シャーム解放機構のイラク人幹部カフターニー氏はウクライナのイスラーム教徒にロシア軍と戦うよう呼び掛ける(2022年2月26日)

シャーム解放機構のイラク人幹部のアブー・マーリヤー・カフターニー氏は次のように述べ、ウクライナのイスラーム教徒にロシア軍と戦うよう呼びかけた。

ウクライナのイスラーム教徒は、ロシアの犯罪者どもに立ち向かい、彼らの刺を折ることで、アッラーに献身しようとする純粋な意思を持っているのなら、報われるだろう。殺されたとしても、崇高なるアッラーのお許しを得て、殉教者となる。なぜなら、シャームをはじめ多くのイスラーム教徒の国々を蹂躙したロシア人の刺を折ることはイスラーム教徒の利益になるからだ。

レバノンのインターネット・サイトのムドゥン(2月28日付)が伝えた。

AFP, February 28, 2022、ANHA, February 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2022、al-Mudun, February 28, 2022、Reuters, February 28, 2022、SANA, February 28, 2022、SOHR, February 28, 2022などをもとに作成。

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シリア国民連合は、ウクライナと同様にシリア国民軍に高性能兵器を供与するよう国際社会に呼び掛ける(2022年2月26日)

トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立(シリア国民連合)は、欧州がロシアに対抗するためにウクライナに支援しているのと同じように、シリア国民軍に高性能の軍事装備を供与するよう国際社会に呼び掛けた。

同連立のハイサム・ラフマ事務局長は、「国際社会はシリアの反体制派に武器支援をしなければならない。なぜなら、プーチンがウクライナで行っている犯罪はシリアで行われているものと同じで、それは今も続いているからだ」と述べた。

ラフマ事務局長はまた、シリアの反体制派が高性能の兵器を供与された場合、地中海でのNATOに対するロシアの脅威を抑止することになると強調した。

AFP, February 26, 2022、ANHA, February 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2022、al-Mudun, February 26, 2022、Reuters, February 26, 2022、SANA, February 26, 2022、SOHR, February 26, 2022などをもとに作成。

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ウクライナ国籍を持つアレッポ市出身のシリア人がオデッサで民兵を結成(2022年2月26日)

シリア人ビジネスマンでウクライナ国籍のターリク・ジャースィムを名乗る人物が、黒海沿岸に位置するウクライナ南部の都市オデッサで民兵を結成したと発表、ロシア軍に抵抗する意思を示した。

ジャースィム氏はビデオ・メッセージのなかで以下のように述べた。

親愛なるウクライナ人たち。親愛なるオデッサ市民たち。私はここにいる。立ち去ってはいない。我々の土地を防衛するだろう。
ロシア人は我々の家、我々の安全に侵入した。我々は自分たちの土地を守る。私はシリアで生まれ、ウクライナで育った。
ロシアは私の母国を破壊した。だが、私はロシアがウクライナを破壊することを許さない。ここにいる男たちも用意ができている。
ウクライナよ、永遠なれ。英雄ウクライナよ。

 

https://mobile.twitter.com/dianagumarova/status/1497653796989722632

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イナブ・バラディー(2月27日付)によると、ジャースィム氏は1985年、アレッポ市生まれ。

高校を卒業後、2005年にウクライナに留学し、首都キエフの大学で建築工学を学んだ。

その後、ウクライナ国籍を取得し、建築事務所に就職、不動産業務に携わった。

AFP, February 27, 2022、ANHA, February 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2022、‘Inab Baladi, February 27, 2022、Reuters, February 27, 2022、SANA, February 27, 2022、SOHR, February 27, 2022などをもとに作成。

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アスマー・アフラス大統領夫人が戦死者子女に通学用カバンと文具をプレゼントしたロシア人少女ディアナ・ニキティナさんとシリアで対面(2022年2月26日)

アスマー・アフラス大統領夫人は、ロシア人少女ディアナ・ニキティナさん(14歳)をシリアに招待き、アレキサンドル・エフィモフ駐シリア・ロシア大使や同大使館付武官とともに、首都ダマスカスの大統領公邸で対面、懇談した。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/322545843245069

SANA(2月27日付)が伝えた。

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ワタン・オンライン(2月26日付)によると、ディアナさんはロシア北東部のナディム市生まれ。

4年前の2018年に、戦争で親を失ったシリア人少女に通学用のカバンと文房具をメッセージを添えてプレゼントしていたのが、アスマー夫人の目に留まり、シリアに招待された。

ディアナさんは数日前に母親とシリアを訪れ、戦死者子女学校を訪問し、カバンと文房具を受け取った少女と対面していた。

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ディアナさんと対面したアスマー夫人は、彼女を「特別大使」と評し、ロシアとシリアのさまざまな世代、とりわけ子供や若者どうしが相互訪問を通じて関係を築くことが、両国に根付いている歴史的関係を確固たるものにして、経済、政治、戦地で深みを与えるうえで重要で、両国に共通の社会的・文化的な起源を持つことが重要だと話した。

