ダーイシュがハサカ県のシリア民主軍拠点を無人航空機で爆撃(2017年2月18日)

ハサカ県では、ARA News(2月18日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が無人航空機で西クルディスタン移行期民政局支配下のシャッダーディー市近郊のシリア民主軍の拠点を空爆した。

AFP, February 18, 2017、AP, February 18, 2017、ARA News, February 18, 2017、Champress, February 18, 2017、al-Hayat, February 19, 2017、Iraqi News, February 18, 2017、Kull-na Shuraka’, February 18, 2017、al-Mada Press, February 18, 2017、Naharnet, February 18, 2017、NNA, February 18, 2017、Reuters, February 18, 2017、SANA, February 18, 2017、UPI, February 18, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ホワイト・ヘルメットのサーリフ代表ら2人はアカデミー賞授賞式に出席するため米国のビザを取得(2017年2月18日)

ロイター通信(2月18日付)は、ホワイト・ヘルメットのメンバー2人が、2月26日に予定されているアカデミー賞授賞式に出席するため、米国を訪問することを決定したと伝えた。

Neflixが制作した「ホワイト・ヘルメット:シリアの民間防衛隊」が、アカデミー賞短編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされている。

米国への訪問を予定しているのは、ホワイト・ヘルメットの代表ラーイド・サーリフ氏と映画カメラマンのハーリド・ハティーブ氏で、両氏は米国に入国するためのビザを取得、ロサンゼルスでの祝典に出席するという。

AFP, February 18, 2017、AP, February 18, 2017、ARA News, February 18, 2017、Champress, February 18, 2017、al-Hayat, February 19, 2017、Iraqi News, February 18, 2017、Kull-na Shuraka’, February 18, 2017、al-Mada Press, February 18, 2017、Naharnet, February 18, 2017、NNA, February 18, 2017、Reuters, February 18, 2017、SANA, February 18, 2017、UPI, February 18, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍、ハワール・キリス作戦司令室はバーブ市でダーイシュと一進一退の攻防を続ける(2017年2月18日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市バーブ市各所を空爆・砲撃し、男女2人が死亡した。

同監視団によると2016年11月13日にトルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がバーブ市に対する作戦を開始して以降、同市で死亡した民間人のかずは432人に上っているという。

トルコ軍、ハワール・キリス作戦司令室はまた、バーブ市西部、北部一帯でダーイシュとの戦闘を続けた。

しかし、ARA News(2月18日付)によると、ダーイシュはこの戦闘で、バーブ市北部のラーイー交差点、シハービー農場を奪還した。

一方、ARA News(2月18日付)によると、トルコ軍と同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が、バーブ市郊外のバザーア村、カッバースィーン村にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して激しい攻撃を加えた。

AFP, February 18, 2017、AP, February 18, 2017、ARA News, February 18, 2017、Champress, February 18, 2017、al-Hayat, February 19, 2017、Iraqi News, February 18, 2017、Kull-na Shuraka’, February 18, 2017、al-Mada Press, February 18, 2017、Naharnet, February 18, 2017、NNA, February 18, 2017、Reuters, February 18, 2017、SANA, February 18, 2017、UPI, February 18, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はダマスカス県東部各所を砲撃し10人以上が死亡(2017年2月18日)

ダマスカス県では、ARA News(2月18日付)によると、シリア軍はハラスター市(ダマスカス郊外県)とダマスカス県カーブーン地区間で葬儀の会葬者を地対地ミサイルと思われる砲弾などで砲撃し、民間人10人が死亡、数十人が負傷した。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍がバルザ区、ティシュリーン地区、カーブーン地区一帯を激しく砲撃し、女性1人を含む3人が死亡、数十人が負傷した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がドゥーマー市、バイト・ナーイム村一帯を砲撃した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍などからなる堅固な建造物作戦司令室が侵攻を続けるダルアー市マンシヤ地区、ウンム・マヤーズィン町、ブスラー・シャーム市、ヤードゥーダ村、ヌアイマ村、マアルバ町などを戦闘機およびヘリコプター(所属明示せず)が70回以上にわたり激しく空爆し、少なくとも10人が死亡した。

またダルアー市マンシヤ地区では、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が激しく交戦した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヒムス市ワアル地区を砲撃、また戦闘機(所属明示せず)が同地を空爆した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がタマーニア町、バアルブー村、タッル・アース村を空爆した。

同地は、シャーム解放機構が旧ジュンド・アクサー機構(アクサー旅団)との戦闘の末に制圧したばかり。

一方、SANA(2月18日付)によると、シリア軍がフバイト村、ラカーヤー・サジュナ村でシャーム解放機構の拠点を攻撃した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がアレッポ市ハムダーニーヤ地区、ハラブ・ジャディーダ地区を砲撃する一方、シリア軍もシャーム解放機構やシャーム軍団の支配下にあるラーシディーン地区一帯を砲撃した。

**

ハマー県では、SANA(2月18日付)によると、シリア軍がアトシャーン村でシャーム解放機構の車輌を攻撃した。

AFP, February 18, 2017、AP, February 18, 2017、ARA News, February 18, 2017、Champress, February 18, 2017、al-Hayat, February 19, 2017、Iraqi News, February 18, 2017、Kull-na Shuraka’, February 18, 2017、al-Mada Press, February 18, 2017、Naharnet, February 18, 2017、NNA, February 18, 2017、Reuters, February 18, 2017、SANA, February 18, 2017、UPI, February 18, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構と旧ジュンド・アクサー機構(アクサー旅団)が捕虜交換(2017年2月18日)

クッルナー・シュラカー(2月18日付)によると、シャーム解放機構と旧ジュンド・アクサー機構(アクサー旅団)が捕虜交換を行い、アクサー旅団が拘束していた14人が解放された。

