国内の反体制組織・活動家らが「ドーハでの反体制勢力の会合の計画を拒否する」との意思を示すなか、ハサカ県では民主統一党と軍・治安部隊による交渉がもたれた末に前者が2市を掌握(2012年11月10日)

反体制勢力の動き

『ハヤート』(11月11日付)によると、国内の反体制組織・活動家らやシリア国民諸勢力が共同声明を発表し、「ドーハでの反体制勢力の会合の計画を拒否する」との意思を示した。

この共同声明には、12の組織が参加、それらの代表者である自由シリア軍司令官のリヤード・アスアド大佐、シリア・レジスタンス現地大隊のサアド・ウカイディー、バヒーヤ・マールティーニー(クルド人)、シャーム自由人党のイブラーヒーム・ズウビー、国民変革潮流のアンマール・カルビーらが署名している。

同声明は、ドーハでの会合に参加する反体制勢力を「革命の誠実な申し子たちを排除する者」と批判し、会合で「準備された争点そのものに疑義を呈する」としたうえで、「革命成就後に、我々国民が望まないことを誰も押しつけることはできない」と主張した。

そのうえで、「祖国のなかで、民間人と軍人の対話を始め、国内で真の国民議会を設置し、長きにわたる苦しみを終えるべく、あなたたち(国民)の望みを代弁する」と締めくくった。

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米国とリヤード・サイフ元議員の主導のもと11月8日にドーハで開会された反体制勢力の大会(「共にシリアのために」会合)に、シリア国民評議会の新執行部が参加、他の反体制組織との協議に入った。

『ハヤート』(11月11日付)によると、両陣営は、体制打倒と自由シリア軍支援において原則合意したが、リヤード・サイフ元議員が提示したシリア国民イニシアチブに代えて、反体制勢力の「連立」に向けた議論が進められ、「シリア国民評議会が連立において大きなウェイトを持つ」かたちの調整がめざされている、という。

会合には、カタールのハーリド・アティーヤ外務担当国務大臣、UAEのアブドゥッラー・ブン・ザーイド外務大臣、ロバート・フォード駐シリア米大使らも同席した。

『ハヤート』(11月11日付)によると、アティーヤ外務担当国務大臣は、カタールがシリア国民評議会の存続を支持し、シリア国民イニシアチブ委員会をその代替とみなさない、と明言した。

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シリア国民評議会のアフマド・ラマダーン執行部メンバーによると、大会で評議会は「自らのビジョン」を提示する一方、サイフ元議員によるシリア国民イニシアチブ委員会の設置の是非に向けて協議を行っている、という。

ラマダーンは、サイフ元議員の提案に基づいてシリア国民イニシアチブ委員会が設置されることを妨げないが、このことはイニシアチブそのものに同意したことを意味せず、また評議会はシリア国民イニシアチブ委員会が設置されても参加しないだろう、と述べた。

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AFP(11月10日付)によると、シリア国民評議会は、ドーハで開催中の反体制勢力の大会で、暫定政府発足などを骨子とする新提案を提示するという。

同提案は、①暫定政府、②シリアの友連絡グループの呼びかけに応え、その支援を受け入れるためのシリア国民支援基金、③国内軍事司令部合同指導部、④シリア司法委員会、という四つの組織からなる。

また、「シリア国内での反体制勢力の大会によって暫定政府が樹立されるまで」、この暫定政府が施政権を担うことが定められている、という。

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シリア国民評議会のジョルジュ・サブラー新事務局長は就任後初の記者会見で、米国の後援のもとにリヤード・サイフ前議員が提案したシリア国民イニシアチブ構想に関して、「シリア国民評議会はシリア国民イニシアチブをはじめとするいかなるイニシアチブよりも古い。我々に求められているのは、国民的な構想に向けて進むことで、別の路線の旗のもとに集うことではない」と述べた。

また「我々は同胞と開かれた対話に入り、彼らのイニシアチブを精査した。しかし、我々には我々の見方、考え方があり、それを提示するだろう」と付言した。

SANA, November 10, 2012
SANA, November 10, 2012

国内の暴力

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊がマアッラト・ヌウマーン市周辺部での進軍を続け、付近の国際幹線道路や周辺の多くの村々を奪還した。

しかし、マアッラト・ヌウマーン市は、反体制武装勢力が占拠している、という。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市で連続爆破テロが3件発生し、少なくとも兵士20人が殺害された。

爆破テロのうち2件は爆弾を積んだ車による自爆テロで、将校クラブが標的となった。また残る1件は市内のスタジアム近くで発生した。

SANA(11月10日付)によると、反体制武装勢力によるこのテロで7人の市民が犠牲となった。

SANA, November 10, 2012
SANA, November 10, 2012

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ザーヒラ地区で、車に仕掛けられた爆弾が爆発した。

またタダームン区では、反体制武装勢力が軍・治安部隊の検問所を襲撃し、両者が交戦した。

一方、SANA(11月10日付)によると、反対武装勢力がダッフ・シューク地区で爆弾を車に仕掛けて爆発させ、複数の市民が負傷した。

またジョルジュ・フーリー広場に面する民家に、反体制武装勢力が迫撃砲を発射し、複女性2人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市郊外で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

一方、SANA(11月10日付)によると、ハラスター市郊外などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力を追撃し、複数の戦闘員を殺傷した。

またナブク市で、反体制武装勢力が仕掛けようとしていた爆弾が誤爆し、戦闘員全員が死亡した。

このほか、クッルナー・シュラカー(11月10日付)は、ジュダイダ・シャイバーニー調整の活動家の話として、反体制活動家のムハンマド・バッシャール・スンウーバル医師が数度にわたる逮捕のち、11月6日にラマール検問所で殺害された、と報じた。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル占領地近くで、軍・治安部隊が反体制武装勢力掃討のために砲撃を行った。

また反体制武装勢力2人が、フッリーヤ村の治安部隊の検問所を襲撃した。

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アレッポ県では、SANA(11月10日付)によると、アナダーン市、バーブ市、ハンダラート・キャンプ、アレッポ市フィルドゥース地区、アグユール地区、ライラムーン地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジト、拠点などを攻撃し、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(11月10日付)によると、ダイル・ザウル市で軍・治安部隊が反体制武装勢力(ターリク・ブン・ズィヤード旅団)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、SANA(11月10日付)によると、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区、バーブ・フード地区、タルビーサ市、ラスタン市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、複数の戦闘員を殲滅、装備を破壊した。

クルド民族主義勢力の動き

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、民主統一党と住民の要請により、ダルバースィーヤ市とタッル・タミル市から軍・治安部隊が退去、同党が両市を掌握した。

シリア人権監視団のアリー・アブドゥッラフマーン代表によると、人民防衛隊と住民が「両市の警察、軍事情報局、総合情報部などの治安施設を長時間にわたって包囲」、アイン・アラブ市と同様の戦闘を回避するための交渉を軍・治安部隊と行い、軍・治安部隊は両市から退去した、という。

なお民主統一党の人民防衛隊はこれをうけ、ダルバースィーヤ国境通行所も掌握した。

クッルナー・シュラカー(11月10日付)によると、このほかにも、アブー・ラースィーン市、タッル・バイダル村からも軍・治安部隊が退去した、という。

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『ハヤート』(11月11日付)によると、この退去を受け、ハサカ県はハサカ市、カーミシュリー市、カーミシュリー国境通行所以外が、クルド民族主義勢力と反体制武装勢力のいずれかに掌握された、という。

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『ハヤート』(11月11日付)は、クルド人活動家の話として、民主統一党人民諸委員会が、クルド人避難民に対して、軍・治安部隊が退去したハサカ県ラアス・アイン市に戻るよう呼びかけている、という。

複数のメディアによると、自由シリア軍のラアス・アイン市襲撃により、住民のほとんどは市外に避難、うち約5,000人がトルコ領内に逃れていた、という。

レバノンの動き

シリアの複数の反体制筋によると、ヒムス市サフサーファ地区で、ヒズブッラーの民兵の司令官の一人バースィル・ハマーダが反体制武装勢力との戦闘中に死亡した。

スカイニュース(11月11日付)によると、この戦闘では、ヒズブッラーの戦闘員複数が負傷した。

諸外国の動き

『クドス・アラビー』(11月10日付)は、シリアの信頼できる複数の消息筋の話として、10月10日にトルコのアンからに強制着陸させられたモスクワ発シリア・アラブ航空旅客機の積荷のなかに、ADE651(英国製爆発物探知機)などが含まれていた、と報じた。

AFP, November 10, 2012、Akhbar al-Sharq, November 10, 2012、al-Hayat, November 11, 2012、Kull-na Shuraka’, November 10, 2012、al-Kurdiya News, November 10, 2012、Naharnet, November 10, 2012、al-Quds al-‘Arabi, November 10, 2012、Reuters, November 10, 2012、SANA, November 10, 2012、Sky News, November 11, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国民評議会総会が2日目の審議を行い組織改編案を原案のまま承認、ハマー県内の軍所轄の農村開発センターでは「シャームの民のヌスラ戦線に属する男が自爆」(2012年11月5日)

国内の動き

ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、シリア国民評議会総会やリヤード・サイフらによる反体制勢力大会の開催に関して、「アメリカが…反体制勢力のために開催する大会を見て、笑っている。今日はある当事者を支持し、別の当事者を支持するためにこの当事者を廃そうと動いている…。シリアにおける問題解決は、アサド大統領の指導のもと長期的にはなされるものであり、こうした当事者たちは(カタールの)ホテルで座っていないで、国民対話を行うために来ることになろう」と述べた。

反体制勢力の動き

自由シリア軍のアブー・マフムードを名のる離反士官は、AFP(11月6日付)に対して、「この(在外の)指導者たちを尊敬している者はシリアには一人もいない。なぜなら離反した士官は戦わねばならないからだ…。あいつらはただお茶をすすり、水たばこをふかし、おしゃべりしているだけだ」と述べ、在外の反体制組織・活動家を批判した。

また「組織化なしに、バッシャール・アサドを倒すことはできない…。我々には今組織がない。なぜならあの士官どもがトルコでくつろいできたからだ」と付言した。

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シリア国民評議会総会が、アブドゥルバースィト・スィーダー事務局長を議長として2日目の審議を行い、組織改編案を原案のまま承認した。

『ハヤート』(11月6日付)によると、この改編により、16の政治組織、24の地元評議会などがシリア国民評議会に新規参加する。

新規加入する主な組織は、人民自由潮流(ナセル主義組織)、トルクメン運動、シリア自由人連合(ドゥルーズ派)、シリア部族評議会、クルド民主諸勢力連合、シリア・クルド国民行動戦線、スィルヤーニー連合党などで、その多くがシリア国民を代表するのではなく、マイノリティの一部を代表している。

また組織改編の一環として、シリア国民評議会の「スリム化」が実行された。

『ハヤート』(11月6日付)によると、この「スリム化」により、286人だった評議員メンバーを418人に拡大する一方で、46人のメンバーが解任された。

複数の消息筋によると、解任の理由は、会員資格への違反、組織内での役割に関するもので、その是非をめぐって総会では激しい論戦が繰り広げられた。

これに関連して、政治ブロックに属していない無所属のメンバーの間からは、評議会における代表権が低下させられた、と非難した、という。

総会ではまた、内規、選挙規約などの修正も審議された。

この修正により、総会メンバーは非公式の比例代表式選挙で、事務局と執行部は直接自由投票で選出されることになった。

また事務局の定数は40人を上限、執行部は11人を上限とすることが定められた。

なお総会には、カタール、トルコ、アラブ連盟、米国、フランスなどの高官が参加した。

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シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長は、AFP(11月5日付)に対して、米国とリヤード・サイフ元議員が主導する反体制武装勢力の大会に関して、「木曜日(8日)だけで、結論に至ることは不可能だろう…。ここで月末まで(審議を)続けることになろう」と述べ、亡命政府発足に時間をかける必要があるとの意思を示した。

また、スィーダー事務局長は、「シリアの友連絡グループは、我々に多くを約束したが、シリアの災難の大きさからすると微々たることしかしていない…。シリア人は、自らに惨状を終わらせるためには何もしないと世界全体が合意している…と感じている」と欧米諸国を非難した。

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シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン前事務局長が『ハヤート』(11月6日付)の取材に応じた。

取材に対して、ガルユーン前事務局長は、シリア国民評議会総会に関して「多くのメンバーが刷新され、コンセンサスではなく選挙に基づいて諸委員会の再選出が行われる」と述べるとともに、事務局選出、政治決議、政治プログラムなどが審議されることを明らかにした。

また「新たなメンバーを吸収するためのスリム化を行った。一部の古いメンバーを排除せざるを得なかった」と述べ、組織再編に伴う一部メンバーの脱会を自己弁護するとともに、協議会のメンバーでなくとも、同組織内の事務局で活動できるとの見解を示した。

アメリカとリヤード・サイフ元議員が進める反体制武装勢力の大会(8日予定)に関して、「我々は指導部の組織改編のために通常の大会を開催しただけ」と述べ、亡命政府について審議する予定はないと述べた。

また「我々はほかの反体制勢力と(8日の)拡大会合で一同に会する。シリア国民評議会は自ら決定を下す。反体制勢力の統合…、亡命政府発足をめぐる協議を行ううえでの最善の形式は評議会が決定する」と強調し、暫定政府の発足が8日に実現することはなく、数ヶ月を要するだろうとの見方を示した。

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ジョルジュ・サブラー報道官らシリア国民評議会の使節団がカタールのハーリド・アティーや外務担当大臣と会談した。

会談で、サブラー報道官は、シリア国内の安全な解放地区に暫定政府を直ちに移転することを提案した。

国内の暴力

ハマー県では、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、ガーブ平野のズィヤーラ町にある軍所轄の農村開発センターで「シャームの民のヌスラ戦線に属する男が自爆」し、軍兵士と「シャッビーハ」約50人が殺害された。

アブドゥッラフマーン代表は、このテロが「ほかの大隊との協力のもとに行われ、彼らは同センター周辺に爆弾を仕掛けた」と付言し、反体制武装勢力もテロに関与していることを認めた。

SANA(11月5日付)も、農村開発センターでテロリストが自爆したと報じた。

同報道によると爆発物は1トンに及んだという。

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ダマスカス県では、SANA(11月5日付)によると、マッザ区(マッザ・ジャバル86地区)で、しかけ爆弾が爆発し、11人が死亡、女性・子供を含む数十人が負傷した。

またタダームン区に、軍・治安部隊が砲撃を加えた、という。

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ダマスカス郊外県では、SANA(11月5日付)によると、サイイダ・ザイナブ町の廟の近くで反体制武装勢力が仕掛けた爆弾が爆発し、複数のメディアによると6人が死亡した。

またハラスター市で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、武装勢力が保有する対空砲など、装備を破壊した。

さらに、ハジャル・アスワド市に、軍・治安部隊が砲撃を加えた、という。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーリム市への軍の空爆で、反体制武装勢力の戦闘員約20人が死亡した。

同監視団によると、この空爆の後、反体制武装集団が同市内の軍・治安部隊の拠点に対して砲撃を行った、という。

反体制活動家によると、ハーリム市で死亡した戦闘員のなかにはイドリブ殉教者旅団の司令官らが含まれていた。

また、シリア革命総合委員会によると、カフルニブル市に対して、軍が空爆を行い、少なくとも14人が死亡した。

同委員会によると、犠牲者はマアッラト・ヌウマーン市からの避難民ら。

SANA, November 5, 2012
SANA, November 5, 2012
SANA, November 5, 2012
SANA, November 5, 2012
SANA, November 5, 2012
SANA, November 5, 2012
SANA, November 5, 2012
SANA, November 5, 2012

 

一方、SANA(11月5日付)は、ハーリム市に対する軍の特殊作戦で、イドリブ殉教者旅団のバースィル・イーサー司令官ら複数の戦闘員を殺害した、と報じた。

またサラーキブ市、マアッラト・ヌウマーン市、タフタナーズ市、マアッラト・ナアサーン村などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー地区の空軍情報部施設近くで、軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦した。

AFP(11月5日付)によると、この戦闘で、隣接するシリア赤新月社の倉庫が全焼し、支援物資が消失した。

このほかシャフバー地区、ライラムーン交差点などでも軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦した。

一方、SANA(11月5日付)によると、アレッポ市南部のICARDA近く、アウラム・クブラー町、カフルハムラ村、アレッポ市スッカリー地区、マアーディー地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の拠点などを攻撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(11月5日付)によると、ダイル・ザウル市内で軍・治安部隊が反体制武装勢力を追撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ダルアー県では、SANA(11月5日付)によると、ダルアー市で軍・治安部隊が反体制武装勢力を追撃し、多数の戦闘員を殺害した。

レバノンの動き

NNA(11月5日付)は、ベカーア県ヘルメル郡ハウシュ・サイイド村に隣接するヒムス県スィフサーフ村の民家に迫撃砲が着弾し、レバノン人1人が死亡した、と報じた。

諸外国の動き

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、エジプトはムハンマド・カーミル・アムル外務大臣と会談した。

会談後の共同記者会見でラブロフ外務大臣は、「我々は反体制勢力に決定的な影響力を持っていない…。こうした影響力を持つ者はジュネーブ合意実施に向けて努力すべきであり…、反体制勢力に政府との交渉のテーブルに着かせ、移行期間のプログラム、日程を審議させるべきだ」と述べ、西側諸国を暗に批判した。

また「我々は何度も繰り返し、シリア政府の誰かに関心があるのではないと言ってきた。我々の関心はシリア国民にあり、彼らが安堵して暮らすには、両当事者の暴力停止が不可欠である」と付言した。

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AFP(11月5日付)は、トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣が、アンマンに亡命中のリヤード・ファリード・ヒジャーブ前首相と反体制勢力再編に関して協議したと報じた。

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ヨルダンのザアタリー国営避難民キャンプで避難生活を送るシリア人の数が40,000人に達した。

ヨルダン国営のペトラ通信などが伝えた。

AFP, November 5, 2012、Akhbar al-Sharq, November 5, 2012、al-Hayat, November 6, 2012, November 7, 2012、Kull-na Shuraka’, November 5, 2012、al-Kurdiya News, November 5, 2012、Naharnet, November 5, 2012、NNA, November 5, 2012、Reuters, November 5, 2012、SANA, November 5, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県内では軍・治安部隊が「最後の検問所を放棄」し反体制武装勢力がサラーキブ市を制圧、シリア国民評議会は同評議会に代わるいかなる枠組みが新設されることへの拒否を表明(2012年11月2日)

国内の暴力

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊が「最後の検問所を放棄」し、反体制武装勢力がサラーキブ市およびその周辺を制圧した、という。

SANA, November 2, 2012
SANA, November 2, 2012

そのうえで、シリア人権監視団は、サラーキブ市の制圧により、ダマスカス県・アレッポ市、ラタキア市・アレッポ市の街道が分断された戦果を鼓舞した。

一方、SANA(11月2日付)によると、軍・治安部隊がマアッラト・ヌウマーン市周辺のマアッル・シャマーリーン村、ダイル・シャルキー村などで反体制武装勢力の追撃を継続し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

またヤースィル・シューフィー県知事は、反体制武装勢力がハーリム市の砦を制圧したとの一部情報を否定した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市、ドゥーマー市、アルバイン市、ザマルカー町周辺が軍の空爆・砲撃を受けた。

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ダマスカス県では、SANA(11月2日付)によると、ザーヒラ・ジャディーダ公園近くの交差点で武装テロ集団が車に仕掛けた爆弾2発を続けて爆発させ、多数の市民を負傷させた。

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アレッポ県では、SANA(11月2日付)によると、軍・治安部隊がハーン・アサル村での反体制武装勢力の「浄化」を制圧した。

またカフルハムラ村、タッル・ナーイマ市、アフタリーン市・シャイフ・ナッジャール市間の街道、ジュッブ・ガブシャ村などで、反体制武装勢力の拠点などを攻撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

アレッポ市でもカルム・フーミド地区、サーリヒーン地区、タナーニール公園、バーブ・ハディード、ライラムーン地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力に対する特殊作戦を実施した。

一方、CNN(11月2日付)は、自由シリア軍の複数の戦闘員の話として、イランの無人戦闘機がアレッポ上空で目撃された、と報じた。

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ダルアー県では、SANA(11月2日付)によると、ハーッラ市、西ガーリヤ村で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員を殲滅した。

またサイダー町で、反体制武装勢力が高校の校舎に放火した。

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ヒムス県では、SANA(11月2日付)によると、ヒムス市バーブ・トゥルクマーン地区、ハウラ地方などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦・追撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

またアフマド・ムヌール・ムハンマド県知事は、反体制武装勢力がヒムス市旧市街などへのシリア赤新月社および赤十字国際委員会による人道支援を阻止している、と非難した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(11月2日付)によると、ダイル・ザウル市各所で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、殲滅した。

反体制勢力の動き

『ハヤート』(11月3日付)は、ロンドンの複数の反体制消息筋の話として、リヤード・サイフが1日に発表したシリア国民イニシアチブ委員会プログラムが、ロバート・フォード駐シリア米大使との3ヶ月におよぶ折衝の末に作成されたものだと報じた。

フォード大使は、シリア国民評議会が反体制勢力全体を代表できない現状とサラフィー主義者の戦闘員の影響力が増大する現状に不満を持っており、プログラムは、そうした不満を踏まえ、ワシントンDCで、シリアの友連絡グループを主導する各国外相らも参加した数度にわたる折衝を経て、作成された、という。

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アラビーヤ(11月2日付)、『ハヤート』(11月3日付)などは、ヨルダンの首都アンマンのホリデイ・イン・ホテルで、リヤード・ファリード・ヒジャーブ元首相ら反体制活動家15人が3日間にわたって会合を開き、カタールで11月8日に予定されている反体制勢力の大会に向けた準備・調整を行ったと報じた。

会合に参加したのは、ヒジャーブ元首相、亡命政府首班候補のリヤード・サイフ、アフマド・アースィー・ジャルバ(シリア国民評議会)、カマール・ルブワーニー、ミシェル・キールー(シリア民主フォーラム)、リーマー・フライハーン、スハイル・アタースィー、アカール・ルブワーニー、ワリード・ブンニー、アリー・サドルッディーン・バヤーヌーニー(シリア・ムスリム同胞団前最高監督者)など。

ルブワーニーによると、会合ではアサド政権打倒前の政治的対話を拒否すること、また亡命政府の本拠地をアンマンに置くことで合意した、という。

フライハーンは会合に関して、カタールでの大会の準備会合と位置づけたうえで、「私たちは自由シリア軍の新指導部を設置するとともに、新評議会とは別に暫定政府を発足するために活動することになるだろう」と述べた。

また会合に出席した複数の消息筋によると、反体制勢力各派の代表50人を新評議会の評議員に選出すること、そしてそのうちシリア国民評議会のメンバーを15人、クルド人の代表を4人とすることで合意した、という。

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シリア人権監視団は、「国際社会の公正を求めて」と銘打ったデモが発生した金曜日の暴力行為によって、23人が死亡した」と発表したが、死者はいずれも反体制武装勢力と軍・治安部隊の戦闘によるもので、デモとは無関係である。

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『ハヤート』(11月3日付)は、ハイサム・マーリフ弁護士((シリア革命評議会代表(暫定政府首班)らカイロで活動するシリアの反体制勢力が11月8日にカタールで予定されている反体制勢力大会への招待状を受け取ったと報じた。

招待状は、アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長、カタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣が署名している、という。

カタールでの反体制勢力の大会(11月8日)に関して、ハイサム・マーリフ弁護士((シリア革命評議会代表(暫定政府首班)は、シリア国民評議会に対話会合を開き、新執行部と新事務局を選出するよう呼びかけるとともに、「革命に何も提供していないだけでなく、革命を代表することもできない…。現執行部はすべてを独占しようとし、忠誠を買うために資金を浪費している」と非難した。

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シリア国民評議会渉外局のムハンマド・ヤースィーン・ナッジャール(シリアのための国民行動グループ)は、『ハヤート』(11月3日付)に対して、カタールのドーハで11月8日に開催予定の反体制勢力の大会に、23政治組織、420人が参加を予定しており、うち13組織がこうした会合に初参加だと述べ、「シリアの反体制勢力史上最大の会合」になると強調した。

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シリア国民評議会は、カタールでの反体制勢力の大会で、米国の後押しのもとに結成準備が進められている新評議会と亡命政府に関して、声明を出し、シリア国民評議会に代わるいかなる新たな枠組みが構築されることをも拒否するとの姿勢を示し、強く反発した。

声明において、シリア国民評議会は、「移行期間やすべての勢力を代弁する権威の設置に関する対話に真摯に対応する」としつつ、「シリア国民評議会を超越した会談や代替的枠組みの創出はシリア革命を傷つける試みだ」と断じた。

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シリア国民評議会のジョルジュ・サブラー報道官は、「国内で結成されたすべての政治勢力はシリア国民評議会によって代表されている。でなければ誰が、評議会に正統性を付与したのか?」とカタールでの反体制勢力大会をめぐる動きを批判した。

サブラー報道官は、「反体制勢力の統合の目的が自由シリア軍への武器供与やシリア国民の支援救済であるなら、それは正しい。しかし、バッシャール・アサドとの交渉をめざすのなら、統合は生じないし、シリア国民はそれを受け入れない」と付言した。

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アンマンでの反体制勢力指導者の会合に出席したシリア・ムスリム同胞団のアリー・サドルッディーン・バヤーヌーニー前最高監督者は声明を出し、会合で「シリアの反体制勢力を統合する政治指導部の設置に関して「原則」合意した」と述べた。

バヤーヌーニー前最高監督者はそのうえで「シリア国民評議会の存在を維持し、新設される政治的母体がその代わりになるべきではない」との姿勢を明示した。

クルド民族主義勢力の動き

クッルナー・シュラカー(11月1日付)は、アレッポ県アイン・アラブ市(コーバーニー市)で、シリア・クルド国民評議会が「内乱に反対…統合に賛成」と銘打ったデモを午後の礼拝後に呼びかけ、支持者が参加した、と報じた。

またこれに対抗し、西クルディスタン人民議会は「我々はあらゆる場所でレジスタンスを行う」と銘打ったデモを午後5時に呼びかけ、実施した。

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シリア・クルド青年調整連合は声明を出し、ハサカ県カーミシュリー市で民主統一党の要員が同連合メンバー2人を身柄拘束した、と発表した。

レバノンの動き

ミシェル・スライマーン大統領はシリアの反体制武装勢力によるアルサール地方の検問所襲撃を「いかなる理由によるものであれ、決して正当化され得ない」と厳しく非難した。

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『ナハール』(11月2日付)は、ヒズブッラーの戦闘員がシリアの反体制武装勢力との戦闘で戦死し、ナバティーヤ県ナバティーヤ市に埋葬されたと報じた。

戦死したのはハイダル・マフムード・ザインッディーン。

諸外国の動き

ロシアのゲンナージー・ガティロフ外務次官は、カタールでの反体制勢力大会で新評議会と暫定政府の設置をめざす米国などの動きに関して、「シリアの反体制勢力のパトロンが、未来のシリアにおける指導部のリストを外から課そうとすることは、(6月のシリア作業グループ会合での)ジュネーブ合意に反している」と批判した。

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北朝鮮の金正恩第一書記は、平壌でのシリア・北朝鮮経済科学技術合同委員会出席のために派遣されたシリアの使節団と会談し、シリア政府が現下の危機において勝利することを全面的に信用している、と述べた。

SANA(11月2日付)が報じた。

AFP, November 2, 2012、Akhbar al-Sharq, November 2, 2012, November 3, 2012、Alarabia.net, November 11, 2012、CNN, November 2, 2012、al-Hayat, November 3, 2012, November 4, 2012、Kull-na Shuraka’, November 2, 2012、al-Kurdiya
News, November 2, 2012、al-Nahar, November 2, 2012、Naharnet, November 2, 2012、Reuters, November 2, 2012、SANA,
November 2, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

サイフ元人民議会議員が「シリア国民イニシアチブ委員会」プロジェクトと題した声明のなかで暫定政府構想を示す、米国務長官「シリア国民評議会はもはや反体制勢力の明らかなリーダーとは言えない」(2012年11月1日)

国内の暴力

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、タッルミンス村、マアッル・シャマーリーン村が軍の空爆を受け、ワスターニー村も砲撃に曝された。

またワーディ・ダイーフ基地周辺では、シャームの民のヌスラ戦線と自由シリア軍が合同で砲撃を行った。

一方、サラーキブ市北西部の軍・治安部隊の検問所3カ所を反体制武装勢力が襲撃し、28人の兵士を殺害した。

殺された28人の多くが反体制勢力に捕捉されたのち、処刑され、その映像はユーチューブなどに公開された。

なお、シリア人権監視団のアリー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(11月1日付)に対して、軍・治安部隊がサラーキブ市を掌握しておらず、5つの反体制武装集団が駐留していると述べた。

これに対し、SANA(11月1日付)は、ムハムバル村、タルナバ村などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した、と報じた。

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ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハジャル・アスワド市、ハラスター市などが空爆を受け、複数が負傷した。

一方、SANA(11月1日付)によると、ダマスカス郊外県のザマルカー町、サイイダ・ザイナブ町、ダイル・アサーフィール市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦・追撃し、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(11月1日付)によると、ティーム地方で反体制武装勢力が石油パイプラインを破壊した。

またダイル・ザウル市で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市スッカリー地区、ダイル・ハーフィル市、サフィーラ市、タッル・ハドヤー村に軍・治安部隊が砲撃を加え、複数が負傷した。

またアレッポ市内各所で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

一方、SANA(11月1日付)によると、アレッポ市ライラムーン交差点、スッカリー地区、ブスターン・カスル地区、サーリヒーン地区、カルム・ジャバル地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力への特殊作戦を行い、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷した。

またアレッポ市郊外のアウラム・クブラー町、ハーン・アサル村・アターリブ市間、アターリブ市、カフルハムラ村、マーリア市、カスィーバ村、アナダーン市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の拠点を攻撃するなどして交戦、多数の戦闘員を殺害した。

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ラタキア県では、SANA(11月1日付)によると、バッカース村などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力を追撃し、戦闘員を殲滅した。

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ハマー県では、SANA(11月1日付)によると、ガーブ地方のジャイイド村、アズィーズィーヤ村、ジスル・ジスル・バイト・ラースなどで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺害、逮捕した。

反体制勢力の動き

11月8日にカタールのドーハで開催予定の反体制勢力の大会で発足予定の亡命政府の首班候補であるリヤード・サイフ元人民議会議員は、「シリア国民イニシアチブ委員会」プロジェクトと題した声明を発表し、暫定政府構想を示した。

同プロジェクトの骨子は以下の通り。

1. 「強力な指導部の発足という祖国の火急の必要」に応えるべく、シリア国民イニシアチブ委員会の名で亡命政府を発足する国民的義務を果たす。
2. 同委員会は民主主義を基礎とし、カイロでの7月の反体制勢力大会での合意に従う。
3. 国内との連絡、国際社会、地域各国との連絡。
4. 主権、自決権、国民統合の維持、および領土保全をめざす。
5. アサド大統領および政権を象徴する幹部の退任をもってのみ政治的解決を始動する。
6. 市民的、多元的、民主的なシリアを建設する。
7. シリア国民支援基金の創設。
8. 自由シリア軍の支援。
9. 解放区の自治。
10. 暫定政府構想の案出。
11. 国際社会における(新政権の)承認

