レバノンの動き:ナスルッラー書記長「イスラエルとの交戦規定を気にせず…いつでも、どこでも報復する」(2015年1月30日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長はベイルート郊外(ダーヒヤ)のサイイド・シュハダー集会場で開催された「クナイトラ殉教者追悼集会」でテレビ演説を行い、「イスラエルとの交戦規定を気にせず…いつでも、どこでも」報復すると述べた。

集会は、18日にイスラエルがシリア領ゴラン高原アマル農園でヒズブッラーの車輌に対して行った越境空爆の犠牲者を追悼するためのもので、ナスルッラー書記長は「我々は戦争を望まない」としつつ、「レジスタンスが戦争を恐れている…とイスラエルが思っているのなら、敵に言っておこう。我々が戦争を恐れず、反撃を躊躇せず、我々がそうすることを強いられたときは、我々が勝利するということを知るがよい」と述べた。
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AFP, January 30, 2015、AP, January 30, 2015、ARA News, January 30, 2015、Champress, January 30, 2015、al-Hayat, January 31, 2015、Iraqi News, January 30, 2015、Kull-na Shuraka’, January 30, 2015、al-Mada Press, January 30, 2015、Naharnet, January 30, 2015、NNA, January 30, 2015、Reuters, January 30, 2015、SANA, January 30, 2015、UPI, January 30, 2015などをもとに作成。

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アイン・アラブ一帯でイスラーム国の勢力減退(2015年1月30日)

アレッポ県では、ARA News(1月30日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がアイン・アラブ市郊外のマナーズ村、マズリー・アブルーシュ村、アルバルール村、クールビーンカール村、ムーマーン村からダーイシュ(イスラーム国)を放逐、同地を制圧した。

なお、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)は過去数日間の戦闘でアイン・アラブ市周辺の16カ村を西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に奪われ、同地で衰退を見せていると発表した。

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ハサカ県では、ARA News(1月30日付)によると、タッル・ブラーク町郊外のフバイラート村で、ダーイシュ(イスラーム国)が、人民議会議員邸宅などシリア政府支持者の住居を爆破、破壊した。

一方、SANA(1月30日付)によると、タッル・ブラーク町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(1月30日付)によると、ジャフラ村、マリーイーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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有志連合合同司令部は、米国などからなる有志連合軍が、シリアとイラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して18回にわたって空爆を行ったと発表した。

うちアイン・アラブ市一帯に対する空爆は5回に及んだという。

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『ワシントン・ポスト』(1月30日付)は、シリアとイラク国内で活動するダーイシュ(イスラーム国)の外国人戦闘員の数が2万人に達していると報じた。

同紙によると、外国人戦闘員の数は2014年10月以降急増しているのだという。

AFP, January 30, 2015、AP, January 30, 2015、ARA News, January 30, 2015、Champress, January 30, 2015、al-Hayat, January 31, 2015、Iraqi News, January 30, 2015、Kull-na Shuraka’, January 30, 2015、al-Mada Press, January 30, 2015、Naharnet, January 30, 2015、NNA, January 30, 2015、Reuters, January 30, 2015、SANA, January 30, 2015、UPI, January 30, 2015、The Washington Post, January 30, 2015などをもとに作成。

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アレッポ県でヌスラ戦線とハズム運動(穏健な反体制派)の戦闘続く(2015年1月30日)

アレッポ県では、ARA News(1月30日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線とハズム運動(穏健な反体制派)の交戦から、シャイフ・スライマーン村一帯からアターリブ市近郊、アウラム・クブラー町、カフルヌーラーン村、シャイフ・アリー地区、ムハンディスィーン地区などに拡大した。

一方、クッルナー・シュラカー(1月30日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線がフライターン市で拘束中の活動家ワリード・カースィム氏を処刑した。

カースィム氏は4ヶ月前に拘束されていた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの鷹旅団、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義集団がアルバイーン山一帯制圧をめざす大規模作戦を開始、シリア軍、国防隊と激しく交戦した。

シリア軍は同地一帯を空爆、砲撃、戦闘でジハード主義者少なくとも6人を殺害する一方、シャームの鷹旅団側は、ファンナーン検問所に近いシリア軍拠点(カスル・アスファル)を爆破し、兵士数十人を殺傷した。

