3月28日時点でイラクで難民申請を行ったシリア人避難民の数が12万1000人に達していると発表した。

AFP, April 3, 2013、Akhbar al-Sharq, April 3, 2013、The Guardian, April 3, 2013、al-Hayat, April 4, 2013、Kull-na Shuraka’, April 3, 2013、Kurdonline, April 3, 2013、Naharnet,
April 3, 2013、NNA, April 3, 2013、Reuters, April 3, 2013、SANA, April 3,
2013、UPI, April 3, 2013、The Washington Post, April 3, 2013、al-Watan, April 3, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市シャイフ・マクスード地区で、サラフィー主義者やクルド人民兵からなる武装集団と軍および人民防衛隊が交戦(2013年4月1日)

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区東部で、サラフィー主義者やクルド人民兵からなる武装集団と、軍および民主統一党人民防衛隊が交戦を続け、戦火はブスターン・バーシャー地区にも及んだ。

SANA(4月1日付)によると、軍はアレッポ市ジャンドゥール地区、ブスターン・バーシャー地区、シャイフ・マクスード地区の反体制武装集団の拠点に対して特殊作戦を行い、外国人戦闘員を含む複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

また、ハンダラート・キャンプ、ムスリミーヤ村、アナダーン市、マッルアナーズ市、マンナグ村、アンジャーラ市などで、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、反体制勢力筋によると、自由シリア軍はシャームの民のヌスラ戦線の協力のもと、クワイリス航空基地制圧に向けた侵攻を開始した。

これに対し、SANA(4月1日付)は、マンナグ航空基地周辺で軍が反体制武装集団の拠点に対して特殊作戦を実行し、複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊したと報じた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市、マダーヤー町などが軍の空爆・砲撃を受け、避難民家族を含む20人以上が死亡した。

一方、SANA(4月1日付)によると、イフスィム町、シーシュナーン村、サルジャ村、マアッラトミスリーン市、カフルルーマー村、カフルワジーン市、バルーマー市郊外、ジスル・種グール市、カフルディーン市、カストゥーン村、サルミーン市・ビンニシュ市分岐点、アブ-・ズフール市、タッル・サラムー市、バラーギーティー村、ハーン・シャイフーン市などで、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タイバ町、第49防空大隊基地周辺、タファス市などに軍が空爆を行った。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区のアブドゥッラウーフ・サイード学校裏で即席爆弾が爆発し、子供ら複数の市民が負傷、同地区に近いアッシュ・ウルール地区では、軍と反体制武装集団が交戦した。

これに関して、SANA(4月1日付)は、ルクンッディーン区のバルニーヤ街道で反体制武装集団が車に仕掛けた爆弾が爆発し、市民1人が負傷し、またアッシュ・ウルール地区でも、反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、市民1人が死亡、複数が負傷したと報じた。

さらに、バーブ・シャルキー地区に近いカスバ地区にも迫撃砲が着弾したが、死傷者はなかったという。

このほか、ジャウバル区では、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(4月1日付)によると、アドラー市、ウタイバ村、ダーライヤー市、ヤルダー市、ナジュハー市、フジャイラ村、ズィヤービーヤ町、サイイダ・ザイナブ町、ダーライヤー市、アーリヤ市郊外、ハラスター市などで、軍が反体制武装集団に対して特殊作戦・追撃を行い、シャームの民のヌスラ戦線、タウヒード旅団メンバーを含む複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(4月1日付)によると、ワーディー・シーハーン村、グナイミーヤ村、スッカリーヤ町、カスブ村で、軍がシャームの民のヌスラ戦線(ザイド・ブン・ハーリサ大隊)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(4月1日付)によると、クサイル市郊外、ラスタン市郊外、タルビーサ市、タッルダハブ市などで、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、複数の反体制勢力筋が、自由シリア軍がブーカマール市に近い油田地帯を制圧したと主張した。

国内の動き

ダマスカス大学建築工学部のテラス式食堂で、反体制武装集団の迫撃砲の着弾で死亡した犠牲者を追悼する集会が行われ、教員、職員、学生が参列した。

SANA(4月1日付)が報じた。

反体制勢力の動き

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、シリア国内の死者数が2013年3月だけで6,000人に達したと発表した。

1ヶ月での死者数は過去最高で、2011年3月以降の死者数総計は約70,000人に達しているという。

3月の犠牲者の内訳は、アブドゥッラフマーン代表によると、民間人が3,480人、うち子供が298人、女性が291人、反体制武装集団戦闘員が1,400人。

また離反兵は86人、軍兵士(国防隊メンバーを含む)は1,464人が犠牲となり、身元不明者数は387人、身元不明の戦闘員(外国人)死者数は588人だという。

ロンドンを拠点とする反体制組織であるシリア人権監視団は、民間人の犠牲者3,480人のなかに武装集団戦闘員を含める一方で、政府側の民兵である国防隊メンバーは民間人ではなく、軍兵士に加えることで、反体制勢力側の民間人の犠牲者を多く、政府側の民間人の犠牲者を少なく見積もっている。

また離反兵の犠牲者数(86人)の少なさから、国内で離反の動きがほとんど起きていない実態がうかがい知ることができる。

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シリア革命反体制勢力国民連立駐英代表でシリア・ムスリム同胞団員のワリード・サフールは『デイリー・テレグラフ』(4月1日付)のインタビューに応じ、「バラク・オバマ米政権が2年以上もシリア危機に介入しないことは、シリア国民への侮辱だ」と非難した。

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反体制組織の「シリア・ドゥルーズ自由人」のシャイフ・アクルは声明を出し、イスラエル軍のドゥルーズ派兵士がシリア領内でドゥルーズ派を保護する任務についているとの一部情報を否定した。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会の執行部が会合を開き、カタールでのアラブ連盟首脳会議でシリア革命反体制勢力国民連立がシリアの代表として参加したことを「シリアの反体制勢力のさらなる分断をもたらす無責任な行為で…、シリアの統合に危険な影響を与えかねない振る舞い」と批判し、連盟に対して、移行期政府をめぐるコンセンサスが成立し、危機が収束するまで、連盟におけるシリアの代表ポストを空席のままとするよう求めた。

クルド民族主義勢力の動き

クルド最高委員会は声明を出し、シリア領内のクルド人に対して、イラク・クルディスタン地域への移住を行わないよう呼びかけるとともに、避難民のシリアからの流出によって、シリア国内の人口バランスが変動し、クルド人の存在が危機にさらされると警鐘を鳴らした。

レバノンの動き

AFP(4月1日付)によると、シリアのタルトゥース県からレバノンの北部県アッカール郡にマイクロバスで入国したシリア人9人が武装した何者かに誘拐された。

同報道によると、9人はアラウィー派で、うち5人が一家族だという。

諸外国の動き

チュニジアのムラード・マドリスィー外務大臣は、チュニジア国営テレビ(4月1日付)で、アラブ連盟首脳会議でシリア革命反体制勢力国民連立がシリア代表として出席したことに関して、「国家ではない一組織に」代表権を与えることは許されないと述べた。

マドリスィー外務大臣は「決定するのはシリア人であるが、彼らの一部だけが行った決定…は外国の圧力によるもので、その寿命は非常に限られたものになるだろう」と指摘した。

AFP, April 1, 2013、Akhbar al-Sharq, April 1, 2013、The Daily Telegraph, April 1, 2013、al-Hayat, April 2, 2013, April 3, 2013、Kull-na Shuraka’, April 1, 2013, April 4,
2013、Naharnet, April 1, 2013、Reuters, April 1, 2013、SANA, April 1, 2013、UPI,
April 1, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領がブーティー師の暗殺に対して異例の声明を発表、民主統一党のムスリム共同党首がシリア・クルド民主党書記長による批判に反論(2013年3月22日)

国内の動き(シリア政府の動き)

アサド大統領は21日に暗殺されたサイード・ムハンマド・ラマダーン・ブーティー師に対して異例の声明を発表し、そのなかで同師の死に深い悲しみの念を示し、また犠牲者遺族に哀悼の意を示した。

またブーティー師の姿勢を「イスラームの真の声を表していた…。あなたの言葉は…信仰がイスラームの本質を方言する最善の方法であり、不正や過激なタクフィール思想がその怒りに反する(ことを説いていた)」と賛美した。

そのうえで「あなたの思想に基づき、彼らの不正とタクフィールを根絶し、彼ら(暗殺者)を我々の国から浄化する」と誓った。

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ワーイル・ハルキー内閣首相府は、アサド大統領の指示を受け、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師の死に哀悼の意を表するため、3月23日を服喪のための休日とすると発表した。

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この決定を受け、ビラード・シャーム・ウラマー連合はダマスカス県旧市街のウマイヤ・モスクで23日午後に、服喪の礼拝を行うと発表、市民に参加を呼びかけた。

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ダマスカス県では、SANA(3月22日付)によると、BASMAのメンバー数十人がダマスカス県人民議会議事堂前で座り込みを行い、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師らが犠牲となったダマスカス県マズラア地区のイーマーン・モスクでの自爆テロに抗議の意思を示した。

またヤルムーク区でパレスチナ諸派が座り込みを行い、パレスチナ難民キャンプの中立化を求めた。

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一方、『ハヤート』(3月23日付)は、複数の活動家の話として、ダマスカス郊外県東グータ地方各地、ラッカ県ラッカ市など各地、アレッポ県アレッポ市カーディー・アスカリー地区、イドリブ県カフルナブル市、ビンニシュ市、カフルタハーリーム町、ハマー県ラターミナ町、カフルズィーター市、ヒムス市ラスタン市、クサイル市などで「おまえらの化学兵器は自由の波を止められない金曜日」と銘打って、反体制デモが行われ、シリア革命反体制勢力国民連立によるガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出指示、連立メンバー12人の離反反対、「おまえの番が来た、(共和国ムフティー・アフマド・バドルッディーン・)ハッスーン」などを主唱した、と報じた。

同報道によると、イドリブ県のデモ参加者は武装集団に護られていたという。

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シリアの外務在外居住者省は国連安保理議長と事務総長に宛てて書簡を提出、そのなかでムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師らが犠牲となったダマスカス県マズラア地区のイーマーン・モスクでの自爆テロに「アル=カーイダやその同盟者の指紋がついたテロ行為」と非難、国連に対して「このテロ行為を非難し、これらのテロリストと、彼らに兵站・物資の支援をする者たちに明確なメッセージを発する」よう求めた。

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サイード・ナーイフ保健大臣は、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師らが犠牲となったダマスカス県マズラア地区のイーマーン・モスクでの自爆テロで重傷を負っていた市民7人が死亡、犠牲者の数が49人に達したと発表した。

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赤十字国際委員会は、委員会とシリア赤新月社のスタッフが、反体制勢力が支配するアレッポ県アレッポ市内の街区とマンビジュ市を5日間にわたって訪問し、同地の人道状況を調査したと発表した。

『ハヤート』(3月23日付)によると、委員会の使節団長は「反体制勢力が制圧する地域を含むすべての地域において人道支援を必要とする人々にどうアクセスするかを示す…よい前例となった」と述べた。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(3月23日付)によると、軍がダーライヤー市に増援部隊を派遣し、市内への砲撃を激化した。

一方、SANA(3月22日付)によると、シャイフーニーヤ村郊外、アーリヤ市、ミスラーバー市郊外、ハラスター市、ウタイバ村、アドラー市および郊外、ダーライヤー市、ザバダーニー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、フダー青年大隊、ドゥーマー自由人大隊のメンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジャルマーナー市で、反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、市民1人が死亡、6人が負傷した。

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ダマスカス県では、『ハヤート』(3月23日付)によると、マサーキン・バルザ地区で爆弾が仕掛けられた車が爆発した。

一方、SANA(3月22日付)によると、ジャウバル区、カーブーン区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム旅団、ドゥーマー殉教者旅団のメンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、複数の反体制筋によると、フラーク市、ラジャート市などが軍の砲撃を受け、ヒルバト・ガザーラ町で軍と反体制武装集団が交戦した。

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ダイル・ザウル県では、『ハヤート』(3月23日付)によると、ダイル・ザウル市各所に軍が砲撃を加えた。

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ラッカ県では、『ハヤート』(3月23日付)によると、シャーム自由人大隊を含む武装集団が、第17師団「化学大隊」拠点、タブカ航空基地、第93旅団本部を制圧した。

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アレッポ県では、SANA(3月22日付)によると、ワディーヒー村、ハーン・アサル村、ハイヤーン町などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、旧市街、シャイフ・サイード地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月22日付)によると、ズィラーア村(クサイル市郊外)などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月22日付)によると、サラーキブ市、サルミーン市、ビンニシュ市、マアッラトミスリーン市、ハーン・スブル村、イブリーン村、ナイラブ村、ハーッジ・バクリー市郊外、ハーッジ・ハンムード市、ジャミーリーヤ市、ズアイニーヤ市、アブーズフール市、ダブシーヤ市、タッル・サラムー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(3月22日付)によると、ジュバーター・ハシャブ村、バイト・ジン村、トゥルナジャ村を襲撃しようとした反体制武装集団に、軍が応戦、撃退した。

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ラタキア県では、SANA(3月22日付)によると、バイト・ハビービーヤ村、クーム・ハトブ村に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(3月22日付)は、シリア・アラブ・テレビなどが放映したムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師暗殺事件の犠牲者の映像について、遺体のほとんどが、損傷しておらず、頭を銃で撃たれていたと報じた。

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ガッサーン・ヒートゥー・シリア革命反体制勢力国民連立暫定政府首班は、トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣と会談し、レジェップ・タイイップ・エルドアン政権による支援に謝意を示した。

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シリア・ムスリム同胞団は声明を出し、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師らが犠牲となった自爆テロに関して、「その責任は犯罪者アサド政権、シャッビーハ、ムハーバラート、そして彼らを利用する悪の勢力にある」と非難した。

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シリアイスラーム解放戦線が、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師を暗殺したとする犯行声明を発表した。

クルド民族主義勢力の動き

民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は、シリア・クルド民主党(アル・パールティ)のアブドゥルハキーム・バッシャール書記長による批判に反論する声明を出し、イラクなど外国で活動するバッシャール書記長らに「(西クルディスタンにおける)我々の問題(自治)に介入する資格はない」と非難した。

またバッシャール書記長の批判が「クルド人民とその前衛なかに衝突の機運」を高め、「クルド最高委員会の指導のもと西クルディスタンのクルド人民の意思のもとに発足した諸機関への信頼を奪う」ものだと糾弾した。

そのうえで、バッシャール書記長ら在外のクルド民族主義指導者に対して「理性と尊厳」を回復するよう諭した。

レバノンの動き

レバノンのサラフィー主義指導者のダーイー・イスラーム・シャッハールは『ジュムフーリーヤ』(3月22日付)に対して、「もしシリア革命を支援したいと私が考えれば、数千人をレバノンや外国から送り、シリアで戦わせるためのファトワーを発することもできた」と述べ、シリアからレバノン当局に引き渡されたハッサーン・スルールの証言を否定した。

諸外国の動き

国連安保理は、プレス向け声明を発表し、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師ら49人が犠牲となったダマスカス県での自爆テロに関して、「動機にかかわらず、犯罪的で正当化し得ない」行為だとして「もっとも強い調子」で非難した。

また2年間に及ぶ紛争で70,000人以上が犠牲となったことに触れ、「民間人に対するあらゆる暴力行為を非難する」と付言した。

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潘基文国連事務総長も、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティーら49人が犠牲となったダマスカス県での自爆テロに関して、「もっとも強い調子」で非難した。

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『ハヤート』(3月22日付)は、イスラエルの複数の諜報筋の話として、イスラエル訪問中のバラク・オバマ米大統領が、ベンヤミン・ネタニヤフ首相と、シリアへの不干渉と、シリア危機に対して共同歩調をとることで合意したと報じた。

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バラク・オバマ米大統領は、イスラエルに次ぐ訪問地であるヨルダンで、アブドゥッラー国王と会談した。

会談後の記者会見で、オバマ米大統領は、「シリアが過激主義の潜伏先になることを非常に懸念している。なぜなら過激派は混乱を利用し、権力の真空が生じた失敗国家において繁栄するからだ」と述べた。

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ロシア外務省のアレクサンドル・ルカシェヴィッチ報道官は声明を出し、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師暗殺に関して「最近の卑劣なテロ犯罪を激しく非難し、すべてのイスラーム教徒の哀悼の意を表す」と表明した。

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イラン外務省は声明を出し、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師暗殺に関して、「人間性を欠き、宗教に敵対する犯罪」と厳しくしたうえで、「米国とシオニスト政体、そして地域におけるその手先の陰謀」と断じた。

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国連人権理事会は、シリアでの人権侵害を調査するための国連人権理事会調査委員会の1年の任期延長の採決が行われ、承認された。

採決ではヴェネズエラが反対したほか、5カ国が棄権、シリアは採決を拒否した。

AFP, March 22, 2013、Akhbar al-Sharq, March 22, 2013、al-Hayat, March 22, 2013, March 23, 2013、al-Juhmuriya, March 22, 2013、Kull-na Shuraka’, March 22, 2013, March 23, 2013, March
24, 2013、al-Kurdiya News, March 22, 2013、Naharnet, March 22, 2013、Reuters,
March 22, 2013、SANA, March 22, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県のイーマーン・モスクで発生した自爆テロで「大統領の養育係」であったブーティー師を含む42人が死亡するも自由シリア軍は関与を否定、国連がハーン・アサル村での化学兵器使用に関して調査を行うことを決定(2013年3月21日)

ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー暗殺

ダマスカス県マズラア地区のイーマーン・モスクに対して自爆テロが行われ、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師を含む42人が死亡、84人(SANA発表)が負傷した。

al-Hayat, March 18, 2013
al-Hayat, March 22, 2013

自爆テロ発生時、ブーティー師はモスク内で学生らに宗教の授業を行っていた。

犠牲者のなかにはブーティー師の孫も含まれている。

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ブーティー師は、1929年に現在のトルコ領内に位置するジャズィーラ・ブータン(ジャズィーラ・イブン・ウマル)地方のジルカー村で生まれた。クルド人。1933年に家族とともにトルコを逃れ、ダマスカスに移住、アズハル大学での修学後、ダマスカス大学シャリーア学部長などを歴任、2012年の退官後はビラード・シャーム・ウラマー連合の代表を務めてきた。

シリアでもっとも著名なシャイフで、故バースィル・アサド准将、アサド大統領の「養育係」として、宗教やアラビア語を教授した人物で、ハーフィズ・アサド前政権および現政権を一貫して支持してきた。

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ブーティー師が犠牲になったイーマーン・モスクに対する自爆テロに対して、ワーイル・ハルキー内閣は声明を出し、「臆病で卑劣な行為」と非難した。

またムハンマド・アブドゥッサッタール・サイイド宗教関係大臣も声明を出し、ブーティー師暗殺を「憎しみ、犯罪、裏切り、計略、そしてタクフィールを認めるファトワーの手先が、言葉、思考、対話の男、慈愛と決意の男を暗殺した」と非難した。

このほか、バアス党シリア地域指導部、統一社会民主党、アラブ社会主義連合党、変革解放人民戦線、シリア改革党(野党)が相次いで非難声明を出した。

SANA, March 21, 2013
SANA, March 21, 2013

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自由シリア軍は、アラビーヤ(3月21日付)に対し、ブーティー師暗殺への関与を否定した。

『ハヤート』(3月22日付)によると、複数の反体制筋が「彼の姿勢は学生など多くの人々の(革命に対する)感情に反していた」とし非難しつつ、偉大なシャイフの死に哀悼の意を評したという。

一方、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長は声明を出し、ブーティー師暗殺を「あらゆる尺度においても完全に拒否されるべき犯罪」と強く非難、その背後にアサド政権がいると思われると断じた。

SANA, March 21, 2013
SANA, March 21, 2013

自由シリア軍合同司令部中央広報局は声明を出し、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師暗殺に関して、「明らかになっていない多くの曖昧な点があるが」としたうえで「こうした行為はシリア革命と自由シリア軍の道徳、原則、目的と無縁だ」と関与を否定した。

そのうえで「こうした行為は、シリア革命を失敗させようとする計略の一部をなす」とし、その背後に「一部の居住地や巡礼地を保護する口実で近隣諸国からの戦闘員流入を正当化しようとする…第一歩だ」と指摘、イランとヒズブッラーに嫌疑を向けた。

その他の国内の暴力

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が、マシャーティー・ハドル地区、ダウワール・バラド・ハーン・アルナバ地区、および県内の砲兵大隊拠点2カ所を戦闘の末に制圧し、またハーン・アルナバ市とジュバーター・ハシャブ村間の砲兵大隊拠点周辺や検問所で軍と交戦、これに対して軍はタラール・ハムル市に砲撃を加えたという。

一方、SANA(3月21日付)によると、タラール・ハムル市、ハーン・アルナバ市、ハドル村で、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーを含む複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ゴラン高原に近いスィヒム地方、ワーディ・ヤルムーク地方で軍と反体制武装集団が交戦した。

同監視団によると、反体制武装集団はジッリーン村の士官クラブを占拠、これに対して軍はサフム・ジャウラーン村、タスィール町、シャジャラ町、ナーフィア村、ジャムラ村などに砲撃・空爆を行ったという。

クナイトラ県とダルアー県での反対武装集団と軍の戦闘激化に関して、AFP(3月21日付)はシリア治安筋の話として、「2,000人から2,500人の戦闘員がヨルダン領内からシリアに潜入し…、彼らはよく訓練され、十分な装備で武装している」と報じた。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月21日付)によると、ハラスター市、ドゥーマー市郊外、ダーライヤー市、フジャイラ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、バッラー大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・武器を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(3月21日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・武器を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(3月21日付)によると、マンナグ村および同市郊外、アイン・ダクナ村、カフルハースィル市、ハーン・アサル村、カフルナーハー村、フライターン市、アターリブ市、マンスーラ村、アルカミーヤ村、ダーラト・イッザ市、マアーッラ・アルティーク村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・武器を破壊した。

またアウラム・クブラー町では、反体制武装集団どうしが略奪品の分配をめぐり衝突し、双方に複数の死傷者が出た。

アレッポ市では、マサーキン・ハナーヌー地区、ブスターン・バーシャー地区、ブスターン・カスル地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・武器を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月21日付)によると、ジャーヌーディーヤ町、マガーラ村、サラーキブ市・タッル・サラムー市間の街道、ブワイティー市、タッル・サラムー市、ウンム・ジャリーン村、マアッラト・ヌウマーン市、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺、ハーミディーヤ航空基地周辺、サルミーン市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・武器を破壊した。

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ハマー県では、SANA(3月21日付)によると、ラフジャーン市を襲撃しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

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ヒムス県では、SANA(3月21日付)によると、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・武器を破壊した。

またヒムス市ワーディー・ザハブ地区で、反体制武装集団が車に爆弾を仕掛けて爆破、市民2人が死亡した。

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ラタキア県では、SANA(3月21日付)によると、カフルティー村で軍がシャームの民のヌスラ戦線を追撃、戦闘員を殲滅、装備を破壊した。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立の駐英代表大使を名のるワリード・サフールは『ハヤート』(3月22日付)に対して、「シャームの民のヌスラ戦線はシリアの組織ではない。そのメンバーはシリア人ではなく、外国人だ…。その数は膨大だが、戦闘員全体の5~10%を占めるに過ぎない」と述べた。

またサフール大使は、シリアでのカリフ制の樹立を求めているヌスラ戦線が「危機が終わり、アサド政権が倒れればシリアを去るだろう」と楽観的に述べた。

しかし「我々が彼ら(ヌスラ戦線)がテロリストだというアメリカの指定を受け入れるのであれば、それはつまり、我々がシリアの革命家のなかに紛争を持ち込むことを意味する」と述べ、シャームの民のヌスラ戦線をテロ組織とみなすことを拒否した。

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スハイル・アタースィーはフェイスブック(3月21日付)で、シリア革命反体制勢力国民連立のメンバーシップ凍結(20日発表)を撤回し、組織に復帰すると綴った。

アタースィーは「チームワーク欠如に関する深淵で真摯な対話に基づき」凍結を撤回したという。

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アブドゥルハリーム・ハッダーム前副大統領は、アラビーヤ(3月21日付)に対して、アサド政権が大量の化学兵器を備蓄していると述べた。

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トルコで活動する反体制組織、シリア国民変革潮流(アンマール・カルビー代表)は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立によるガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出について「シリアの悲惨な現状を踏まえない独断的な行為」、「シリア・ムスリム同胞団の独断」と厳しく批判した。

クルド民族主義勢力の動き

シリア・クルド民主党(アル・パールティー)のアブドゥルハキーム・バッシャール書記長は、クルディーヤ・ニュース(3月21日付)に対して、2011年10月のミシュアル・タンムー(シリア・クルド・ムスタクバル潮流代表)暗殺に関して、民主統一党人民防衛隊の犯行だと断じ、非難した。

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クッルナー・シュラカー(3月21日付)は、ハサカ県各所で、クルド人が街頭に出て、ノウルーズを祝ったと報じた。

しかし、ダイリーク市では、同市を実効支配する民主統一党が禁じていたたき火を市民(シリア・クルド国民評議会加盟政党支持者ら)が行うと、党の治安部隊が空砲などを撃ち、強制排除した。

ダルバースィーヤ市でも、民主統一党人民補語部隊がムスタファー・バールザーニーの写真を掲げた若者2人を逮捕した。

カーミシュリー市では、民主統一党の支持者、シリア・クルド国民評議会の支持者がそれぞれ別の会場で祝典を行った。

ラアス・アイン市では、シリア・クルド進歩民主党が祝典を主催し、民主統一党、シリア・クルド国民評議会加盟政党が参列した。

レバノンの動き

NNA(3月21日付)などは、シリアの関係当局が、ヒムス県タッルカラフ地方で、軍がレバノンから潜入する反体制武装集団に対して行った要撃で逮捕したレバノン人戦闘員のハッサーン・スルールを、レバノン治安当局に引き渡したと報じた。

スルールは2012年11月にシリア領内で反体制武装集団とともに戦っていた複数の戦闘員とともに逮捕された。

レバノン治安当局への引き渡しに先立って、スルールはシリア・アラブ・テレビ(3月21日付)に対して、「サラフィー主義者のシャイフ、ダーイー・イスラーム・シャッハールがサラフィー主義者らに政府軍(シリア軍)と戦うためにシリアに向かうよう指示していた」と証言した。

また「我々はワーディー・ハーリドから、爆弾と機関銃をもってシリア領に向かい、夜中に越境した。シリアでは、アブー・ウマルを名乗る男が我々を待っていた」と潜入時の様子を明らかにした。

さらに「夜が明け…、我々はカルアト・ヒスン方面に向かった…。だが途中で戦闘となり、逃走したが、その後、逮捕された」と述べた。

諸外国の動き

国連の潘基文事務総長は記者団に対して、ハーン・アサル村での化学兵器使用に関して国連が調査を行うことを決定したと述べた。

調査の開始時期・対象に関して、潘事務総長は「実質的に可能になり次第」としたうえで、「シリア政府が報告した事件のみ」を調査対象とすることを明らかにした。

『ハヤート』(3月22日付)によると、米国のスーザン・ライス国連代表大使は、「シリアで化学兵器が使用されたと可能性を示す信頼できるすべての主張を調査することを支持する」と述べ、シリア政府だけでなく、反体制勢力の主張に沿って調査を行うべきだと主張した。

英仏もこうした姿勢に同調し、反体制勢力によって繰り返されるシリア軍の化学兵器使用疑惑についても調査するため、シリア全土を調査対象とするよう求めた。

一方、ロシアのヴィタリ・チュルキン国連大使は、調査がシリア政府の報告のみを対象とするよう求めていた。

AFP, March 21, 2013、Akhbar al-Sharq, March 21, 2013、Alarabia.net, March 21, 2013、al-Hayat, March 22, 2013、Kull-na Shuraka’, March 21, 2013、al-Kurdiya News, March
21, 2013、Naharnet, March 21, 2013、Reuters, March 21, 2013、SANA, March 21,
2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア革命反体制勢力国民連立では、ヒートゥー氏の暫定政府首班選出をうけアタースィー副議長を含む複数のメンバーが離反を宣言(2013年3月20日)

シリア革命反体制勢力国民連立(通称、シリア国民連合)自壊

シリア革命反体制勢力国民連立によるガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出(19日)を受け、スハイル・アタースィー副議長、ワリード・ブンニー報道官、ムハンマド・カマール・ルブワーニー、マルワーン・ハーッジ・リファーイー、ヤフヤー・クルディー、アフマド・アースィー・ジャルバーら12人の幹部がメンバーシップを凍結し、連立を事実上離反した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のスハイル・アタースィー副議長は、フェイスブックを通じて声明を出し、「私たちは、連立メンバーが暫定政府におけるポストを引き受けることを禁じるよう主張してきた…。一部のメンバーが、私に連立を辞め、政府に参加するよう求めてきたが、私はこれを拒否した…。私はいかなる閣僚ポストにも就かないし、望まない辞職もしない…。しかし、制度を無視した発想に抗議して、メンバーシップを凍結する」と綴った。

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『ハヤート』(3月21日付)によると、ワリード・ブンニー報道官はメンバーシップ凍結に関して「根本的な問題は、暫定政府首班選出のタイミングと方法だ。連立は過半数を(承認を)得たことにするため、投票を行わなかった」と述べた。