そのうえで、自由シリア軍、軍事評議会、革命運動、地元評議会、各県の代表にプロジェクトへの参加を求めた。

またプロジェクトをもとに以下4つの機関を設置するとのビジョンを示した。

1. イニシアチブ委員会および、政治諸勢力の代表
2. 最高軍事評議会
3. 司法委員会
4. テクノクラートからなる暫定政府

最後にこのプログラムをドーハでの大会で審議することを求めた。

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反体制活動家のファーイク・ミールはフェイスブック(11月1日付)で、リヤード・サイフが発表したプログラムに基づき11月8日にカタールで結成予定のシリア国民イニシアチブ委員会の構成の内訳をリークした。

同リークによると、委員会のメンバーは以下の通り:

シリア国民評議会(アブドゥルバースィト・スィーダー事務局長ほか14人)
地元行政諸評議会(14人)
シリア・クルド国民評議会(3人)
ビラード・シャーム・ウラマー連盟(ウサーマ・リファーイー)
アラブ社会主義連合民主党(ハサン・アブドゥルアズィーム)
共産主義行動等(アブドゥルアズィーズ・ハイイル)
シリア民主フォーラム(ミシェル・キールー)
市民権運動(ハーリス・ナッバハーン)
自由民主シリアのための「ともに」潮流(バッサーム・ユースフ)
シリア革命評議会(ハイサム・マーリフ)
離反政治家(リヤード・ファリード・ヒジャーブ)
革命作家連合連盟(サーディク・ジャラール・アズム)
シリア革命総合委員会(スハイル・アタースィー)
シリア・ビジネス・フォーラム(ムスタファー・サッバーグ)
シリア部族革命評議会(アフマド・アースィー・ジャルバー)
愛国主義者(カマール・ルブワーニー)
愛国主義者(ワリード・ブンニー)
愛国主義者(ハーリド・アブー・サラーフ)
愛国主義者2名(ラッザーナ・ザイトゥーナ、フィダー・ハウラーニー、アーリフ・ダリーラ、アブドゥルマジード・マンジューナ、ムンタハー・アトラシュのうちの2名)

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自由シリア軍国内合同司令部は声明(ファフド・ミスリー)を出し、アレッポ県でのクルド人ヤズィーディー派への襲撃に関して、「組織に属さない」としたうえで、「革命と自由シリア軍の敵」と批判した。

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シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長は、滞在先のベイルートで、シリア国民評議会の見限り、サラフィー主義者の外国人戦闘員への反体制勢力の対応を批判したクリントン米国務長官の発言(後述)に対して、「国際社会は、自己批判し、シリア国民に何を提供したかを問い直すべきだ。国際社会は、シリアでの狂気の殺戮を止めるため、シリア人にどう支援したというのか?」と反論した。

スィーダー事務局長はまた「解放区」がアサド政権による攻撃にさらされ続け、混乱状態にあるなかで、「一部の勢力が…過激化することは当然だ」と述べ、「過激化は国際社会が働きかけを行わないことが理由だ…。シリア国民評議会は国際社会からの物的支援が不足している」と窮状を訴えた。

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ウマル・シャウワーフが声明を出し、シリア国民評議会からの脱会を宣言した。

努力にふさわしい成果が得られなかった、のが脱会の理由。

クルド民族主義勢力の動き

クッルナー・シュラカー(11月1日付)は、匿名クルド筋の話として、アレッポ県アイン・アラブ市での民主統一党による加盟政党事務所突入を受け、シリア・クルド国民評議会が緊急会合を開き、民主統一党に謝罪とアサド政権支持停止を求めることを決定したと報じた。

レバノンの動き

ベカーア県バアルベック郡アルサール地方フマイド渓谷検問所で、シリア領から潜入しようとした武装集団とレバノンの内務治安軍総局が交戦し、NNA(11月1日付)によると、シリア人1人が死亡、10人が負傷した。

戦闘は、負傷者をレバノン領内に搬送しようとした武装集団がレバノン警察の入国許可を得るように求めたフマイド渓谷検問所の内務治安軍総局の指示を無視して入国しようとしたために発生した。

内務治安軍総局が2日に出した声明によると、戦闘発生を受け、70人以上の戦闘員が検問所を襲撃し、内務治安軍総局の12人が負傷した。

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進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首は、「私たちが必要としているのは、シリア革命を乗っ取ろうとする過激派に強行に抵抗した経歴を持つ反体制勢力だ」と述べ、既存の反体制勢力の対応を不十分だと非難したヒラリー・クリントン米国務長官の発言に対して、反体制勢力への全面支援を国際社会が躊躇したことがシリア情勢悪化の主な理由だと批判した。

諸外国の動き

ヒラリー・クリントン米国務長官は、クロアチアの首都ザグレブで記者会見し、シリア国民評議会について、もはや反体制勢力の「明らかなリーダー」とは言えないと述べた。

クリントン長官は、同評議会がシリア国内に活動拠点を持たない亡命活動家の寄り合い所帯であることを踏まえ、「求められているのは今現在、(シリア国内の)前線で戦い、死に瀕している人々の代表だ」と述べた。

また「米政府は、新たな政治体制に入るべき人や組織を推挙した。我々はシリア国民評議会を反体制勢力の明白なリーダーと見なすことはできない」との考え方を示した。

さらに「反体制派の一部にはなり得るが、反体制派にはシリア国内にいる人や、耳を傾けるべき正当な意見を持つ人々も含まれるべきだ」と付言した。

一方、サラフィー主義者の外国人戦闘員の台頭に関しては、懸念を表明しつつ、「私たちが必要としているのは、シリア革命を乗っ取ろうとする過激派に強行に抵抗した経歴を持つ反体制勢力だ」と述べ、既存の反体制勢力の対応を不十分だと非難し、「アサド政権に断固として対抗するための反体制勢力の統合を支援する」との意思を示した。

クリントン長官の発言は、11月8日にカタールのドーハで予定されている反体制勢力の大会準備を踏まえたもの。

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在エジプト中国大使館が声明を出し、10月31日のアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表と楊潔チ外相の北京での会談に関して、中国側が4項目からなる提案を行ったと発表した。

同声明によると、4項目とは以下の通り:

1. シリアの関係当事者による停戦努力とブラーヒーミー共同特別特使のミッションへの協力。
2. 関係手当事者による早急な交渉代表者の任命を通じたブラーヒーミー共同特別特使と国際社会の活動を支援と、対話を通じた政治的転換のための行程表作成。広範は基盤を持つ暫定統治機構の発足。早急な危機収拾のための政治的転換の実施。
3. 国際社会によるブラーヒーミー共同特別特使の仲介努力への協力。
4. 関係当事者による人道危機軽減のための具体的な措置の実施。

この提案において、中国は、アサド政権の退任の是非を明言しなかったが、「政治的転換」、「暫定統治機構の発足」という言葉でその可能性に含みを持たせた。

AFP, November 1, 2012、Akhbar al-Sharq, November 1, 2012, November 2, 2012、Facebook, November 1, 2012、al-Hayat, November 1, 2012、Kull-na Shuraka’, November 1, 2012、al-Kurdiya News,
November 1, 2012、Naharnet, November 1, 2012, November 2, 2012、Reuters,
November 1, 2012、SANA, November 1, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

 

「シリアにおける移行期間運営、未来のためのビジョン構築」大会が閉幕、アレッポ県では民主統一党民兵がクルド人離反兵からなるユースフ・アズマ大隊と交戦(2012年10月31日)

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、SANA(10月31日付)によると、サイイダ・ザイナブ町で、ゴミ袋に入れられた爆弾が爆発し、11人が死亡、数十人が負傷した。

またムウダミーヤト・シャーム市では、車に仕掛けられた爆弾が爆発し、複数の市民が負傷した。

一方、ハラスター市、ザマルカー町などでは、軍・治安部隊が反体制武装勢力の追跡活動を継続し、複数の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区でシリア軍大佐の自動車に仕掛けられた爆弾が爆発した。死傷者は出なかった。

また、SANA(10月31日付)によると、マッザ区で「武装テロ集団」が仕掛けた爆弾3発が爆発し、1人が死亡、複数が負傷した。

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アレッポ県では、SANA(10月31日付)によると、マアーッラト・アルティーク村、アレッポ市・ダイル・ハーフィル市間の街道、カーフィース村、フライターン市、カフルナーハー村、アレッポ市・バーブ市間の街道などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

またアレッポ市でも、カルム・マイサル地区、ブスターン・カスル地区、ダウワール・バーブ・ハディード、ブスターン・バーシャー地区、カルム・ジャバル地区、カフルハムラ地区・ザフラー地区間、ライラムーン地区などで、軍・治安部隊と反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、拠点を破壊した。

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ハマー県では、SANA(10月31日付)によると、ガーブ平野のジャイイド市、アズィーズィーヤ市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、SANA(10月31日付)によると、アービル村、ムバーラキーヤ市、カフル・アーヤー村、サルーミーヤ市、ジャウバル市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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アクス・サイル(10月31日付)は、イドリブ県ハーリム市で、軍が反体制武装勢力の拠点に「誤って」補給物資を投下した、と報じた。

反体制勢力の動き

10月29日からトルコのイスタンブールで開かれていたシリア政治戦略研究センター主催の「シリアにおける移行期間運営、未来のためのビジョン構築」大会が閉幕した。

Kull-na Shuraka', October 31, 2012
Kull-na Shuraka’, October 31, 2012

大会には、シリア・クルド国民評議会、シリア・クルド国民評議会、アッシリア民主機構、ダマスカス宣言、シリア・ムスリム同胞団、シリア革命総合委員会、地元調整諸委員会、シャーム・ウラマー委員会、自由シリア軍の代表らが出席していた。

閉幕声明において、大会参加者は「我々のイデオロギー的な意見の相違を保留し、亡命政府を樹立する必要がある点で合意した。暫定政府発足によって、アラブ諸国や国際社会による我々の革命へのさらなる政治的支援が得られるだろう」と表明した。

大会に出席したシリア政治戦略研究センターのラドワーン・ズィヤーダは記者団に関して、「亡命政府を選出するための総会を開くことで出席者は合意した」ことを明らかにした。

また「フランス、アラブ諸国、そして(大会に参加しなかった)ほかの反体制勢力に亡命政府を発足後ただちに承認するよう呼びかけた」と付言した。

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シリア人権監視団は、ハマー航空基地が反体制活動家を収監するための空軍情報部の拘置所・刑務所として使用されていると発表した。

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ハマー革命評議会のアブー・カースィム・ハマウィー報道官を名乗る活動家は、AFP(10月31日付)に対して、「自由シリア軍は、軍事力の不均衡ゆえに、ハマー市から撤退した。国の中心に位置する同市は軍事拠点と化し、そこから各県に戦闘機が送られている」と述べた。

また「体制は同市を制圧するため、逮捕活動を実行し…、6ヶ月で数千人が逮捕され、拷問を受けた。逮捕と拷問は死よりも過酷だ。想像を絶する…。私は毎日転々と逃げ回り、逮捕を免れている」と付言した。

クルド民族主義勢力の動き

シリアの反体制武装勢力を支援するジャズィーラ衛星テレビ(10月31日付)は、アレッポ県アフリーン市郊外で、反体制武装勢力と民主統一党の民兵が交戦したと報じた。

同報道によると、反体制武装勢力(自由シリア軍)には、クルド人離反兵からなるユースフ・アズマ大隊が参加し、アフリーン市郊外のシリア軍第137大隊本部を制圧した、という。

またユースフ・アズマ大隊は、民主統一党に対して、アサド政権への協力を止めるよう警告を発した。

アフリーン市一帯は民主統一党が主導する西クルディスタン人民議会およびクルド最高委員会が実効支配している。

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民主統一党のサーリフ・ムスリム・ムハンマド書記長は『サフィール』(10月31日付)のインタビューに答え、そのなかでサラーフ・バドルッディーン一派を「トルコの手先」で「自由シリア軍」への武器供与を支援している、と批判した。

サラーフ・バドルッディーンはクルド民族主義活動家の重鎮で、西欧を活動拠点としており、2006年末にはアブドゥルハリーム・ハッダーム前副大統領、シリア・ムスリム同胞団とともにシリア国民救済戦線を結成、また2011年9月にはシリア国民評議会に参加した。

レバノンの動き

マルワーン・シルビル法務大臣は、シリアの反体制武装勢力に拉致されていたジャーナリストのフィダー・イーターニーが釈放され、トルコに到着した、と発表した。

パレスチナ人の動き

ロイター通信(10月31日付)は、ゴランの鷹大隊(自由シリア軍)の司令官の話として、パレスチナ人のみから構成される反体制武装組織「嵐(アースィファ)大隊」が結成された、と報じた。

同司令官によると、「嵐大隊」は、ダマスカス県ヤルムーク区(難民キャンプ)でアサド政権を支援するPFLP-GCなどの戦闘員との戦いに投入される、という。

諸外国の動き

アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は中国を訪問し、楊潔チ外交部長(外務大臣)らと会談した。

会談後の記者会見でブラーヒーミー共同特別代表は、シリアの危機解消に向け中国に「活発な役割」を期待すると述べた。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣がパリでフランスのローラン・ファビウス外務大臣と会談した。

会談後の記者会見で、ファビウス外務大臣は、シリア問題の解決はアサド大統領が退任する以外にないとのこれまで通りの立場を示した。

一方、ラブロフ外務大臣は、ジュネーブでのシリア作業グループの合意が、シリア政府と反体制勢力が移行期間について合意することを求めていると反論し、アサド大統領の退任問題がフランスではなく、シリア国民が決すべき問題だと主張した。

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ロシアのゲンナージー・ガティロフ外務次官は、10月10日にトルコがシリア航空旅客機をアンカラ国際空港に強制着陸させ、積み荷を押収した問題で、積み荷の変換をめぐる交渉を行っている、と述べた。

両国間で具体的な合意には達していないという。

AFP, October 31, 2012、Akhbar al-Sharq, October 31, 2012、‘Aks al-Sayr, October 31, 2012、Aljazeera.net, October 31, 2012、al-Hayat, November 1, 2012、Kull-na Shuraka’, October 31, 2012、al-Kurdiya News,
October 31, 2012、Naharnet, October 31, 2012、Reuters, October 31, 2012、SANA,
October 31, 2012、al-Safir, October 31, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県アフリーン市で「自由シリア軍北の嵐旅団」が民主統一党の検問所を制圧、しかし同軍サラーフッディーン・アイユービー大隊は声明のなかで「自由シリア軍と民主統一党の関係が良好」と明かす(2012年10月28日)

国内の暴力

シリア軍・武装部隊総司令部は声明を出し、武装テロ集団が休戦違反を続けている、と発表した。

Kull-na Shuraka', October 29, 2012
Kull-na Shuraka’, October 29, 2012

声明によると、反体制武装勢力は、ダマスカス郊外県カラムーン山地一帯、アルトゥーズ町、ジャブアディーン町、ハラスター市、シャブアー町、ダイル・アティーヤ市、ヒムス県タッルカラフ市、ハマー県ガーブ地方、アレッポ県アレッポ市旧市街、イドリブ県ハーミディーヤ市、マアッラ市、ハーリム市、サルキーン市、アッラーニー村、ダイル・ザウル県ブーカマール市などで検問所襲撃、即席爆弾爆破、砲撃などを行った。

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ダイル・ザウル県では、SANA(10月28日付)によると、ダイル・ザウル市の複数カ所で軍・治安部隊が反体制武装勢力の攻撃に対して応戦し、アル=カーイダの戦闘員ら多数を殺害した。

一方、シリア人権監視団によると、反体制武装勢力がシャームの民のヌスラ戦線と共闘し、ダイル・ザウル市内で軍・治安部隊と交戦した。

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Kull-na Shuraka', October 29, 2012
Kull-na Shuraka’, October 29, 2012

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、27日晩から28日にかけて、スバイナ町、ムウダミーヤト・シャーム市などに対して軍が空爆を行った。

またハジャル・アスワド市で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

このほか、アイン・タルマー村の検問所を反体制武装勢力が襲撃し、軍・治安部隊の兵士4人を殺害した。

複数の活動家によると、ザマルカー町、アルバイン市、ハラスター市などで大きな爆発があり、ハラスター市ではライフラインが一時不通になったほか、ドゥーマー市郊外で反体制武装勢力が軍の検問所を襲撃した、という。

一方、SANA(10月28日付)によると、ザマルカー町で軍・治安部隊が反体制武装勢力の攻撃に対して応戦し、複数の戦闘員を殺害した。

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アレッポ県では、SANA(10月28日付)によると、ハーン・アサル村で軍・治安部隊が反体制武装勢力の攻撃に対して応戦し、外国人戦闘員を含む複数の戦闘員を殺害した。

クルディーヤ・ニュース(10月28日付)は、自由シリア軍北の嵐旅団がアフリーン市の民主統一党の検問所を制圧した、と報じた。

一方、シリア人権監視団によると、アレッポ市スライマーン・ハラビー地区で、砲撃により1人が死亡した。

またアレッポ市マイダーン地区、ハナーヌー地区などで軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

アクス・サイル(10月29日付)は、反体制武装勢力筋の話として、空軍情報部アレッポ支部長のズハイル・ビータール大佐が自由シリア軍に狙撃され、死亡したと報じた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装勢力がシャームの民のヌスラ戦線とともに、ワーディー・ダイフ軍基地への攻撃を継続した。

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シリア人権擁護連盟は声明を出し、2011年6月に逮捕されたハーリド・サアド女史が獄中での拷問が原因で死亡した、と発表した。

国内の動き

シリア外務在外居住者省のジハード・マクディスィー報道官は、イード・アル=アドハーの休戦の反体制武装勢力による停戦違反への抗議文を国連安保理に提出した、と述べた。

反体制勢力の動き

シャームの民のヌスラ戦線は声明を出し、ダマスカス県ダッフ・シューク地区での爆破テロ(26日)を含む一連の爆破テロへの関与を否定し、「大多数の人々は爆破を行ったのが政府だと考えている」と政権の自作自演だと非難した。

また同声明において、戦線は「停戦を拒否することは、必ずしもイード中に作戦を実行することを意味しないし、作戦を実行しないことも意味しない」と付言した。

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シリア人権監視団は、28日の戦闘で114人が死亡、うち47人が民間人、36人が軍・治安部隊兵士、31人が反体制武装勢力戦闘員だったと発表した。

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自由シリア軍のサラーフッディーン・アイユービー大隊は声明を出し、自由シリア軍と民主統一党の関係が良好だと述べ、アレッポ市アシュラフィーヤ地区をめぐり両者が対立しているとの見方を否定し、自由シリア軍内の対立を暴露した。

この声明は、自由シリア軍副司令官を名のるマーリク・クルディーのクルディーヤ・ニュース(10月27日付)への反論として発表され、クルディーの発言が民主統一党の良好な関係を築いている大隊をイデオロギー的に貶めようとするものだと批判した。

レバノンの動き

アレッポ県アアザーズ市で拉致されたレバノン人記者のフィダー・イーターニーの映像がユーチューブ(10月28日付)にアップされた。
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同映像によると、イーターニーは自由シリア軍「アーザーズ北の嵐旅団」によって拉致され、自宅軟禁状態にある、という。

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NNA(10月28日付)は、北部県アッカール郡タッル・アンダ村住民が、シリア当局による村人の身柄拘束に抗議して、国際幹線道路を封鎖した、と報じた。

道路封鎖は軍の介入によって強制排除された。

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AFP(10月28日付)は、北部県ミンヤ郡ミンヤ市で、シリアの反体制武装勢力に武器を密輸していたマルワーン・カッサーブの武器製造工場が爆発し、カッサーブが死亡した、と報じた。

諸外国の動き

ロシア議会下院(国家会議)国際問題委員会アレクセイ・プシコフ委員長はRT(10月28日付)に対して、「ロシア・中国と「シリアの友」を名のる国々が、紛争の一方の当事者のみを支援するだけでは解決し得ないことを認識することだ…。ロシア・中国は欧米諸国よりもこの立場に近い…。シリア政府と戦う反体制組織への資金・武器支援を通じて問題解決は不可能だということを皆が理解しなければならない…。反体制勢力は大統領を退陣させる力を持っておらず、アサド大統領も反体制武装勢力を殲滅するに充分な力を持たない…。それゆえ事態は暗礁に乗り上げている。我々は対話を始められる両当事者の代表を作り出さねばならない」と述べた。

AFP, October 28, 2012、Akhbar al-Sharq, October 28, 2012、‘Aks al-Sayr, October 29, 2012、al-Hayat, October 29, 2012、Kull-na Shuraka’, October 28, 2012, October 29, 2012、al-Kurdiya
News, October 28, 2012, October 29, 2012、Naharnet, October 28, 2012、NNA,
October 28, 2012、Reuters, October 28, 2012、SANA, October 28, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市で自由シリア軍と人民防衛隊の間で戦闘が発生、ハサカ県ではクルド人約300人が自由シリア軍によって拉致されるもその後解放(2012年10月27日)

国内の暴力

シリア軍・武装部隊総司令部は声明を出し、武装テロ集団が26日に続き、27日も休戦違反を続けている、と発表した。

同声明によると、反体制武装勢力は、ダマスカス郊外県のドゥーマー市、ハラスター市、フーシュ・アラブ村、カタナー市、ヤブルード市、ダルアー県ターミル市、ヒムス県ヒムス市(バーブ・フード地区)、マフラム地方、ハマー県ハマー市、アレッポ県アレッポ市旧市街、カフルハムラ村、ハーン・アサル村、イドリブ県ワーディー・ダイフ地点、ハーミディーヤ市、ハーリム市、サルキーン市、アッラーニー村、ダイル・ザウル県ダイル・ザウル市などで検問所襲撃、即席爆弾爆破などを26日晩以降行った。

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アレッポ県では、『ハヤート』(10月28日付)によると、アレッポ市アシュラフィーヤ地区で、反体制武装勢力(自由シリア軍)と民主統一党の民兵(人民防衛隊(YPG)が交戦し、双方に合わせて8人の死者が出た。

アシュラフィーヤ地区は、クルド人が多く住んでいるが、アレッポ市内では比較的戦闘が少なく、避難民が押し寄せていた。

戦闘は26日晩/27日未明に始まった。

AFP(10月28日付)は、住民などの話として、反体制武装勢力の戦闘員約200人がアレッポ市アシュラフィーヤ地区に潜入し、人民防衛隊と交戦した、と報じた。

これに関して、ユーフラテス通信(10月27日付)は、アレッポ市シャイフ・マクスード地区、アシュラフィーヤ地区の制圧を試みようとする自由シリア軍と、両地区のクルド人住民を保護する民主統一党の人民防衛隊(YPG)との間で戦闘が発生したと報じた。

この戦闘は、アシュラフィーヤ地区でのデモに自由シリア軍が発砲することで発生した、という。

また自由シリア軍の発砲により、民間人10人が死亡、女性3人を含む25人が負傷、またYPGの兵士1人も重傷を負ってその後死亡した。

シリア人権監視団によると、この戦闘で、双方の戦闘員22人を含む30人が死亡した。

一方、SANA(10月27日付)もアレッポ市アシュラフィーヤ地区、マルジャ地区での市民のデモに反体制武装勢力が発砲し、2人が死亡したと報じた。

デモでは、反体制武装勢力の退去が求められていたという。

このほか、シリア人権監視団によると、アレッポ市サイイド・アリー地区などで激しい砲撃と交戦があった。

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クルディーヤ・ニュース(10月27日付)は、自由シリア軍がハサカ県ハイヤーン町で約300人の身柄を拘束した、と報じた。

身柄拘束は、アレッポ市アシュラフィーヤ地区での人民防衛隊(YPG)の応戦を停止させることが目的だという。

これに関して、自由シリア軍副司令官を名乗るマーリク・クルディーは、クルディーヤ・ニュース(10月27日付)に、アレッポ市アシュラフィーヤ地区での人民防衛隊(YPG)との戦闘激化を回避するために民主統一党と交渉している、としたうえで、ハイヤーン町で身柄拘束したクルド人をただちに釈放する、と述べた。

クルディーはまた、アレッポ市アシュラフィーヤ地区への自由シリア軍の侵攻が、「民主統一党の実効支配を終わらせようとするサラーフッディーン・アイユービー大隊ら一部の政治勢力によって」行われたと述べた。

その後、クルド友愛調整は声明を出し、自由シリア軍がハイヤーン町で身柄拘束したクルド人全員を釈放したと発表した。

声明によると、自由シリア軍はフライターン市・ハイヤーン町間の検問所で公共交通機関を使って移動していた一般市民多数を身柄拘束していた。

またシリア人権監視団も、クルド人120人以上が釈放された、と発表したが、民主統一党も反体制武装勢力の戦闘員20人を捕捉していた、と付言し、自由シリア軍による市民の拉致を正当化しようとした。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装勢力がシャームの民のヌスラ戦線とともに攻略を続けるワーディー・ダイフ基地近くのマアッラト・ターミル村が軍の空爆を受けた。

また『ハヤート』(10月28日付)によると、対トルコ国境に近いハーリム市で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、トルコ赤新月社の車輌が領内に入り、負傷者の搬出を行った。

戦闘は、同市近くで反体制武装勢力戦闘員が逮捕されたことをきっかけに発生した、という。

その後、自由シリア軍はハーリム市を制圧したと発表した。

一方、SANA(10月27日付)によると、イドリブ市で反体制武装勢力が軍・治安部隊に発砲、軍・治安部隊がこれに応戦した。

また同市内にカールトン・ホテルのゴミ集積所で反体制武装勢力が仕掛けた爆弾が爆発し、子供2人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アルバイン市に軍が空爆し、8人が死亡した。

この空爆に関して、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は「休戦宣言後初の空爆だ…。この空爆で休戦は葬り去られた。もはや我々は休戦などと言っていられない」と述べ、「人権組織」であるにもかかわらず殺戮再開を容認し、武力紛争を煽る反体制組織としての実態を露わにした。

また、同監視団によると、ドゥーマー市などが砲撃を受け、2人が死亡、複数が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市のレストラン近くで爆弾が仕掛けられた車が爆発した。

しかしシリア人権監視団は、反体制武装勢力によるこうしたテロに対しては非難の意を示さなかった。

一方、シリア・アラブ・テレビ(10月27日付)は、このテロに関してシリア正教会前で自動車爆弾が爆発したと報じ、「武装テロ集団が休戦に違反した」と報じた。

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ダマスカス県では、SANA(10月27日付)によると、ジャルマーナー市で反体制武装勢力が通行人に発砲し、1人が死亡した。

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ヒムス県では、SANA(10月27日付)によると、アーティフィーヤ村、タッルカラフ市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

国内の動き

ムハンマド・アブドゥッスィタール・サイイド宗教関係大臣がタルトゥース県タルトゥース市シャイフ・バドル地区での殉教者慰霊祭に出席し、反体制武装勢力との戦闘での戦死者の遺族を慰問した。

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サアド・ナーイフ保健大臣は、26日のダマスカス県ダッフ・シューク地区での爆破テロで負傷した市民を慰問した。

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アリー・アブドゥッラー・アイユーブ副参謀長がダマスカス県ティシュリーン軍事病院を訪れ、反体制武装勢力との戦闘での負傷兵を慰問した。

反体制勢力の動き

自由シリア軍アレッポ軍事評議会のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐は、イード・アル=アドハーの休戦に関して「どの休戦のことか?休戦など嘘だ。体制は犯罪者なのに、どのように休戦を尊重できるのか?これはブラーヒーミーにとって失敗だ。彼のイニシアチブは死産だった…。軍は砲撃を止めていない」と非難した。

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シリア人権監視団は、休戦発効後の死者数(27日正午時点)が、民間人50人、兵士16人、反体制武装勢力6人にのぼると発表した。

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地元調整諸委員会は、26、27日両日で死者数が151人に達したと発表した。

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シリア国民評議会は声明を出し、10月26日に軍・治安部隊が各地で292件の停戦違反を犯したと発表した。

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シリア記者連盟は声明を出し、反体制武装勢力が拉致しているレバノン人記者フィダー・イーターニーの釈放を求めた。

クルド民族主義勢力の動き

民主統一党のスィーバーン・ハムウ人民防衛隊(YPG)報道官は、クルディーヤ・ニュース(10月27日付)に対して、アレッポ県アイン・アラブ市(コバネ市)のクルド民族主義政党7党に対して、反体制武装勢力などが使用するフランス委任統治時代のシリア国旗を掲揚しないよう要請した。

またハムウ報道官は、シリアの反体制勢力がクルド民族の生存権を認めようとせず、自由シリア軍がクルド人市民を殺害している、と非難した。

レバノンの動き

NNA(10月27日付)は、レバノン人ジャーナリストのフィダー・イーターニーがアレッポ県アアザーズ市の反体制武装勢力に拉致された、と報じた。

イーターニーは『アフバール』、LBCIなどの記者を務める。

アアザーズ調整はフェイスブック(10月27日付)で、拉致の理由に関して、「彼の活動はシリア革命の路線に一致しない…。イーターニーが反革命勢力に関与していることは証明されていないが、革命勢力が制圧した地域で彼の記者としての滞在はもやは認められない」と綴った。

ジャディード・チャンネル(10月27日付)は、ムスタクバル潮流のウカーブ・サクル議員がイーターニー記者の釈放の仲介を行っている、と報じた。

諸外国の動き

トルコ軍参謀長は、米軍が対シリア国境地域に軍を派遣したとの一部トルコ紙の情報を否定した。

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ハマースのイスマーイール・ハニーヤ首相は、イード・アル=アドハー礼拝後に演説を行い、シリア情勢に関して、「自由、尊厳、安心できる国家を求めるシリア国民から不正の手を引くべき」と述べ、アサド政権を批判した。

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イラク・イスラーム教ウラマー委員会のハーリー・ダーリー事務局長は、シリア情勢に関して、「(アサド政権は)アラブ諸国と国際社会のあらゆるイニシアチブを利用すべきだ…。なぜならそこに危機の出口があるからだ」と述べた。

AFP, October 27, 2012、Akhbar al-Sharq, October 27, 2012、al-Hayat, October 28, 2012、al-Jadid, October 27, 2012、Kull-na Shuraka’, October
27, 2012, October 29, 2012、al-Kurdiya News, October 27, 2012, October 29,
2012、Naharnet, October 27, 2012、NNA, October 27, 2012、Reuters, October
27, 2012、SANA, October 27, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

各地で「武装テロ集団」が前日に発表された軍の休戦宣言に違反するかたちで攻撃を実施、アサド大統領がダマスカス県のアクラム・モスクでイード・アル=アドハーの礼拝を行う(2012年10月26日)

国内の暴力

シリア軍・武装部隊総司令部は声明を出し、25日の軍による休戦宣言に明確に違反するかたちで、「武装テロ集団」が各地の軍拠点への攻撃を敢行した、と発表した。

同声明によると、「武装テロ集団」(自由シリア軍)は午前7時頃から、ダイル・ザウル県(ダイル・ザウル市)、ダルアー県(ダルアー市)、イドリブ県(ハーリム、サルキーン、ワーディー・ダイフ、アッラーニー村)、ヒムス県(ヒムス市、タッルカラフ)、ダマスカス郊外県(ハラスター、アルバイン、ドゥーマー)の軍検問所、拠点などに対して発砲を行っている。

