トルコ警察が対シリア国境でチュニジア人女性の身柄保護(2015年1月9日)

ARA News(1月10日付)は、トルコのアクチャカレ市にある国境通行所で、トルコの警察当局は、チュニジア人女性1人の身柄を保護したと伝えた。

アクチャカレ市は、ダーイシュ(イスラーム国)が制圧するタッル・アブヤド市(ラッカ県)に面しており、拘束されたチュニジア人女性は、黒いニカーブと赤い靴を身につけており、警察の尋問に対して「ここにいました。どこに行くかわからない」と答えたという。

その後、警察とこの女性の問答に人だかりができ、シリア人の若者1人がアレッポ方言でこの女性を罵倒し始めたため、警察は女性の身柄を保護したのだという。

AFP, January 10, 2015、AP, January 10, 2015、ARA News, January 10, 2015、Champress, January 10, 2015、al-Hayat, January 11, 2015、Iraqi News, January 10, 2015、Kull-na Shuraka’, January 10, 2015、al-Mada Press, January 10, 2015、Naharnet, January 10, 2015、NNA, January 10, 2015、Reuters, January 10, 2015、SANA, January 10, 2015、UPI, January 10, 2015などをもとに作成。

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『シュピーゲル』:シリア政府が秘密核開発施設を建設か?(2015年1月9日)

独『シュピーゲル』(1月9日付、インターネット版)は、シリア政府がレバノン国境地帯の地下に秘密核開発施設を建設していることが、諜報機関による調査(衛星写真などによる調査)から明らかになったと伝えた(http://www.spiegel.de/international/world/evidence-points-to-syria-still-working-on-a-nuclear-weapon-a-1012209.html)。

この秘密核開発施設は、ダマスカス郊外県のマルジュ・スルターン地区に建設されていたが、反体制武装集団の攻撃を受け、ヒムス県クサイル市西方のレバノン国境から約2キロの地点に施設を移転したという。

移転はヒズブッラーの支援のもとに行われ、最新の衛星写真には、6棟の建造物、ブルーズ村からの送電線が確認できるほか、冷却水の提供が可能な湖(ザイタ湖)も映っている。

核開発施設であることを示す最大の証拠は、スパイ・ネットワークによって傍受された無線での会話で、この会話ではヒズブッラーの高官が「ザムザム」というコードネームを使用して、核開発施設について言及していたという。

また核開発施設には、イラン・イスラーム革命防衛隊メンバーが駐在しているほか、北朝鮮も関与しているという。

なお、シリアによる核開発は、2007年にイスラエル軍によるキバル(ダイル・ザウル県)の核兵器疑惑施設への越境空爆によって中断していたとされる。

Spiegel, January 9, 2015
Spiegel, January 9, 2015
Spiegel, January 9, 2015
Spiegel, January 9, 2015
Spiegel, January 9, 2015
Spiegel, January 9, 2015

Spiegel, January 9, 2015をもとに作成。

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英MI6長官:シリアのアル=カーイダが西側を標的とした攻撃を計画している(2015年1月9日)

英MI6のアンドリュー・パーカー長官は、ロンドンの本部で演説を行い、「シリアで活動するアル=カーイダが西側を標的とした攻撃を計画しており、甚大な被害が予想される」と述べた。

パーカー長官がMI6本部で演説するのは2013年10月以来1年3か月ぶり。

演説の原稿は、フランスでの『シャルリ・エブド』誌襲撃事件以前に作成されていたという。

『ハヤート』(1月10日付)が伝えた。

AFP, January 9, 2015、AP, January 9, 2015、ARA News, January 9, 2015、Champress, January 9, 2015、al-Hayat, January 10, 2015、Iraqi News, January 9, 2015、Kull-na Shuraka’, January 9, 2015、al-Mada Press, January 9, 2015、Naharnet, January 9, 2015、NNA, January 9, 2015、Reuters, January 9, 2015、SANA, January 9, 2015、UPI, January 9, 2015などをもとに作成。

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レバノンの動き:寒波によりシリア人避難民6人が凍死(2015年1月9日)

ARA News(1月9日付)は、レバノン各地の複数の活動家の話として、7~8日にシリア、レバノンを覆った寒波と降雪により、レバノン各地でシリア人避難民6人が凍死したと報じた。

凍死した6人のうち3人が子供だという。

AFP, January 9, 2015、AP, January 9, 2015、ARA News, January 9, 2015、Champress, January 9, 2015、al-Hayat, January 10, 2015、Iraqi News, January 9, 2015、Kull-na Shuraka’, January 9, 2015、al-Mada Press, January 9, 2015、Naharnet, January 9, 2015、NNA, January 9, 2015、Reuters, January 9, 2015、SANA, January 9, 2015、UPI, January 9, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ブーカマール市で「改悛の扉を開く」と発表(2015年1月9日)

