スィーマルカー国境通行所前でイラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたカリーラー部隊の若者の遺体の引き渡しを求める座り込みデモにジャズィーラ地域保健委員会のメンバーらが参加(2021年12月4日)

ハサカ県では、ANHA(12月4日付)によると、県北東部のティグリス川河畔に設置されているスィーマルカー国境通行所前の広場で北・東シリア自治局ジャズィーラ地域殉教者遺族機構が続けている座り込みデモにジャズィーラ地域保健委員会のメンバーらが参加し、イラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたクルディスタン労働者党(PKK)の民兵組織である人民防衛部隊(HPG)所属のカリーラー(カレラ)部隊のメンバー5人の遺体の引き渡しを求めた。

AFP, December 4, 2021、ANHA, December 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2021、Reuters, December 4, 2021、SANA, December 4, 2021、SOHR, December 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県北部のアルーク村揚水所がハサカ市への水道水の供給を再開(2021年12月4日)

ハサカ県では、SANA(12月5日付)によると、シリア国民軍の送電線に対する度重なる攻撃に伴う停電で、11月29日以降水道水の供給が滞っていたアルーク村揚水所がハサカ市への水道水の供給を再開した。

AFP, December 5, 2021、ANHA, December 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2021、Reuters, December 5, 2021、SANA, December 5, 2021、SOHR, December 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍が違法に駐留するダイル・ザウル県CONOCOガス田一帯が砲撃を受ける(2021年12月4日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあり、米軍が違法に駐留するCONOCOガス田一帯に迫撃砲弾4発が撃ち込まれた。

迫撃砲はシリア政府の支配地域から発射され、基地周辺の地雷原に着弾したという。

砲撃を受けて、米主導の有志連合の無人偵察機(ドローン)が基地上空を旋回し、警戒活動にあたった。

**

ハッシュタグ・シリア(12月4日付)によると、攻撃は日没直後に行われ、複数の情報筋によると、基地に駐留する米軍兵士複数人が負傷した。

砲撃はシリア政府の支配下にあるマイーズィーラ村から行われたという。

https://www.facebook.com/hashtagsyria.sy/posts/3038426243046286

**

スプートニク・ニュースアラビア語版(12月5日付)は、米主導の有志連合が最近になってダイル・ザウル県の油田地帯に設置している基地一帯での演習を強化しているとしたうえで、CONOCOガス田でヘリコプター複数機が参加した演習が実施され、基地への砲撃として伝えられた爆音は、この時の演習で重火器が使用され、砂漠地域に設置された標的を攻撃した時のものだったと伝えた。

ただし同報道は、爆発音について12月4日ではなく、12月5日の演習だとしている。

AFP, December 4, 2021、ANHA, December 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2021、Hashtagsyria, December 4, 2021、Reuters, December 4, 2021、SANA, December 4, 2021、Sputnik News, December 5, 2021SOHR, December 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ボレルEU外務・安全保障政策上級代表「アサドとその体制を承認はしないし、関係を修復することもない、そうする理由がない」(2021年12月4日)

EUのジョセップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表はイタリアのローマで開催されている国際会議「地中海対話」に出席し、「EUはアサドとその体制を承認はしないし、関係を修復することもない。そうする理由は今のところない」と述べた。

ボレル上級代表はまた「シリア情勢はアフガニスタン情勢に非常に似ている」と付言、シリア国内外でシリア人に対して人道支援を続ける意思を示した。

AFP, December 4, 2021、ANHA, December 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2021、Reuters, December 4, 2021、SANA, December 4, 2021、SOHR, December 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル県シューラー村近郊の砂漠地帯でダーイシュを爆撃(2021年12月4日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシューラー村近郊の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する爆撃を再開した。

また、シリア軍と国防隊などの親政権民兵が同地で掃討作戦を実施した。

一方、カバージブ村近くでは、ダーイシュがイラク人民動員隊所属のヌジャバー運動の拠点複数カ所を新たに要撃、民兵3人を殺害した。

AFP, December 4, 2021、ANHA, December 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2021、Reuters, December 4, 2021、SANA, December 4, 2021、SOHR, December 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米CENTCOM報道官は前日のイドリブ県に対するドローンの攻撃で民間人に犠牲が出た可能性があると発表(2021年12月4日)