ファトフ軍の実質的統括者のサウジアラビア人説教師アブドゥッラー・ムハイスィニー氏はテレグラムを通じて、解放された14人の氏名、所属を明らかにした。

それによると、解放されたのはナスル軍、アンサール・シャーム、シャーム自由人イスラーム運動、カルナーズ特殊部隊、サッダーム・ハリーファといった武装集団のメンバー。

AFP, February 18, 2017、AP, February 18, 2017、ARA News, February 18, 2017、Champress, February 18, 2017、al-Hayat, February 19, 2017、Iraqi News, February 18, 2017、Kull-na Shuraka’, February 18, 2017、al-Mada Press, February 18, 2017、Naharnet, February 18, 2017、NNA, February 18, 2017、Reuters, February 18, 2017、SANA, February 18, 2017、UPI, February 18, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はバーブ市南東部のダイル・ハーフィル市近郊の8カ村をダーイシュから解放(2017年2月18日)

アレッポ県では、SANA(2月18日付)によると、シリア軍が、バーブ市南東部に位置するダイル・ハーフィル市郊外の8カ村をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧し、治安と安定を回復した。

シリア軍が制圧したのは、マガーラト・アブー・ジャッバール村、マシュラファト・アブー・ジャッバール村、ビージャーン村、タッル・ビージャーン村、ラスム・カマー村、大ラスム村、シュワイリフ村、タッル・フマイマ村。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市西部郊外の東バイダ村、ヒヤーン・ガス社一帯、ジャハール油田一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

一方、SANA(2月18日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにタドムル市西部郊外の柑橘園でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

**

ダイル・ザウル県では、ARA News(2月18日付)によると、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市南部のパノラマ交差点一帯で交戦した。

一方、SANA(2月18日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南西部のルーワード丘、ダイル・ザウル南部の墓地地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, February 18, 2017、AP, February 18, 2017、ARA News, February 18, 2017、Champress, February 18, 2017、al-Hayat, February 19, 2017、Iraqi News, February 18, 2017、Kull-na Shuraka’, February 18, 2017、al-Mada Press, February 18, 2017、Naharnet, February 18, 2017、NNA, February 18, 2017、Reuters, February 18, 2017、SANA, February 18, 2017、UPI, February 18, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合がダーイシュ支配下のラッカ市近郊の橋を爆撃で破壊(2017年2月18日)

ラッカ県では、SANA(2月18日付)によると、米主導の有志連合がラッカ市東部郊外マアダーン町郊外にあるマガッラ橋を空爆し、破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市北東部郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦する一方、戦闘機(所属明示せず)がタブカ・ダム近郊を空爆した。

ARA News(2月18日付)によると、シリア民主軍はシュワイハーン村を制圧したという。

AFP, February 18, 2017、AP, February 18, 2017、ARA News, February 18, 2017、Champress, February 18, 2017、al-Hayat, February 19, 2017、Iraqi News, February 18, 2017、Kull-na Shuraka’, February 18, 2017、al-Mada Press, February 18, 2017、Naharnet, February 18, 2017、NNA, February 18, 2017、Reuters, February 18, 2017、SANA, February 18, 2017、UPI, February 18, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は2月15~17日にかけてYPG主体のシリア民主軍、シリア軍がダーイシュと戦うラッカ市一帯、タドムル市一帯を重点的に爆撃(2017年2月18日)

米中央軍(CENTCOM)は、2月15~17日の3日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

2月15日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して24回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は15回で、ブーカマール市近郊(2回)、シャッダーディー市近郊(4回)、ラッカ市近郊(5回)、ダイル・ザウル市近郊(4回)に対して攻撃が行われた。

2月16日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して41回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は34回で、ブーカマール市近郊(5回)、バーブ市近郊(1回)、ラッカ市近郊(17回)、ダイル・ザウル市近郊(11回)に対して攻撃が行われた。

2月17日はシリア、イラク領内のダーイシュ(ダーイシュ)拠点などに対して20回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は15回で、ブーカマール市近郊(1回)、バーブ市近郊(1回)、シャッダーディー市近郊(2回)、ラッカ市近郊(7回)、ダイル・ザウル市近郊(4回)に対して攻撃が行われた。

AFP, February 18, 2017、AP, February 18, 2017、ARA News, February 18, 2017、Champress, February 18, 2017、al-Hayat, February 19, 2017、Iraqi News, February 18, 2017、Kull-na Shuraka’, February 18, 2017、al-Mada Press, February 18, 2017、Naharnet, February 18, 2017、NNA, February 18, 2017、Reuters, February 18, 2017、SANA, February 18, 2017、UPI, February 18, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア・ロシア両軍の爆撃を受けるダルアー市の反体制武装集団は、シャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動、アスタナ会議に参加するイスラーム軍、「自由シリア軍」(2017年2月17日)

ダルアー市で「屈辱でなく死を」の戦いを続行する「堅固な建造物」作戦司令室は声明を出し、作戦に参加する武装集団を明らかにした。

声明によると、作戦に参加しているのは以下の組織:

アンサール・フダー集団、3月18日師団、砲兵連隊、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、シャーム解放機構、工科連隊、ヒムス・ワリード旅団、ヤルムーク軍、スンナの獅子師団、スンナ青年軍団、シャームの獅子旅団、無所属集団、工科ミサイル連隊、南部統一旅団、ムラービトゥーン大隊、シリアの曉旅団、サラーフッディーン師団、南部の鷹旅団、アンサール・スンナ大隊、ハウラーン砲兵、サービリーン旅団、使徒末裔旅団。

