スィーマルカー国境通行所前でイラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたカリーラー部隊の若者の遺体の引き渡しを求める座り込みデモにカーミシュリー市のPYDのメンバーらが参加(2021年12月1日)

ハサカ県では、ANHA(12月1日付)によると、県北東部のティグリス川河畔に設置されているスィーマルカー国境通行所前の広場で北・東シリア自治局ジャズィーラ地域殉教者遺族機構が続けている座り込みデモにカーミシュリー市の民主統一党(PYD)のメンバーらが参加し、イラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたクルディスタン労働者党(PKK)の民兵組織である人民防衛部隊(HPG)所属のカリーラー(カレラ)部隊のメンバー5人の遺体の引き渡しを求めた。

AFP, December 1, 2021、ANHA, December 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2021、Reuters, December 1, 2021、SANA, December 1, 2021、SOHR, December 1, 2021などをもとに作成。

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シリア人権ネットワークのアブドゥルガニー代表:「米主導の有志連合は2014年以降の無差別爆撃で市民3,000人以上を殺害している、有志連合を支援するシリア民主軍も同罪」(2021年12月1日)

反体制組織のシリア人権ネットワークのファドル・アブドゥルガニー代表はアラビー21(12月1日付)の取材に対して、米主導の有志連合がシリア領内での爆撃を開始した2014年以降に市民3,000人以上がその犠牲となっていると述べた。

アブドゥルガニー代表によると、有志連合による違反行為のなかでもっとも代表的なのは、法律の枠を越えて起こされた殺戮であり、その結果3,000人以上の市民が殺害され、しかもそのうちの3分の1が子供だったと主張した。

アブドゥルガニー代表はまた、有志連合の戦闘機による爆撃は市民が暮らす居住地域に対しても無差別に行われ、戦争犯罪にあたるとの見方を示した。

加えて、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による有志連合の支援も、シリア人に対するさまざまな違反行為や犯罪を伴っているがゆえに違反行為だと断じたうえで、「有志連合にはシリア人数十万人が住居を追われたことの責任がある」と非難した。

アブドゥルガニー代表によると、有志連合は実際に起きた違反行為の調査を限られた範囲でしか実施しておらず、犠牲者への補償も行っていないという。

AFP, December 2, 2021、ANHA, December 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2021、Reuters, December 2, 2021、SANA, December 2, 2021、SOHR, December 2, 2021などをもとに作成。

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シリア革命反体制勢力国民連立傘下の「在カタール・シリア大使館」は2021FIFAアラブ・カップでシリア国旗が使用されていることに関して、「シリア革命を支援するカタールの姿勢の変化ではない」と説明(2021年12月1日)

シリア革命反体制勢力国民連立の傘下組織で、カタールの首都ドーハにあるシリア大使館で活動している「在カタール・シリア大使館」はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/syrembassydoha/)を通じて声明を出し、11月30日にドーハで開幕した2021FIFAアラブ・カップ(第12回アラブ・カップ)へのシリア代表チームへの参加とシリア国旗の使用に関して以下の通り表明した。

FIFAの傘下で実施されるアラブ・カップが、体制の代表とシリアを代表する赤い旗(シリア国旗)を採用したことは、シリア革命を支援するカタール国の確固たる支援に変化が生じた者ではないと明言する。

https://www.facebook.com/syrembassydoha/posts/1847727832079172

 

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シリア・スポーツ総連合はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/gsf.sy/)に「シリアの国旗とシリア・アラブ共和国国歌…カタールでのアラブ・カップ開会式より」と書き込み、会場に投影されたシリア国旗の写真を掲載した。

https://www.facebook.com/gsf.sy/posts/4874158025980048

AFP, December 1, 2021、ANHA, December 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2021、Reuters, December 1, 2021、SANA, December 1, 2021、SOHR, December 1, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県マーリキーヤ市近郊に違法に駐留を続ける米軍への兵站物資を積んだ車列を狙って爆発が発生、車輌2輌が炎上(2021年12月1日)

ハサカ県では、SANA(12月1日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、マーリキーヤ市近郊(ルーバルヤー空港)に違法に駐留する米軍への兵站物資を積んだ貨物車輌の車列が、ティグリス川河畔のイラク国境に北・東シリア自治局が違法に設置しているスィーマルカー国境通行所近くの街道を通過するのに合わせて、道路に仕掛けられていた爆弾が爆発し、車輌2輌が炎上した。

しかし、シリア人権監視団は、複数筋の情報をもとに、爆発は発生していないと発表した。

AFP, December 1, 2021、ANHA, December 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2021、Reuters, December 1, 2021、SANA, December 1, 2021、SOHR, December 1, 2021などをもとに作成。