米中央軍(CENTCOM)のビル・アーバン報道官(大佐)は、12月3日にイドリブ県マストゥーマ村・アリーハー市間の街道で新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構の元メンバーを狙って行われた無人航空機(ドローン)の攻撃に関して、フォックス・ニュース(12月4日付)に以下の通り述べ、米軍の関与を認めた。

米軍は12月3日、シリアのイドリブ(市)近郊でアル=カーイダの幹部で計画立案者者を標的として、動的な攻撃を行った。
攻撃はMQ-9からの精密攻撃手法を駆使して行われた。
本攻撃に関する初動調査は、民間人の犠牲者が出た可能性を示している。
我々は無垢の命を奪うことを嫌い、それを防ぐためにでき得るあらゆる手段を講じている。民間人の犠牲者が出た可能性は、ただちにCENTCOMに自己申告された。我々はこの申告についての全面的な調査を開始しており、必要に応じて結果を公開する。

AFP, December 4, 2021、ANHA, December 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2021、Fox News, December 4, 2021、Reuters, December 4, 2021、SANA, December 4, 2021、SOHR, December 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー市で逮捕者21人が釈放される一方、イズラア市でロシア軍パトロール部隊の通過に合わせて爆弾が爆発(2021年12月4日)

ダルアー県では、SANA(12月4日付)によると、殺人などの重犯罪に関与していなかった逮捕者21人が新たに釈放され、ダルアー市の合同庁舎では、ルワイユ・ハリータ県知事、フサイン・リファーイー・バアス党ダルアー支部指導部書記長ら参列のもと釈放を記念する式典が行われた。

**

一方、シリア人権監視団によると、イズラア市でロシア軍パトロール部隊の通過に合わせて、道路に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

また、ムザイリーブ町・ヤードゥーダ村間で軍事情報局の隊員1人が正体不明の武装集団によって殺害された。

さらに、タイバ町とキヒール村を結ぶ街道で正体不明の武装集団が住民を襲撃、1人を殺害した。

AFP, December 4, 2021、ANHA, December 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2021、Reuters, December 4, 2021、SANA, December 4, 2021、SOHR, December 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊などを砲撃(2021年12月4日)

ラッカ県では、ANHA(12月4日付)、SANA(12月4日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のサイダー村、アイン・イーサー国内避難民(IDPs)キャンプ、M4高速道路沿線を砲撃した。

これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するタッル・アブヤド軍事評議会が応戦した。

一方、アイン・イーサー市内では、トルコ軍とシリア国民軍が殉教者ウマル・アッルーシュ病院近くで車などを狙撃した。

**

アレッポ県では、ANHA(12月4日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のアイン・ダクナ村、バイルーニーヤ村を砲撃した。

AFP, December 4, 2021、ANHA, December 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2021、Reuters, December 4, 2021、SANA, December 4, 2021、SOHR, December 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるイドリブ県アルビーフ村一帯を砲撃(2021年12月4日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるアルビーフ村一帯を砲撃した。

一方、シリア軍はザーウィヤ山地方各所を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(イドリブ県3件、ラタキア県3件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反4件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3106602576249144

AFP, December 4, 2021、ANHA, December 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 4, 2021、Reuters, December 4, 2021、SANA, December 4, 2021、SOHR, December 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で86人(2021年12月4日)

保健省は政府支配地域で新たに86人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者117人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、12月4日現在の支配地内での感染者数は計48,538人、うち死亡したのは2,772人、回復したのは29,624人となった。

SANA(12月4日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/655951369121277

AFP, December 4, 2021、ACU, December 4, 2021、ANHA, December 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2021、Reuters, December 4, 2021、SANA, December 4, 2021、SOHR, December 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民329人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は728,545人に(2021年12月4日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、12月3日に難民329人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民317人(うち女性95人、子供162人)、ヨルダンから帰国したのは12人(うち女性4人、子供6人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は728,545人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者331,780人(うち女性99,707人、子ども168,922人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,765人(うち女性119,077人、子ども202,350人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,820,422人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は957,825人(うち女性287,442人、子供488,194人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,530人(うち女性41,354人、子供34,008人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,126人(うち女性423,913人、子供677,774人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3106655122910556

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 4, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.