Kull-na Shuraka', February 17, 2017
Kull-na Shuraka’, February 17, 2017

AFP, February 17, 2017、AP, February 17, 2017、ARA News, February 17, 2017、Champress, February 17, 2017、al-Hayat, February 18, 2017、Iraqi News, February 17, 2017、Kull-na Shuraka’, February 17, 2017、al-Mada Press, February 17, 2017、Naharnet, February 17, 2017、NNA, February 17, 2017、Reuters, February 17, 2017、SANA, February 17, 2017、UPI, February 17, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア・ロシア両軍はダルアー市一帯を20回以上にわたり激しく爆撃(2017年2月17日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア・ロシア両軍がダルアー市内各所を10回以上、ヌアイマ村を6回以上にわたり空爆したほか、シリア軍がダーイル町を砲撃し、男性1人が死亡、複数が負傷した。

また、クッルナー・シュラカー(2月17日付)によると、ロシア軍による空爆はブスラー・シャーム市、サイダー町、ヌアイマ村、ウンム・マヤーズィン町、ダルアー市各所(カーシフ地区など)を30回以上にわたり空爆した。

一方、SANA(2月17日付)によると、シリア軍がダルアー市の旧税関地区南部、西ガーリヤ橋西部、ヌアイマ村でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

これに対して、シャーム解放機構はダルアー市内の東カーシフ地区を砲撃し、住民3人が死亡、5人が負傷した。

Kull-na Shuraka', February 17, 2017
Kull-na Shuraka’, February 17, 2017

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区で活動を続ける反体制武装集団がタルトゥース市とヒムス市を結ぶ高速道路一帯を狙撃する一方、シリア軍はハウラ地方、ブルジュ・カーイー村を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタイバト・イマーム市各所、カフルズィーター市、ラターミナ町、バーナ村、ジャービリーヤ村、サラミーヤ市西部郊外のサトヒーヤート地区を空爆した。

シリア軍はまた、カルアト・マディーク町一帯にビラを散布し、反体制武装集団に投降を呼びかけた。

これに対して、ジハード主義武装集団はサルハブ市、ラビーア村を砲撃した。

一方、SANA(2月17日付)によると、シリア軍がカルカート村、サイヤード村、タイバト・イマーム市でシャーム解放機構の拠点などを空爆、攻撃した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がマダーヤー町を空爆、またシリア軍がシャフシャブー山のウライニバ村一帯を「樽爆弾」で攻撃した。

一方、マアッラト・ヌウマーン市では、反体制武装集団の統合と体制打倒を訴えるデモが発生した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区への空爆で子供1人と女性1人が死亡した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市で反体制武装集団の統合とダルアー市との連帯を訴えるデモが発生した。

**

スワイダー県では、SANA(2月17日付)によると、シャーム解放機構がバカー村、バルド村、ムジャイミル村を砲撃し、住民1人が死亡した。

AFP, February 17, 2017、AP, February 17, 2017、ARA News, February 17, 2017、Champress, February 17, 2017、al-Hayat, February 18, 2017、Iraqi News, February 17, 2017、Kull-na Shuraka’, February 17, 2017、al-Mada Press, February 17, 2017、Naharnet, February 17, 2017、NNA, February 17, 2017、Reuters, February 17, 2017、SANA, February 17, 2017、UPI, February 17, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室は、アレッポ県北西部でロジャヴァ支配下の村を砲撃(2017年2月17日)

アレッポ県では、ARA Newa(2月17日付)によると、トルコ軍の支援を受ける武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)が、西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市郊外のカトマ村を砲撃した。

またマーリア市郊外のシャイフ・イーサー村一帯では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とハワール・キリス作戦司令室が交戦した。

AFP, February 17, 2017、AP, February 17, 2017、ARA News, February 17, 2017、Champress, February 17, 2017、al-Hayat, February 18, 2017、Iraqi News, February 17, 2017、Kull-na Shuraka’, February 17, 2017、al-Mada Press, February 17, 2017、Naharnet, February 17, 2017、NNA, February 17, 2017、Reuters, February 17, 2017、SANA, February 17, 2017、UPI, February 17, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍はラッカ県タッル・アブヤド市郊外で民家5棟を破壊(2017年2月17日)

ラッカ県では、ARA Newa(2月17日付)によると、トルコ軍が国境沿いのユーフラテス河畔に位置するタッル・アブヤド市近郊のサリーブ・カッラーン村で民家5棟を破壊した。

AFP, February 17, 2017、AP, February 17, 2017、ARA News, February 17, 2017、Champress, February 17, 2017、al-Hayat, February 18, 2017、Iraqi News, February 17, 2017、Kull-na Shuraka’, February 17, 2017、al-Mada Press, February 17, 2017、Naharnet, February 17, 2017、NNA, February 17, 2017、Reuters, February 17, 2017、SANA, February 17, 2017、UPI, February 17, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「シリアの友連絡グループ」はトランプ政権発足後初となる外相会合を開催(2017年2月17日)

G20外相会議に出席するためにドイツのボンを訪問中の「シリアの友連絡グループ」の外相会合を開いた。

「シリアの友連絡グループ」が外相会合を開くのは、ドナルド・トランプ米政権発足後初めて。

会合後、ドイツのジグマール・ガブリエル外務大臣は「すべての参加者は政治的解決を欲している。なぜなら、軍事的解決はシリアに和平をもたさないからだ」と述べた。

またフランスのジャン=マルク・エロー外務大臣は「米国とともにシリアのこの問題について信頼できる対話を行うのが肝要で重要だ…。我々は、今朝みなでこのことに合意した」と述べた。