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ダマスカス郊外県では、AFP(10月26日付)によると、ハラスター市、アルバイン市、ドゥーマー市で、市民を襲撃する反体制武装勢力に軍・治安部隊が発砲した。

一方、シリア人権監視団によると、サイイダ・ザイナブ町で戦闘があった。

またハラスター市でも戦闘があり、3人が死亡した。

SANA, October 26, 2012
SANA, October 26, 2012
SANA, October 26, 2012
SANA, October 26, 2012

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ダマスカス県では、SANA(10月26日付)によると、ダッフ・シューク地区で反体制武装勢力が車に仕掛けた爆弾が爆発し、20人以上の市民が死亡、30人以上が負傷した。

AFP(10月26日付)によると、爆破テロは警察署を狙ったものだという。

また、AFPによると、タダームン区の建設中のビル内で反体制武装勢力が爆弾を仕掛けた車が爆発、またマッザ航空基地周辺に迫撃砲が着弾した。死傷者はなかった。

シリア人権監視団によると、アサーリー地区で戦闘があった。

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ダルアー県では、SANA(10月26日付)によると、ダルアー市内の治安維持部隊の検問所近くで反体制武装勢力が車に仕掛けた爆弾が爆発し、11人が負傷した。

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アレッポ県では、SANA(10月26日付)によると、アレッポ市内で3件、カフルナーハー村で1件、ハーン・アサル村で1件の合わせて5件の停戦違反があり、軍・治安部隊が反体制武装勢力に応戦した。

al-Hayat, October 27, 2012
al-Hayat, October 27, 2012

またアレッポ市スィルヤーン地区にある反体制武装勢力のアジトを制圧し、武器弾薬を押収した。

一方、AFP(10月26日付)によると、アレッポ市スィルヤーン地区の兵舎に反体制武装勢力が迫撃を試みたが、軍・治安部隊が撃退した。

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イドリブ県では、『ハヤート』(10月27日付)によると、反体制武装勢力がワーディー・ダイフ基地への攻撃を継続した。

シリア人権監視団によると、この戦闘で反体制武装勢力の戦闘員4人が死亡した。

また同基地周辺の、ダイル・シャルキー村、マアッルシューリーン村、カフルサジュナ村が空爆を受けたという。

さらに対トルコ国境地域でも、シリア人権監視団によると、1人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区、タッルカラフ市が砲撃を受けた。

国内の動き

アサド大統領はダマスカス県ムハージリーン区にあるアクラム・モスクでイード・アル=アドハーの礼拝を行った。

礼拝には、内閣、人民議会、バアス党、イスラーム教宗教関係者らが列席した。

SANA, October 26, 2012
SANA, October 26, 2012
SANA, October 26, 2012
SANA, October 26, 2012
SANA, October 26, 2012
SANA, October 26, 2012
SANA, October 26, 2012
SANA, October 26, 2012
SANA, October 26, 2012
SANA, October 26, 2012
SANA, October 26, 2012
SANA, October 26, 2012
SANA, October 26, 2012
SANA, October 26, 2012
SANA, October 26, 2012
SANA, October 26, 2012
SANA, October 26, 2012
SANA, October 26, 2012

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イード・アル=アドハーの休戦が発効し、暴力のレベルが低下するなか、『ハヤート』(10月27日付)によると、多くの人々がイードを祝う一方、礼拝後に複数の都市・村で反体制抗議デモが発生した。

al-Hayat, October 27, 2012
al-Hayat, October 27, 2012

ロンドンを拠点とする反体制組織のシリア人権監視団によると、デモはダルアー県各地、アレッポ県アレッポ市ハナーヌー地区など県内各所、ダマスカス県カーブーン区、ジャウバル区、ダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市など各地、イドリブ県各地、ハマー県各地、ダイル・ザウル県各地、ラッカ県各地で行われた、という。

『ハヤート』(10月27日付)によると、抗議デモはいずれも内務省の許可を得ておらず、治安維持部隊が介入、強制排除を行った。

シリア人権監視団によると、ダルアー県インヒル市で治安維持部隊がデモ参加者に発砲し、3人が負傷した、という。

自由シリア軍最高軍事評議会のムスタファー・シャイフ議長も、ダマスカス郊外県カタナー市、ダマスカス県カーブーン区でのデモ参加者に軍・治安部隊が発砲したと主張し、「停戦違反」だと非難した。

そのうえで、反体制武装勢力は「政府軍より平静を保っている。なぜなら我々は停戦に機会を与えたいからだ」と述べた。

反体制勢力の動き

「民主主義のためのシリア・キリスト教徒」は声明を出し、反体制武装勢力によるジャミール・ハッダード司祭誘拐殺人を「アサドの悪党による犯行」と断じ、非難した。

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シリア国民評議会のアフマド・ラマワーン広報局長がアレッポ市に潜入し、『ハヤート』(10月27日付)に市内の状況を伝えるとともに、現地で反体制武装闘争を行う組織にシリア国民評議会が資金援助を行う意思があると述べた。

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ユーチューブ(10月26日付)上に、シリア軍が市街地にTNTクラスター爆弾を投下する映像がアップされた。

http://www.youtube.com/watch?v=rj1WJWcke4s&feature=share

クルド民族主義勢力の動き

クルディーヤ・ニュース(10月26日付)などによると、民主統一党の軍事部門高官は、シリア・クルド民主党(パールティー)政治局メンバーのバフザード・ドゥールスィンの失踪への関与を否定した。

レバノンの動き

NNA(10月26日付)は、ベカーア県ヘルメル郡で、拉致されていたシリア人ビジネスマンのユーズフ・トゥルクマーニーを治安部隊が解放した、と報じた。

諸外国の動き

サウジアラビア外務省は、ジェッダのシリア領事館の外交官3人を「領事活動と関係ない行為を行っていた」との理由で国外追放した、と発表した。

AFP, October 26, 2012、Akhbar al-Sharq, October 26, 2012、al-Hayat, October 27, 2012、Kull-na Shuraka’, October 26, 2012、al-Kurdiya News,
October 26, 2012、Naharnet, October 26, 2012、NNA, October 26, 2012、Reuters,
October 26, 2012、SANA, October 26, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県で「イスラーム旅団」が子供を含む25人を惨殺したとされるなか、シリア政府と「ほとんど」の反体制武装勢力がイード・アル=アドハーの休戦を受け入れたと報じられる(2012年10月24日)

イード・アル=アドハー(10月26~29日)の休戦案をめぐる動き

アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表はアラブ連盟(カイロ)で、シリア政府と「ほとんど」の反体制武装勢力と在内の反体制組織の幹部がイード・アル=アドハーの休戦を受け入れた、と発表した。

SANA, October 24, 2012
SANA, October 24, 2012

ブラーヒーミー共同特別代表はまた、休戦開始時刻は明言しなかったが、シリア政府が遅くとも25日中に休戦に関して声明を出すと付言した。

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国連安保理は、シリア情勢をめぐる非公式会合を開き、ブラーヒーミー共同特別代表によるイード・アル=アドハーの休戦案を支持するプレス向け声明を採択した。

『ハヤート』(10月26日付)によると、これは、ブラーヒーミー共同特別代表が安保理非公式会合にして「全会一致で強い支持」を表明するよう要請したのを受けた動きだ(外交筋)という。

プレス向け声明はロシアが提案し、西側諸国、モロッコの修正要求を受け入れるかたちで採択され、「イード・アル=アドハーの停戦は殺戮行為の持続的停止の第1歩になり得る」と位置づけるとともに、「政治的移行プロセス開始の必要」を再確認している。

全文(SC/1800, October 24, 2012)は以下の通り:

Security Council Press Statement on Ceasefire in Syria

The following Security Council press statement was issued today by Council President Gert Rosenthal (Guatemala):

The members of the Security Council welcomed the important and timely initiative of the Joint Special Representative of the United Nations and the League of Arab States, Lakhdar Brahimi, for a ceasefire and a cessation of violence in all its forms during the period of Eid al-Adha, and echoed the joint appeal of the Secretaries-General of the United Nations and the League of Arab States to all regional and international actors to support it. The Members of the Security Council called upon all regional and international actors to use their influence on the parties concerned to facilitate the implementation of the ceasefire and cessation of violence.

The members of the Security Council called upon all parties, in particular on the Government of Syria as the stronger party, to respond positively to the initiative of the Joint Special Representative, and reiterated their call of the Syrian authorities to allow immediate, full and unimpeded access of humanitarian personnel to all populations in need of assistance, in accordance to international law and guiding principles of humanitarian assistance and called upon all parties in Syria, in particular the Syrian authorities, to cooperate fully with the United Nations and relevant humanitarian organizations to facilitate the provision of humanitarian assistance. In this context, the members of the Security Council called upon all Member States to contribute urgently to the United Nations Syrian Humanitarian Assistance Response Plan.

The members of the Council agreed that an Eid al-Adha ceasefire could be a first step towards a sustainable cessation of all violence, in conformity with Security Council resolutions 2042 (2012) and 2043 (2012) and underscored the need to launch an inclusive Syrian-led political transition leading to a democratic, plural, political system that realizes the legitimate aspirations of the Syrian people for democracy, equality and justice, regardless of their affiliation, ethnicities or beliefs.

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自由シリア軍国内合同指令部はイード・アル=アドハーの休戦に関して声明を出し、「いかなる状況においても、休戦が犯罪行為継続と体制による拠点包囲強化を隠蔽する口実になることを受け入れない」と述べ、慎重な姿勢を示した。

また「バッシャール・アサドを移行期間の長にとどめようとする…取引に関する言説に我々はまったく関心がなく、第一条件は悪党の長の退任であり…、これをめぐって対話、関係正常化はない。我々はブラーヒーミー氏がイニシアチブを発揮する前に合同指令部と協議することを望んでいる」と付言し、国連主導のもとでの紛争和解を拒否する姿勢を示した。

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DP-News(10月24日付)によると、自由シリア軍の政治顧問だというバッサーム・ダーダーはイード・アル=アドハーの休戦に関して、「(ブラーヒーミー共同特別代表は)、我々と休戦に関してコミュニケーションをとっていない。それゆえ我々は休戦遵守を強制されない」と述べた。

**

シャームの民のヌスラ戦線は声明を出し、「我々はこの体制の間に停戦はない。我々と体制とアッラーの間には険のほかに何もない」と、停戦を無視する意思を示した。

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シリアの外務在外居住者省は、イブラーヒーミー共同特別代表の発表を受け、軍・治安部隊総司令部の検討結果を待って、25日に休戦に対する「最終的立場」を示すと発表した。

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フランス外務省は、ブラーヒーミー共同特別代表による休戦合意の発表を受け、「休戦が実現すれば、シリア軍は戦争行為を持続的に停止し、兵舎に戻らねばならない」と述べ、反体制武装勢力やサラフィー主義者の外国人戦闘員の停戦は求めなかった。

国内の動き

ワーイル・ハルキー首相はヒムス市を訪問、被害状況・復興状況を視察した。

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SANA(10月24日付)は、ダマスカス郊外県とダルアー県での「最近の事件」に関連して逮捕された逮捕者のうち、殺人を犯していない122人を釈放したと報じた。

釈放者の地域別内訳はダマスカス郊外県が70人、ダルアー県が52人。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、SANA(10月24日付)が、住民からの情報として、ドゥーマー市のハウワー・モスク近くで「イスラーム旅団」(ザフラーン・アッルーシュが指揮)が子供3人、女性1人を含む25人を惨殺した、と報じた。

事件に関連して、シリアの外務在外居住者省は、国連事務総長と安保理議長宛に書簡を提出、そのなかで「武装テロ集団とその支援者が、安保理でのシリア情勢の審議直前といういつものタイミングで」犯行に及んだと述べ、反体制武装勢力とそれを支援する諸外国が「虐殺」の背後にいる、と非難した。

またシリアの情報省も声明を出し、ドゥーマー市での「虐殺」に関して、「一部の国の沈黙と、反体制武装勢力へのさらなる武器・資金・潜入支援と教練は、犯罪への完全な関与を示しており、テロ支援に外国がいかに関与しているかを示すものだ」と非難した。

一方、ロンドンを拠点とする反体制組織の人権監視団は声明で、ドゥーマー市での「虐殺」を「正規軍の手によって犠牲者が殺害された」と発表した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ダッフ・シューク地区で爆弾が仕掛けられた自動車が自爆し、6人が死亡、20人以上が負傷した。

ダマスカス県・ダマスカス郊外県で反体制武装活動を行う組織の司令官によると、ダッフ・シュクーク市での自爆テロは、アル=カーイダと関係があるアフガン人によるもので、「タウヒードとジハード集団」なる組織が「イード・アル=アドハーを記念した、アサド政権とその民兵へのプレゼント」として行ったのだという。

一方、SANA(10月24日付)によると、タダームン区で爆弾が仕掛けられた自動車が爆発し、民間人4人が死亡、11人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市で反体制武装集団と交戦していた軍の発砲・砲撃などで14人が死亡した。

一方、SANA(10月24日付)は、ハラスター市で軍・治安部隊が反体制武装勢力を殲滅したと報じた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ国際空港周辺、ナイラブ軍航空基地周辺で、軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

またアレッポ市内では、AFP(10月24日付)によると、反体制武装勢力は北西部のターリク・ブン・ズィヤード兵舎を襲撃した。

一方、SANA(10月24日付)によると、アレッポ市のジャンドゥール交差点、アスィーラ市場、ザフラーウィー市場、フィルドゥース地区、マルジャ地区、イシャーラート地区、ブスターン・バーシャー地区、ナイラブ地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力を殲滅した。

またカフルナーハー村、アターリブ市、ハーン・アサル村などで、軍・治安部隊は反体制武装勢力と交戦し、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市、タッルミンス村、カフルルーマー村が軍の空爆を受け、少なくとも5人が死亡した。

またアイン・クライウ村で、反体制武装勢力が軍の戦車3輌を破壊、兵士9人を殺害した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ・ハサカ街道で爆弾が仕掛けられた自動車が爆発、軍の兵士8人が死亡した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、「何者か」がジュワイス油田のガス・パイプラインを爆破した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハウワーシュ村での軍・治安部隊の砲撃で子供2人を含む3人が死亡した。

一方、SANA(10月24日付)によると、ジナーン村で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、甚大な被害を与えた。

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ヒムス県では、SANA(10月24日付)によると、タッルカラフ市で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

反体制勢力の動き

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(10月24日付)に対して、2012年3月以降の死者数が、民間人24,964人、兵士8,767人、離反兵1,276人にのぼっている、と答えた。

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反体制ビジネスマンのガッザーン・アッブード(駐トルコ)が運営するオリエント人道支援機構は、イード・アル=アドハーに併せて、イドリブ県、アレッポ県への人道支援を行うことを決定した。

クッルナー・シュラカー(10月24日付)が報じた。

クルド民族主義勢力の動き

シリア・クルド民主党(パールティー)は政治局メンバーのバフザード・ドゥールスィンが民主統一党の「人民防衛隊」(YPG)が実効支配するハサカ県ダイリーク地方で「闘争のための任務」を遂行中に失踪したと発表した。

ドゥールスィンはシリア・クルド国民評議会のダイリーク地方評議会の議長。

レバノンをめぐる動き

アリー・アブドゥルカリーム・アリー駐レバノン・シリア大使は、アドナーン・マンスール外務大臣と会談した。

会談後アリー大使は、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長の暗殺に関して、「シリアはこの犯罪とは無関係だ…。(暗殺をめぐって)イスラエルは得する側だ…。我々はまた混乱が利益をもたらすと考える…タクフィール主義者を非難する」と述べた。

AFP, October 24, 2012、Akhbar al-Sharq, October 24, 2012、DP-News, October 24, 2012、al-Hayat, October 25, 2012、Kull-na Shuraka’, October 24, 2012、al-Kurdiya News,
October 24, 2012、Naharnet, October 24, 2012、Reuters, October 24, 2012、SANA,
October 24, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領が2012年10月23日以前の重犯罪者への恩赦を決定、米大統領選挙の第3回討論会ではオバマ大統領とロムニー共和党候補がシリア情勢をめぐって意見を戦わせる(2012年10月23日)

国内の動き

アサド大統領は政令第71号を発令し、2012年10月23日以前の重犯罪者への恩赦を決定した。

同政令は、死刑を無期懲役刑に、無期懲役刑および無期刑を懲役20年に減刑することを定めている。

ただし、武器麻薬密輸犯などテロ撲滅諸法が定めるテロ犯罪者、国外逃亡者などは恩赦の対象外としている。

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進歩国民戦線加盟政党以外の与党および野党からなる国民民主ブロックの代表が、ダマスカスでアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表と会談した。

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ファイサル・ミクダード外務在外居住副大臣は、ダマスカス県でアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表が宿泊するホテルを見送りのため訪問し、共同特別代表の訪問が「成功」したと述べた。

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シリアの外務在外居住者省は声明を出し、フランスが反体制武装勢力を招聘するなどしてテロ活動を支援し、シリア国内の平和と安定を脅かしていると非難、国際社会、とりわけ国連安保理に真摯な対応を求めた。

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シリアのバッシャール・ジャアファリー国連代表は国連の潘基文事務総長宛に文書を提出し、そのなかでEUおよび米国などによる対シリア経済が、シリアの子供に害を与え、「非道徳的で非合法」と非難した。

国内の暴力

アレッポ県では、複数の活動家・目撃者によると、アレッポ市のハナーヌー地区のパン配給所が砲撃を受け、並んでいた市民ら約20人が死亡した。

死者のなかには、配給所の警備を行っていた反体制武装勢力戦闘員複数も含まれていた。

またシリア人権監視団によると、反体制武装勢力が潜伏するアレッポ市カタールジー地区を軍が空爆した。

一方、SANA(10月23日付)によると、タームーラ村、カフルハムラ村、カブダーン・ジャバル市、アターリブ市、カフルハラブ市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトなどを攻撃し、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

またアレッポ市でも、ダウワール・サーリヒーン、ダウワール・ジャズマーティー、ブスターン・ハナーヌー、スッカリー地区、旧市街(アンタキア門など)などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の拠点を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ザーヒラ地区に軍・治安部隊が突入した。

またドゥワイラア地区で爆弾が爆発し、1人が死亡、ルクンッディーン区で、治安機関の退役士官を狙った爆破テロが発生し、1人が負傷、ティジャーラ地区東部の空軍情報部近くで爆発が発生した、という。

これらの爆破テロに関して、SANA(10月23日付)は、ルクン・ディーン区でテロリストが車に仕掛けた爆弾が爆発した、とだけ報じた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ジュダイダト・アルトゥーズ町、ハラスター市などで、軍・治安部隊が反体制活動家の逮捕・摘発を行った。

また『ハヤート』(10月24日付)が、複数の活動家の話として、ムウダミーヤト・シャーム市で第4機甲師団の拠点で爆発が発生した、と報じた。

一方、SANA(10月23日付)によると、ハラスター市、アルバイン市で、軍・治安部隊が反体制武装勢力を殲滅した。

また反体制武装勢力は警察病院にRPGロケット弾を打ち込んだという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ジュバイリーヤ地区の政治治安部近くで爆発が発生した。

またブーカマール市の政治治安部近くでも爆弾が爆発した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、軍がクサイル市を「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(10月23日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区、ハーリディーヤ地区、東ブワイダ村、タッル・ヒンシュ市、クサイル市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の追撃を継続し、甚大な被害を与えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市が軍の空爆を受けた。

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ハマー県では、SANA(10月23日付)によると、スィージャル村で、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトを攻撃し、戦闘員を逮捕した。

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ダルアー県では、SANA(10月23日付)によると、同県の国民和解プロセスを主導するシャイフ、ルバイウ・アフマド・アブスィーを反体制武装勢力が襲撃した。

アブスィーは負傷し、ダマスカス県の病院に搬送された。

反体制勢力の動き

民主的諸勢力国民調整委員会は声明を出し、「アサド大統領はキリスト教徒を含むマイノリティの安全を保障する人格を備えている」とのロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣の発言を「体制側の論理」と非難、拒否すると発表した。

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シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長はストックホルムで、反体制勢力による政権掌握後もバアス党を解体する意思はないと述べた。

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『クッルナー・シュラカー』(10月23日付)は、ハサカ県ラアス・アイン市のマブルーク地区を自由シリア軍が制圧したと報じた(未確認情報)。

レバノンの動き

北部県トリポリ市では、レバノン国軍がジャバル・ムフスィン地区とバーブ・タッバーナ地区を隔てるシリア街道に展開し、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長暗殺に伴う武力衝突を収束させた、と発表した。

AFP(10月23日付)によると、この衝突で、11人が死亡、39人が負傷した。

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レバノン国軍は、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長暗殺後のベイルート県や北部県トリポリ市などでの暴動で、シリア人34人、パレスチナ人4人を含む約100人の狙撃主を拘束した、と発表した。

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UNHCRは声明を出し、レバノン国内に避難したシリア人避難民の数が101,283人に達したと発表した。

同声明によると、国外に避難したシリア人の数は358,000人に及び、10万人以上のシリア人が避難した国はトルコ、ヨルダンに続いて3カ国目。

この数値に一時避難(出国)後に帰国したシリア人の数が含まれているか否かは不明。

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ムスタクバル潮流のアンマール・フーリー国民議会議員は、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長暗殺直後に、アサド政権と対立する複数のレバノン人指導者が脅迫のSMSを受けた、と述べた。

脅迫を受けたのは、アンマール・フーリー、アフマド・ファトファト、ハーディー・フナイシュ、ハーリド・ダーヒル、ヌハード・マンシューク。

このSMSは、シリア国内の電話番号から送信されていたという。

諸外国の動き

米大統領選挙の第3回討論会が行われ、バラク・オバマ大統領とミット・ロムニー共和党候補が外交政策について意見を戦わせた。

シリア情勢に関して、オバマ大統領は、「アサドにとって日数は限られていると確信する」としつつ、軍事介入、安全地帯の設置については否定した。

ロムニー候補は、「アサドが去ると信じている」としつつ、軍事介入、安全地帯の設置については否定した。

一方、反体制勢力の支援に関して、「我々のパートナー、とりわけイスラエルとともに調整」を行い、アサド政権崩壊後の政権受け皿への支援を行うべきとの見解を示しつつ、「サウジアラビア、カタール、トルコがこの点に関与している」と述べた。

「アフバール・シャルク」(10月23日付)などが報じた。

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トルコのシンクタンク経済外交研究センター(EDEM)はトルコ国内の1,500人を対象にシリア情勢に関する世論調査を行った。

それによると、51%の回答者が「トルコが中立的であるべき」と答え、18%が「紛争当事者の仲介を行うべき」と答えた。

AFP, October 23, 2012、Akhbar al-Sharq, October 23, 2012、al-Hayat, October 24, 2012、Kull-na Shuraka’, October 23, 2012、al-Kurdiya News,
October 23, 2012、Naharnet, October 23, 2012、Reuters, October 23, 2012、SANA,
October 23, 2012、Syria News, October 22, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県で軍・治安部隊がヌスラ戦線・反体制武装勢力と激しく交戦、民主統一党がトルコのアレヴィー派戦闘員から有事の際に対トルコ戦に参加するとの合意を取り付ける(2012年10月22日)

国内の動き

『クッルナー・シュラカー』(10月22日付)は、大統領府筋の話として、アスマー・アフラス大統領夫人が先週、特別機でUAEのアブダビを訪問、ダマスカスに戻ったと報じた(未確認情報)。

Shukumaku.com, January 11, 2012
Shukumaku.com, January 11, 2012

同消息筋によると、この訪問は、モンテスィーリー学校を自主退学した子供たちの転入手続きのためと思われる。

なおアサド大統領の姉ブシュラー・アサドも9月に子供の養育のため、UAEに移っている。

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カナダでの列国議会同盟(IPU)年次大会に出席を予定していたシリア人民議会使節団は、カナダ当局がビザ発給を拒否したことに抗議した。

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『クッルナー・シュラカー』(10月22日付)は、イッザト・カンジュ労働総連合副総裁が連合臨時総会で、労働者からなる武装集団を結成し、反体制武装勢力と交戦を続ける軍・治安部隊を支援することを決議すべきだと主張した、と報じた。

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シリア共産党ウィサール・ファルハ・バクダーシュ派のウィサール・ファルハ書記長が死去、葬儀が行われた。

ファルハ書記長は、シリア共産党の重鎮ハーリド・バクダーシュ前書記長の妻。

ファルハ書記長の後任には、息子のアンマール・バクダーシュが就任した。

SANA(10月22日付)などが報じた。

国内の暴力

シリア記者連盟によると、シリア革命総合委員会の活動家のウマル・アブドゥッラッザーク・ラトゥーフ(通称ウマル・ヒムスィー)、ムハンマド・ジュムア・アブドゥルカリーム・ラトゥーフ、およびヒムス県タルビーサ市出身の6人(うち3人がラトゥーフ家)が、避難先のトルコからヒムスに戻る途中、アレッポ市近くのICARDAの検問所で拘束され、殺害された。

Akhbar al-Sharq, October 22, 2012
Akhbar al-Sharq, October 22, 2012

ウマル・アブドゥッラッザーク・ラトゥーフはシリア革命総合委員会創設メンバーの一人で、広報局長。またタルビーサ調整、ヒムス自由人連合、ヒムス・ニュース・センターを創設した。

またムハンマド・ジュムア・アブドゥルカリーム・ラトゥーフはタルビーサ市の映像・情報を配信してきた。

 

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市周辺で、軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦した。

またジュダイダト・アルトゥーズ町、ドゥーマー市、ダーライヤー市が砲撃を受け、反体制武装勢力の戦闘員1人を含む4人が死亡した。

このほか、ザマルカー町、アイン・タルマー村も砲撃を受けたという。

一方、SANA(10月22日付)によると、アルバイン市、ハラスター市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の追撃・放逐を継続した。

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ダマスカス県では、SANA(10月22日付)によると、ルクンッディーン区で車に仕掛けられた爆弾が爆発した。死傷者は出なかった。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市フィルドゥース地区などが砲撃を受け、マイダーン地区、サラーフッディーン地区、イザーア地区、バーブ・ジュナイン地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、複数が死亡した。

一方、SANA(10月22日付)によると、カフルタアール村、アターリブ市、フライターン市、マーリア市、カフルフーム市、カブターン・ジャバル村、アレッポ市旧市街、カーディー・アスカル地区、シャイフ・ヒドル地区、イシャーラート地区、バーブ・ナイラブ地区、カッラーサ地区、ブスターン・カスル地区、アンタキア門地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の「浄化」を継続し、多数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺で軍・治安部隊がヌスラ戦線および反体制武装勢力と激しく交戦した。

一方、SANA(10月22日付)によると、ハーリム市、サルキーン市、ジスル・シュグール市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市、タルビーサ市、ムザイリーブ町などが砲撃を受けた。

一方、SANA(10月22日付)によると、ヒムス市スルターニーヤ地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力を掃討し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(10月22日付)によると、ダイル・ザウル市各所で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(10月22日付)によると、反体制武装し勢力がダルアー市初審裁判所のタイスィール・サマーディー第一検事を誘拐した。

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ユーチューブ(10月22日付)上に、シリア・アラブ航空の旅客機から降りる集団の映像が公開された。

映像によると、これらの集団は、イラン・イスラーム革命防衛隊の兵士だという。

http://www.youtube.com/watch?v=CnH4aijhbj0

反体制勢力の動き

クルディーヤ・ニュース(10月22日付)は、イドリブ県で自由シリア軍が拘束したクルド人兵士19人に対して、同軍の法廷が無罪判決を下した、と報じた。

逮捕された兵士の家族によると、自由シリア軍は6,800ドルの「保釈金」(身代金)の支払いを要求している、という。

19人は10月13日に拘束されていた。

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シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長は、『ジュムフーリーヤ』(10月22日付)に対して、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長の暗殺の背後にアサド政権がいる、と断じた。

そのうえで「シリアの政府は、レバノンでさらなる暗殺を行い、不安定を醸成し、シリア国内での犯罪を隠蔽しようとするだろう」と述べた。

一方、サアド・ハリーリー前首相がウカーブ・サクル国民議会議員をシリアの反体制勢力との連絡調整役に任命したことに関して、「我々と3月14日勢力の間で調整は行われており…、両国の国益を尊重することを基礎としている」と述べた。

さらに、ヒズブッラーに対しては、「シリア政府がヒズブッラーを犠牲にして取引を行うことを理解せねばならない」と述べ、アサド政権との決別を促した。

最後に「我々(シリア人とレバノン人)は運命共同体だ。あなたたちはシリア政府の抑圧に苦しみ、その犠牲となってきた…。シリア国民は今日、同じ抑圧を受けている」と述べた。

クルド民族主義勢力の動き

『クッルナー・シュラカー』(10月22日付)は、ハサカ県カーミシュリー空港で、シリア・クルド民主党(アル・パールティー)ナスルッディーン・イブラーヒーム派幹部のアフマド・スィーヌーが逮捕された、と報じた。

スィーヌーは、ファイサル・ユースフ、アブドゥルカリーム・ウマル、ジャマール・シャイフ・バーキー、アフマド・スライマーンとともにシリア・クルド国民評議会の使節団として、ダマスカスに向かい、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表とイード・アル=アドハーの休戦について協議する予定だった。

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『クッルナー・シュラカー』(10月22日付)は、PKK筋の話として、民主統一党がトルコのアレヴィー派戦闘員を有事の場合に対トルコ戦に参加させることを同派と合意し、その第一弾としてアレヴィー派戦闘員3,000人のシリア北東部への派遣と、国境での緩衝地帯設置阻止を民主統一党がシリア政府に提案した、と報じた(未確認情報)。

レバノンの動き

ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長の暗殺を受けるかたちで、21日晩から北部県トリポリ市のジャバル・ムフスィン地区とバーブ・タッバーナ地区で銃撃戦が発生し、少なくとも4人が死亡、シリア人を含む多数の住民が負傷した。

諸外国の動き

AKI(10月22日付)などによると、ユーロサット社(ホットバード)は、EUの制裁の一環として、シリア・アラブ・テレビ衛星放送、シリア・ドラマ・チャンネルの配信を停止した。

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アラブ連盟のアフマド・ベン・フッリー事務副長は、イード・アル=アドハーの休戦に関して「望みは薄い」と述べた。

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イラク・クルディスタン地域政府は、ドホーク県ドマイズ避難民キャンプのシリア人避難民が35,000人に達したと発表した。

またイラク中央政府の移民難民省も、アンバール県のカーイム避難民キャンプのシリア避難民の数が7,638人に達したと発表した。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はロシア紙に対して、「アサド大統領はキリスト教徒を含むマイノリティの安全を保障する人格を備えている」と述べた。

また欧米諸国が「彼(アサド大統領)をかかしに仕立て上げている…。しかし実際のところ、向けられる嫌疑はいずれも断片的である…。現在、中東の地政学の書き換えが行われており、多くのプレーヤーが地政学的な地位を確保しようとしている…。多くのプレーヤーは基本的にシリアではなく、イランに対処しようとしている」と述べた。

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キャサリン・アシュトンEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長はヨルダンを訪問し、アブドゥッラー国王らと会談、シリア情勢について協議した。

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ヨルダンのシリア人避難民の支援活動を行っている聖典スンナ協会によると、ザアタリー国営避難民キャンプで、多数の避難民がテント約20台に放火し、処遇改善を求めた。

