シリア、イラク、イラン、ロシアからなる4カ国情報交換センター会合がイラクの首都バグダードで開催され、地域の治安情勢の進展について意見を交わす(2022年2月24日)

シリア、イラク、イラン、ロシアからなる四カ国情報交換センターの会合がイラクの首都バグダードで開催され、地域の治安情勢の進展について意見を交わした。

イラクの国家安全保障顧問局が発表した声明によると、サイイド・カースィム・アアラジー国家安全保障顧問は、在イラクのシリア、イラン、ロシアの大使と会談し、各国のテロリストの活動監視・追跡の取り組みを高く評価し、「4カ国との協力と協業がテロ、そしてその首謀者に対する強力且つ抑止的な打撃を与える成果をあげた」と強調した。

アアラジー国家安全保障顧問はまた、地域においてテロリストが復活・拡散をめざそうとしているとしたうえで、4カ国情報交換センターが活動を継続し、4カ国の関係を強化していくことが重要だと述べた。

一方、サッターム・ジャドアーン・ダンダフ在イラク・シリア大使は、シリアが「テロとの戦い」で多大な犠牲を払ったとしたうえで、シリア、イラク、イラン、ロシアが、地域、さらには世界を標的としたテロの計略を撃破する前線をなしていると述べた。

そのうえで、4カ国情報センター継続の重要性を強調し、テロ攻撃がもっとも激しかった時期においても、同センターが絶大な成果を上げ、シリアとイラクにおける大勝利をもたらし、ダーイシュ(イスラーム国)を敗北させたと称賛した。

SANA(2月24日付)などが伝えた。

https://www.facebook.com/Qassim.Mohammed.Alaraji/posts/516885110015027

AFP, February 24, 2022、ANHA, February 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2022、Reuters, February 24, 2022、SANA, February 24, 2022、SOHR, February 24, 2022などをもとに作成。

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アルヌース内閣は緊急閣議を開き、ロシア軍のウクライナでの特殊作戦開始の世界市場、とりわけエネルギー、食料品、運輸といった部門への影響に対処するための対策を審議、これを承認(2022年2月24日)

フサイン・アルヌース内閣は緊急縮小閣議を開き、ロシア軍のウクライナでの特殊作戦開始に伴う危機に対処するための対策を審議、これを承認した。

承認された対策は、世界市場、とりわけエネルギー、食料品、運輸といった部門へのウクライナ情勢の影響に対処することが目的で、①向こう2カ月間の基本物資(小麦、砂糖、植物油、米、イモ)の貯蔵確保、②需要が高い基本輸入品のリスト作成と輸入確保、③国内市場での基本物資の物価上昇規制、④金融市場での監視強化。

SANA(2月24日付)が伝えた。

AFP, February 24, 2022、ANHA, February 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2022、Reuters, February 24, 2022、SANA, February 24, 2022、SOHR, February 24, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ハジーン市近郊でシリア民主軍憲兵隊の車が襲撃を受け、兵士2人死亡、1人負傷(2022年2月24日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるハジーン市近郊で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属の憲兵隊の車が襲撃を受け、兵士2人が死亡、1人が負傷した。

また、県北部のアズバ村ではフサイニーヤ町、サーリヒーヤ村、ハトラ村、マッラート村、タービヤト・ジャズィーラ村、マズルーム村、フシャーム町からの国内避難民(IDPs)が、地元の自治当局の汚職に抗議、生活・経済状況の悪化への対応を求めてデモを行った。

AFP, February 24, 2022、ANHA, February 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2022、Reuters, February 24, 2022、SANA, February 24, 2022、SOHR, February 24, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍はカーミシュリー市とアームーダー市を結ぶ街道を移動中の車をドローンで攻撃し、乗っていた女性3人が負傷(2022年2月24日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市とアームーダー市を結ぶ街道を移動中の車1台を無人航空機(ドローン)で攻撃し、乗っていた女性3人が負傷した。