エロー外務大臣はまた「アサド政権に圧力をかけ、反体制派すべてをテロリストのみなさないようにさせるようロシアに求めている。さもなければ、ジュネーブでの協議は行われないだろう」と付言した。

AFP, February 17, 2017、AP, February 17, 2017、ARA News, February 17, 2017、Champress, February 17, 2017、al-Hayat, February 18, 2017、Iraqi News, February 17, 2017、Kull-na Shuraka’, February 17, 2017、al-Mada Press, February 17, 2017、Naharnet, February 17, 2017、NNA, February 17, 2017、Reuters, February 17, 2017、SANA, February 17, 2017、UPI, February 17, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア、トルコ、イランは停戦監視、捕虜逮捕者交換、「テロとの戦い」に向けた作業グループ設置で合意(2017年2月17日)

カザフスタンの首都アスタナでのシリア政府と反体制武装集団の和平協議(アスタナ2会議)を仲介するロシア、トルコ、イランの三カ国は、国連の参加のもと、シリア国内での停戦監視、捕虜・逮捕者の交換、ダーイシュ(イスラーム国)とシャーム解放機構に対する「テロとの戦い」にかかる三カ国作業グループを設置することに合意した。

三カ国はまた、「穏健な反体制派」とテロ組織の展開地域を画定するための地図作成、停戦違反の特定・対応の仕組みの構築について引き続き協議することを確認した。

『ハヤート』(2月18日付)によると、三カ国の合意は、ロシアが提示した三つの文書に基づくもの。

三つの文書とは、①停戦監視合同委員会設置に関する文書、②停戦違反の特定および対応の仕組みに関する文書、③停戦の対象となる「穏健な反体制派」とテロリストの展開地域を画定した地図作成および両者の峻別に関する文書。

このうち、合意されたのは①のみで、②③については、アスタナでの会議で、シリア政府、反体制武装集団を含む関係当時者によって審議され、合意がめざされているという。

なお、ロシア外務省によると、セルゲイ・ラブロフ外務大臣、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣、イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣は電話会談で「テロとの戦いに向けた連携強化、停戦の強化、政治的問題解決への参与」に関して協議したという。

AFP, February 17, 2017、AP, February 17, 2017、ARA News, February 17, 2017、Champress, February 17, 2017、al-Hayat, February 18, 2017、Iraqi News, February 17, 2017、Kull-na Shuraka’, February 17, 2017、al-Mada Press, February 17, 2017、Naharnet, February 17, 2017、NNA, February 17, 2017、Reuters, February 17, 2017、SANA, February 17, 2017、UPI, February 17, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアの外務在外居住者省は国連に書簡を送り、トルコの度重なる領土侵犯を非難(2017年2月17日)

シリアの外務在外居住者省は国連事務総長および安保理議長に書簡を送り、トルコが2016年12月半ばから2017年1月半ばにかけて、ハサカ県アームーダー市郊外のトゥーキー村、ハルザ村一帯、ジュワーディーヤ村近郊のアタバ村一帯、アレッポ県アフリーン市郊外のアラブ・ジュムア村、カルマトラク村、ハザフィーヤ村一帯などに重機を投入し、樹木伐採、堀や道路建設を違法に建設していると報告、トルコの領土侵犯を厳しく非難するとともに、安保理に国際の平和と安定を守るため責任ある行動をとるよう要請した。
SANA(2月17日付)が伝えた。


AFP, February 17, 2017、AP, February 17, 2017、ARA News, February 17, 2017、Champress, February 17, 2017、al-Hayat, February 18, 2017、Iraqi News, February 17, 2017、Kull-na Shuraka’, February 17, 2017、al-Mada Press, February 17, 2017、Naharnet, February 17, 2017、NNA, February 17, 2017、Reuters, February 17, 2017、SANA, February 17, 2017、UPI, February 17, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍長距離爆撃機がイラン、イラク領空を通過し、シリア領空に飛来、ラッカ市郊外のダーイシュ拠点を爆撃(2017年2月17日)

ロシア国防省は、ロシア空軍の長距離戦略爆撃機Tu-95MS複数機がロシアからイラン、イラク領空を通過し、シリア領空に飛来、ラッカ市郊外のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して爆撃を実施した。

空爆はダーイシュダーイシュの教練キャンプ、司令部などに対して重点的に行われたという。


AFP, February 17, 2017、AP, February 17, 2017、ARA News, February 17, 2017、Champress, February 17, 2017、al-Hayat, February 18, 2017、Iraqi News, February 17, 2017、Kull-na Shuraka’, February 17, 2017、al-Mada Press, February 17, 2017、Naharnet, February 17, 2017、NNA, February 17, 2017、Reuters, February 17, 2017、SANA, February 17, 2017、UPI, February 17, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍はバーブ市を爆撃し民間人10人あまりを殺害、有志連合はラッカ県タブカ市一帯を爆撃し民間人10人以上を殺害(2017年2月17日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市バーブ市を砲撃し、女性3人を含む民間人9人が死亡した(クッルナー・シュラカー(2月17日付)によると、死亡したのは民間人19人)。

