ヒジャーブ元首相が反体制組織代表を辞職(2015年1月29日)

『クドス・アラビー』(1月29日付)は、反体制活動家のリヤード・ヒジャーブ元首相が、シリア公務員国民自由連合の議長および執行部の職を辞したと伝えた。

シリア革命反体制勢力国民連立暫定政府への参加のありようをめぐって執行部メンバーと対立したことが辞職の理由だという。

al-Quds al-‘Arabi, January 29, 2015をもとに作成。

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YPGがハサカ市入り口のアサド大統領の壁画を民主統一党旗に塗り変える(2015年12月29日)

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(1月30日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がハサカ市北部のサッバーグ交差点にあるアサド大統領とシリア国旗の壁画を民主統一党の旗の色に塗り替えた。

ARA News, January 29. 2015
ARA News, January 29. 2015

ARA News, January 29, 2015、Kull-na Shuraka’, January 30, 2015をもとに作成。

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シリア軍とYPGが捕虜交換(2015年12月29日)

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(1月30日付)によると、シリア軍・国防隊と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が「捕虜交換」を行った。

「捕虜交換」は両者の間で交わされたとされる停戦合意に基づくものだという。

ARA News, January 30, 2015をもとに作成。

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アレッポ県アフリーン市で西クルディスタン移行期文民局発足1周年の集会(2015年1月29日)

アレッポ県では、ARA News(1月30日付)によると、アフリーン市で西クルディスタン移行期民政局発足1周年の祝典が行われ、住民数千人が参加した。

ARA News, January 30. 2015
ARA News, January 30. 2015

ARA News, January 30, 2015をもとに作成。

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イスラーム国がシリア軍戦闘機を撃墜か?(2015年1月29日)

『ハヤート』(1月31日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)支持者によるとされる複数のSNSアカウントで、「ダマスカス州(ダマスカス郊外県のこと)ビール・カスブ区で、シリア軍戦闘機を撃墜し、パイロットを殺害した」との書き込みがなされ、パイロットのIDなどを写した画像複数点が公開された。

シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機はダーイシュ(イスラーム国)が撃った地対空ミサイルによって撃墜されたのだという。

Kull-na Shuraka', January 29. 2015
Kull-na Shuraka’, January 29. 2015

SNN(1月29日付)は、ダマスカス郊外県のビール・カスブ区にシリア軍の戦闘機が墜落、パイロットのミドハト・ハイルッラー氏が死亡した、と報じた。

しかし、地元の活動家によると、戦闘機はダルアー県上空で「革命家」の攻撃を受け、ダーイシュの支配地域であるビール・カスブ地区に墜落したのだという。

AFP, January 30, 2015、AP, January 30, 2015、ARA News, January 30, 2015、Champress, January 30, 2015、al-Hayat, January 31, 2015、Iraqi News, January 30, 2015、Kull-na Shuraka’, January 30, 2015、al-Mada Press, January 30, 2015、Naharnet, January 30, 2015、NNA, January 30, 2015、Reuters, January 30, 2015、SANA, January 30, 2015、SNN, January 29, 2015、UPI, January 30, 2015などをもとに作成。

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イスラエル軍がレバノン・シリア領(シャブアー農場、ゴラン高原)を砲撃(続報、2015年1月29日)

イスラエルのモシェ・ヤアロン国防大臣は、28日のヒズブッラーとイスラエル双方による攻撃に関して「我々は…彼ら(ヒズブッラー)にとってこの事件は終わった、とのメッセージをUNIFILを通じて受け取った」と異例の発言をし、ヒズブッラー、イスラエル双方が事態の悪化を望んでいないことを明らかにした。

一方、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ヒズブッラーの攻撃で死亡したイスラエル兵の葬儀で「昨日の攻撃の責任はイランにある」と主張、ヒズブッラーによる攻撃が核開発をめぐる米国などとの合意を反故しようとするイランの意思の表れだとの見方を示した。
ナハールネット(1月29日付)が伝えた。

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米国務省のジェーン・サキ報道官は、27日のヒズブッラーによるイスラエル軍攻撃を「違反行為」と非難、「イスラエルの自衛権を支持し、シリアの危機によってもたらされた地域の不安定を懸念している」としたうえで、「すべての当事者に自制」を求めた。

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国連安保理は、27日のイスラエルによるレバノン領への越境砲撃によってUNIFILスペイン部隊隊員が死亡した件に関して臨時会合を開き、隊員殺害をもっとも強い調子で非難する一方、当事者に自制を求めたた。