AFP, October 22, 2012、Akhbar al-Sharq, October 22, 2012、AKI, October 22, 2012、al-Hayat, October 23, 2012, October 24, 2012、Kull-na Shuraka’, October 22, 2012、al-Kurdiya
News, October 22, 2012、al-Jumhuriya, October 22, 2012、Naharnet, October 22, 2012、Reuters, October 22, 2012、SANA,
October 22, 2012、Youtube, October 22, 2012などをもとに作成。

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ダマスカス県を含む複数県で車爆弾によるテロが発生しいずれも死傷者を生む、一方ベイルートではハサン内務治安軍総局情報課長の国葬が執り行われ「数千人」が参列(2012年10月21日)

国内の動き

アサド大統領がダマスカスを訪問中のアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表と会談した。

SANA, October 21, 2012
SANA, October 21, 2012
SANA, October 21, 2012
SANA, October 21, 2012

ブラーヒーミー共同特別代表は会談後、記者団に対して、「私と大統領が何を話したかは述べない。この問題(イード・アル=アドハーの休戦)について話はした。彼は私達の言葉が意図しているものを理解しただろうし、彼と彼の政府はこの点に関する見解を述べるだろう」と述べた。

また「すべての当事者が(休戦を)個別に決定すれば、それがイード中には武器を使用しないという全体の決定になるだろう」と述べた。

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一方、SANA(10月21日付)は、会談に関して、「いかなる政治的なイニシアチブ・プロセスも本質的にテロ停止の原則に基づかねばならない…」と伝え、シリアで活動するテロリストへの資金・武器援助を求める国々にテロ支援停止を求めた。

 

国内の暴力

ダマスカス県では、SANA(10月21日付)などによると、バーブ・トゥーマ広場の警察署近くで爆弾が仕掛けられた車が爆発し、13人が死亡、約30人が負傷した。

シリア人権監視団によると、アサーリー地区、ティシュリーン地区で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と激しく交戦した。

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アレッポ県では、AFP(10月21日付)によると、アレッポ市スィルヤーン地区フランス病院近くで、爆弾がしかけられた車が自爆し、複数人が負傷した。

シリア人権監視団によると、バーブ・ナスル地区、カスタル・ハラーミー地区、バーブ・ハディード地区、ブスターン・カスル地区が砲撃を受け、ブスターン・カスル地区では反体制武装勢力の戦闘員1人が死亡した。

一方、SANA(10月21日付)によると、アレッポ市のシャイフ・ヒドル地区、スライマーン・ハラビー地区、インザーラート地区、旧市街各所、ダイル・ハーフィル市、ハーン・アサル村、アズィーザ市、マーリア市、ウワイジャ地区、マアマリー市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の「浄化」を継続し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

SANA, October 21, 2012
SANA, October 21, 2012
SANA, October 21, 2012
SANA, October 21, 2012
SANA, October 21, 2012
SANA, October 21, 2012
SANA, October 21, 2012
SANA, October 21, 2012

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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(10月22日付)によると、タッル市で軍・治安部隊の兵士が乗ったバスにしかけられた爆弾が爆発し、兵士9人が死傷した。

一方、SANA(10月21日付)によると、ムニーン町で車にしかけられた爆弾が爆発し、通行人数人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市の南側で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(10月21日付)によると、ダイル・ザウル市各所で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(10月21日付)によると、ヒムス市ワルシャ地区で、車にしかけられた爆弾が爆発し、反体制武装勢力の戦闘員8人が爆発に巻き込まれて死亡した。

また同市バーブ・フード地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

SANA, October 21, 2012
SANA, October 21, 2012
SANA, October 21, 2012
SANA, October 21, 2012
SANA, October 21, 2012
SANA, October 21, 2012
SANA, October 21, 2012
SANA, October 21, 2012
SANA, October 21, 2012
SANA, October 21, 2012

このほかタッルカラフ市郊外の対レバノン国境で、シリア領内への潜入を試みる反体制武装勢力戦闘員を軍・治安部隊が撃退した。

レバノンの動き

ベイルート県中心に位置する殉教者広場(ムハンマド・アミーン・モスク)で、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長の国葬が執り行われ、ミシェル・スライマーン大統領、ナジーブ・ミーカーティー首相、フアード・スィニューラ元首相らが参列した。

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弔辞でスライマーン大統領は、ハサン情報課長が担当していたミシェル・サマーハ元情報大臣のテロ容疑事件での起訴を急ぐよう述べた。

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各紙によると、国葬には3月14日勢力の支持者「数千人」が参列した。

ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長の国葬に参加した3月14日勢力の支持者は葬儀後、首相府前でナジーブ・ミーカーティー内閣の総辞職を求めて暴徒化し、軍・治安当局に強制排除された。

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自由国民潮流代表のミシェル・アウン元国軍司令官は、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長暗殺に関して、「一部の政治勢力が政争(の具)にしようとしている」と非難した。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長暗殺に関して、「これ(事件)がシリアの悲劇の延長だというこをあらゆることが示している…ようだ」と述べ、シリアの関与を推定した。

Naharnet, October 21, 2012
Naharnet, October 21, 2012

AFP, October 21, 2012、Akhbar al-Sharq, October 21, 2012、al-Hayat, October 22, 2012、Kull-na Shuraka’, October 21, 2012、al-Kurdiya News, October 21, 2012、Naharnet, October 21, 2012、Reuters, October 21, 2012、SANA, October 21, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ムアッリム外相がブラーヒーミー共同特別代表と会談、レバノンではミーカーティー首相がハサン内務治安軍総局情報課長の暗殺を防げなかった責任から辞意を表するも慰留される(2012年10月20日)

国内の動き

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表とダマスカスで会談した。

SANA, October 20, 2012
SANA, October 20, 2012

会談後に外務在外居住者省が発表した声明によると、両者の会談は「建設的」で、地域情勢や国連の人道活動などについて協議された。

しかし声明では、イード・アル=アドハーの休戦案について言及はなかった。

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表はまた、民主的変革諸勢力国民調整委員会の使節団とも会談した。

委員会の声明によると、会談では、地域情勢、国際情勢、両者の提案が協議された。

ハサン・アブドゥルアズィーム代表は、ブラーヒーミー共同特別代表によるイード・アル=アドハーの休戦に関して「政治プロセスを促すだろう」と述べ、歓迎の意を表明した。

国内の暴力

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市、マアッル・シャムシャ市が軍の空爆を受け、マアッラト・ニウマーン市南部の国際高速道路で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区、南部環状線(ドゥワイリア)などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、サクバー市でがれきの下から市民の遺体14体が発見された。

一方、SANA(10月20日付)によると、スバイナ町近郊のアドナーン・モスクで反体制武装勢力が仕掛けた爆弾が爆発した。

この爆発で、反体制武装勢力の戦闘員複数名が死傷した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団、シリア国民評議会などによると、ダイル・ザウル市ムワッザフィーン地区(軍・治安部隊が制圧する地区)で拷問を受けるなどして死亡した市民の遺体37体が発見された、と発表した。

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アレッポ県では、SANA(10月20日付)によると、アレッポ市ブスターン・バーシャー地区、ハナーヌー地区、ハーン・アサル村、ターディフ市、フライターン市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力への掃討作戦を継続し、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(10月20日付)によると、反体制武装勢力がダルアー国立病院の医師を暗殺した。

クルド民族主義勢力の動き

サウジ日刊紙『アッカーズ』(10月20日付)は、シリア・クルド国民評議会の信頼できる複数の消息筋の話として、米国がシリア分割への懸念を示しつつも、クルド人の自治を認めた連邦制を樹立することに同意した、と報じた(未確認情報)。

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クルディーヤ・ニュース(10月20日付)は、人民議会議員を務めるシリア・クルド人国民イニシアチブ代表のウマル・ウースー議員が滞在先のイランで、アサド政権崩壊後に連邦制の樹立を主唱すべきだとのシリア・クルド国民評議会などの主張に異議を拒否すると述べた、と報じた。


レバノンの動き

3月14日勢力を支持する若者グループ(ムスタクバル潮流、レバノン軍団の支持者ら)は、ベイルート県中心に位置する殉教者広場でテントを設営し座り込みを開始し、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長暗殺への抗議の意思を示すとともに、ナジーブ・ミーカーティー内閣の総辞職を訴えた。

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3月14日勢力は、10月21日を「怒りの日」と名づけ、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長の葬儀への参列を国民に呼びかけた。

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前日に引き続き、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長暗殺に抗議する若者が、ベイルート県、北部県、南部県などで道路を封鎖した。

また北部県トリポリ市アビー・サムラ地区では、住民どうしが衝突し、1人が死亡した。

NNA(10月20日付)が報じた。

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ナジーブ・ミーカーティー首相は、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長暗殺への対応を協議するための緊急閣議で辞意を表明した。

しかし、ミシェル・スライマーン大統領が慰留し、首相はこれを受け入れた。

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『ハヤート』(10月21日付)によると、ミーカーティー首相の辞意に対して、進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首および国民党争ブロックの閣僚も、政治的真空の発生を懸念しつつ反対した。

Naharnet, October 20, 2012
Naharnet, October 20, 2012
Naharnet, October 20, 2012
Naharnet, October 20, 2012

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『アフバール』(10月20日付)は、ナジーブ・ミーカーティー首相が、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長暗殺事件発生の責任をとって辞表するとの意思をナビーフ・ビッリー国民議会議長に伝えていた、と報じた。

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3月14日勢力は、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長暗殺に関して、事件発生を防げなかったナジーブ・ミーカーティー内閣を追及、総辞職を求めた。

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レバノン軍団のサミール・ジャアジャア代表は、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長暗殺に関して、アリー・アブドゥルカリーム・アリー駐レバノン・シリア大使を追放すべきだと述べた。

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レバノン・カターイブ党のサーミー・ジュマイイル国民議会議員は、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長暗殺に関して、「シリアの紛争に我々の国が巻き込まれないようにしなければならない」と述べた。

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マロン派のビシャーラ・ラーイー総大司教は声明を出し、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長暗殺を強く非難、「悪に対抗するための統合」を国民に呼びかけた。

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ムハンマド・ラシード・カッバーニー大ムフティーはテレビ演説で、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長暗殺を「それによって誰が得をするのかは周知の通りだ」と非難した。

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イラン外務省報道官は外務省HPで、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長暗殺を「シオニスト」の犯行と断じた。

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サウジ国営通信(SPA)は、同国高官がウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長暗殺を非難した、と報じた。

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フランスのフランソワ・オランド大統領は、ミシェル・スライマーン大統領とナジーブ・ミーカーティー首相に対して、政治的真空の発生を避けるべきだと伝えた。

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潘基文国連事務総長は、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長暗殺に関して、ナジーブ・ミーカーティー首相に「レバノン国民との連帯」の意思を伝えた。

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ローマ法皇ベネディクト16世は、声明を出し、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長暗殺を非難した。

諸外国の動き

『ミッリイェト』(10月20日付)は、トルコ軍がこれまでシリア領内に87回迫撃砲を発射し、兵士12人を殺害、複数の戦車を破壊したと報じた。

トルコは、シリア領へのサラフィー主義外国人戦闘員の潜入を事実上黙認しつつ、からの迫撃砲着弾への報復として軍にシリア領内を迫撃させている。

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トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は、記者会見で、ファールーク・シャルア副大統領への大統領権限の移譲などを骨子ととする持論(「イエメン型解決策」)を撤回した。

ダウトオール外務大臣はこの案を今月8日に公表したが、「イエメン型解決策は9ヶ月前には適切だった」と述べて、撤回した。

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トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は、シリアのすべての紛争当事者にイード・アル=アドハー(10月26~28日)の暴力停止を呼びかけた。

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ヴィクトリア・ヌーランド米国務省報道官は、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表によるイード・アル=アドハー(10月26~28日)の休戦案への支持を表明した。

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カタール外務省は、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表によるイード・アル=アドハー(10月26~28日)の休戦案への支持を表明した。

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国連の潘基本文事務総長とアラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は共同声明を出し、イード・アル=アドハー(10月26~28日)の暴力停止を呼びかけた。

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ヨルダンのナースィル・ジャウダト外務大臣はアンマンで反体制運動指導者の一人リヤード・サイフ元人民議会議員と会談し、シリア情勢について協議した。

AFP, October 20, 2012、al-Akhbar, October 20, 2012、Akhbar al-Sharq, October 20, 2012、‘Akkaz, October 20, 2012、al-Hayat, October 21, 2012、Kull-na Shuraka’, October 20, 2012、al-Kurdiya News,
October 20, 2012、Naharnet, October 20, 2012、NNA, October 20, 2012、Reuters,
October 20, 2012、SANA, October 20, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャームの民のヌスラ戦線が9月から10月にかけてシリア北部で発生した3件のテロの犯行を主張、レバノンでは内務治安軍総局情報課長のウィサーム・ハサン大佐を含む8人が爆弾テロによって死亡(2012年10月19日)

国内の暴力

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、軍がワーディー・ダイフ地点に近いタッルミンス村、マアッル・シャムサ村に展開する反体制武装勢力を空爆した。

またワーディー・ダイフ地点攻略で、反体制武装勢力の戦闘員1人が死亡した。

同地点の攻略には2500人の戦闘員が参加しており、対する軍は250人の兵で対抗している、という。

このほかジスル・シュグール市近郊のアアワル高地も砲撃を受けた。

一方、SANA(10月19日付)によると、ハーン・シャイフーン市郊外のバスィーダー村、アームーディーヤ村、カフルヤースィーム村、バーブーリーン村、スィージャル村で、軍・治安部隊が反体制武装勢力の掃討作戦を継続、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

他方、AFP(10月20日付)は、空軍がクラスター爆弾をマアッラト・ヌウマーン市東部での掃討作戦で使用した、と複数の反体制活動家が疑っていると報じた。

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アレッポ県では、複数の反体制活動家が、アレッポ市スライマーン・ハラビー地区などに攻撃をかけ、同地区を完全に制圧した、と述べた。またマイダーン地区も一部制圧した、という(未確認情報)。

シリア人権監視団によると、アレッポ市のサーフール地区、マイダーン地区などで軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦したという。

一方、SANA(10月19日付)によると、アレッポ市旧市街、ブスターン・カスル地区、スーク・フストゥク地区、バーブ・ナスル地区、ブスターン・バーシャー地区、アターリブ市、アンジャーラ村、カッバースィーン村、ダイル・ジャマール村・マーリア市間、ダイル・ハーフィル市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の掃討作戦を継続し、外国人戦闘員を含む複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、複数の活動家によると、サイイダ・ザイナブ町で軍・治安部隊が反体制武装勢力と激しく交戦した。

またシリア情報センターによると、サクバー市などが軍・治安部隊の砲撃を受けた。

一方、地元調整諸委員会によると、アルトゥーズ町で軍・治安部隊に拷問の末、処刑されたと思われる複数の遺体が発見された。

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ヒムス県では、複数の活動家によると、ラスタン市、クサイル市が軍・治安部隊の砲撃を受けた。

一方、SANA(10月19日付)によると、ジュースィーヤ村、東ブワイダ村、ガントゥー市、ハウラ地方などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の掃討作戦を継続、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(10月19日付)によると、ダイル・ザウル市各所で軍・治安部隊が反体制武装勢力の掃討作戦を継続、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(10月19日付)によると、マアルバ町、ブスラー・シャーム市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の掃討作戦を継続、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(10月19日付)によると、ナビー・ユースフ地点近くで、トルコからの潜入を試みる反体制武装勢力を軍・治安部隊が撃退した。

一方、『クッルナー・シュラカー』(10月19日付)は、アラウィー派の村ワーディー・ウユーンで、住民と軍・治安部隊が交戦したと報じた(未確認情報)。

反体制勢力の動き

シャームの民のヌスラ戦線は、米国のイスラーム主義系のサイトに声明を送り、9月30日のカーミシュリー市の政治治安部を狙ったテロ、10月3日のダイル・ザウル市での政治治安部を狙った連続自爆攻撃、10月11日のイドリブ市での兵舎への攻撃を実行したと発表した。

またヌスラ戦線は、10月12日に、アレッポ市近郊の第606ミサイル大隊、同市ハナーヌー地区の兵舎、ラッカ県各所の兵舎を攻撃し、32人の兵士を殺害した、と発表した。

このうち第606ミサイル大隊の攻撃には、チェチェン戦闘員からなる「イスラーム・ファジュル運動」が参加した、という。

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レバノンを拠点とするファフド・ミスリー(自由シリア軍行動司令部広報局長)は声明を出し、ヒムス県の対レバノン国境に位置するジュースィーヤ村を奪還したと発表した(未確認情報)。

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シリア国民評議会の執行部メンバーのタウフィーク・ドゥンヤーが声明を出し、自身の参加が「何らの価値も与えることができない」として、脱会を宣言した。

クルド民族主義勢力の動き

クッルナー・シュラカー(10月20日付)は、ハサカ県のハサカ市、ラアス・アイン市、ダルバースィーヤ市、カーミシュリー市、ダイリーク市で民主統一党が「青年こそ未来を保障する」と銘打ったデモを行った、と報じた。

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クルディーヤ・ニュース(10月19日付)によると、17~18日にかけてカーミシュリー市で軍の士官複数名が離反し、トルコに逃走した。

ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長暗殺(レバノン)

ベイルート県アシュラフィーヤ地区で車に仕掛けられた爆弾が爆発し、内務治安軍総局情報課長のウィサーム・ハサン大佐を含む8人が死亡、78人が負傷した。

Naharnet, October 19, 2012
Naharnet, October 19, 2012
Naharnet, October 19, 2012
Naharnet, October 19, 2012
Naharnet, October 19, 2012
Naharnet, October 19, 2012

ハサン大佐は、ムスタクバル潮流のサアド・ハリーリー前首相の顧問で、ミシェル・サマーハ元情報大臣のテロ容疑の調査などを主導していた。

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ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長の暗殺を受け、北部県、ベカーア県、ベイルート県、南部県の高速道路、広場など各所で、3月14日勢力の支持者が道路封鎖などを行い、抗議の意思を示した。

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ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長の暗殺に関して、サウジで暮らすサアド・ハリーリー前首相は声明を出し、「バッシャール・ハーフィズ・アサドによる暗殺を非難する」とアサド政権の関与を断じた。

ハリーリー前首相は父親のラフィーク・ハリーリー元首相の暗殺をシリアの犯行と断じていたが、その後、この断定が「過ち」だったと訂正した経緯がある。

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進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首は、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長の暗殺に関して、ジャズィーラ(10月19日付)に対して「バッシャール・アサドと彼の体制が殺したと公然と非難したい」とシリアの関与を断じた。

ジュンブラート党首は2005年のラフィーク・ハリーリー元首相の暗殺をシリアの犯行と断じていたが、その後、この断定が「誹謗中傷が過ぎた」と訂正した経緯がある。

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ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長の暗殺に関して、レバノン軍団のサミール・ジャアジャア代表は「なぜ、ウィサーム・ハサンなのか?彼がミシェル・サマーハを逮捕したからか?」と自問し、シリアの関与を示唆した。

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ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長の暗殺に関して、ヒズブッラーは声明を出し、「邪悪な犯罪」、「安定と国民統合を見出そうとする邪悪な試み」と非難した。

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自由国民潮流代表のミシェル・アウン元国軍司令官は、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長暗殺に関して、「レバノンの安定を脅かそうとする犯罪」と非難しつつも、調査を待って非難すべきだと述べ、シリアの犯行を断じるハリーリー前首相、ジュンブラート党首を暗に批判した。

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ヴィクトリア・ヌーランド米国務省報道官は、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長の暗殺に関して、「こうした暴力を正当化するものはない」と非難した。

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フランスのフランソワ・オランド大統領は、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長の暗殺に関して、「レバノンの治安、安定、独立、主権を狙った…テロ行為」を非難した。

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バチカンのフェデリコ・ロムバルディ報道官は、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長の暗殺に関して、強い非難の意を示した。

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ベイルート県アシュラフィーヤ地区での爆破テロに関して、シリアのウムラーン・ズウビー情報大臣は、「この手のテロはどこで起きようとも正当化され得ない」と非難した。

この非難声明は、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長の死亡が確認される前に出された。

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シリア民主世俗主義諸勢力連立は声明を出し、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長の暗殺に関して、アサド政権の存在がシリア国民だけでなく、地域全体を危険にさらすと批判した。

レバノンの動き(そのほか)

『リワー』(10月19日付)によると、レバノンを拠点とするファフド・ミスリー(自由シリア軍行動司令部広報局長)は、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表の使節と会談したことを明らかにしたうえで、イード・アル=アドハーの停戦案が「いかなる結果も実現せず、現場に変化をもたらさない」と述べた。

またヒズブッラーの戦闘員がヒムス県のジュースィーヤ村、クサイル市を攻撃している、と述べた。

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レバノンの声(10月19日付)によると、ヒムス県ジュースィーヤ村からベカーア県バアルベック郡カーア地方に非難しようとしたレバノン人12人が、軍の要撃を受け殺害された。

諸外国の動き

ヴィクトリア・ヌーランド米国務省報道官は、記者会見で、自由シリア軍がスティンガー・ミサイルを入手したとの情報に関して、「我々は世界じゅうの政府とともに、こうした兵器の根絶をめざしている…。我々は、シリアが脅威の源泉となるのではなく、地域に安定や平和をもたらす勢力になるよう…シリアを支援している…。真の暫定構想を準備し…新たな指導者がシリアを…過激派に抵抗させるため…シリア人を支援している」と述べた。

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表がシリアに到着した。

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エジプトの大統領府は声明を出し、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表によるイード・アル=アドハーの停戦を全面支持すると表明した。

AFP, October 19, 2012、Akhbar al-Sharq, October 19, 2012、al-Hayat, October 20, 2012、Kull-na Shuraka’, October 19, 2012, October 20, 2012、al-Kurdiya
News, October 19, 2012、al-Liwa’, October 19, 2012、Naharnet, October 19, 2012, October 20, 2012、Reuters,
October 19, 2012、SANA, October 19, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県では軍・治安部隊が反体制武装勢力の「浄化」を継続、一方イドリブ県では反体制武装勢力とシャームの民のヌスラ戦線が共闘しワーディー・ダイフ基地を迫撃(2012年10月18日)

国内の暴力

アレッポ県では、SANA(10月18日付)によると、アターリブ市、サフィーラ市、マンスーラ村、カフル・ハラブ村、バヤーヌーン町、シャイフ・サルマーン市、マーリア市、アレッポ市旧市街各所などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の「浄化」を継続、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

al-Hayat, October 19, 2012
al-Hayat, October 19, 2012

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ヒムス県では、SANA(10月18日付)によると、ヒムス市ワアル地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトを襲撃するなどして、掃討作戦を継続、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。

また『バアス』(10月18日付)が、対レバノン国境のジュースィーヤ村の「浄化」を完了したと報じた。

一方、『ハヤート』(10月19日付)などによると、軍・治安部隊はヒムス市のハーリディーヤ地区などの制圧のための掃討作戦を継続した。

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ハマー県では、SANA(10月18日付)によると、カルアト・マディーク町などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。

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ラタキア県では、SANA(10月18日付)によると、軍・治安部隊がナビー・ユースフ山の山頂を経由してトルコからシリア領内に潜入しようとした反体制武装勢力を撃退し、多数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、ラーイド・ミンディールなる反体制武装勢力の戦闘員が、AFP(10月18日付)に対して、反体制武装勢力がワーディー・ダイフ基地に対して「総攻撃を加えている。我々は同基地を制圧するだろう」と述べた。

シリア人権監視団によると、反体制武装勢力とシャームの民のヌスラ戦線が共闘し、基地を迫撃している、という。

一方、マアッラト・ヌウマーン市では、現地の救急隊員によると、軍の空爆によって子供多数を含む44人ががれきの下敷きになって死亡した。

また現地の野戦病院で医療活動を行う医師らによると、空爆で20人が死亡、30人以上が行方不明だという。

シリア人権監視団によると、軍はこのほかにも、マアッラト・ヌウマーン市郊外のダイル・シャルキー村、ダイル・ガルビー村を空爆した。

これに対して、SANA(10月18日付)は、マアッラト・ヌウマーン市郊外の村々で、軍・治安部隊が反体制武装勢力の「浄化」を継続し、甚大な被害を与えた、と報じた。

「浄化」作戦が継続されたのは、マアッル・シャマーリーン市、マアッル・ハッタート村、カフルサジュナ村、バスィーダー村など。

またイドリブ市内で、爆弾が爆発し、市民1人が死亡した、という。

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クナイトラ県では、SANA(10月18日付)によると、マスハラ村で、軍・治安部隊が反体制武装勢力の「浄化」を完了した。

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ダマスカス県では、シリアの治安筋によると、カフルスーサ区の内務省施設の近く(300メートル)で、オートバイに乗った男が自爆した、と報じた。

SANA, October 18, 2012
SANA, October 18, 2012

同治安筋によると、爆発によって犠牲者は出なかった。

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ダイル・ザウル県では、SANA(10月18日付)によると、反体制武装勢力がダイル・ザウル市・タドムル市間の石油パイプラインと、ウマル油田とティーム油田を繋ぐパイプラインを爆破した。

シリア政府の動き

シリアの外務在外居住者省は、国連事務総長と安保理議長宛に書簡を提出し、サウジアラビア、カタール、トルコがシリアへの武装テロ集団の潜入に関与し、国内の対話や危機の平和的解決を阻害している、と非難、対応を求めた。

SANA(10月18日付)が報じた。

反体制勢力の動き

『タイムズ』(10月18日付)は、英国治安当局が、英国人イスラーム教徒のシリアへの潜入手引きを行っていたとされる英国人の取り調べを行っていると報じた。

同報道によると、この英国人はこれまでに約50人の英国人イスラーム教徒のリクルートを行った、という。

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表のシリア訪問に先立って、シリア国家建設潮流は声明を出し、同共同代表特使付のムフタール・ラマーニー代表とダマスカスで会談し、イード・アル=アドハーの休戦に関する意見を交換したと発表した。

クルド民族主義勢力の動き

クルディーヤ・ニュース(10月18日付)は、クルド最高委員会が最高司法委員会の設置を決定した、と報じた。

同委員会は、シリア・クルド国民評議会の代表者8人、西クルディスタン人民議会の代表者7人から構成される。

レバノンの動き

AFP(10月18日付)は、レバノンの北部県アッカール郡アブーディーヤ市近くから何者かがシリア領に発砲したのを受け、シリア軍がレバノン領内に砲撃を加えた、と報じた。

死傷者は出なかった。

国際社会の動き

ロシアの外務省報道官は、米国が反体制勢力への対空兵器の供与を決定したとの「シリアの信頼できる消息筋」の情報に関して、「国際テロ組織の武器供与」をもたらすと懸念を表明した。

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国連のナバネセム・ピレイ人権高等弁務官は、シリアの紛争をボスニア内戦にたとえ、国際社会に暴力ための一致団結を呼びかけた。

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国際人権団体Avaazは、2011年3月以降の失踪したシリア人が28,000人にのぼると発表した。

AFP, October 18, 2012、Akhbar al-Sharq, October 18, 2012、al-Hayat, October 19, 2012、Kull-na Shuraka’, October 18, 2012、al-Kurdiya News,
October 18, 2012、Naharnet, October 18, 2012、Reuters, October 18, 2012、SANA,
October 18, 2012、The Times, October 18, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

クルド民族主義政党および調整17団体はシリア国民評議会組織改編のイニシアチブに与せず、英紙ではイラク人戦闘員が反体制武装勢力掃討のために戦闘に参加していると報じられる(2012年10月17日)

国内の動き

シリアの外務在外居住者省は声明を出し、EUによる追加制裁発動に関して、国民とその糧を標的たもので、法的、道徳的根拠を欠く、と批判した。

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SANA(10月17日付)は、ダマスカス郊外県とアレッポ県での「最近の事件」に関連して逮捕された逮捕者のうち、殺人を犯していない市民それぞれ16人、109人を釈放したと報じた。

国内の暴力

アレッポ県では、SANA(10月17日付)によると、アレッポ県のサーフール地区、シャッアール地区、ナイラブ地区、バーブ街道地区、ハイダラート市、シャッアーラ村、タッル・ラッハール村、マーリア市、ターディフ市、ダイル・ハーフィル市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトを襲撃するなどして、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊し、「浄化」を進めた。

SANA, October 17, 2012
SANA, October 17, 2012

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ダマスカス郊外県では、SANA(10月17日付)によると、シャイフーニーヤ村、ジスリーン町などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の浄化を継続し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ハマー県では、SANA(10月17日付)によると、マスウード村、タッル・ムザイラア村などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、逮捕した。

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ヒムス県では、SANA(10月17日付)によると、クサイル市郊外のジュースィーヤ村の浄化が完了し、街は治安と安定を回復した。

一方、クサイル市で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

地元調整諸委員会によると、ジュースィーヤ村に軍・治安部隊が突入した。

『クッルナー・シュラカー』(10月17日付)は、ヒムス市バーブ・アムル地区、タルビーサ市で、軍警察が90人を逮捕した、と報じた。

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ダルアー県では、SANA(10月17日付)によると、マアルバ町で、軍・治安部隊が反体制武装勢力の掃討を継続し、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(10月17日付)によると、ダイル・ザウル市内で軍・治安部隊が反体制武装勢力への特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、SANA(10月17日付)によると、ワーディー・ダイフに対して、軍・治安部隊が特殊作戦を行い、反体制武装勢力に甚大な被害を与えた。

またマアッラト・ヌウマーン市郊外のカフルナブル市、バスィーダー村、ジスル・シュグール市郊外のビダーマー町、シュグル市でも軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦市、複数の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス県では、各紙によると、治安当局が市内各所でテロに警戒して、道路を封鎖するなどして厳戒態勢を敷いた。

クルド民族主義勢力の動き

クルド最高委員会は声明を出し、クルド民族主義政党および調整17団体は、イスタンブールで現在行われて、近くその成果がカタールで明らかになる予定のシリア国民評議会組織改編の努力をボイコットする、と発表した。

アフマド・スライマーン報道官は、「クルド最高委員会を構成する主要な二つのブロック(シリア・クルド国民評議会と西クルディスタン人民議会)は、シリア国民評議会再編の交渉や努力とは関係ない。交渉は我々への連絡がないままに行われている」と述べた。

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PKKの事実上の党首であるムラード・カライラーンは党本部があるイラク北部で、「PKKはすべてのシリア人の要求を保護し、シリアのクルド人の支援を拡充させる。もしトルコ軍が彼らを攻撃すれば、もっとも激しい報復行動をもってトルコ領に反撃する」と述べた。

反体制勢力の動き

フランスで暮らす離反士官マナーフ・トゥラース准将は、『シャルク・アウサト』(10月17日付)に対して、「私にはシリア国民の救済を支援するため、常にシリアに戻る計画がある…。しかしその時期はさまざまな要素と関係している」と述べ、逃亡生活を続ける意思を暗に示した。

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ロンドンで活動するシリア人権委員会は、軍・治安部隊が乳幼児を家族の前で拷問にかけ、反体制運動に関する情報を聞き出そうとする事件が多発している、との報告書を発表した。

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アラウィー派の有識者約30人が共同声明を出し、軍・治安部隊、シャッビーハによる蛮行を批判した。