ダーイシュ(イスラーム国)ユーフラテス州は、ダーイシュに敵対する自由シリア軍諸部隊、イスラーム戦線、シャームの民のヌスラ戦線、ヌサイリー体制内のスンナ派兵士(シリア軍)といった「諸宗派に対して改悛の扉を開く」とする告知を出した。

この告知は、ワーリー、総合治安局長、カーイム裁判所カーディーの連名となっており、アブー・バクル・バグダーディー氏の指示によって発令され、ハサカ県ブーカマール市で金曜礼拝後にモスクで配布された。

しかし、上記勢力の指揮官、そしてスンナ派以外のシリア軍兵士は「改悛」の対象外だという。

Kull-na Shuraka', January 9, 2015
Kull-na Shuraka’, January 9, 2015

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ヒムス県では、ARA News(1月9日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州が、ヒムス市郊外某所で、イスマーイーリー派の男性1人を含む5人を「スパイ罪」で公開処刑した。

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ラッカ県では、ARA News(1月9日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)宗教警察(ヒスバ)は、支配地域外への女性の旅行を禁止する決定を下した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がハトラ村で8日に拘束していた学校教師を拷問の末、殺害した。

また、イッティハード・プレス(1月9日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)(バラカ州)が、ダイル・ザウル市内のインターネット・カフェの閉店、アイヤーシュ村、ハリータ村などのインターネット機器の没収を決定した。

AFP, January 9, 2015、AP, January 9, 2015、ARA News, January 9, 2015、Champress, January 9, 2015、al-Hayat, January 10, 2015、Iraqi News, January 9, 2015、al-Ittihad Press, January 9, 2015、Kull-na Shuraka’, January 9, 2015、al-Mada Press, January 9, 2015、Naharnet, January 9, 2015、NNA, January 9, 2015、Reuters, January 9, 2015、SANA, January 9, 2015、UPI, January 9, 2015などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:アレッポ市郊外(ヌッブル、ザフラー)で、国防隊、住民がヌスラ戦線の戦車による攻撃を撃退(2015年1月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団が9日深夜から10日未明にかけて、7輌の戦車を動員して、アレッポ市近郊のヌッブル市とザフラー村(いずれもシーア派が居住)を攻撃、ヌッブル市東部の複数の建物とザフラー村南部の複数の街区を一時制圧した。

この攻撃に対して、国防隊と武装した住民が応戦、ヌスラ戦線の戦闘員14人を殺害、また同戦線の戦車3両を捕獲、破壊し、ヌスラ戦線らはヌッブル市東方へと撤退した。

しかし戦闘で、国防隊の隊員11人が死亡した。

ヌスラ戦線らはこの攻撃に先立ち、数日間にわたりヌッブル市、ザフラー村に対して数百発の迫撃砲を撃ち込んでいた。

Shabaka Akhbar Nubbul wa al-Zahra', January 9, 2015
Shabaka Akhbar Nubbul wa al-Zahra’, January 9, 2015

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同じく、アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市ライラムーン地区を空爆したが、死傷者は出なかった。

これに対して、反体制武装集団は、シリア政府の支配下にあるナイル通り一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、9日深夜から10日未明にかけて、ジハード主義武装集団がカファルヤー町、フーア市(いずれもシーア派が居住)を手製の迫撃砲で攻撃したが、死傷者は出なかった。

一方、SANA(1月9日付)によると、クルド山一帯、フーティー村、クーア・シュグル村、ハッルーズ村、カストゥーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ズラーキーヤート村の検問所近くでシリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、9日深夜から10日未明にかけて、ジャウバル区でシリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦し、シリア軍が同地を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・マスキーン市の第82旅団基地周辺で、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

またダルアー市ダム街道地区でも、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(1月9日付)によると、ダルアー市旧税関地区、ズィムリーン村一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月9日付)によると、ラジャム・カスル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 9, 2015、AP, January 9, 2015、ARA News, January 9, 2015、Champress, January 9, 2015、al-Hayat, January 10, 2015、Iraqi News, January 9, 2015、Kull-na Shuraka’, January 9, 2015、al-Mada Press, January 9, 2015、Naharnet, January 9, 2015、NNA, January 9, 2015、Reuters, January 9, 2015、SANA, January 9, 2015、Shabaka Akhbar Nubbul wa al-Zahra’, January 9, 2015、UPI, January 9, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領:国際社会がシリアと交渉すれば、レバノン大統領選挙は実施されるだろう(2015年1月9日)

