スィーマルカー国境通行所前でイラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたカリーラー部隊の若者の遺体の引き渡しを求める座り込みデモにアームーダー区議会議員らが参加(2021年12月11日)

ハサカ県では、ANHA(12月11日付)によると、県北東部のティグリス川河畔に設置されているスィーマルカー国境通行所前の広場で北・東シリア自治局ジャズィーラ地域殉教者遺族機構が続けている座り込みデモにアームーダー区議会議員らが参加し、イラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたクルディスタン労働者党(PKK)の民兵組織である人民防衛部隊(HPG)所属のカリーラー(カレラ)部隊のメンバー5人の遺体の引き渡しを求めた。

AFP, December 11, 2021、ANHA, December 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 11, 2021、Reuters, December 11, 2021、SANA, December 11, 2021、SOHR, December 11, 2021などをもとに作成。

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米ラジオ局NRPは2019年10月のイドリブ県でのダーイシュのバグダーディー指導者暗殺作戦で民間人が犠牲になった可能性を明らかにするための文書開示を求めて国防総省を起訴(2021年12月11日)

米国のナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)は、2019年10月にシリアのイドリブ県で実施されたダーイシュ(イスラーム国)のアブー・バクル・バグダーディー指導者暗殺作戦で民間人が犠牲になった可能性を明らかにするための文書の開示を求めて国防総省を起訴した。

NPRは2019年12月3日、この暗殺作戦において、米軍ヘリコプターがシリアの民間人2人を殺害し、また襲撃時に別の民間人1人の片腕を吹き飛ばしたと伝えていた。

これを受けて、米中央軍(CENTCOM)が調査を行っていたが、国防総省は、3人が戦闘員だったか、米軍兵士を脅かそうとしていたのかを示す証拠を示してはいなかった。

NPRは国防総省に関連する文書、データの開示を求めていたが、国防総省がこれに応じなかったため、今回の起訴に至った。

NPR, December 11, 2021をもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県、アレッポ県各所を砲撃(2021年12月11日)

ラッカ県では、ANHA(12月11日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のファーティサ村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(12月11日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマーリキーヤ村、バイナ村を砲撃した。

AFP, December 11, 2021、ANHA, December 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 11, 2021、Reuters, December 11, 2021、SANA, December 11, 2021、SOHR, December 11, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局は刑務所に収容していたダーイシュ・イラク人メンバー100人の身柄をイラク政府に引き渡す(2021年12月11日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、シリア国内で拘束し、北・東シリア自治局管理下の刑務所に収容していたダーイシュ(イスラーム国)のイラク人メンバー100人の身柄をイラク政府に引き渡した。

ANHA(12月11日付)が伝えた。

AFP, December 11, 2021、ANHA, December 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 11, 2021、Reuters, December 11, 2021、SANA, December 11, 2021、SOHR, December 11, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県カーミシュリー市近郊のマティーニーヤ村住民が米軍の車列の通過を阻止し、退却させる(2021年12月11日)

ハサカ県では、SANA(12月11日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市近郊にあるマティーニーヤ村の住民が、村を通過してカーミシュリー市に向かおうとした米軍装甲車と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌複数台からなる車列の進入を阻止し、これを退却させた。

シリア人権監視団によると、車列は装甲車5輌から編成されていた。

AFP, December 11, 2021、ANHA, December 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 11, 2021、Reuters, December 11, 2021、SANA, December 11, 2021、SOHR, December 11, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ブーカマール市で、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者3,000人以上が社会復帰手続きを済ませる(2021年12月11日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月11日付)によると、ブーカマール市に設置された和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられ、これまでに3,000人以上が手続きを済ませた。

AFP, December 11, 2021、ANHA, December 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 11, 2021、Reuters, December 11, 2021、SANA, December 11, 2021、SOHR, December 11, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がイドリブ県でジョージョア出身のテロリスト、ムスリム・アブー・ワリード・シャーシャーニーが潜伏していた民家を精密爆撃、3人が死亡、家族ら12人負傷(2021年12月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団、ザイトゥーン(12月11日付)、アフバール・アーン(12月11日付)によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるジスル・シュグール市の近郊に位置するヤアクービーヤ村の民家に対して熱気化爆弾3発で精密爆撃を行い、外国人戦闘員1人、子供2人を含む住民3人が死亡、女性複数と子供6人を含む12人
(ホワイト・ヘルメットによると13人)が負傷した。

爆撃は、シャーム解放機構との戦闘の末にラタキア県トルコマン山地方からの退去を余儀なくされていたジュヌード・シャームのムスリム・アブー・ワリード・シャーシャーニー指導者が家族とともに身を寄せていた民家を狙ったもの。

負傷者のほとんどは、シャーシャーニー氏の妻や女児など家族だという。
https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1272401263226495

https://www.facebook.com/SyriaCivilDef/posts/3147491188908601

https://www.facebook.com/watch/?v=438883904619963

なお、ロシア軍の爆撃に先立って、米主導の有志連合所属と思われる武装した偵察用無人航空機(ドローン)がトルコ国境に近いダーナー市、サルマダー市上空に飛来し、旋回を続けていた。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアーッラト・ナアサーン村一帯を砲撃した。

これに対して「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるミラージャ村、ダクマーク村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のハミーディーヤ村、クライディーン村、アンカーウィー村、ヒルバト・ナークース村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・ヌーラーン村、アウラム・クブラー町を砲撃した。

これに対して「決戦」作戦司令室もシリア政府の支配下にあるミーズナーズ村一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県4件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を確認しなかった。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3112316302344438

AFP, December 11, 2021、Akhbar al-An, December 11, 2021、ANHA, December 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 11, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 11, 2021、Reuters, December 11, 2021、SANA, December 11, 2021、SOHR, December 11, 2021、Zaytun, December 11, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で88人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で11人(2021年12月11日)

保健省は政府支配地域で新たに88人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者100人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、12月11日現在の支配地内での感染者数は計49,189人、うち死亡したのは2,809人、回復したのは30,376人となった。

https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/660508651998882
SANA(12月11日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で12月11日に新たに11人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、206人が完治し、2人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡4人、ハーリム郡0人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡0人、アフリーン郡5人、アアザーズ郡1人。

これにより、同地での感染者数は計92,629人、うち死亡したのは2,272人、回復したのは65,080人となった。
https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1728679604003590

AFP, December 11, 2021、ACU, December 11, 2021、ANHA, December 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 11, 2021、Reuters, December 11, 2021、SANA, December 11, 2021、SOHR, December 11, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民333人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は730,774人に(2021年12月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、12月10日に難民333人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民316人(うち女性95人、子供161人)、ヨルダンから帰国したのは17人(うち女性5人、子供9人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は730,774人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者333,925人(うち女性100,352人、子ども170,015人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,849人(うち女性119,103人、子ども202,395人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,820,422人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は959,721人(うち女性288,013人、子供489,162人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,550人(うち女性41,360人、子供34,019人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,146人(うち女性423,919人、子供677,785人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3112315375677864

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 11, 2021をもとに作成。

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