AFP, February 24, 2022、ANHA, February 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2022、Reuters, February 24, 2022、SANA, February 24, 2022、SOHR, February 24, 2022などをもとに作成。

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イスラエル軍戦闘機が首都ダマスカス一帯をミサイル攻撃、すくなくとも兵士3人が死亡(2022年2月24日)

SANA(2月24日付)はシリア軍筋の話として、24日午前1時10分頃、イスラエル軍戦闘機がゴラン高原のガリラヤ湖北から首都ダマスカス一帯にミサイル多数を発射、シリア軍防空部隊がそのほとんどを撃破したが、攻撃によりシリア軍兵士3人が死亡、若干の物的被害が出たと伝えた。

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シリア人権監視団によると、ミサイル攻撃は、ダマスカス国際空港(ダマスカス郊外県)一帯の「イランの民兵」の拠点や武器弾薬庫、キスワ市とサイイダ・ザイナブ町の間に設置されていた防空システムを狙ったもので、7人(シリア軍兵士2人、ヒズブッラーに近いシリア人2人、身元不明の「イランの民兵」のメンバー3人)が死亡した。

AFP, February 24, 2022、ANHA, February 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2022、Reuters, February 24, 2022、SANA, February 24, 2022、SOHR, February 24, 2022などをもとに作成。

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兵站物資を積んだ米主導の有志連合の車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2022年2月24日)

ハサカ県では、SANA(2月24日付)がヤアルビーヤ町一帯の複数の地元筋の話として伝えたところによると、兵站物資を積んだ米主導の有志連合の貨物車輌など23輌と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の武装した四輪駆動車2台からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、ルマイラーン町方面に向かった。

AFP, February 24, 2022、ANHA, February 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2022、Reuters, February 24, 2022、SANA, February 24, 2022、SOHR, February 24, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県、ラッカ県、アレッポ県で指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続く(2022年2月24日)

SANA(2月24日付)によると、ダイル・ザウル県のダイル・ザウル市スポーツ・サロン、ラッカ県のサブハ町、アレッポ県ダイル・ハーフィル市、マスカナ市に設置された和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, February 24, 2022、ANHA, February 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2022、Reuters, February 24, 2022、SANA, February 24, 2022、SOHR, February 24, 2022などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がシリア政府支配下のハマー県バラカ村を砲撃し、女性1人負傷(2022年2月24日)

ハマー県では、SANA(2月24日付)、シリア人権監視団によると、ガーブ平原のサルマーニーヤ村に展開する「テロリスト」(「決戦」作戦司令室)がシリア政府の支配下にあるバラカ村を砲撃し、女性1人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、バイニーン村、ファッティーラ村一帯、スフーフン村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反2件(イドリブ県0件、ラタキア県2件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3166912913551443

AFP, February 24, 2022、ANHA, February 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 24, 2022、Reuters, February 24, 2022、SANA, February 24, 2022、SOHR, February 24, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で120人(2022年2月24日)

保健省は政府支配地域で新たに120人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者215人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、2月24日現在のシリア国内での感染者数は計54,160人、うち死亡したのは3,062人、回復したのは46,303人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/255261073448543

AFP, February 24, 2022、ACU, February 24, 2022、ANHA, February 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2022、Reuters, February 24, 2022、SANA, February 24, 2022、SOHR, February 24, 2022などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民338人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は754,758人に(2022年2月24日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、2月23日に難民338人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民326人(うち女性98人、子供166人)、ヨルダンから帰国したのは12人(うち女性4人、子供6人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は754,758人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者357,090人(うち女性107,309人、子ども181,817人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者397,668人(うち女性119,353人、子ども202,825人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,829,838人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は984,038人(うち女性295,320人、子供501,564人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,881人(うち女性41,475人、子供34,133人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,477人(うち女性424,034人、子供677,899人)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3166913326884735

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 24, 2022をもとに作成。

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