米国:イラクでの軍事教練を開始(2015年1月25日)

米国防総省のジョン・カービー報道官は、米国など有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘のため、イラク人およびイラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員3,600人の軍事教練をイラク国内の4カ所各地で開始したことを明らかにした。

Iraqi News(1月25日付)が伝えた。

AFP, January 25, 2015、AP, January 25, 2015、ARA News, January 25, 2015、Champress, January 25, 2015、al-Hayat, January 26, 2015、Iraqi News, January 25, 2015、Kull-na Shuraka’, January 25, 2015、al-Mada Press, January 25, 2015、Naharnet, January 25, 2015、NNA, January 25, 2015、Reuters, January 25, 2015、SANA, January 25, 2015、UPI, January 25, 2015などをもとに作成。

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レバノンの動き(2015年1月25日)

NNA(1月25日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外のマディーナト・マラヒー地区で、レバノン軍が武装集団の車輌などに対して砲撃を行った。

また、西ベカーア郡のマルジュ村では、レバノン治安当局が、テロ細胞を作るために密入国したシリア人17人を拘束した。

AFP, January 25, 2015、AP, January 25, 2015、ARA News, January 25, 2015、Champress, January 25, 2015、al-Hayat, January 26, 2015、Iraqi News, January 25, 2015、Kull-na Shuraka’, January 25, 2015、al-Mada Press, January 25, 2015、Naharnet, January 25, 2015、NNA, January 25, 2015、Reuters, January 25, 2015、SANA, January 25, 2015、UPI, January 25, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:アイン・アラブ一帯でYPGの攻勢続く(2015年1月25日)

アレッポ県では、ARA News(1月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)はマンビジュ市で、離反者約70人の逃走を支援した住民6人を逮捕、処刑した。

処刑された6人のうち4人がマンビジュ市で、2人が同市北部の検問所で逮捕されたという。

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アレッポ県では、ARA News(1月25日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、アイン・アラブ市南部郊外に位置するサイラーン集合住宅地区を奪還した。

またシリア人権監視団によると、米国など有志連合は、アイン・アラブ市のダーイシュ拠点などに空爆を行った。

一方、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団が、ダーイシュ(イスラーム国)に対抗するため、アアザーズ市郊外のスーラーン町一帯に増援部隊を派遣した。

このほか、クッルナー・シュラカー(1月25日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と共闘するラッカ革命家旅団、北の太陽大隊などが、アイン・アラブ市周辺各所でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(1月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市シャイフ・ヤースィーン地区で、物資などの配給を担当する「サダカ局」が、支援を必要している住民に物資配給を行う意思があると告知し、住民に対して登録申請を行うよう呼びかけた。

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ハサカ県では、ARA News(1月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)はハサカ市・タッル・アブヤド油田街道で拘束した2人を処刑した。

この2人は、シリア政府と内通していたとの容疑で、ダーイシュに指名手配されていたという。

AFP, January 25, 2015、AP, January 25, 2015、ARA News, January 25, 2015、Champress, January 25, 2015、al-Hayat, January 26, 2015、Iraqi News, January 25, 2015、Kull-na Shuraka’, January 25, 2015、al-Mada Press, January 25, 2015、Naharnet, January 25, 2015、NNA, January 25, 2015、Reuters, January 25, 2015、SANA, January 25, 2015、UPI, January 25, 2015などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:イスラーム軍が首都ダマスカスに対して無差別砲撃(2015年1月25日)

ダマスカス郊外県東グータ地方の報道筋によると、イスラーム軍によるダマスカス県を狙ったロケット弾攻撃作戦が25日午後2時に開始され、数十発のロケット弾が発射された。

この攻撃は、ダマスカス県税関地区の治安厳戒地域を狙ったものだというが、だが、ロケット弾は、ウマウィーイーン地区、マッザ区の大学寮、マッザ86地区などに着弾した。

また、シリア人権監視団によると、イスラーム軍は少なくとも43発の迫撃砲を発射し、アッバースィーイーン地区、ハティーブ地区、ファイハー高速道路地区、アブー・ルンマーナ地区、サーリヒーヤ区、シャイフ・サアド地区、マーリキー地区、バラームカ地区、軍事裁判所近く、ダマスカス大学寮、カフルスーサ区、サブア・バフラート地区、マズラア地区、アービド通りなどに着弾、少なくとも4人が死亡した。

イスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官はツイッターを通じて、シリア軍によるダマスカス郊外県東グータ地方への砲撃の報復として、25日以降、数百発のロケット弾の雨を降らせる、と脅迫していた。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(1月25日付)によると、イスラーム軍がダマスカス県へのロケット弾攻撃を受けるかたちで、シリア軍がドゥーマー市に対して激しい空爆・砲撃を開始し、イスラーム軍など武装集団と交戦した。

またシリア人権監視団によると、シリア軍はザバダーニー市各所を「樽爆弾」で空爆、タッル・サワーン町で国防隊、ヒズブッラー戦闘員とともに、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月25日付)によると、マダーヤー町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、クッルナー・シュラカー(1月25日付)によると、イスラーム軍のイスラーム・アッルーシュ報道官がツイッターを通じて、25日晩にラタキア市にグラード(ロケット弾)3発を撃ち込んだと発表した。