また「メンバーシップを凍結した我々一人一人に異なった理由がある。近日中に皆の意見を代表する声明を発表する」と付言した。

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ヨルダンを拠点とする反体制活動家のムハンマド・カマール・ルブワーニーは声明を出し、暫定政府(首班)がシリア国内で国民によって選出されねばならないと述べ、発足当初から過ちを繰り返すシリア革命反体制勢力国民連立の枠内では活動を継続できないとしたうえで、「偽証者とならないために、首班選出の投票の場から退席し、連立のメンバーシップを凍結した」と発表した。

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アタースィー副議長の事実上の離反を受け、シリア革命反体制勢力国民連立は、暫定政府首班候補者の一人だったサーリム・アブドゥルアズィーズ・ムスラトを急遽副議長に任命した。

その他の反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ハーン・アサル村での化学兵器使用を軍によるものと断じ、国際調査委員会の受け入れを認め、また国内での調査活動の安全を確保すると発表した。

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クルディーヤ・ニュース(3月20日付)は、ハサカ県ダイリーク市で、民主統一党人民防衛隊とシリア・クルド進歩民主党の民兵が、街頭で「無許可」でノウルーズを祝っていた住民に発砲、殴打して、強制排除した、と報じた。

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パリで活動するシリア民主世俗主義諸勢力連立は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立によるガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出への支持を表明した。

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イスラーム解放党(シリア州)は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立によるガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出を、「アッラーへの裏切り…殉教者の死に対する裏切り」と厳しく非難し、「シャームの地における革命家たちを…代表していない」と断じた。

シリア政府の動き

アサド大統領は、アスマー・アフラス夫人とともに、ダマスカス県ティジャーラ地区にある美術教育センターを突如訪問し、反体制武装集団によるテロで犠牲となった生徒の遺族や教員と面談し、励ましの言葉を贈った。

SANA, March 20, 2013
SANA, March 20, 2013

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アサド大統領は遺族に対して「シリア全土が今日、傷ついている。兄弟、父母は失っていないとしても、親戚を一人も失っていない人などいない。こうした損失は子供を失うこととは同じではない。しかし、我々が被っていることで、我々が弱者になり得るはずもない。戦いは、意志と抵抗力の戦いであり、我々は強くなればなるほど、ほかの国民を護ることができる」と述べた。

SANA(3月20日付)が報じた。

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シリア外務在外居住者省は、シリア政府が国連事務総長に対して、ハーン・アサル村での反体制武装集団による化学兵器使用についての調査を行うための中立的な独立専門技術チームの設置を求めた。

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シリアのバッシャール・ジャアファリー国連代表は、国連に対して書簡で「シャームの民のヌスラ戦線およびアル=カーイダと関係のある複数の集団がアレッポ市東部の民間化学物質工場を制圧し、トルコのガズィアンテップ市でこれらの物質から化学兵器を製造した」としたうえで、EUおよびアラブ諸国が武装集団への武器供与を呼びかけたことが「化学兵器による攻撃を促した」と非難した。

ジャアファリー国連代表はまた、「穏健な集団への武器供与を支援するとしたジョン・ケリー米国務長官の発言は、米国がシリアの危機の平和的解決にどの程度真剣に関与しようとしているかを疑問視させる」と非難した。

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『ワタン』(3月20日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立によるガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出を、「数ヶ月にわたって続いたポストをめぐる意見対立の末、オスマン人、アール・サーニー家に支えられたムスリム同胞団は、シリア生まれの米国人ガッサーン・ヒートゥーを暫定政府首班に任命することに成功した」と評した。

また「17歳の時に兵役を逃れて国を去り、シリアについて何も知らない人間がパラシュートで降りてきた」と批判した。

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『ティシュリーン』(3月20日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立によるガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出が「カタールのヴィジョンに基づいた新たな役割分担」としたうえで、「連立が発足した政府は、シリア国内でのテロリストの行為を隠蔽しようとする…トルコ・カタールの策略のもとに生み出された」と非難した。

国内の暴力

ダマスカス県では、SANA(3月20日付)によると、アッバースィーイーン地区のサイイダ・ディマシュク教会裏に、反体制武装集団が撃った迫撃砲2発が着弾し、複数の市民が負傷した。

またジャウバル区では、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、バイト・ジン市などに軍が砲撃を行った。

またハジャル・アスワド市(とりわけヤルムーク区、カダム区に近い街区)で反体制武装集団と軍が交戦し、軍が空爆を行った。

一方、SANA(3月20日付)によると、ウタイバ村および同市郊外、ドゥーマー市、フジャイラ村、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、グータ殉教者大隊を名乗る武装集団が、ハラスター市の空軍情報部施設を砲撃し、施設で大規模な火災が発生したと発表した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市に対して軍が空爆を行った。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフルナーズ市に対して軍が空爆を行った。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区、バーブ・アムル地区、などで軍が反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月20日付)によると、ヒムス市バーブ・トゥルクマーン地区、ジャウラト・シヤーフ地区、バーブ・フード地区、バーブ・アムル地区、ラスタン市、東ブワイダ市、アーバル市、ダブア市、ウユーン・フサイン市、ジュースィーヤ村郊外などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(3月20日付)によると、カフルダーイル村、ナイラブ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ブスターン・バーシャー地区、アーミリーヤ地区、カルム・マイサル地区、カースティールー地区、シャイフ・サイード地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月20日付)によると、ブザーブール村近郊、ビンニシュ市、サラーキブ市、マアッラトミスリーン市、ワーディ・ダイフ軍事基地周辺、ハーミディーヤ航空基地周辺などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、革命総合委員会なる組織が、ハーン・アルナバ市(ゴラン高原)の空軍情報部施設と警察署を占拠したと発表した(未確認情報)。

レバノンの動き

NNA(3月20日付)によると、ベカーア県ヘルメル郡カスル村郊外に、シリア領内から発射された迫撃砲5発が着弾した。

しかし、地元治安当局高官は、AFP(3月20日付)に対して、着弾した迫撃砲は2発だと証言した。

諸外国の動き

イラン外務省は声明を出し、ハーン・アサル村での化学兵器使用に関して、「人類に対する敵対的行為」と厳しく非難した。

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イスラエルのユワリ・シュタイニッツ諜報戦略問題担当大臣は、ハーン・アサル村での化学兵器使用に関して「破壊分子の手によってであれ、政府の手によってであれ、民間人に対してこの兵器が使用されたことは明白だろう」と述べた。

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しかし『イディオト・アハロノト』(3月20日付)は、複数の諜報機関高官の話として、反体制武装集団が化学物質を保有している、ないしは化学兵器を装填できるミサイルや迫撃砲を獲得しておらず、ハーン・アサル村への化学兵器による攻撃は、シリア軍がサリン・ガスを使用したことによるものだと考えられると報じた。

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ロバート・フォード駐シリア米大使は議会の公聴会で、「シリアで化学兵器が使用された証拠はない」と証言し、ハーン・アサル村での反体制武装集団による化学兵器使用を否定しつつ、「軍事バランスは体制にとって不利なかたちに展示し始めた」と述べ、その軍事力が増大していることを示唆した。

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ロシア外務省のゲンナージー・ガティロフ外務次官はツイッター(3月20日付)で、ハーン・アサル村での反体制武装集団による化学兵器使用に関して、「正確な調査をしなければならない。現時点で、(使用を確認できる)明白な証拠はない」とつぶやいた。

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イスラエル軍は、ゴラン高原の停戦ライン近くで、シリア国内の戦闘を逃れてきたシリア人4人(うち2人は負傷者)を保護し、イスラエル国内の病院に搬送したと発表した。

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ヨルダンのサミーフ・マアーイタ内閣報道官(情報通信大臣)は、シリア情勢に関して「ヨルダンはシリアの体制存続、転換のいずれにも関与しないが…、シリアにおける政治解決の地平が見えないなか、国民、政府の双方に、シリア分裂が生じた場合、ヨルダンが多大な代価を支払わされるとの懸念がある」と述べた。

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トルコ政府は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立によるガッサーン・ヒートゥー胃行為政府首班選出を「シリア国民の唯一の正統な代表として国民を保護しようとする決意と意思」を示すものだと高く評価した。

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国連の潘基文事務総長は安保理に報告書を提出し、そのなかでシリア国内での武装集団による攻撃でUNDOFの今後の活動が脅かされているとの懸念を表明した。

またゴラン高原の不安定化を受けて、イスラエルが数度にわたり兵力引き離し地域への領空を侵犯していると指摘した。

UNDOFの安全に関して、潘事務総長は「シリア政府が…基本的な責任を負う」としながらも、「反体制武装集団や紛争当時者に影響力を持つ国々」に、UNDOFの活動の自由と隊員の安全を保障することの重要性を改めて確認するよう求めた。

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ドイツのピーター・フリードリヒ内務大臣は、2013年中にシリア人避難民5,000人を受け入れると発表、現在シリアの周辺諸国で受け入れ候補者の選定を行っている、と発表した。

AFP, March 20, 2013、Akhbar al-Sharq, March 20, 2013、al-Hayat, March 21, 2013、Kull-na Shuraka’, March 20, 2013, March 21, 2013, March
23, 2013、al-Kurdiya News, March 20, 2013、Naharnet, March 20, 2013、NNA,
March 20, 2013、Reuters, March 20, 2013、SANA, March 20, 2013、Tishrin, March 20, 2013、UPI, March 20, 2013、Yedioth Ahronoth, March 20, 2013、al-Watan, March 20, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア革命反体制勢力国民連立の暫定政府首班はクルド系のヒートゥー氏に、シリアの複数メディアは反体制勢力がアレッポ県ハーン・アサル村で化学兵器を使用したと報じる(2013年3月19日)

反体制勢力による化学兵器使用疑惑

SANA(3月19日付)などシリアの各メディアは、アレッポ県ハーン・アサル村で、反体制武装集団が化学物質を充填したミサイルを使用し、25人が死亡、100人以上が重傷を負ったと報じた。

SANA, March 19, 2013
SANA, March 19, 2013

SANAによると、反体制武装集団は、この攻撃に先立って、化学物質や毒ガスでネズミを殺す、「疾風」と名付けられた実験のビデオをアップし、化学兵器による攻撃を行うと脅迫していた、という。

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シリアの外務在外居住者省は、国連安保理議長と事務総長に宛てて書簡を提出、そのなかで反体制武装集団が化学兵器を使用したことを報告した。

同書簡によると、反体制武装集団は、19日午前7時30分に、カフルダーイル村一帯から、約5キロ離れたハーン・アサル村に向かってミサイルを発射、約300人の市民が居住し、軍が駐留する地域が被弾した。

着弾・爆発したミサイルから出た煙を吸った市民・兵士は意識を失い、うち25人が死亡、110以上がアレッポ市内の病院に搬送されたという。

そのうえで外務在外居住者省は、シャームの民のヌスラ戦線に代表される反体制武装集団による化学兵器使用の危険に対して再三にわたって懸念を表面してきたとしたうえで、国際社会に対して、断固たる姿勢で対処するよう求めた。

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ウムラーン・ズウビー情報大臣は、ハーン・アサル村での反体制武装集団による化学兵器使用に関して、記者団に対して、反体制武装集団を支援するトルコの首相とカタールの主張に法的、道徳的、人道的責任があると厳しく非難した。

また、使用された化学兵器はシリア国外から持ち込まれたものだと断じ、非致死性兵器や非軍事支援を行っているだけだとの英仏、カタール、トルコの主張が「メディア向けの発言に過ぎない」と批判した。

さらに、こうしたテロに対して、シリア政府は、国際法に従って行動し、国際機関に対して異議申し立てを行う権利を有すると主張した。

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シリア人権監視団は、ハーン・アサル村の政府軍の拠点が地対地ミサイルで攻撃されたと発表したが、誰が攻撃したについては言及しなかった。

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自由シリア軍参謀委員会政治広報調整官のルワイユ・ミクダードは滞在先のイスタンブールで「我々は、軍がハーン・アサル村を長距離ミサイルで攻撃したと理解しており、我々の一時情報によると、そのミサイルには化学兵器が積まれていた」と述べた。

そのうえで「我々は長距離ミサイルも化学兵器も保有していない。持っていたとしても、革命家を標的としない」と付言した。

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自由シリア軍参謀委員会(最高軍事評議会)報道官のカースィム・サアドッディーン大佐は、反体制武装集団が、化学兵器を装備したスカッド・ミサイルを使用して、軍がハーン・アサル村を攻撃したとの報告を受けている、と述べた。

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シリア国民評議会は声明を出し、複数の医師、軍人、市民が、ハーン・アサル村内の少なくとも1カ所で、軍が市民に対して化学兵器を使用したことを確認したと発表した。

その他の国内の暴力

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヌアイマ村の第99戦車大隊本部と、対ヨルダン国境に近いタッル・シハーブ町近郊の戦車大隊拠点2カ所を、反体制武装集団が軍との交戦の末に制圧した。

一方、SANA(3月19日付)によると、アイン・アファー遺跡検問所を襲撃した反体制武装集団と軍が交戦し、複数の戦闘員が死傷した。

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ヒムス県では、SANA(3月19日付)によると、ラスタン市、タルビーサ市、ガントゥー市、バイト・ラービア市、アーミリーヤ市、東ブワイダ市、マスウーディーヤ村、ハミーディーヤ市、ジュースィーヤ村郊外、クサイル市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またレバノン領内からタッルカラフ市郊外に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

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アレッポ県では、SANA(3月19日付)によると、カフルダーイル村、ワディーヒー村、カラースィー村、ハーン・アサル村、カフルハムラ村、ハーン・トゥーマーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、外国人戦闘員ら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シャイフ・サイード地区、スッカリー地区、旧市街などで、軍が反体制武装集団と交戦し、外国人戦闘員ら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月19日付)によると、ワーディー・マハーミード、ワーディー・ハーッジュ・ハーリド、マアッラト・ヌウマーン市、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺、ハーミディーヤ航空基地周辺、フィールーン市、イドリブ市周辺、ブカフラー市、ズルズール市、ラーミー村、アブー・ズフール市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月19日付)によると、ウタイバ村、イバーダ市、ドゥーマー市、バフダリーヤ村、アドラー市郊外、ヤブルード市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またムウダミーヤト・シャーム市では、反体制武装集団が発射した迫撃砲により、女性1人が死亡、子供2人を含む3人が負傷した。

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ダマスカス県では、SANA(3月19日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジャーヒズ公園近くのサウジアラビア大使館裏に反体制武装集団が発射した迫撃砲が着弾し、市民多数が死傷した。

その他のシリア政府の動き

シリアの外務在外居住者省は声明を出し、シリア軍戦闘機がレバノン領内(ベカーア県バアルベック郡アルサール地方)に対して空爆を行ったとの一部情報が「根拠がない偽り」だと否定した。

レバノンの動き

ミシェル・スライマーン大統領は、シリア軍によるレバノン領内への空爆に関して、「レバノンの主権を侵害する…受け入れられない」行為と厳しく非難し、シリア政府に対して文書で抗議するようアドナーン・マンスール外務大臣に指示した。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立は、イスタンブールでの18日からの大会で、ガッサーン・ヒートゥーを暫定政府首班に選出した。

ガッサーン・ヒートゥーは、1963年、ダマスカス生まれのクルド系。

米国籍を持ち、インディアナ大学大学院で修士号取得(1994年)後、四半世紀にわたり米国で通信テクノロジー関連の企業に務め、政治活動の経験はない。

2011年に米国で「自由シリアのための同盟」、「シャーム救済委員会」を設立、2012年にシリア革命反体制勢力国民連立の人道救済支援調整ユニットで活動してきた。

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『ハヤート』(3月21日付)によると、ヒートゥーは、投票総数49票中35票を獲得して、暫定政府首班に選出された。

ヒートゥーに投票したのは、シリア国民評議会と各県の地元評議会のシリア・ムスリム同胞団員、ムスタファー・サッバーグ連立事務局長。

また当初有力だとされていたシリア公務員国民自由連合副代表のアスアド・ムスタファー元農業大臣(元ハマー県知事)は、1980年代のハマー暴動への関与が指摘され、ムスリム同胞団からの支持をとりつけることができなかったという。

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シリア革命反体制勢力国民連立暫定政府首班に選出されたヒートゥーは、記者会見で、「政府は解放区での活動を始め、シリア革命反体制勢力国民連立の保護のもと、体制打倒後に開催されるであろう国民総会を国民のために準備し、シリア国民の意思を表現するかたちで自由かつ透明な選挙をめざす」と述べた。

ヒートゥーは、暫定政府の最優先事項が「アサド政権を何よりもまず完全に打倒するため…自由シリア軍、参謀委員会、革命家たちへの軍事援助、財政支援を確保する」ことにあると強調した。

そのうえで、カタール、トルコ、サウジアラビア、フランス、英国、イタリア、米国の「政治的、財政的支援」への謝意を示した。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会のハイサム・マンナーア在外局長は、『ハヤート』(3月19日付)に対して、シリア革命反体制勢力国民連立によるガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出を「彼が誰かも知らない」としたうえで、「発足以来最大の過ち」と評し、「シリア北部にソマリランド」のような状態を作り出すと非難した。

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民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は、シリア革命反体制勢力国民連立によるガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出に関して、「暫定政府首班の出自はクルドだが、ヒートゥーはクルド人のことを知らないし、クルド語すら話せない」と非難した。

また「ガッサーンはクルド人の間では無名で、クルド問題に関して何らの見解も持っていない」と付言した。

フラート通信(3月19日付)が伝えた。

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在外シリア革命支援人民委員会は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立の暫定政府首班の選出に関して、「国外ではなく、シリア領内で占拠が実施されること」、「閣僚の80%を国内の活動家が占めること」を求めてきたと主張、首班選出が「疎外と対立を助長する原因にならないことを望む」と警鐘を鳴らした。

諸外国の動き

ロシア外務省は声明を出し、「我々がダマスカスから得た情報によると、シリアの反体制勢力はアレッポ県で3月19日の早朝、化学兵器を使用した」としたうえで、ハーン・アサル村での反体制武装集団による化学兵器使用を「シリア危機の文脈においてきわめて深刻な展開」、「大量破壊兵器が武装集団の手に渡っていることは、事態のさらなる混乱が原因であり、同国の対立を新たなレベルへと至らしめている」との「深刻な懸念」を表明した。

また、すべての紛争当事者に対して、暴力の停止と、ジュネーブ合意に基づいた紛争の政治解決を呼びかけた。

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ロシア外務省のアレクサンドル・ルカシェヴィッチ報道官は、シリア革命反体制勢力国民連立による暫定政府首班選出に関して、RT(3月19日付)に対して、「さらなる不安定をもたらす。シリア危機の平和的解決に資さず、ジュネーブ合意の文言と精神に反するこのステップを遺憾に思う」と述べた。

また「この決定は、合法的なシリア現政府の支持者ではなく、(シリア革命反体制勢力国民)連立に参加していない反体制勢力において、国家分裂の危機を増大させる」と付言した。

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ジェイ・カーニー米ホワイトハウス報道官は、ハーン・アサル村での反体制武装集団による化学兵器使用に関して、「シリアの反体制勢力が化学兵器を使用したとの非難を裏付ける証拠を我々は持っていない」と発表した。

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フランス外務省報道官は、シリア革命反体制勢力国民連立による暫定政府首班選出に関して、「反体制勢力の統合に資する」と支持を表明した。

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フランスのフランソワ・フィヨン前首相(国民運動連合)は、シリアの反体制武装勢力に対する武器供与(武器禁輸措置解除)に関して、「洗練された武器の供与することで…際限のない内戦になる…。危険だと思う」と述べた。

その理由としてフィヨン前首相は「問題は誰に武器が供与され、彼らが明日どうなるかだ」としたうえで、「アサド政権の戦闘機の空爆を阻止したいのなら、リビアでやったこと、すなわち飛行禁止空域を設定し、戦闘機を撃墜しなければならない」と主張した。

そのうえで「アサド政権を支援しないようロシア人に説得する試みはまだ終わっていない」と述べ、ロシアを説得し、飛行禁止空域設定のための国連安保理決議の採択をめざすべきだとの見解を示した。

AFP, March 19, 2013、Akhbar al-Sharq, March 19, 2013、al-Hayat, March 19, 2013, March 20, 2013, March 21, 2013、Kull-na Shuraka’, March
19, 2013、al-Kurdiya News, March 19, 2013、Naharnet, March 19, 2013、Reuters,
March 19, 2013、SANA, March 19, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア革命反体制勢力国民連立が移行期政府首班選出のための総会を開催する一方、シリア軍がレバノン・ベカーア県の複数村を空爆し米当局による非難を呼ぶ(2013年3月18日)

国内の動き(シリア政府の動き)

SANA(3月18日付)によると、アレッポ県アレッポ市ジャービリーヤ地区で、若者らがシリア軍支持、テロリスト退去を求めるデモ行進を行った。

国内の暴力

ダマスカス県では、反体制武装集団(特殊部隊)が、カフルスーサ区の治安機関施設が建ち並ぶ街区、ティシュリーン宮殿(マッザ区・ムハージリーン区間)、ダマスカス国際空港を120ミリ迫撃砲で攻撃し、「直接の被害を与えた」とダマスカス軍事評議会が発表した。

これに対して、SANA(3月19日付)は、ダマスカス県内ティシュリーン公園、ムワーサー病院付近に迫撃砲5発が着弾したが、被害はなかったと報じた。

一方、反体制筋によると、軍がマッザ区にあるダマスカス大学の学生寮に突入し、多数の学生を逮捕した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(3月18日付)は、ダマスカス大学の学生が、都市工学部、建築工学部、理学部などで、シリア学生総連合のアンマール・サーアーティー総裁を犯罪者と非難し、体制打倒を実現するまで「革命」を続けると意志が書かれたビラを配布したと報じた。

また、スバイナ・パレスチナ人難民キャンプを軍が砲撃し、パレスチナ人12人が死亡、25人が負傷したという。

他方、SANA(3月18日付)によると、ジャウバル区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(3月19日付)などによると、ダーライヤー市が砲撃を受け、またサイイダ・ザイナブ町近郊で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(3月18日付)によると、アドラー市およびその周辺、カーラ市、ドゥーマー市、ハラスター市、ムライハ市、ウタイバ村、イバーダ市、アフマディーヤ市、ヤブルード市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム旅団、ドゥーマー・シャリーア評議会メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またナジュハー市でスワイダー市発ダマスカス県行きの旅客バスが、反体制武装集団の襲撃を受け、乗客多数が死傷した。

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アレッポ県では、SANA(3月18日付)によると、アレッポ市ラームーサ地区、ライラムーン地方で、軍が反体制武装集団と交戦し、ハック旅団のメンバー20人を殲滅した。

またアレッポ市シャイフ・サイード地区、マサーキン・ハナーヌー地区、旧市街などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、アレッポ市サーフール地区で、シャームの民のヌスラ戦線戦闘員と別の反体制武装集団が略奪品の分配をめぐって衝突、双方が迫撃砲を使用するなどして、40人以上の戦闘員が死亡した。

またアフラール大隊、シャームの鷹旅団、シャームの民のヌスラ戦線が主導権争いを理由に衝突し、複数の戦闘員が死亡した。

他方、カラースィー村、ラーシディーン市、ハーン・アサル市、マンナグ村、アルカミーヤ村、ハイヤーン町、アナダーン市、ハーン・トゥーマーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月18日付)によると、タッルカラフ市郊外で、レバノンから密入国しようとした反体制武装集団を国境警備隊が撃退した。

またクサイル市、アバル市、サッルーミーヤ市、シューマリーヤ市、ハミーディーヤ市、東ブワイダ市、サーリヒーヤ市、ダブア市、ニザーリーヤ市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月18日付)によると、サルジャ村、バービラー市、ハーン・スブル村、タイイバート村、ナイラブ村、タフタナーズ市、ビンニシュ市、マアッラトミスリーン市、マアッラト・ヌウマーン市、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺、ハーミディーヤ航空基地周辺、アブー・ズフール市郊外などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(3月18日付)によると、ヒルバト・ガザーラ市および同市周辺、マハッジャ市、シューマラ市、ラジャート市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立が、トルコのイスタンブールで移行期政府首班選出のための総会を開催した。

『ハヤート』(3月19日付)によると、イスタンブールでの総会に対して、「ダマスカス宣言」運動と無所属民主主義者ブロック(ブルハーン・ガルユーン代表)は、移行期政府発足を延期し、執行委員会を設置するにとどめるよう求めた。

これに対して、シリア国民評議会を構成するそれ以外のほとんどのブロックは、移行期政府発足を支持している。

しかし、シリア・ムスリム同胞団は移行期政府樹立や執行委員会設置への態度が曖昧なままだという。

また『ハヤート』(3月19日付)は、信頼できる反体制筋の話として、「米国が総会開始直前まで、移行期政府の樹立を延期するよう圧力をかけたのに対し、湾岸諸国は移行期政府樹立をめざす反体制勢力の動きを支持した」という。

また同消息筋によると、トルコとエジプトも、シリア革命反体制勢力国民連立に対して、移行期政府を樹立するのではなく、執行委員会を設置するだけにとどめるよう求めたという。

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自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長は、シリア革命反体制勢力国民連立総会への出席のために訪れたイスタンブールで、「(移行期)政府に関する合意がなされ、発足が宣言されれば、それはシリア・アラブ共和国全土における合法的政府となり、バッシャール・アサド政権は正統性のない占両政府になる」と述べ、移行期政府の樹立を支持した。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、国際社会に対して、シリア危機を解決するための政治プロセス開始に向けて早急にコンセンサスに達するよう求めた。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会のハイサム・マンナーア在外局長とシリア国家建設潮流のリーム・トゥルクマーニーが米国で、米国務省のシリア問題担当者と会談し、シリア情勢について協議した。

米国務省筋によると、マンナーアとトゥルクマーニーは個別に訪米し、近く国務省高官と会談する予定だという。

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シリア人権監視団は声明を出し、2011年3月18日から2013年3月17日にかけて、59,584人が死亡したことが確認されたと発表した。

死者の内訳は、民間人40,390人、うち4,264人が18歳以下、2,579人が18歳以上の女性、10,623人が「戦闘大隊」戦闘員。

シリア人権監視団によると、「戦闘大隊」戦闘員は民間人とみなされるという。

一方、離反兵の死亡数は1,783人、正規軍兵士の死者数は14,752人だという。

身元不明者数は1,973人で、うち1,086人が戦闘員。

この数値は国連や西側諸国の試算(8万人~9万人)に比べて2万人以上少ない。

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クルディーヤ・ニュース(3月19日付)は、自由シリア軍が民主統一党人民防衛隊のメンバー2人を釈放したと報じた。

この2人はシリア・クルド・アーザーディー党の民兵がアレッポ県アフリーン市郊外のバースータ村、ブルジュ・アブダールー村で拘束し、自由シリア軍バーブ・ハワー(イドリブ県)地域の部隊に引き渡し、トルコ領内で取り調べを受けたという。

レバノンの動き

NNA(3月18日付)は、ベカーア県バアルベック郡アルサール地方のヒルバト・ユーニン村、ワーディー・ハイル村の郊外をシリア軍が空爆した、と報じた。

これに関して、マナール・チャンネル(3月18日付)は、シリアの反体制武装集団が使用していたワーディー・ハイル村内の「納屋」をシリア軍が空爆したと報じた。

AFP(3月18日付)によると、死傷者はなかったという。

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レバノンで活動する自由シリア軍国内合同司令部のファフド・ミスリー中央広報担当官は『ジュムフーリーヤ』(3月18日付)に対して、シリア国内での最近の戦闘でヒズブッラーの戦闘員38人が死亡し、レバノン国内で埋葬されている、と述べた。

諸外国の動き

オーストラリアのボブ・カール外務大臣は声明を出し、オーストラリア政府がシャームの民のヌスラ戦線を「資金提供、支援を禁じるテロ組織」に追加指定したと発表した。

SANA(3月18日付)が報じた。

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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、連盟が「今のところ自らの責任を果たしておらず、全体未聞の停滞状態にある」と述べ、シリア情勢に対する対応の失敗を認めた。

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アナス・フォー・ラスムセンNATO事務局長は、ブリュッセルのNATO本部で記者会見を開き、「英仏が提案したシリアへの武器緊急措置解除の問題はEUの問題だが、NATOの名において、私はEUでのこの議論に介入する意思はない」と述べた。

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ヴィクトリア・ヌーランド米ホワイトハウス報道官は、シリア軍によるレバノン領内への砲撃・空爆に関して「主権侵害であり、決して受け入れられない」と厳しく非難した。

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マーティン・デンプシー米陸軍参謀長は、ワシントンDCでのCSISでの講演で、「6ヶ月前から、反体制勢力のイメージは我々の目には非常に混乱したものに見えている。これまで以上に混乱したものとなっていると言えよう」と述べ、米国は反体制勢力、武装集団の実態を把握していないことを明らかにした。

デンプシー参謀長は「6ヶ月前は、(反体制勢力の)状況は若干明らかだった。組織の数もだ。しかし現在、明確ではなくなっている」と付言した。

AFP, March 18, 2013、Akhbar al-Sharq, March 18, 2013、al-Hayat, March 18, 2013, March 19, 2013, March 20, 2013、Kull-na Shuraka’, March
18, 2013, March 19, 2013、al-Kurdiya News, March 18, 2013、al-Jumhuriya, March 18, 2013、al-Manar, March 18, 2013、Naharnet, March 18, 2013、NNA,
March 18, 2013、Reuters, March 18, 2013、SANA, March 18, 2013、UPI, March
18, 2013などをもとに作成。

