アナトリア通信(1月3日付)は、トルコ国境警備隊が1日「密輸業者の越境を阻止するため」にキリス市に面するシリア領内(アレッポ県アアザーズ市一帯)に侵入、うち士官1人の消息が不明となっていると伝えた。
Anadolu Ajansı, January 3, 2015をもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
アナトリア通信(1月3日付)は、トルコ国境警備隊が1日「密輸業者の越境を阻止するため」にキリス市に面するシリア領内(アレッポ県アアザーズ市一帯)に侵入、うち士官1人の消息が不明となっていると伝えた。
Anadolu Ajansı, January 3, 2015をもとに作成。
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「自由シリア軍」司令官を名のるアブドゥッラー・ダーダー氏は、トルコのStar TV(1月3日付)のインタビューに応じ、ダーイシュ(イスラーム国)との攻防戦によってアイン・アラブ市の95%が破壊されたと証言した。
アイン・アラブ市でのダーイシュとの戦闘に参加しているというダーダー氏は、「YPG(西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊)は、ペシュメルガと自由シリア軍の支援を受け、コバネ(アイン・アラブ)のダーイシュ戦闘員を後退させた…。現在、同市の20%がダーイシュの支配下にあるだけだ」という。
また「コバネに被害を受けていない住宅はない…。住宅の95%が使用できない…。我々はダーイシュに対して大きく進軍した。有志連合によるダーイシュ拠点への空爆は我々にとって非常に意味があったが、我々が求めているのは重火器の供与だ」と強調した。
AFP, January 3, 2015、AP, January 3, 2015、ARA News, January 3, 2015、Champress, January 3, 2015、al-Hayat, January 4, 2015、Iraqi News, January 3, 2015、Kull-na Shuraka’, January 3, 2015、al-Mada Press, January 3, 2015、Naharnet, January 3, 2015、NNA, January 3, 2015、Reuters, January 3, 2015、SANA, January 3, 2015、Star TV, January 4, 2015、UPI, January 3, 2015などをもとに作成。
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ダイル・ザウル県では、SANA(1月3日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ブガイリーヤ村を制圧し、治安と安定を回復した。
またシリア軍はダイル・ザウル航空基地郊外のサルダ山に潜入を試みたダーイシュ戦闘員数十人を殲滅した。
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ヒムス県では、SANA(1月3日付)によると、ラッフーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、ARA News(1月4日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアイン・アラブ市各所に50発以上の迫撃砲を撃ち込んだ。
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米中央軍によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して23回にわたって空爆を行った。
空爆は、アイン・アラブ市に対して9回、ラッカ市近郊に2回、ハサカ市近郊に1回行われたという。
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ラッカ県では、ARA News(1月3日付)などによると、ダーイシュ(イスラーム国)がラッカ市で医学部を開設した。
医学部は3年制の高等教育機関。
AFP, January 3, 2015、AP, January 3, 2015、ARA News, January 3, 2015、January 4, 2015、Champress, January 3, 2015、al-Hayat, January 4, 2015、Iraqi News, January 3, 2015、Kull-na Shuraka’, January 3, 2015、al-Mada Press, January 3, 2015、Naharnet, January 3, 2015、NNA, January 3, 2015、Reuters, January 3, 2015、SANA, January 3, 2015、UPI, January 3, 2015などをもとに作成。
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ダマスカス郊外県では、ARA News(1月3日付)などによると、シャームの民のヌスラ戦線がフライタ村郊外無人地帯にあるヒズブッラー戦闘員の拠点複数カ所を襲撃(夜襲)した。
レバノンの複数のメディアによると、これにより、ヒズブッラー戦闘員5人とヌスラ戦線戦闘員6人が死亡した。
ヌスラ戦線はツイッターを通じて、この夜襲でヒズブッラー戦闘員が駐留するマスルーブ検問所を制圧したと発表した。
しかしマナール(1月3日付)は、「(ヌスラ戦線の)砲撃がフライタのマルスーブ検問所に対して行われたが、ヌスラ戦線の攻撃は意表を突くものではなかった」と伝えた。
また「戦闘は4時間続いたが…、ヒルバト・ミーラ、ワーディー・マルタビーヤのヌスラ戦線拠点へのシリア軍の空爆を受け、最終的には戦闘員はタッル・ハリーク方面に撤退した」と付言した。
なお1月1日、同地ではダーイシュ(イスラーム国)と「自由シリア軍」を名のる武装集団が同様の攻撃を行っている(https://syriaarabspring.info/wp/?p=16588)。