また、子供がいつも最優先で、彼らを保護することが、特に戦時下においては優先事項を決めるうえでの基礎をなすとしたうえで、「私たちみなが、権利保護や領土防衛といった原則を確立するために戦っているのは、子供たちのため、彼らが安全で尊厳ある生活を送るためです」と強調した。

アスマー夫人はさらに、シリアや世界中のさまざまな場所にはテロ組織によって占領された地域で暮らしている子供たち、テロリストによって掌握されているキャンプやテントで暮らしている子供たちがいて、ありとあらゆる最悪の抑圧と搾取に苦しんでいると指摘、こうした状況が続くことが許されてはならないと述べ、すべての国がこうした子供たちに対する責任を果たし、彼らを救出し、こうしたテント、そして安全でない地域から救い出さなければならないと明言した。






AFP, February 26, 2022、ANHA, February 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2022、Reuters, February 26, 2022、SANA, February 26, 2022、SOHR, February 26, 2022、Alwatanonline, February 26, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県、ラッカ県、アレッポ県で指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続く(2022年2月26日)

SANA(2月26日付)によると、ダイル・ザウル県のダイル・ザウル市スポーツ・サロン、ラッカ県のサブハ町、アレッポ県ダイル・ハーフィル市、マスカナ市に設置された和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, February 26, 2022、ANHA, February 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2022、Reuters, February 26, 2022、SANA, February 26, 2022、SOHR, February 26, 2022などをもとに作成。

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ロシア国防省発表:シャーム解放機構メンバーがイドリブ県で塩素ガスを移送中に火傷を負う(2022年2月26日)

ロシア国防省は、ラタキア県のフマイミーム航空基地に設置されている当事者和解調整センターの日報を公開し、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構の「テロリスト」複数人が、イドリブ県で有毒物質を積んだコンテナを輸送している際に火傷を負ったことを確認したと発表した。

オレグ・ジュラフロフ・センター長(少将)の報告によると、シャーム解放機構は、反体制派の支配下にあるいわゆる「解放区」内のカフルルースィーン村に塩素ガスを積んだコンテナを輸送したが、適切な取り扱いを怠ったために、コンテナの一つが損傷し、有毒物質が漏出、メンバーの「テロリスト」15人が皮膚や呼吸器系に火傷を負った。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3168860353356699

AFP, February 26, 2022、ANHA, February 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2022、Reuters, February 26, 2022、SANA, February 26, 2022、SOHR, February 26, 2022などをもとに作成。

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マフルーフ地方行政環境大臣がレバノンのシャラフッディーン移民問題担当国務大臣と会談(2022年2月26日)

フサイン・マフルーフ地方行政環境大臣はシリアを訪問したレバノンのイサーム・シャラフッディーン移民問題担当国務大臣を団長とする使節団と会談し、両国によるシリア難民の期間促進に向けた措置について協議した

SANA(2月26日付)が伝えた。

AFP, February 26, 2022、ANHA, February 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2022、Reuters, February 26, 2022、SANA, February 26, 2022、SOHR, February 26, 2022などをもとに作成。

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カーミシュリー市でシリア民主軍が社会保障労働局の施設を強襲し、占拠(2022年2月26日)

ハサカ県では、SANA(2月26日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が社会保障労働局の施設を強襲し、これを占拠した。

 

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるズィーバーン町で、北・東シリア自治局の最小の行政単位であるコニューンの職員1人がオートバイに乗った武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, February 26, 2022、ANHA, February 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2022、Reuters, February 26, 2022、SANA, February 26, 2022、SOHR, February 26, 2022などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるアレッポ県西部を、シリア軍は「決戦」作戦司令室支配下のイドリブ県、アレッポ県、ラタキア県、ハマー県を砲撃(2022年2月26日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある県西部の第46中隊基地一帯を砲撃した。

これに対して、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・ヌーラーン村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、フライフィル村、スフーフン村、バイニーン村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアルカミーヤ村を砲撃した。

 

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反2件(イドリブ県0件、ラタキア県2件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反2件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3168443646731703

AFP, February 26, 2022、ANHA, February 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 26, 2022、Reuters, February 26, 2022、SANA, February 26, 2022、SOHR, February 26, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で105人(2022年2月26日)

保健省は政府支配地域で新たに105人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者210人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、2月26日現在のシリア国内での感染者数は計54,380人、うち死亡したのは3,068人、回復したのは46,728人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/256546546653329

AFP, February 26, 2022、ACU, February 26, 2022、ANHA, February 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2022、Reuters, February 26, 2022、SANA, February 26, 2022、SOHR, February 26, 2022などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民357人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は755,508人に(2022年2月26日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、2月25日に難民357人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民351人(うち女性105人、子供179人)、ヨルダンから帰国したのは6人(うち女性2人、子供3人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は755,508人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者357,825人(うち女性107,529人、子ども182,192人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者397,683人(うち女性119,358人、子ども202,833人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,829,838人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は984,788人(うち女性295,545人、子供501,947人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,883人(うち女性41,477人、子供34,133人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,479人(うち女性424,036人、子供677,899人)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3168439196732148

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 26, 2022をもとに作成。

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