イスラエル人がイスラーム国、ペシュメルガ双方に従軍(2015年1月10日)

シンガポールのニュース・アジア・チャンネル(1月10日付)は、アイン・アラブ市(アレッポ県)で攻防を続ける西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)の双方にイスラエル人が参加している、と伝えた。

同チャンネルによると、イラク・クルド系のイスラエル人少なくとも2人が、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員として従軍している一方、48年パレスチナ人(アラブ・イスラエル人)複数がダーイシュに参加しているのだという。

ARA News, January 10, 2015、News Asia, January 10, 2015などをもとに作成。

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レバノンの動き:トリポリで連続自爆テロ(2015年1月10日)

NNA(1月10日付)によると、北部県トリポリ市ジャバル・ムフスィン地区の喫茶店で男性2人が相次いで自爆し、8人が死亡、36人が重軽傷を負った。

AFP, January 10, 2015、AP, January 10, 2015、ARA News, January 10, 2015、Champress, January 10, 2015、al-Hayat, January 11, 2015、Iraqi News, January 10, 2015、Kull-na Shuraka’, January 10, 2015、al-Mada Press, January 10, 2015、Naharnet, January 10, 2015、NNA, January 10, 2015、Reuters, January 10, 2015、SANA, January 10, 2015、UPI, January 10, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ダイル・ザウルで「東部人民抵抗運動」がダーイシュ・メンバー3人を殺害(2015年1月10日)

ダイル・ザウル県では、『ハヤート』(1月11日付)によると、ブーライル村でダーイシュ(イスラーム国)のメンバー3人が殺害された。

これに関して、シリア・アラブ・テレビ(1月10日付)は、「東部地域人民抵抗運動」を名のる組織が殺害を実行したと伝えた。

またSANA(1月10日付)も「東部地域人民抵抗運動」がブーライル村で、ダーイシュ戦闘員が乗った車を攻撃・破壊するとともに、マヤーディーン市郊外で、ダーイシュ戦闘員多数を逮捕した、と伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル航空基地周辺でのシリア軍との戦闘で、イドリブ県出身のダーイシュ戦闘員1人が死亡した。

他方、SANA(1月10日付)によると、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区、ラサーファ地区、ウルフィー地区、工業地区、ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、『ハヤート』(1月11日付)によると、米国など有志連合で県内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して空爆を行った。

また、ARA News(1月10日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)がハサカ市西方のハリータ村近郊で交戦した。

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アレッポ県では、『ハヤート』(1月11日付)によると、米国など有志連合がアイン・アラブ市近郊のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して空爆を行った。

AFP, January 10, 2015、AP, January 10, 2015、ARA News, January 10, 2015、Champress, January 10, 2015、al-Hayat, January 11, 2015、Iraqi News, January 10, 2015、Kull-na Shuraka’, January 10, 2015、al-Mada Press, January 10, 2015、Naharnet, January 10, 2015、NNA, January 10, 2015、Reuters, January 10, 2015、SANA, January 10, 2015、UPI, January 10, 2015などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:アレッポ各所などでヌスラ戦線とシリア軍の戦闘続く(2015年1月10日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハーリディーヤ地区、カールラク地区で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

またフライターン市、ハイヤーン町、アナダーン市、ヌッブル市周辺、ザフラー村周辺をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、クッルナー・シュラカー(1月10日付)によると、ミスカーン村近郊のシャームの民のヌスラ戦線の検問所(カーティマ村検問所)で自動車2台が相次いで爆発し、ヌスラ戦線メンバーら5人が死亡、10人が負傷した。

負傷者の一部はトルコ領内に搬送されたという。

シリア人権監視団は11日、この爆発による死者が17人にのぼったと発表した。

このうち、ヌスラ戦線戦闘員は2人、民間人9人、反体制派自警団隊員は4人だという。

また、ARA News(1月10日付)によると、アアザーズ市・アフリーン市間に位置する西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の検問所(カーティマ村交差点検問所)でも、爆弾が仕掛けられた車が爆発し、人民防衛隊隊員3人と民間人1人が死亡した。

カーティマ村交差点検問所は、シャームの民のヌスラ戦線制圧地域の最前線に位置する。
 

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ダマスカス県では、ジャウバル区広報局によると、シリア軍がジャウバル区を空爆した。

一方、SANA(1月10日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、ジャウバル区広報局によると、シリア軍がザマルカー町、ドゥーマー市郊外を空爆した。

一方、SANA(1月10日付)によると、ザバダーニー市東部、ドゥーマー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イブタア町、マルマー村、シャイフ・マスキーン市、スーラ村、タフス市、ムザイリーブ町、ダーイル町、ムサイフラ町、サイダー町をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(1月10日付)によると、スーラ村、アルマー村、タファス市、ムザイリーブ町、アトマーン村西方、インヒル市、ダーイル町、ナワー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、クッルナー・シュラカー(1月10日付)によると、ラターミナ町、カフルズィーター市、ムーリク市郊外、ハスラーヤー村一帯をシリア軍が「樽爆弾」で空爆した。