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ヨルダン・シリア合同産業自由区が6年ぶりに再開(2021年12月1日)

シリアの経済対外通商大臣とヨルダンの産業貿易供給省は共同声明を出し、12月1日付でダルアー県ナスィーブ国境通行所(ヨルダン側はジャービル国境通行所)の南東にあるヨルダン・シリア合同産業自由区(フリー・ゾーン)を再開すると発表した。

ヨルダン・シリア合同産業自由区は同地が反体制派の支配下に入った2015年以降閉鎖されていたが、2014年には300万トンあまりのさまざまな製品が製造されていた。

SANA(12月1日付)が伝えた。

https://youtu.be/xb_zRoU-1cA

AFP, December 1, 2021、ANHA, December 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2021、Reuters, December 1, 2021、SANA, December 1, 2021、SOHR, December 1, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が前日に続いてアレッポ県のハナースィル市とハマー県のイスリヤー村を結ぶ街道沿線の砂漠地帯でダーイシュを爆撃(2021年12月1日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機3機が前日に続いて、アレッポ県のハナースィル市とハマー県のイスリヤー村を結ぶ街道沿線の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して10回以上の爆撃を実施した。

AFP, December 1, 2021、ANHA, December 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2021、Reuters, December 1, 2021、SANA, December 1, 2021、SOHR, December 1, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県のジャースィミー村とハリージーヤ村で住民がパン工場操業停止に抗議(2021年12月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にある県北部のジャースィミー村とハリージーヤ村で住民が、5日前からパン工場の操業を停止していることに抗議するデモを行った。

AFP, December 1, 2021、ANHA, December 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2021、Reuters, December 1, 2021、SANA, December 1, 2021、SOHR, December 1, 2021などをもとに作成。

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アッザーム大統領府担当国務大臣がロシアを訪問し、ボリソフ副首相と会談、両国経済関係の現状を評価、ロシア・シリア通商経済科学技術協力合同委員会の開催を準備(2021年12月1日)

ロシア・シリア通商経済科学技術協力合同委員会のシリア側議長を務めるマンスール・アッザーム大統領府担当国務大臣を代表とする使節団がロシアを訪問し、首都モスクワで合同委員会ロシア側議長を務めるユーリー・ボリソフ副首相と会談し、両国経済関係の現状に対する評価を行うとともに、両国合同委員会の開催準備を行った。

SANA(12月1日付)が伝えた。

AFP, December 1, 2021、ANHA, December 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2021、Reuters, December 1, 2021、SANA, December 1, 2021、SOHR, December 1, 2021などをもとに作成。

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マヤーディーン市の和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられ、数十人が新たに手続きを済ませる(2021年12月1日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月1日付)によると、マヤーディーン市の和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられ、数十人が新たに手続きを済ませた。

AFP, December 1, 2021、ANHA, December 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2021、Reuters, December 1, 2021、SANA, December 1, 2021、SOHR, December 1, 2021などをもとに作成。

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ロシア国防省はイドリブ県などで9件の停戦違反を確認(2021年12月1日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(イドリブ県5件、ラタキア県1件、アレッポ県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を9件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3103927173183351

AFP, December 1, 2021、ANHA, December 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 1, 2021、Reuters, December 1, 2021、SANA, December 1, 2021、SOHR, December 1, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で97人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で57人(2021年12月1日)

保健省は政府支配地域で新たに97人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者100人が完治し、6人が死亡したと発表した。

これにより、12月1日現在の支配地内での感染者数は計48,267人、うち死亡したのは2,755人、回復したのは29,272人となった。

SANA(12月1日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/654116895971391

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で12月1日に新たに57人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、394人が完治し、0人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡7人、イドリブ郡15人、ハーリム郡7人、アリーハー郡1人、アレッポ県スィムアーン山郡3人、ジャラーブルス郡4人、バーブ郡3人、アフリーン郡17人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計92,286人、うち死亡したのは2,253人、回復したのは62,758人となった。
https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1721745288030355

AFP, December 1, 2021、ACU, December 1, 2021、ANHA, December 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2021、Reuters, December 1, 2021、SANA, December 1, 2021、SOHR, December 1, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民316人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は727,565人に(2021年12月1日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、11月30日に難民316人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民307人(うち女性92人、子供157人)、ヨルダンから帰国したのは9人(うち女性3人、子供5人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は727,565人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者330,843人(うち女性99,426人、子ども168,445人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,722人(うち女性119,064人、子ども202,328人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,820,422人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は956,845人(うち女性287,148人、子供487,695人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,530人(うち女性41,354人、子供34,008人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,126人(うち女性423,913人、子供677,774人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3103921379850597

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 1, 2021をもとに作成。

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