一方、シリア軍、ヒズブッラーのエリート部隊、ロシア軍機甲大隊は、バーブ市南部のダイル・ハーフィル市近郊の戦略的要衝の丘をダーイシュから奪取した。

またARA Newa(2月17日付)によると、シリア軍はシュハイリフ村をダーイシュとの戦闘の末に制圧した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合がタブカ市、ティシュリーン農場を空爆し女性1人、子供2人を含む11人が死亡した(クッルナー・シュラカー(2月17日付)によると、死亡したのは民間人18人)。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタドムル市西部郊外の柑橘農園一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(2月17日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにタドムル市西部郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、柑橘農園内のキラービーヤ村を制圧した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(2月17日付)によると、シリア軍が、電気保全旅団、ラッカ橋一帯、バルーク丘北部、ダイル・ザウル市ジュバイリーヤ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, February 17, 2017、AP, February 17, 2017、ARA News, February 17, 2017、Champress, February 17, 2017、al-Hayat, February 18, 2017、Iraqi News, February 17, 2017、Kull-na Shuraka’, February 17, 2017、al-Mada Press, February 17, 2017、Naharnet, February 17, 2017、NNA, February 17, 2017、Reuters, February 17, 2017、SANA, February 17, 2017、UPI, February 17, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領はフランスのTF1テレビとEurope 1ラジオの合同インタビューに応じる「テロと戦わなければ、私は殺人者になる。なぜならテロリストにシリア人を殺すのを許すことになるからだ」(2017年2月16日)

アサド大統領は首都ダマスカスでフランスのTF1テレビとEurope 1ラジオの合同インタビューに応じた。

インタビューは英語で行われ、その映像(https://www.youtube.com/watch?v=IZNbw52fYsE&feature=youtu.be)、全文(http://sana.sy/en/?p=100367)、アラビア語訳(http://www.sana.sy/?p=510645)はSANAが配信した。

インタビューにおけるアサド大統領の主な発言は以下の通り:

SANA, February 16, 2017
SANA, February 16, 2017

**

「我々はシリア全土でテロリストを打ち負かなければ、戦争に勝ったとは言えないと考えている。(アレッポ解放は)テロ撲滅への道のりの…重要な一歩ではあるが、たった一つの理由ゆえに長い道のりになると考えている。なぜなら、フランス、英国といった西側諸国、トルコ、サウジアラビア、カタールといった地域諸国からテロリストが今も支援を受けているからだ」。

「我が国で機関銃を手にして、人々を殺し、財産を破壊する人間は誰であれテロリストだ。これは国際法における理解であって、我々の理解ではない。一方、武器を棄てたいと考える者は、法律に従えば、テロリストではない。フランス国民、ないしは欧州の人々がダーイシュ(イスラーム国)について懸念するとき、私は事態に対する誤解があると考えている。ダーイシュは問題そのものではなく、産物だということだ。問題なのは、ダーイシュのイデオロギーであり、それはシャームの民のヌスラ戦線、そしてそのほかの組織のものと同じだ…。だから、ダーイシュやヌスラだけでなく、これらのテロリストについて懸念すべきだ。彼らは、彼らのイデオロギーがすべきたということ、おもにテロ行為を実行するのだ…。ダーイシュとそれ以外の組織は違わない…。法律に従えば、これらすべてのテロリストが敵だ」。

「(ダーイシュと「あなたの体制」の双方を悪だと見る西側の人々に関して)まず、我々は体制ではなく、国家、機関だ。第2に、西側の大手メディアや政界がシリア政府、シリア軍を悪とみなしているだけだ。なぜなら、彼らは、「穏健派」がアル=カーイダやダーイシュと同根であることを認めようとせずに、「穏健派」を支持してきたからだ…。そもそも、西側は私とダーイシュのどちらかを選ぶ必要などない。シリア国民が選ぶからだ。なぜなら、それはシリア国民の問題だ」。

「戦争に勝つために何でもしてよいという訳ではなく、合法的ことをしてよいだけだ…。アムネスティ・インターナショナルの(サイドナーヤー刑務所での虐待についての)報告は疑惑に基づいていて、何の証拠もない。そもそも彼らは1万3,000人とは言っていない。5,000人から1万3,000人と言っていて、その数の半分が疑わしく、不正確だ…。犠牲者とされる人物の36人しか氏名が示されていない…。我々は(シリア国内の刑務所の調査をするのではなく)疑惑に基づくレポートを出したアムネスティ・インターナショナルそのものを調査する必要があると考えている。それは恥ずべき行為だ。まったく不公平で偏ったこうした組織にとっての恥だ」。

「独立以来、我々は処刑を行っているが、それはシリアの法の一部だ」。

「フランスの政策は、(危機発生の)初日からシリアのテロリストを支援するというもので、我が国における殺戮に対して直接の責任を負っている」。

「現在までのところ、テロリストは戦争に勝利してはいない。だが、彼らはシリアを破壊し、数十万のシリア人を殺害した。だから、私は自分が戦争に勝ったなどとは言えない」。

「我々は場合によって、(フランスの治安当局)と間接的に接触してきた…。シリアに(フランスの)議員が訪れたとき、使節団のなかに治安関係者がいた」。

「(ドナルド・トランプ大統領によるシリアなど7カ国からの入国規制に関して)何よりもまず、それはシリア国民に対するものではなく、西側への移民のなかに入り込んだテロリストに対するものだ…。だから、私はトランプ大統領にはこうしたテロリストの入国を阻止しようとする意図があるのだと考えている」。

「私はシリア人が外国に向かうことを嬉しくは思わない。シリアに戻ってきたときに嬉しいと感じるだろう。なぜなら彼らはシリアへの帰国を望んでいるからだ。大多数のシリア人はテロや西側の制裁が理由で去った。だから…、私はトランプ大統領や西側諸国に制裁を解除し、テロ支援を止めるよう求めたい…。そうすれば彼らは問題を抱えることなどないだろう。彼らは移民に混じったテロリストに対処する必要もないだろう…。もう一つの重要なポイントは、トランプ大統領の決定に関するすべての騒動は、彼らがシリア人のことを心配しているからではなく…、彼らは、我々の問題や紛争を利用して、トランプ大統領に対する戦いの火に油を注ごうとしているだけだ」。