クウェート紙『スィヤーサ』(1月9日付)は、最近シリアを訪問したレバノンの消息筋の話として、アサド大統領が「特定の条件が実行されれば、レバノンで大統領選挙が行われるだろう」と述べた、と伝えた。

アサド大統領はまた、この消息筋との面談において、「国際社会および中東地域のプレーヤーがダマスカスと、レバノンの大統領候補者について交渉すれば、選挙は行われるだろう」としつつ、この候補者が「(シリアの)同盟者であるべきだ」と述べたという。

またレバノン大統領候補者に関して、軍出身者は望ましくないとし、レバノン国軍のジャーン・カフワジー司令官を暗に除外したという。

AFP, January 9, 2015、AP, January 9, 2015、ARA News, January 9, 2015、Champress, January 9, 2015、al-Hayat, January 10, 2015、Iraqi News, January 9, 2015、Kull-na Shuraka’, January 9, 2015、al-Mada Press, January 9, 2015、Naharnet, January 9, 2015、NNA, January 9, 2015、Reuters, January 9, 2015、SANA, January 9, 2015、al-Siyasa, January 9, 2015、UPI, January 9, 2015などをもとに作成。

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シリア人権監視団:前言を撤回し8日の戦闘などによる死者が42人にのぼると発表(2015年1月9日)

シリア人権監視団は、寒波により8日に戦闘が中断し、2011年3月以来初めて戦闘による死者が出なかったとの発表(8日)を撤回し、ダマスカス郊外県ザーキヤ町、ラタキア県ジャブラ市、ダルアー県シャイフ・マスキーン市、アレッポ市、アレッポ県ヌッブル市、ザフラー村、アイン・アラブ市、ハサカ市郊外などで、42人が死亡していたと発表した。

またロイター通信(1月9日付)も、8日に米国など有志連合がアレッポ県アイン・アラブ市近郊に5回の空爆を行ったと伝えた。

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シリア人権監視団は、2013年の1年間にシリア国内の拘置所・刑務所で2,100人以上が死亡した、と発表した。

AFP, January 9, 2015、AP, January 9, 2015、ARA News, January 9, 2015、Champress, January 9, 2015、al-Hayat, January 10, 2015、Iraqi News, January 9, 2015、Kull-na Shuraka’, January 9, 2015、al-Mada Press, January 9, 2015、Naharnet, January 9, 2015、NNA, January 9, 2015、Reuters, January 9, 2015、SANA, January 9, 2015、UPI, January 9, 2015などをもとに作成。

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「モスクワ1」をめぐる動き:ハティーブ氏が参加辞退、民主的変革諸勢力国民調整委員会内で対立(2015年1月9日)

シリア革命反体制勢力国民連立元議長で無所属活動家のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ氏は、フェイスブックを通じて声明を出し、ロシア外務省から送付された「モスクワ1」(シリア政府と反体制派の和平会議)への招待状に関して、「個人の資格での参加を辞退する」と発表した。

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AKI(1月9日付)は、シリア国内の複数の反体制派筋の話として、民主的変革諸勢力国民調整委員会が、UAEで最近開催された会合をめぐって内部対立を激化させている、と伝えた。

同筋によると、「モスクワ1」に先立って、カイロで予定されている反体制勢力の全体会合に備えるため、委員会内のビジネスマンや無所属活動家がUAEでの会合で、準備委員会の設置を提案したが、執行委員会が、全体会合の出席者は確定しているとして、この提案を却下したことが内部対立の原因だという。

AFP, January 9, 2015、AKI, January 9, 2015、AP, January 9, 2015、ARA News, January 9, 2015、Champress, January 9, 2015、al-Hayat, January 10, 2015、Iraqi News, January 9, 2015、Kull-na Shuraka’, January 9, 2015、al-Mada Press, January 9, 2015、Naharnet, January 9, 2015、NNA, January 9, 2015、Reuters, January 9, 2015、SANA, January 9, 2015、UPI, January 9, 2015などをもとに作成。

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最新論考「進撃する「イスラーム国」はイラク政治をどこへ連れて行くのか」(Synodos、2015年1月9日)

山尾大「進撃する「イスラーム国」はイラク政治をどこへ連れて行くのか」
Synodos、2015年1月9日
http://synodos.jp/international/12183

2014年に世界を騒がせた事件は、なんと言ってもエボラ出血熱の大流行と「イスラーム国」の台頭であっただろう。我が国でも、エボラ出血熱と「イスラーム国」はいずれも流行語大賞にノミネートされた。残念ながら大賞受賞は逃したが、大賞へのノミネートはインパクトの大きさを如実に物語っている――もっとも、仮に受賞したとしても、誰が授賞式に来るのかという問題はあったのだが。・・・