スィーマルカー国境通行所前でイラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたカリーラー部隊の若者の遺体の引き渡しを求める座り込みデモにアームーダー区議会議員らが参加(2021年12月14日)

ハサカ県では、ANHA(12月14日付)によると、県北東部のティグリス川河畔に設置されているスィーマルカー国境通行所前の広場で北・東シリア自治局ジャズィーラ地域殉教者遺族機構が続けている座り込みデモにジャズィーラ地域防衛委員会のスーザ・カーミシュロー共同委員長と同委員会のメンバーらが参加し、イラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたクルディスタン労働者党(PKK)の民兵組織である人民防衛部隊(HPG)所属のカリーラー(カレラ)部隊のメンバー5人の遺体の引き渡しを求めた。

AFP, December 14, 2021、ANHA, December 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2021、Reuters, December 14, 2021、SANA, December 14, 2021、SOHR, December 14, 2021などをもとに作成。

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GCC首脳会議は声明でシリアへのあらゆる干渉と人口構成改変の試みを拒否する意思を明示(2021年12月14日)

湾岸協力会議(GCC)はサウジアラビアの首都リヤドで第42回首脳会議を開催した。

会議後に発表された声明は、シリア情勢についての言及、シリアへのあらゆる干渉と人口構成改変の試みを拒否する意思を明示するとともに、ジュネーブ1会議(2012年)や国連安保理決議第2254号などに基づいた政治解決を求めた。

サウジアラビア国営のSPA(12月14日付)などが伝えた。

AFP, December 14, 2021、ANHA, December 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2021、Reuters, December 14, 2021、SANA, December 14, 2021、SOHR, December 14, 2021、SPA, December 14, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ブサイラ市などで前日の米軍による大規模空挺作戦に抗議するデモ発生(2021年12月14日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるブサイラ市、アブリーハ村、ジャルズィー村で、前日のブサイラ市での米軍による大規模空挺作戦に抗議するデモが発生し、住民らがタイヤを燃やすなどして道路を封鎖した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第5区で身元不明の女性が遺体が発見された。

AFP, December 14, 2021、ANHA, December 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2021、Reuters, December 14, 2021、SANA, December 14, 2021、SOHR, December 14, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ブーカマール市で、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続く(2021年12月14日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月14日付)によると、ブーカマール市に設置された和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられ、数百人が新たに手続きを済ませた。

AFP, December 14, 2021、ANHA, December 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2021、Reuters, December 14, 2021、SANA, December 14, 2021、SOHR, December 14, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍の砲撃で送電が停止していたタッル・タムル町の変電所が復旧(2021年12月14日)

ハサカ県では、SANA(12月14日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍による13日の砲撃で利用不能となっていたタッル・タムル町の変電所に電気を供給する送電線がハサカ県の電力公社の復旧作業チームによって修復され、変電所の稼働が再開された。

AFP, December 14, 2021、ANHA, December 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2021、Reuters, December 14, 2021、SANA, December 14, 2021、SOHR, December 14, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル県西部とラッカ県の砂漠地帯でダーイシュを爆撃(2021年12月14日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル県西部とラッカ県の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して爆撃を実施した。

AFP, December 14, 2021、ANHA, December 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2021、Reuters, December 14, 2021、SANA, December 14, 2021、SOHR, December 14, 2021などをもとに作成。

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シリア軍がカーミシュリー市近郊で米軍の車列の通過を阻止、退却させる(2021年12月14日)

ハサカ県では、SANA(12月14日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市近郊のタッル・ザハブ村に設置されている検問所に駐留するシリア軍部隊が、村を通過してカーミシュリー市方面に向かおうとした米軍の装甲車5輌と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌複数輌からなる車列の通過を阻止、退却させた。

シリア人権監視団によると、検問所で米軍の車列に対峙したのは国防隊。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など約15輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、米軍基地が設置されているマーリキー市方面に向かった。

AFP, December 14, 2021、ANHA, December 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2021、Reuters, December 14, 2021、SANA, December 14, 2021、SOHR, December 14, 2021などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブマアッルバリート村にあるシャーム解放機構の拠点を誘導砲弾で攻撃し、同機構に所属するズバイル・ブン・アワーム旅団の特殊部隊戦闘員5人を殺害(2021年12月14日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアッルバリート村にあるシャーム解放機構の拠点を誘導砲弾3OF39クラスノポールで砲撃し、同機構に所属するズバイル・ブン・アワーム旅団の特殊部隊戦闘員5人が死亡した。

シリア軍はまたタルマーニーン村とマアーッラト・ナアサーン村、アレッポ県のダーラ・イッザ市に囲まれた地域、ザーウィヤ山地方のバイニーン村、フライフィル村、ファッティーラ村、ダール・カビーラ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアーッラト・ムーハス村、アウラム・クブラー町一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアンカーウィー村、アムキーヤ町を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がジュッブ・アフマル村一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市のダルアー・バラド地区にあるシリア軍の検問所に何者かが手りゅう弾を投げ込んだ。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(イドリブ県2件、ラタキア県1件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反9件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3113740308868704

AFP, December 14, 2021、ANHA, December 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 14, 2021、Reuters, December 14, 2021、SANA, December 14, 2021、SOHR, December 14, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で73人(2021年12月14日)

保健省は政府支配地域で新たに73人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者97人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、12月14日現在の支配地内での感染者数は計49,423人、うち死亡したのは2,823人、回復したのは30,670人となった。

SANA(12月14日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/662411661808581

AFP, December 14, 2021、ACU, December 14, 2021、ANHA, December 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2021、Reuters, December 14, 2021、SANA, December 14, 2021、SOHR, December 14, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民310人と国内避難民(IDPs)13人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は731,708人、2019年以降帰還したIDPsは105,589人に(2021年12月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、12月13日に難民310人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民299人(うち女性90人、子供152人)、ヨルダンから帰国したのは11人(うち女性3人、子供6人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は731,708人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者334,826人(うち女性100,623人、子ども170,474人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,882人(うち女性119,112人、子ども202,412人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,822,156人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は960,988人(うち女性288,393人、子供489,808人)となった。

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一方、国内避難民13人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは13人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は13人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,589人(うち女性41,373人、子供34,037人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,185人(うち女性423,932人、子供677,803人)となった。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3114446735464728

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 14, 2021をもとに作成。

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アリー駐レバノン・シリア大使がレバノン人に対する入国許可措置がもたらす影響が「あらゆるレベルでポジティブ」となる必要性を強調(2021年12月14日)

アリー・アブドゥルカリーム・アリー駐レバノン・シリア大使は、昨日月曜日に決定されたレバノン人に対するシリア入国許可措置について、「シリアの決定がもたらす影響は、あらゆるレベルにおいてポジティブなものとならなくてはならない」と述べた。

Webサイト「スナック・シリアン」やレバノンのニュースサイト「マヤーディーン」などが報じた。

アリー大使は「レバノンとシリアの空間は一つであり、そこには両国が呼吸するための一つの肺が存在する」として両国の強固な関係を強調ししつつ、「シリアの外交は、レバノンの界隈でささやかれているような言説よりも明確かつ高度なものである」と述べた。

昨今シリアとレバノンは、ヨルダンから前者を介して後者に電力を輸送する計画をめぐって、エネルギー問題における積極的な協力を見せてきた。

Snack Syrian.com, December 14, 2021、Al Mayadeen.net, December 14, 2021などをもとに作成。

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