「西側諸国は世界により深く関与したほうがよい。これは我々だけの考えではなく、ロシアもそう考えている。ロシアは諸外国にテロとの戦いや政治プロセスを支援するよう呼びかけている。だが、西側諸国は自らを隔離している。西側諸国はアスタナ会議をはじめとするあらゆるイニシアチブに対して消極的過ぎる」。

「我々は国民を守るためにテロリストと戦っている。これは私個人の意見ではなく、憲法と法律に基づく義務だ。テロと戦わなければ、私は殺人者になるだろう、なぜなら、そうすることで、テロリストがシリアでより多くのシリア人を殺すのを許すことになるからだ」。


AFP, February 16, 2017、AP, February 16, 2017、ARA News, February 16, 2017、Champress, February 16, 2017、al-Hayat, February 17, 2017、Iraqi News, February 16, 2017、Kull-na Shuraka’, February 16, 2017、al-Mada Press, February 16, 2017、Naharnet, February 16, 2017、NNA, February 16, 2017、Reuters, February 16, 2017、SANA, February 16, 2017、UPI, February 16, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アスタナ2会議は、カザフスタン入りした反体制武装集団が出席を拒むなかで開幕、シリア政府代表は反体制派の「無責任」な遅刻を非難(2017年2月16日)

カザフスタンの首都アスタナで、同国外務省主催によるシリア政府と反体制武装集団の和平協議(アスタナ2会議)が開幕した。

しかし、ARA News(2月16日付)によると、反体制武装集団の代表団が遅れてアスタナ入りし、またシリア・ロシア両軍による空爆継続を理由に開会式への出席を拒否したため、開会は予定より2時間遅れた。

また、初日の会合は、反体制武装集団の代表団が欠席したまま行われた。

**

アスタナに到着した反体制武装集団代表団の団長を務めるイスラーム軍のムハンマド・アッルーシュ氏は「ロシアが空爆停止を誓約するまで議場には入らない」と述べているという。

**

『ハヤート』(2月17日付)などによると、シリア政府の代表団長を務めるバッシャール・ジャアファリー国連シリア代表は会合後の記者会見で、反体制武装集団側が「政治的解決を信じる勢力とテロリストを峻別する合意への署名を拒否している」と指摘するとともに、「反体制武装集団とトルコの代表団の無責任な遅刻ゆえに…アスタナ2会議は閉幕声明を採択することができなくなった」と批判した。

一方、ロシアとイランの代表は、停戦維持や対話開始への支持を表明した。

SANA, February 16, 2017
SANA, February 16, 2017

AFP, February 16, 2017、AP, February 16, 2017、ARA News, February 16, 2017、Champress, February 16, 2017、al-Hayat, February 17, 2017、Iraqi News, February 16, 2017、Kull-na Shuraka’, February 16, 2017、al-Mada Press, February 16, 2017、Naharnet, February 16, 2017、NNA, February 16, 2017、Reuters, February 16, 2017、SANA, February 16, 2017、UPI, February 16, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はロシアの国防相、外務相と相次いで会談(2017年2月16日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はロシアを訪問し、セルゲイ・ショイグ国防大臣、セルゲイ・ラブロフ外務大臣と個別に会談し、シリア情勢への対応について意見を交わした。

会談で、ショイグ国防大臣は「政府軍と穏健な反体制派の直接戦闘を終わった」との見方を示すとともに、「穏健な反体制派とテロ組織の支配地域を正確な地図」案を、ロシアがアスタナ2会議の交渉に向けて作成したことを明らかにし、この案が承認されることへの期待を寄せた。

また政治プロセスについては、ロシアが提案した新憲法草案をシリア社会全体で検討する必要があると述べた。

これに対して、デミストゥラ氏は、アスタナでのロシア、トルコ、イラン仲介によるシリア政府と反体制武装集団との交渉で停戦が確固たるものとなれば、紛争終結への地平が切り開かれると述べる一方、現在も一部地域で戦闘が続いていることに懸念を示した。

一方、ラブロフ外務大臣は、ロシアによる新憲法草案提起について、憲法をめぐるさまざまな草案を議論することを促すことが目的だと述べる一方、停戦地域の拡大への取り組みを継続する意思を示した。

『ハヤート』(2月17日付)が伝えた。

SANA, February 16, 2017
SANA, February 16, 2017

AFP, February 16, 2017、AP, February 16, 2017、ARA News, February 16, 2017、Champress, February 16, 2017、al-Hayat, February 17, 2017、Iraqi News, February 16, 2017、Kull-na Shuraka’, February 16, 2017、al-Mada Press, February 16, 2017、Naharnet, February 16, 2017、NNA, February 16, 2017、Reuters, February 16, 2017、SANA, February 16, 2017、UPI, February 16, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.


米国のティラーソン新国務長官がロシアのラヴロフ外務大臣と初会談、シリア情勢、ウクライナ情勢について意見を交わす(2017年2月16日)

米国のレックス・ティラーソン新国務長官は、G20外相会議出席のため、ドイツ西部のボンを訪問、同地でロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣と個別会談を行い、シリア情勢、ウクライナ情勢について意見を交わした。

シリア情勢については、会談後、ラブロフ外務大臣は、「テロとの戦い」やシリア情勢への対応において協力することに共通の利益があることを確認したと述べた。

『ハヤート』(2月17日付)が伝えた。

一方、カザフスタン外務省は、反体制武装集団9組織が17日にアスタナに到着し、18日から会議に参加すると発表した。

AFP, February 16, 2017、AP, February 16, 2017、ARA News, February 16, 2017、Champress, February 16, 2017、al-Hayat, February 17, 2017、Iraqi News, February 16, 2017、Kull-na Shuraka’, February 16, 2017、al-Mada Press, February 16, 2017、Naharnet, February 16, 2017、NNA, February 16, 2017、Reuters, February 16, 2017、SANA, February 16, 2017、UPI, February 16, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.