スペインの国連代表大使は、本件に関して「暴力がエスカレートしたためであり、それはイスラエル側からのものである」と強く批判する一方、潘基文事務総長は、「最大限の自制」を呼びかけた。

ナハールネット(1月29日付)が報じた。

AFP, January 29, 2015、AP, January 29, 2015、ARA News, January 29, 2015、Champress, January 29, 2015、al-Hayat, January 30, 2015、Iraqi News, January 29, 2015、Kull-na Shuraka’, January 29, 2015、al-Mada Press, January 29, 2015、Naharnet, January 29, 2015、NNA, January 29, 2015、Reuters, January 29, 2015、SANA, January 29, 2015、UPI, January 29, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き(2015年1月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が支配するバーブ市を空爆し、住民8人が死亡、女性・子供を含む数十人が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がダイル・ザウル航空基地の東部および南部農場地帯、空港南部の国際幹線道路一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地を制圧した。

AFP, January 29, 2015、AP, January 29, 2015、ARA News, January 29, 2015、Champress, January 29, 2015、al-Hayat, January 30, 2015、Iraqi News, January 29, 2015、Kull-na Shuraka’, January 29, 2015、al-Mada Press, January 29, 2015、Naharnet, January 29, 2015、NNA, January 29, 2015、Reuters, January 29, 2015、SANA, January 29, 2015、UPI, January 29, 2015などをもとに作成。

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アレッポでヌスラ戦線がハズム運動(穏健な反体制派)拠点を攻撃、制圧(2015年1月29日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(1月29日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線は、シャイフ・スライマーン村のハズム運動(穏健な反体制派)の拠点複数カ所を包囲・攻撃し、同地を制圧した。

シャイフ・スライマーン村制圧は、ハズム運動がヌスラ戦線メンバー2人を拘束したことをきっかけとしており、ハズム運動はアターリブ市の第46連隊基地方面に敗走した。

またシリア人権監視団によると、ヌスラ戦線は、ダーラト・イッザ市近郊に位置する第111連隊基地一帯のハズム運動拠点複数カ所を砲撃し、交戦した。

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同じくアレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月29日付)は、シャーム戦線の話として、アレッポ市旧市街にある史跡ウマイヤ・モスクをシリア軍が爆破し、モスク内の建物が甚大な被害を被った、と報じた。

シャーム戦線広報局長のムハンマド・アブー・シャイフを名のる活動家によると、シリア軍は反体制武装集団の進軍を阻止するため、旧市街各所に地下トンネルを掘削、爆発物を仕掛けているのだという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、バイト・サワー村、ドゥーマー市郊外、ジャイルード市一帯をシリア軍が「樽爆弾」で空爆、またハーン・シャイフ・キャンプ郊外のサラーム街道沿いでシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区でシリア軍と反体制武装集団が交戦、またジスル・ライースに近い国際展示場跡に迫撃砲弾複数発が着弾した。

またシリア軍は同地区を空爆した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ラターミナ町、カフルズィーター市、サイヤード村、ハマーダト・ウマル村をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カンスフラ村・バルユーン村間、ハーン・シャイフーン市、ヒザーリーン村各所をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(1月29日付)によると、サルジャ村、ムーズラ村、マアヤーン村、ヒーラー村、クファイル村、カフルシャラーヤー村、ナリラヤー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム戦線、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサーの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の宗教警察(ヒスバ)がラッカ市のタッル・アブヤド通り、アーマースィー通り、2月23日通りで若者多数を喫煙および服装に関する違反の罪で逮捕した。

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ヒムス県では、SANA(1月29日付)によると、ワアラ村、ウンム・シャルシューフ村、タッル・アブー・サナービル、サアン村、フーシュ・ハッジュー村、ラスタン市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール大隊、ハマー・アキーダ旅団、イスラームの獅子旅団、イーマーン・ビッラー旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(1月29日付)によると、ハミーディーヤ村、ルハイヒーニーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャーム自由人イスラーム運動、フルカーン旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 29, 2015、AP, January 29, 2015、ARA News, January 29, 2015、Champress, January 29, 2015、al-Hayat, January 30, 2015、Iraqi News, January 29, 2015、Kull-na Shuraka’, January 29, 2015、al-Mada Press, January 29, 2015、Naharnet, January 29, 2015、NNA, January 29, 2015、Reuters, January 29, 2015、SANA, January 29, 2015、UPI, January 29, 2015などをもとに作成。

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ハサカ市でシリア軍、国防隊とYPGの緊張高まる(2015年1月29日)

ハサカ県では、ARA News(1月29日付)によると、バアス大隊広報局は、「クルディスタン労働者党(民主統一党を指す)が、ヒズブッラー幹部の一人ハーッジ・アブー・マリヤムを拉致」、サッバーグ交差点で、アサド大統領の写真、シリア国旗を引き下ろしたと発表、非難した。