共同声明に署名した有識者は、アーファーフ・アフマド、ハーティル・ダワーらいずれも無名。

レバノンの動き

AFP(10月17日付)は、シリア・レバノン国境地帯でシリアの反体制武装勢力とヒズブッラーの戦闘員の戦闘が連日のように発生するようになっている、と報じた。

同報道によると、戦闘はレバノン人が暮らすシリア領内に位置するとみなされている村(ただし両国は国境画定をしていない)で発生しており、村人によると、反体制武装勢力の侵入を防ぐため、ヒズブッラーの戦闘員約5,000人が展開している、という。

この村人によると、戦闘ですでにレバノン側の戦闘員16人が死亡している、という。

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『デイリー・テレグラフ』(10月19日付)は、ヒズブッラーがベカーア県ヘルメル郡からシリア領内の反体制武装勢力の拠点に砲撃を加えた、と報じた。

イラクの動き

ロイター通信(10月17日付)は、イラク人戦闘員(シーア派)が軍・治安部隊とともに、反体制武装勢力掃討のために戦闘に参加していると報じた。

戦闘に参加しているイラク人は、マフディー軍やバドル機構の元戦闘員や離反者、アサーイブ・アフル・ハック、ヒズブッラー大隊の戦闘員など。

その多くはレバノンのヒズブッラーの傘下で任務にあたっているという。

マフディー軍の離反戦闘員のアブー・ハージルはロイター通信の電話取材に対して、「我々はアブー・ファドル・アッバース大隊を結成し、同隊にはイラク人、シリア人、そのほかの外国人戦闘員500人からなる」と語った。

アブー・ハージルによると、これらの部隊の主な任務はダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブなどシーア派の聖地の防衛だが、自由シリア軍のこれらの聖地への攻撃を行おうとしているとの情報が入った場合は、反体制武装勢力との戦闘を行っている、という。

諸外国の動き

シリアでの人権侵害を調査するための国連人権理事会調査委員会のパウロ・セルジオ・ピネイロ委員長は、外国人戦闘員に関して、「彼らの存在は過激化をもたらすだけだ…。彼らはシリアでの民主的国家建設において必ずしも必要な存在ではないにもかかわらず、彼らだけの特別な動機で活動している」と批判した。

ピネイロ委員長によると、外国人戦闘員は「数百人」いる、という。

また同委員会のカーリン・アブー・ザーイドや、外国人戦闘員とシリアの反体制武装勢力が「ほとんどの場合、別々に行動している」としながらも「彼らは自由シリア軍の一部を過激化させている」と指摘した。

AFP(10月17日付)が報じた。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、「(シリア)政府は、ミグ(戦闘機)、TNT樽爆弾を用いることで暴力の新たな段階を越えた。最近では、クラスター爆弾使用の危険が高まっている…。政府がたとえこうした情報を否定しようと、我々には証拠がある」と述べた。

シリア革命諸評議会なる団体の使節団との会談後で述べた。

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AFP(10月17日付)、ロイター通信(10月17日付)によると、トルコのハタイ県(シリア領アレキサンドレッタ地方)に、シリア領から発射された迫撃砲が着弾し、トルコ軍が応戦した。

AFP, October 17, 2012、Akhbar al-Sharq, October 17, 2012、The Daily Telegraph, October 19, 2012、al-Hayat, October 18, 2012、Kull-na Shuraka’, October 17, 2012、al-Kurdiya News,
October 17, 2012、Naharnet, October 17, 2012、Reuters, October 17, 2012、SANA,
October 17, 2012、al-Sharq al-Awsat, October 17, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がアレッポ市のウマイヤ・モスクをタウヒード旅団から奪還、ブラーヒーミー共同特別代表がイランを訪問しアフマディーネジャード大統領を含む同国政府高官らと会談(2012年10月14日)

国内の暴力

アレッポ県では、シリア軍が声明を出し、アレッポ市旧市街のウマイヤ・モスクをタウヒード旅団(自由シリア軍)から奪還したと発表した。

奪還作戦では、火災(13日)が発生し、モスクが部分損壊した。

http://www.youtube.com/watch?v=y04q-CVH7H8&feature=player_embedded

al-Hayat, October 15, 2012
al-Hayat, October 15, 2012

これに関して、軍は「テロ集団がモスクを攻撃し、内部を破壊した…。タウヒード旅団は午後4時に、破壊の跡を残して、モスクからの撤退を決定した」と発表した。

しかし、タウヒード旅団は声明を出し、「軍がモスクから撤退したことを受け、タウヒード旅団はモスク周辺に結集している諸大隊に進軍しないよう支持した」と反論した。

一方、SANA(10月14日付)によると、マサーキン・ハナーヌー地区、ブスターン・バーシャー地区、マルジャ地区、旧市街(バーブ・アンターキヤーなど)アラブ・ストゥーマ市、ハーン・アサル村、アウラム・クブラー町、ダイル・ハーフィル市、アンジャーラ村、カフルナーハー村などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の拠点を攻撃し、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア情報センターによると、カダム区で20人が治安部隊によって処刑された、という。

『ハヤート』(10月15日付)は、複数の活動家の話として、マッザ区のヴィーラート地区などで連続して3発の爆弾が爆発した、と報じた。

これに対して、シリア・アラブ・テレビ(10月14日付)は、マッザ区の路上で爆弾が仕掛けられた車が爆発したと報じた。

またSANA(10月14日付)は、ファトフ・モスク近くでの爆発で2人が負傷した、と報じた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装勢力がマアッラト・ヌウマーン市に近いワーディー・ダイフ基地への攻撃を続け、2度目となる突入を試みた。

しかし戦闘により、戦闘員1人が負傷、18人が負傷したという。

シリア軍はマアッラト・ヌウマーン市奪還のため、同市および近郊のマアッラト・シューリーン村などを空爆した。

一方、SANA(10月14日付)によると、軍・治安部隊がサラーキブ市、ザーウィヤ山、ジスル・シュグール市西部、ヒーシュ村で、道路閉鎖などを試みた反体制武装勢力戦闘員と交戦、殺傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、軍がヒムス市ハーリディーヤ地区、ラスタン市、フーラ地方、タッルカラフ市を砲撃した。

一方、SANA(10月14日付)によると、ヒムス市東部で反体制武装勢力がマイクロバスに爆弾を仕掛けて爆破し、乗っていた女性労働者4人が死亡、20人が負傷した。

またラスタン市、タッルカラフ市では、軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、外国人戦闘員を含む数十人の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア情報センターによると、ダーライヤー市とムウダミーヤト・シャーム市間で、後ろでに縛られた遺体100体が発見された。

一方、SANA(10月14日付)によると、東グータ地方のザバディーン市、ダイル・アサーフィール市、シャブアー町、ムハンマディーヤ町で、軍・治安部隊が反体制武装勢力の浄化を完了した。

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ダルアー県では、シリア情報センターによると、ガサム村、マアルバ町に対して軍が砲撃を加えた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市、ブーカマール市、ムーハサン市で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

一方、SANA(10月14日付)によると、ダイル・ザウル市で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員を殺傷、逮捕した。

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ハマー県では、SANA(10月14日付)によると、ハマー市で反体制武装勢力が市民1人を襲撃、殺害した。

一方、軍・治安部隊はハマー市郊外で特殊作戦を行い、反体制武装勢力を殲滅した。

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ラッカ県では、SANA(10月14日付)によると、カンタリー村のハサカ市・ラッカ市を結ぶ街道で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

国内の動き

ワーイル・ハルキー首相は国家公務員の給与と退職者の年金を引き上げることを決定した。

レバノンの動き

ベイルート県で、ロシアと中国によるシリア支援への謝辞を表明するデモ行進がアサド政権を支持するレバノン人市民数百人によって行われた。

AFP(10月14日付)が報じた。

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サラフィー主義者のシャイフアフマド・アスィールは、ベイルート県での「シリア革命」を支持するデモ集会で演説し、バッシャール・アサド大統領と弟のマーヒル・アサド大佐を「イスラエルの安全の守護者」と批判した。

またイランを「シリア国民を殺戮するために大金をつぎ込んでいる」と非難、ヒズブッラーに対しては「国家の武装、ジハード主義者の義務のための武装を拒否する」と述べ、アサド政権への支援を批判した。

デモ集会の直後、ベイルート県ズカーク・ブラート地区でアマル運動とヒズブッラーの支持者が、アスィールの支持者と衝突した。死者は出なかった。

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NNA(10月14日付)は、ヒムス県の対レバノン国境に位置するラブラ町での軍・治安部隊と反体制武装勢力の戦闘に巻き込まれて、レバノン人2人が死亡した、と報じた。

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は最近の演説で、シリア領内の対レバノン国境の村々に約30,000人のレバノン人が暮らしていると述べていた。

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レバノンの複数のメディアは、シリア軍の戦闘機がベカーア県バアルベック郡アルサール地方上空に侵入した、と報じた。

諸外国の動き

トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は、記者団に対して、「シリア政府はまず国民と対話すべきだ」と述べ、シリア・トルコの直接対話のしくみを構築すべきとのロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣の提案を一蹴した。

またシリア政府がトルコ旅客機のシリア領空の通過を禁止したことに関しては「我々にとって価値がない」と述べた。

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表はイランを訪問し、マフムード・アフマディーネジャード大統領、サイード・ジャリーリー国家安全保障最高会議書記、アリー・アクバル・サーレヒー外務大臣らと会談した。

SANA(10月14日付)によると、会談では平和的解決によるシリア危機の解決が必要だとの見解で一致した、という。

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『ハヤート』(10月15日付)は、複数のヨルダン軍・治安筋の話として、ヨルダンに逃亡したシリア軍離反兵の数が約3,800人に上っていると報じた。うち1,120人が士官だという。

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ヒューマン・ライツ・ウォッチは、シリア軍がアレッポ県やイドリブ県で反体制武装勢力が制圧する地域を奪還するため、市街地などにクラスター爆弾を投下した、と発表した。

http://www.hrw.org/news/2012/10/14/syria-new-evidence-military-dropped-cluster-bombs

シリアは、米中、ロシア、イスラエルなどとともに、クラスター爆弾の使用・製造・保有を禁じるオスロ条約(2010年8月)に参加していない。

Akhbar al-Sharq, October 14, 2012、AFP, October 14, 2012、al-Hayat, October 15, 2012、Kull-na Shuraka’, October 14, 2012、al-Kurdiya News,
October 14, 2012、Naharnet, October 14, 2012、NNA, October 14, 2012、Reuters,
October 14, 2012、SANA, October 14, 2012などをもとに作成。

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イドリブ県内のワーディー・ダイフ基地周辺で軍・治安部隊が反体制武装勢力が激しく交戦、またシリア軍がヒムス県の対レバノン国境地帯に地対空ミサイルを配備(2012年10月12日)

反体制勢力の動き

『ハヤート』(10月12日付)は、イスラーム情報監視団(ロンドン)からの情報として、エジプトのスエズ県の「人民抵抗」の指導者として知られるジハード主義者の一人ハーフィズ・サラーマがトルコ経由で10日晩にシリア領内に潜入した、と報じた。

同報道によると、この潜入は、「シリアの革命家たちの支援」が目的だという。

サラーマはムアンマル・カッザーフィー政権打倒をめざす反体制運動支援のために2011年にはリビアに潜入していた。

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シリア国民評議会のアナス・アブダ事務局書記長は、AFP(10月11日付)に対して、10月15~16日にカタールで予定されていた組織拡大のための大会を11月初めに延期すると述べた。

「評議会参加にあたって、革命運動体、市民社会運動体、政治組織から予想以上に多くの要求が示されたこと」が主な理由だという。

国内の暴力

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ワーディー・ダイフ基地周辺で軍・治安部隊が反体制武装勢力が激しく交戦した。

一方、SANA(10月12日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市に近いワーディー・ダイフ地点、イフスィム町、サラーキブ市、ハーン・シャイフーン市、ヒーシュ村などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員多数を殺害した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヒルバー村で反体制武装勢力が軍・治安部隊を襲撃し、兵士14人を殺害した。

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アレッポ県では、SANA(10月12日付)によると、アレッポ市ブスターン・カスル地区、ダウワール・バーブ・ハディード地区、ブスターン・バーシャー地区、アターリブ市、ハルシュー市、カフルダーイル村、ハーン・アサル村、カブターン・ジャバル村などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の拠点を攻撃、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(10月12日付)によると、ラスタン市近郊のダイル・フール村、シャルク・ジャンダル地方、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ハサカ県では、クルディーヤ・ニュース(10月12日付)によると、アレッポ街道沿いのタッル・バイダル村、タッル・タムル町上空を軍のヘリコプター2機が飛来した、と報じた。

飛来の理由は定かでないが、自由シリア軍の拠点を砲撃したとの情報や、ヘリコプターどうしが交戦したといった情報が錯綜している、という。

国内の動き

トルコの『エデンリク』(10月12日付)は、アサド大統領が「シリアはPKKを支持していない…。トルコと我々の関係が良好だったとき、この政党を支援しているとの疑惑は向けられなかった…。アンカラはPKKへのダマスカスの支援を疑うことで、シリア国内の武装集団の支援を正当化しようとしている」と述べたと報じた。

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『アフバール』(10月12日付)は、シリア民族社会党のアスアド・ハルダーン党首(レバノン)が、シリア政治局(イサーム・マハーイリー派)を解散し、シャーム問題担当副党首のナズィール・ウズマに新政治局の発足を要請した、と報じた。

シリア民族社会党マハーイリー派は進歩国民戦線加盟政党。

レバノンの動き

『ディヤール』(10月12日付)は、シリア軍がヒムス県内の対レバノン国境地帯に地対空ミサイルを配備したと報じた。

この配備は、トルコがレバノン経由で軍事行動を行うことへの予防的措置だという。

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ミシェル・スライマーン大統領は、「シリア軍は自制し、レバノン領内への砲撃を控えねばならない」と述べた。

一方、ヒズブッラーによるイスラエルへの無人飛行機潜入に関して「国防戦略上必要」と述べた。

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レバノンの軍事裁判所のサクル・サクル長官は、ミシェル・サマーハ元情報大臣のテロ容疑に関して、リヤード・アブー・ギーダー検事に、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官への聴取を要請した。

諸外国の動き

『イェディオト・アハロノト』(10月11日付)は、2010年秋にシリアとイスラエルが米国の仲介のもとに間接和平交渉を行い、ゴラン高原からのイスラエルの完全撤退、大使館交換などで合意したが、シリアへの「アラブの春」波及で実現しなかった、と報じた。

同報道によると、撤退の期間に関して、シリア側は半年から1年、イスラエル側はより長期間を主張し、意見の一致は見られなかったという。

交渉はベンヤミン・ネタニヤフ首相、エフード・バラク国防大臣のみが関与し、他の閣僚には知らされていなかった、という。

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、サウジアラビアのジェッダでアブドゥッラー国王と会談し、シリア情勢について協議した。

al-Akhbar, October 12, 2012、Akhbar al-Sharq, October 12, 2012、AFP, October 12, 2012、al-Hayat, October 13, 2012、Kull-na Shuraka’, October 12, 2012、al-Kurdiya News,
October 12, 2012、Naharnet, October 12, 2012、Reuters, October 12, 2012、SANA,
October 12, 2012などをもとに作成。

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反体制武装勢力がダマスカス・アレッポ街道を約5キロにわたって制圧するなか、ヒズブッラーのナスルッラー書記長が「シリア国内で戦闘員を派遣している」との一部情報を否定(2012年10月11日)

国内の暴力

イドリブ県では、『ハヤート』(10月12日付)など各紙が、複数の活動家・目撃者の話として、反体制武装勢力がマアッラト・ヌウマーン市に近いダマスカス・アレッポ街道を約5キロにわたって制圧した、と報じた。

また反体制武装勢力のアクラム・サーリフ大佐はAFP(10月11日付)に対して、「軍は(マアッラト・ヌウマーン市の)奪還を試みたが、反体制活動家はこれを阻止した」と述べた。

さらに反体制活動家のムハンマド・カナアーンは、マアッラト・ヌウマーン市に近いワーディー・ダイフ基地を反体制武装勢力が戦車1台で攻撃、制圧した、と述べた。

このほか、シリア人権委員会によると、スィフヤーン村で軍・治安部隊が反体制武装勢力と激しく交戦した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カダム区のダマスカス・ダルアー街道の検問所で、軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、軍の兵士2人が死亡した。

またシリア人権委員会なる組織によると、カーブーン区、マイダーン地区で治安当局による逮捕・捜索活動が行われた。

一方、シリア人権監視団はマッザ区の高等教育省に近い軍事裁判所前で「激しい爆発」があったと発表した。被害の詳細は明らかでないという。

これに関して、シリア・アラブ・テレビ(10月11日付)は、高等教育省に近いバラームケ・税関地区で爆破テロが発生したと報じた。

また使徒末裔大隊とアンサール・イスラーム旅団が共同声明を出し、高等教育省に近い総合情報部のコンプレックスに爆弾を仕掛けたと発表した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権委員会によると、アルトゥーズ町などが軍・治安部隊の砲撃を受けた。

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ヒムス県では、地元調整諸委員会によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区で軍・治安部隊に対する掃討作戦を続けた。

一方、SANA(10月11日付)によるとダイル・フール村、シャルク・ジャンダル地方、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の追撃を継続し、多数の戦闘員を殺害した。

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ダルアー県では、シリア人権委員会によると、シャイフ・マスキーン市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

一方、SANA(10月11日付)によると、マアルバ町・ブスラー・シャーム市間の街道で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺害した。

『クッルナー・シュラカー』(10月11日付)によると、統一社会主義者党のハーリド・アッブード人民議会議員(事務局長)の弟のアブドゥルムンイム・ムーサー・アッブードがダルアー県ヌアイマ村で暗殺された。

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タルトゥース県では、SANA(10月11日付)によると、反体制武装勢力がアリーダ国境通行所でレバノンからの旅客バスを襲撃し、乗っていたシリア人労働者8人が死亡、8人が負傷した。

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アレッポ県では、SANA(10月11日付)によると、アレッポ市カルム・ジャバル地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「浄化」を完了した。

またブスターン・カスル地区などで軍・治安部隊は反体制武装勢力の追撃を継続し、多数の戦闘員を殺害した。

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ハマー県では、SANA(10月11日付)によると、アシャーリナ村などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺害した。

反体制勢力の動き

反体制勢力の動きシリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長は、ローラン・ファビウス外務大臣と会談、またフランス議会の外交委員会で証言した。

証言後、スィーダー事務局長は、評議会の指導部を「近いうちに」シリア国内に移転させる意思を示した。

また来週、カタールで予定されている会合で、評議会の組織再編(拡大)が行われるだろうと述べた。

レバノンの動き

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長がテレビ演説し、シリア国内で戦闘員を派遣しているとの一部情報を否定した。

ナスルッラー書記長は「シリアでの危機発生当初から、一部のアラブ衛星放送は、ヒズブッラーがシリアに3000人の戦闘員を派遣していると報じてきたが、この報道は間違いで偽りだと言ってきた…。殉教者が出れば、我々は遺族に真実を伝える。いつ、どこで、どのように同胞が殉教したかを」と述べた。

また「今の今まで、我々はシリア政府とともに(シリア国内で)戦ったことはない。シリア政府は我々にそうするよう要請していない。我々がそうすることに関心を持っていると誰がいったのか?」と付言した。

一方、対シリア国境での武装集団による殺人、誘拐、強姦などの増加を受け、住民が自衛のため武装を強化していると指摘、「私は、ヒズブッラーに属していようといまいと、国境地域にとどまる人を妨げることはできない」としつつも、「我々は新たな戦線を開くことはない」と述べ、同地域の防衛に直接介入しない意思を明示した。

さらにシリアで死亡したとされるアリー・フサイン・ナースィーフ(アブー・アッバース)については、「アブー・アッバースの殉教に関して言われていることはすべて偽りだ…。ベカーアの住民に聞けば、彼がベカーアの歩兵旅団の司令官だったことが分かる…。(国境の)村々は連日砲撃を受けており、アブー・アッバースを含む多くの殉教者が出ている」と述べた。

自由シリア軍によるナスルッラー暗殺の脅迫に関しては、「シリアの一部の反体制勢力に、我々を脅迫しないようアドバイスする。無駄だからだ…。誤った非難は君たちのためにならずそのことで、私に謝罪を求めることはできない」と一蹴した。

なおこの演説では、10月6日にイスラエル領内で撃墜された無人飛行機を、ヒズブッラーが派遣したこと、また同飛行機がイラン製であることを認めた。

シリア・アラブ航空旅客機の強制着陸に関して

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、シリア・アラブ航空旅客機の強制着陸に関して、ロシア製の軍装備品が積まれていたと述べた。

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アフメト・ダウトオール外務大臣は、シリア・アラブ航空旅客機の強制着陸に関して、「通報」に基づき同機を強制着陸させ、「違法な積荷」を押収したことを明らかにしたが、「通報」元については明言しなかった。

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NTV(10月11日付)、TRT(10月11日付)によると、押収された積荷のなかには、ロケット弾の部品、通信機器などが含まれていた、という。

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シリア外務在外居住者省のジハード・マクディスィー報道官は、トルコ空軍によるシリア・アラブ航空旅客機の強制着陸(10日)に関して、「いかなる武器、禁止された物資も輸送していなかった」と述べた。

マクディスィー報道官によると、同機(14時26分モスクワ発便)は、17時20分にトルコ領内に入るや、トルコ空軍によってアンカラ国際空港に強制着陸され、約2時間待機させられ後、トルコ当局が乗客らを空港内の待合室に移動させ、機内を検査、一部の積荷を調査のためとして押収した、という。

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ロシア外務省報道官は、トルコ空軍によるシリア・アラブ航空旅客機の強制着陸に関して、「ロシア人を含む乗客の安全への脅威」と非難した。

同報道官はまた、「アンカラはロシア人乗客の有無をロシア大使館に通知せず、大使館代表による乗客への医療支援の提供の申し出を拒否した…。明確な説明のないまま二国間の慣習に違反した」と非難した。

諸外国の動き

トルコのタネル・ユルドゥズ・エネルギー天然資源大臣は、「1週間前からシリアがトルコからの電力の購入を停止している」と6日の前言と矛盾する発言をした。

「内戦で電力送電ネットワークが損害を受けた」のがその理由だという。

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イラクのヌーリー・マーリキー首相は滞在先のプラハで記者団に「イラク経由でシリアに武器が流れることはないと強調する…。我々はシリアへの武器流入を抑止するため国境に軍を展開した」と述べた。

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シリア人避難民問題支援担当調整官にパノス・ムムトズィス(Panos Moumtzis)氏は、AFP(10月11日付)に対して、シリア人避難民支援のための資金が不足していると述べ、資金援助を改めて求めた。

Akhbar al-Sharq, October 11, 2012、AFP, October 11, 2012、al-Hayat, October 12, 2012、Kull-na Shuraka’, October 11, 2012、al-Kurdiya News,
October 11, 2012、Naharnet, October 12, 2012、Reuters, October 11, 2012、SANA,
October 11, 2012などをもとに作成。

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ヌスラ戦線が前日発生したハラスター市の空軍情報部へのテロの犯行を主張、クルド国民評議会がイラクで軍事教練されたクルド人避難民を活動に導入することを拒否することで合意(2012年10月9日)

国内の動き

アサド大統領は2012年政令第358号を発し、サッターム・ジャドアーン・ダンダフを駐イラク大使に任命、同日中に認証式を行った。

SANA, October 9, 2012
SANA, October 9, 2012

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進歩国民戦線加盟政党による「政治対話と国民和解は治安と安定回復への我々の道だ」が2日間の日程を終え、閉幕した。

閉幕声明では、外国の干渉拒否、シリアをめぐる国際会議開催要請の拒否、外国から輸入されたテロの根絶、国内での政治的対話の必要を確認した。

また、外国の干渉に関しては、カタールを「米国の手先、イスラエルの信頼できる同盟国」と名指しで批判した。

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『クッルナー・シュラカー』(10月9日付)は、アフマド・サイイド・ダマスカス第一検事が、アブドゥルハリーム・ハッダーム前副大統領、フィラース・トゥラース、アドナーン・アルウール(シャイフ)、ムハンマド・シャンムート(医師)、ムハンマド・イドリビー、ジョルジュ・ヤーズジー、タージッディーン・イーサーをテロ法廷に起訴したと報じた。

国内の暴力

ダマスカス県では、SANA(10月9日付)によると、ザブラターニー地区のバス停留所で車に仕掛けられた爆弾が爆発し、敷地内の施設や停車中の車が被害を受けた。

SANA, October 9, 2012
SANA, October 9, 2012
SANA, October 9, 2012
SANA, October 9, 2012
SANA, October 9, 2012
SANA, October 9, 2012

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、前日に空軍情報部で爆弾テロが発生したハラスター市で、軍・治安部隊と反体制武装勢力の交戦が続いた。

一方、SANA(10月9日付)によると、グータ東部で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」の追撃を続けた。

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アレッポ県では、SANA(10月9日付)によると、カフルハムラ村、ザルーナ村、カフルトゥーラーン市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力に対する特殊作戦を実施し、多数の戦闘員を殺傷した。

またアレッポ市では、ブスターン・カスル地区、ダウワール・ハーウーズ地区、ダウワール・シャッアール地区、カルム・ジャバル地区、ブスターン・バーシャー地区などで反体制武装勢力の拠点を攻撃し、戦闘員を殺害、装備を破壊した。

一方、アレッポ市内の清掃局の労働者に反体制武装勢力が発砲、2人を殺害した。

SANA, October 9, 2012
SANA, October 9, 2012
SANA, October 9, 2012
SANA, October 9, 2012
SANA, October 9, 2012
SANA, October 9, 2012

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イドリブ県では、シリア人権監視団のアリー・アブドゥッラフマーン所長がAFP(10月9日付)に対して、マアッラト・ヌウマーン市の入口にある検問所1カ所を除く同市から軍・治安部隊が撤退した、と発表した。

同市は2012年6月に反体制武装勢力が一時制圧していたが、軍・治安部隊の攻撃で撤退を余儀なくされていた。

同監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市での砲撃により、反体制武装勢力の戦闘員12人、民間人10人が8日に死亡し、9日には子供1人が死亡した。

一方、SANA(10月9日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市で軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

またトルコ領内からタッル・ザハブ地区に潜入しようとした反体制武装勢力戦闘員と軍・治安部隊が交戦し、複数名を殺害した。

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ヒムス県では、SANA(10月9日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区、ハーリディーヤ地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

またクサイル地方のズィラーア市で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、アフガニスタン人、チェチェン人など戦闘員多数を殺害する一方、レバノン領からの潜入を試みた戦闘員を撃退した。

シリア人権監視団によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区に軍・治安部隊が突入したことを認めつつ、「未だに制圧されていない」と述べた。

またアブ-・ビラ-ル・ヒムスィーを名のるヒムス市の活動家は、AFP(10月9日付)に対して、「ヒムス市では800世帯が包囲されている」と述べた。

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ハマー県では、SANA(10月9日付)によるとハマー市内の複数地区で、軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」を追撃、多数の戦闘員を殺傷、逮捕した。

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ラタキア県では、SANA(10月9日付)によると、ラウダ村、マイダーン村、バイト・ファーリス村、アルジャ村で、軍・治安部隊が反体制武装勢力の浄化を完了した。

反体制勢力の動き

ハラスター市の空軍情報部へのテロ(8日)に関して、シャームの民のヌスラ戦線は車2台を使用して自爆攻撃を行ったと発表した。

これに対して、シリア治安筋は『ハヤート』(10月9日付)などに、爆弾が仕掛けられた車2台のうち1台は阻止されたと反論した。

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シリア国内外の反体制活動家が「賢人会議」結成に向けた枠組み構築を完了した、と「アフバール・シャルク」(10月9日付)などが報じた。

賢人会議は、反体制勢力の統合と移行期間における行政の担当を目的としており、以下のような指導者が参加する予定。

ブルハーン・ガルユーン(シリア国民評議会前事務局)
アブドゥルハミード・ダルウィーシュ(シリア・クルド進歩民主党書記長、シリア・クルド国民評議会)
ミシェル・キールー(シリア民主フォーラム)
アーリフ・ダリーラ(シリア民主フォーラム)
フサイン・アウダート
アスラーン・アブドゥルアリーム
イスビーリードゥーン神父
アリー・サドルッディーン・バヤーヌーニー(シリア・ムスリム同胞団前最高監督者)
ハイサム・マーリフ((シリア革命評議会代表(暫定政府首班)
アフマド・スィヤースィナ(シャイフ)

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民主的変革諸勢力国民調整委員会在外局は声明を出し、メンバーのアブドゥルアズィーズ・ハイイルがフランス訪問中にリフアト・アサド副大統領と会談した、とのアラビーヤ(10月7日付)でのワヒード・サクルの発言を否定した。

ハイイルは先月、空軍情報部に拘束されたとされ、その処遇をめぐってラタキア県カルダーハ市でハイイル家、ウスマーン家がアサド家との対立を強めていると言われる。

クルド民族主義勢力の動き

クルディーヤ・ニュース(10月9日付)は、民主社会運動(TEV-DEM)幹部の話として、シリア・クルド国民評議会が事務局会合で、イラクのクルディスタン自治区で軍事教練されたクルド人避難民を活動に導入することを拒否することで合意した、と報じた。

「現段階で軍事力は必要ない」というのが理由。

シリアから避難したクルド人は、ハンナス・キャンプで軍事教練を受けているとされ、シリア・クルド国民評議会はその存在を脅威とみなす一方、民主統一党が同調するか否かを疑念をもって注視しているという。

ハンナス・キャンプで教練を受けたクルド人は600人が既に対シリア国境に展開し、700人が現在教練を受けており、この動きはPKKや民主統一党の動きを牽制する効果を持っているとしてトルコ政府によって歓迎されていた。

一方、民主統一党は、「人民防衛隊」の名で独自の民兵の結成をめざしている。

同部隊は2大隊からなり、15,000人の戦闘員を擁するという。

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PKKの事実上の党首であるムラード・カライラーンはイラク北部でAFP(10月9日付)の取材に応じ、「地域情勢の進展、とりわけシリア情勢の進展とクルド問題の顕在化はトルコ政府の懸念を強めている…。なぜなら(2011年3月のような)イラク・クルディスタンでの試練がシリアで繰り返されることを恐れているからだ」と述べた。

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クルディーヤ・ニュース(10月9日付)によると、数百人のクルド人がアレッポで反体制武装闘争を行うタウヒード旅団に参加している、と報じた。

同報道によると、「自由クルド軍」として知られている「サラーフッディーン・アイユービー大隊」もタウヒード旅団の傘下に入ったという。

サラーフッディーン・アイユービー大隊のビユワール・ムスタファー大尉によると、同大隊は300人の離反兵からなり、アフリーン市に主に展開しているが、同市は民主統一党の戦闘員が実効支配している。

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民主的諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表は、民主統一党(の民兵)が委員会の軍事部門として機能しているとの一部非難を否定した。

また民主統一党の民兵だとされる武装集団に関しても、「民主統一党員ではなくPKKのメンバー」と述べ、「人民防衛隊」(YPG)の結成を通じてシリア北東部の軍事支配を強化しようとしているとの見方を否定した。

ザマーン・ワスル(10月9日付)が報じた。

レバノンの動き

自由シリア軍合同司令部中央広報局のファフド・ミスリーは、MTV(10月9日付)に対して、ヒムス県の検問所に配置されていたヒズブッラーの戦闘員13人を拘束したと述べた。