新体制紙が「テロの炎」がヨルダンとレバノンに波及する可能性について警鐘を鳴らす(2013年3月17日)

シリア政府の動き

『サウラ』(3月17日付)は、社説で「テロの炎で焼かれるシリア情勢は、ヨルダンとレバノンからの手が、故意にあるにせよ、そうでないにせよ、忍びよるのであれば、それだけで炎に包まれることはないだろう」と述べ、シリア国内でのサラフィー主義者のテロ活動が両国にも波及する危険があると警鐘をならし、両国政府に暗に対応を迫った。

国内の暴力

ラッカ県では、複数の反体制消息筋によると、ヒッティーン農場地区で第17師団本部を包囲する反体制武装集団に対して、軍が空爆を行った。

シリア・イスラーム戦線によると、反体制武装集団は同師団本部内の複数の拠点をすでに制圧しているのだという。

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アレッポ県では、反体制活動家らの複数のサイトによると、サラフィー主義反体制武装集団が運営するシャリーア委員会の部隊がバーブ市郊外の軍の基地に突入し、行方不明者10人の遺体、略奪品、密輸された武器などを押収した。

また、シリア・イスラーム戦線によると、反対武装集団は、このほかにも第93旅団本部、タブカ航空基地を包囲し、制圧を試みているのだという。

一方、SANA(3月17日付)によると、アターリブ市、ア

シャアバーン補佐官が南アフリカ大統領にジュネーブ合意の実施に向けて行動するよう求めるアサド大統領の親書を手渡す、レバノンのスライマーン大統領はシリア情勢をめぐって「中立を守る」必要性を強調(2013年3月16日)

シリア政府の動き

ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官は、南アフリカを訪問し、ジェイコブ・ズマ大統領と会談、3月26日にヨハネスブルグで首脳会議を予定しているBRICsに対して、シリアでの暴力停止と国民対話開始など、ジュネーブ合意の実施に向けて行動するよう求めるアサド大統領の親書を手渡した。SANA(3月16日付)が報じた。

Sky News Arabic, March 17, 2013
Sky News Arabic, March 17, 2013

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『サウラ』(3月16日付)は、シリアの反体制勢力に対するEUの武器禁輸の解除を要求する独断的な英仏を「汚れた役割分担のゲームに(米国とともに)参入するというあからさまな宣言」、「シリア人どうしが対話のテーブルで危機を解消することを望んでいない」と痛烈に批判した。

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アスマー・アフラス大統領夫人が、3人の子供、マーヒル・アサド大佐の子供たち、故アースィフ・シャウカト中将の子供たちとともに、ダマスカス県ウマウィーイーン広場に面するオペラ・ハウスで開催された「戦没者の母追悼祭」に参列し、戦没者遺族に哀悼の意を示した。『ハヤート』(3月18日付)などが報じた。

これに関して、SANA(3月17日付)は、ナジャーフ・アッタール副大統領が会場を訪れたと報じたのみだった。

国内の暴力

ダマスカス県では、SANA(3月16日付)によると、軍が、ジャウバル区バルラマーン交差点、文化センター、警察署、庁舎一帯を制圧、治安を回復した。

ジャウバル区東部では、軍が反体制武装集団の掃討を継続しているという。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月16日付)によると、ドゥーマー市、アドラー市、ハラスター市、ダーライヤー市、ザバダーニー市、ムウダミーヤト・シャーム市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月16日付)によると、ナフリーヤー村・カフルズィーバー間、タッル・サラムー市、ハミーディーヤ市、ブワイティー市、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺、ハーミディーヤ航空基地周辺、カストゥーン村、サルミーン市、マアッラトミスリーン市、ビンニシュ市、ズアイニーヤ市、バズィート市、ウンム・ガール市、ナイラブ村、ジュダール・ブカフルーン市、カフル・ジャーリス市、サラーキブ市、アブー・ズフール市などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、軍は、ワリーディー村、マジャース村、ハマーミーヤート村での反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復したという。

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ヒムス県では、SANA(3月16日付)によると、ダール・カビーラ村、ドゥワイル市、カイスィーン市、サアン村、ハウラ地方、マヒーン町、ジュースィーヤ村、マクニー市、ドゥーサリーヤ市、タッル・ハンシュ市、ヒムス市バーブ・フード地区、ハーリディーヤ地区などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、アナトリア通信(3月16日付)は、シリア軍が対レバノン(北部県アッカール郡)国境地帯に増援部隊を派遣したと報じた。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月16日付)によると、ダイル・ザウル市・ハサカ市間の街道で、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またダイル・ザウル市のハウィーカ地区では、軍がシャームの民のヌスラ戦線の戦闘員多数を殲滅した。

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アレッポ県では、『ハヤート』(3月17日付)によると、アレッポ国際空港、ナイラブ航空基地周辺で、軍と反体制武装集団が交戦を再開した。

一方、SANA(3月16日付)によると、カラースィー村、マアラーダー市、マーイル町、マンスーラ村、ドゥワイリーナ市、ハーン・トゥーマーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ハイダリーヤ地区、ハナーヌー地区、ブスターン・カスル地区、カッラーサ地区、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、クルディーヤ・ニュース(3月16日付)によると、ハサカ市ムフティー地区の殉教者広場交差点近くに迫撃砲2発が着弾し、女性1人、生後間もない乳児1人が死亡、2人が負傷した。

反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(3月16日付)は、移行期政府樹立に向けて3月18、19日にイスタンブールで開催予定のシリア革命反体制勢力国民連立の総会で、シリア・ムスリム同胞団をはじめとするイスラーム主義者が、ガッサーン・ヒートゥーを支持することを決定した、と報じた。

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フランスで活動する反体制組織、シリア世俗民主勢力連立は声明を出し、反体制勢力への武器禁輸の一方的解除をめざす英仏の姿勢を、「正しい方向に向けた重要かつ必要なステップ」と支持した。

レバノンの動き

レバノンのミシェル・スライマーン大統領は、訪問先のコートジボワールで声明を出し、レバノンの安定が「我々がシリアに民兵を送り込まず、また民兵を(国内に)受け入れないことにかかっている…。我々は中立を守らねばならない」と表明した。

そのうえで「シリアで戦おうとするあらゆる民兵を、反体制派であるかどうかにかかわりなく逮捕する」ようレバノン軍に指示したと付言した。

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ナジーブ・ミーカーティー首相は、レバノン領からの反体制武装集団の潜入に警鐘を鳴らした14日のシリア外務在外居住者省の声明に関して「現地および外交手段を通じてこの問題をフォローアップする」と述べた。

諸外国の動き

サウジアラビア紙『シャルク』(3月16日付)は、イエメン治安高官筋の話として、トルコの諜報機関のチームがイエメン国内でサラフィー主義戦闘員の(トルコ経由での)シリアへの派遣を監督している、と報じた。

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アラビーヤ・チャンネル(3月16日付)は、軍兵站供給委員会委員長のムハンマド・ヌール・イッズッディーン・ハルーフ少将が離反を宣言する映像を放映、またシリア政府に敵対的な複数のメディアがハイサム・フマイダーン在キューバ・シリア領事が離反したとの報道を繰り返した。

AFP, March 16, 2013、Akhbar al-Sharq, March 16, 2013、Alarabia.net, March 16, 2013、al-Hayat, March 17, 2013, March 18, 2013、Kull-na Shuraka’, March 16, 2013、al-Kurdiya
News, March 16, 2013、Naharnet, March 16, 2013、Reuters, March 16, 2013、SANA,
March 16, 2013、al-Sharq, March 16, 2013、al-Thawra, March 16, 2013などをもとに作成。

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シリア革命反体制勢力国民連立が移行期政府首班の候補者12名の氏名を発表、EU首脳会議では仏・英が一方的に決定した対シリア武器禁輸を解除をめぐって立場が分断(2013年3月15日)

シリア政府の動き

RT(3月14日付)は、ロシア外務省筋の話として、シリア政府が反体制勢力との交渉を行う代表団の人選を終え、反体制勢力が代表団の人選を終えるのを待っていると報じた。

同報道によると、シリア政府の代表団は、ワーイル・ハルキー首相以下5人からなっているという。

国内の暴力

イドリブ県では、SANA(3月15日付)によると、ジスル・シュグール市、カスタル・ブルジュ市、ドゥワイル・アクラード市、サルマーニーヤ村、カフルルーマー村、ハーッス村、マアッラ市、タッル・サラムー市、マアッラトミスリーン市などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月15日付)によると、ムウダミーヤト・シャーム市、ダーライヤー市、リーハーン農場郊外、ドゥーマー市、ハジャル・アスワド市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(3月15日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月15日付)によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区、バーブ・フード地区、カラービース地区、ジャウラト・シヤーフ地区、ハウラ地方、マスウーディーヤ村、ガントゥー市、サアン・アスワド市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、タウヒード旅団メンバーや外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またタッルカラフ市郊外では、レバノン領からの潜入を試みる反体制武装集団を軍が撃退した。

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アレッポ県では、AFP(3月15日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線、ムジャーヒディーン・シューラー評議会、シャーム自由人大隊、ヒッティーン旅団などからなる武装集団がハーン・トゥーマーン村の弾薬庫を制圧し、大量の戦闘機用弾薬、戦車・迫撃砲弾などを入手したと発表した。

14日晩から始まった反体制武装集団の総攻撃を受け、シリア軍戦闘機とアレッポ市ラームーサ地区に展開する軍が同武器庫に空爆・砲撃を行った。

しかし、SANA(3月15日付)によると、ハーン・トゥーマーン村で、軍が弾薬庫の制圧を試みようとしたシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、複数の戦闘員を殺害、装備を破壊した。

またマンナグ村および同市周辺、マアッラータ村、カラースィー村、バヤーヌーン町、マンスーラ村、ハリーバル市、フライターン市などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、カフルハムラ村では、武装集団どうしが略奪品の分配をめぐって衝突し、複数の戦闘員が死傷した。

アレッポ市でもシャイフ・サイード地区、アイン・アサーフィール地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ダウワール・アグユール、ブスターン・カスル地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

これに対し、武装集団は、スライマーン地区のシリア正教会、ギリシャ正教会周辺を迫撃し、複数の市民が負傷、近くのマアリー高等学校や民家が損傷した。

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ハサカ県では、SANA(3月15日付)によると、ウンム・ハイル村にシャームの民のヌスラ戦線が集結しているとの住民の情報を受け、軍が同村に派遣され交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月15日付)によると、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷・拘束、拠点・装備を破壊した。

反体制勢力の動き

自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長は「シリア革命」2周年に合わせて声明を出し、「勝利を収め、すべてのシリア人のために自由で民主的な国家を建設するまで戦闘を続ける」との意思を示し、「自由世界に武器弾薬の供与」を求めた。

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シリア革命反体制勢力国民連立は速報で移行期政府首班(18、19日のイスタンブールでの総会で選出予定)候補者12名の氏名を発表した。

12名は以下の通り。

1. ウサーマ・カーディー(ワシントン・シリア政治戦略研究センター所長、経済学者)
2. アスアド・ムスタファー(元農業大臣、元ハマー県知事、クウェート・アラブ開発基金顧問、シリア公務員国民自由連合副代表)
3. バヒージュ・ムッラー・フワイジュ
4. ジャマール・カールサリー
5. サーリム・ムスラト(アラブ部族評議会議長)
6. アブドゥルマジード・ハミーディー
7. ガッサーン・ヒートゥー(在米、通信会社経営者)
8. カイス・シャイフ
9. ミシェル・キールー
10. ワリード・ズウビー
11. 国内で活動する活動家(氏名は未公開)
12. 国内で活動する活動家(氏名は未公開)

レバノンの動き

NNA(3月15日付)、LBCI(3月15日付)は、レバノンの軍事裁判所のサクル・サクル長官が、シャームの民のヌスラ戦線メンバー10人を起訴したと報じた。

起訴されたのは、シャーディー・マウラーウィー(2012年5月に身柄拘束後釈放)、アミーン・ハーリドら。

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ナジーブ・ミーカーティー首相は、14日の国連安保理のプレス向け声明を「建設的な声明であり、我々はみな支持している」と高く評価した。

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LBCI(3月15日付)、ジャディード・チャンネル(3月15日付)は、北部県アッカール郡の対シリア国境地帯のヌーラ村、ハクル・ジャニーン村、カシュラク村、アッブーディーヤ村に潜伏する武装集団とシリア国境地帯に展開するシリア軍が交戦、カシュラク村に迫撃砲が着弾し、2人が負傷したと報じた。

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レバノンの声(3月15日付)は、北部県のバッダーウィー市・トリポリ市間の街道で、シリアのトラック複数台が襲撃されたと報じた。しかし、NNA(3月15日付)はこれを否定した。

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レバノン赤十字社が発表したところによると、ベイルート県東部のカッハーラ村(レバノン山地県)で、ベイルート行の旅客バス(ハサカ県のナンバー・プレート)が高速道路の中央分離帯に衝突、横転し、乗客9人(シリア人)が死亡、29人が負傷した。

諸外国の動き

EU首脳会議がブリュッセルで開かれ、フランソワ・オランド仏大統領、デヴィッド・キャメロン英首相が、シリアの反体制勢力に武器を供与するため、EUの対シリア武器禁輸を解除するよう求めた。

これに対して、アンゲラ・メルケル独首相は、シリアの反体制勢力への武器供与は「慎重に検討する必要がある」と消極的な姿勢を示した。

また、ルクセンブルグ、フィンランド、オーストリア各国首脳は、「強力な外交政策の構築に資さない」、「ロシアによるシリア政府への武器供与増加を招くだけ」と反論、シリアの反体制勢力への武器供与に反対の意思を示した。

首脳会談後の記者会見で、オランド大統領は、EUが合意した準軍事支援「以上を行わねばならない」としたうえで、「フランスには過激派の手に武器が渡らないようにするための十分な保証がある」と強調した。

しかしこの保証が何なのかを具体的に述べることはなかった。

また「政治解決の試みは失敗した。軍事的圧力は、政治解決の努力を推し進めることになる」と付言した。

さらに「5月末に武器禁輸措置を廃止することができる。英仏は5月までにEU各国が…説得されることを願っている。一部の国が強く反対したら、フランスは自ら責任をとる」と述べ、リビアへの軍事介入と同様、EUの総意を経ずして、武器供与を断行する可能性を示唆した。

なお『ハヤート』(3月17日付)は、EU外交筋の話として、英仏がシリアの反体制勢力への武器禁輸の一方的解除を「脅迫したことに、多くのEU諸国の代表が不快感を示し…、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表の努力を葬り去る行為とみなした」と報じた。

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シリアの治安筋はAFP(3月15日付)に対して、「10日ほど前から国境を開放し、ジハード主義者とクロアチア製武器の流入を許すようになったヨルダンの姿勢の変化をシリア当局は遺憾に感じている…。(この変化は)シリアに敵対する国が圧力をかけたためだ」と述べた。

これに関して、クロアチア日刊紙は、クロアチアが2012年11月から2013年2月にかけて、米国が同盟国とともにシリアの反体制武装集団に武器を供与する際の「橋渡し役」となっていたと報じ、トルコとヨルダンの民間機75機が首都ザグレブから武器を輸送していたと報じている。

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CNN(3月15日付)は、シリアの反体制活動家の話として、反体制武装集団の戦闘員300人がヨルダン国内で米軍・諜報機関から対空砲、対戦車砲の使用方法などの教練を受け、シリアに潜入した、と報じた。

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『ロサンジェルス・タイムズ』(3月15日付)は、米国の複数の高官からの情報といて、CIAが無人戦闘機でシリアの過激派を攻撃するための情報を収集している、と報じた。

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チュニジアの連立政権与党イスラーム・ナフダ党のラシード・ガンヌーシー代表は、記者会見で、「チュニジア人青年たちがそこ(シリア)に行ってジハードに参加しているが…、我々はこうした行為の当事者ではないし、どのようにこうした行為が行われているか分からない」と関与を否定した。

AFP, March 15, 2013、Akhbar al-Sharq, March 15, 2013、al-Hayat, March 16, 2013, March 18, 2013, March 19, 2013、Kull-na Shuraka’, March
15, 2013、al-Kurdiya News, March 15, 2013、LBCI, March 15, 2013、Los Angeles Times, March 15, 2013、Naharnet, March 15, 2013、Reuters, March 15, 2013、SANA,
March 15, 2013などをもとに作成。

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アレッポ市マイダーン地区の住民らが軍支持、治安・安全回復、テロ撲滅を訴えるデモを実施するなか、仏大統領と英首相がEUの対シリア武器禁輸を解除すべきとの方針で一致(2013年3月14日)

国内の動き(シリア政府の動き)

アレッポ県では、SANA(3月14日付)によると、アレッポ市マイダーン地区の住民多数が、軍支持、治安・安全回復、テロ撲滅を訴えて、デモ行進を行った。

SANA, March 14, 2013
SANA, March 14, 2013

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クッルナー・シュラカー(3月14日付)は、ダマスカス県ルクンッディーン区のバルニーヤ通りの政治治安部近くで、「シリア革命」開始2周年に合わせてデモが行われたと報じ、写真を掲載した。

写真にはヒジャーブを身につけた女性ら十数人が写っている。

Kull-na Shurakā’, March 14, 2013
Kull-na Shuraka’, March 14, 2013

またスワイダー県スワイダー市では、シュカイブ・アルスラーン高等学校前で、若者たち(「スワイダー自由人」)が「自由」と「革命」を支持するデモを行ったという。

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シリア外務在外居住者省は声明を出し、「過去36時間の間に、多数の武装テロ集団がレバノンからシリア領内に潜入した…。シリア軍はこれらの集団と交戦、戦闘は現在も続いている」と発表した。

そのうえで「シリア軍は、これらの集団がシリアに潜入するのを阻止するため、レバノン領内を攻撃することを自制している。しかしこうした自制は無期限に続くものではない」と警告を発し、レバノン政府に暗に対応を迫った。

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アサド大統領は、ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿のローマ法王への選出とフランシスコ1世への就任を祝い、法王に祝電を送った。SANA(3月14日付)が報じた。

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クッルナー・シュラカー(3月14日付)は、闇レートで1米ドルが107シリア・ポンドにまで上昇したと報じた。

シリア中央銀行は1ドル83シリア・ポンドで取引を行っている。

国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市バーブ・アムル地区、クサイル市郊外などで軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(3月14日付)によると、レバノン領内からタッルカラフ地方に潜入を試みた反体制武装集団を撃退した。

またヒムス市ハーリディーヤ地区、バーブ・スィバーア地区、カラービース市、ジャウラト・シヤーフ地区、バーブ・アムル地区、バーブ・フード地区、東ブワイダ市、サッルーミーヤ市、カマーム市、ガースィビーヤト・ナイーム村、アイン・フサイン市、サアン村、タッル・シュール市、ダール・カビーラ村、シャンダーヒーヤ村、ラフール村、アブー・タバービール村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、タドムル市では、反体制武装集団が占拠していたデデマン・ホテル、セミラミス・ホテル、ハールーン・ホテルを軍が奪還した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムウダミーヤト・シャーム市が軍ヘリコプターの空爆を受け、サクバー市、ドゥーマー市で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(3月14日付)によると、カーラ市、ヤブルード市、リーマー市郊外、フジャイラ村、ハジャル・アスワド市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ国際空港周辺での軍との戦闘で、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員少なくとも10人が死亡した。

またサフィーラ市でも軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(3月14日付)によると、タッル・シュガイブ村、タッル・ハースィル村、アナダーン市、マンスーラ村、カフルナーハー村、ハーン・アサル村、マーイル町、アズィーザ市、マンビジュ市、ナイラブ村、フライターン市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、マサーキン・ハナーヌー地区、シャイフ・サイード地区、バニー・ザイド地区、旧市街などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市が軍の空爆を受けた。

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ダマスカス県では、SANA(3月14日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月14日付)によると、サンジャル地方、シュグル地方、ザアラーナ村、サルジャ村などで、軍が反体制武装集団の追撃・戦闘を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月14日付)によると、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ジュバイラ地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(3月14日付)によると、バイト・アワーン村、バイト・ハビービーヤ村で、反体制武装集団どうしが略奪品や外国からの資金の分配をめぐって衝突し、複数の戦闘員が死傷した。

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ハサカ県では、クルディーヤ・ニュース(3月14日付)によると、軍がタッル・ブラーク町および同市周辺の村を空爆し、15人が死亡、8人が負傷した。

同報道によると、反体制武装集団がタッル・ブラーク町制圧のため、周辺の村々に潜伏しているという。

レバノンの動き

AFP(3月14日付)、NNA(3月14日付)は、北部県トリポリ市で、バーブ・タッバーナ地区住民が、レバノンから灯油を搬出するためにシリアからやってきたトラック複数台の通行を阻止し、運転手を一時拘束、3台のトラックを焼き討ち、4台を破壊したと報じた。

同報道によると、トラックを襲撃した集団は、シャームの民のヌスラ戦線を支持するスローガンをトラックに落書きしたという。

これに関連して、レバノンの声ラジオ(3月14日付)は、シリア・ナンバーのトラック2台がトリポリ市で何者かの迫撃を受け、炎上したと報じた。

反体制勢力の動き

『ハヤート』(3月15日付)によると、シャーム自由人大隊、フルサーン・スンナ大隊、スィッディーク末裔大隊がダマスカス郊外県ハーン・シャイフの軍住宅局を襲撃したとシリア・イスラーム戦線なる組織が声明を出した。

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トルコで活動する反体制組織、シリア国民変革潮流(アンマール・カルビー代表)は声明を出し、ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿がローマ法王に選ばれ、フランシスコ1世となったことに祝辞を述べ、ローマ・カトリック教会が「シリアの血塗られたアサド政権をはじめとする犯罪者体制に対する伝統的な姿勢とは異なる新たな視座を示すこと」を呼びかけた。

諸外国の動き

フランスのフランソワ・オランド大統領と英国のデヴィッド・キャメロン首相がブリュッセルで会談し、シリアの反体制勢力に武器を供与するため、EUの対シリア武器禁輸を解除すべきとの認識で一致、EU首脳会議で早期解除を求めることで合意した。

オランド大統領が記者団に語った。

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イスラエル軍の情報機関トップを務めるアビブ・コハビ少将はヘルツェリア会議で、シリア情勢に関して、アサド政権が依然として化学兵器を管理していると述べつつ、それが反体制武装集団の手にわたる危険があると懸念を表明した。

また「アサドは化学兵器を使用する準備をさらに進めている。彼はまだ命令は下していないが、その準備をしている」と警鐘を鳴らした。

一方、アサド政権が崩壊すれば、「イランはシリア経由でヒズブッラーに武器を供与する能力を失うだろう…。それゆえイランとヒズブッラーは全力でアサド政権を護ろうとしている。彼らは戦略、諜報、武器などを提供することで、現地での作戦面でアサドを支援している」と指摘し、「ヒズブッラーが教練し、イランが資金援助するかたちで民兵が結成されており、その数は現在50,000人で、10万人に増員する計画だ」との見方を示した。

さらに「イランとヒズブッラーはアサドが倒れた日の準備もしており、シリアにおける資産と利益を守るためにこの民兵を使用するだろう」と付言した。

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第39回アラブ保健相会議がカイロで開かれ、イラク、レバノン、ヨルダンのシリア人避難民への80万米ドルの緊急医療支援を行うことを決定した。

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国連安保理はプレス向け声明を発表し、シリア・レバノン国境地帯でのレバノン人を巻き込んだ戦闘、拉致、武器密輸をはじめとする領土侵害に対して「深刻な懸念」を表明し、「レバノンの主権、統合、領土保全」を尊重するよう訴えた。

http://www.un.org/News/Press/docs/2013/sc10941.doc.htm

AFP, March 14, 2013、Akhbar al-Sharq, March 14, 2013、al-Hayat, March 15, 2013、Kull-na Shuraka’, March 14, 2013、al-Kurdiya News, March
14, 2013、Naharnet, March 14, 2013、NNA, March 14, 2013、Reuters, March 14,
2013、SANA, March 14, 2013などをもとに作成。

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各地でカーミシュリーの春の犠牲者を追悼するデモが行われるなか、イスラエルのペレス大統領は欧州議会で同国大統領として初めての演説を行い国連に平和維持軍の派遣を求める(2013年3月12日)

シリア政府の動き

シリアの外務在外居住者省は国連安保理議長と事務総長に宛てて書簡を提出し、そのなかで、EUの反体制武装集団への準軍事支援決定を受け、シャームの民のヌスラ戦線などシリア国内でテロ活動を行う武装集団への武器供与が増加し、暴力が激化していると主張、国連安保理にテロ撲滅を徹底するよう求めた。

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『ワタン』(3月12日付)は、「シリア・アラブ軍はシリア防衛のための戦争を今後数年間続けるに充分な兵士と装備を有する。しかし、このことは、シリア国民が戦闘に参加せずに報道を追っているだけだということを意味するのか」と自問し、シリア・ファトワー評議会のファトワーに沿って、反体制武装集団掃討への国民の参加を暗に呼びかけた。

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SANA(3月12日付)は、シリア・アラブ航空がウクライナのアントノフ社から10機の旅客機を購入したと報じた。

クルド民族主義勢力の動き

クルディーヤ・ニュース(3月12日付)は、カーミシュリーの春の犠牲者を追悼するデモが各地で行われ、ハサカ県カーミシュリー市では数万人、アームーダー市では数千人が参加、ラアス・アイン市では学生がデモ行進を行ったと報じた。

また、ハサカ県のハサカ市、タッル・タムル町、ダイリーク市、ルマイラーン町、ダルバースィーヤ市、アレッポ県のアフリーン市、アイン・アラブ市などでも合わせて数千人の市民がデモを行ったという。

一方、イラク・クルディスタン地域のエルビル市でもシリア・クルド人避難民が追悼デモを行い、約500人が参加したが、クルド人ジャーナリストのムヒーッディーン・イースー氏は、「イラク・クルディスタン地域にいるシリア・クルド人避難民15万人のうち、500人しか街頭に出なかった」と消極的な評価を下した。

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クッルナー・シュラカー(3月12日付)は、ハサカ県カーミシュリー市で、シリア・クルド女性連合が、カーミシュリーの春追悼の一環として、清掃キャンペーンを呼びかけ、多数の市民が参加したと報じた。

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クッルナー・シュラカー(3月12日付)は、2012年から2013年にかけて活動が確認されているシリアの31のクルド民族主義政党とその党首の指名のリストを掲載した。

シリアのクルド民族主義政党については、その数の多さから、シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーンが事務局長在任中に、いくつの党があるのか分からない、と吐露していた。

Kull-na Shuraka', March 12, 201
Kull-na Shuraka’, March 12, 201

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クッルナー・シュラカー(3月12日付)は、ハサカ県アームーダー市の検問所で、民主統一党人民防衛隊とシャームの民のヌスラ戦線メンバーが合同で警備にあたっているとして、その写真を公開した。

http://all4syria.info/Archive/74670

反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(3月12日付)は、軍、「外国人らからなるシャッビーハ」25,000人と戦車50輌がハーン・アサル村西部に結集し、警察学校奪還のための総攻撃を計画しており、住民約15,000人はそのほとんどが避難を完了した、と報じた。

これに関して同報道は、軍が化学兵器を使用して攻撃を行う可能性があると指摘した。

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反体制組織のシリア・ウラマー連盟は、シリア・ファトワー最高評議会の声明に対抗するかたちで声明を出し、「シリアのウラマーは非常警報を出し、シリア全土の解放、とりわけヒムスの体制からの救済を求める。また適性を満たすすべてのシリア人に対して、祖国防衛のジハードを呼びかける」と発表した。

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『ハヤート』(3月13日付)は、フェイスブックなどの映像をもとに、シャームの民のヌスラ戦線がイドリブ県ザーウィヤ山のバーラ村などで、道路修復、破壊された公共施設などの修復を行っている、と報じた。

復旧活動には、戦線の「公共事業連隊」があたっているという。

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Damas Post(3月12日付)は、民主的変革諸勢力国民調整委員会のラジャー・ナースィルが、危機解決の糸口に関して、アサド政権が対話実施に真摯に対処し、逮捕者釈放と暴力停止をまず行う必要があるとの見解を改めて示した。

また「対話は今もロシア側と続けられている…。その基軸は、国を指導するための全権をゆだねられた移行期政府の樹立にある…。これが対話の基礎となる」と付言した。

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『ハヤート』(3月13日付)は、3月18、19日にトルコのイスタンブールで予定されているシリア革命反体制勢力国民連立の大会で、移行期政府の樹立にはシリア分裂をもたらす危険があると主張し、政府樹立に疑義を呈したアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長が辞意を表明するだろうと報じた。

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シリア国民連立のムスタファー・サッバーグ事務局長は、移行期政府の樹立にはシリア分裂をもたらす危険があるとのアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長の発言に関して、「シリア人を代表する正統な政府として移行期政府を樹立しなければならず、それこそがシリア分裂を回避する唯一の保証だ」と反論した。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、反体制筋によると、ダマスカス国際空港街道(東グータ地方バイト・サフム市、アクラバー村、ジャルマーナー市周辺)で反体制武装集団約30人が軍の要撃に合い、殺害された。