このうち2発はハールーン広場周辺に着弾し、2人が死亡、7人が負傷し、残りの1発はサカン・イドハール地区に着弾したという。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、フィキーア村、シャイフ・マスキーン市、インヒル市、スハイリーヤ周辺を「樽爆弾」などで空爆し、ジハード主義武装集団と交戦した。

またイッティハード・プレスは、自由シリア軍南部戦線所属部隊が、シャイフ・マスキーン市郊外のシリア軍第82旅団基地を完全制圧した、と伝えた。

クッルナー・シュラカー(1月29日付)によると、第82旅団制圧に際して、反体制武装集団は戦闘員55人を失った。

一方、SANA(1月25日付)によると、イブタア町、ブスラー・シャーム市、シャイフ・マスキーン市、アトマーン村、マアルバ町、フラーク市、ダルアー市一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム・ムサンナー運動などの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー協会地区、ハーリディーヤ地区、ブライジュ村一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員が、アンサール・ディーン戦線、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

またシリア軍は、アレッポ市サーフール地区、カッターナ地区を「樽爆弾」で空爆した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がイシュタブリク村に配備されているシリア軍のロケット砲発射台を米国製のミサイルで攻撃、破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(1月25日付)によると、ハサカ市北部で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、アサーイシュとシリア軍、国防隊が散発的な戦闘を続けた。

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イドリブ県では、SANA(1月25日付)によると、バザーブール村、カンスフラ村、サフン村、ハッルーズ村、ジャーヌーディーヤ町、アブー・ズフール町一帯、ブワイティー村、サラーキブ市、ナイラブ村、ハミーディーヤ村、タッル・サラムー町、カルア・ガザール村、ジダール・ブカフルーン村、サルミーン市などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの鷹旅団、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(1月25日付)によると、ナブア・サフル村、ウーファーニヤー村西部、西サムダーニーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月25日付)によると、対レバノン国境に近いワーディー・カフフで、「レバノンのムスタクバル潮流の支援を受け」シリア領内に潜入しようとした武装集団をシリア軍が撃退した。

また、スルターニーヤ村、ラジャム・カスル村、マスアダ村、ウンム・サフリージュ村、タッルドゥー市でも、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クッルナー・シュラカー(1月25日付)は、シリア軍が最近になって、ハマー県郊外やイドリブ県郊外での「樽爆弾」の使用を減少させ、地雷に似た比較的小型の爆弾をヘリコプターから投下するようになっていると伝えた。

この小型の爆弾は、ハマー報道センターによると、親政権民兵「砂漠の鷹」のアフマド・ジャービル司令官のもとで特別に製造され、ラタキア県の各空港から各戦線に搬出されているのだという。

AFP, January 25, 2015、AP, January 25, 2015、ARA News, January 25, 2015、Champress, January 25, 2015、al-Hayat, January 26, 2015、Iraqi News, January 25, 2015、al-Ittihad Press、January 25, 2014、Kull-na Shuraka’, January 25, 2015、January 29, 2015、al-Mada Press, January 25, 2015、Naharnet, January 25, 2015、NNA, January 25, 2015、Reuters, January 25, 2015、SANA, January 25, 2015、UPI, January 25, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領:「アル=カーイダはイスラエル空軍という強力な空軍を持っている」(2015年1月25日)

アサド大統領は、米政治誌『フォーリン・アフェアーズ』(1月26日付)に掲載予定の単独インタビューで、「シリア軍は、いかなる地域であれ、進行すれば、成功を収めることができるが、シリア国内に1メートルおきに駐留することなどできない。それは不可能だ」と述べた。

アサド大統領はまた「過去2年間でいくつかの進軍を実現したが、戦況は良い方向に向かっているのかと聞かれれば、こう言いたい。すべての戦闘は、破壊をもたらすがゆえに悪いものだ。重要な問いとは、この戦争で我々が勝ち取った要素とは何かというものだ。我々が勝ち取ったものとは、シリア国民がテロリストを拒否し、政府と軍をさらに支援する姿勢が生じたことだ」と付言した。

さらにイスラエルとの対立については、「彼ら(イスラエル)は、シリアの武装集団を支援している…。これは明白なことだ…。我々は特定の場所で進軍を遂げると、イスラエルはシリア軍の行動に影響を及ぼそうとして攻撃を行ってくる…。だから一部のシリア人は皮肉を込めてこう言っている。「アル=カーイダがなぜ空軍を持たないなどと言えるのか? 彼らは実際のところ、イスラエル空軍という強力な空軍を持っているではないか」と述べた。

SANA(1月25日付)が伝えた。

SANA, January 25, 2015
SANA, January 25, 2015

AFP, January 25, 2015、AP, January 25, 2015、ARA News, January 25, 2015、Champress, January 25, 2015、al-Hayat, January 26, 2015、Iraqi News, January 25, 2015、Kull-na Shuraka’, January 25, 2015、al-Mada Press, January 25, 2015、Naharnet, January 25, 2015、NNA, January 25, 2015、Reuters, January 25, 2015、SANA, January 25, 2015、UPI, January 25, 2015などをもとに作成。

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