ミスリーは「ヒムス県郊外の軍・治安部隊の検問所に配置されていた完全武装のヒズブッラー戦闘員13人を捕捉した…。彼らは宗教関係者でもなければ、観光客でもなければ、同地の家族を訪れた者でもない」と述べた。

そのうえで、ヒズブッラー指導部に戦闘員を撤退させ、主権侵害を止めるよう警告し、これに応じない場合、「ダーヒヤの中心で忘れることのできない教訓を与えることができる。我々はナスルッラーに言う、我々はお前の居場所の探し方を知っている。我々の攻撃に対してお前、そしてお前の悪党ども安全ではない」と脅迫した。

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ヒズブッラーおよびアサド政権と対立するムスタクバル潮流は、自由シリア軍のミスリーによるダーヒヤへのテロ脅迫とも思える発言を批判する一方、ヒズブッラーのシリアでの活動について集中的な調査を行うべきだとの声明を出した。

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AFP(10月9日付)は、軍・治安部隊によるヒムス県クサイル地方などでの反体制武装勢力掃討作戦激化に伴い、過去24時間でシリア人約400人がレバノン領内に避難した、と報じた。

諸外国の動き

フィリップ・ゴードン米国務副長官は『ル・モンド』(10月9日付)に、反体制勢力が発足をめざしている暫定政府の承認に関して「時期尚早」との見方を示した。

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アナス・フォー・ラスムセンNATO事務局長は記者会見で、「そうしなければならないなら、我々にはトルコを防衛する計画がある」と述べた。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は「アサド大統領は終わった。松葉杖をついている」と批判した。

トルコ軍のネジュデト・オゼル参謀長がハタイ県を訪問した。

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国連の潘基文事務総長はフランスのフランソワ・オランド大統領と会談し、シリア情勢に関して、アサド政権に一方的な発砲停止を呼びかけた。

AFP, October 9, 2012、Akhbar al-Sharq, October 9, 2012、al-Hayat, October 10, 2012、Kull-na Shurakaʼ, October 9, 2012、al-Kurdiya News, October 9, 2012、MTV, October 9, 2012、Naharnet.com, October 9, 2012、Reuters, October 9, 2012、SANA, October 9, 2012、Zaman al-Wasl, October 9, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国民評議会事務局長がアサド大統領退任後にシャルア副大統領が「政治的役割を果たすことに反対しない」と発言、サウジアラビアとカタールがシリアの反体制武装勢力への重火器の供与を停止したと報じられる(2012年10月8日)

シリア政府の動き

『ハヤート』(10月8日付)はインターネット版速報で、リヤード・ハッダード駐露シリア大使が、ヒムス県で反体制武装勢力がフサーム・アサド(大統領の甥)を拘束したとの報道を否定した、と報じた。

SANA, October 8, 2012
SANA, October 8, 2012
SANA, October 8, 2012
SANA, October 8, 2012

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『クッルナー・シュラカー』(10月8日付)は、シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長、ブルハーン・ガルユーン前事務局長、ジョルジュ・サブラー、ムハンマド・タイフール、ムハンマド・リヤード・シャカファ、ワヒード・サクル、バッサーム・ジャッアーラ、(シリア革命評議会のハイサム・マーリフ代表(暫定政府首班)、アンマール・カルビー、アブドゥルカリーム・リーハーニーがテロ法廷に起訴された、と報じた。

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進歩国民戦線加盟政党はダマスカス県のダマローズ・ホテルで「政治対話と国民和解は治安と安定回復への我々の道だ」と題した対話会合を開催した。

会合にはロシア、イラン、中国の外交官も出席した。

バアス党は参加しなかった。

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シリア・アラブ・テレビ(10月8日付)は、ファールーク・シャルア副大統領が暫定政府首班にふさわしいとしたトルコのアフメト・ダウトオール外務大臣の発言に関して、「政治的、外交的混乱を反映している…。トルコはオスマン朝ではなく、トルコ外務省はダマスカス、メッカ、カイロ、エルサレムの元首を氏名できない」と批判した。

国内の暴力

ヒムス県では、ロイター通信(10月8日付)によると、軍・治安部隊はヒムス市ハーリディーヤ地区に初めて突入した。

シリア人権監視団によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区、クサイル市で激しい砲撃に曝された。

軍消息筋は、AFP(10月8日付)に対して、反体制武装勢力の拠点である、ヒムス市やクサイル市の奪還を進めていると述べた。

一方、SANA(10月8日付)によると、クサイル市郊外のズィラーア市、フサイビーヤ市で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦、殲滅した。

またウブーディーヤ市でレバノンからの潜入を試みた武装集団を国境警備隊が撃退した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、クルク(・シャルキーヤ)市に対して、軍・治安部隊が激しい砲撃を加えた。

これに関して、シリア人権ネットワークは100人以上が、シリア革命総合委員会は30人が軍・治安部隊に虐殺されたと宣伝した。

一方、SANA(10月8日付)によると、クルク(・シャルキー)市で、軍・治安部隊が反体制武装勢力の掃討を継続し、多数の戦闘員を殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市のマイダーン地区、サーフール地区、サラーフッディーン地区、サイフ・ダウラ地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

一方、SANA(10月8日付)によると、軍・治安部隊がアレッポ市ダウワール・シャッアール地区、バーブ街道地区、カルム・ジャバル地区、ハーン・ラスラーン地区、アッサーン村などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の残党追撃、拠点攻撃を継続、多数の戦闘員を殺傷、逮捕、装備を破壊・押収した。

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同じくアレッポ県では、AFP(10月9日付)が、アターリブ市近郊の要所である第46中隊基地を反体制武装勢力が数週間も制圧できずにいる、と報じた。

同報道によると、アターリブ市攻略は同市出身のアフマド・ファッジュ准将の指令のもとにアレッポ県、イドリブ県の戦闘員1,500人を動員した決戦の一貫として計画されていた。

同基地の兵舎には軍兵士数百人が駐留しており、同地からシハーラ、アウラム・クブラーなど周辺の都市に対する攻撃部隊が出動しているという。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カーブーン区で、軍・治安部隊が民家を破壊した。

またバルザ区は一昨日の警察署爆破を受け、多くの人々が避難・殺到した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(10月8日付)によると、軍・治安部隊がグータ東部のザバディーン市で反体制武装勢力と交戦、殲滅した。

「アフバール・シャルク」(10月9日付)は、午後8時半頃にハラスター市の空軍情報部本舎を標的とした爆弾テロが発生したと報じた。

テロは爆弾が仕掛けられた車2台によって行われ、爆発後に激しい戦闘があったという。

シリア人権監視団によると、標的となったのは、軍車輌のメインテナンスが行われる「第411開放区」と空軍情報部で、ラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、数十人が犠牲になった模様。

また同敷地内の拘置所で拘束されていた逮捕者の行方は不明だという。

しかしシリア公式筋はこの爆発に関して何の発表もしておらず、反体制武装勢力のプロパガンダに過ぎない可能性もある。

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ラッカ県では、SANA(10月8日付)によると、軍・治安部隊がタッル・アブヤド市で反体制武装勢力の車を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(10月8日付)によると、アブー・バクル村で軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトを攻撃し、多数の戦闘員を逮捕した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(10月8日付)によると、軍・治安部隊がダイル・ザウル市で外国人狙撃手4人を殺害した。

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トルコ高官筋は、AFP(10月7日付)に対して、ハタイ県(シリア領アレキサンドレッタ地方)のアルテュズへのシリア領からの迫撃砲着弾に対して、トルコ軍が反撃した、と述べた。

反体制勢力の動き

シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長は、ファールーク・シャルア副大統領が暫定政府首班にふさわしいとしたトルコのアフメト・ダウトオール外務大臣の発言に関して、「殺戮に与していない…バアス党員が現政権打倒後に政治的役割を果たすことに反対しない」と述べた。

Youtube, October 8, 2012
Youtube, October 8, 2012

Youtube, October 8, 2012
しかし、「彼(シャルア)が殺戮に荷担したとの情報はないが、彼は政治指導部に属している」と述べ、是非は明言しなかった。

UPI(10月7日付)が報じた。

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ブルハーン・ガルユーン前事務局長は、シャルア副大統領を暫定政府首班とすることで反体制勢力が合意したと述べたとしつつ、「彼はこの地位(大統領職)を務める能力はないし、それを望んでいない」と否定的な考えを示した。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会のラジャー・ナースィルは、RT(10月7日付)に対して、「シャルアの名前を出すことは時期尚早だ。今は発砲停止と人道的悲劇の停止に集中しなければならない」と述べた。

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Youkal.net(10月8日付)は、アラウィー派の士官7人が「集団離反」し、ヨルダンに逃走した、と報じた(未確認情報)。

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シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長が、バーブ・ハワー国境通行所を経由してシリア領内に不法入国し、アターリブ市を訪問した。

訪問は「地元の高官と会談し、情勢検討を行い、革命のために共同行動できることを合意するため」という。

スィーダー事務局長にはアレッポ県とイドリブ県の反体制武装勢力の司令官と自由シリア軍合同司令部で会談し、資金援助などの支援方法を協議した。

スィーダー事務局長には、シリア国民評議会メンバー、自由シリア軍最高軍事評議会議長のムスタファー・シャイフ准将が随行した。

会談後、スィーダー事務局長らは、「解放区」で現地の反体制運動を指導することなく、同日中にトルコ領内に避難した。

http://www.youtube.com/watch?v=M0VyUaziBks

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「ジャズィーラ県アラブ愛国委員会」を名のる集団が「声明第1号」を発表、民主統一党によるハサカ県の支配に反対の意思を表明した。

発足声明となるこの声明で、彼らは、「武装したクルド人集団の寡占」に対抗するとして民主統一党の主導下での自治に異議を唱えるとともに、「クルド人は自らを守る集団が国を蹂躙、支配することの最大の責任を負う」と非難した。

また「シリアはあらゆる宗教、民族からなるすべてのシリア人のもの」と主張し、マジョリティ、マイノリティのいかんにかかわらず他者を排斥することを拒否するとし、「相互理解と合意のための言語創出」をめざすとの意思を示した。

レバノンの動き

レバノンの声ラジオ(10月8日付)などによると、北部県アッカール郡の対シリア国境に位置するアッブディーヤ村、ハクル・ジャニーン村にシリア軍が砲撃を加え、住民が避難した。

Naharnet.com, October 8, 2012
Naharnet.com, October 8, 2012

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ヒズブッラーの支持者2000人以上が参列し、シリア・レバノン国境で殺害されたフサイン・アブドゥルガニー・ニムル(35歳)の葬儀がベカーア県バアルベック郡で執り行われた。

AFP(10月8日付)によると、ニムルはシリア・レバノン国境で殺害され、10月7日に遺体が引き渡されていた。

葬儀にはムハンマド・ヤズバクが参列した。

諸外国の動き

国連の潘基文事務総長は、シリア情勢に関して「悲劇的なまでに悪化している」と懸念を表明し、「武器を供与する国々に対して供与停止を火急に求める。紛争の軍事化は状況悪化をもたらすだけだ」と述べた。

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『ニューヨーク・タイムズ』(10月8日付)は、サウジアラビアとカタールが、米国の支持を得られずシリアの反体制武装勢力への重火器の供与を停止した、と報じた。

AFP, October 8, 2012、Akhbar al-Sharq, October 8, 2012, October 9, 2012、al-Hayat, October 8, 2012, October 9, 2012、Kull-na Shurakaʼ, October 8, 2012, October
9, 2012、al-Kurdiya News, October 8, 2012、Naharnet.com, October 8, 2012、The New York Times, October 8, 2012、Reuters, October 8, 2012、SANA, October 8, 2012、Youkal.net,
October 8, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

軍・治安部隊がダマスカス郊外県クドスィーヤー市およびハーマ町の「浄化」を完了、カタールのブン・ジャースィム首相がバッラー大隊による人質殺害予告を自重するよう呼びかけ(2012年10月7日)

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、SANA(10月7日付)によると、軍・治安部隊がクドスィーヤー市、ハーマ町で反体制武装勢力の「浄化」を完了した。

一方、シリア人権監視団によると、軍によって射殺された男の遺体10体が発見された。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市サーフール地区、マサーキン・ハナーヌー地区、マイダーン地区、カッラーサ地区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦した。

交戦と時を一にして、SANA(10月7日付)などは、アレッポ市東部(サーフール地区一帯)を制圧し、反体制武装勢力が逃走したと報じた。

AFP(10月7日付)特派員によると、反体制武装勢力は夜、ハナーヌー地区の兵舎を襲撃したが、失敗に終わり、シリア・アラブ・テレビ(10月7日付)も「兵舎への潜入は失敗した」と報じた。

このほか、SANA(10月7日付)によると、アレッポ市のアルクーブ地区、ブスターン・カスル地区、ブスターン・バーシャー地区、サーリヒーン地区、ハラビーヤ市、アウラム・クブラー町、アウラム・スグラー村などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の掃討を継続し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区が砲撃を受けた。

一方、SANA(10月7日付)によるとクサイル市郊外で軍・治安部隊が反体制武装勢力の追撃を継続し、多数の戦闘員を殺傷した。

またヒムス市バーブ・アムル地区では反体制武装勢力の戦闘員8人を殺害した。

このほか、タッルカラフ地方では、レバノン領内からの潜入を試みる反体制武装勢力を国境警備隊が撃退した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市各地区に軍が展開した。

一方、SANA(10月7日付)によるとフワイズ村、ワールーディーヤ市で軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトを攻撃・破壊した。

またハマー市のハミーディーヤ地区で特殊作戦を行い、反体制武装勢力の戦闘員を殺害した。

トルコをめぐる動き

トルコのウルファ県アクチャカレ市に、シリア領からの迫撃砲が着弾した。

アナトリア通信(10月7日付)、NTV(10月7日付)などによると、トルコ軍はただちに応戦した。

迫撃砲は公共施設の庭に着弾したが、犠牲者はなかった。

ロイター通信(10月7日付)などによると、イドリブ県の対トルコ国境地帯を制圧した反体制武装勢力は、掌握した軍の拠点(国境から約1キロの地点に位置)に結集し、委任統治時代の旗を掲揚した。

一方、シリア人権監視団によると、対トルコ国境に位置するヒルバト・ジャウズ村に対して軍・治安部隊が砲撃を加えた。

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トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は、RTN(10月7日付)にで、アサド大統領退任後の暫定政府の首班としてファールーク・シャルア副大統領がふさわしいと明言した。

シャルア副大統領に関して、ダウトオール外務大臣は「知性と両親の人物で、シリアでの虐殺に参加していない。彼ほどシリアの体制を良く知る者はいない」と断じた。

また反体制勢力は「シャルアを(将来のシリア政府の指導部に)受け入れようとしている」と述べた。

反体制勢力の動き

アサド大統領の報道担当を9月で辞めて離反、トルコに逃亡したと自称するアブドゥッラー・ウマルなる人物が、アサド政権は存続不可能であることを既に悟っており、大統領の家族のロシアへの亡命が計画されていると語るインタビューをジャズィーラ(10月7日付)のプロパガンダとして放送した。

ウマルによると、ロシアはアサド家受け入れのため、アパート300戸以上を準備中で、ロシアに段階的に逃亡を開始するという。

レバノンの動き

『タイムズ』(10月7日付)は、空軍情報部を離反したシリア人などの証言をもとに、レバノンのヒズブッラーが約1,500人をアサド政権を支援するために派遣していると報じた。

諸外国の動き

シリア国内でのテロ活動を支援するカタールのハマド・ブン・ジャースィム首相は、「イラン人質をめぐる危機を知恵と対話をもって解決」すべきと述べ、バッラー大隊による人質殺害予告を自重するよう呼びかけた。

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イランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣は『シュピーゲル』(10月7日付)に対して、アサド政権が「状況を完全に掌握しており、反体制組織はシリアの14県のうち4~5県を(点在的に)掌握しているに過ぎない」と述べた。

また「国民に大量破壊兵器を用いた政府は正統性を失う。このことはシリアにも当てはまる」と述べた。

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駐イラク・イラン大使はメフル通信(10月7日付)に対して、イラクでのイラン航空機の臨検に関して、両国航空会社間の合意に反する、と述べ、すでに抗議を行ったと述べた。

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『サンデー・タイムズ』(10月7日付)は、諜報筋の話として、イラン・イスラーム革命防衛隊のクドス軍団の兵士275人がシリアから撤退した、と報じた。

西側の制裁によるイラン経済の逼迫が主因だという。

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ヨルダンのアブドゥッラー国王はアンマンでジョゼ・マヌエル・バローゾ欧州委員会委員長と会談し、シリアでの流血停止のため「政治的解決」の必要を改めて強調した。

バローゾ欧州委員会委員長はUNICEFのヨルダン緊急教育プロジェクトに対して460万ユーロの供与を行う旨、ヨルダン政府に伝えた。

AFP, October 7, 2012、Akhbar al-Sharq, October 7, 2012、Aljazeera, October 7, 2012、al-Hayat, October 8, 2012、Kull-na Shurakaʼ, October 7, 2012、al-Kurdiya News, October
7, 2012、Naharnet.com, October 7, 2012、Reuters, October 7, 2012、SANA, October
7, 2012、The Sunday Times, October 7, 2012、The Times, October 7, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県で反体制武装勢力がシリア空軍のヘリコプターを撃墜、シリア国民評議会事務局長は記者会見で近く評議会の構成を改編すると発表(2012年10月5日)

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、各紙によると、反体制武装勢力が、グータ地方で空爆を行っていたシリア空軍のヘリコプターを撃墜、サクバー市に墜落した。

Youtube, October 5, 2012
Youtube, October 5, 2012

シリア革命総合委員会によると、ヘリコプターに乗っていた兵士(4人)が墜落前に脱出したが、ただちに反体制武装勢力に拘束された、という。

http://www.youtube.com/watch?v=QvqPp9FatQI&feature=youtu.be

 

http://www.youtube.com/watch?v=UiCwzYK3RFc

https://www.youtube.com/watch?v=QM-TQSLDbsc&feature=player_embedded

 

 

 

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同じくダマスカス郊外県では、反体制武装闘争と思われる集団がグータ東部にある空軍基地を制圧したと発表するビデオがユーチューブ(10月5日付)で公開された。

この集団はドゥーマー市出身の集団で、攻撃は4日に行われたという。

また映像に映っている基地内の武器庫(ミサイル庫)と思われる施設からは黒煙が上がっていた。

『ハヤート』(10月6日付)によると、武器庫の爆破は即席爆弾によって行われた可能性が高い。

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同じくダマスカス郊外県では、共和国護衛隊のアフマド・ルアイディー大佐が(クドスィーヤー市で)反体制武装勢力に拘束されたと証言、そのビデオがユーチューブ(10月5日付)で公開された。

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同じくダマスカス郊外県では、SANA(10月5日付)によると、クドスィーヤー市で反体制武装勢力によって拉致されていた市民8人を軍・治安部隊が解放した。

またハーマ町、ジャムラーヤー市では、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトを攻撃し、大量の武器弾薬を押収した。

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Youtube, October 5, 2012
Youtube, October 5, 2012
Youtube, October 5, 2012
Youtube, October 5, 2012
Youtube, October 5, 2012
Youtube, October 5, 2012
Youtube, October 5, 2012
Youtube, October 5, 2012

ダイル・ザウル県では、反体制武装勢力がムーハサン市上空でMiG戦闘機を撃墜したとするビデオが、ユーチューブ(10月5日付)にアップされた。

http://www.youtube.com/watch?v=3d_0CFdHa6c

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市サーフール地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

またクルディーヤ・ニュース(2012年10月5日付)によると、アフリーン市の検問所でマイクロバスが発砲を受け、6人が死亡した。

一方、SANA(10月5日付)によると、アレッポ市サーフール地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力を追撃し、外国人戦闘員を含む複数の戦闘員を殺害した。

またアレッポ市アズィーズィーヤ地区、カルーム地区、ヒヤーン地区、アウラム・クブラー地区、マア-ディー地区、アナダーン市・フライターン市街道などでは、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員を殺傷、車輌などを破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊がヒムス市ハーリディーヤ地区、ラスタン市を砲撃した。

同監視団のアリー・アブドゥッラー代表によると、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区、ハーリディーヤ地区は反体制派の手に落ちている、という。

一方、SANA(10月5日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区、バーブ・トゥルクマーン地区、クサイル郡ブワイダ市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力を追撃し、戦闘員を殺傷した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、マアダーン町で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、またラッカ市で活動家の逮捕摘発が行われた。

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ダルアー県では、SANA(10月5日付)によると、ムサイフラ町で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、殲滅した。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会のホームページ(10月5日付)は、ムハンマド・アサド傷害事件に関して、ラタキア県カルダーハ市で治安部隊と「シャッビーハ」がイスマーイール家とウスマーン家の家や商店に砲火・破壊し、報復を行っていると発表した。

トルコをめぐる動き

ロイター通信(10月5日付)、AFP(10月5日付)などは、住民などの話として、トルコ軍が戦車や対空ミサイルを展開し、軍備を強化するなか、住民がラッカ県タッル・アブヤド市を自由に往来、シリア人に水や食糧などの供与を始めたと報じた。

5日早朝現在、アクチャカレのトルコ軍による越境攻撃は行われていない、という。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相はイスタンブールでの演説で、「我々は戦争を望んでいない…。アサド政権とその支持者に改めて言う。トルコの忍耐を試すような冒険を止めよ」と述べた。

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トルコのハタイ県(シリア領アレキサンドレッタ地方)の公式筋は、アナトリア通信(10月5日付)に対して、シリア領(イドリブ県)からの迫撃砲がハタイ県に着弾、トルコ軍が直ちに反撃した、と報じた。

迫撃砲はエルドアン首相の演説直後にハタイ県に着弾した。

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トルコの著名なジャーナリスト、ジュネイト・オズデミルはCNN Turk(10月5日付)で、「(トルコ)憲法は議会に対して、国境外での政府による軍の使用を承認する権限を与えた。しかし、憲法はまた、トルコ領への外国の軍隊の駐留を認める権限が議会にしかないと規定している。このことを政治家たちは無視している。誰がこの人々にトルコへの駐留を認めたのか?」と述べ、自由シリア軍と「アル=カーイダ」がトルコ領内を拠点にシリアでの反体制武装闘争を行っていることを強く批判した。

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メフル通信(10月5日付)によると、イラン軍のハサン・フェイルーズ・アーザーディー参謀長は、トルコとシリアの国境地帯での応酬に関して、「この戦争(トルコとシリアの戦争)は、アメリカの要請で、両国高官は国境で事態を沈静化し、互いの内政への干渉を止めねばならない…。間違いが起きたことは明らかだが、戦争ではこの間違いは取り繕えず、二つのイスラーム国家を混乱な事態に直面させるだけだ」と述べた。

反体制勢力の動き

トルコを拠点に反体制活動を行うシリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長はイスタンブールで記者会見を開き、評議会の構成を改編し、近く新たな組織を新規加入させ、指導部選挙を実施すると述べた。

記者会見に同席したサミール・ナッシャール執行部メンバーは、この組織改編により、革命運動勢力や市民社会団体が新規加入するとしたうえで、評議会の定数を300から600人に増やし、その3分の1以上を39の新規革命組織に与えるとの意向を示した。

また、「革命」開始後に結成された市民社会団体24団体が新規加入し、その代表が定数の10%以上を占め、また女性も15%に達すると述べた。

定数を拡大した評議会の大会は10月半ばに召集される、という。

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「自由アラウィー派」を名のる反体制活動家が、アラウィー派に反体制運動への参加を呼びかけた。

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各紙によると、金曜礼拝後にアレッポ県、ハマー県、ダマスカス郊外県などで反体制デモが発生したが、20人が逮捕されたハマー市クスール地区以外では大きな混乱もなく終わった。

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シリア人権監視団によると、ハマー市各所で金曜礼拝後に反体制デモが発生し、クスール地区では治安当局によって20人が逮捕された。

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インターネット上では、アレッポ市ブスターン・カスル地区、ダマスカス郊外県ドゥーマー市、イドリブ県カフルナブル市、ハーッス村などで反体制デモが行われているビデオがアップされた。

このほか、『ハヤート』(10月5日付)によると、ダルアー県、ハサカ県、ヒムス県でも反体制デモが発生した。

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インターネット上では、「我々の子供たちを氏から守るため、声明ではなく武器が欲しい」金曜日と銘打って、反体制デモが呼びかけられていた。

クルド民族主義勢力の動き

『クッルナー・シュラカー』(10月5日付)は、ハサカ県のアームーダー市、ダルバースィーヤ市、ラアス・アイン市、マアバダ(カルキールキー)市の学校が閉鎖された。

閉鎖は、クルド語の学校教育を求める民主統一党が受け入れられなかったため。

シリア・クルド国民評議会と西クルディスタン人民議会は合同使節団を結成し、ハサカ県知事と教育局長を訪問し、クルド語教育解禁を求める予定。

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シリア・クルド・アーザーディー党中央広報局は、10月3日にカーミシュリー市近くの検問所で市民4人が逮捕された、と発表した。

4人はアレッポ県からカーミシュリー市に向かっていた。

レバノンの動き

レバノンのナビーフ・ビッリー国民議会議長は第4次中東戦争戦勝記念日に合わせて、アサド政権に祝電を送り、「抵抗と矯正に向けたあなたの試練は、危機の克服を可能とするだろう」とエールを送った。

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MTV(10月5日付)は、内務治安総軍諜報局がミシェル・サマーハ元情報大臣のテロ未遂事件に、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官が関与していることを突き止めたと報じた。

同報道によると、サマーハ元情報大臣のダマスカス滞在中にシャアバーン大統領府政治情報補佐官に電話で、自らの計画の進捗を報告した、という。

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レバノン軍団のサミール・ジャアジャア代表は、モーラ・コネリー米大使との会談後、ヒズブッラーのメンバーがシリア国内で殺害された事件に関して、「シリアでのこれらのメンバーの死はシーア派に危険な影響を及ぼすだろう…。(アサド政権支援は)ヒズブッラー指導部による不適切、かつ賢明さを欠く振る舞い」と述べた。

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NNA(10月5日付)は、レバノンの内務治安総軍がシャブアー農場に密入国したシリア人2人を拘束した、と報じた。

諸外国の動き

国連安保理はプレス向け声明(SC/10784)を採択、アレッポ市でのシャームの民のヌスラ戦線による連続爆弾「テロ」を「もっとも強い調子」で非難した。

声明の全文は以下の通り:

The members of the Security Council condemned in the strongest terms the terrorist attacks in Aleppo, Syria, on 3 October, causing dozens of deaths and over 100 civilians injured, responsibility for which was claimed by the Jebhat al-Nusra group affiliated with Al-Qaida. They expressed their deep sympathy and sincere condolences to the families of the victims of these heinous acts and to the people of Syria.

The members of the Security Council reaffirmed that terrorism in all its forms and manifestations constitutes one of the most serious threats to international peace and security, and that any acts of terrorism are criminal and unjustifiable, regardless of their motivation, wherever, whenever and by whomsoever committed.

The members of the Security Council reiterated their determination to combat all forms of terrorism, in accordance with its responsibilities under the Charter of the United Nations.

The members of the Security Council reminded States that they must ensure that measures taken to combat terrorism comply with all their obligations under international law, in particular international human rights, refugee and humanitarian law.