一方、SANA(3月12日付)によると、ザマルカー町、ハラスター市、ドゥーマー市、ダーライヤー市、ザバダーニー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区、ヤルムーク区で軍と反体制武装集団が交戦した。

またバルザ区で、軍の無差別発砲により2人が死亡したという。

一方、SANA(3月12日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、クッルナー・シュラカー(3月12日付)は、ジャウバル区での戦闘で、ダマスカス県・郊外県革命軍事評議会に属する部隊が、軍のアンワル・ジャドアーン・アブドゥッラー少将を狙撃、殺害したと報じた。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市、タブカ市に対して軍が空爆を加えた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市バーブ・アムル地区、ハーリディーヤ地区、クサイル市、ラスタン市などに軍が激しい砲撃を加えた。

一方、SANA(3月12日付)によると、ハミーディーヤ村、ジュースィーヤ村郊外、クサイル市、ラスタン市、タドムル市、サーブーニーヤ村、などで、軍が反体制武装集団の追撃・交戦を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(3月12日付)によると、フライターン市、カフルアントゥーン市、マーイル町、ジブリーン市、マンスーラ村、タームーラ村、ハーン・アサル村、マンナグ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、マサーキン・ハナーヌー地区、サーフール地区、ハラク地区、ハイダリーヤ地区、ハーラト・シハーディーン地区、旧市街などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月12日付)によると、反体制武装集団がイドリブ市・マストゥーマ村間の国際幹線道路で即席爆弾を爆破、これにより市民1人が死亡、複数が負傷した。

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ハサカ県では、SANA(3月12日付)によると、ウンム・カイフ村で、住民が反体制武装集団と交戦、撃退した。

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ダルアー県では、SANA(3月12日付)によると、ダルアー市、ジャムラ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(3月12日付)は、フェイスブックなどの情報として、ウムラーン・ズウビー情報大臣のおいでジャーナリストのアドナーン・マフムード・ズウビー氏がダルアー県で従軍取材中に死亡した、と報じた。

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『ニューヨーク・タイムズ』(3月12日付)は、アサド政権、反体制勢力、クルド民族主義勢力の支配地域を過度に単純化して塗り分けた地図を掲載した。

The New York Times, March 12, 2013
The New York Times, March 12, 2013

この地図に基づくと、いずれの紛争当事者の面でシリア領内の一部を実効支配しているかに見える。

だが、彼らの統治能力、さらには大多数の国民がいずれの紛争当事者にも与していないことを踏まえると、こうした塗り分けに基づくシリアの紛争のパワー・バランスの評価は、実態を反映していない。

レバノンの動き

NNA(3月12日付)は、サイダー県のアイン・フルワ・パレスチナ難民キャンプで、PFLP-GCの民兵とビラール・バドル(ファタハ・イスラームの指導者の一人)の支持者が交戦し、11人が死亡したと報じた。

アクサー殉教者旅団のムニール・マクダフ司令官は、レバノンの声(3月12日付)に対して、戦闘は終わったとしたうえで、「我々はシリアのパレスチナ難民キャンプと似たような構図を(アイン・フルワ)キャンプにもたらさないよう努力を行っている」と述べ、シャームの民のヌスラ戦線の潜伏を否定した。

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NNA(3月12日付)は、北部県アッカール群アリーダ村の対シリア国境で、シリア領にからの発砲により、レバノン軍兵士1人が軽傷を負ったと報じた。

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ヒズブッラーのナイーム・カースィム副書記長は、「23ヶ月前から続くシリアの危機は、バッシャール・アサド大統領なくして政治解決はないが、こうした解決が今後数ヶ月間で実現する見込みはない」と述べた。

またカースィム副書記長は「アサド大統領は来年の大統領選挙に立候補し…、おそらく国民は彼を選ぶだろう」との見方を示した。

諸外国の動き

イスラエルのシモン・ペレス大統領は欧州議会でイスラエル大統領として初めての演説を行い、そのなかで「アラブ連盟は、シリアでの虐殺を停止し、その爆発を阻止するため、暫定政権を樹立することができ、またそうせねばならない。国連はアラブ平和維持軍を支援しなければならない」と述べた。

ペレス大統領は、「シリア大統領が国民と子供を殺害するのに我々は手をこまねいていることはできない…。シリアの悲劇を停止させる最善の解決策はアラブ連盟に介入を許すことだ」と強調した。

一方、ヒズブッラーに関して、ペレス大統領は、EUにテロ組織のブラックリストに追加指定すべきだと呼びかけた。

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ロシアの各メディアは、ロシアの非常事態省報道官の話として、11トンの人道支援物資を積んだ同省の航空機がラタキア県のバースィル・アサド国際空港に向けてロシアを出発した、と報じた。

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ロシアの複数のメディアによると、ロシア外務省のアレクサンドル・ルカシェヴィッチ報道官は、「米国高官によるシリア革命反体制勢力国民連立へのあからさまな支援表明は、ジュネーブ合意を一方的に解釈していることを示している…。これによりシリアでの対立集結の方法を検討することがさらに困難になっている」と批判した。

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ジェームズ・クラッパー米国家情報長官は、議会に提出した世界の脅威に関する評価報告で、シリア政府が政権維持のために国民に対して化学兵器を使用する可能性があると指摘した。

また同報告書では、化学兵器が武装集団の手にわたる恐れがあるとの警戒感も示された。

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UNICEFは、シリアでの紛争発生から2年が経過したのに合わせて報告書を発表、そのなかで国際社会の財政支援がなければ、「200万人以上の子供たちが失われた世代(lost generation)になるだろう」との危機感を表明した。

AFP, March 12, 2013、Akhbar al-Sharq, March 12, 2013、al-Hayat, March 13, 2013、Kull-na Shuraka’, March 12, 2013、al-Kurdiya News, March
12, 2013、Naharnet, March 12, 2013、NNA, March 12, 2013、Reuters, March 12,
2013、The New York Times, March 12, 2013、SANA, March 12, 2013、UPI, March 12, 2013、al-Watan, March 12, 2013などをもとに作成。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会のマンナーア在外局長がモスクワでラブロフ露外相と会談、イラクのアル=カーイダは4日にイラク領で発生したシリア軍兵士への要撃をヌスラ戦線と共同で行ったと発表(2013年3月11日)

国内の暴力

2012年10月に自由シリア軍を名乗る武装集団によって拉致されたウクライナ人女性記者のアンハル・コシュネヴァ氏が逃走に成功し、ダマスカス県内の安全な場所に避難した。

AP(3月11日付)などが報じた。

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ダマスカス県では、SANA(3月11日付)によると、バーブ・シャルキー地区に反体制武装集団が発射した迫撃砲が複数発着弾し、市民3人が死亡、複数が負傷した。

迫撃砲は、ドゥワイラア通りの商店街の裏、ハーラト・マサクの民家、そしてサッカーの試合(バーニヤース精製所対ウマイヤ)が行われていたティシュリーン競技場に着弾した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市バーブ・アムル地区に対して軍が空爆を加えた。

一方、SANA(3月11日付)によると、クサイル市、ジュースィーヤ村、アイン・フサイン村、ダミーナ村、ダール・カビーラ村、ガントゥー市、ハーリディーヤ村、ガースィビーヤト・ナイーム村、バルーザ村、ハーウィーク村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市では、バーブ・アムル地区に潜入した反体制武装集団と軍が交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。軍は現在も潜入した武装集団の掃討を継続中だという。

このほか、軍は、ヒムス市バーブ・フード地区で反体制武装集団の拠点、地下トンネルなどを発見し、破壊、同地区およびカラム・シムシム地区などで反体制武装集団と交戦した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市に対して軍が空爆を加えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーミディーヤ航空基地、ワーディー・ダイフ軍事基地への兵站路を確保するため、ヒーシュ村周辺に対して軍が空爆・砲撃を加えた。

一方、SANA(3月11日付)によると、ラーミー村、マルイヤーン村、アルマナーズ市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーを含む複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月11日付)によると、ダーライヤー市、フジャイラ村、バフダリーヤ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(3月11日付)は、反体制武装集団がハーン・シャイフ・キャンプの第137大隊本部を制圧し、キャンプに近い第68旅団本部に向かって進軍を続けた、と報じた。

これを受け、軍はハーン・シャイフおよび近隣の農村に激しい砲撃を加えたという。

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アレッポ県では、SANA(3月11日付)によると、ハーン・アサル村郊外、マンナグ村および郊外、マンスーラ村、ジブリーン市、バウワービーヤ市、ジスル・アッサーン村、アズィーザ市、バヤーヌーン町、カフルハムラ村、クワイリス市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、カルム・ジャズマーティー地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ブスターン・カスル地区、カッラーサ地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月11日付)によると、ダイル・ザウル市のラシーディーヤ地区、旧空港地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(3月11日付)によると、ダルアー市、マアルバ町、ジャムラ村で軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

国内の動き(シリア政府の動き)

『ディヤール』(3月11日付)は、ラーミー・マフルーフが滞在先のベラルーシからレバノンのベイルート国際空港に到着、その後陸路でダマスカス県に戻ったと報じた。

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『イクティサーディー』(3月11日付)は、ラーミー・マフルーフがシリアテル社のすべての持ち株をラーマーク社に譲渡した、と報じた。

譲渡は、シリアテル社の配当金を人道活動に活用するためだという。

反体制勢力の動き

ロシア訪問中の民主的変革諸勢力国民調整委員会のハイサム・マンナーア在外局長はモスクワでロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣と会談した。

『ハヤート』(3月12日付)によると、会談冒頭で、ラブロフ外務大臣は、「シリアの反体制勢力を支援する外国の資金提供者の多くが、対話の開始と暴力停止を妨害している」と警鐘を鳴らした。

また民主的変革諸勢力国民調整委員会のジュネーブでの大会開催と対話に向けた動きを「建設的なステップ」と高く評価し、「シリア政府は対話開始に関する考え方を発表した。我々はこの二つのプロセスの統合に努力したい」と述べた。

一方、マンナーア在外局長は、シリアの反体制勢力が「政府との対話を行うための共通の基盤の構築」を行う必要があると述べ、2012年6月のジュネーブ合意に依拠する必要を強調する「ロシアと多くの共通点」があると指摘した。

またシリア革命反体制勢力国民連立の活動については、「イスタンブールの計略は連立内でさえも合意を得ていない」と述べ、暫定政府発足の延期を繰り返すその姿勢を批判した。

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シリア・クルド国民評議会は声明を出し、「シリアのクルド人」に対してカーミシュリーの春(2004年)の犠牲者を追悼するため、自宅や店舗のバルコニーや街路にろうそくを灯すよう呼びかけた。

また同声明では、イラク・クルディスタン地域のエルビルで12日に「平和的デモ」を行うと発表、クルド人に参加を呼びかけた。

レバノンの動き

NNA(March 11, 2013)は、サイダー県のアイン・フルワ・パレスチナ難民キャンプで、ファタハ・イスラームの指導者の一人ビラール・バドルが何者かに狙撃され、負傷したと報じた。

この襲撃により、パレスチナ人1人が死亡、ビラールの兄カマール、子供1人、女性1人の合わせて3人が負傷した。

事件を受け、ファタハ・イスラームとファタハの民兵が交戦した。

諸外国の動き

トルコのムアンメル・ギュネル内務大臣は、トルコの警察当局が、「諜報機関およびシリア軍と関係があるシリア人4人」を、2月のシリア・トルコ国境地帯(バーブ・ハワー国境検問所)でのバス爆破事件の容疑者として逮捕した、と発表した。

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イラクのアル=カーイダ(二大河のくにのアル=カーイダ機構)は、3月4日のワリード国境通行所(イラク領)でシリア軍兵士を乗せた車列を要撃し、シリア軍兵士、イラク軍兵士合わせて49人を殺害した事件の犯行を認める声明を出した。

同声明によると、アル=カーイダはこの攻撃を「祝福のアカシャート攻撃」と名付け、「シャームの同胞たちがヌサイリー派(アラウィー派)の汚れを浄化するために開始した一連の祝福された作戦を受けるかたちで準備された」と主張した。

またこの攻撃は、シャームの民のヌスラ戦線と共同で行われたという。

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ヴィクトリア・ヌーランド米ホワイトハウス報道官は、イラクのアル=カーイダ(二大河のくにのアル=カーイダ機構)が、3月4日のワリード国境通行所(イラク領)でのシリア軍兵士、イラク軍兵士の要撃殺害を認める犯行声明を出したことに関して、「こうした攻撃のすべて、すべてのテロは我々が非難すべきものである」と述べた。

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ジル・ド・ケルショヴEUテロ対策調整官は、「テロリストは、自らの活動の場を常に探し、紛争状況を利用しようとしている」としたうえで、「シリアもまた、(紛争)状況を利用しようとする欧州のジハード主義者の行く先となったが、彼らがもし戻ってきたら我々の社会を脅威にさらすことになろう」と述べた。

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イスラエルのベニ・ガンツ参謀長は、「シリアの反体制勢力とともに戦っているテロ集団が現地でそのプレゼンスを強めている。これらの組織は現段階でアサド政権と戦っているが、将来は我々に対抗するようになるだろう」と述べた。

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ベルギー日刊紙『ラ・リブレ・ベルジーク』(3月11日付)は、ベルギー治安当局筋の話として、約70人のベルギー人戦闘員がシリア国内で活動している、と報じた。

同消息筋によると、ベルギー人戦闘員は自由シリア軍ではなく、「過激なサラフィー主義」集団とともに行動しているという。

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シリアでの人権侵害を調査する国際調査委員会は、国連人権理事会に最新の調査報告書を提出した。

また委員会は、同報告書の国連安保理および総会での審議を求めるとともに、安保理に対して、シリア問題の国際刑事裁判所への付託を改めて要求した。

これに対して、シリアのファイサル・ハマウィー代表大使(在スイス・シリア大使)は国連人権理事会で、シリアでの人権侵害を調査する国際調査委員会がシリア政府の提示した情報や文書を無視し、国内外の「反体制活動家」を名乗る人物による変更した情報に依拠して報告書を作成していることに遺憾の意を示した。

AFP, March 11, 2013、Akhbar al-Sharq, March 11, 2013、al-Diyar, March 11, 2013、al-Hayat, March 12, 2013、Kull-na Shuraka’, March 11, 2013、al-Kurdiya News, March
11, 2013、La Libre Belgique, March 11, 2013、Naharnet, March 11, 2013、NNA, March 11, 2013、Reuters,
March 11, 2013、SANA, March 11, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの野党共和人民党がアサド大統領と会談し「トルコ国民がシリア内政干渉を拒否している」と伝えるなか、アフリーン市付近の2村で民主統一党人民防衛隊とシリア・クルド・アーザーディー党の民兵が交戦(2013年3月7日)

国内の動き(シリア政府の動き)

SANA(3月7日付)は、アサド大統領がトルコの野党、共和人民党(CHP)のハサン・アクギョル議員を団長とするトルコ国会使節団とダマスカスで会談したと報じた。

SANA, March 7, 2013
SANA, March 7, 2013

会談で、議員団は、トルコ国民がシリア内政干渉を拒否していると伝える一方、アサド大統領は、シリアの安定を支持するトルコ国民の姿勢と、テロ・過激派支援を続け、地域の安定を揺るがすことに固執するレジェップ・タイイップ・エルドアン内閣の姿勢を区別すると強調した。

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シリアの外務在外居住者省は国連安保理議長と事務総長に宛てて書簡を提出し、そのなかでトルコ政府をはじめとする一部の外国が直接、間接に、アル=カーイダと関係のある武装テロ集団のシリア国内での活動を支援し、あからさまな内政干渉を行っている、と指摘し、国際社会にこうした国の行為を非難し、断固たる対応をとるよう求めた。

また、2013年1月に400トンの武器弾薬とリビア人テロリスト250人を載せたリビア船籍が、トルコ政府の許可を得て、アレキサンドレッタ港に入ったとの情報など、レジェップ・タイイップ・エルドアン内閣がシリアの紛争に関与している確固たる証拠を、ダマスカス訪問中の共和人民党議員使節団から得たことを明らかにした。

また声明によると、トルコ政府は、サウジアラビアの輸送機3機がトルコ領空を通過して、シリア国内に武器、装備、戦闘員を派遣するのを認めている、という。

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SANA(3月7日付)は、アサド大統領の危機解決政治プログラムに沿うかたちで、レバノンに避難していたシリア人が、ダマスカス郊外県のジュダイダ・ヤーブース国境通行所を通ってシリアに帰国した、と報じた。

同報道によると、帰国した避難民は、出迎えたジョゼフ・スワイド国務大臣(シリア赤新月社担当)、キンダ・シャンマート社会問題大臣、フサイン・マフルーフ・ダマスカス郊外県知事らとともに、クドスィーヤー市郊外に設置された仮設住宅に向かったという。

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バアス党民族指導部は「バアス革命」(3月8日付)に合わせて声明を出し、米国とシオニズム、そして国内外のその手先との対決を続けることで、暴力を征し、また政治的解決に向けたシリア人どうしの対話を開始することで、危機を解決し、シリアをこれまで以上に強力な国家とするとの意思を示した。

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シリア・アラブ・テレビ(3月7日付)は、イスラエルのスパイ機器が地中海岸地方で破壊・押収されたと報じ、その映像を公開した。

同機器は、イスラエルに映像や情報を送信するために設置されたものだという。

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クッルナー・シュラカー(3月7日付)は、シリア最大のNGO、シリア開発信託のアブドゥルアズィーズ・ハッラージュ事務局長(2010年1月就任)が辞任していたと報じた。

反体制勢力の動き

ハマー県のサラミーヤ調整は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立に対して、フェイスブックの「シリア革命2011」などで、金曜日の反体制デモに宗派対立を煽るような呼称をつけないよう促すよう呼びかけた。

国内の暴力

イドリブ県では、SANA(3月7日付)によると、ビンニシュ市、マジュダリヤー村、ナイラブ村、ダウニーン市郊外などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線、タウヒード旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月7日付)によると、ドゥーマー市、タッル・クルディー町、アドラー市、ザバダーニー市、リーマー市郊外などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(3月7日付)によると、マンナグ村、マッルアナーズ市、アルカミーヤ村、ダイル・ジャマール村、ズィヤーラ村、マーイル町、ハイヤーン町、カフル・アントゥーン村、アナダーン市郊外、タッル・シュガイブ村、カフルダーイル村、アンジャーラ村、ハーン・アサル村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ブスターン・カスル地区、カーディー・アスカル地区、ハーウーズ地区、マサーキン・ハナーヌー地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クルディーヤ・ニュース(3月8日付)は、アレッポ県アフリーン市郊外のバースータ村、ブルジュ・アブダールー村の検問所で、民主統一党人民防衛隊とシリア・クルド・アーザーディー党の民兵が交戦し、複数の死傷者が出た模様と報じた。

これに関して、『ディヤール』(3月8日付)は、民主統一党人民防衛隊と自由シリア軍が激しく交戦し、15人が死亡した、と報じた。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月7日付)によると、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、『ハヤート』(3月8日付)などによると、ラッカ市に対して軍が空爆を続けた。

反体制勢力の動き

シリア国家建設潮流のルワイユ・フサイン代表は『ハヤート』(3月8日付)に対して、民主的変革諸勢力国民調整委員会のハイサム・マンナーア在外局長がパリで結成を発表した、民主市民同盟に関して、「結成の努力」を行っていると述べた。

レバノンの動き

ヒズブッラーが主導する国会会派、抵抗への忠誠ブロック代表のムハンマド・ラアド議員は、アラブ連盟外相会議でシリア政府の代表資格停止解除を主唱したアドナーン・マンスール外務大臣の発言を「シリアに対するレバノンの公的な姿勢を適切に反映している…。地域全体の安全とそこで暮らす人々の利益を守ろうとする熱意の表れだ」と支持した。

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進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首は『シャルク・アウサト』(3月7日付)のインタビューに応じ、そのなかで「(アサド政権の)時代を長引かせることで、宗派対立が生じる。シリアの統合に対する陰謀があると確信している」と述べた。

ジュンブラート党首はこの「陰謀」に関して、「米国の最大の関心事はイスラエルだ。シリアは…アラブ・イスラエル間の均衡点だったが、今や破壊されようとしている。米国とイスラエルはそれを見守っている」と述べた。

またアサド大統領については「統合失調症」と中傷、「数万人が死亡、失踪という事実を無視し、彼らをテロリストだという。体制転換以外に解決策はない」と断じた。

諸外国の動き

イスラエル国防省のアモス・ゲラルド政治問題担当官は、シリアの反体制武装集団によるUNDOF要員拉致に関して、「国連が釈放できることを信じている」と述べた。

また「外国の支援を望む反体制派は国際社会との対決を望んでいないだろう」としたうえで、「イスラエル軍は事態に介入しないが、シリアでの出来事を重点的にフォローしている」と付言した。

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新華社通信(3月7日付)は、中国外務省報道官が、シリアの反体制武装集団によるUNDOF要員(フィリピン人)の拉致を厳しく非難すると述べたと報じた。

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『ハヤート』(3月8日付)は、イラクのテロ対策部隊高官の話として、イラク軍の機甲旅団が、ハサカ県ヤアルビーヤ市に面するニネベ県ルバイア国境検問所に展開したが、その後、国境地帯から100キロ以上離れた県内のシンジャール地方に再集結した、と報じた。

同高官によると、イラク軍の特殊部隊が、対シリア国境地帯の村々でシリアからイラクへの潜入者を捜索するための活動を行っているという。

しかし、ヤズィード派、アラブ人、クルド人、トルクメン人が混住するシンジャール地方へのイラク軍の再展開に関して、イラクのクルディスタン同盟幹部でクルディスタン民主党員のシャワーン・ムハンマド・ターハーは「シンジャール地方にイラク政府軍が結集することを認めない…。イラク軍はシンジャール地方に終結せずとも、国境を監視・保護できる」と述べ、反発した。

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UNICEFは声明を出し、ヨルダンでのシリア人避難民への支援活動を6月まで継続するには、8,000万米ドルの資金が必要だと発表した。

AFP, March 7, 2013、Akhbar al-Sharq, March 7, 2013、al-Diyar, March 8, 2013、al-Hayat, March 8, 2013、Kull-na Shuraka’, March 7, 2013、al-Kurdiya News, March
7, 2013、Naharnet, March 7, 2013、Reuters, March 7, 2013、SANA, March 7, 2013、al-Sharq al-Awsat, March 7, 2013、UPI, March 7, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県で反体制武装集団「ヤルムーク殉教者旅団」がUNDOFの要員21人を拘束、アラブ連盟の第139回定例外相会議でレバノンのマンスール外相がシリアの同連盟参加資格凍結を解除するよう求める(2013年3月6日)

国内の暴力

国連は、イスラエル占領下のゴラン高原に隣接する地域(ダルアー県)で反体制武装集団約30人がUNDOFの要員21人を拘束したと発表した。

これに関して、「ヤルムーク殉教者旅団」を名のる集団が、ユーチューブ(3月6日付、http://www.youtube.com/watch?v=aQMEtlHAPro)を通じて犯行を認める声明を出した。

http://www.youtube.com/watch?v=aQMEtlHAPro

声明で反体制武装集団は、シリア軍に対して24時間以内にゴラン高原近くのジャムラ村(ダルアー県)から撤退するよう要求、米国や国連に対しても、アサド政権に撤退を働きかけるよう求めた。

また要求に応じない場合、拘束された国連要員を囚人として扱うと警告した。

一方、国連安保理はただちにプレス向け声明を出し、シリアの反体制武装集団によるUNDOF要員の拉致を厳しく非難、即時釈放を求めた。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が制圧したラッカ市に対する軍の空爆により、数十人が死傷した。

空爆は治安機関や政府関連の施設に対して行われたという。

ラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、総合情報部、県知事公邸を含むほとんどの政府関連施設が反体制武装集団に制圧され、軍事情報局周辺で激しい戦闘が行われているという。

また政治治安部施設が制圧されたかどうかは不明だという。

しかし、シリア・クルド青年調整連合広報局は、ラッカ市の政治治安部支部施設が反体制武装集団に制圧された、と発表した。

また反体制武装集団は、軍、バアス大隊、国防隊の兵士300人以上を捕虜として拘束している、という。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市旧市街、ハーリディーヤ地区などに軍が砲撃を加えた。

また同市ワアル地区では、国防隊兵士3人が誘拐され、数時間後に遺体で発見された。

一方、SANA(3月6日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ワリード大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市、ダーライヤー市などの郊外に対して、軍が空爆を加えた。

一方、SANA(3月6日付)によると、ダーライヤー市、リーマー市郊外、マアルーラー市郊外、ドゥーマー市、リーハーン農場郊外などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(3月6日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

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アレッポ県では、SANA(3月6日付)によると、ラスム・アッブード村、タッル・ハースィル村、マンナグ村、マルアナーズ村、カフルハムラ村、フライターン市、ハーン・アサル村、ナッカーリーン村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、旧市街(ウマイヤ・モスク周辺)、マサーキン・ハナーヌー地区、シャイフ・サイード地区、ブスターン・カスル地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月6日付)によると、アブー・ズフール市郊外、タッル・サラムー市、ウンム・ジャリーン村、マジャース市、シャマーティヤ市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘を含む複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(3月6日付)によると、ハサカ市ムシャイリファ地区の紡績工場が反体制武装集団の襲撃を受け、炎上した。

同報道によると、襲撃は、ハサカ市と県北東部の都市を結ぶ検問所が近くにあったためだという。

またクルディーヤ・ニュース(3月6日付)は、ハサカ市の軍事情報局施設とバアス党ハサカ支部施設が未明に何者かの襲撃を受け、党施設の守衛1人が死亡、武装集団メンバー1人が負傷したと報じた。

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ハバル・プレス・ネット(3月6日付)は、シリアでテロ活動を行うサラフィー主義戦闘員数千人(SANA、3月7日付)のなかで、死亡した外国人戦闘員の顔写真、氏名などを公開した。

http://alkhabarpress.com/%d8%a7%d9%84%d8%ae%d8%a8%d8%b1-%d8%a8%d8%b1%d8%b3-%d8%aa%d9%81%d8%b6%d8%ad-%d8%a8%d8%a7%d9%84%d8%b5%d9%88%d8%b1-%d9%88%d8%a7%d9%84%d8%a3%d8%b3%d9%85%d8%a7%d8%a1-%d9%88%d8%a7%d9%84%d9%88%d8%ab%d8%a7/

 

シリア政府の動き(国内の動き)

シリアの外務在外居住者省は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立にシリアの代表権を与えるとしたアラブ連盟外相会議の決定を「あらゆる代償を払ってでもシリアに軍事的介入を招き入れようと執着している」と厳しく非難した。

同声明で、外務在外居住者省は、アラブ連盟が紛争当初から、軍事介入をめざし、政治的解決を阻害しようとする一部のアラブ諸国、諸外国の利益に偏った姿勢をとってきたと非難した。

また「シリアの反体制勢力の限られた当事者」への代表権の付与が、カタールとサウジアラビアの偏った姿勢に依拠していると糾弾、シリアはこうした決定を拒否すると表明した。

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マフムード・ズウビー情報大臣は、ダマスカス県のアサド図書館でのシンポジウムで、「シャームの民のヌスラ戦線によるラッカ県への襲撃と犯罪行為は、彼らがアレッポ、ダマスカスでシリア・アラブ軍に敗北した結果としての動きで、市民に恐怖を与え、その愛国的な姿勢に復讐しようとするものだ」と述べた。

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SANA(3月6日付)によると、ヒムス県タッルカラフ市郊外のハーラート村、ハマー県ムハルダ市郊外のトゥライミサ市で、住民が、軍支持、テロ根絶、治安回復を訴えるデモを行った。

反体制勢力の動き

反体制ストリーミング放送オリエント・テレビ(3月6日付)は、ラッカ市県知事公邸で身柄を拘束されたハサン・ジャリーリー県知事、バアス党ラッカ支部指導部のスライマーン・スライマーン書記長、そして公邸を制圧した反体制武装集団へのインタビュー映像を公開した。

映像によると、公邸を制圧したのはイスラーム統一解放戦線とシューラー戦線で、前者のアミールを名のる人物は、その話し方(方言)からシリア人でないことが分かる。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=HE0Zask4qiw

 

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自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長は、訪問先のブリュッセルでEU議会の中道政党代表らに対して、「支援が受けられればアサド政権を1ヶ月で退陣させることができる」と述べ、外国の武器供与だけが頼みの綱であることを吐露した。AFP(3月6日付)が報じた。

またアラビーヤ(3月6日付)によると、イドリース参謀長は「我々は紛争を停止したいが、政府がそれを拒否している」としたうえで、「体制はダマスカスでの戦闘に負ければ崩壊するだろう」と自明の理を述べた。

Youtube, March 6, 2013
Youtube, March 6, 2013

イドリース参謀長はまた、いかなるアラブ諸国とも紛争を行いたくないと述べ、イラク軍との戦争が不本意であること暗示しつつ、イランとヒズブッラーについてはアサド政権を支援し、紛争に介入していると非難した。

一方、自身の離反に関して、イドリース参謀長が自分の故郷の村が軍の攻撃を受け、4人の村人が殺害され、家々が略奪されたことが主な理由だと述べる一方、政府がモスクを砲撃し、キリスト教徒の村や教会していると主張、自由シリア軍はこうしたことは行わないと強調した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアブドゥルアハド・アスティーフー(アッシリア教徒)は、AKI(3月6日付)に対して、トルコのガズィアンテップ市で選出されたアレッポ県地元評議会およびアレッポ市議会に関して、「民主的に選出された」と評価しつつ、キリスト教徒と女性が選出されなかったことに「憤り」を感じると述べた。