トルコのイシク国防省「トランプ政権はシリアでのダーイシュに対する「テロとの戦い」においてYPGとの連携に固執していない」(2017年2月16日)

トルコのフィクリ・イシク国防大臣は、ドナルド・トランプ米政権がダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」において、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との連携に固執していないと述べた。

イシク国防大臣は、訪問先のブリュッセルで記者団に対して、「もしラッカでの作戦を成功させたいなら、同地域で、人民防衛隊(YPG)抜きでアラブ人部隊とともに作戦を遂行せねばならない…。米国の新政権はこのことについて(前政権と)異なった方法をとろうとしている。もはや、人民防衛隊が参加するかたちでの作戦にはこだわってはいない」。と述べた。

AFP, February 16, 2017、AP, February 16, 2017、ARA News, February 16, 2017、Champress, February 16, 2017、al-Hayat, February 17, 2017、Iraqi News, February 16, 2017、Kull-na Shuraka’, February 16, 2017、al-Mada Press, February 16, 2017、Naharnet, February 16, 2017、NNA, February 16, 2017、Reuters, February 16, 2017、SANA, February 16, 2017、UPI, February 16, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍はダーイシュの中心都市ラッカ市北東部の2カ村を制圧(2017年2月16日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(2月16日付)によると、「ユーフラテスの怒り」作戦を続行する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ラッカ市北東部のサイヤード村、ハサン・ザイド村を制圧した。

Kull-na Shuraka', February 16, 2017
Kull-na Shuraka’, February 16, 2017

**

アレッポ県では、ARA News(2月16日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室と県北部のハズワーン村、ウルバ村一帯で交戦した。

AFP, February 16, 2017、AP, February 16, 2017、ARA News, February 16, 2017、Champress, February 16, 2017、al-Hayat, February 17, 2017、Iraqi News, February 16, 2017、Kull-na Shuraka’, February 16, 2017、al-Mada Press, February 16, 2017、Naharnet, February 16, 2017、NNA, February 16, 2017、Reuters, February 16, 2017、SANA, February 16, 2017、UPI, February 16, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構とアクサー旅団(旧ジュンド・アクサー機構)は停戦で合意するも、ハマー県、イドリブ県で戦闘は続く(2017年2月16日)

クッルナー・シュラカー(2月16日付)、ARA News(2月16日付)によると、イドリブ県南部とハマー県北部で衝突を続けるシャーム解放機構とアクサー旅団(旧ジュンド・アクサー機構)が停戦に合意した。

停戦合意は、①戦闘停止、②アクサー旅団メンバーがダーイシュ(イスラーム国)の中心都市ラッカ市方面に退去する猶予を保障する、といった内容からなり、交渉はトゥルキスターン・イスラーム党が仲介するかたちで行われた。

しかし、この合意は、アクサー旅団の戦闘員の退去の経路など詳細については定められていないという。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、県北部のサイヤード村一帯で、シャーム解放機構が旧ジュンド・アクサー機構(アクサー旅団)の拠点を攻撃し、両者は激しく交戦した。

これにより、旧ジュンド・アクサー機構は、ムーリク市、ハーン・シャイフーン市(イドリブ県)方面に撤退した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、旧ジュンド・アクサー機構(アクサー旅団)の支配下にあるハーン・シャイフーン市一帯で、同機構と村一帯で、シャーム解放機構が交戦した。

AFP, February 16, 2017、AP, February 16, 2017、ARA News, February 16, 2017、Champress, February 16, 2017、al-Hayat, February 17, 2017、Iraqi News, February 16, 2017、Kull-na Shuraka’, February 16, 2017、al-Mada Press, February 16, 2017、Naharnet, February 16, 2017、NNA, February 16, 2017、Reuters, February 16, 2017、SANA, February 16, 2017、UPI, February 16, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はハマー県、イドリブ県、ダルアー県などで反体制武装集団との戦闘を続ける(2017年2月16日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカフルズィーター市、ラターミナ町、ウンム・マイヤール村を空爆、またシリア軍がナースィリーヤ丘を砲撃した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがフバイト村、ラカーヤー村を空爆した。

クッルナー・シュラカー(2月16日付)によると、フバイト村などを空爆したのはロシア軍戦闘機。

一方、SANA(2月16日付)によると、シリア軍がカフルサジュナ村でシャーム解放機構の拠点を攻撃した。

他方、ファトフ軍は声明を出し、イドリブ市内に軍事拠点を有するすべての武装集団に施設の撤去を改めて要請した。

Kull-na Shuraka', February 16, 2017
Kull-na Shuraka’, February 16, 2017

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が地対地ミサイルと思われる砲弾でダルアー市内を攻撃する一方、タッル・シハーブ町、イブタア町を砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団は、シリア政府支配下のダルアー市サハーリー地区を砲撃した。

一方、SANA(2月16日付)によると、シリア軍がダルアー市内各所でシャーム解放機構に所属する武装集団と戦闘を続け、その拠点に対して激しい攻撃を加えた。

**

クナイトラ県では、SANA(2月16日付)によると、シリア軍がハーン・アルナバ市北西部のサーヒー丘一帯でシャーム解放機構と交戦した。

AFP, February 16, 2017、AP, February 16, 2017、ARA News, February 16, 2017、Champress, February 16, 2017、al-Hayat, February 17, 2017、Iraqi News, February 16, 2017、Kull-na Shuraka’, February 16, 2017、al-Mada Press, February 16, 2017、Naharnet, February 16, 2017、NNA, February 16, 2017、Reuters, February 16, 2017、SANA, February 16, 2017、UPI, February 16, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍は拠点都市バーブ市南東部のダイル・ハーフィル市に向けて南下を続け、2カ村を制圧(2017年2月16日)