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エジプトのムハンマド・カーミル・アムル外務大臣は、トルコへの越境砲撃に関して、「シリア政府に流血、暴力停止とその拡大防止の責任がある」と非難した。

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パレスチナのイスラーム聖戦ラマダーン・シャッラフ書記長は、ガザでの組織結成31周年の集会で、パレスチナ人数万人を前に、「軍事的決着の道はいずれの方向にも閉ざされている…。政治的解決以外に出口はない」と述べた。

AFP, October 5, 2012、Akhbar al-Sharq, October 5, 2012、al-Hayat, October 6, 2012、Kull-na Shurakaʼ, October 5, 2012、al-Kurdiya News, October
5, 2012、MTV, October 5, 2012、Naharnet.com, October 5, 2012、NNA, October
5, 2012、Reuters, October 5, 2012、SANA, October 5, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市内でヌスラ戦線による連続爆弾テロが発生し多数が死亡、トルコではシリア領内からの越境砲撃により死傷者が発生しシリア側が謝罪(2012年10月3日)

アレッポ市での連続爆破テロ

アレッポ県では、SANA(10月3日付)によると、アレッポ市内で反体制武装勢力による3件の爆弾テロが発生し、34人が死亡、122人が負傷した(内務省発表)。

SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012

内務省によると、最初のテロは、サアドゥッラー・ジャービリー広場(サアドゥッラー・ジャービリー地区)で7時50分に発生し、爆弾を搭載した2台の車が自爆した。

2回目のテロは、アレッポ県庁前で8時17分に発生し、500キロ以上の爆弾を搭載した車1台が自爆し、また県庁ビル近くに迫撃砲が着弾した。

3回目のテロは、アミール・ホテル、アレッポ商業会議所、シリア中央銀行アレッポ支店近くで10時35分に発生し、約1トンの爆発物を処理班が解除使用としたときに爆発が起きた。

また事件現場では34人が死亡、122人が負傷、「テロリスト」3人の遺体が発見されたほか、現場近くの街区が破壊された。

シリア人権監視団によると、アレッポ市での連続爆破テロでの死者数は48人に達した。

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『ハヤート』(10月3日付)速報によると、シャームの民のヌスラ戦線が犯行声明を出した。

SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012

ヌスラ戦線はアレッポ市での連続爆破テロを「アジト爆破攻撃」作戦と名づけ、「ヌサイリー(アラウィー)派の敵に属す治安関連地区に対して同時に攻撃を行い…、将校グラブ、スィヤーヒー・ホテル、県庁、アミール・ホテル」を標的としたことを明らかにした。

また将校グラブとスィヤーヒー・ホテルに自爆攻撃をかけた戦闘員2人の名前(アブー・ハムザ・シャーミー、アブー・スライマーン・シャーミー)を公表した。

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シリア人権監視団によると、「死傷者のほとんどは軍人で、爆発は将校クラブ、正規軍の検問所を標的としていた」という。

トルコへの越境砲撃

トルコのウルファ県アクチャカレ市の市長は、シリア領からの砲撃により、女性1人、子供1人を含む市民3人が死亡、9人が負傷したと報じた。

アクチャカレ市に面するシリアのラッカ県タッル・アブヤド市は、2週間前に反体制武装勢力によって制圧され、シリア軍・治安部隊が奪還のため大規模な攻撃を行っていた。

また事件の前日、トルコ軍がシリア領内をパトロール中の民主統一党(PKK系)の国境警備隊に攻撃し、2人を殺害していた。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、シリア領内からの砲撃に対して、「直ちに我々の武装部隊が反撃し…、レーダーで捉えらえた(迫撃砲)国境上の発射地点に対して砲撃した」と述べた。

SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012
SANA, October 3, 2012

またアフメト・ダウトオール外務大臣は国連の潘基文事務総長に、事件に対する「トルコ政府の深い懸念」を伝えた。

潘基文事務総長付報道官によると、これに対して事務総長は、「緊張緩和のため、シリア当局と充分な連絡のチャンネルを維持するよう、ダウトオール外務大臣に促した」。

さらに国連安保理に、シリア軍による「敵対行為を終わらせるための措置の実施」を求める書簡を提出した。

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レジェップ・タイイップ・エルドアン内閣は、トルコ国会に、1年間を期限とする越境砲撃の許可を求め、賛成多数で承認された。

与党公正発展党(AKP)、民族主義者行動党(MHP)の320人が賛成した一方、平和民主党(クルド政党)、共和人民党(CHP)の129人は反対票を投じた。

地上軍の投入やシリア領内の空爆などトルコ軍の海外での軍事行動には国会の承認が必要となる。

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トルコのベシル・アタライ副首相は、国会での審議後に記者団に対して、「シリア側は自らの行為を認め、謝罪した」と述べ、トルコ領への砲撃を謝罪したことを明らかにした。

副首相はまた「彼らは、こうした事件が繰り返されないだろうと述べた。これは良いことだ。国連の仲介のもと、シリアに晩にそう伝えた」と付言した。

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「アフバール・シャルク」(10月4日付)は、トルコ軍によるタッル・アブヤド市への報復攻撃により、軍の兵士多数が死亡した、と報じた。

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アンカラの国会議事堂前では左派の活動から数百人がシリアへの軍事力行使に反対するデモを行い、警官隊が催涙ガスで強制排除を断行した。

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シリアのウムラーン・ザイーム情報大臣は、アクチャカレへの砲撃に関して、シリア・アラブ・テレビ(10月3日付)で、「友好的なトルコ国民に対して、シリアの名において、厚く哀悼の意を示す」と述べるとともに、「(迫撃砲の)発射地点を特定した」と述べた。

またトルコ政府による安保理への書簡提出に対して、シリア政府も国連安保理に書簡を提出、トルコに「英知、知性、主権尊重、善隣関係、国境警備の協力、両国間の武装テロ集団の潜入阻止」を求めた。

さらにバッシャール・ジャアファリー・シリア国連代表は、トルコ軍の報復攻撃によって、シリア軍の士官2人が負傷したと述べたうえで、「シリア軍は自制し、トルコの砲撃に応戦していない」と強調した。

また「シリアの関係当局は、発砲地点を厳密に特定した…。自制的でない武装テロ集団が存在するなかで国境地帯は特別な状態にあり…、それがシリアの治安だけでなく、地域の国々の治安を脅かしている」と述べた。

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北大西洋条約第4条に基づくトルコ政府の要請に基づき、NATO緊急会合が開催された。

会合は1時間弱で閉会、声明では、トルコへの支持を表明する一方、越境砲撃に関して、「加盟国にとっての大いなる懸念の源泉であり、強く非難する」とし、シリア政府に「国際法違反の停止」を求めたにとどまった。

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国連では、潘基文事務総長が、「シリアの危機が周辺諸国に波及する危険の増大」への懸念を表明、「国際社会の安全と平和への脅威」と警鐘をならした。

また「シリア国内でのテロが、地域紛争の危険を高めていると危機感を示した。

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国連安保理では、シリアからトルコへの越境砲撃を非難する決議案が回付されたが、スーザンライス米代表によると、ロシアによる修正提案が多くの国に受け入れられず廃案となった。

アゼルバイジャンが提出した決議案は、シリア軍による越境砲撃を国際法の侵害だと非難していたが、ロシアは「シリア領からの砲撃」と修正するよう求めるとともに、「国際法の侵害」、「国際の平和と安全への脅威」という文言の削除を迫ったという。

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トルコのアタライ副首相の発言に先立って、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、訪問先のイスラマバードで、越境砲撃に関して、「大いなる懸念」を示す一方、「我が国の大使を通じてシリア当局と連絡を取った。シリア当局は…対トルコ国境での時間が悲劇的なもので、二度と繰り返されないだろうと明言した…。これに対して我々はダマスカスがその旨発表すべきだと考える」と述べ、シリア政府に謝罪を促したことを暗示した。

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シリアからトルコへの越境砲撃に関して、西側諸国は一斉に非難の声をあげた。

だが、多くの国は双方に自制を呼びかける一方、同日に発生したアレッポでのシャームの民のヌスラ戦線によると思われる同時爆破テロについては言及せず、国際テロリストに暗に与するという自己矛盾した対応に終始した。

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ヒラリー・クリントン米国務長官は記者会見で、「我々は怒りを感じる。なぜならシリア人が国境を越えて発砲し…、残念ながトルコ側に犠牲者が出たからだ」と述べた。

またヴィクトリア・ヌーランド国務省報道官は、クリントン国務長官がトルコのアフメト・ダウトオール外務大臣に、「同盟国トルコの主権と領土の安全を米国が支持する」と電話で伝えたことを明らかにするとともに、「シリア政府の常軌を逸した行動」を示す新たな事例と非難、「それゆえに権力の座から去らねばならない」と断じた。

さらに米国家安全保障会議のトミー・ヴィーター報道官は声明を出し、「アサド政権に対する受けいられざる虐待を行った…。アサドが去るときが来たことを明示するためにすべての国は責任を負わねばならない」と越境砲撃とは無関係の主張を行った。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、シリアからトルコへの越境砲撃に関して「国際社会の平和と安全に深刻な脅威」と非難し、トルコへの支持を表面するとともに、国連に対して、シリア政府への明確な非難のメッセージを示すするよう求めた。

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ドイツのギド・ヴェスターヴェレ外務大臣は、トルコへの支持を表明しつつ、トルコ政府に「我々は節度ある行動を呼びかける」と自制を求めた。

またシリア政府にもトルコの主権と領土保全を尊重するよう呼びかけた。

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キャサリン・アシュトンEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、シリアからトルコへの越境砲撃に関して、「シリア危機が近隣諸国に及ぼした悲劇的結果」と表し、シリア政府に暴力停止を求めつつも、「すべての当事者に自制」を求めた。

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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、シリアからトルコへの越境攻撃に関して、地域の安全と平和を脅かすとの懸念を表明した。

その他の国内の暴力

アレッポ県では、『ハヤート』(10月4日付)によると、反体制武装勢力はアレッポ市内の政治治安部施設や、軍が集結していた野菜市場を砲撃、また市内で戦車2輌を破壊した、という。

一方、SANA(10月3日付)によると、アレッポ市カッラーサ地区、フィルドゥース地区、ブスターン・カスル地区、スッカリー地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」を追跡し、多数の戦闘員を殲滅した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、自由シリア軍が「拠点」とするクドスィーヤー市、ハーマ町に対して、軍・治安部隊が砲撃を加え、その後突入、逮捕・捜索活動を行った。

アレクスィアを名のる女性活動家はAFP(10月3日付)に対して、「軍の攻撃は激しくはなかった…。二つの都市(クドスィーヤー市、ハーマ町)のすべての出入り口は閉鎖され…、人々は市内で包囲されていて、軍は住民が街を離れないようにしている」と述べた。

一方、SANA(10月3日付)によると、バーラ村で軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトを攻撃し、戦闘員を殲滅、武器弾薬を押収した。

SANA(10月3日付)はまた、クドスィーヤー市で任務にあたる前線司令官の話として、シリア軍部隊は反体制武装勢力のアジトに関する正確な情報を持っており、そのことが浄化の任務を容易なものとするだろうと述べた、と報じた。

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ハマー県では、SANA(10月3日付)によると、カルアト・マディーク町、マスウード村などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、戦闘員を殺傷した。

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ダルアー県では、SANA(10月3日付)によると、ナーミル村、ダルアー市(避難民キャンプ)などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」を追撃し、戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ビダーマー町で反体制武装勢力が軍・治安部隊を攻撃し、兵士15人を殺害した。

一方、SANA(10月3日付)によると、サルキーン地方ガザーラ村で、トルコから潜入しようとした反体制武装勢力を撃退した。

シリア政府、野党の動き

バアス党シリア地域指導部は声明を出し、アレッポ市での連続爆破テロを非難した。

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人民議会は、アレッポ市での連続爆破テロを非難する決議を採択した。

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『リワー』(10月3日付)は、国連総会出席のため米国を訪問中のワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣が、レバノンのナジーブ・ミーカーティー首相と会談、シリアの危機へのレバノン内閣の不充分な協力に遺憾の意を示した、と報じた。

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野党の国民青年公正成長党バルウィーン・イブラーヒーム書記長はエルナシュラ(10月3日付)に対して、ハサカ県カーミシュリー市での爆破テロに「テロリストの指紋がついている」と述べ、批判する一方、「クルド人は国民対話を支持している」と述べた。

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ダマス・ポスト(10月3日付)は、人民議会が、アリー・ムハンマド・ビッシュ議員(アレッポ県諸地域A部門、バアス党)と、離反しトルコに逃亡したイフラース・アフマド・バダウィー議員(アレッポ県諸地域B部門、バアス党)の起訴を提案した、と報じた。

この提案はテロ対策法、一般処罰法に依拠している。

反体制勢力の動き

自由シリア軍国内合同司令部は声明を出し、ヒズブッラーを標的とした「報復」を今後も続けるとの意思を示した。

声明で、彼らは「我々はシリアに駐留するヒズブッラーのメンバーに、シリアへの干渉とシリア国民を殺戮するアサド政権への支援に対して、激震をもたらすような厳しい報復を行うだろうと約束する…。(ヒズブッラーとハサン・ナスルッラー書記長を)眠れなくするほど驚かすだろう…。我々は、テロ民兵であるヒズブッラーのシリア国内での作戦司令官である犯罪者、ムハンマド・フサイン・ハーッジ・ナースィーフ・シャンマスを殺害したとの朗報を、偉大なるシリア国民に伝える」と述べた。

レバノンの動き

ヒズブッラーの広報局が声明を出し、ベカーア県バアルベック郡ナビー・シート市でイスラエルが投下した不発弾が爆発し、ヒズブッラーの戦闘員3人と複数名が負傷した、と発表した。

AFP(10月3日付)によると、死者数は9人、負傷者数は7人(うちシリア人4人)。

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進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首は機関誌『アンバー』(10月3日付)で、シリア情勢、とりわけアレッポ市での混乱に関して、シリア、イラン政府だけでなく、「シリアの友連絡グループ」にも責任があると非難した。

その理由として、ジュンブラート党首は「反体制勢力への必要な支援、対空・対ロケット弾兵器の供与を自ら禁じている」との暴論を展開した。

諸外国の動き

ロシア外務省は声明を出し、アレッポ市での連続爆破テロを強く非難した。

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トルコ訪問中の英国ニック・クレッグ副首相は、トルコ赤新月社に、100万英ポンド掃討の人道支援物資を供与すると発表した。

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ハマースは、プレス向け声明で、シリア・アラブ・テレビによるハマース批判に遺憾の意を表明した。

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ブラジルのリマでアラブ・ラテンアメリカ首脳会談が開催された。

アラブ諸国からは、レバノン、チュニジアの大統領、ヨルダンの国王が出席したのみだった。

会談では予定の時間を大幅に延長して非公式の審議がなされ、シリア情勢が協議されたが、閉幕声明では、直接の言及はなされなかった。

AFP, October 3, 2012、Akhbar al-Sharq, October 3, 2012, October 4, 2012、Damas Post, October 3, 2012、Elnashra.com, October 3, 2012、al-Hayat, October 3, 2012, October 4, 2012、Kull-na Shurakaʼ, October 3, 2012、al-Kurdiya
News, October 3, 2012、al-Liwa‘, October 3, 2012、Naharnet.com, October 3, 2012、Reuters, October 3, 2012、SANA, October 3, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのマルディン県当局が声明のなかで治安部隊が「分離主義テロリスト」2名を殺害したと発表、ヒムス県内でヒズブッラーの司令官が反体制武装勢力との戦闘中に死亡(2012年10月2日)

Youtube, October 2, 2012
Youtube, October 2, 2012

シリア政府の動き

シリアの人民議会を代弁する国営紙『サウラ』(10月2日付)は社説で、エジプトのムハンマド・ムルスィー政権に関して、「知性が欠けており、アラブの国家安全保障を破壊しようとしている」と批判した。

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SANA(10月2日付)は、ヒムス県、ハマー県での「最近の事件」に関連して逮捕された逮捕者のうち、殺人を犯していない151人を釈放したと報じた。

釈放者の地域別内訳はヒムス県タッルカラフ市で107人、ハマー県ハマー市及び郊外が44人。

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『シャルク・アウサト』(10月2日付)は、ラタキア県カルダーハ市でのムハンマド・アサド殺害およびハイイル家襲撃事件(未確認情報)に関して、活動家の話として最新情報を伝えた。

それによると、事件は9月29日に発生、ムハンマド・アサドは危篤状態で、いまだ死亡していない。

またアサド大統領がハイイル家襲撃事件に関与した者を処罰することを条件に、ハイイル家、ウスマーン家をカルダーハに追放することで事態の収集が進められている。

この活動家によると、事件の背景には、アサド政権が崩壊した場合、アラウィー派を誰が守るのかというカルダーハ市民の不安があった。

事件は29日、ムハンマド・アサドがアーリフ・ハイイルの喫茶店で、アサド政権の行方をめぐってアーリフの息子と口論となり、ムハンマド・アサドが撃たれた。

これを受け、ムハンマド・アサドの「子飼い」がハイイル家やカウズィー・ウスマーンの家を襲撃、ハイイル家の子息4人が負傷、ウスマーン家の子息5人が死亡した。

その後、共和国護衛隊や治安部隊が展開し、事態収拾をめざした。

だが、9月30日には、リフアト・アサド前副大統領の支持者がデモを行い、アサド政権の弾圧への遺憾の意を示すとともに、ハイイル家殺害に関与した者の処罰を求めた。

また10月1日には、ダイル・ザウル県での戦闘で死亡した兵士2人の遺体(アドラー家、ファーディル家の子息)がカルダーハ市に到着したのを受け、デモが発生した。

なおこれら一連の情報の事実確認はとれていない。

国内の暴力

アレッポ県では、『ハヤート』(10月3日付)は、活動家の話として、軍・治安部隊のアレッポ市への増援により「虐殺」の可能性がある、と報じた。

SANA, October 2, 2012
SANA, October 2, 2012

一方、SANA(10月2日付)によると、アレッポ市郊外のカルラク地方、アレッポ国際空港街道などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦、殲滅、装備を破壊した。

またアレッポ市のスライマーン・ハラビー地区、カルム・ジャバル地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺害した。

アッサーン村で、反体制武装勢力の戦闘員が略奪品の分配で仲違いを起こし衝突、ラスラーン家の戦闘員2人を含む3人が死亡した、という。

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ダマスカス郊外県では、SANA(10月2日付)によると、ハラスター市で軍・治安部隊が反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、数十人の戦闘員を殺害した。

AKI(10月2日付)は、アンワル・ブンニー弁護士の話として、シリア法律研究調査センター執行委員長のハリール・マアトゥーク弁護士がダマスカス郊外県サフナーヤー市の自宅で逮捕されたと報じた。

一方、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市での砲撃で2人死亡、また「革命戦闘部隊」の攻撃で軍兵士6人が殺害された。

またザバダーニー市、サクバー市、フーシュ・アラブ村、バービッラー市でも空爆があったという。

『ワタン』(10月2日付)は、住民の話として、過去最大級の掃討作戦がドゥーマー市で行われていると報じた。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カダム区とアサーリー地区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

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ヒムス県では、SANA(10月2日付)によると、ヒムス市ブスターン・ディーワーン地区、ワルシャ地区、バーブ・フード地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力が交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ダルアー県では、SANA(10月2日付)によると、対ヨルダン国境のナスィーブ村で車爆弾が誤爆し、反体制武装勢力の戦闘員多数が死亡した。

ラジャート高原の学校に、反体制武装勢力が侵入し、器物を破損し、生徒を誘拐した、という。

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ハマー県では、SANA(10月2日付)によると、サラミーヤ地方のアカシュ村、アミール村などで軍・治安部隊が反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺害した。

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ラタキア県では、SANA(10月2日付)によると、ラタキア市・カサブ町間のカスタル・マアーフ町、バッルーラ村などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、数十人の戦闘員を殺害した。

反体制勢力の動き

シリア革命支援クルド総合委員会は、信頼できる治安筋(アラウィー派)の話として、カーミシュリー市での自爆テロは政権が仕組んだ自作自演だと発表した。

しかし、事件に関しては自由シリア軍が犯行を認めている。

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シリア人権監視団はHPで、2012年10月1日現在の死者数は、民間人22,257人、兵士7,578人、離反兵1,187人に達したと発表した。

2012年9月の死者数は4,727人に上るという。

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ユーチューブ(10月2日付)で戦闘服を着た老人が、自身、子供、孫とともに「ムスタファー末裔大隊」を名のる武装組織を結成したと発表した。

この老人は自らの家族を「アッラーのための革命家たち」と自称、アレッポ市のサイフ・ダウラ地区におり(未確認情報)、アサド政権の軍を放逐すると述べた。

http://www.youtube.com/watch?v=I6SGiMBpk9E&feature=player_detailpage

クルド民族主義勢力の動き

トルコのマルディン県当局は声明を出し、同県シェイユルト地方にシリア領内から潜入しようとした「分離主義テロリスト」(PKK)と治安部隊が交戦し、2人を殺害したと発表した。

声明は、ハサカ県ダルバースィーヤ市の国境を警備中の「人民防衛隊」にトルコ軍が未明に発砲し、隊員3人が死亡した、とシリア人権監視団が発表したのを受けて出された。

「人民防衛隊」はPKK系の民主統一党の民兵組織。

レバノンの動き

「アフバール・シャルク」(10月2日付)は、ヒズブッラーのメンバーでシリア国内での作戦司令官を務めていたとされるムハンマド・フサイン・ハーッジ・ナースィーフ・シャンマス(通称アブー・アッバース)が9月30日にヒムス県クサイル地方での反体制武装勢力との戦闘中に戦死し、レバノンで葬儀が行われたと報じた。

複数の情報によると、シャンマスは自由シリア軍の要撃を受け、乗っていた車を即席爆弾で爆破され、死亡したという。

この要撃では、ヒズブッラーの兵士複数が死傷したという。

ヒズブッラーもシャンマスが「職務を遂行中に殺害された」として認めており、葬儀にはムハンマド・ヤズバク、イブラーヒーム・アミーン・サイイドら幹部が参列した。

ファールーク大隊のバッラー大隊が、ユーチューブ(10月2日付、その後削除)クサイル地方でのヒズブッラー・メンバー要撃の実行声明を発表した。

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チュニジアのムンスィフ・マルズーキー大統領は『ハヤート』(10月2日付)に対して、「マイノリティを安心させ、暫定機関を保護するため、シリアへのアラブ平和維持軍」を派遣するべきだと述べるとともに、「反体制勢力が暫定機関を指導するための挙国一致政権を樹立」するべきだと持論を展開した。

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イランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣は、アサド政権による化学兵器使用の可能性に関して、「こうした過程が現実のものとなれば、すべての終わりだ」と述べた。

AFP(10月2日付)が報じた。

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エジプトのムハンマド・カーミル・アムル外務大臣は『ハヤート』(10月4日付)に対して、「アサド大統領は来るべき(紛争和解のための)対話において何らの役割も果たさない…。改革の時が来た。現体制を変革せねばならない」と述べた。

AFP, October 2, 2012、Akhbar al-Sharq, October 2, 2012, October 3, 2012、AKI, October 2, 2012、al-Hayat, October 3, 2012、Kull-na Shurakaʼ, October 2, 2012、al-Kurdiya News, October
2, 2012、Naharnet.com, October 2, 2012、Reuters, October 2, 2012、SANA, October
2, 2012、al-Sharq al-Awsat, October 2, 2012、al-Watan, October 2, 2012、Youtube, October 2, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県で自由シリア軍のサラーフッディーン・アイユービー大隊と民主統一党に属する人民保護委員会が交戦(2012年9月27日)

シリア政府の動き

AKI(9月27日付)によると、当局が携帯電話のSMSサービスを利用して、反体制武装勢力戦闘員に投降を呼びかけるメッセージを発信した。

メッセージはシリア・アラブ軍の名で発信され、少なくとも4種類のメッセージの配信が確認されている。

これらのメッセージでは、「国家への犯行に関与する者よ。あなたの名を使って資金を得た者たちは、あなたに二つの選択肢を迫っている。国家と戦ってあなたが殺されるか、彼らがあなたを殺して、あなたとの関係を清算するかか、という選択肢を。国家はあなたに慈悲をかけるだろう。考えて決めよ」、「国家に対して武器を向ける者へ、彼らはあなたが死ぬように仕向けている…。武器を捨て、命を大事にせよ」、「国家に対して武器を向ける者へ、ゲームは終わった。周辺国からの戦闘員を排除するためのカウントダウンが始まった。国家はその民を守る。決断を下せ」などと書かれているという。

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国連総会に出席するために米国を訪問中のワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣が、マレーシア、ウクライナ、アルジェリアの外相と会談した。

国内の暴力

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、県南部の石油パイプラインで大きな爆発があり、またタッル・バイダー給油所の所長が誘拐された。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ナイラブ航空基地で激しい戦闘があり、軍・治安部隊と反体制武装勢力の双方が甚大な被害を被ったという。

またICARDA近くの検問所で爆弾が仕掛けられたバスが爆発した。AFP(9月27日付)によると、バスには乗客は乗っていなかった。

AFP(9月27日付)は、タウヒード旅団の司令官アブー・フラートが、アレッポ市に通じる街道沿いのすべての地区を制圧したと述べている、と報じた。

しかし、アレッポ市スライマーン・ハラビー地区、サーフール地区、マサーキン・ハナーヌー地区、バーブ街道地区、カッラーサ地区は軍の激しい砲撃に曝され、またサーフル地区、アシュラフィーヤ地区、ザフラー地区では軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦し、多数が死傷したという。

さらに、シリア人権監視団によると、「トゥルクマーン山とクルド山」の村々で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

一方、SANA(9月27日付)は、アレッポ市ブスターン・バーシャー地区、ハイダリーヤ地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、戦闘員数十員を殺害、多数を負傷させた、と報じた。

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ダマスカス県では、SANA(9月27日付)によると、軍・治安部隊がジャウバル区の浄化を完了した。

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ハマー県では、SANA(9月27日付)によると、ハウワーシュ村で、軍・治安部隊が反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、戦闘員多数を殺傷した。

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ダルアー県では、ダルアー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装勢力がムザイリーブ町が警官を拉致したのを受け、軍・治安部隊が砲撃、突入し、複数が死傷した。

一方、SANA(9月27日付)によると、ダーイル町などで軍・治安部隊が反体制武装勢力「残党」を追撃し、多数の戦闘員を殺傷し、大量の武器弾薬を押収した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ラスタン市、ジュワイスィーヤ市に軍・治安部隊が砲撃を再開した。

一方、SANA(9月27日付)によると、ヒムス市各地、ズィラーア市、シヤーハート市、ジュワイスィーヤ市、ラスタン市、クサイル市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。

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ラッカ県では、SANA(9月27日付)によると、タッル・アブヤド市で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員多数を殺害、車3台を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーン・シャイフーン市が砲撃に曝され、子供4人を含む5人が死亡した。

またジスル・シュグール市近郊では、軍の兵士2人が殺害された。

一方、SANA(9月27日付)によると、アブー・ズフール市で軍・治安部隊が外国人戦闘員の拠点に対する特殊作戦を行い、装備を破壊した。

またガッサーニーヤ村を襲撃した外国人戦闘員を追撃した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、前日にバーニヤース市で逮捕されていた女性が釈放された。

反体制勢力の動き

AKI(9月27日付)は、(在外の)自由シリア軍消息筋が、リヤード・アスアド大佐による司令部の国内への移転を受け、「解放区」における反体制武装集団の統合プロセスを急ピッチを進めており、共同活動を受け入れない武装集団は、「解放区」からの退去を求められるか、強制的に追放されると述べた、と報じた。

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シリア・ムスリム同胞団のムハンマド・リヤード・シャカファ最高監督者はAFP(9月27日付)に対して、ロシアの拒否権行使は他の主な大国がアサド政権打倒に向けて行動しないことの口実になっている、と述べ、これまで反体制勢力を支援してきた欧米諸国などを暗に批判した。

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シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、国連総会に合わせるかたちで声明を出し、2011年3月1日以来の死者としては最大となる305人が殺害されたと発表した(真偽は不明)。

AFP(9月27日付)が伝えた。

クルド民族主義勢力の動き

クルディーヤ・ニュース(9月27日付)は、アレッポ県アフリーン地方で、自由シリア軍のサラーフッディーン・アイユービー大隊とPKK系の民主統一党に属する人民保護委員会(民兵)が交戦したと報じた。

アフリーン友愛調整なる組織はフェイスブックで、戦闘が民主統一党の要撃で始まり、自由シリア軍兵士1人、民主統一党の戦闘員2人が死亡したと発表した。

しかし、PKKに近いユーフラテス通信は、戦闘が自由シリア軍の外国人戦闘員による民家攻撃に端を発していると反論、サラーフッディーン・アイユービー大隊がトルコの諜報機関とシリア・クルド・アーザーディー党の後援を受けていると批判した。

レバノンの動き

NNA(9月27日付)は、シリア軍がベカーア県バアルベック郡カーア地方に進入し、ムハンマド・アキール・ラーディー氏の家を破壊した。

シリア軍は、武装集団を追跡していたという。

諸外国の動き

国連難民高等弁務官事務所は、現在30万人におよぶシリア人国外避難民の数が2012年末までに70万人に達する恐れがあると発表した。

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欧州委員会のクリスタリナ・ゲオルギエヴァ国際協力・人道援助・危機対応担当委員はNGO関係者やシリアへのドナー国の代表との会談で、シリアへの人道回廊の開設を呼びかけた。

またアサド政権と反体制武装勢力の双方に「交戦法と国際法の尊重」を求めた。

AFP, September 27, 2012、Akhbar al-Sharq, September 27, 2012、AKI, September 27, 2012、al-Hayat, September 28, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 27, 2012、al-Kurdiya News, September 27, 2012、Naharnet.com, September 27, 2012、NNA, September 27, 2012、Reuters, September, 27 2012、SANA, September 27, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県マウィーイーン広場付近のの参謀本部で複数の爆発が発生し「革命以来もっとも激しい戦闘」が発生、一方同県では「民主的・平和的変革諸政党・勢力大会」が開催され35の団体が参加(2012年9月26日)

ダマスカス県参謀本部に対する自爆テロ

ダマスカス県では、午前7時頃、ウマウィーイーン広場近くの参謀本部の敷地内と外でそれぞれ爆発が発生した。

al-Hayat, September 27, 2012
al-Hayat, September 27, 2012

各紙によると、爆発は6時56分、7時7分に発生した。

また2発目の爆発により約2時間にわたって火災が発生、敷地内の建物などが被害を受け、敷地外の現場(道路上)には深さ2メートルの穴が空いた。

AFP(9月25日付)によると、事件発生後、ダマスカス県内の主要道路はすべて閉鎖された。

一方、SANA(9月25日付)などは、シリア軍消息筋の話として、複数のテロリストが参謀本部周辺で市民をパニックに陥れるため、無差別発砲を行ったが、治安部隊が直ちに撃退、残党追跡を行った、と報じた。

Kull-na Shuraka', September 26, 2012
Kull-na Shuraka’, September 26, 2012
Kull-na Shuraka', September 26, 2012
Kull-na Shuraka’, September 26, 2012

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自由シリア軍のダマスカス県・郊外軍事評議会はフェイスブック上のページで「自由シリア軍はダマスカスのウマウィーイーン広場で参謀本部を攻撃する」と発表していた。

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自由シリア軍のダマスカス県・郊外軍事評議会のアフマド・ハティーブ報道官はAFP(9月25日付)に対して、2度にわたる爆破は爆弾をしかけた自動車によるもので、自爆攻撃でないと述べた。

そのうえで、攻撃が参謀本部内の複数の兵士の協力と調整(諜報活動)のもとに実行されたと述べた。

また「自由シリア軍の兵士が参謀本部周辺に近づき、機関銃と迫撃砲で攻撃を加えた」と付言した。

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ロンドンを活動拠点とする反体制組織のシリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(9月25日付)に対して、「作戦は参謀本部内で行われたようだ…。革命に与する施設内の兵士がこの作戦実行に寄与した」ことを示唆した。

また「革命以来もっとも激しい戦闘」が発生したとしたうえで、軍と反体制武装勢力の双方に人的被害が出た、と付言した。

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「ダマスカス県・郊外県アンサール・イスラーム連合」は声明を出し、「我々の殉教ジハード戦士の一人が正門入口で車を爆発させることで攻撃を行い…、4人のジハード戦士からなる別の集団が入口から突入し…、施設内で複数の高貴なる者たちの支援を受け…、施設の4階で即席爆弾を爆発させた」と発表した。

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ウムラーン・ズウビー情報大臣は、シリア・アラブ・テレビ(9月25日付)に対して、爆発を「武装テロ集団」による犯行と断じるとともに、仕掛爆弾のうち一発は「敷地内におそらく仕掛けられていた」と述べた。

その後、この爆発で、参謀本部の守衛4人が殺害され、14人が負傷したと報じられた。

SANA, September 26, 2012
SANA, September 26, 2012
SANA, September 26, 2012
SANA, September 26, 2012
SANA, September 26, 2012
SANA, September 26, 2012

ズウビー情報大臣また、施設内の司令官、士官は全員無事だと述べ、国防大臣ら士官が負傷したとの衛星テレビ放送などの過剰報道を否定した。

また初動捜査の結果として、爆弾が仕掛けられた車2台がいずれも「自爆犯」によって運転され、うち1台が参謀本部周辺、もう1台が敷地内で爆発したことを明らかにした。

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シリア・アラブ・テレビ(9月25日付)は、ウマウィーイーン広場のオペラ・ハウスに設置された監視カメラの映像を公開した。

映像には、1台の車が参謀本部に面する道路で徐行しながら爆発、もう1台は施設内の死角で爆発する様子が撮影されており、少なくとも施設外の爆発が自爆テロだとの初動捜査の結果を裏付けた。

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国防省は声明を出し、爆発で国防大臣ら複数の司令官が負傷したとの衛星テレビ放送やインターネット上の報道について否定した。

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イランのプレスTVとアーラム・テレビはそれぞれ速報を出し、ダマスカス県ウマウィーイーン広場で参謀本部を狙ったテロで、プレスTVのマヤー・ナーセル特派員が武装集団に撃たれて死亡、またアーラム・テレビのホセイン・ムルタダー支局長が負傷したと報じた。

ムルタダー氏はレバノン国籍で、プレスTV支局長も兼務していたという。

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http://www.youtube.com/watch?v=9nwc25DLHiY

国内の主な動き

反体制組織や野党の代表者がダマスカスで「民主的・平和的変革諸政党・勢力大会」を開催し、すべての反体制勢力を一同に会した大会の開催を改めて呼びかける必要があると閉幕声明で提言した。

「民主的・平和的変革諸政党・勢力大会」はシリア国民救済大会に続く動きで、平和的変革の道潮流(ファーティフ・ジャームース代表)、シリア民主党、変革解放人民戦線、アラブ民主団結党、祖国シリア党、シリア青年公正開発党、シリアのための第三潮流、シリア国民青年党 国民改革党(ニダール・ハミーディー)など35の団体が参加した。

また離反兵のハーリド・アブドゥッラフマーン・ザーミル大尉(自由シリア軍南部地方軍事評議会の元副議長)、ヤースィル・アブド(アレッポの武装集団の元指導者)も参加した。