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ハサカ県のタッル・タムル町では、「タッル・タムル町のアラブ諸部族」が声明を出し、3月2日に同市郊外の民主統一党人民防衛隊検問所で発生したシャッラービーン部族子息の殺害事件に関して、シリア・クルド国民評議会、アッシリア民主機構などの仲介により、民主統一党とシャラービーン部族が以下の点を合意したと発表した。

1. 責任者の処罰。
2. タッル・タムル町内の民主統一党人民防衛隊の検問所撤廃。
3. 市内での党旗などの掲揚の禁止。
4. 地元評議会を再編し、軍事情報局施設を評議会本部とすること。

諸外国の動き

アラブ連盟の第139回定例外相会議がカイロで開催され、シリア情勢などへの対応が協議された。

『ハヤート』(3月7日付)などによると、シリア情勢への対応をめぐっては、反体制武装集団を支援するカタールを中心とする国々と、イラク、アルジェリア、そしてレバノンなど内政干渉に反対する国々との間で激しい対立が生じた。

この会議で議長国の任期を終えるレバノンは、アドナーン・マンスール外務大臣が開会の辞で、「我々の会合へのシリアの参加資格凍結を解除しよう」と呼びかけ、「政治的解決を実現するには、シリアと改めて連絡を取り合い、同国を救済し、抱擁することが必要だ」と訴えた。

また「今日シリアを包む戦争の炎、おしてあらゆる場所を打ち壊しているタクフィール主義運動の炎は、我々が沈め、抑制しなければ、明日には我々の家すべてを焼き尽くすだろう」と警鐘を鳴らした。

さらに「アラブの現体制は、我々すべてを苦しめているシリア危機の前に立ちながら、当事者どうしの国民対話を通じた政治的解決を実現することができなかった。我々がそのことに失敗したことは、世界において明らかとなっている。我々が成功したことといえば、連盟会合におけるシリアの参加資格を凍結することぐらいだった」と述べた。

複数の外交筋によると、イラクのホシェリ・ゼバリ外務大臣も、シリアの反体制組織にアラブ連盟の代表権を与えることは危険だと述べ、こうしたことをすれば近い将来、エジプトの代表権を野党連合の国民救済戦線が要求することになる、と警鐘を鳴らした、と報じた。

これに対して、カタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣は、「シリアの流血の責任はバッシャールにある」とマンスール外務大臣の発言に反論し、自由シリア軍やシリア革命反体制勢力国民連立への軍事支援を提案した。

しかし、アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、カタールのこの提案を却下し、「戦争によって対立は終わらない、我々は殺戮と破壊を止めるため対話を呼びかけねばならない」と述べた、という。

またアラビー事務総長は開会の辞で、「シリア危機の解決に向けた政治的トラックを活性化させるための希望の光はある」と述べたうえで、「アサド政権がめざしている軍事的解決という幻想のもと、この光を打ち消さないようにする必要がある」と強調、そのうえで、シリア政府に対して、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長のイニシアチブに応えるよう求めた。

なお、外相会合に先立って、サウジアラビア、エジプト、カタールの外相とアラビー事務総長が非公式会合を行い、シリア政府の連盟代表権資格停止の解除を阻止することで合意していたという。

最終的に、アラブ連盟外相会議は、在外の反体制活動家のみによって構成されるシリア革命反体制勢力国民連立に、連盟およびその下部組織におけるシリアの代表としての参加資格を与えることを決定し、ドーハで今月に予定されている連盟首脳会談に参加するための執行委員会の設置を呼びかけた。

これに関して、アラビー事務総長は、シリア革命反体制勢力国民連立にシリアの代表権を与えるとのアラブ連盟外相会議の合意は、同連立がこの代表権を行使するための執行委員会を設置し、来月末のカタールの首都ドーハでの首脳会談に出席できるようになるまで凍結されるだろう、と述べた。

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ジョン・ケリー米国務長官は、カタール滞在中にフォックスTV(3月6日付)のインタビューに応じ、そのなかで「多くの国が(軍事)教練を行っている」と述べた。

ケリー国務長官は「重要なのは、アサド大統領が…現下の方法を改め、自らの同盟者たちにこう言うことだ。交渉のテーブルに着き、平和的解決にいたらねばならない、と」と述べた。

ケリー国務長官は、欧州・中東諸国の歴訪を終え、6日に米国(ワシントンDC)に帰国した。

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『ハヤート』(3月6日付)は、イスラエル諜報筋の話として、エフード・バラク国防大臣がチャック・ヘーゲル米国防長官、マーティン・デンプスィー米陸軍参謀長との会談で、イスラエルがシリアの化学兵器の使用に充分備えていないとの非難を受けたと報じた。

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英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣は議会で、シリアの反体制武装集団への護身用装備、装甲車両の供与を増大させると述べる一方、危機の平和的解決がもたらされなければ、英国とEUはさらなる措置を行うべきだと強調した。

ヘイグ外務大臣は、2,000万米ドル(154万ユーロ)相当の準軍事支援が、シリアで人道被害が激化するなかでの「必要、適切、法的な要請」によると主張した。

外務大臣によると、英国は「民間人を保護するための新たな非戦闘的装備」を供与する予定で、そのなかには四輪駆動の装甲車や防護服が含まれるという。

その一方で、「シリアの紛争への西側諸国の軍事介入を呼びかける西側政府はない」と述べた。

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ロシア外務省のアレクサンドル・ルカシェビィッチ報道官は声明を出し、「国際社会は、軍事的方法によるシリアの紛争の解決が不可能だと理解している…。軍事的シナリオ実施の試みは…惨劇をもたらす」と述べ、反体制武装集団への支援を強めようとする欧米諸国、湾岸アラブ諸国を案に非難した。

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アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は、声明を出し、シリア国内外の避難民に関して、「100万人が国外で、数百万人が国内で」避難生活を送っており、また「毎日数千人が国境を越えて」避難していると述べた。

レバノンの動き

進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首は、『アフバール』(3月6日付)のインタビューに応じ、そのなかで「私はシリア政府に対抗するシャームの民のヌスラ戦線を支持している…。シリア国民は体制に反対するため、イスラエル以外の悪魔と与する権利がある」と述べた。

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ナジーブ・ミーカーティー首相は、アラブ連盟外相会議でのアドナーン・マンスール外務大臣の発言に関して、「レバノン政府は依然として不関与政策を続けている」と述べ、牽制した。

なおミーカーティー首相は5日、テレビのインタビューに対して「(マンスール外務大臣)は政府の立場を代表していない…。シリアに関する外務大臣の姿勢に私は同意していない」と述べた。

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サウジアラビアで事実上の亡命生活を送るレバノンのサアド・ハリーリー前首相は、アラブ連盟外相会議でのアドナーン・マンスール外務大臣の発言に関して、「シリアでの流血事態に関して、レバノン政府が果たしてきた真の醜い役割の極みだ」と非難した。

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レバノン軍団のサミール・ジャアジャア代表は、アラブ連盟外相会議でのアドナーン・マンスール外務大臣の発言に関して、「シリア問題について発言する前にまず大多数のレバノン国民の姿勢を考慮すべきだった…。少なくとも政府の同意を得るべきだった」と批判した。

AFP, March 6, 2013、al-Akhbar, March 6, 2013、Akhbar al-Sharq, March 6, 2013、AKI, March 6, 2013、Alarabia.net,
March 6, 2013、al-Hayat, March 6, 2013, March 7, 2013、Alkhabarpress, March 6, 2013、Kull-na Shuraka’,
March 6, 2013、al-Kurdiya News, March 6, 2013、Naharnet, March 6, 2013、Reuters,
March 6, 2013、SANA, March 6, 2013、UPI, March 6, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

サラフィー主義武装集団が対イラク国境沿いにあるヤアルビーヤ市を制圧するなか、自由シリア軍参謀委員会参謀長が武器供与を行わないとしたシリアの友連絡グループ会合の決定を批判(2013年3月1日)

反体制勢力の動き

『ハヤート』(3月2日付)は、自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長が、ローマでのシリアの友連絡グループ会合での決定を批判、「我々は食糧、飲料、負傷者治療の保証を欲しているのではない…。我々が欲しいのは武器だ。アサド政権の犯罪を食い止められるような対戦車砲、対空砲が欲しい」と述べたと報じた。

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ゴランの鷹大隊を名のる反体制武装組織は声明を出し、ダマスカス県ヤルムーク区で略奪・強盗を行っていた反体制武装集団の戦闘員6人を逮捕した、と発表した。

声明によると、逮捕されたのはPFLP-GCを離反した戦闘員だという。

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AFP(3月1日付)によると、ダマスカス県アサーリー地区、イドリブ県ハビート市、ダルアー県マアルバ町、アレッポ県バーブ市、ハマー県カルア・マディーフ市などで、金曜礼拝後に反体制デモが発生し、反体制勢力への武器供与に踏み切らなかったシリアの友連絡グループを非難するとともに、反体制武装集団の統合などが主唱された。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、アレッポ県のマーリキーヤ村で、軍が72人を戦場処刑・焼却したと発表、「虐殺」と非難した。

同声明によると、殺害された72人のうち身元が判明したのは49人で、うち子供が7人いた、という。

これに関して、シリア人権監視団は、マーリキーヤ市に軍が突入し、数十人の民間人を殺害した、と発表した。

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マナーフ・トゥラース准将はロシアを訪問し、セルゲイ・ラブロフ外務大臣との会談に先立ち、RT(3月1日付)に対して、ロシアと米国がシリアの危機解決に向けて合意に達し、ロシアが一紛争当事者(アサド政権)に圧力をかけることを希望する、と述べた。

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クッルナー・シュラカー(3月1日付)は、シリア革命総合委員会政治局メンバーが、シリア革命反体制勢力国民連立の活動拡大のため、ハサカ県カーミシュリー市を訪問したと報じた。

訪問したのは、アーミル・シャーミーら3人。

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AKI(3月1日付)は、反体制活動家(匿名)の話として、「米国はシリアの反体制武装集団の統合と、その掌握、さらには上意下達的な指揮系統の構築を真剣に行っており、武器輸出を開始した場合に混乱が生じないようにしている」と報じた。

同活動家によると、シリアの5つの反体制武装集団のうち、米国はすでに二つの武装集団の統合に成功している、という。

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シリア記者連盟は声明を出し、2013年2月だけでジャーナリスト11人がシリア国内で死亡、2011年3月以降の死者総数が138人に達したと発表した。

殺害されたジャーナリストのなかには、空軍情報部によって身柄拘束後に拷問を受け死亡したアイハム・ムスタファー・ガズール氏のほか、シリア解放旅団に批判的な記事を書いた反体制ジャーナリスト2人(アレッポ報道センター記者、アレッポ・ニュース記者)、フランス人写真家の写真家オリヴィエ・ヴォワザン氏などが含まれている。

国内の暴力

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、対イラク国境のヤアルビーヤ市を、シャームの民のヌスラ戦線、ファールーク大隊、シャーム自由人大隊などサラフィー主義武装集団が制圧した。

同市に展開していた軍の兵士は逃走し、その一部は捕虜となったという。

al-Hayat, March 2, 2013
al-Hayat, March 2, 2013

これに関連して、『ハヤート』(3月2日付)は、イラクのニネベ県タッルアフル市長の話として、シリア国境3キロの地点に位置する村にシリア領内から発射されたスカッド・ミサイルが着弾したと報じた。

同市長によると、被害、死傷者はなかったという。

一方、クッルナー・シュラカー(3月1日付)は、複数の目撃者の話として、ヤアルビーヤ市での戦闘で、イラク領から同市に向けて複数の迫撃砲が発射・着弾したと報じた。

また、複数の目撃者の話として、民主統一党人民防衛隊がルマイラーン町を事実上制圧した、と報じた。

制圧に先立って、軍・治安部隊との交戦はなく、同市と油田をつなぐ道路などに民主統一党の検問所が設置されたという。

さらに、ハサカ市ナシュワ地区など南部の複数の地区で、軍と自由シリア軍が交戦し、軍が反体制武装集団の制圧地域を砲撃した。

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SANA(3月1日付)は、ハマー県サラミーヤ地方からアレッポ県サフィーラ市に至る国際幹線道路沿いの村々で反体制武装集団を殲滅し、同地域の治安と安全を回復したと報じた。

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アレッポ県では、SANA(3月1日付)によると、ハーン・アサル村、バーブ市、マンスーラ村、ナッカーリーン村などでは、軍が反体制武装集団との戦闘を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

アレッポ市でも、マサーキン・ハナーヌー地区、旧市街などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、アレッポ軍事評議会の司令官を含む複数の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月1日付)によると、ダーライヤー市、ザバダーニー市、ムウダミーヤト・シャーム市、シャイフーニーヤ村、ザマルカー町、アルバイン市、アーリヤ市郊外などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月1日付)によると、ジスル・シュグール市郊外、アリーハー市郊外、サルミーン市郊外、ハーミディーヤ航空基地周辺、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺などで、軍が反体制武装集団への攻撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月1日付)によると、ダイル・ザウル市内各所で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(3月1日付)によると、バイト・シュルーク村とハドラー村で、略奪行為を行っていた反体制武装集団を軍が殲滅した。

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ヒムス県では、SANA(3月1日付)によると、ラスタン市郊外、アービル村、タルビーサ市、タッルドゥー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

国内の動き(シリア政府の動き)

『ティシュリーン』(3月1日付)は、反体制勢力への「非戦闘的」な装甲車輌、軍事関連装備の輸出、技術支援を認めるとのEUの決定を「EUが密かに行ってきたこと…の延長で、暴力とテロを激化させ、反体制勢力に政治的解決を拒否するよう煽動するものだ」と批判した。

クルド民族主義勢力の動き

クッルナー・シュラカー(3月1日付)によると、シリア・クルド・アーザーディー党(ムスタファー・ジュムア派)がクルド最高委員会からの脱会を発表した。

これに関して、バッシャール・アミーン副書記長は、NNA(3月1日付)に対して、党が委員会から正式に脱退しておらず、シリア・クルド国民評議会の代表の交代を求めていると述べる一方、西クルディスタン人民議会が委員会結成時の合意を履行していないと批判した。

なお、この決定は、同党が参加するクルド民主政治連合からの離脱を意味しないという。

レバノンの動き

『ハヤート』(3月2日付)は、「シリア革命電気派(ジャナーフ・エレクトローニー)」を名のる集団が、レバノン内務地方自治省のホームページをハッキングし、「シリア人活動家を保護し、その粛清を回避するためシリア政府に引き渡すな」とのメッセージの書かれた画像を添付した、と報じた。

諸外国の動き

ジョン・ケリー米国務長官は、トルコを訪問し、レジェップ・タイイップ・エルドアン首相、アフメト・ダウトオール外務大臣、アブドゥッラ・ギュル大統領と会談した。

『ハヤート』(3月2日付)によると、会談では、NATOによるトルコ支援、シリア人避難民への対応、シリア政府による化学兵器使用の可能性、反体制武装集団による移行期政府の樹立などが協議された。

ケリー国務長官は、アサド政権の正統性を改めて否定し、政治的な政権移譲実現に向けた努力を積み重ねるとの意思を示したという。

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『タイムズ』(3月1日付)は、米国およびEUの複数の国が、サラフィー主義者以外の反体制勢力への支援の一環として、ヨルダンでシリア反体制活動家の教練を監督している、と報じた。

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ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はバラク・オバマ米大統領と電話会談を行い、シリア情勢について協議した。

『ハヤート』(3月2日付)などによると、この電話会談で、プーチン大統領は、早急に軍事活動を停止させる必要を強調したという。

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ロシア外務省は声明を出し、ローマでのシリアの友連絡グループ会合に関して、「ローマでの決定や声明は、文言、主旨の両面で、過激派の力による権力奪取を奨励し、一般のシリア人を必然的に苦しめるものだ」と非難し、暴力の即時停止と政治的対話の開始を求めた。

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サウジアラビアのサウード・ファイサル外務大臣は、アラブの友連絡グループ会合出席のため滞在中のローマで、シリアでの「戦闘は今や世界的な戦いとなり、シリア国民は独りではない」と述べ、欧米諸国、湾岸諸国、トルコが積極的干渉していることを認めた。

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国連の潘基文事務総長は、ジュネーブで、シリア情勢に関して、紛争の軍事的解決がシリアの「解体」をもたらすと警鐘を鳴らし、政府と反体制勢力の前に遺された「わずかな対話の機会…を強く支持し、彼らにこの機会を活用するよう」呼びかけた。

AFP, March 1, 2013、Akhbar al-Sharq, March 1, 2013, March 4, 2013、AKI, March 1, 2013、al-Hayat, March 2, 2013、Kull-na Shuraka’, March 1, 2013、al-Kurdiya News, March
1, 2013、Naharnet, March 1, 2013、NNA, March 1, 2013、Reuters, March 1, 2013、SANA,
March 1, 2013、The Times, March 1, 2013、Tishrīn, March 1, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国務長官が仏大統領との会談のなかでシリアの反体制勢力が「さらなる支援を必要としている」と強調、民主統一党のムスリム共同党首は「革命を逸脱させ、ジハード主義者を支援した」としてトルコを非難(2013年2月27日)

反体制勢力の動き

『ハヤート』(2月28日付)は、ヒムス県の反体制武装集団司令官を名のる人物の話として、トルコ経由で「複数の支援国」が1月に反体制武装勢力に武器弾薬を供与した、と報じた。

この人物は「我々は、バーブ・ハワー国境検問所を経て、これらの武器を合法的、公的、通常通り受け取った…、密輸経路を通じて入手したのではない」と述べたという。

また「しかし、これらの武器は我々が勝利するには不充分だ。トルコには別の武器補給も届いているが、まだ受け取っていない」と付言した。

一方、ダマスカス郊外で活動するという反体制武装集団の司令官は、「これらの武器を入手した者は、真の戦闘員ではない。彼ら(支援国)は、戦闘を行っていない軍事評議会に武器を提供している。前線で戦闘しているのは我々だ」と述べた。

また「彼らは、ロケット弾20発、対戦車砲などを我々に与える見返りに、我々の大隊に(軍事評議会への)参加を求めてきた。彼らはすべてを自分たちの監督下に置こうとしている。だが我々は断った」と付言した。

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自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長は、ムスタクバル・テレビ(2月28日付)のインタビューに応じ、そのなかで「我々の拠点へのヒズブッラーの砲撃を阻止するために介入するよう、ミシェル・スライマーン大統領に個人的に求めてきた」と述べた。

イドリース参謀長はまた「我々は、イランとロシアが支援する犯罪者体制との戦争状態にあるだけで、ヒズブッラーとは戦いたくない…。我々はクサイル近郊の戦闘員にヒズブッラーとの戦闘を行わないよう促してきた」と強調した。

しかし「ヒズブッラーがレバノンから自由シリア軍の拠点を標的にしているという証拠を示されることになろう」と断じた。

クルド民族主義勢力の動き

民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首はパリで記者会見を開き、「トルコは(シリアの)革命を逸脱させ、その軍事化に荷担した。ジハード主義者を支援してきた」と非難した。

また「トルコは自国の国益に沿って影響力を行使しようとしている。シリアの反体制勢力を支援することで、この運動からクルド人を排除しようとしてきた」と述べた。

さらに「(シャームの民の)ヌスラ戦線はトルコに訓練基地を持っている」と避難した。

一方、シリア革命反体制勢力国民連立に参加する「在外の反体制勢力は…、トルコ政府と密接な関係を持っており、民主統一党が支配するクルド人地区で自治組織を設置しようとするクルド最高会議に対処する意思はない」と非難した。

ムスリム共同党首は、民主統一党が自由シリア軍の活動と調整を行うとしつつ、「紛争の軍事化」を改めて拒否し、「我々が行っていることは(自由シリア軍とは)異なっている。それは自衛だ」と強調した。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、SANA(2月27日付)によると、ドゥーマー市、ダイル・アサーフィル市、シャブアー町、アーリヤ市郊外、ザマルカー町、ダーライヤー市、ナブク市、ザバダーニー市、ハジャル・アスワド市などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、ハールーン・ラシード大隊メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またオートストラード・ハラスターのガソリン・スタンドに、反体制武装勢力が爆弾を仕掛け、爆破・破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(2月27日付)によると、ダマスカス大学文学部、アサド大学病院近くに迫撃砲が着弾した。

これに関して、シリア人権監視団は、マッザ区ダマスカス大学文学部近くの軍事裁判所裏に迫撃砲が着弾したと発表した。

またシリア人権監視団によると、ジャウバル区で、軍が砲撃を続け、反体制武装勢力と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月27日付)によると、ダイル・ザウル市内各所で、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月27日付)によると、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺、タッル・サラムー村、ナフラ市、カフルジャーリス市、マアッル・ダブスィー市、バザーブール村、マアッラトミスリーン市、ナイラブ村、サラーキブ市郊外、ラーミー村、ダルサ市、ダルクーシュ町、バクサルヤー村、ダリーヤ村などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、サラーキブ市、サルミーン市が軍の砲撃・空爆を受けた。

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ハマー県では、SANA(2月27日付)によると、ザフラ・マダーイン市で、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、マジド旅団メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月27日付)によると、イドリーン地方で、レバノンから潜入しようとした反体制武装勢力を国境警備隊が撃退した。

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アレッポ県では、SANA(2月27日付)によると、アレッポ市ブスターン・カスル地区、ブスターン・バーシャー地区、カルム・マイサル地区、カラム・トゥラーブ地区、カッラーサ地区、マサーキン・ハナーヌー地区などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、外国人を含む複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市アタバ地区では、軍が反体制武装勢力と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバー12人を殺害した。

ハーン・アサル村の警察学校周辺では、軍が反体制武装勢力と戦闘を続け、アブドゥッラフマーン・ブン・アウフ大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷した。

またザハビーヤ村、アッサーン村、アズィーザ市、タームーラ村、アルバイド市、タッル・シュガイブ村などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、アレッポ市旧市街のウマイヤ・モスク周辺で、軍と反体制武装勢力が交戦した。

同監視団によると、モスクの一部は反体制武装勢力が占拠している、という。

またマスカナ市、タッル・アーブール村、ハーン・アサル村などが軍の空爆を受けた。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(2月27日付)によると、タッル・タムル町で、自由シリア軍が「シャッビーハ」と国防隊(武装した民間人)を襲撃したが、戦闘で自由シリア軍兵士2人が死亡した。

このうち1人はトルコ領内に搬送され死亡した。

しかし同報道によると、自由シリア軍が県北部、北東部に向けて進軍を続け、対イラク国境に位置するヤアルビーヤ市の国際幹線道路およびタッル・アルウ村を制圧した。

また自由シリア軍はカフターニーヤ市に迫っており、住民の恐怖が高まっているという。

なおカフターニーヤ市は民主統一党人民防衛隊が周囲に検問所5カ所を設置し警護を行っている。

一方、DPA(2月28日付)は、自由シリア軍消息筋の話として、ラアス・アイン市での戦闘で、自由シリア軍が、PKKのシリア人メンバーでない外国のクルド人戦闘員とイラン人戦闘員多数を殺害したと主張している、と報じた。

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AFPは26日午後、シリア・インターネット軍を名のる集団が同通信社のツイッターのアカウントをハッキングし、同通信社とは無関係の文書、情報を発信した、と発表した。

シリア・インターネット軍(ウマル・イスマーイール司令官)は2012年7月18日に犠牲者に哀悼の意を示すため、活動停止を発表している。

レバノンの動き

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長がテレビ演説を行い、そのなかでシリアの紛争へのヒズブッラーの関与を疑う一連の報道が「嘘で根拠のない非難」だと一蹴した。

ナスルッラー書記長は、シリアの反体制勢力がシリア国内の農村で暮らすレバノン人を根絶しようと「軍事行動」を行い、一部の住民がスンナ派の住む農村地帯から追放されたと指摘、残った住民が自衛のために武器をとることは正当な権利だと述べた。

また「シリア国外からきた狙撃手たちがあらゆる和解を妨害した」と非難したうえで、「地域を維持し、不和を回避するために流血は止められねばならない」と強調した。

ナスルッラー書記長は、シリア領内の国境地帯に位置する23の村、12の農園に様々な宗派のレバノン人約30,000人が居住しているとしたうえで、「(レバノン)国家はこれら30,000人のレバノン市民のために何をしてきたのか?我々は軍の介入を求めているわけではないが、何らの政治的努力もなされていない。カタール、サウジアラビア、トルコ、米国は武装集団を通じて影響力を行使しているのにだ。国境地域で起きている宗教的・宗派的浄化を止めるためにどのような努力がなされたのか」と警鐘を鳴らした。

諸外国の動き

ジョン・ケリー米国務長官はパリで、フランスのフランソワ・オランド大統領と会談、シリア情勢などを協議した。

会談後、ケリー国務長官は、米国とフランスがシリアにおける政治的移行プロセスを加速させるための手段を検討していると述べるとともに、シリアの反体制勢力が「さらなる支援を必要としている」と強調した。

またケリー国務長官は、アサド大統領が退陣すべきだと改めて述べた。

一方、シリア革命反体制勢力国民連立については、「現地の一部の集団が支持していない」ことを認めつつ、「シリア国民のニーズに応えるため…(連立を)さらに支援する…。重要なのは解放区にさらなる支援を行うこと」と述べた。

これに関して、ジェイ・カーニー米ホワイトハウス報道官は、バラク・オバマ政権が「非戦闘面での支援というかたちで、シリア国民とシリアの反体制勢力への支援を増大させるだろう」と述べた。

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『ワシントン・ポスト』(2月27日付)は、複数の米国高官の話として、米国が対シリア政策の方針転換を行い、反体制勢力への装備品、軍事教練、人道支援強化などを検討している、と報じた。

同紙は、この方針案は、ジョン・ケリー米国務長官が今週の欧州・中東諸国訪問で同盟国に対して提示されるという。

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イラクのヌーリー・マーリキー首相はAP(2月27日付)のインタビューに応じ、そのなかでシリアの反体制勢力が勝利すれば、レバノンとイラクの宗派対立が激化し、地域全体を不安定化させるアル=カーイダの新たな拠点が作り出されるだろうと警鐘を鳴らした。

マーリキー首相は「世界が対話を通じた平和的解決を支持しなければ…、トンネルの先にいかなる明かりも見ることはないだろう」と懸念を表明した。

またシリアの「反体制勢力も政府も互いを抹殺などできない…。もし反体制勢力が勝利すれば、レバノンで内戦が生じ、ヨルダンは分裂し、イラクで宗派戦争が起きるだろう」と述べた。

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イラクのハーディー・アーミリー運輸大臣は、トルコとカタールによるシリアの反体制武装勢力支援がイラクへの宣戦布告の域に達しているとの見方を示し、イラクがその隣国(シリア)で宗派主義的な色合いを強めている紛争の影響に苦しんでいると述べた。

バドル機構の代表でもあるアーミリー運輸大臣は、トルコとカタールが、シリアの紛争の平和的解決をめざすすべての努力を妨害していると述べた。

また、シリア政府に対する武装闘争を行う勢力を支援するアンカラとドーハが、イラクのアル=カーイダと関係のある「シャームの民のヌスラ戦線」などのジハード主義集団への武器供与を行っていると非難した。

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ヨルダンのサミーフ・マアーイタ内閣報道官は、ヨルダンがシリア危機の当事者ではなく、「犠牲者」であると述べ、諸外国を含むすべての紛争当事者に介入を拒否し、政治的解決を受け入れるよう呼びかけた。

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シリア国内のテロ活動を支援するカタールのハマド・ブン・ハリーファ首長は、国連「文明の同盟」第5回フォーラム(オーストリア)で演説し、「シリアとパレスチナで起きている暴力行為と人権侵害」に関して、国際社会が責任をもって対処すべきだと述べた。

またハリーファ首長は、「正統性を失ったシリアの体制による国民への殺戮を支援する国の姿勢」を非難する一方、「それ以外の国は言葉で非難するだけである」と指弾した。

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AFP(2月27日付)は、イスラエル軍報道官の話として、イスラエル占領下のゴラン高原にシリア側から発射された迫撃砲が着弾したと報じた。

同報道官によると、迫撃砲は、シリア軍と反体制武装勢力の交戦で「誤射」されたものだという。

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イスラエル軍は声明を出し、ゴラン高原での軍と反体制武装勢力の戦闘(17日)で負傷し、イスラエル国内の病院に搬送、治療を受けていたシリア人7人のうち6人が退院した、と発表した。

『ハヤート』(2月27日付)は、6人はシリアに送還されたと報じた。

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ロシアのミハイル・ボクダノフ外務副大臣は、ロシア国内でシリア人避難民の問題を協議するための国際会議を開催する用意があると述べた。

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国連安保理でシリア情勢に関する非公式会合が行われ、バレリー・アモス人道問題担当事務次長がシリアへの人道支援の進捗状況などを報告した。

アモス事務次長は会合後、国連による人道支援のペースがシリアでの危機の悪化のペースに追いつかない現状を吐露する一方、「費用の上昇への深刻な懸念にも襲われている」と述べた。