アレッポ県では、ARA News(2月16日付)によると、シリア軍がバーブ市南東部のダイル・ハーフィル市に向かって南下を続け、ラスム・カビール村、ラスム・カマー村をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧した。

**

ヒムス県では、SANA(2月16日付)によると、シリア軍がタドムル市西部郊外一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、キラービーヤ農場を制圧、柑橘農園地区2キロ地点に到達した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(2月16日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市ハラビーヤ交差点一帯、ブガイリーヤ村、でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆・砲撃する一方、ダイル・ザウル市南部墓地地区などでダーイシュと交戦した。


AFP, February 16, 2017、AP, February 16, 2017、ARA News, February 16, 2017、Champress, February 16, 2017、al-Hayat, February 17, 2017、Iraqi News, February 16, 2017、Kull-na Shuraka’, February 16, 2017、al-Mada Press, February 16, 2017、Naharnet, February 16, 2017、NNA, February 16, 2017、Reuters, February 16, 2017、SANA, February 16, 2017、UPI, February 16, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がダーイシュの拠点都市バーブ市の住宅街を爆撃、女性8人と子供11人を含む24人を殺害(2017年2月16日)

アレッポ県では、SANA(2月16日付)、ARA News(2月16日付)によると、トルコ軍がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市バーブ市内の住宅街を空爆し、女性8人と子供11人を含む24人を殺害した。

AFP, February 16, 2017、AP, February 16, 2017、ARA News, February 16, 2017、Champress, February 16, 2017、al-Hayat, February 17, 2017、Iraqi News, February 16, 2017、Kull-na Shuraka’, February 16, 2017、al-Mada Press, February 16, 2017、Naharnet, February 16, 2017、NNA, February 16, 2017、Reuters, February 16, 2017、SANA, February 16, 2017、UPI, February 16, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は2月15日、ダイル・ザウル県、ラッカ県、ハサカ県に対して15回の爆撃を実施(2017年2月16日)

米中央軍(CENTCOM)は、2月15日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して24回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は15回で、ブーカマール市近郊(2回)、シャッダーディー市近郊(4回)、ラッカ市近郊(5回)、ダイル・ザウル市近郊(4回)に対して攻撃が行われた。

AFP, February 16, 2017、AP, February 16, 2017、ARA News, February 16, 2017、Champress, February 16, 2017、al-Hayat, February 17, 2017、Iraqi News, February 16, 2017、Kull-na Shuraka’, February 16, 2017、al-Mada Press, February 16, 2017、Naharnet, February 16, 2017、NNA, February 16, 2017、Reuters, February 16, 2017、SANA, February 16, 2017、UPI, February 16, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア外務省は2016年末のアレッポ市東部での攻防戦でシリア軍が化学兵器を使用したとするヒューマン・ライツ・ウォッチの発表を「非専門的、非科学的」と非難(2017年2月15日)

シリア外務在外居住者省高官筋は、2016年末のアレッポ市東部での攻防戦でシリア軍が化学兵器を使用したとするヒューマン・ライツ・ウォッチの発表に関して、SANA(2月15日付)に対して、「テロリストのメディア筋と偽証者たち」の情報に基づき「アスタナとジュネーブでの会議直前に西側のアジェンダを実行するために発表された報告書」と強く否定、ヒューマン・ライツ・ウォッチの報告書が「非専門的、非科学的」と非難した。

AFP, February 15, 2017、AP, February 15, 2017、ARA News, February 15, 2017、Champress, February 15, 2017、al-Hayat, February 16, 2017、Iraqi News, February 15, 2017、Kull-na Shuraka’, February 15, 2017、al-Mada Press, February 15, 2017、Naharnet, February 15, 2017、NNA, February 15, 2017、Reuters, February 15, 2017、SANA, February 15, 2017、UPI, February 15, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構と旧ジュンド・アクサー機構が、ダーイシュ支配地域への後者の戦闘員退去に向けて交渉(2017年2月15日)

ARA News(2月15日付)は、信頼できる消息筋の話として、イドリブ県南部とハマー県北部で戦闘を続けるシャーム解放機構とジュンド・アクサー機構の元メンバーが結成したアクサー旅団との間で、停戦に向けた交渉が行われていると伝えた。

同消息筋によると、交渉は、アクサー旅団メンバーをダーイシュ(イスラーム国)の中心都市であるラッカ市方面に退去させることを中心に意見が交わされているという。

**

シリア人権監視団は、イドリブ県ハーン・シャイフーン市の倉庫地区にある旧ジュンド・アクサー機構の拘置施設で監禁されていた戦闘員150人が消息不明になっていると発表した。

これに関して、ナスル軍の参謀長を務めるターリブ・ターリブ大尉はクッルナー・シュラカー(2月15日付)に対し、ジュンド・アクサー旅団が自由シリア軍の戦闘員71人をハーン・シャイフーン市に隣接する倉庫検問所に設置された拘置所で殺害したと主張した。

AFP, February 15, 2017、AP, February 15, 2017、ARA News, February 15, 2017、Champress, February 15, 2017、al-Hayat, February 16, 2017、Iraqi News, February 15, 2017、Kull-na Shuraka’, February 15, 2017、al-Mada Press, February 15, 2017、Naharnet, February 15, 2017、NNA, February 15, 2017、Reuters, February 15, 2017、SANA, February 15, 2017、UPI, February 15, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.