ザーヒル大尉は、「我々は自らが大胆にもしてしまったことからの復帰と、国民和解担当省への協力を決定し、我々の状況の正常化をめざす。我々は再び、軍司令部のもとに自らの身を置く。シリアにおける問題解決は、武力行使、暴力、破壊、爆破によっては不可能だ」と述べた。

ロシア大使、中国大使館代表、イラン大使も出席した。

同大会はまた外国の内政干渉拒否を確認した。

SANA(9月26日付)が報じた。

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『クッルナー・シュラカー』(9月26日付)は、ザーヒル大尉とともに出席し、離反を撤回したスポーツウェアを着た元反体制武装勢力戦闘員ヤースィル・アブドが数ヶ月前に逮捕され、シリア・アラブ・テレビに出演して自身の犯行を証言したヤースィル・アブドと同一人物だと報じた。

国内の暴力

アレッポ県では、SANA(9月26日付)によると、アレッポ市ブスターン・カスル地区、カッラーサ地区、スッカリー地区、マサーキン・ハナーヌー地区、イシャーラート地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力拠点を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷し、装備を破壊した。

またハーン・ユースフ地区、バーブ・ハディード地区、ハイダリーヤ地区などで特殊作戦を行い、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、SANA(9月26日付)によると、ヒムス市内各所で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦市し、戦闘員4を殺害、車輌3台を撃破した。

またタルビーサ地方のカム村などでも交戦があり、戦闘員が殺傷された。

アッシリア人権ネットワークは、25日に軍・治安部隊がヒムス市郊外のブスターン・ディーワーン地方にある聖母教会を再び砲撃したと発表した。

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ハマー県では、SANA(9月26日付)によると、スーラーン町一帯、ハマー市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。

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ダルアー県では、SANA(9月26日付)によると、カフルシャムス町、ダーイル町、ダイル・ブフト村などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(9月26日付)によると、ダイル・ザウル市各所、フサイニーヤ町などで軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

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シリア人権監視団は、国連総会に合わせるかたちで、ダマスカス県バルザ区で、女性6人、子供3人を含む16人が親体制武装集団に処刑されたと発表した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、バーニヤース市で女性25人、子供3人を含む68人が逮捕された。摘発はムハンマド・ザイティー総合情報部内務課タルトゥース支部長(准将)とアブドゥルカリーム・アッバース軍事情報局タルトゥース支部長(准将)の指示のもとに行われたという。

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「アフバール・シャルク」(9月26日付)は、反体制活動家がダマスカス郊外県ズィヤービーヤ町で40人以上の市民が軍・治安部隊に虐殺されたと主張し、遺体の映像を公開した(虐殺の真偽は不明)。

反体制勢力の動き

自由シリア軍のアフマド・ファッジュ大佐は、「イスラーム主義者たちの数はさほど多くない、シリア全土で1,000人以下だろう」と述べ、多数の外国人戦闘員がシリア国内で活動していることを認めた。

また地域の武器商人と武器密輸業者のすべてが反体制武装勢力に対空ロケット弾、対戦車迫撃砲の売却を拒否していると暴露した。

同大佐によると、商人らは売却には米諜報機関の許可が要る、と述べている、という。

ファッジュ大佐は初期離反者の一人で、アレッポ西部で反体制武装闘争を行っているという。

AFP(9月25日付)が報じた。

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シャームの民のヌスラ戦線は21日付で声明を出し、9月初めにアレッポ市のハナーヌー地区の兵舎に突入し、勝利した、と発表した。

また声明において、戦線は、アレッポ市内の学校や病院などを拠点とする軍を38度にわたって攻撃し、27人を殺害した、と主張した。

これが事実だとすると、アレッポ市内の軍兵舎への攻撃の多くが、自由シリア軍ではなく、アル=カーイダ「系」の組織によるものだということになる。

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シリア人権監視団は、2011年3月からの死者数が30,024人に達したと発表した。うち民間人が21,534人、軍人が7,322人、離反兵が1,168人だという。

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シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長は、サウジ日刊紙『ヤウム』(9月26日付)に対して、エジプトのムハンマド・ムルスィー大統領によるシリア問題四カ国連絡グループ設置の動きに歓迎の意思を示した。

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シリア民主フォーラムのミシェル・キールーは『バヤーン』(9月26日付)に対して、ロシアによるアサド政権との対話会合の呼びかけを「国民を裏切ることになる」と述べ拒否する意思を明らかにした。

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シリア・アラブ・テレビの記者たちがフェイスブック上に「シリア・テレビ調整」なるグループを立ち上げた。

『クッルナー・シュラカー』(9月26日付)が報じた。

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離反兵マナーフ・トゥラース准将が『デイリー・テレグラフ』(9月26日付)のインタビューに応じ、国内の反体制勢力への資金援助、人道支援、混乱収拾のためのNGOの設立を行うと誓約した。

支援のための「私財」の出所については明言しなかった。

レバノンの動き

『サフィール』(9月27日付)は、レバノン軍が、ナバティーヤ県ラーシャイヤー郡ビーラ村・ラーフィド村間の山岳地帯で、シリアへの武器密輸を目的としていると思われる訓練キャンプを発見し、制圧したと報じた。

諸外国の動き

イランのマフムード・アフマディーネジャード大統領は記者会見で、政権と反体制勢力の愛国者たちによる対話と相互路階の開始を促す意思がある、と表明し、「さまざまな国からなる連絡グループの結成の努力を行っている」と述べた。

大統領は折衝中の国を明示せず、近くイラン外務省が発表すると述べた。

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赤十字国際委員会はアンマンにシリア人避難民との連絡事務所を開設したと発表した。

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米国務省のフォード・ホフ・シリア問題担当特別顧問が「家族とより長く時間を過ごしたい」との理由で辞職した。

AFP, September 26, 2012、Akhbar al-Sharq, September 26, 2012, September 27, 2012、AKI, September, 26, 2012、al-Bayan, September 26, 2012、The Daily Telegraph, September 26, 2012、al-Hayat, September 27, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 26, 2012、al-Kurdiya News,
September 26, 2012, September 27, 2012、Naharnet.com, September 26, 2012、Reuters,
September 26, 2012、al-Safir, September 27, 2012、SANA, September 26, 2012、al-Yawm, September 26, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハマー県で自由シリア軍国内合同司令部のサアドッディーン空軍大佐が暗殺未遂に遭う、オバマ大統領が「国民を殺害する独裁者に未来はない」と発言(2012年9月25日)

国内の暴力

AFP(9月25日付)は、自由シリア軍国内合同司令部のカースィム・サアドッディーン空軍大佐がハマー県で暗殺未遂に遭ったと報じた。

SANA, September 25, 2012
SANA, September 25, 2012

自由シリア軍の国内の広報局によると、サラミーヤで、サアドッディーン大佐が乗った車が「シャッビーハ」の要撃を受け、激しい戦闘の末、「シャッビーハ」数人が死亡したという。

サアドッディーン大佐は、アレッポでアレッポ県軍事評議会議長のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐との会談を終え、ヒムスに戻る途中に襲われたという。

一方、SANA(9月25日付)によると、サラミーヤ地方で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員複数を負傷させた。

またジナーン地方で特殊作戦を行い、反体制武装勢力戦闘員多数を殺傷した。

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クナイトラ県では、『ハヤート』(9月26日付)などによると、軍と反体制武装勢力が交戦し、迫撃砲がイスラエル占領地内に着弾した。

シリア人権監視団によると、ゴラン高原のハミーディーヤ村、フッリーヤ村の検問所2カ所を反体制勢力が襲撃し、兵士5人、反体制側の戦闘員2人が死亡した。

イスラエル軍が発表したところによると、「迫撃砲は最近の紛争のなかで、シリア領内の村を標的」としており、国連に対して異議申し立てを行うという。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ビータール交差点近くの殉教者子息学校委員会の施設で複数回の爆発が起きた。

反体制活動家によると、この施設は、軍・治安部隊、民兵が拠点として使用していたという。

これに関連して、ジャズィーラなどアラブ衛星放送局は、カッザーズ地区の軍事情報局パレスチナ課施設近くで爆発が起き、士官を含む数十人が死亡した、と報じた。

同報道によると、使徒末裔旅団が作戦を実行した、という。

しかし『ハヤート』(9月26日付)は、アンサール・イスラーム(アンサール・シャリーア)を名のる民兵のアブー・ムアーッズなる司令官が、午前9時35分に7発の爆弾を2回に分けて爆発させた、と発表した。

同司令官によると、爆弾攻撃は、軍・治安部隊、民兵の定例の週間会合を狙ったもの。

一方、SANA(9月25日付)は、武装テロ集団が仕掛けた爆弾2発が建物(学校)で爆発し、7人が負傷したと報じるとともに、校長の話として、学校が軍事目的で利用されていたことなどを否定した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(9月25日付)によると、軍・治安部隊がスバイナ町の浄化を完了した。

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アレッポ県では、AFP(9月25日付)が軍消息筋の話としてアレッポ市東部のアルクーブ地区一帯での「作戦は終了し、武装部隊兵士は建物の捜索を行っている」と報じた。

またSANA(9月25日付)も、軍消息筋がアルクーブ地区の浄化を完了したことを確認したと報じた。

しかしシリア人権監視団は、AFP(9月25日付)に対して、アルクーブ地区での「戦闘は続いている」と反論した。

このほか、SANA(9月25日付)によると、軍・治安部隊がアレッポ市スライマーン・ハラビー地区、サーフール地区、シャッアール地区、ブスターン・バーシャー地区、バーブ市、アフタリーン市、カブターン・ジャバル村、ダイル・ハーフィル市、ハンダラート・キャンプ、タッル・ラッハール村などで反体制武装勢力の掃討を続け、外国人戦闘員を含む戦闘員多数を殺傷、その装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ラスタン市が軍・治安部隊の砲撃を受けた。またクサイル市も砲撃に曝され、4人が死亡した。

シリア革命総合委員会によると、タルビーサ市が軍・治安部隊の砲撃を受けた。

一方、SANA(9月25日付)によると、クサイル市郊外、タッルカラフ市、スルターニーヤ市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力を追撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市が軍・治安部隊の砲撃に曝された。

一方、SANA(9月25日付)によると、軍・治安部隊がヒルバト・ジャウズ村一帯の対トルコ国境からの潜入を試みる戦闘員を殺傷、撃退した。

またアイン・バーリダ村、マアッルディブサ村、マアッル・タムサリーン市、ハルブヌーシュ村、クマイナート市、サラーキブ市、タフタナーズ市、シャラフ村、マアッラト・ヌウマーン市が軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、逮捕した。

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ロイター通信(9月25日付)は、ヒムス市住民(アラウィー派)が治安維持のため「シャッビーハ」に月300ドル掃討の支援を余儀なくされていると住民の証言などをもとに報じた。

シリア政府の動き

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣とファイサル・ミクダード副大臣はニューヨークでの国連総会出席のためプライベート・ジェット機でベイルート国際空港に到着した。

NNA(9月25日付)が報じた。

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バアス党シリア地域指導部は声明を出し、シリア国民救済大会で「多元的民主制への移行を含む暫定機関を開始するための最善の政治的方法を検討するため、すべての関係当事者が参加する国際会議」の開催が求められたことを「外国のために足場を築こうとしている」と批判した。

レバノンの動き

5月にアレッポ県で反体制武装勢力に拉致されたレバノン人巡礼者(シーア派)11人の一人、アワド・イブラーヒーム氏が釈放され、トルコに到着した。

LBCI(9月25日付)などが報じた。

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NNA(9月25日付)によると、23日にナバティーヤ県ハースバイヤー郡の国境地帯で、警察が身柄拘束したシリア人5人が釈放された。

諸外国の動き

ヨルダンでイスラーム主義組織の弁護士を務めるムーサ-・アブドゥッラートは、AFP(9月26日付)に対して、ヨルダン国境警備隊がシリアに潜入しようとしたムジャーヒドゥーン6人を逮捕したことを明らかにした。

逮捕された戦闘員のなかには、アブー・ムスアブ・ザルカーウィーの甥のアブー・アスヤド・ザルカーウィーが含まれているという。

また「シリアのタウヒード旅団に属するサラフィー主義のムジャーヒドゥーンが100人におよぶ」ことを明らかにした。

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米国のバラク・オバマ大統領は国連総会で演説し、「国民を殺害する独裁者に未来はない」と述べ、「アサド政権は国民を苦しめることを止めるため、終わらねばならない」と改めて述べた。

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米国務省高官は、記者団に対して、今週末に米国が反体制勢力への追加支援を発表すると述べた。

同高官によると、支援は「彼らが自衛できるようにするため」だというが、武器供与については否定した。

「アフバール・シャルク」(9月26日付)が報じた。

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エジプトのムハンマド・ムルスィー大統領はBBC(9月25日付)に対して、外国の軍事的介入を「支持しない。もし行われれば大きな間違いになると思う」と述べつつ、「アサド大統領には去る以外の選択肢はない」と主張した。

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カタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣はBBC(9月25日付)に対して、「平和的にシリアの危機を解決できると思うし、そう願っている」としたうえで、「数週間中に新たな計画が作られ…シリア国民を救済する幾つかの措置が講じられるだろう」と述べた。

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カタールのハマド・ブン・ハリーファ首長は、国連総会で演説し、「アラブ諸国自身が人道的、政治的、軍事的な義務に基づき介入するのがよい」と述べた。

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フランスのフランソワ・オランド大統領と潘基文国連事務総長は、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表とシリア情勢について協議した。

AFP, September 25, 2012、Akhbar al-Sharq, September 25, 2012, September 26, 2012、Aljazeera.net, September 25, 2012、BBC, September 25, 2012、al-Hayat, September 26, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 25, 2012、al-Kurdiya News,
September 25, 2012、LBCI, September 25, 2012、Naharnet.com, September 25,
2012、NNA, September 25, 2012、Reuters, September 25, 2012、SANA, September
25, 2012などをもとに作成。

 

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県ヤルムーク川渓谷地方で軍・治安部隊による「樽爆弾」爆撃が行われる、アレッポ最大の反体制武装組織「タウヒード旅団」報道官が自由シリア軍のアスアド大佐の声明を暗に非難(2012年9月24日)

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マアーディー地区で、軍の空爆により、子供3人を含む5人が死亡した。

またアレッポ市サーフール地区などで軍・治安部隊と反体制武装勢力双方が交戦したほか、ハイヤーン町に対して軍が空爆を行ったという。

一方、SANA(9月24日付)によると、軍・治安部隊がアターリブ市で工業学校に立て籠もっていた「テロリスト」数十人を殲滅した。

またアレッポ市アルクーブ地区で特殊作戦を行い、外国人戦闘員ら複数の戦闘員を殲滅した、という。

さらにアレッポ市ジュダイダ地区、スライマーン・ハラビー地区、カルム・ジャバル地区、スッカリー地区、ブスターン・バーシャー地区、カスル地区、バーブ街道地区、アウラム地方、ダイル・ハーフィル市などでも反体制武装勢力の掃討を継続し、多数の戦闘員を殺傷した。

他方、情報省はアレッポ市のナイラブ・パレスチナ難民キャンプが砲撃を受けたとの外国メディアの報道を否定した。

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『ハヤート』(9月25日付)によると、ダルアー県の対ヨルダン国境に位置するヤルムーク川渓谷地方で23日から軍・治安部隊による激しい砲撃や、「樽爆弾」による爆撃が行われた。

砲撃はシリアからの避難民の流出を防ぐことが目的だという。

自由シリア軍のムハンマド・ラーフィイー野戦司令官は『ハヤート』(9月25日付)に対して、ヨルダンへの越境は軍・治安部隊の増強でこれまでになく困難になっているとしたうえで、正規軍約30,000人が展開していると述べた。

また国境近くのウマーン市からヨルダン国境に通じる道に対して軍の空爆を加え、通行不能にしようとしている、という。

一方、シリア人権監視団によると、ダーイル町が軍の砲撃を受けた。

他方、SANA(9月24日付)によると、ワーディー・クサイル地方、イブタア町一帯、シャリーフ・スフーリー地方などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、外国人戦闘員など多数の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス県では、『ハヤート』(9月25日付)によると、フォーシーズン・ホテル近くの歩道橋に仕掛けられた爆弾が爆発し、1人が死亡したという。

またマサーキン・バルザ地区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦したほか、タダームン区やザーヒラ地区などで爆発があったという。

一方、シリア人権監視団によると、バルザ区、カーブーン区が軍ヘリコプターによる攻撃を受けた。

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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(9月25日付)によると、ハラスター市で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦したという。

一方、シリア人権監視団によると、ハラスター市が軍ヘリコプターによる攻撃を受けた。

他方、SANA(9月24日付)によると、スバイナ町で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」の追跡を行った。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、サアン村、ティールマアッラ村、クサイル市が軍の砲撃を受け、女性1人が死亡した。

一方、SANA(9月24日付)によると、クサイル市、スルターニーヤ市、タルビーサ地方、クサイル地方などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

またダイル・フール村とザアフラーナ村を結ぶ送電線の修理中に反体制武装勢力に拉致されていた労働者25人が当局によって解放された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、フサイニーヤ町、ブガイリーヤ村が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(9月24日付)によると、ダイル・ザウル市で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」追跡を行い、多数の戦闘員を殺害した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アブー・リアール市が軍の砲撃を受けた。

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ラッカ県では、SANA(9月24日付)によると、タッル・アブヤド市郊外のアイン・アルース村で軍・治安部隊が特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷した。

一方、同県の高官は、タブカ航空基地内で反体制武装勢力と軍・治安部隊の戦闘が発生したとの一部メディアの報道を否定した。

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ハサカ県では、SANA(9月24日付)によると、軍・治安部隊がハサカ市農業科学調査センター近くの反体制武装勢力の拠点を破壊した。

またジュナイナ村、ヒサーン村、ジーア村で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦、多数の戦闘員を殺傷した。

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ラタキア県では、SANA(9月24日付)によると、対トルコ国境に位置するナブウ・ムッルの倉庫を襲撃しようとした反体制武装勢力と軍・治安部隊が交戦し、戦闘員複数を殺傷した。

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イドリブ県では、SANA(9月24日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市近くで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、20台の車輌を撃破、多数の戦闘員を殺傷した。

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AFP(9月24日付)は、反体制武装勢力が制圧した地域を取材した複数の特派員の話として、イドリブ県からアレッポ県にいたる対トルコ国境地域がアサド政権の支配を脱している、と報じた。

シリア政府の動き

情報省は声明を出し、同省のインターネットがハッキングを受け、アリー・アブドゥルカリーム駐レバノン・シリア大使が解任されたとの情報が発信されたと発表し、同情報を否定した。

SANA(9月24日付)が報じた。

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SANAは、フェイスブックのページがハッキングを受け、占拠されたとしたと発表した。

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「アフバール・シャルク」(9月26日付)によると、財務省は声明を出し、テロ撲滅法に基づき、ムハンマド・ラシャード・ナズィール・シャーヒーン、ムハンマド・ムウタッズ・ハイヤート・マハーミード、ワリード・ズウビー、イスマーイール・サアディー、ムハンマド・ラヒーフ・ハーキミー、アブドゥルカーディル・サンカリーらビジネスマンとその家族の資産を没収したと発表した。

反体制勢力の動き

アレッポ最大の反体制武装組織とされるタウヒード旅団のアブドゥッラー・シュウール報道官はAFP(9月24日付)に対して「新たな戦闘員が戦線に加わる方がもっと役に立つ」と述べ、国内に指導部を移すとの自由シリア軍のリヤード・アスアド大佐の声明を暗に非難した。

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アレッポ市のサラーフッディーン地区、サイフ・ダウラ地区で戦闘を行う使徒末裔大隊連合のアブー・ムーマルを名のる司令官は、「戦略は戦場にいる人々が決定する…。我々はいかなる政治・宗教団体にも従わない。ムスリム同胞団にも、アル=カーイダにも、外国の運動にも。我々こそが戦場にいる自由軍だ…。戦場に下りてこい」と述べ、アスアド大佐の声明を一蹴した。

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ダルアー革命軍事評議会は声明を出し、すべての武装組織に対して、体制側、反体制側双方の医師の誘拐・逮捕を行わないよう呼びかけた。

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シリア国民救済大会が閉幕声明を採択して、2日間の日程を終えた。

前日に引き続き、駐シリア・ロシア大使、イラン大使、中国の代表が出席した。

閉幕声明では、「軍事治安解決」をめざすアサド政権の戦略が暴力激化を招いたと批判したうえで、「アラブ諸国と国際社会の監視のもとでの政権および反体制武装勢力双方の即時暴力停止」を呼びかけた。

また「国内外のすべての反体制勢力」に対して、「シリアの統合、領土保全…のための共同行動」を呼びかけるとともに、「シリア人自身が自分たちの手で変革しなければならない」と強調した。

一方、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表に対して、「多元的民主制への移行を含む暫定機関を開始するための最善の政治的方法を検討するため、すべての関係当事者が参加する国際会議」の開催を求めた。

このほか、20日に誘拐された民主的変革諸勢力国民調整委員会3人を含むすべての政治犯の釈放をアサド政権に要求した。

シリアでのその他の動き

Akhbar al-Sharq, September 24, 2012
Akhbar al-Sharq, September 24, 2012

「アフバール・シャルク」(9月23日付)は、ドバイで友人を伴うブシュラー・アサドの長男バースィル・アサドの写真(右)を公開した。

ブシュラー・アサドは2008年の夫アースィフ・シャウカト准将の「粛清」と時を一にして、パリを経てドバイに移り住み、子供の養育を行っていた。

2011年3月の「シリア革命」の開始を受け、一時、シリアに戻っていたが、7月18日に暗殺されたシャウカト准将の除喪と新学期開始に合わせるかたちで、ドバイに戻っていた。

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『ワタン』(9月24日付)は、Wealth-X社(シンガポール)の試算として、3000万ドル以上の財産を所有するシリア人富裕者が215人おり、その総資産は230億ドルに達する、と報じた。

富裕者数は2011年の225人から10人減少したが、総試算の額に変化はなかった、という。

レバノンの動き

AFP(9月24日付)によると、23日にナバティーヤ県ハースバイヤー郡の国境地帯で、警察が密入国したシリア人5人を身柄拘束したことに反対し、レバノン・イスラーム集団メンバー約100人が警察署前で抗議デモを行った。

諸外国の動き

『ハヤート』(9月24日付)は、ヨルダンのジハード主義者の指導者らの話として、シリアに潜入し、軍・治安部隊との交戦で殺害されたヨルダン人の葬儀が増えている、と報じた。

これらのヨルダン人の多くは、アフガニスタン、イラク、チェチェンでの戦闘経験がある戦闘員だという。

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ヨルダン国境警備隊のフサイン・ズユード准将は声明を出し、2011年3月以降、シリアからヨルダン領内に避難したシリア軍兵士の数が2,053人にのぼることを明らかにした。

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ヨルダンのザアタリー国営避難民キャンプで、ヨルダンの治安当局がシリア人の暴動を弾圧するため、初めて催涙弾を使用した。

「アフバール・シャルク」(9月24日付)が報じた。

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、国連安保理非公式会合でシリア訪問の成果などを報告した。

AFP(9月24日付)によると、ブラーヒーミー共同特別代表は、約5,000人の外国人戦闘員がシリア国内に潜入しているとのアサド政権の評価を報告した。

またシリア国内での拷問に関して、刑務所での拷問が「周知」ものとなっているとしつつ、人々は政府が管理する病院に行くことを恐れるようになったと述べ、病院での拷問を示唆した。

さらに「シリアがかつての状態に戻ることはあり得ない…。改革は未だに不充分で、変革が必要だ」と述べた。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は『ワシントン・ポスト』(9月24日付)に、シリア情勢をめぐる国際社会の決定は安保理の枠組みのなかで行われるべきだと述べ、シリア領空への飛行禁止空域には国連の承認が必要だとの立場を示した。

AFP, September 24, 2012、Akhbar al-Sharq, September 24, 2012, September 25, 2012, September 26, 2012、AKI, September 23, 2012、al-Hayat, September 24, 2012, September 25, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 24,
2012、al-Kurdiya News, September 24, 2012、Naharnet.com, September 24, 2012、Reuters,
September 24, 2012、SANA, September 24, 2012、al-Sharq al-Awsat, September
24, 2012、The Washington Post, September 24, 2012、al-Watan, September 24,
2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国民救済大会がダマスカスで開会するも在外活動家や反体制武装勢力の代表者は参加せず、国連事務総長とブラーヒミー共同特別代表が共同声明のなかでシリア情勢がもたらす「地域の治安にさらなる脅威」への警鐘を鳴らす(2012年9月23日)

シリア国民救済大会

シリア国民救済大会がダマスカス(ウマイヤ・ホテル)で開会し、反体制政治組織、野党、連立与党の代表が出席した。

al-Hayat, September 24, 2012
al-Hayat, September 24, 2012
DP Press, September 23, 2012
DP Press, September 23, 2012

参加したのは、民主的変革諸勢力国民調整委員会をはじめとする反体制組織や、変革解放人民戦線に加盟する連立与党、およびアンサール党など野党のあわせて20団体。

在外の反体制組織・活動家や反体制武装勢力の代表は参加しなかった。

またアズマトゥッラー・クルモハンマドヴ駐シリア・ロシア大使、中国大使代表、エジプトの活動家のサラーフ・ダスーキー、ヨルダンの活動家のライス・シュバイラートも参加した。

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大会実行委員長のラジャー・ナースィルは大会に関して「祖国と国民を救済するための一選択肢ではなく、唯一の道」と強調し、「包括的、抜本的変革」を主唱した。

 

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アブドゥルマジード・マンジューナは民主的変革諸勢力国民調整委員会を代表して、「平和的方法に則り、暴力、宗派主義、軍事介入を拒否する」と表明し、カイロで反体制勢力が採択した「国民誓約文書」と「移行期間概要に関する共同政治ビジョン」に従ったかたちでの変革の必要を訴えた。

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また20日にダマスカス国際空港からの帰路で失踪した民主的変革諸勢力国民調整委員会メンバーのマーヒル・タッハーンの母親も出席し、「我々は3人の同僚が誘拐されたことの責任が治安当局にあると追及する」と述べた、という。

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一方、クルモハンマドヴ駐シリア・ロシア大使は、「外国の介入を排除したシリア人自身による平和的解決策案出の必要」を強調し、すべての当事者が暴力を抑止し、政治プロセスに入るよう呼びかけた。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会がフェイスブックを通じて発表したところによると、大会初日にあたる22日の会合では、「国民誓約文書」の採択をもって閉会した。

反体制勢力の動き

シリア国家建設潮流のルワイユ・フサイン代表は声明を出し、大会参加をボイコットし、延期を呼びかけた。

その理由として、フサイン代表が、大会が国際社会にその正統性を求めてもらうための演壇に成り下がり、既存の選択肢の一部を排除しているからだと述べた。

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自由シリア軍の報道官はロイター通信(9月24日付)に対して、「これは真の反体制勢力ではない…。自由シリア軍はこれらの集団とは関係を持たないだろう…。それは国際社会を惑わす愚かな計画に過ぎない」と述べ、大会を非難、不参加を表明した。

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自由シリア軍のアフマド・アブドゥルワッハーブ大佐は対トルコ国境の村でAFP(9月23日付)に対して、「外国の支援があろうがなかろうが、我々は前進できる。体制崩壊は数年ではなく、数ヶ月という時間の問題だ」と述べた。

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『ハヤート』(9月24日付)によると、自由シリア軍最高軍事評議会のムスタファー・シャイフ准将は、国内への指導部移転を発表したリヤード・アスアド大佐の声明に関して、「この移転は司令部を戦闘員に近づけるだろう」と述べた。

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シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長、ジョルジュ・サブラー報道官、ムハンマド・ヌール・ダッシャーン駐イタリア代表は、ローマ法皇ベネディクト16世とローマ近郊の避暑地で面会し、シリア情勢などを記した書簡を提出した。

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シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長は訪問中のローマで、国内の反体制活動家に対して、現地の反体制勢力への支援を行わなければ、政治活動は真の影響力を失う、と警鐘を鳴らした。

また反体制武装勢力に対しては、政治的な組織が確立することを待たず、部隊の統合を試みるよう呼びかけた。

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『シャルク・アウサト』(9月24日付)はシリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長が国連総会の招待状を受けとったと報じた。

スィーダー事務局長は出席するかどうかいまだ決めかねているとのこと。

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シリア国民評議会のジョルジュ・サブラー報道官は声明を出し、アラウィー派に対して「法的追及は犯罪者だけにおよぶ」と述べ、体制転換に懸念を抱かないよう呼びかけた。

国内の暴力

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、軍がブーカマール市の複数カ所を空爆し、地上部隊が市内で戦闘を行った。

同監視団のアリー・アブドゥッラー代表は、AFP(9月23日付)に対して、「反体制武装勢力は戦略要衝であるこの町(ブーカマール市)の制圧を試みている」と述べ、同市が反体制勢力の手に落ちていないことを認めた。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、軍がヒムス市のジャウバル区、スルターニーヤ地区、バーブ・アムル地区を空爆した。

一方、SANA(9月23日付)によると、クサイル市近郊のシヤーハート市、タッル・サルカジャ市、ハイダリーヤ村、ガッサーニーヤ村、ラスタン市近郊のガントゥー市、スルターニーヤ市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、軍がトルコ国境に近いクルド山一帯を空爆した。

またアレッポ市では、反体制武装勢力がブスターン・カスル地区、ジャミーリーヤ地区などの軍・治安部隊を「砲撃」している、という。

一方、自由シリア軍のアフマド・アブドゥルワッハーブ大佐はアウラム・クブラー町の航空基地を攻撃し、戦闘機2機を破壊したとAFP(9月23日付)に語ったが、事実確認はとれていない。

これに対して、SANA(9月23日付)は、アターリブ市、カブターン・ジャバル村、バヤーヌーン町などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、戦闘員多数を殺傷したと報じた。

またアレッポ市のハッザーン地区、スライマーン・ハラビー地区、マルジャ地区、ハナーヌー地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力を追撃し、戦闘員を殺傷、装備を破壊したという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊の砲撃で9人が死亡した。

レバノンの動き

『ディヤール』(9月23日付)は、21日夜にベカーア県バアルベック郡アルサール地方に潜入した自由シリア軍の戦闘員の数が650人に達する、と報じた。

またこのほかにも武装した反体制活動家120人がアルサール地方におり、アサド政権と反体制武装勢力の「新たな前線」の様相を呈していると評した。

諸外国の動き

国連の潘基文事務総長とアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は国連総会に合わせて共同声明を出し、シリア情勢を「地域の治安にさらなる脅威」を与えていると警鐘を鳴らし、同国の人権状況改善のための協力を国連加盟国に求めた。

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エジプトのムハンマド・ムルスィー大統領は、就任後初のテレビ・インタビューに応じ、そのなかで、イランをシリア問題の「主要な当事者」と位置づけ、危機解決において役割を果たし得ると述べた。

AFP, September 23, 2012、Akhbar al-Sharq, September 23, 2012, September 25, 2012、al-Diyar, September 23, 2012、DP Press, September 23, 2012、al-Hayat, September 24,
2012, September 26、Kull-na Shurakaʼ, September 23, 2012、al-Kurdiya News,
September 23, 2012、Naharnet.com, September 23, 2012、Reuters, September
23, 2012、SANA, September 23, 2012、al-Sharq al-Awsat, September 24, 2012、Syria News, September 23, 2012などをもとに作成。

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