これに対して、シリアのバッシャール・ジャアファリー国連代表は、シリア政府が最大限の努力を行っていることを強調した。

ジャアファリー代表は「我々は人道的危機に曝されており、国連の支援を必要としている。我々は国連人道調整事務所との合意に署名した。我々は同事務所が成功することを望んでいる。しかし、我々、そしてあなた方国連は、シリアの主権を尊重するという国連総会決議46/186の諸条項を遵守しなければならない」と述べた。

AFP, February 27, 2013、Akhbar al-Sharq, February 27, 2013、AP, February 27, 2013、DPA, February 28, 2013、al-Hayat, February 27, 2013, February 28, 2013, March 1, 2013、Kull-na Shuraka’,
February 27, 2013、al-Kurdiya News, February 27, 2013、al-Mustaqbal TV, February
28, 2013、Naharnet, February 27, 2013、Reuters, February 27, 2013、SANA, February
27, 2013、UPI, February 27, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国民評議会の使節団がアラブ連盟事務総長と会談、シャームの民のヌスラ戦線は2月6日にハマー県で発生した爆破テロの犯行を主張(2013年2月24日)

シリア政府の動き

クッルナー・シュラカー(2月24日付)は、アリー・ハイダル国民和解問題担当国務大臣が、カイロのシリア革命反体制勢力国民連立とイスタンブールのシリア国民評議会に密使を派遣したと報じた。

同報道によると、密使は、アサド政権の危機解決政治プログラムに基づく国民対話への参加を求めることが目的だという。

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SANA(2月24日付)は、メディア筋の話として、アサド政権の使節団が在外反体制組織と秘密会談したとの報道を否定した。

反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(2月24日付)は、ハサカ県ダルバースィーヤ市にシャームの民のヌスラ戦線メンバーが乗った自動車4台が入ったと報じた。

同報道によると、4台の自動車とともに、民主統一党の旗が掲げられた自動車数台も同市に入ったという。

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シリア国民評議会の使節団がカイロでアラブ連盟のナビール・アラビー事務総長と会談した。

使節団は、ジョルジュ・サブラー事務局長、アブドゥルバースィト・スィーダー前事務局長、アフマド・ラマダーン、サイード・ラフドゥー、スライマーン・ヒラーキー、タグリード・ハジャリーによって構成されていた。

サブラー事務局長によると、会談で使節団は、アラビー事務総長に、シリア国内でのアサド政権による「ジェノサイド」へのアラブ連盟の沈黙に抗議し、シリア国内での殺戮・破壊を停止させるために、アサド政権に圧力をかけるよう求めた。

これに対して、アラビー事務総長は、アレッポ市東部への軍による地対地ミサイルでの攻撃(22日)と、反体制武装勢力によるダマスカス県サウラ通りでの爆破テロ(21日)の双方を批判した。

そのうえで、国連安保理に対して、即時暴力停止に向けて断固たる姿勢をとるよう求めるとともに、アレッポ市など被災地への人道支援の必要を強調した。

さらに、移行期政府樹立や、合意された期間内に政権交代を実現するための政治プロセス開始に向けた努力を続ける必要があることを確認した。

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シャームの民のヌスラ戦線は、2月6日にハマー県ブラーク市の工場(防衛工場機構)近くで発生した爆破テロの犯行声明をインターネット上で発表した。

声明によると、爆破テロには2.5トンの爆発物が使用され、「ヌサイリー派(アラウィー派)とその支持者たちの犯罪に苦しむスンナ派イスラーム教徒の子供たちのための復讐」として犯行に及んだという。

このテロでは約60人の市民が死亡している。

AFP(2月24日付)が報じた。

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アラブ社会主義者運動アブドゥルガニー・アイヤーシュ派は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立のシリアの友連絡グループ会合への参加見合わせ決定を「失政」と非難した。

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AFP(2月26日付)は、ダイル・ザウル県ダイル・ザウル市で反体制勢力の地元評議会メンバー(定数5人)を選出するための「自由選挙」が軍による砲撃が続くなかで実施されたと報じた。

同報道によると、自由シリア軍が投票には参加せず、また司令官の一人は「民間人の声を聞くチャンスだ。我々は体制と戦わねばならない」と述べたという。

国内の暴力

アレッポ県では、反体制武装勢力がハーン・アサル村の警察学校を包囲しているとシリア人権監視団が発表した。

同監視団によると、軍が駐留しているこの警察学校を制圧すれば、反体制武装勢力はアレッポ県西部全土を掌握したことになるという。

一方、SANA(2月24日付)は、ハーン・アサル村の警察学校を反体制武装勢力が襲撃したが、軍が撃退し、ムウタスィム・ビッラー旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊したと報じた。

またカフルナーハー村、カフルダーイル村、アウラム・クブラー町、アターリブ市、タッル・ハースィル村、タアーナ村、タッル・サラムー村、ズィフニーヤ村、ナッカーリーン村などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点装備を破壊した。

アレッポ市では、カルム・マイサル地区、カラム・トゥラーブ地区、シャッアール地区、カッラーサ地区、ブスターン・カスル地区、バーブ・アンターキヤー地区などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月24日付)によると、ドゥーマー市、ハラスター市、ザマルカー町、アルバイン市、ナブク市、ヤブルード市などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、イスラーム旅団メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(2月24日付)によると、カッサーア地区のカシュラ通りにあるカトリック教会に迫撃砲が着弾した。死傷者は出なかったが建物の一部が破損した。

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ヒムス県では、SANA(2月24日付)によると、レバノン領からタッルカラフ市郊外に潜入しようとした反体制武装勢力を軍が撃退した。

またディーバ村、シャムスィーン村、タルビーサ市郊外、タッル・ザハブ町、ダブア市、タッルドゥー市などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月24日付)によると、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺、ハーミディーヤ航空基地周辺、マジャーズィル村、ダイル・ザグド村、サラーキブ市などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点装備を破壊した。

レバノンの動き

NNA(2月24日付)は、北部県アッカール郡ワーディー・ハーリド地方で、シリア領からヒーシャ村方面に発砲・砲撃があり、レバノン人男性1人が銃弾を受けて死亡したと報じた。

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ミシェル・スライマーン大統領は声明を出し、ワーディー・ハーリド地方でシリアからの発砲により、23、24日に男性2人が死亡したことに遺憾の意を表明、「シリア側」に発砲・砲撃を自制するよう求めた。

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ナジーブ・ミーカーティー首相は声明を出し、ワーディー・ハーリド地方でシリアからの発砲により、23、24日に男性2人が死亡したことに関して、「我々は無関係なレバノン人が殺害されたことを非難する。シリア当局に適切な措置を講じ、こうした事件の再発を防ぐよう求める」と発表した。

また「外務大臣に対して、シリア当局にこうした行為を拒否するとの意思を公式に伝えるよう指示した」と付言した。

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ヒズブッラーのムハンマド・ヤズバク政治会議議長は、シリアの反体制武装勢力に殺害されたレバノン人の葬儀(ベカーア県ヘルメル郡カスル村)に参列し、「シリアの村に在住し、危害と不正に苦しむレバノン人住民を防衛するため、すべてのレバノン人が声を上げねばならない…。我々は誰も攻撃はしないが、誰にも攻撃させない。我々の民、女性、子供が攻撃されているのに怠けていることはできない」と述べた。

また「自分たちを強いと思っている者は、(パレスチナの)聖地を解放しなければならない…。なぜ彼らはパレスチナ解放のために戦闘員を送らないのか」とシリアの反体制武装勢力を非難、「シリアでの問題解決は政治と対話以外にない」と強調した。

諸外国の動き

フランス外務省は、フリーの写真家オリヴィエ・ヴォワザン氏が、21日にイドリブ県の反体制武装勢力を取材中に重傷を負い、搬送先のトルコのアンタキア国際病院で死亡した、と発表した。

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ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、トルコの対シリア国境地帯に展開するドイツ軍(NATO軍)を視察、「中国とロシアは、シリアのアサド大統領が去らねばならないということを充分理解すべきだ」と述べた。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は訪問先のUAEシャルジャで、「シリアでは多くの無実の人々が毎日命を落としている。我々は自国民に対して犯罪を行う者たちに沈黙することはない。我々は不正な独裁者、すなわちシリアの口のきけない悪魔がやっていることに沈黙できない」と述べた。

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インマール・ハムード・シリア避難民問題担当報道官は、AFP(2月24日付)に対して、ヨルダン国内に避難したシリア人が40万6079人に達したと述べた。

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アフバール・シャルク(2月24日付)は、米政府高官の話として、28日にローマで開催予定のシリアの友連絡グループ会合への参加見合わせを発表したシリア革命反体制勢力国民連立に対して、西側諸国が出席を説得している、と報じた。

同報道によると、カイロにある連立の本部には、米国、フランス、英国、イタリア、ノルウェーの大使が訪問し、出席を説得したという。

AFP, February 24, 2013、Akhbar al-Sharq, February 24, 2013、al-Hayat, February 25, 2013、Kull-na Shuraka’, February 24, 2013, February 26, 2013、al-Kurdiya
News, February 24, 2013、Naharnet, February 24, 2013、NNA, February 24, 2013、Reuters,
February 24, 2013、SANA, February 24, 2013、UPI, February 24, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県では反体制武装勢力がスカッド・ミサイルの基地となっているキバル地点を完全制圧、停戦合意に至った民主統一党とハサカ革命軍事評議会の間で対立が表面化(2013年2月23日)

国内の暴力

自由シリア軍合同司令部報道官を名のるウマル・アブー・ライラーは、ロイター通信(2月24日付)に対して、2007年にイスラエルが核(疑惑)施設破壊を口実に越境空爆を行ったダイル・ザウル県のキバル地点(キバル村)を反体制武装勢力が完全制圧したと述べた。

アブー・ライラーによると、キバルは、スカッド・ミサイルの基地となっており、政府軍が退却時にそれらを破壊したが、反体制武装勢力はミサイル1基を捕獲したという。

http://www.youtube.com/watch?v=tYHFNJcvuOY

シリア人権監視団によると、数日にわたる戦闘の末、軍が撤退したのだという。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月23日付)によると、ダーライヤー市、ウタイバ村、マンスーラ村、バフダリーヤ村、ドゥーマー市郊外、ハラスター市郊外、ザマルカー町、アルバイン市などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月23日付)によると、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺、サルミーン市郊外、ナイラブ村、ハーン・スブル村、ビンニシュ市、イフスィム町、サルジャ村、マアッラトミスリーン市、カフルルーマー村、カフルルーヒーン村、カミーサーン市などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月23日付)によると、ラスタン市、ザアフラーン市、タッル・ザハブ町、ハウラ地方、カフル・アーヤー村、スルターニーヤ市、ハッバート村、シューマリーヤ村、バイト・ラービア村などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またタッルカラフ市郊外のウユーン・シャアラ地点とウザイル地点で、レバノン領から潜入を試みる反体制武装勢力を軍が撃退した。

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シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラー代表はAFP(2月23日付)に対して、軍が数週間前からアレッポ県アレッポ市東部から進軍を続け、現地にエリート部隊を派遣し、攻撃の準備を行っている、と述べ、地対地ミサイルでの攻撃(22日)が「この進軍の一環」だとの見方を示した。

同じくアレッポ県では、SANA(2月23日付)によると、ナイラブ村、タッル・ハースィル村、タッル・シュガイブ村、カフル・アントゥーン村、タッル・アッジャール村、マンナグ村、マーイル町、ナッカーリーン村などで、軍が反体制武装勢力を攻撃、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ダウワール・フルワーニーヤ地区、カラム・トゥラーブ地区、旧バーブ街道、バニー・ザイド地区などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(2月23日付)によると、マリク村、バイト・ジャルディー村に潜伏していた反体制武装勢力が略奪品の配分をめぐり衝突、複数の戦闘員が死傷した。

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ハマー県では、SANA(2月23日付)によると、ハマー市のマシャーウ・アルバイーン地区で、軍が反体制武装勢力と交戦、複数の戦闘員を殺傷した。

反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(2月23日付)は、ラアス・アイン市で停戦合意に至った民主統一党とハサカ革命軍事評議会(ハサン・アブドゥッラー大佐)の間で、同市の自治評議会の人選をめぐり対立が表面化している、と報じた。

民主統一党は部族の代表らの参加を求めているのに対し、革命軍事評議会は反体制運動に参加した若者らの参加を主張している、という。

国内の動き

SANA(2月23日付)は、ゴラン高原住民がクナイトラ県マジュダル・シャムス村のスルターン・バーシャー・アトラシュ広場で、ダマスカス県サウラ通りでの爆破テロに抗議するデモを行ったと報じた。

レバノンの動き

NNA(2月24日付)は、北部県アッカール郡ワーディー・ハーリド地方で、シリア領からザハビーヤ村、ヌーラ村方面に発砲・砲撃があり、レバノン人男性1人が銃弾を受けて死亡したと報じた。

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NNA(2月23日付)はベカーア県ザフレ郡マジュダル・アンジャル市のダマスカス・ベイルート街道を150人の活動家らが封鎖し、シリアへの燃料輸送トラックの通行を阻止しようとしたと報じた。

諸外国の動き

ヴィクトリア・ヌーランド米ホワイトハウス報道官は、アレッポ市のアルド・ハムラー地区とバーブ街道地区に対する地対地ミサイルを「蛮行」と厳しく非難、「アサド体制には正統性はなく、野蛮な力によってのみ支配を維持している」と述べた。

またヌーランド報道官は、「米国は、勇敢なシリア国民が、この体制の指導者を…暫定政府の一員として受け入れることを示す兆候はないと考える」と付言した。

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英国外務省は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立に対して2月28日にイタリアのローマで開催予定のシリアの友連絡グループへの参加見合わせを再考するよう求めた。

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ロイター通信(2月23日付)は、ドイツとオランダの国防大臣が、両国軍が保有するNATOのパトリオット・ミサイルが配備されたトルコ領内の軍事基地2カ所を視察したと報じた。

AFP, February 23, 2013、Akhbar al-Sharq, February 23, 2013、al-Hayat, February 24, 2013、Kull-na Shuraka’, February 23, 2013、al-Kurdiya News, February 23, 2013、Naharnet, February 23, 2013、NNA, February 23, 2013, February 24, 2013、Reuters, February 23, 2013, February 24, 2013、SANA, February 23, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

自由シリア軍参謀委員会がラアス・アイン市での民主統一党と自由シリア軍の停戦合意への拒否を表明するなか、ハティーブ議長はシリア国内での殺戮への国際社会の沈黙に抗議の意を示す(2013年2月22日)

国内の暴力

アレッポ県では、アフバール・シャルク(2月22日付)によると、アレッポ市のアルド・ハムラー地区とバーブ街道地区に地対地ミサイルが少なくとも3発着弾し、子供を含む市民数十人が死亡、多数が負傷した。

https://www.youtube.com/watch?v=2xW09AZanPk

『ハヤート』(2月25日付)によると、この攻撃で、子供36人を含む58人が死亡した。

一方、SANA(2月22日付)によると、ザハビーヤ村、アズィーザ市、タッル・ハースィル村、マンナグ村、アナダーン市、マーイル町、フライターン市、タッル・シュガイブ村、マーリア市、ナッカーリーン村などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市の旧市街、マサーキン・ハナーヌー地区、カーディー・アスカル地区、マイサル地区、ハルワーニーヤ地区、ブスターン・カスル地区、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月22日付)によると、ドゥーマー市郊外、ハラスター市、ハジャル・アスワド市などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月22日付)によると、タッルドゥー市、アクラブ町、タッル・ザハブ町、カフル・アーヤー村、スルターニーヤ市、ヒムス市ジャウバル区、カマーム市などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またタッルカラフ市郊外の対レバノン国境地帯で、レバノン側から潜入しようとした反体制武装勢力を軍が撃退した。

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イドリブ県では、SANA(2月22日付)によると、サラーキブ市で、反体制武装勢力どうしが略奪品の分配をめぐって衝突、複数の戦闘員が死傷した。

また、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺、ハーミディーヤ航空基地周辺、アームーダ市、ザルズール市、ハーン・スブル村、タフタナーズ市、マアッラト・ヌウマーン市などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

国内の動き

SANA(2月22日付)は、メディア消息筋の話として、「政治体制、政府や選挙のありようはシリアの問題であり、バッシャール・アサド大統領はこうした国内問題をシリア人以外のいかなる者とも議論しない…。ブラーヒーミー共同特別代表は、何よりもまず主権を重んじるシリア的論理を理解できない」と報じた。

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SANA(2月22日付)は、シリア各地で、ダマスカス県サウラ通りでの爆破テロ(20日)の犠牲者を追悼するための礼拝が金曜礼拝後に行われたと報じた。

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ラッカ県では、アフバール・シャルク(2月22日付)によると、ラッカ市で「怒りのラッカは自由への途上にある」と銘打った反体制デモが発生し、治安当局の発砲によって複数名が負傷した。

また同報道によると、ダマスカス郊外県カーラ市、ヒムス県ヒムス市ワアル地区などで、ヒズブッラーの介入を批判する反体制デモが発生したという。

このほか、イドリブ県カフルナブル市で、アサド政権打倒のため「我々は過激派が必要だ」とのプラカードなどを掲げて、反体制デモが行われたという。

反体制勢力の動き

在外活動家によって構成されるシリア革命反体制勢力国民連立はカイロでの総合委員会月例会合の審議を終え、閉幕声明を発表した。

同声明では、以下8項目からなる紛争の政治解決案が発表された。

1. 公正、自由、尊厳というシリア革命の目標の実現、殺戮と破壊の停止、地理的・政治的・社会的統合の維持、市民的多元的民主体制の確立。
2. アサド大統領と軍・治安機関高官の退任。彼らを排除し、政治的解決に参加させないこと。彼らが行った犯罪への制裁・処罰。
3. シリア国民に対する犯罪に関与していない国家機関のメンバー、バアス主義者、政治・市民・社会勢力を含むすべてのシリア人による紛争の政治解決。
4. 上記の政治解決への期限と、明確で公表された目標の設定。
5. 安保理決議採択を通じた、国際社会、国連安保理、とりわけ米露による、政治解決に向けたプロセスの保護と保証。
6. 現地の力関係を変更するため、現地の革命家たちの継続的支援。
7. 上記の政治解決のため友好国、アラブ諸国からの支援獲得。
8. シリア革命反体制勢力国民連立の総合委員会を、連立の名のもとで政治的イニシアチブを提示し得る唯一の機関とする。

また声明では、3月2日に開催される次回総合委員会会合で、移行期政府の首班を選出することが決定されたことが発表された。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長はフェイスブック(2月22日付)で声明を出し、シリア国内での殺戮への国際社会の沈黙に抗議し、イタリアで開催予定のシリアの友連絡グループ会合への参加を見合わせ、米国、ロシア訪問の招待を辞退する、と発表した。

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シリア・イスラーム解放戦線を名のる集団が声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長による対話イニシアチブを「体制打倒に体現されるインティファーダの目的を無視している」と拒否する姿勢を示した。

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シリア革命反体制勢力国民連立に対抗する反体制政治同盟のシリア国民民主同盟はダマスカスで声明を出し、「シリア国民を構成するすべての成員、革命に参加した市民運動と武装組織に対して、「サイクス・ピコ条約以来、シリアと地域に対して繰り返される危険な陰謀に対抗するため、統合、エネルギーの結集、行動調整を合意」するよう呼びかけた。

同声明はまた、イラン、ヒズブッラー、そしてアサド政権を「悪の枢軸」と位置づけ、「革命の意思」を破壊し、宗派主義を助長すると非難する一方、米国と欧州諸国の役割低下に危機感を示した。

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クルディーヤ・ニュース(2月22日付)は、トルコで活動する自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長が声明を出し、ラアス・アイン市での民主統一党と自由シリア軍の停戦合意(2月17日)を拒否したと報じた。

イドリース参謀長は声明で、この停戦合意を「無効だとみなす」としたうえで、民主統一党と合意したハサカ革命軍事評議会について「評議会の任務は現場に限られる。司令部(参謀委員会)とシリア革命反体制勢力国民連立以外の誰も合意を結ぶ権利はない」と批判した。

また一部のクルド人勢力が「革命のデリケートな時期に「政治的利益」を獲得しようとしているとしたうえで、「外国のクルド人戦闘員はイラク・クルディスタンのキンディール山地に戻るべきだ」と主張した。

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ハサカ県では、自由シリア軍が占拠したタッル・ハミース市に軍が数日前から砲撃を激化させ、子供1人を含む複数の市民が死傷したと、クッルナー・シュラカー(2月23日付)が報じた。

また同報道によると、自由シリア軍によるタッル・ハミース市侵攻と住民の市外への避難を受け、民主統一党が市内外に検問所を設置する一方、市内のクルド最高委員会、アラブ国民委員会、ヤズィーディー派代表、シリア正教諸組織の代表が、合同評議会を設置することに合意したという。

同評議会は、クルド人10人、アラブ人10人、シリア正教徒5人、ヤズィーディー派5人からなり、タッル・ハミース市の自治を担う一方、民主統一党人民防衛隊の検問所運営には干渉しない、という。

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シリア国家建設潮流のルワイユ・フサイン代表は、「シリアの反体制武装勢力への武器供与をジョン・ケリー米国務長官に説得する」とのイタリアのジュリオ・テルツィ・ディ・サンターガタ外務大臣の発言に関して、「(米国は)シリア危機の政治的解決を真剣に検討し始めている…。伊外相の説得が成功することはないだろう」と述べた。

クルド民族主義勢力の動き

クッルナー・シュラカー(2月22日付)は、ハサカ県のジュワーディーヤ市を民主統一党人民防衛隊が制圧したと報じた。

レバノンの動き

UNHCRはレバノン国内に少なくとも305,753人のシリア人が避難していると発表した。

諸外国の動き

AFP(2月22日付)によると、ヨルダン北部のザアタリー避難民キャンプで、金曜午後の礼拝後に避難民約300人がデモを行い、国際社会に対して自由シリア軍への武器供与を求めた。

ザアタリー避難民キャンプには、約83,000人のシリア人が収容されている。

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ロイター通信(2月22日付)は、EU外交筋の話として、EUが反体制勢力の「解放区」への石油禁輸措置の緩和を検討していると報じた。

同報道によると、提案はドイツによって行われ、来月中に解除がなされ、EU諸国による通商が可能となり、反体制勢力の資金源が作り出される、という。

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マルコ・アントニオ・ルビオ米上院議員(フロリダ州、共和党)は、「リビアの教訓から学ぶことを希望している」としたうえで、アサド政権崩壊後に発足されるであろう新政権が、国を支配するに充分な武器を保有してしかるべきだと述べ、反体制勢力への武器供与を支持する姿勢を示した。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、モスクワで中国の楊潔チ外交部長と会談した。

会談後、ラブロフ外務大臣は、国連でのダマスカス県サウラ通りでの爆破テロ(20日)を非難する安保理決議の採択を、米国が妨害したと述べた。

SANA(2月22日付)が報じた。

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は声明を出し、国連でのダマスカス県サウラ通りでの爆破テロ(20日)を「戦争犯罪」と非難した。

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カタール政府は、シリア革命反体制勢力国民連立の人道支援調整ユニット(ACU)に1億米ドルの義援金を供与したと発表した。カタール通信(2月22日付)が報じた。

AFP, February 22, 2013、Akhbar al-Sharq, February 22, 2013、AKI, February 22, 2013、al-Hayat, February 23, 2013, February 25, 2013、Kull-na Shuraka’, February 22, 2013、al-Kurdiya
News, February 22, 2013、Naharnet, February 22, 2013、Reuters, February 22,
2013、SANA, February 22, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム旅団の創設者の一人がシリア軍の攻撃を受け負傷、自由シリア軍参謀委員会がヒズブッラーの「シリア国内での活動」を受けレバノン領内への越境攻撃を示唆(2013年2月20日)

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、「ダマスカス中心部で早朝、反体制武装勢力の統一司令部本部が攻撃を受け、イスラーム旅団創設者の一人、シャイフ・ザフラーン・アッルーシュが負傷した。

『ハヤート』(2月21日付)などが、反体制活動家の話として報じた。

SANA, February 20, 2013
SANA, February 20, 2013

アッルーシュの甥のイスラーム・アッルーシュは「シャイフの容態は公表できない」と述べ、詳細については明らかにしていないが、複数の活動家によると、ドゥーマー市近郊で攻撃を受けたという。

また攻撃には、スカッド・ミサイルが投入されたという。

イスラーム旅団の指導者の一人は、「シャイフ・アッルーシュが殺害されたら大きな損失だ。イスラーム旅団は現地で最強であり、シャイフ・アッルーシュはその力の背後に知性を備えている」と述べた。

一方、Elaph.com(2月20日付)によると、ハムーリーヤ市を軍が空爆し、20人が死亡した(シリア人権監視団によると、死者数は9人)。

この空爆に関連して、フェイスブック(2月20日付)では、戦闘機が炎を上げながら飛行する映像が「自由シリア軍が戦闘機を撃墜した映像」としてアップされた(http://www.youtube.com/watch?v=TlPrChRp1o4&feature=player_embedded)。

他方、SANA(2月20日付)によると、ドゥーマー市郊外、ハラスター市、リーハーン農場郊外、カフルバトナー町、シャイフーニーヤ村、ダーライヤー市、アルバイン市、ザマルカー町、ナブク市、ズィヤービーヤ町などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、バラームカ地区のティシュリーン・スポーツ・シティーに迫撃砲2発が着弾し、ヒムス県のサッカー・チーム「ワスバ」のユースフ・スライマーン選手が死亡、複数が負傷した。

各紙が報じた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ナイラブ航空基地、クワイリス航空基地の周辺で、軍と反体制武装勢力が交戦した。

一方、SANA(2月20日付)によると、ナイラブ村周辺、タッル・シュガイブ村、タッル・ハースィル村、アズィーザ市、クシャイシュ市、フライターン市、ナッカーリーン村などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、カラム・マイサル地区、ハイダリーヤ地区、シャイフ・ルトフィー地区、スッカリー地区、シャイフ・サイード地区などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アナトリア通信(2月20日付)は、レバノンの信頼できる複数の消息筋の話として、シャームの民のヌスラ戦線が、ヒムス県クサイル市郊外の対レバノン国境のザイター村をパトロール中のヒズブッラー・メンバー8人を襲撃し、3人を殺害したと報じた。

一方、SANA(2月20日付)によると、タッルカラフ市郊外の対レバノン国境地帯で、国境警備隊がレバノン領からの潜入を試みる武装集団を撃退した。

またヒムス市ワアル地区、東ブワイダ市、ラスタン市などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月20日付)によると、シュグル市、バシーリーヤ市、ディーター市、マアッラトミスリーン市、ナイラブ村、アブー・ズフール市南部などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(2月20日付)によると、ラターミナ町、サイジャル村、ムハルダ市などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(2月20日付)によると、ダルアー市、ジャースィム市、ブスラー・シャーム市などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ハサカ市にあるシリア正教文化協会本部に治安機関が突入し、メンバー2人を逮捕した、とクッルナー・シュラカー(2月20日付)が報じた。

同報道によると、協会は避難民への支援活動を行っていたという。

一方、クルディーヤ・ニュース(2月20日付)は、タッル・ハミース市の複数の消息筋の話として、自由シリア軍が同市を制圧したとの一部情報を否定した。

シリア政府の動き

ワーイル・ハルキー首相は、燃料不足に対処するための委員会を各地に設置する政令を発した。

SANA(2月20日付)が報じた。

反体制勢力の動き

トルコで活動するジャズィーラ・ユーフラテス解放戦線が声明を出し、17日に発表された民主統一党人民防衛隊と自由シリア軍(ハサカ革命軍事評議会)のラアス・アイン市での停戦合意を「承認しない」と発表した。

同戦線は、この停戦合意が「被害者と屠殺人、シャッビーハと革命家を同一視し、離反した傭兵を革命家とみなしている」と批判した。

ジャズィーラ・ユーフラテス解放戦線はまた別の声明を発表し、2月22日に国内で大会を開き、ナウワーフ・ラーギブ・バシール(シリア革命反体制勢力国民連立メンバ-)の後任としてリヤード・ハフルを代表に選出する、と発表した。

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シリア民主フォーラム代表のミシェル・キールーはAFP(2月20日付)に対して、ラアス・アイン市を侵攻していた「自由シリア軍は、(シャームの民の)ヌスラ戦線以外のすべての武装勢力を代表して(民主統一党との)停戦合意に署名した」と述べた。

キールーによると、ヌスラ戦線はそもそもラアス・アイン市の侵攻に参加していなかったが、停戦協議には参加し、停戦に同意している、という。

またシャーム外国人大隊も、この停戦合意を支持している、と付言した。

なお『ハヤート』(2月21日付)によると、停戦交渉には、自由シリア軍のハサン・アブドゥッラー大佐、シャームの民のヌスラ戦線のファフド・ジャーイド、民主統一党人民防衛隊のジュワーン・イブラーヒーム、シリア・クルド国民評議会のムハンマド・サーリフ・アティーヤ、そしてクルド最高委員会の代表が参加していたという。

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「ハーヴィダール」を名乗るクルド人活動家は、シリア革命反体制勢力国民連立が反体制武装勢力にラアス・アイン市での停戦合意を遵守させることをクルド民族主義政党が望んでいる、と述べた。『ハヤート』(2月21日付)が報じた。