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同じくダマスカス郊外県では、SANA(1月3日付)によると、バイト・ジン村周辺で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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クナイトラ県では、SANA(1月3日付)によると、ウンム・バーティナ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、SANA(1月3日付)によると、ハッルーズ村、アイン・バーリダ村、下カスタン村、マルイヤーン村、タッル・サラムー村、アイン・マールティーン村、フーティー村、アブー・ズフール町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、SANA(1月3日付)によると、ヒムス市ワアル地区、ウンク・ハワー村、ムシャイリファ村、スルターニーヤ村、西サラーム村、タルファーウィー村、アブー・アラーヤー村、アブー・ハワーディード村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、SANA(1月3日付)によると、ガズラーン農場、アトマーン村、ダルアー市各所、ダーイル町、ヌアイマ村、イブタア町、ズィムリーン村、インヒル市、ラジャート高原で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ヤルムーク軍、ムウタッズ・ビッラー旅団、ハウラーン大隊タウヒード旅団、サッディク・ワアド・フ運動、ジャウラーン自由人運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, January 3, 2015、AP, January 3, 2015、ARA News, January 3, 2015、Champress, January 3, 2015、al-Hayat, January 4, 2015、Iraqi News, January 3, 2015、Kull-na Shuraka’, January 3, 2015、al-Mada Press, January 3, 2015、Naharnet, January 3, 2015、NNA, January 3, 2015、Qanat al-Manar, January 3, 2015、Reuters, January 3, 2015、SANA, January 3, 2015、UPI, January 3, 2015などをもとに作成。
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『ハヤート』(1月4日付)は、シリアの主要な反体制組織は、1月26~29日にモスクワで予定されている紛争解決に向けたシリア政府との交渉(「モスクワ1」)の基礎となる「シリア救済行程表」に合意したと報じた。
シリアの主要な反体制組織がこうした合意を交わすのはこれが初めて。
同紙が入手した「シリア救済行程表」のコピーによると、同行程表は11ページからなり、①現行憲法における大統領、首相の全権限を享受し、シリア政府と反体制派の双方が参加する移行期政府、移行期政府の監視や立法、さらには「未来のシリアのための国民憲章と暫定憲法制定を行う「国民評議会」、「暫定軍事評議会」、政府、反体制派のいずれにも属さない法律家からなる「移行期最高司法委員会」、大統領の将来の権限を確定するための「大統領委員会」、「移行期諮問委員会」、「国民和解委員会」など移行機関の設置、②治安機関の再編(バアス党と軍・治安機関の分離)、③ダーイシュ(イスラーム国)との戦いに向け、離反将兵のシリア軍への編入統合、④現行憲法の廃止と、クルド人の存在を承認し、分権主義を基調とする新憲法の制定、⑤復興計画の策定、などが提案されており、移行期は新憲法のもとでの国会選挙、地方選挙、大統領選挙の実施をもって完了する、という。
また「モスクワ1」への参加に関しては、①シリア政府、反体制派双方の使節団の結成に際して、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表と協議を行うこと、②国連常任理事国、トルコ、イラン、エジプト、サウジアラビア、イラク、ヨルダン、EUの代表団の参加、③ジュネーブ合意の解釈をめぐる国際的なコンセンサスの確立、④国連憲章第7章に基づく安保理での停戦決議の採択などが提言されているという。
民主的変革諸勢力国民調整委員会のムンズィル・ハッダーム報道官によると、「シリア救済行程表」に参加した反体制組織は以下の通り。
民主的変革諸勢力国民調整委員会(12団体)
自由国民主義者連合(23団体)
シリア民主主義者連合(シリア革命反体制勢力国民連立加盟組織)
シリア革命反体制勢力国民連立
変革解放人民戦線
西クルディスタン移行期民政局(民主統一党など11団体)
コルドバ会議派
ハッダーム報道官によると、上記の反体制組織は、1月21~22日にカイロで予定されている「モスクワ1」準備会合に向けて、二つの準備委員会を発足したという。
またシリア革命反体制勢力国民連立と民主的変革諸勢力国民調整委員会は近くカイロで会合を開き、反体制派の統一ヴィジョン「カイロ宣言」を採択する予定で、採択にあたっては、シリア・ムスリム同胞団とダマスカス民主的変革宣言の排除が条件となっているという。
AFP, January 3, 2015、AP, January 3, 2015、ARA News, January 3, 2015、Champress, January 3, 2015、al-Hayat, January 4, 2015、Iraqi News, January 3, 2015、Kull-na Shuraka’, January 3, 2015、al-Mada Press, January 3, 2015、Naharnet, January 3, 2015、NNA, January 3, 2015、Reuters, January 3, 2015、SANA, January 3, 2015、UPI, January 3, 2015などをもとに作成。
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