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ヒムス県では、SANA(1月10日付)によると、ハラーリーヤ村、アブー・サナースィル丘、タルビーサ市一帯、ガジャル村、ザーラ村、アクラブ町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(1月10日付)によると、アブー・ズフール町、フーティー村、シュグル村周辺、ラーミー村、サルミーン市、ムスタリーハ村などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(1月10日付)によると、ナバア・サフル村、マムティナ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 10, 2015、AP, January 10, 2015、ARA News, January 10, 2015、Champress, January 10, 2015、al-Hayat, January 11, 2015、January 12 ,2015、Iraqi News, January 10, 2015、Kull-na Shuraka’, January 10, 2015、al-Mada Press, January 10, 2015、Naharnet, January 10, 2015、NNA, January 10, 2015、Reuters, January 10, 2015、SANA, January 10, 2015、UPI, January 10, 2015などをもとに作成。

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シリア政府の動き:レバノンでのビザ発給措置に不快感(2015年1月10日)

ナハールネット(1月10日付)は、レバノンの複数の高官筋の話として、レバノンに入国・滞在するシリア人に対してビザ取得を義務づけたレバノン内務省の措置(12月31日)に関して、シリア政府が「二国間条約への重大違反」だと不快感を示している、と伝えた。

同消息筋の一人は「シリア当局が(対抗措置として)レバノンとアラブ諸国を結びつける生命線を遮断すると決めたらどうするのか? レバノン当局はこうした措置にどう対処するというのか? 商人、トラック運転手、そしてアラブ諸国の市場に農産物を輸出しているレバノンの数千世帯はどう対処するのか?」と述べ、出入国規制がシリア経済にもたらす悪影響を暗示した。

AFP, January 10, 2015、AP, January 10, 2015、ARA News, January 10, 2015、Champress, January 10, 2015、al-Hayat, January 11, 2015、Iraqi News, January 10, 2015、Kull-na Shuraka’, January 10, 2015、al-Mada Press, January 10, 2015、Naharnet, January 10, 2015、NNA, January 10, 2015、Reuters, January 10, 2015、SANA, January 10, 2015、UPI, January 10, 2015などをもとに作成。

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シリアのテロ裁判所がマナーフ・トゥラース准将に死刑判決(2015年1月10日)

シリア・ステップス(1月10日付)は、2012年半ばに離反し、フランスに逃亡したマナーフ・トゥラース准将に対する欠席裁判がテロ裁判所で行われ、死刑判決が下された、と伝えた。

マナーフ・トゥラース准将は、ムスタファー・トゥラース元国防大臣の次男で、離反・逃亡前は共和国護衛隊第105旅団司令官を務めていた。

Syria Steps, January 10, 2015をもとに作成。

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「モスクワ1」をめぐる動き:国内の活動家が相次いで参加を表明(2015年1月10日)

1月26~29日にモスクワで予定されているシリア政府と反体制勢力の和平会議(「モスクワ1」)に関して、ロシア外務省から招待状を送られたカドリー・ジャミール人民意思党党首、マーズィン・ガルビーヤ氏、サーリフ・ムスリム民主統一党党首、ファイサル・アブドゥッラフマーン氏(部族評議会)、ムハンマド・ファーリス氏、ワリード・ブンニー、ランダ・カスィース氏(以上在外)、ファーティフ・ジャームース氏、サリーム・ハイル・ビク氏、ナウワーフ・ムルヒム氏、マジュド・ニヤーズィー氏、スハイル・サルミーニー氏がロシア側に出席の意向を伝えた。

『ハヤート』(1月11日付)が伝えた。

また民主的変革諸勢力国民調整委員会メンバーで「国民の呼びかけ」代表を務めるサミール・アティーヤ氏も、『ハヤート』紙に対して、参加の意思を表明した。

一方、ロシア外務省は、シリア革命反体制勢力国民連立の総合委員会での執行部人事課異変を受け、ハーリド・ハウジャ新代表、ファールーク・タイフール氏(シリア・ムスリム同胞団)、ミシェル・キールー氏(シリア民主主義者連合)に対しても招待状を送付することを決定した。

しかし、シリア革命反体制勢力国民連立は、シリア国家建設潮流、アフマド・ムアーッズ・ハティーブ氏らと同様、個人資格での「モスクワ1」への参加を拒否する姿勢を示している。

他方、複数の西側消息筋によると、反体制勢力の足並みの乱れを受け、シリア政府は「モスクワ1」に派遣する代表団の代表を、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣からファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣に格下げすることを検討しているという。

AFP, January 10, 2015、AP, January 10, 2015、ARA News, January 10, 2015、Champress, January 10, 2015、al-Hayat, January 11, 2015、Iraqi News, January 10, 2015、Kull-na Shuraka’, January 10, 2015、al-Mada Press, January 10, 2015、Naharnet, January 10, 2015、NNA, January 10, 2015、Reuters, January 10, 2015、SANA, January 10, 2015、UPI, January 10, 2015などをもとに作成。

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