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マスウード・アックーを名乗るクルド人活動家は、「シャーム外国人大隊は、クルド人すべてが体制を支持しており、満足行くようなイスラーム主義者でないとみなしている」と述べ、ラアス・アイン市での停戦合意の遵守を疑問視した。

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自由シリア軍参謀委員会(トルコが拠点)のサリーム・イドリース参謀長は、AFP(2月20日付)に対して、「我々は、ヒズブッラーがレバノンの主権をもてあそび、シリア領内と自由シリア軍に砲撃することを受け入れられない」と非難した。

また「最後通告を発し次第、我々は発射地点への反撃を始めるだろう」と述べ、レバノン領内への越境砲撃を示唆した。

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Zamān al-Wasl, February 20, 2013
Zaman al-Wasl, February 20, 2013

ザマーン・ワスル(2月20日付)は、現地の自由シリア軍の複数消息筋の話として、反体制武装勢力が地対地ロケット「ファドル1」、「ファドル2」、「ファドル3」を開発したと報じ、その写真を公開した。

同報道によると、これらのロケットは、100~300平方メートルの破壊力がある、という。

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トルコで活動する在外活動家のラドワーン・ズィヤーダは、フェイスブック(2月20日付)で、ダマスカス郊外県アドラー市の軍が「部隊ごと」離反したと吹聴した。

レバノンの動き

NNA(2月20日付)は、レバノンの軍事裁判所イマード・ザイン判事が、自由シリア軍への武器供与や負傷者の輸送を行っていたとされるS.M.容疑者(ベカーア県バアルベック郡カーア地方出身)に逮捕状を発行したと報じた。

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NNA(2月21日付)は、シリア領内で発射された地対空ミサイルSAM-17のテイル部分が、ベカーア県ラーシャイヤー郡ダイル・アシャーイル市郊外に着弾した、と報じた。

諸外国の動き

エジプト、レバノン、クウェート、イラク各国外相とアラブ連盟のナビール・アラビー事務総長がロシアを訪問し、モスクワでセルゲイ・ラブロフ外務大臣と会談し、シリア危機などへの対応を協議した。

会談後の共同記者会見、ラブロフ外務大臣は、ジュネーブ合意に沿った早急な停戦と対話開始の必要を確認したと述べた。

ラブロフ外務大臣は「各国外相が(ジュネーブ合意の)文言を会談で読み直し、各国の立場の違いはなかった」と述べた。

また「武力行使を通じてシリアの紛争を正常化しようとすれば、国の破壊をもたらすだろう」と警鐘を鳴らした。

しかし、『ハヤート』(2月21日付)によると、危機解決に向けた政治対話におけるアサド大統領の役割をめぐって意見の一致は見なかった。

すなわち、アラビー事務総長は副大統領への大統領権限の移譲を呼びかけたのに対し、ロシアは、対話を阻害する前提条件を課すべきでないと反対した、という。

一方、レバノンのアドナーン・マンスール外務大臣は、セルゲイ・ラブロフ外務大臣ら高官との会談で、「シリアへの外国の浸透は、危機を深刻化させ、際限ないものとする」と警鐘をならした。

また「シリアへの武装勢力への武器・資金供与に常に警告を発してきた」としたうえで、こうした介入が「地域の文化や歴史と無縁の武装勢力の台頭、過激化を招く」と強調した。

ナハールネット(2月20日付)などが報じた。

AFP, February 20, 2013、Akhbar al-Sharq, February 20, 2013、al-Hayat, February 21, 2013、Kull-na Shuraka’, February 20, 2013、al-Kurdiya News,
February 20, 2013、Naharnet, February 20, 2013、NNA, February 20, 2013、Reuters,
February 20, 2013、SANA, February 20, 2013、Zaman al-Wasl, February 20, 2013などをもとに作成。

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反体制武装勢力がアレッポ国際空港街道の検問所を占拠するなか、アリー駐レバノン・シリア大使はヒズブッラーがシリア国内で支援を行っているとの噂を否定(2013年2月18日)

シリア政府の動き

アリー・アブドゥルカリーム・アリー駐レバノン・シリア大使は、アドナーン・マンスール外務大臣と会談した。

会談後、記者団に対して、アリー大使は、ヒムス県クサイル地方での16日のレバノン人と反体制武装勢力の戦闘に関して、「レバノンのレジスタンス(ヒズブッラー)がシリア国内で支援を行っていると一部の人々が広めようとしているが、こうした噂は常に繰り返されてきたことだ」と述べた。

また「シリア、レバノン両国の国籍を持つ人々がおり、シリア領内のレバノン人は、攻撃に曝された場合、武装集団に対抗する」と付言した。

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ国際空港街道の検問所1カ所を反体制武装勢力が占拠した。

SANA, February 18, 2013
SANA, February 18, 2013

またクワイリス航空基地、マンナグ航空基地周辺で、軍と反体制武装勢力が交戦した。

アレッポ市内でも旧市街、シャイフ・サイード地区など反体制武装勢力が占拠する地区で、断続的に戦闘があった。

一方、SANA(2月18日付)によると、タッル・シュガイブ村、アズィーザ市、ザハビーヤ村、タッル・ハースィル村、ジスル・アッサーン村、サフィーラ市などで、軍が反体制武装勢力を攻撃し、アレッポ旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、カルム・マイサル地区、カラム・トゥラーブ地区、ダウワール・ハーウーズ、カラム・ジャズマーティー地区などで、軍が反体制武装勢力を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヒルバト・ガザーラ町近くの国際幹線道路で爆発があり、軍の兵士4人が殺害された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、17日夜から反体制武装勢力が占拠するダイル・ザウル市内の検問所で激しい戦闘が続き、戦闘員10人と軍兵士26人が死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ナブク市南部の検問所を反体制武装勢力が襲撃し、兵士8人が殺害された。

またダーライヤー市などに対して軍が空爆・砲撃を続けた。

一方、SANA(2月18日付)によると、ダーライヤー市、ズィヤービーヤ町などで、軍が反体制武装勢力を攻撃し、ヒッティーン旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月18日付)によると、アービル村、タッルドゥー市、カフルラーハー市、東ブワイダ市、ラスタン市、タルビーサ市、クサイル市郊外などで、軍が反体制武装勢力を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

『ガーディアン』(2月18日付)は、ヒムス県タッルカラフ市でムハンマド・ハビーブ・ファンディーの仲介により、反体制武装勢力のアブー・ウダイとタッルカラフ市長が停戦に合意し、軍が砲撃を停止、反体制武装勢力が武装放棄したと報じた。

ムハンマド・ハビーブ・ファンディーは、ラッカ市のスンナ派部族の部族長で、ハティーブとしてモスクでの説教を行ってきた人物。

一方、アブー・ウダイは、サウジアラビアで不動産業に従事していたが、「革命が始まった」のを受け、シリアに帰国し、武装闘争に参加したという。

アブー・ウダイによると、タッルカラフ市での反体制武装闘争に外国人は参加しておらず、自身も「宗教的でない」という。

http://www.guardian.co.uk/world/2013/feb/18/syrian-city-truce-sheikh?INTCMP=SRCH

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イドリブ県では、SANA(2月18日付)によると、ビンニシュ市・マアッラトミスリーン市街道などで、軍が反体制武装勢力を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(2月18日付)によると、反体制武装勢力がカッサーア地区にあるフランス病院、私立ムアウワナ学校を迫撃砲で攻撃した。死傷者は出なかったが、建物の一部が破壊された。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、「革命開始当初から…イランを支持するヒズブッラーが、シリア人に対する殺戮、犯罪行為に直接関与してきた」としたうえで、「クサイル地方への最近の軍事介入もその一環だ」と断じた。

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自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長は、反体制武装勢力の戦闘員に対して、ヒズブッラーの戦闘員を捕捉した場合、「戦争捕虜」ではなく「傭兵」として処遇するよう命令した。

イドリース参謀長は「彼らは国際法が定める条件に従って処遇されることはないだろう」と述べた。

クルド民族主義勢力の動き

民主統一党人民防衛隊のハバード・イブラーヒーム報道官は、アラビーヤ(2月18日付)に対して、シリア・アラブ反体制勢力がクルド人の存在を尊重する限り、ラアス・アイン市での(停戦)合意を遵守する」と述べた。

そのうえで「自由シリア軍との調整のもと、抑圧的な政府の支配下にある地域を解放する計画がある」と付言した。

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ミシェル・キールーは、アラビーヤ(2月18日付)に対して、ラアス・アイン市での民主統一党人民防衛隊と自由シリア軍の合意に関して「戦略的合意であり、クルド・アラブ関係を再構築し、両当事者の権利を保障する」と述べた。

また「合意は、ラアス・アイン地方に限られたものでなく、ジャズィーラ地方全体を包摂している」と付言した。

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ミシェル・キールーはトルコのアナトリア通信(2月18日付)に対して、ハサカ県ラアス・アイン市での民主統一党人民防衛隊と反体制武装勢力の対立に関して、「彼らのなかで革命が勝利すると念が強まるなか、民主統一党は困難な段階にある」との見方を示した。

またラアス・アイン市で、民主統一党が自由シリア軍との合意のもと、体制打倒のために共闘しつつあると主張した。

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民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は声明を出し、2月1日付『サフィール』に掲載されたインタビューでのイラク・クルディスタン地域マスウード・バールザーニー大統領への非難を撤回、謝罪した。

レバノンの動き

NNA(2月18日付)は、北部県アッカール郡の対シリア国境に面するアリーダ市で、住民が道路を再び封鎖し、燃料輸送用トラックのシリア(タルトゥース県)への入国を阻止したと報じた。

道路封鎖は、シリアの反体制武装勢力と軍の戦闘での迫撃砲の流れ弾が同市に着弾したことに抗議するかたちで始められた。

諸外国の動き

EU外相会議がブリュッセルで開かれ、シリアへの武器禁輸措置解除(反体制勢力への武器・兵站支援)の是非について審議した。

会議では、禁輸措置解除を強く主張する英国とそれに慎重なドイツや北欧の意見がまとまらず、妥協案として、武器禁輸措置を3ヶ月延長する一方、防弾チョッキなど「非殺傷」型の軍事支援を強化することで合意した。

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サウジアラビア政府は、シリア危機に対処するための国際社会のヴィジョンの統一を呼びかけるとともに、政権移行と即時流血停止の必要を強調した。

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国連人権理事会が任命した国際調査委員会はシリアの人権侵害に関する報告書を公表し、アサド政権と反体制武装勢力の双方が人道に対する罪などの戦争犯罪を犯していると指摘したうえで、国連安全保障理事会に対し、国際刑事裁判所(ICC)への付託を求めた。

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ラタキア県の殉教者バースィル・アサド国際空港に、人道支援物資46トンを積んだロシアの貨物航空機2機が到着した。

AFP, February 18, 2013、Akhbar al-Sharq, February 18, 2013、Alarabia.net, February 18, 2013、The Guardian, February 18, 2013、al-Hayat, February 19, 2013、Kull-na Shuraka’, February 18, 2013、al-Kurdiya News,
February 18, 2013、Naharnet, February 18, 2013、NNA, February 18, 2013、Reuters,
February 18, 2013、SANA, February 18, 2013などをもとに作成。

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イドリブ県では前日に発生したシーア派宗徒40人の誘拐をきっかけに反体制武装勢力と政権支持勢力の間で誘拐の応酬が激化し、被害者は計300人以上に(2013年2月16日)

国内の暴力

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ハーン・アルナバ市の検問所を反体制武装勢力が一時占拠したが、軍によって撃退され、ジャバーサー市方面へ退却した。

なおこの戦闘と時を一にするかたちで、負傷したシリア人7人がイスラエル領内に入り、イスラエルの病院に搬送された。

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シリア人権監視団は声明を出し、2月14日の反体制武装勢力によるフーア市、カファルヤー町住民40人(シーア派)の誘拐をきっかけに激化した反体制武装勢力と政府を支持する勢力双方による住民拉致によって、過去48時間で300人以上が誘拐された、と発表した。

両勢力は、サラーキブ市、ビンニシュ市、サルミーン市、キームナース市、マアッラト・ヌウマーン市、マアッラトミスリーン市で住民を誘拐している、という。

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ダルアー県では、複数の反体制武装勢力が対ヨルダン国境に面したザイズーン村近くの国境監視所の一つを制圧したとシリア人権監視団が発表した。

しかし、この攻撃に先立って、軍がザイズーン村の反体制武装勢力を砲撃し、複数の戦闘員が死傷し、捕らえられたという。

一方、SANA(2月16日付)によると、サナマイン市、サフウ市の軍の拠点を反体制武装勢力が襲撃したが、撃退され、複数の戦闘員が死傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市周辺の村々が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(2月16日付)によると、ラスタン市東部、タッル・ダハブ市、ハウラ地方、タッル・シュール市、タッル・ウマリー市、ハスヤー町、ダブア市、ガントゥー市、フワイジャ市、ハワーシュ町などで、軍が反体制武装勢力を追撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シャッダーディー市郊外の村にある軍の拠点をシャームの民のヌスラ戦線が攻撃したが、同戦線の「アミール」が死亡したとシリア人権監視団が発表した。

この戦闘では、軍の兵士7人も死亡したという。

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アレッポ県では、サフィーラ市での反体制武装勢力との戦闘で、共和国護衛隊のイブラーヒーム・ハッダード准将が戦死した、とアクス・サイル(2月16日付)が報じた。

またアッシリア人権ネットワークは声明を出し、アレッポ市郊外のICARDA近くで、キリスト教のギリシャ正教とアルメニア・カトリックの神父が武装集団に誘拐された、と発表した。

一方、SANA(2月16日付)によると、タッル・ハースィル村、アッサーン村、カマーリー村、サフィーラ市、ザハビーヤ村、アズィーザ市、カフル・アントゥーン市、タッル・シュガイブ村、ナッカーリーン村などで、軍が反体制武装勢力を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、バーブ・ナイラブ地区、ダウワール・ジャズマーティー、カラム・マイサル地区、トゥラーブ地区、旧市街などで、軍が反体制武装勢力を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月16日付)によると、マルジュ・スルターン村、スバイナ町、ハッラーン・アワーミード市、ウタイバ村、ハジャル・アスワド市などで、軍が反体制武装勢力を追撃し、イスラーム旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またザバダーニー市郊外では、反体制武装勢力が仕掛けようとしていた爆弾が爆発し、戦闘員2人が死亡、3人が負傷した。

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イドリブ県では、SANA(2月16日付)によると、ジダール・ビカフルーン村、マアッラト・ニウマーン市、マルイヤーン村、ハーン・サブル市などで、軍が反体制武装勢力を追撃し、アブドゥッラフマーン旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(2月16日付)によると、ルバイア地方カビール村で、軍がシャームの民のヌスラ戦線に属する二つの武装集団を殲滅した。

反体制勢力の動き

シリア国民評議会は声明を出し、ヒムス県クサイル市郊外のアブー・フーリー村、ブルハーニーヤ村、サクラジャ村をヒズブッラーの戦闘員が攻撃し、シリア人民間人の間に負傷者が出た、と発表、非難した。

クルド民族主義勢力の動き

クルド最高会議のメンバーはイラク・クルディスタン自治政府のマスウード・バールザーニー大統領とエルビル市で会談し、シリア情勢について協議した。クルディーヤ・ニュース(2月16日付)が報じた。

レバノンの動き

UNHCRは、レバノン国内に少なくともシリア人28万3000人が逃れ、避難生活をしている、と発表した。

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SANA(2月16日付)シリアの喜劇俳優ドゥライド・ラッハームがレバノンの北部県トリポリ市郊外のカラムーン地方で、サラフィー主義集団の襲撃を受けたと報じた。

しかし、クッルナー・シュラカー(2月16日付)は、アサド政権を支持するラッハームの退去を住民が求めたと報じた。

諸外国の動き

AFP(2月16日付)によると、トルコの首都アンカラで、約150人の活動家が、米国のパトリオット・ミサイルの対シリア国境への配備に反対するデモを行った。

同報道によると、アンカラの中国大使館前でも、アサド政権を支持する中国を非難する別のデモが行われた。

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イラン学生通信(2月16日付)は、イラン・イスラーム革命防衛隊クドス軍団のアリー・シーラーズィーが、2月15日のハサン・サーティリー議長の死亡に関して、イスラエルに対抗するイランの意志を高め、早急に報復すると述べたと報じた。

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フランスのジャン・イブ・ルドリアン国防大臣は、訪問先のUAEアブダビで、シリアにおける「移行期プロセスに、アサド大統領の居場所はない」と述べた。

AFP, February 16, 2013、Akhbar al-Sharq, February 16, 2013、‘Aks al-Sayr, February 16, 2012、al-Hayat, February 17, 2013、Kull-na Shuraka’, February 16, 2013、al-Kurdiya News,
February 16, 2013、Naharnet, February 16, 2013、Reuters, February 16, 2013、SANA,
February 16, 2013などをもとに作成。

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ヌスラ戦線を含むサラフィー主義武装集団がアレッポ県やハサカ県の複数拠点を制圧、また同戦線メンバーで「セレ・カニ・イスラーム国」のアミールを務めてきたクルド人が人民防衛隊との戦闘で死亡(2013年2月13日)

国内の暴力

アレッポ県では、アレッポ国際空港とナイラブ航空基地を防衛する第80旅団本部を、シャームの民のヌスラ戦線、タウヒード旅団、ムハージリーン大隊などがほぼ完全に制圧したとシリア人権監視団が発表した。

一方、SANA(2月13日付)によると、アズィーズ村、タッル・アラン市、マンナグ村、クワイリス市、カマーリー村、マーイル町、フライターン市、ハーン・アサル市、ナッカーリーン村などで、軍が反体制武装勢力を攻撃し、シリアの盾大隊メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、マイスィル地区、ブスターン・カスル地区、アズィーズィーヤ地区などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン山地一帯で、シリア防衛アラブ青年戦線のアリー・イスマンディル書記長と息子2人、甥が乗った車を反体制武装勢力が要撃し、4人全員を殺害した。

シリア防衛アラブ青年戦線は、シリア憲法や国際法などに依拠して、「テロ集団」の犯罪を告発することを目的として2012年2月に発足したNGO。

フェイスブックなどの書き込みによると、ラタキア県カルダーハ市出身の集団が要撃したという(未確認情報)。

またシリア人権監視団によると、ダーライヤー市で軍と反体制武装勢力が激しく交戦した。

一方、SANA(2月13日付)によると、ドゥーマー市および同市郊外、ザマルカー町、シャイフーニーヤ村、リーハーン農場などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、ハムザ大隊メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区が砲撃を受け、子供を含む12人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カフルナブル市が軍の砲撃を受け、マアッラト・ニウマーン市に近いハーミディーヤ検問所周辺では軍と反体制武装勢力が交戦し、戦闘員8人が死亡した。

一方、SANA(2月13日付)によると、イフスィム町、ナフラ村、カフルハーヤー村、ラスム・アービド村、マジャース村などで、軍が反体制武装勢力を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シャッダーディー市をシャームの民のヌスラ戦線が襲撃、軍との戦闘の末に制圧した。

この戦闘では、軍兵士20人以上、外国人戦闘員3人を含むヌスラ戦線戦闘員16人が死亡したという。

その後、シリア人権監視団は、3日間にわたるシャッダーディー市での戦闘で、シリア軍兵士が少なくとも100人、シャームの民のヌスラ戦線メンバー30人が死亡したと発表した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月13日付)によると、ダイル・ザウル市の旧空港地区、ジュバイラ地区などで、軍が反体制武装勢力と交戦し、ムハンマド末裔大隊、カアカーウ旅団、ズバイル・ブン・アワーム大隊メンバーなどを殲滅した。

国内の動き(シリア政府の動き)

2012年12月に「離反」したと報じられた元外務在外居住者省報道官のジハード・マクディスィーが声明を出し、私的な動機で国を去り、国民対話を通じた平和的変革プロセスを望んでいるとの意思を表明、外国の介入や武装闘争・弾圧に異議を唱えた。

声明でマクディスィーは、「個人的、そして独自の決断により国を去った」としたうえで、現在2人の兄弟のもとに一時的に身を寄せていることを明らかにするとともに、「欧州、米国には足を踏み入れたことはない」と西側諸国に保護されているとの一部情報を否定した。

またアサド政権の施政については「具体的な措置が執られたが、現地での血塗られた痛ましい出来事がシリア人の希望を奪った」と述べた。

さらに「憎しみ、過激主義、外国の軍事介入を排除し、一つの祖国の民が愛国的関係と国民対話を通じて、期待されている平和的変革プロセス」への支持を表明し、「これがシリアの危機の最適で唯一な政治的手口である」と述べた。

一方、現下の紛争に関しては「シリアでの戦いは、シリア人どうしの戦いではない。イスラーム教徒とキリスト教徒の戦いでもない。シリアを破壊し尽くそうとする戦いで、そこには勝利も関係正常化もない」と述べた。

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シリアの外務在外居住者省は声明を出し、近くモスクワを訪問するワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣が、同地で反体制勢力の代表らと会談するだろうとしたロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣の発言を否定した。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ニザール・ヒラーキー駐カタール代表に対してカタール政府がドーハのシリア大使館を明け渡し、ヒラーキーを含む3人に外交特権を付与する決定を下したと発表した。

同声明によると、この決定は2月12日に、シリア革命反体制勢力国民連立に通知された。

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チュニジアのエクスプレスFM(2月13日付)は、アレッポ県で外国人サラフィー主義者132人が軍との戦闘で殺害されたと報じた。

同ラジオ局が、匿名消息筋の話として得た情報によると、殺害された外国人戦闘員のほとんどがスィディブジド出身のチュニジア人で、シャームの民のヌスラ戦線が遺体の写真などを送付してきた、という。

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ザマーン・ワスル(2月13日付)は、複数の消息筋の話として、アレッポ県軍事評議会議長のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐が、アレッポ県のジャッラーフ軍事空港で捕獲した戦闘機が使用可能だと語ったと報じた。

なおユーチューブ(2月12日付)には、ジャッラーフ軍事空港で捕獲した戦闘機の映像がアップされている。

http://www.youtube.com/watch?v=03bpo10Gtww&feature=player_embedded
http://www.youtube.com/watch?v=OcCOv4foKd8&feature=player_embedded

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シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー前事務局長はクルディーヤ・ニュース(2月13日付)に対して、バーブ・ハワー検問所でのバス爆破事件に関して「いかなる勢力が犯行に利用されたとしても、政府が唯一の筆頭容疑者だ」と断じた。

またクルド問題に関して「クルド国家を建設し得る状況があれば、それを要求するだろう。しかし今は、分権的で、地方が大幅な権限を持つ多元的民主国家建設を建設するために活動している」と述べた。

一方、シリア・クルド国民評議会については、「当初、シリア国民評議会への参加を我々は歓迎していたが、シリア・クルド国民評議会からは何の要請もない」と述べた。

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クッルナー・シュラカー(2月13日付)は、シャームの民のヌスラ戦線メンバーで「セレ・カニ・イスラーム国」のアミールを務めてきたクルド人、アブー・ライス・クルディーが民主統一党人民防衛隊との戦闘で死亡した、と報じた。

同報道によると、アブー・ライスは、シャームの民のヌスラ戦線に参加した初めてのクルド人で、同戦線が2012年11月8日にラアス・アイン市(クルド語名セレ・カニ)に潜入して以降、アミールを務めてきたという。

レバノンの動き

SANA(2月13日付)は、ベカーア県バアルベック郡アルサール市が「自由シリア軍の避難場所、兵站基地と化している」と報じた。

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MTV(2月13日付)は、ベカーア県バアルベック郡のシリア国境に近いマシャーリーウ・カーアにシリア軍が侵入し、レバノン人2人を身柄拘束しようとしたが、2人は逃走したと報じた。

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NNA(2月13日付)は、北部県アッカール郡の対シリア国境に面するアリーダ市で、住民が道路を封鎖し、燃料輸送用トラックのシリア(タルトゥース県)への入国を阻止していると報じた。

諸外国の動き

カタール政府がシリア革命反体制勢力国民連立にシリア大使館を明け渡したことに関して、ロシアのヴィタリー・チュルキン国連大使は「ヴァージャル国家によるヴァーチャル組織の承認は現状を何ら変えるものではない」と述べた。

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米国のジョン・ケリー国務長官はヨルダンのナースィル・ジャウダ外務大臣と会談し、シリア情勢などについて協議した。

会談後、ケリー国務長官は、「国際社会はアサド大統領とその体制がシリア国民と地域に対して行っていることへの責任を負わせることが重要」だと述べたが、その詳細には触れなかった。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、イドリブ県バーブ・ハワー検問所でのバス爆発に関して、「トルコ領内で起きていたら、(攻撃の)標的は、トルコを巻き込み、挑発することにあったのだろうが、そのような疑いはない」と述べた。

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PKKのロジュ・ヴェラート報道官は、クルド語サイトで、ラアス・アイン市での民主統一党と自由シリア軍の戦闘に関して触れ、そのなかで、トルコがラアス・アイン市を侵攻する反体制武装勢力への支援を続けるのなら、我々は同市に戦闘員を派遣することに何ら躊躇しない、と述べた。

クルディーヤ・ニュース(2月13日付)が報じた。

AFP, February 13, 2013、Akhbar al-Sharq, February 13, 2013、al-Hayat, February 14, 2013、Kull-na Shuraka’, February 13, 2013, February 14, 2013、al-Kurdiya
News, February 13, 2013、MTV, February 13, 2013、Naharnet, February 13, 2013、NNA,
February 13, 2013、Reuters, February 13, 2013、SANA, February 13, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

民主統一党と自由シリア軍の間で合意が生じたと報じられるなか、レバノンのマロン派総大司教が1943年の委任統治時代以来初めてダマスカスを訪問(2013年2月9日)

国内の動き(シリア政府の動き)

アサド大統領は政令2013年第15号を発し、社会問題労働省を社会問題省と労働省に分割した。

SANA, February 9, 2013
SANA, February 9, 2013

またアサド大統領は政令2013年第61号を発し、ワーイル・ハルキー内閣の改造を行った。

同政令で新たに任命された閣僚は以下の通り:

フサイン・ファルザード住宅都市開発大臣(アラブ社会主義者運動)
フサイン・アルヌース公共事業大臣(バアス党)
ハサン・ヒジャーズィー労働大臣
アフマド・カーディリー農業・農業改革大臣
スライマーン・アッバース石油鉱物資源大臣
イスマーイール・イスマーイール財務大臣
キンダ・シャンマート社会問題大臣

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ワーイル・ハルキー首相は、危機解決政治プログラム実施閣僚委員会会合で、ウマル・ウースー人民議会議員(シリア・クルド人国民イニシアチブ)と会談し、クルド人がシリアの国民生活の基本的な構成要素をなしていることを強調した。

また「政府が、対話を基礎とする政治プロセスへの参加を望むすべての政治社会勢力、反体制勢力に対して門戸を開いており、外国の干渉を拒否する」と改めて述べた。

SANA(2月9日付)が報じた。

SANA, February 9, 2013
SANA, February 9, 2013

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザマルカー町、ドゥーマー市、スバイナ町、ダーライヤー市などに軍が空爆・砲撃を加えた。

一方、SANA(2月9日付)によると、ダーライヤー市、ドゥーマー市郊外、ハラスター市、ザマルカー町、アルバイン市、アイン・タルマー村、スバイナ町、フジャイラ村、ナブク市、ヤブルード市などで軍が反体制武装勢力の追撃を続け、イスラーム大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジャルマーナー市で、反体制武装勢力が爆弾を爆発させ、複数の市民が死傷した(シリア人権監視団によると、市民2人が死亡、13人が負傷)。

さらにムウダミーヤト・シャーム市では、反体制武装勢力の砲撃で民間人16人が負傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員3人を殺害した。

またルクンッディーン区では、激しい爆発音が聞こえたという。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、カフルナーヤー市で、軍が反体制武装勢力と交戦市、戦闘員4人を殺害した。

またヒムス市ジャウバル区、スルターニーヤ地区が砲撃を受けた。

一方、SANA(2月9日付)によると、カフルナーヤー市、アービル村、ラスタン市、カルアト・ヒスン市などで、軍が反体制武装勢力と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、反体制武装勢力がマンナグ航空基地に突入、これを受け軍が飛行場を空爆したとシリア人権監視団が発表した。

また同監視団によると、アレッポ市のアシュラフィーヤ地区で、シリア軍およびアサド政権支持者が民主統一党人民防衛隊と交戦し、兵士3人、民兵5人が死亡した。

一方、SANA(2月9日付)によると、アレッポ市ハイダリーヤ地区、フルヤーニーヤ地区、バニー・ザイド地区、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装勢力と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またサフィーラ市、マンナグ村、アイン・ダクナ村、マーイル町などで、軍が反体制武装勢力と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバー(外国人)を含む複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月9日付)によると、ウンム・ジャリーン村、ハミーディーヤ村、アブー・ズフール市などで、軍が反体制武装勢力の拠点を破壊し、複数の戦闘員を殲滅した。

反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(2月8日付)は、民主統一党に近い消息筋の話として、ミシェル・キールー(シリア民主フォーラム代表)率いる「和解平和使節団」のラアス・アイン市訪問により、民主統一党と自由シリア軍が捕虜交換、検問所の共同管理などで合意に達したと報じた。

同報道によると、両者間の主な合意内容は以下の通り:

1. 「革命旗」(委任統治領シリアの旗)と民主統一党の旗をともに掲揚する。
2. ラアス・アイン市外に検問所を設置し、民主統一党と自由シリア軍が共同管理する。
3. シャーム外国人部隊と、ラアス・アイン市で設置予定の地元評議会が、対トルコ国境の通行所を管理する。
4. ハサカ県での自由シリア軍の軍事行動は、民主統一党の人民防衛隊への慈善通達と合意を必要とする。
5. 双方による捕虜釈放。
6. 双方の武装勢力のラアス・アイン市からの撤退。
7. クルド最高委員会、地元評議会、そして自由シリア軍が設置予定の警察がラアス・アイン市の自治執行機関を設置する。

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アナトリア通信(2月9日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立のヒシャーム・ムルーワ法務委員会メンバーが、2月20日に予定されている連立の会合で、アサド政権の高官らを含むかたちでの移行期政府発足に向けたイニシアチブを提示すると述べた、と報じた。

しかしムルーワは、その直後に声明を出し、アサド家が高官を含んだかたちでの移行期政府発足の意思は連立にはないと否定した。

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在外の反体制組織、シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ハマー県ブラーク地方での2月8日の爆破テロに関して、「体制の手による可能性を排除し得ない」と非難し、政府による自作自演を疑った。

しかし、国内の反体制活動家らは、シャームの民のヌスラ戦線のテロだと断じている。

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リヤード・ファリード・ヒジャーブ前首相が率いるシリア公務員国民自由連合が事務局会合を開き、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長によるアサド政権との条件付き対話イニシアチブについて審議し、「政治的対話を含むあらゆる合法的手段を通じて、暴力停止をめざす」ことを確認した。

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シリア国民評議会のジョルジュ・サブラー事務局長らが、トルコから不法入国し、アレッポ県のアアザール市など反体制武装勢力制圧地区(解放区)を視察し、その映像がフェイスブックで公開された。

視察には、灰色の嵐旅団の戦闘員が同行した。

http://www.youtube.com/watch?v=dV_TeGX5nf8&feature=player_embedded

レバノンの動き

レバノンのマロン派のビシャーラ・ラーイー総大司教がダマスカスを訪問した。

レバノンのマロン派総大司教がシリアを訪問するのは1943年の委任統治時代以来となる。

『ハヤート』(2月10日付)によると、マスナア・ヤーブース国境通行所からシリアに入国したラーイー総大司教は、アサド大統領の公用車に乗って、ダマスカス県に入り、バーブ・トゥーマー地区の聖アントニウス教会で聖マロン聖誕祭のミサを行った。

礼拝後、ラーイー総大司教は説教で「アッラーがシリア国内、中東地域、そして世界の高官の心に訴え、シリアでの暴力と戦争の継続を停止させ、相互理解と対話を通じて対立点を解消し、和平が訪れるよう、我々は礼拝する」と述べた。

また「ダマスカスから、我々は、この悲劇に関わるすべての人々に、戦い、暴力、殺戮はもう充分だと言いたい…。彼らは国家、祖国のための改革のためだという。しかし改革は外国から押しつけられてはならず、内側から生じなければならない…。(改革は)対話と協力を通じて実現する」と付言した。

AFP, February 9, 2013、Akhbar al-Sharq, February 9, 2013、al-Hayat, February 10, 2013, February 11, 2013、Kull-na Shuraka’, February 9, 2013,
February 10, 2013、al-Kurdiya News, February 9, 2013、Naharnet, February
9, 2013、Reuters, February 9, 2013、SANA, February 9, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハティーブ議長が政権退陣を前提に「シャルア副大統領」と対話を行う用意があると述べ、アサド大統領には危機解決に向けた対話に対する「明確な姿勢」を呼びかけ(2013年2月4日)

国内の動き(シリア政府の動き)

『イクティサーディー』(2月4日付)は、財務省が128人の資産を「テロ活動に関与した」容疑で凍結した、と報じた。

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カルディア教会アレッポ副司教区のアントワーン・オードー司祭はAFP(2月5日付)に対して、アレッポ市内のキリスト教徒の惨状を訴える一方、「西欧は(シリアの)キリスト教徒に何ら関心を払っていない。誰も我々に耳を傾けていないかのようだ。彼らにとって我々が生きようが死のうが関係ないのだ。西欧にとっての最優先は経済力と消費社会だけなのだ」と批判した。

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ファフド・ジャースィム・フライジュ国防大臣はシリア・アラブ・テレビ(2月4日付)のインタビューに応じ、そのなかでイスラエル軍戦闘機によるシリアへの越境空爆について「成果を出さない反体制武装集団を我々が追撃していることへの報復として空爆した」との見方を示した。

フライジュ国防大臣によると、イスラエル軍戦闘機が破壊したダマスカス郊外県ジャムラーヤーの軍科学研究センターは、反体制武装勢力がたびたび制圧を試み襲撃していた、という。

国内の暴力

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市北部に展開する第17師団司令部の北東部で軍と反体制武装勢力が激しく交戦した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、マイダーン地区で車に仕掛けられた爆弾が爆発し、車を運転していた男性1人が負傷した。

またカーブーン区で軍が砲撃を行い、子供1人を含む3人が死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カフルバトナー町、ハラスター市、ザマルカー町、ドゥーマー市、ハジャル・アスワド市などが空爆・砲撃を受けた。

一方、SANA(2月4日付)によると、タッル・クルディー町、ドゥーマー市郊外、ハラスター市、フジャイラ村、ズィヤービーヤ町、フサイニーヤ町、ダーライヤー市、アドラー市などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、多数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(2月4日付)によると、カフルナーヤー市、フライビル村、ハナースィル市、クシャイシュ市、ICARDA周辺などで、軍が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

またアレッポ市のカーディー・アスカル地区、ブスターン・カスル地区、カッラーサ地区、シャイフ・サイード地区などで、軍が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月4日付)によると、アブーズフール航空基地を熱ミサイルで攻撃しようとしていた反体制武装勢力を軍が攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、装備・拠点を破壊した。

またナイラブ村、シャビーバ軍事基地周辺などで、軍が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、装備・拠点を破壊した。

一方、自由シリア軍自由大隊の副司令官を名乗るナキブ・ハサンなる活動家は、AFP(2月4日付)に対して、反体制武装勢力がジスル・シュグール市を包囲し、同市攻略を進めているが「3~4のアラウィー派の村が同市への我々の突入を阻んでいる」と述べた。

ジスル・シュグール市郊外の農村住民によると、これらの村から攻撃があった場合、軍が村を破壊すると警告しているため、反体制武装勢力は同市への進軍ができないという。

AFP(2月4日付)によると、ジスル・シュグール市、イドリブ市はイドリブ県において反体制武装勢力の手に落ちていない二大都市で、ジスル・シュグール市周辺にシャームの民のヌスラ戦線はいないが、シリア人サラフィー主義者からなるシャーム自由人大隊が展開しているという。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月4日付)によると、ダイル・ザウル市内各所で軍が反体制武装勢力と交戦し、ファルカーン旅団、カーディスィーヤ大隊メンバーを含む複数の戦闘員を殺傷した。

またジャズラ市でも軍が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ダルアー県では、SANA(2月4日付)によると、ダルアー市、ハルバ・カイス村、タスィール町、ワーディー・ヤルムーク市、サフム・ジャウラーン村、シャイフ・マスキーン市、イズラア市、ヒルバト・ガザーラ町、タイバ町などで、軍が反体制武装勢力と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーを含む多数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、SANA(2月4日付)によると、タッルカラフ地方に潜入しようとした反体制武装勢力を国境警備隊が撃退し、多数の戦闘員を殺傷した。

またラスタン市郊外、カフル・アーヤー村、ヒムス市ジャウバル区、スルターニーヤ地区で軍が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ロシア外務省は、声明を出し、シリアの「過激派」が2月3日にロシア人2人とイタリア人1人を釈放したと報じた。

この3人は2012年12月12日にヒムス県ハスヤー市一帯の街道で拉致され、釈放にあたってシリア当局が反体制武装勢力の戦闘員複数名を釈放した。

これに関して、SANA(2月4日付)は、シリア当局が外国人質3人の「解放作戦」を実行したと報じた。

同報道によると、釈放されたロシア人の1人はアレッポ県の鉄鋼所で働く技師、もう1人は通訳だという。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長は、アラビーヤ(2月4日付)のインタビューに応え、そのなかでファールーク・シャルア副大統領と政権退陣を前提に対話を行う用意があると述べた。

インタビューのなかで、ハティーブ議長は「重要なのは、体制が退陣のための対話という原則を受け入れることだ…。個人的には、体制がこれを受け入れれば、我々が扉を閉ざすことはあってはならないと考えている」と述べた。

ハティーブ議長は外国の圧力を受けて、政権との条件付きでの対話に応じる意思を示したのではないと断じたうえで、政権内の具体的交渉相手を誰にするかについて「例えば、副大統領だ。彼は危機開始当初から、事態が正しい方向に向かっていないと考えていた」と述べた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長はジャズィーラ(2月4日付)を通じて、アサド大統領に危機解決のための対話に対する「明確な姿勢」を示すよう呼びかけた。

ハティーブ議長は「体制は明確な姿勢をとらねばならない。我々は国益のために手を差し伸べている。我々が平和的に退陣するよう支援しようとしている。現下の体制におけるイニシアチブとは是非を述べることだ」と続けた。

また「事態を解決したいと思うなら、体制は参加してもよい…。真剣で誠実であれば放り出されることはなく、反体制勢力によって歓迎されるだろう」と述べた。

さらに「体制がこの危機から国民を脱出させたいなら、我々はみな、人命喪失や破壊を最小限に食い止めるかたちで国益と政権退陣のために助け合うだろう」と付言した。

そのうえで「私は体制に、国民へ傲慢で上から目線の考え方を止めよと、言いたい。バッシャール博士よ、この国は深刻な危機に曝されていると私はお前に言いたい。少しでもいいから蛮行を止めよ。眠る前にお前の子供の目を見れば、少しは人間性が戻るはずだ。解決策が分かるだろう」と述べた。

一方、ミュンヘンでのロシア外相、米副大統領との会談の内容に関して、「すべての反体制勢力の間で合意されていることがある。我々はさらなる流血と破壊を望んでいない。それゆえ危機解決のため政治的イニシアチブをとっている…。このイニシアチブによって体制は去らねばならない…。これが会談の基軸をなしていた」と述べた。

また「アメリカ人、ロシア人、イラン人、欧州人のなかに解決策をイメージできるものなどいない。シリア国民のみが解決策を決する。それゆえ我々は、シリアの体制指導部に、さらなる破壊が生じるまえに出口を探させよ、と言いたい」と強調した。

さらに「国民にさらなる流血を避けたいという明確なメッセージを伝えたいなら、私が要求した通り、まずは逮捕者を釈放することから始めよ…。私は冗談を言っているのではない。政治的ジョークではない…。一度でもいいから真剣に対処するよう体制に求めているのだ」と付言した。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会のムンズィル・ハッダーム広報局長はフェイスブック(2月4日付)で声明を出し、そのなかでシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長がアサド政権との条件付きでの対話を行う意思を示したことに関して「歓迎の意」を示した。

声明でハッダーム局長は「ハティーブ議長の発言は、国民調整委員会をはじめとする民主的勢力、人民大衆から歓迎されている」と述べた。

そのうえで「国民調整委員会、連立、シリア民主フォーラム、シリア国民救済大会参加組織、ジュネーブでのシリア反体制勢力大会参加組織をはじめとする様々な反体制勢力が連絡を強化し、交渉の基礎と原則に関して合意形成するための会合を開く」ことを呼びかけた。

レバノンの動き

進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首は、党機関紙『アンバー』(2月4日付)で、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長が条件付きでアサド政権との対話に応じる意思を示したことを「大胆な決断」と支持した。

諸外国の動き

クルディーヤ・ニュース(2月4日付)は、ハサカ県ラアス・アイン市で戦闘を続ける民主統一党人民防衛隊と自由シリア軍・サラフィー主義者の調停を行うため、トルコから入国しようとしているミシェル・キールー(シリア民主フォーラム代表)ら「市民平和革命保護国民委員会」をトルコ当局が妨害している、と報じた。

同報道によると、「市民平和革命保護国民委員会」は対シリア国境の国境通行所で3時間待たされた末、翌日の訪問を伝えられたという。

国境通行所のシリア両側では、クルド最高委員会の使節団が4時間にわたって「市民平和革命保護国民委員会」の入国を待っていたという。

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『ハヤート』(2月5日付)は、2月6日にカイロで予定されているイスラーム諸国会議機構(OIC)首脳会談の準備会合で、閉幕声明のシリア情勢に関する文言の内容をめぐって、イランを含む各国が、サウジアラビア、トルコと対立していると報じた。

同報道によると、イランを含む各国は、アサド政権による弾圧を一方的に批判するのでなく、すべての当事者に暴力停止を呼びかけることを主張したのに対し、トルコとサウジアラビアはアサド政権を非難することに固執したという。

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イランのサイード・ジャリーリー国家安全保障最高会議書記長は滞在先のダマスカスで記者団に対して、「シオニスト政体は、33日戦争、22日戦争、8日戦争(レバノン紛争、2008年と2012年のガザ侵攻)のときと同じようにシリアに対して最近行った空爆を後悔するだろう」と述べた。

またジャリーリー書記は「シリアの国民と政府はこの問題を深刻に捉えており、イスラーム世界はシリアを支援する…。アサド大統領はシオニスト政体との戦闘においてイスラーム世界の最前線に位置している」と付言した。

一方、シリア国内の混乱については、「当初から、我々はすべての当事者に対話のテーブルにつき、国民対話を実現させるよう求めてきた…。アサド大統領のイニシアチブはこの対話の基礎となるだろう」と述べた。

また「善意を示した者(シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長)は、これまでに自分たちが依拠してきた誤った方法から目を背けねばならない。解決策は国民の権威のもとに結実せねばならず、国民が自らの運命を決めねばならない」と付言した。

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イランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣は訪問先のベルリンで、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長との会談について触れ、「対話を継続することで合意した」と述べた。

また「シリア軍は強大で、充分な能力を持っている。外国からの戦闘員など必要ない…。我々は(アサド政権に)経済支援を行っている。ガソリンや小麦を送っている。またイラク経由で電力を供給しようとしたが、この試みはいまだ成功していない」と述べた。

AFP, February 4, 2013、Akhbar al-Sharq, February 4, 2013、Alarabia.net, February 4, 2013、Aljazeera.net, February 4, 2013、DP-News, February 5, 2013、Facebook, February 4, 2013、al-Hayat, February 5, 2013、al-Iqtisadi, February 4, 2013、Kull-na Shuraka’, February 4, 2013、al-Kurdiya News, February 4, 2013、Naharnet, February 4, 2013、Reuters, February 4, 2013、SANA, February 4, 2013などをもとに作成。

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シリア、イラン、ロシアはともにハティーブ議長によるアサド政権との対話の意思について歓迎の意を示す、一方トルコやカタールなどは不快感をあらわに(2013年2月3日)

国内の動き(シリア政府の動き)

アサド大統領はシリアを訪問中のイランのサイード・ジャリーリー国家安全保障最高会議書記と会談し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆などについて協議した。

SANA, February 3, 2013
SANA, February 3, 2013

SANA(2月3日付)によると、アサド大統領は会談で、越境空爆によって、イスラエルが敵対的な外国勢力とともにシリアに対して行っていることの真の役割が、シリアの不安定化と弱体化にあることが暴露された、と述べた。

一方、ジャリーリー国家安全保障最高会議書記は、越境空爆に対して、シリア政府が英知をもって対処すると信頼していると応えるとともに、イランがシオニストという敵に対してレジスタンスを続けるシリア国民を全面支援し、外国の陰謀や計略に立ち向かうために引き続きシリアと調整を行うと述べた。

またシリア国内の混乱に関しては、アサド大統領が提示した危機解決政治プログラムを高く評価し、国民対話実施に向けてイランが全面支援を行う用意があることを改めて伝えた。

なおジャリーリー国家安全保障最高会議書記はアサド大統領との会談に先立ち、記者団に対して「イランはシリアに対して、イスラエルの攻撃に対する応えを期待している」と述べた。

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ワリード・ムアッリム外務在外居住大臣は、イランのサイード・ジャリーリー国家安全保障最高会議書記と会談し、「イスラエルのシリアに対する残忍な攻撃は、シリアのインフラ、開発施設を破壊するために武装テロ集団と直接関係を持っていることを示すもので、イスラエルと武装テロ組織の役割は調和している」と述べた。

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アリー・ハイダル国民和解問題担当国務大臣は、シリア革命反体制勢力国民連立のムアーッズ・アフマド・ハティーブ議長が条件付きで政府との対話の意思を示したことに関して、「対話の扉は、それを望むすべての者に例外なく開かれている…。対話には暴力を拒否するという基礎があるが、これは条件ではなく、対話を成功させる要素だ」と述べた。

またハティーブ議長が条件として提示した、在外シリア人のパスポート延長については、ハルキー内閣の危機解決政治プログラム実施閣僚委員会が法的追求の停止、在外活動家受け入れのための文書発行の保証を進めていると述べた。

さらに、逮捕者16万人の釈放については、シリア革命反体制勢力国民連立に逮捕者リストの提示を求めたいとの意向を示した。

ダマス・ポスト(2月3日付)が報じた。

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AFP(2月3日付)は、非欧米諸国のNGOがイラクからトルコ経由でシリア北西部の4つの避難民キャンプに、人道支援の一環として燃料ストーブ2,000台を提供したと報じた。

国内の暴力

アレッポ県では、アレッポ市アンサーリー地区で軍の空爆により女性1人、子供5人を含む11人が死亡したとシリア人権監視団が発表した。

活動家によるとアンサーリー地区は反体制勢力の制圧下にはない、という。

また同監視団などは、アレッポ市で、イブラーヒーム・アッズーズ元人民議会議員が、妻と娘2人とともに「反体制武装勢力の手で殺された」と発表した。

一方、SANA(2月3日付)によると、アレッポ市シャイフ・サイード地区で、大量の武器を持ち込もうとした反体制武装勢力を軍が攻撃し、戦闘員を殲滅、武器弾薬を押収した。

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ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル市でイスラーム主義の反体制武装勢力が「結球し、大きく前進した」とシリア人権監視団が発表した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月3日付)によると、タッル・クルディー町、ドゥーマー市郊外、ハラスター市、ザバダーニー市で、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、ハムザ大隊、アカバ・ブン・ナーフィウ大隊、イスラーム旅団、殉教大隊メンバーを含む多数の戦闘員を殺傷、装備・拠点を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月3日付)によると、アリーハー市、アブー・ズフール市、タッル・サラムー村、ウンム・ジャリーン村、ハミーディーヤ村、ブサンクール村、ラーミー村などで、軍が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、拠点を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月3日付)によると、タッルカラフ市郊外のザーラ市、カルアト・ヒスン市などで、軍が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、拠点を破壊した。

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ラッカ県では、シャームの民のヌスラ戦線とタブカ自由人大隊が、軍との戦闘の末、ラッカ市とタブカ市の間に位置するバアス・ダムと周辺の農村を制圧したとシリア人権監視団が発表した。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立のムアーッズ・アフマド・ハティーブ議長は、フェイスブック(2月3日付)でミュンヘンでの各国外相らとの会談での自身の発言の要旨を発表した。

それによると発言の主な内容は以下の通り:

1. 国際社会はシリア国内でのアサド政権による虐殺に充分対処していない。
2. 化学兵器をめぐる言説は、イラクの大量破壊兵器問題のウソに似た奇異な問題ではあるが、アサド政権はすでにあらゆる兵器を用いて国民を虐殺している。
3. 革命家たちの銃は、シリア国民が自由を得るまで下ろされることはない。
4. 「我々の軍」は現地で大きな成功と成果を収めているが、善意として政府との対話の意思を表明し、平和的な政権退陣もめざす。

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シリア革命反体制勢力国民連立の政治委員会メンバーの一人は、ムアーッズ・アフマド・ハティーブ議長とイランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣と会談に関して、「政治的な嵐を巻き起こした。イラン外相との会談はまったく不必要だ。なぜなら無駄だからだ。イランはアサドを全面支援している。このままだと彼はシリア外相とも会談してしまうだろう」と厳しく非難した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のワリード・ブンニー報道官は、「ボールはロシア・サイドにある…。ロシアは国民への殺戮を行う者ではなくシリア国民の公正な要求を支持しなければならない…」と述べ、ロシアがアサド政権に圧力をかけることへの期待を寄せた。

クルド民族主義勢力の動き

シリア・クルド民主党(アル・パールティ)のアブドゥルハキーム・バッシャール書記長は、『サフィール』で民主統一党サーリフ・ムスリム共同党首がイラク・クルディスタン地域のマスウード・バールザーニー大統領を批判したことを受け、フェイスブック(2月3日付)で「ムスリムはシリア政府と関係がある。それは純粋に治安に関わるもので、中級士官から情報発信というかたちをとっている」と述べた。

また「民主統一党がクルド人地域を支配しているというのは正しくない。シリアの治安機関が依然として決定を行い、支配を続けている」と暴露した。

そのうえで「ムスリムと彼の党は、シリアのクルド人の民族的権利を獲得したいとは考えておらず、現体制の地方自治…に関する自治を得たいと考えているだけだ」と非難した。

レバノンの動き

NNA(2月3日付)は、イスラエル軍戦闘機がナバティーヤ県上空のレバノン領空を侵犯したと報じた。

諸外国の動き

イランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣は、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長との会談に関して、「とても光栄だ」と述べ、「引き続き連絡を取り合うことを決めた」ことを明らかにした。

また「反体制勢力と政府が対話のテーブルを囲んで座る余地を与えねばならない…。ハティーブ氏に私はこう言った。集って、国際社会の監視下での大統領選挙の実施を調整しなさい…。流血を止めたいのなら、非難の応酬を続けていてはならない」と述べ、ハティーブ議長が条件付きでアサド政権と対話を行う意思を表明したことに歓迎の意を示した。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長が条件付きでアサド政権と対話を行う意思を表明したことに関して、「非常に重要なステップだ。なぜなら連立は政権とのいかなる対話も全否定していたからだ」と高く評価した。

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トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は滞在先のミュンヘンで、「シリア政府と反体制勢力の間で対話が行われねばならないと言う者がいる。しかしそれは間違った道だ。それは解決策でない」と述べた。

また「もし明日、アサド政権下で選挙が行われたら、反体制勢力の指導者たちは立候補できるのか?」と自問し、アサド大統領が「シリアでの虐殺の責任をまずとるべきだ」と付言した。

トルコ政府は、シャームの民のヌスラ戦線など外国人サラフィー主義者のシリアへの潜入・テロ活動、自由シリア軍によるクルド人地域への侵攻を支援している。

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『ハヤート』(2月4日付)は、カタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣が滞在先のミュンヘンで、シリア革命反体制勢力国民連立のムアーッズ・アフマド・ハティーブ議長とロシア・イラン外相とミュンヘンでの会談に関して、国際社会がシリアの紛争に介入することを躊躇していると不快感を示し、国連安保理に対してシリアでの虐殺に対して責任ある行動を求めたと報じた。

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イスラエルのエフド・バラク国防大臣は滞在先のミュンヘンで、イスラエル軍戦闘機によるシリアへの越境空爆に関して、「数日前の事件に関してあなた方が新聞で読んだことに、私は何も言うことはできない…。しかし率直に言うと…、レバノンに高度な武器システムが持ち込まれることが許されてよいとは考えていないと述べてきた」と述べ、越境空爆を事実上認めた。

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『ニューヨーク・タイムズ』(2月3日付)は、匿名高官の話として、2012年夏にヒラリー・クリントン国務長官(当時)とデヴィッド・ペトレイアスCIA長官が、シリアの紛争に米国が巻き込まれることを懸念し、シリアの反体制武装勢力への武器供与、軍事教練計画を却下していたと報じた。

同計画は、武装勢力の評価と、一部近隣諸国の支援のもとでの武器供与を求めており、米大統領選挙後に再検討されるかに思われたが、ペトレイアスCIA長官の辞任によってお蔵入りとなったという。

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『サンデー・タイムズ』(2月3日付)は、イスラエルが、シリアからの原理主義過激派の攻撃を抑止するために、シリア領内の対イスラエル国境沿いに幅10キロの緩衝地帯を設置することを検討していると報じた。

この計画はイスラエル軍によって作成され、ベンヤミン・ネタニヤフ首相に提出されたという。

AFP, February 3, 2013、Akhbar al-Sharq, February 3, 2013、DamasPost, February 3, 2013、Facebook, February 3, 2013、al-Hayat, February 4, 2013, February 5, 2013、Kull-na Shuraka’, February 3, 2013、al-Kurdiya
News, February 3, 2013、Naharnet, February 3, 2013、The New York Times, February 3, 2013、NNA, February 3, 2013、Reuters, February 3, 2013、SANA, February 3, 2013、The Sunday Times, February 3, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

民主統一党のムスリム党首が人民防衛隊と自由シリア軍・サラフィー主義者の戦闘に関して、「西クルディスタンを占領しようとする戦略的枠組み」を非難(2013年2月1日)

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、SANA(2月1日付)によると、ハラスター市郊外、ドゥーマー市、シャイフーニーヤ村、アルバイン市、ヒッラーン・アワーミード村、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、多数の戦闘員を殺傷した。

一方、クッルナー・シュラカー(2月1日付)は、ハーン・シャイフーンのパレスチナ人難民キャンプを軍が数日前から包囲・砲撃している、と報じた。

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アレッポ県では、SANA(2月1日付)によると、アズィーザ市、ハーディル村、カラースィー村、マンスーラ村、マーイル町、ハーン・トゥーマーン村などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、多数の戦闘員を殺傷した。

またアレッポ市バニー・ザイド地区、カルム・マイサル地区、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装勢力の追撃を続け、多数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、SANA(2月1日付)によると、ナイラブ村、アリーハー市などで、軍が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、SANA(2月1日付)によると、ハウラ地方、ラスタン市、アイン・フサイン村、アーミリーヤ村などで、軍が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ハサカ県では、クルディーヤ・ニュース(2月1日付)によると、カーミシュリー市で激しい戦闘があり、市内全域が一時停電となった。

反体制勢力の動き

シリア民主フォーラムが声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長が条件付きでアサド政権と対話に応じる意思を示したことに関して「祖国、自由、公正、平等、市民権といった概念への近視眼によるもので、体制ではなく反体制勢力を追い込む」と非難し、議長に改めて発言の真意を説明するよう求めた。

クルド民族主義勢力の動き

民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は『サフィール』(2月1日付)のインタビューに応じ、そのなかでイラン・クルディスタン地域のマスウード・バールザーニー大統領のトルコとの同盟関係がクルディスタンの弱体化を目的としていると批判した。

トルコからラアス・アイン市への自由シリア軍・サラフィー主義者と民主統一党人民防衛隊との戦闘に関して、ムスリム共同党首は、西クルディスタン(シリア)を占領しようとする戦略的枠組みのなかでの軍事行動だと指弾した。

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ユーフラテス通信(2月1日付)がクルド最高委員会のイルハーム・アフマドの話として伝えたところによると、同委員会福祉治安税関委員会がハサカ県ダイリーク市で会合を開き、イラク・クルディスタン地域・シリア・クルド地域間のスィーマールカーに通商用の国境通行所を常設し、近く設置することを決定したと報じた。

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クルド最高委員会のアフマド・スライマーンは、クルディーヤ・ニュース(2月1日付)に対して、シリア革命反体制勢力国民連立と自由シリア軍に対して、ラアス・アイン市への攻撃に対して断固たる姿勢で拒否すべきだと述べた。

レバノンの動き

ナハールネット(2月1日付)が軍の発表として伝えたところによると、ベカーア県バアルベック郡の対シリア国境に位置するアルサール市郊外で、パトロール中のレバノン軍部隊が要撃され、兵士2人が死亡、多数が負傷した。

また軍部隊を要撃した武装集団の戦闘員も複数が負傷したという。

ジャディード・チャンネル(2月1日付)などは、この要撃の背景に、アルサール市でのハーリド・フマイイド誘拐・発砲事件があると報じた。

OTV(2月1日付)によると、フマイイドは、2011年のレバノンでのエストニア人拉致事件の容疑者の一人で、最近自由シリア軍に加入した、という。

またLBCI(2月1日付)は、レバノンの治安当局が、フマイイドを「テロ集団」メンバーとして監視していたと報じた。

一方、SANA(2月1日付)は、ムスタクバル潮流および自由シリア軍との交戦でレバノン軍兵士多数が死亡したと報じた。

諸外国の動き

退任を翌日に控えたヒラリー・クリントン米国務長官は、自らの任期を振り返り、そのなかで米国が「イランとヒズブッラーのシリアでの活動によって邪魔されてきた」、「ロシアはアサド支持に関して受け身の傍観者などではなく、かなり積極的だった」と述べる一方、「出来ることはやった」と自賛した。

AFP, February 1, 2013、Akhbar al-Sharq, February 1, 2013、al-Hayat, February 2, 2013、al-Jadid, February 1, 2013、Kull-na Shuraka’, February
1, 2013、al-Kurdiya News, February 1, 2013、Naharnet, February 1, 2013、OTV,
February 1, 2013、Reuters, February 1, 2013、al-Safir, February 1, 2013、SANA, February 1, 2013などをもとに作成。

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