国防隊はまた、ハサカ市パレスチナ通り、フブーブ通り、中央市場などで27から28日にかけて、クルド人青年複数を逮捕した。

このほか国防隊は、ハサカ市空港地区でヒズブッラーによるイスラエル軍への攻撃を支持し、10分にわたり祝砲を撃ち続けた。

AFP, January 29, 2015、AP, January 29, 2015、ARA News, January 29, 2015、Champress, January 29, 2015、al-Hayat, January 30, 2015、Iraqi News, January 29, 2015、Kull-na Shuraka’, January 29, 2015、al-Mada Press, January 29, 2015、Naharnet, January 29, 2015、NNA, January 29, 2015、Reuters, January 29, 2015、SANA, January 29, 2015、UPI, January 29, 2015などをもとに作成。

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「モスクワ1」事実上の物別れ(2015年1月29日)

ロシアで開催されていたシリア政府と反体制派の和平交渉(モスクワ1)は、共同声明を発表できないままに閉幕した。

『ハヤート』(1月30日付)によると、反体制派は、「テロとの戦い」に関して、アサド政権が「武器を持つ者はだれでもテロリスト」と主張し、弾圧の口実することを警戒し、異議を唱え、これにより協議が紛糾、予定されていた閉幕声明の採択・発表が見送られ、ロシア側が作成した「基本原則文書」が発表されるにとどまった。

しかし、「基本原則文書」の発表をめぐっても紛糾し、ロシアは「基本原則文書」を、参加者ではなく、主催者であるロシア政府の名で発表することとした。

「基本原則文書」に関して、民主的変革諸勢力国民調整委員会のマージド・ハッブー氏は「反対はしないが、採用もしない」と述べた。

なお、『ハヤート』(1月29日付)によると、会合で唯一合意されたのは、ロシア人専門家によるフォローアップ委員会の設置だけだったという。

一方、SANA(1月29日付)は、モスクワで開催されていたシリア政府と反体制派の和平交渉(「モスクワ1」)が閉幕し、「シリア・アラブ共和国、反体制政党5組織および活動家がロシアによって提示された基本原則文書の内容について合意に達した」と報じた。

「基本原則文書」は、シリア人どうしの国民対話の政治的基礎として以下を8項目を挙げている。

1. シリアの主権、統合、独立、領土保全の維持

2. シリア領内における「テロとの戦い」

3. ジュネーブ合意(2012年)に基づく平和的政治手段を通じた危機解決

4. シリア国民の自由且つ民主的な表明を基礎とするシリアの未来の確定

5. あらゆる内政干渉の拒否

6. 国民統合の象徴としての軍の維持

7. 方の支配、市民権尊重、方の前の平等

8. シリア政府の許可を得ない外国からの武器調達の拒否

SANA, January 29, 2015
SANA, January 29, 2015

AFP, January 29, 2015、AP, January 29, 2015、ARA News, January 29, 2015、Champress, January 29, 2015、al-Hayat, January 30, 2015、Iraqi News, January 29, 2015、Kull-na Shuraka’, January 29, 2015、al-Mada Press, January 29, 2015、Naharnet, January 29, 2015、NNA, January 29, 2015、Reuters, January 29, 2015、SANA, January 29, 2015、UPI, January 29, 2015などをもとに作成。

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日本人人質の処遇に関するイスラーム国からの第4のメッセージ(2015年1月29日)

ダーイシュ(イスラーム国)の人質となった後藤健二氏の肉声と思われる音声メッセージが日本時間の午前8時30分頃ツイッター上に投稿された。

メッセージの内容は以下の通り:

I’m Kenji Goto Jogo. This is a voice message I’ve been told to send to you. If Sajida al-Rishawi is not ready for exchange for my life at the Turkish border by Thursday sunset, 29th of January, Mosul time, the Jordanian pilot Mu’adh al-Kasasibah will be killed immediately.”

なお音声メッセージの画像は、後藤氏が発したメッセージのアラビア語文が表示されている。

The Japan Times, January 29, 2015
The Japan Times, January 29, 2015


これに対して、ヨルダン政府はムハンマド・ムーマニー・メディア担当大臣が、今の段階でカサースィバ氏の生存を確認できるような証拠を受け取っていない。このため、次の段階に進むことができない。リシャーウィー氏は現在、レバノン国内にいる。カサースィバ氏の生存が確認された場合、次の段階に進む」と語った。

The Japan Times, January 29, 2015などをもとに作成。

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