一方、SANA(1月30日付)によると、アルバイーン山一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市マンシヤ地区などでシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(1月30日付)によると、カラムーン地方無人地帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(1月30日付)によると、下カスタル村、アイドゥーン村、ラターミナ町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(1月30日付)によると、マルジュ・シーリー地区、ガマーム村、カトフ・ルンマーン村、スッカリーヤ村、ラビーア町、キンサッバー町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月30日付)によると、ウンム・シャルシューフ村、ムシャイリファ村、マスアダ村、西サラーム村、ウンム・サフリージュ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 30, 2015、AP, January 30, 2015、ARA News, January 30, 2015、Champress, January 30, 2015、al-Hayat, January 31, 2015、Iraqi News, January 30, 2015、Kull-na Shuraka’, January 30, 2015、al-Mada Press, January 30, 2015、Naharnet, January 30, 2015、NNA, January 30, 2015、Reuters, January 30, 2015、SANA, January 30, 2015、UPI, January 30, 2015などをもとに作成。

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「モスクワ1」をめぐる動き(2015年1月30日)

モスクワで29日に閉幕したシリア政府と反体制派の和平交渉(「モスクワ1」)に関して、政府側代表団を率いたバッシャール・ジャアファリー国連代表大使は記者会見で、シリア政府側が「友好国ロシアの要望に応え…協議のテーブルにおいて積極的且つ開放的だった」と自賛するとともに、政府側と反体制派の間に意見の相違が生じたとの一部報道を否定、「意見の相違は反体制派どうしの間で生じた」と主張した。

また政府側は「テロとの戦い」への対応を中心に審議を進めたことを明らかにした。

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ロシア外務省は声明を出し、29日に閉幕したシリア政府と反体制派の和平交渉(「モスクワ1」)に関して、「シリア人とシリア人のあらゆる連絡手段への貢献を継続する用意がある」と表明した。

SANA(1月30日付)が伝えた。

AFP, January 30, 2015、AP, January 30, 2015、ARA News, January 30, 2015、Champress, January 30, 2015、al-Hayat, January 31, 2015、Iraqi News, January 30, 2015、Kull-na Shuraka’, January 30, 2015、al-Mada Press, January 30, 2015、Naharnet, January 30, 2015、NNA, January 30, 2015、Reuters, January 30, 2015、SANA, January 30, 2015、UPI, January 30, 2015などをもとに作成。

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ハマー市で人民諸委員会、国防隊、シリア軍に対する綱紀粛正(2015年1月30日)

ハマー県では、クッルナー・シュラカー(1月30日付)によると、シリア軍憲兵がハマー市に派遣され、市内で住民拉致、窃盗、恐喝などを行っていた人民諸委員会、国防隊、シリア軍兵士多数を摘発した。

AFP, January 30, 2015、AP, January 30, 2015、ARA News, January 30, 2015、Champress, January 30, 2015、al-Hayat, January 31, 2015、Iraqi News, January 30, 2015、Kull-na Shuraka’, January 30, 2015、al-Mada Press, January 30, 2015、Naharnet, January 30, 2015、NNA, January 30, 2015、Reuters, January 30, 2015、SANA, January 30, 2015、UPI, January 30, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合が、ヌスラ戦線、イスラーム国、シリア政府を批判(2015年1月30日)

シリア革命反体制勢力国民連立のサーリム・ムスラト報道官は、アレッポ県郊外でのシャームの民のヌスラ戦線によるハズム戦線拠点への攻撃に関して「ヌスラ戦線の行き過ぎは、ダーイシュ(イスラーム国)に並ぶもので…、ダーイシュやアサド政権が行ってきた犯罪行為をシリア人に想起させる危険な行き過ぎだ」と非難した。

ムスラト報道官はまた、ダイル・ザウル市一帯でのダーイシュの活動に関して「ジャウラ地区、クスール地区の住民30万人がダーイシュによる包囲の結果、悲劇的状況に置かれている」と非難した。

AFP, January 30, 2015、AP, January 30, 2015、ARA News, January 30, 2015、Champress, January 30, 2015、al-Hayat, January 31, 2015、Iraqi News, January 30, 2015、Kull-na Shuraka’, January 30, 2015、al-Mada Press, January 30, 2015、Naharnet, January 30, 2015、NNA, January 30, 2015、Reuters, January 30, 2015、SANA, January 30, 2015、UPI, January 30, 2015などをもとに作成。

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